JPH11197025A - コーヒーフィルターの製造方法及びコーヒーフィルター用漉材ロールの製造方法 - Google Patents

コーヒーフィルターの製造方法及びコーヒーフィルター用漉材ロールの製造方法

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JPH11197025A
JPH11197025A JP469098A JP469098A JPH11197025A JP H11197025 A JPH11197025 A JP H11197025A JP 469098 A JP469098 A JP 469098A JP 469098 A JP469098 A JP 469098A JP H11197025 A JPH11197025 A JP H11197025A
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filter
band
shaped
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strainer
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JP469098A
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Noboru Ishizu
登 石津
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ISHIZU SEISAKUSHO KK
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ISHIZU SEISAKUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 従来法より漉材の製品化率を高め、損紙とし
て廃棄処理される余剰漉材部分を減らして原材料のコス
トダウンをはかるドリップ式のコーヒーフィルターの製
造法の提供。 【解決手段】 原反ロールから繰出される帯状漉材の両
側縁部に凹部23を形成し、凹部つき帯状漉材の両側縁
部を該各側縁部同士が所定幅だけ重合するようにして折
畳み、折畳み帯状漉材4の幅方向各側に製品フィルター
10の一側辺と底辺を区画するための圧着部5を形成
し、圧着済み帯状漉材6を幅方向各側をそれぞれ製品形
状に切断し、切断された製品フィルターを余剰漉材部分
8から抜外すようにするとともに、切断時において各側
の製品フィルターの内方側部分が帯状漉材の幅方向中心
線を越えて対向側にある型取り部7間に位置する状態で
切断し、小片切除時において、凹部が製品フィルターの
型取り形状よりやや大きくなるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、ドリッパー容器
に使用されるコーヒーフィルターの製造方法及びコーヒ
ーフィルター用漉材ロールの製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ドリッパー容器に使用されるコーヒーフ
ィルターとして、図1に示すものが汎用されている。
尚、本願明細書中において、コーヒーフィルターと製品
フィルターとは同義語であり、以下の説明では、コーヒ
ーフィルターを製品フィルターと称することがある。
又、本願明細書中において「左右」という表現は、漉材
の幅方向を意味するものである。
【0003】図1に示す製品フィルター10は、扁平な
略扇形あるいは略台形の袋状に形成されているが、この
製品フィルター10において、一方の側辺11は漉材を
折り返した折線であり、他方の側辺12及び底辺13は
それぞれ圧着された圧着部5である。そして、図1の製
品フィルター10は、図2に示すように略円錐形の袋状
