JP3202168B2 - 副子用板材 - Google Patents
副子用板材Info
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Description
などの治療に際して患部を柔軟に支持するための副子用
板材に関する。
て支持して除痛と患部の治癒を促す機能を持っており、
旧来の木質や金属等の素材から、加工の容易、軽量なプ
ラスチック製や軽金属製へと移行している。本発明者は
副子用板材をプラスチックで作製することの長所を他に
先駆けて見出し、製品化を行なってきた(実公昭62-4569
7号,特公平3-62092号)。例えば、実公昭62-45697号(実
用新案登録第1733990号)では腕を支持しうる幅のプラス
チック板を脇腹当部、上腕裏当部及び支持部を連続した
三角形状に形成したもので上腕を支持できるようにして
いる。身体と接触する部分には多数個の小孔を開けて通
気性を持たせて患者に不快感を感じさせないようにして
いる。また、特公平3-62092号(特許第1695984号)では、
上記の通気孔を多数個設ける作業が大変な点を、多数個
のポリマー粒状体を軟化点以上で板状に集合一体化させ
て、ポリマー粒子と粒子との間隙によって多数の通気孔
を形成させるようにしている。
ラスチック板に多数個の小孔を開けて通気性を持たせる
方法は確かに非能率的であり、前記特公平3-62092号は
その点、加熱成形と同時に通気孔が設けられるので特徴
的である。また、少し加熱すれば小片同士を容易に接着
できて自由な整形が可能な長所を備えている。しかし、
その後の使用の結果、副子にとって欠点となる割れの発
生が生じることがあり、また、身体へ添わせるには硬い
ことが患者から指摘されている。更に、患部を支持する
のに最適な形状にしようとすると、オーブンや熱湯中に
入れたり、熱風を送って加熱し、少し軟らかくして形状
を整える必要がある。雪山での遭難時やスキーその他の
運動を行っている場所で事故が生じた場合に、従来の副
子は応急処置として使用するには難点があった。そこ
で、このような場合でも患部へ装着し易い軟質の副子用
板材を得るべく検討した。
副子が必要とする柔軟度に応じて適宜選択した厚みが3
〜80μの熱可塑性樹脂フイルムの多数枚を厚み方向に重
ねて加熱溶融しフイルム間の空気を含ませたままの状態
で板状に成形してなる副子用板材である。ここにいう、
熱可塑性樹脂フイルムは加熱成形後得られた副子用板材
が室温でも患部に添うように整形することが可能な程度
の軟質合成樹脂が好ましい。このような性質を持つ合成
樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレ
ン酢酸ビニル共重合体、ポリアミド、軟質ポリ塩化ビニ
ル等の汎用の合成樹脂フイルムの中から必要とされる副
子の硬さに応じて適宜選択して使用される。軟質の副子
の作成を目的とするので、ポリエチレン、ポリアミド、
軟質ポリ塩化ビニル等のフイルムを用いるのが好まし
い。重ねるフイルムの枚数は、作成する副子用板材の厚
みにより異なる。例えば、厚さ2mmの副子用板材を作成
する場合、厚みが25μのフイルムを35枚程度重ねて作成
する。
適宜選択した厚みが3〜80μの熱可塑性樹脂フイルムの
多数枚を厚み方向に重ねて加熱溶融しフイルム間の空気
を含ませたままの状態で平板又は湾曲した板状に成形
し、補強が必要とされる部分に厚肉部を形成してなる副
子用板材である。
ましくは5〜50μの熱可塑性樹脂フイルム、特にポリエ
チレンを用い、これを8〜100枚の間の任意な枚数重ね
るか又は少ない枚数から数回繰り返して折って前記枚数
程度とし、平面状や湾曲した状態に規制した状態で加熱
溶融させ、溶融過程でフイルム間の空気も含んだ状態で
成形を終える。フイルムが3μ未満では製作時の取扱い
が困難であるし、フイルムの作成も一般的手法では困難
である。80μを越える厚みになると本発明の目的である
空気の含み具合が少なくなるし、全体が硬くなる。使用
するフイルムの枚数も7枚以下では副子としての機械的
強度をもつ厚みがとれないし、100枚を越えると厚くな
りすぎるし製作作業も容易ではなくなる。ここにいう平
面状や湾曲した状態に規制するとは、加熱可能な平面又
は湾曲プレートに多数枚のフイルムを重ねて載置し、上
方に多数枚のフイルムがプレートに添った状態を維持す
るように押圧板や重量蓋を載せるような態様をいう。通
常の加熱プレスが樹脂を加圧して成形するのに比べて加
圧がほとんど無いに等しく、単に多数枚のフイルムを密
着させる程度である。湾曲とは副子が樋状をなす場合
や、脛や肘の形状に添うように曲がった状態をいう。
ポリエチレンフイルム(LDPE)を40枚重ね、120℃で加熱
溶融させた。フイルムが溶融する過程でフイルムとフイ
ルムの間の空気が溶融した樹脂中に大小の気泡を形成さ
