JP2010115348A - 義肢のソケットの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】樹脂シートを加熱して軟化させることを要せずに簡便に形成することのできる義肢のソケットの製造方法を提供する。
【解決手段】足や手の切断部Sに外嵌されるソケット20を有する義肢の前記ソケット20の製造方法であって、水硬性樹脂を含浸させた基布21を前記切断部Sに被せ、前記水硬性樹脂を硬化させる。また、足や手の切断部Sに外嵌されるソケット20を有する義肢の前記ソケット20の製造方法であって、水硬化性樹脂を含浸させた基布を前記切断部Sから型取りした型に被せ、前記水硬性樹脂を硬化させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、義肢のソケットの製造方法に関するものであり、詳しくは、使用者の足や手の切断部に外嵌されるソケットの製造方法に関するものである。
足の切断部に装着される義足や、手の切断部に装着される義手等の義肢は、使用者の切断部に外嵌されるソケットを具備している。ここで、義肢のソケットは、使用者の手や足の切断部に応じた形状に形成されており、その製造方法としては、加熱して軟化させた平板状の樹脂シートを、使用者の切断部から型取りした石膏型等の型に被せ、樹脂シートを内方に吸引すると共に自然冷却によって硬化させていた。
上記背景技術は、一般的になされている事項であり、本願出願人は、出願時において、この背景技術が記載された文献を特に知見していない。
樹脂シートを加熱して軟化させるためには、オーブンを必要とする。特に、義足のソケットを形成する場合等においては、縦60cm×横60cmといったような大きな平板状の樹脂シートを用いなければならない場合があり、大型のオーブンを必要とする。よって、従来の製造方法では、ソケットを形成するために大型のオーブンを必要とし、専用の作業場でソケットを製造することを余儀なくされていた。
また、ソケットの素材である樹脂シートは、大きさばかりでなく、厚みも5〜30mmといったように区々であり、樹脂シートを加熱して適度に軟化させるには、熟練を要するばかりでなく、常時監視していなければならず、ソケットの製造作業は面倒であった。特に、樹脂シートの加熱中に監視を要することは、面倒であるばかりでなく、その間は他の作業をすることができないことから時間を有効活用できないといった問題も生じる。
さらに、加熱して適度に軟化した樹脂シートをオーブンから取り出すと、取り出した時点から自然冷却による硬化が始まるため、軟化した樹脂シートを型に手際よく被せて形を整えなければならず、この点からも熟練作業を要し、ソケットの製造作業は面倒であった。
このように、従来のソケットの製造方法では、樹脂シートを加熱して軟化させた上で使用者の切断部に応じた形状に成形することから種々の問題を生じていた。
本発明は、上記実情を鑑みてなされたものであり、樹脂シートを加熱して軟化させることを要せずに簡便に形成することのできる義肢のソケットの製造方法を提供するを課題とする。
上記課題を解決するために本発明の採った主要な手段は、
「足や手の切断部に外嵌されるソケットを有する義肢の前記ソケットの製造方法であって、
水硬性樹脂を含浸させた基布を前記切断部に被せ、前記水硬性樹脂を硬化させることを特徴とする義肢のソケットの製造方法」
である。
また、他の主要な手段は、
「足や手の切断部に外嵌されるソケットを有する義肢の前記ソケットの製造方法であって、
水硬化性樹脂を含浸させた基布を前記切断部から型取りした型に被せ、前記水硬性樹脂を硬化させることを特徴とする義肢のソケットの製造方法」
である。
ここで、水硬性樹脂は、水分に触れると硬化する特性を有する樹脂であり、水硬性ポリウレタン樹脂を代表的に例示することができる。
また、基布は、水硬性樹脂を含浸させる基材となる織布または不織布等の布であり、包帯、綿布、ニット等を例示することができる。
なお、基布として包帯等の長尺状の布を用いる場合には、基布を使用者の切断部や切断部から型取った型に巻回することで切断部や型に被せるようすればよい。また、基布としてニット等の伸縮性を有する布を用いる場合には、切断部や型の形状よりも小さめの袋状に形成した基布を切断部や型に被せるようにすればよい。
上記各構成のソケットの製造方法では、水硬性樹脂を含浸させた基布を使用者の切断部または使用者の切断部から型取った型に被せて水硬性樹脂を硬化させることで使用者の切断に応じた形状のソケットを形成するため、樹脂シートを加熱して軟化させる必要がなくソケットを簡便に形成することができる。
ところで、水硬性樹脂を含浸させた基布を使用者の切断部に直に被せてソケットを形成する場合には、型を取らずにソケットを形成することができ、ソケットの製造作業を簡略化することができるといった特有の利点を得ることができる。
一方、水硬性樹脂を含浸させた基布を切断部から型取った型に被せてソケットを形成する場合には、型の向きを自由に変えることができることから、型に基布を被せ易く、また、型に被せた基布の形状を整え易く、ソケットの製造作業がし易いといった特有の利点を得ることができる。
上述した通り、本発明によれば、樹脂シートを加熱して軟化させることを要せずに簡便に形成することのできる義肢のソケットの製造方法を提供することができる。
次に、本発明に係る義肢のソケットの製造方法を、図面に基づいて詳細に説明する。
図1に、義肢10の一例を示す。この義肢10は、膝下の下腿を切断した使用者が使用する義足であり、使用者の切断部Sに外嵌されるソケット20と、ソケット20の下部に設けられ、先端にダミーの足先40を連結する連結具30とを具備するものである。ここで、上記ソケット20が本発明の製造方法によって形成されている。
なお、本例では、義肢10として、下腿に装着する義足を示すが、義肢10としては、これに限らず、下肢や上肢、或いは指等、他の切断部Sに装着される種々の義肢10のソケット20の製造方法として本発明を適用することができるものである。