に広げた状態でドリッパー容器15内に収納して使用さ
れる。
【0004】図1の製品フィルター10は、従来では図
3に示すようにして製造される。即ち、図3に示すコー
ヒーフィルターの製造方法は、原反ロール1Aから所定
幅Wの帯状漉材2Aを連続して繰出させ(繰出し工
程)、その帯状漉材2Aを幅方向中央部で2つ折りし
(折畳み工程)、その折畳み帯状漉材4Aに所定間隔L
をもって順次製品フィルターの側辺12と底辺13(図
1)を区画する圧着部5を形成し(圧着工程)、その
後、折畳み帯状漉材4Aの折線側側縁41を製品フィル
ター10の一側辺(図1の符号11部分)とする状態で
製品形状に切断し(切断工程)、その切断した部分(製
品フィルター10)を帯状漉材の余剰漉材部分8から抜
外す(抜外し工程)、ことを順次行うことによって連続
して製品フィルター10を製造するようになっている。
【0005】帯状漉材2Aの幅Wは、製造される製品フ
ィルター10の切抜き幅N(N=約125mm)の2倍よ
りやや大きく設定され(W=通常270mm)、又各圧着
部5,5間の間隔Lは、製品フィルター10の切抜き長
さM(M=約130mm)よりやや大きく設定される(L
=約135mm)。
【0006】ところで、図4には、図3に示す従来のコ
ーヒーフィルター製造方法を行って製品フィルターを抜
外した後の余剰漉材部分8の展開図を示している。尚、
図4におけるハッチング部分(符号9部分)は、製品フ
ィルター10を抜外した後の穴を示している。そして、
図3の従来方法では、製品フィルター10を1枚当たり
製造するのに、帯状漉材2Aの幅Wと製品1枚当たりの
必要長さLの漉材面積(27cm×13.5cm=364.5
cm2)が必要である。他方、1枚当たりの製品フィルタ
ー10自体の漉材展開面積(図4における型抜き穴9の
1つ当たりの面積)は、231.6cm2である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記した
従来例(図3)のコーヒーフィルター製造方法では、原
材料(漉材)の製品化率が63.5%(231.6cm2
364.5cm2)とかなり低く、損紙として廃棄処分され
る残りの部分(36.5%)が多くなって、原材料(漉
材)コストが高くなっていた。
【0008】尚、漉材として広幅(図3の帯状漉材2A
の2倍幅で、例えば540mm程度)の帯状漉材を使用
し、その広幅帯状漉材の左右両側縁部をそれぞれ幅方向
中心線まで折畳み、その折畳み帯状漉材の左右各側から
製品フィルターを2列取りすることは容易に考えられる
が、この場合も、原材料のうちの製品となる部分の面積
割合(製品化率)は上記の1列取りの場合と同様であ
る。
【0009】本願発明は、上記した従来の問題点に鑑
み、コーヒーフィルターを製造する際の原材料(漉材)
に対する製品化率を高める(損紙として廃棄する量を少
なくする)ことができるようにしたコーヒーフィルター
の製造方法を提供することを第1の目的とし、又、その
ようなコーヒーフィルターの製造方法においてさらに製
品化率を高めることができるようにしたコーヒーフィル
ター用漉材ロールの製造方法を提供することを第2の目
的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願請求項1〜3の各発
明は、コーヒーフィルターの製造方法を対象にしてお
り、この各発明では、図1に示すような扁平な略扇形あ
るいは略台形の袋状のコーヒーフィルター(製品フィル
ター)を連続して製造するものである。又、本願請求項
4の発明は、請求項3の発明において使用される漉材ロ
ールの製造方法を対象にしている。
【0011】本願請求項1の発明 本願請求項1の発明のコーヒーフィルター製造方法は、
次に示す帯状漉材繰出し工程、凹部形成工程、漉
材折畳み工程、漉材圧着工程、漉材切断工程、製
品抜外し工程を順次行うものである。尚、本願の説明中