せ副子用板材11とした。これを室温で硬化させた状態で
保管しておき、必要時に強力ドライヤーで図1に示すよ
うに脛に宛がうと直ぐに使用できる形状へと軟らかく
し、膝へ添わせて副子1の形を作り、これの中央へ膝蓋
骨部大孔2と側面へ通気孔3を穿孔した。図1中A−A
断面を表した図2にもみられるようにこの副子1の側面
には平均3mmの厚肉部4を形成し、この部分は他の部分
が0.5〜1.5mmであるのに対して厚く補強されたものとな
っている。スキー中のけがの場合、この副子1をズボン
の上から膝頭を覆うように装着し、包帯等で外れないよ
うに括って使用すると、内部が空気層5とフイルムの溶
着層6の複層構造となっているので、膝への装着使用も
柔らかいから簡単であるし、使用中の痛みや窮屈感がな
い。図3に示すのは肘へ装着するタイプの本発明の副子
である。厚肉部4をこの例では両端部に設けていない
が、その理由は副子の端部が柔軟に人体へ接するように
したことによる。
うに加熱しないでも手で押圧する程度で身体に良く添う
ので、その上から包帯を巻いて固定するだけで支持が強
固になる。また、従来の副子のように外周縁部を削った
り、磨いて丸みをもたせたりしなくても柔らかいので身
体と縁部の接触による痛みを感じない。それに、表面に
凹凸があるので包帯が滑らなくて着用感が良好である。
(手作業での採型)ができ、応急処置のための使用時、患
部へ短時間に装着できる。内部が空気層とフイルムの溶
着層の複層構造となっているので、柔らかくて身体によ
くフィットする。また、軽量で嵩張りが少ない上に、患
部の保護に必要な強度を十分に備えている。更に、製造
も容易であるし、安い原料素材を使用するため安価な副
子を製作できる。必要な部位へ孔を開けたり、通気孔を
穿孔するのも容易である。
子の斜視図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 副子が必要とする柔軟度に応じて適宜選
択した厚みが3〜80μの熱可塑性樹脂フイルムの多数枚
を厚み方向に重ねて加熱溶融しフイルム間の空気を含ま
せたままの状態で平板又は湾曲した板状に成形してなる
副子用板材。 - 【請求項2】 副子が必要とする軟質性状に応じて適宜
選択した厚みが3〜80μの熱可塑性樹脂フイルムの多数
枚を厚み方向に重ねて加熱溶融しフイルム間の空気を含
ませたままの状態で平板又は湾曲した板状に成形し、補
強が必要とされる部分に厚肉部を形成してなる副子用板
材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20725296A JP3202168B2 (ja) | 1996-08-06 | 1996-08-06 | 副子用板材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20725296A JP3202168B2 (ja) | 1996-08-06 | 1996-08-06 | 副子用板材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1043223A JPH1043223A (ja) | 1998-02-17 |
JP3202168B2 true JP3202168B2 (ja) | 2001-08-27 |
Family
ID=16536736
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20725296A Expired - Fee Related JP3202168B2 (ja) | 1996-08-06 | 1996-08-06 | 副子用板材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3202168B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007020689A1 (ja) * | 2005-08-17 | 2007-02-22 | Nichigen Club Co., Ltd. | 背面サポートとその製造方法 |
-
1996
- 1996-08-06 JP JP20725296A patent/JP3202168B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007020689A1 (ja) * | 2005-08-17 | 2007-02-22 | Nichigen Club Co., Ltd. | 背面サポートとその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1043223A (ja) | 1998-02-17 |
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