次に、本発明に係る義肢のソケットの製造方法の一例を、図2及び図3に基づいて説明する。
図2に示す製造方法は、使用者の切断部Sに直接、水硬性樹脂を含浸させた基布21を被せ、水硬性樹脂を硬化させてソケット20を形成する例である。ここで、基布21としては、長尺状の布、具体的には包帯を採用しており、切断部Sに巻回することで切断部Sに基布21を被せる。
図3に示す製造方法は、使用者の切断部Sから型取った型K、具体的には石膏型に水硬性樹脂を含浸させた基布21を被せ、水硬性樹脂を硬化させてソケット20を形成する例である。ここで、基布21としては、前述の例と同様に、長尺状の布、具体的には包帯を採用しており、型Kに巻回することで型Kに基布21を被せる。
上述の各例のように、基布21として、切断部Sまたは型Kに巻回する長尺状の布を採用すると、切断部Sや型Kに巻き付ける際の巻き具合を微妙に調節することで、ソケット20の形状を整えることができる。特に、巻き具合として、巻き付ける回数や厚く重ねる部分や薄く重ねる部分を調節することで、ソケット20を部分的に厚くしたり薄くしたりすることができ、ソケット20の形状を整え易い。なお、基布21として、伸縮性を有する布を採用すると、巻き具合を調節し易く、好適である。
ところで、本例の義肢10では、図1に示すように、ソケット20の内側に内面材22が設けられている。この内面材22は、水硬性樹脂を含浸させた基布21が内側に露呈しないように隠蔽するものであり、適宜の布地を用いて構成されている。
なお、内側に内面材22を有するソケット20を形成するにあたっては、ソケット20を形成した後にソケット20の内側に内面材22を貼り付ければよい。また、予め内面材22を適度な伸縮性のある布地によって袋状に形成しておき、この内面材22を切断部Sや型Kに被せた上で基布21を切断部Sや型Kに被せることで、換言すれば、内面材22を介在させて基布21を切断部Sや型Kに被せることで、内側に内面材22が一体化されたソケット20を形成することができる。
また、内面材22として、適度なクッション性を有する厚い布地、例えば、1〜10mm厚の内部に気泡を含むゴム生地、より具体的にはクロロプレンゴム製の生地を採用することで、使用者の切断部Sに外嵌したソケット20を切断部Sにフィットさせることができる。また、一般的な義肢10では、インナーと称される袋を切断部Sに被せた上でソケット20を切断部Sに外嵌するのであるが、ソケット20の内面材22を5〜10mmといったように十分な厚みとすることで、インナーを省略することができる。
一方、使用者がインナーを装着して義肢10を使用する場合には、ソケット20の内面材22を省略することもできる。この場合には、ソケット20の内面に織布または不織布によって構成された基布21が露呈し、ソケット20の内面が細微な凹凸を有する面となるため、インナーを介在させて切断部Sに外嵌したソケット20がインナーに対して滑り難く、ソケット20が外れ難くなる。
ところで、図1に示すように、ソケット20の外面に外面材23を設けて基布21を覆い隠して、ソケット20の外面の見栄えを良くするようにしてもよい。ここで、外面材23としては、熱収縮性の樹脂シートや、適宜のコーティング剤や塗料等を例示することができる。なお、外面材23が設けられるソケット20の外面は、基布21によって構成された細微な凹凸を有する面であるため、ソケット20の外面に外面材23を堅固に一体化することができる。
また、図1に示すように、ソケット20の先端に連結金具30を一体化する場合には、使用者の切断部Sに応じた形状にソケット20を形成した上で、ソケット20の外面にそのまま、或いは適宜の加工を施して、連結金具30の基端部分31を配置し、連結金具30の基端部分31の上からさらに水硬性樹脂を含浸させた基布21を被せて硬化させ、これにより、ソケット20に連結金具30の基端部分31を埋め込むようにすればいい。ここで、基布21として長尺状の布を採用すると、連結金具30の基端部分31の上に基布21を巻き付けることで、連結金具30の基端部分31をソケット20に簡便に埋め込むことができ、好適である。
以上、本発明に係る義肢のソケットの製造方法を例示したが、本発明は上述の例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜の変更が可能である。
例えば、基布としては、長尺状の布に限らず、予め使用者の切断部に応じた形状に形成した袋状の布としてもよい。
なお、本発明に係る義肢のソケットの製造方法によって形成したソケットを具備する義肢は、簡便に作ることができるものであることから、初めて義肢を使用する使用者や、肢体を切断したばかりで切断部の形状が安定していない使用者に対して、正式な義肢を使用する前の段階での試用の義肢として好適に用いることができる。
義肢の一例を示す斜視図である。 本発明に係る義肢のソケットの製造方法の一例を示す斜視図である。 本発明に係る義肢のソケットの製造方法の別例を示す斜視図である。
符号の説明
K 型
S 切断部
10 義肢
20 ソケット
21 基布
22 内面材
23 外面材
30 連結金具
31 基端部分
40 ダミーの足先

Claims (2)

  1. 足や手の切断部に外嵌されるソケットを有する義肢の前記ソケットの製造方法であって、
    水硬性樹脂を含浸させた基布を前記切断部に被せ、前記水硬性樹脂を硬化させることを特徴とする義肢のソケットの製造方法。
  2. 足や手の切断部に外嵌されるソケットを有する義肢の前記ソケットの製造方法であって、
    水硬化性樹脂を含浸させた基布を前記切断部から型取りした型に被せ、前記水硬性樹脂を硬化させることを特徴とする義肢のソケットの製造方法。
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