に記載した各種の寸法は、一例を示すものであって特に
限定するものではない。
【0012】帯状漉材繰出し工程 この帯状漉材繰出し工程は、原反ロールから連続して帯
状漉材を繰出させる。この請求項1の発明の製造方法で
は、後述するように製品フィルターを2列取りするが、
各側の製品フィルターの型取り部の一部が帯状漉材の幅
方向にオーバーラップするようにしている関係上、使用
される帯状漉材の幅を、従来のように製品フィルターを
オーバーラップさせないで2列取りする場合の漉材幅
(例えば540mm)よりかなり小幅(例えば480mm)
に設定している。
【0013】凹部形成工程 この凹部形成工程は、連続して繰出される帯状漉材の両
側縁部にそれぞれ製品フィルターの切取り長さ(例えば
130mm)よりやや長い間隔(例えば135mm間隔)を
もって順次小片を切除するものである。切除される小片
の形状は、製品フィルターの開口側の角部付近の形状と
相似形にするのが好ましい。又、この小片を切除した後
の各側の凹部は、帯状漉材の長さ方向に上記間隔の丁度
1/2づつ位置ずれさせた状態で形成される。尚、この
凹部は、後述の漉材切断工程において製品フィルターの
型取り部が3枚重ねにならないようにするためのもので
あり、該凹部の最大深さは、後述するように各側縁部の
重合幅程度かそれよりやや浅い程度(例えば55〜60
mm)に設定される。又、この凹部形成工程では、それぞ
れ小片を切除して各凹部を形成するようにしているが、
各側の小片をそれぞれ連続させた状態で切除する(帯状
漉材の各側縁部を若干幅だけ連続状態で切除する)よう
にしてもよい。尚、この場合には、トリムが連続して廃
棄処理が容易になるが損紙量が若干増える。
【0014】漉材折畳み工程 この漉材折畳み工程は、上記凹部つき帯状漉材の両側縁
部をそれぞれ帯状漉材の長さ方向に向く折線で折畳む
が、そのとき該各側縁部同士が所定幅(例えば60mm)
だけ重合する状態で折畳むようにする。即ち、帯状漉材
の各側縁部がそれぞれ帯状漉材の幅方向中心線を所定幅
(例えば30mm)づつ越えるようにして折畳まれる。こ
の折畳み帯状漉材の状態では、上記各側の凹部が折畳み
帯状漉材の幅方向中央寄り位置において相互に非重合状
態で且つ漉材長さ方向に交互に並んでいる。
【0015】漉材圧着工程 この漉材圧着工程は、上記漉材折畳み工程において折畳
まれた折畳み帯状漉材の幅方向各側にそれぞれ製品フィ
ルターの一側辺と底辺を区画するための圧着部を形成す
るものである。この各圧着部は、例えば熱圧着によって
上記各側の凹部に対応する位置に形成される。尚、製品
フィルターは、扁平な略扇形あるいは略台形に形成さ
れ、且つ次の漉材切断工程において折畳み帯状漉材の側
縁の折線部分を製品フィルターの一側辺として切断され
る関係上、圧着部は該側縁(折線部分)を始端部として
幅方向中央側に向けて「く」字状に形成される。又、該
各側の圧着部の中央側先端は、上記凹部の深さ範囲内で
折畳み帯状漉材の幅方向中心線を所定幅(例えば約25
mm)だけ越えている。従って、この各側の圧着部は、製
品フィルターとなる2枚の漉材だけを接着する。
【0016】漉材切断工程 この漉材切断工程は、上記圧着部を形成した圧着済み帯
状漉材を、幅方向各側にある圧着部の外端付近を含む位
置でそれぞれ(左右2列状態で)製品形状に切断(型取
り)するものである。ところで、各型取り部の内方側部
分は鋭角状に尖っており、同列側の各型取り部間には、
折畳み帯状漉材の幅方向中央部付近において対向列側の
各型取り部の内方側部分を侵入させ得る余剰漉材が残
る。そして、この漉材切断時には、各側の製品フィルタ
ー(型取り部)の内方側部分が帯状漉材の幅方向中心線
を越えて対向側にある前後両製品フィルターの型取り部
間に位置するようにして切断される。従って、左右各列
の型取り部の各内方側部分が帯状漉材の幅方向に所定幅
(例えば約50mm)だけ重合した状態で切断される。
又、左右各列の型取り部の内方側部分は、上記各凹部か
らはみ出ることがないので、製品フィルターの切断時に
対向側の折返し漉材部分を切断することはない。
【0017】製品抜外し工程 この製品抜外し工程は、切断された各側の製品フィルタ
ーを順次余剰漉材部分から抜外すものである。
【0018】尚、余剰漉材部分から抜外した各側の製品
フィルターは、それぞれ所定枚数づつ計数した後、積層
状態で次工程(包装工程)側に搬送される。
【0019】本願請求項2の発明 本願請求項2の発明のコーヒーフィルター製造方法で
は、上記請求項1の凹部形成工程に代えて、予め帯状漉
材の両側縁部にそれぞれ所定間隔をもって凹部を形成し
た凹部つき帯状漉材をロール状に巻回してなる漉材ロー
ルを使用する。そして、その漉材ロールを使用して上記
請求項1の帯状漉材繰出し工程、漉材折畳み工程、
漉材圧着工程、漉材切断工程、製品抜外し工程を
順次行うものである。
【0020】従って、この請求項2の製造方法では、帯
状漉材繰出し工程において、両側縁部にそれぞれ凹部を
形成した凹部つき帯状漉材が繰出され、以下、上記請求
項1と同様に漉材折畳み工程、漉材圧着工程、漉
材切断工程、製品抜外し工程が順次行われる。
【0021】本願請求項3の発明 本願請求項3の発明のコーヒーフィルター製造方法で
は、上記請求項2において、漉材ロールとして、帯状漉
材の各側縁部にそれぞれジグザグ状の凹凸部を形成する
ことで各凹部を成形してなる凹部つき帯状漉材をロール
状に巻回したものを使用している。
【0022】本願請求項1〜3の各発明(それぞれコー
ヒーフィルターの製造方法)では、上記〜の各工程
(請求項1の場合)又は上記を除く各工程(請求項2
及び3の場合)を順次連続して行うことにより、原反ロ
ール(又は漉材ロール)から繰出される帯状漉材(又は
凹部つき帯状漉材)から製品フィルターを連続して2列
取りできる。又、そのように製品フィルターを2列取り
するのにあたって、各列側の製品フィルターの一部(各
内方側部分)を余剰漉材部分を利用して漉材幅方向に重
合させるようにしているので、その分、廃棄される余剰
漉材の面積を小さくできる。さらに、上記のように、各
列側の製品フィルターの一部を幅方向に重合させるよう
にしたものであっても、その重合部分に対応する位置の
対向側折返し漉材部分に予め凹部が形成されているの
で、製品フィルター切断時に余分な漉材を切断すること
がなく、切断屑が発生しない。又、本願請求項2及び3
の各発明では、漉材ロールの状態で各凹部が予め形成さ
れているので、コーヒーフィルターの製造ライン中でト
リムが発生することがない。
【0023】本願請求項4の発明 本願請求項4の発明は、コーヒーフィルター用漉材ロー
ルの製造方法であって、上記請求項3で使用される漉材
ロールを製造するに当たって、該漉材ロールに巻回され
る漉材幅より所定幅だけ広幅の原反ロールから広幅帯状
漉材を連続して繰出させる。次に、該広幅帯状漉材を、
スリッターで1つの切断部の両側にそれぞれジグザグ状
の凹凸部が形成され且つ該広幅帯状漉材の両側縁部にも
それぞれ凹部が形成されるようにして、複数の凹凸部つ
き帯状漉材に分断する。そして、その各凹凸部つき帯状
漉材を、隣接する凹凸部つき帯状漉材が相互に別の巻取
り軸に巻回されるようにしてそれぞれロール状に巻回す
る。この場合、巻取り軸を2本使用し、例えば3列以上
に分断する場合には奇数番目の凹凸部つき帯状漉材を一
方の巻取り軸に巻取らせ、偶数番目の凹凸部つき帯状漉
材を他方の巻取り軸に巻取らせるようにするとよい。
尚、隣接する凹凸部つき帯状漉材同士を同軸に巻回させ
ると、該各帯状漉材の凹凸部同士が重合するので、漉材
ロールを分離できなくなる。
【0024】この請求項4の発明では、両側縁部にそれ
ぞれ凹凸部を形成した漉材ロールを同時に複数本製造し
得る。又、スリッターで広幅帯状漉材を分断する際に、
1つの切断部の両側にそれぞれ凹凸部が形成されるの
で、該凹凸部の深さ幅の漉材部分を隣接する2つの凹凸
部つき帯状漉材で共用できる。
【0025】
【発明の実施の形態】図5〜図11を参照して本願の実
施形態を説明すると、図5〜図8には本願の第1実施形
態のコーヒーフィルターの製造方法が示され、図9には
同第2実施形態のコーヒーフィルターの製造方法が示さ
れている。この第1及び第2の各実施形態の製造方法
は、図1に示すようなコーヒーフィルター(製品フィル
ター)10を2列取り状態で連続して製造するものであ
る。又、図10〜図11には第2実施形態で使用される
コーヒーフィルター用漉材ロールの製造方法が示されて
いる。
【0026】図5〜図8に示す第1実施形態のコーヒー
フィルターの製造方法は、図5及び図6に示すように、
原反ロール1から帯状漉材2を連続して繰出させる帯状
漉材繰出し工程と、その帯状漉材2の両側縁部21,2
1にそれぞれ凹部23,23を形成する凹部形成工程
と、その凹部つき帯状漉材3の両側縁部31,31をそ
れぞれ帯状漉材の長さ方向に向く折線32,32で折畳
む漉材折畳み工程と、その折畳み帯状漉材4の幅方向各
側に圧着部5,5を形成する漉材圧着工程と、その圧着
済み帯状漉材6を製品形状に切断する漉材切断工程と、
その切断された各側の製品フィルター10,10を余剰
漉材部分8から抜外す製品抜外し工程とを順次行って、
漉材から2列取り状態で製品フィルター10を製造する
ようにしている。
【0027】帯状漉材繰出し工程では、繰出し装置A
(図6)によって原反ロール1から帯状漉材2を連続し
て繰出させる。繰出し装置Aとしては、例えばベルト駆
動式のものが採用可能である。尚、この第1実施形態で
使用される帯状漉材2の幅W(図5、図8)は、約4
80mmに設定されている。
【0028】凹部形成工程では、小片切除装置B(図
6)によって帯状漉材2の左右両側縁部21,21から
それぞれ所定間隔Lをもって順次小片22,22を切除
する。小片切除装置Bとしては、例えばロールカッター
式のものが採用可能である。同列側に形成される各小片
22,22の切除間隔Lは、漉材切断工程において切断
される製品フィルター10の切取り長さM(約130m
m)よりやや長く(約135mm)なるように設定されて
いる。左右各側の小片22,22は、この第1実施形態
では製品フィルター10の開口側の角部付近の形状と相
似形に切断されている。又、左右各側の凹部23,23
は、帯状漉材2の長さ方向に上記間隔Lの丁度1/2づ
つ位置ずれさせた状態で形成される。さらに、各凹部2
3,23の最大深さは、後述するように帯状漉材2の左
右各側縁部21,21の重合幅W2(約60mm)よりや
や浅い程度(約55mm)に設定されている。尚、この各
側の凹部23,23は、後述の漉材切断工程において製
品フィルター10の型取り部7が3枚重ねにならないよ
うにするためのものである。
【0029】漉材折畳み工程では、前後2つの折り板装
置C,C(図6)によって凹部つき帯状漉材3の両側縁
部31,31をそれぞれ帯状漉材の長さ方向に向く折線
32,32で折畳む。この各側縁部31,31の折重ね
幅W1,W1は、それぞれ約135mmであり、それぞれ帯
状漉材の幅方向中心線Pを約30mmづつ越えるようにし
ている。従って、各側縁部31,31は、折畳み帯状漉
材4の幅方向中央部において相互に幅W2(約60mm)
だけ重合するようになる。尚、折畳み帯状漉材4の幅W
3は、約210mmである。この両側縁部31,31の重
合状態では、各側の凹部23,23が折畳み帯状漉材4
の長さ方向に交互に位置し、且つ一方の側縁部31の凹
部23が他方の側縁部31の非切除部に対応して、各側
の凹部23,23が相互に重合しないようになってい
る。
【0030】漉材圧着工程では、圧着装置D(図6)に
よって折畳み帯状漉材4の左右各側にそれぞれ製品フィ
ルター10,10の一側辺12と底辺13(図1)を区
画するための圧着部5,5を形成する。圧着装置Dとし
ては、熱圧着可能な回転ロール式のものが採用される。
この各側の圧着部5,5は、折畳み帯状漉材4の幅方向
中央部付近にある各側の凹部23,23にそれぞれ対応
する位置に形成される。尚、製品フィルター10は、扁
平な略扇形あるいは略台形に形成され、且つ次の漉材切
断工程において折畳み帯状漉材4の各側縁41,41の
折線部分を一側辺(図1の符号11対応部分)として切
断される関係上、各側の圧着部5,5は該各側縁41,
41を始端部として幅方向中央側に向けて「く」字状に
形成される。又、該各側の圧着部5,5の中央側先端
は、図7に図示するように、対応する凹部23の深さ範
囲内で折畳み帯状漉材4の幅方向中心線Pを所定幅T
(約25mm)だけ越えている。従って、この各側の圧着
部5,5は、製品フィルター10となる2枚の漉材だけ
を接着する。
【0031】漉材切断工程では、切断装置E(図6)に
よって圧着済み帯状漉材6を左右各側にある圧着部5,
5の外端付近を含む位置でそれぞれ製品形状に切断(型
取り)する。ところで、左右各側の型取り部7,7(製
品フィルター10と同じ)の内方側部分10a,10a
(図7)は鋭角状に尖っており、同列側の各型取り部
7,7間には、帯状漉材6の幅方向中央部付近において
対向列側の各型取り部7,7の内方側部分10aを侵入
させ得る余剰漉材が残る。そして、この漉材切断時に
は、各側の型取り部7,7の内方側部分10aが帯状漉
材6の幅方向中心線Pを越えて対向側にある前後両型取
り部7,7間に位置するようにして切断される。従っ
て、左右各列の型取り部7,7の各内方側部分10a
が、図7に示すように帯状漉材6の幅方向に所定幅U
(約50mm)だけ重合した状態で切断される。又、各列
の型取り部7,7の内方側部分10aは、上記各凹部2
3,23からはみ出ることがないので、製品フィルター
10の切断時に対向側の折返し漉材部分を切断すること
はない。
【0032】製品抜外し工程では、切断された左右各側
の製品フィルター10,10を順次余剰漉材部分8から
抜外す。尚、製品フィルター10を抜外すための抜外し
機構としては、適宜のものが採用可能である。
【0033】そして、余剰漉材部分8から抜外した各側
の製品フィルター10は、それぞれ計数しながら積層し
(図6の符号10A)、所定枚数に達すると搬送装置F
で次工程(包装工程)側に搬送される。又、製品が抜外
された(符号9)残りの余剰漉材部分8は、コンベアG
(図6)により型崩れしない状態で後送されて、容器H
内に収容される。
【0034】本願第1実施形態のコーヒーフィルター製
造方法では、上記の各工程を順次連続して行うことによ
り、原反ロール1から繰出される帯状漉材2から製品フ
ィルター10を2列取り状態で順次連続して製造でき
る。
【0035】又、そのように製品フィルター10を2列
取りするのにあたって、各列側の製品フィルター10,
10の一部(各内方側部分)10aを余剰漉材部分8を
利用して漉材幅方向に重合させるようにしているので、
その分、廃棄される余剰漉材の面積を小さくできる。因
に、図8には、図5〜図7に示す第1実施形態のコーヒ
ーフィルター製造方法を行って製品フィルター10を抜
外した後の余剰漉材部分8の展開図を示している。図8
におけるハッチング部分(符号9部分)は、製品フィル
ター10を抜外した後の型抜き穴を示している。そし
て、この実施形態の製造方法で製造される製品フィルタ
ー10は、1枚当たり次の漉材面積で製造できる。
【0036】即ち、この実施形態では、左右各側に形成
される製品フィルター10,10の内方側部分10a,
10aを対向側の前後型取り部7,7間の余剰漉材部分
に侵入させて、各側の製品フィルター10,10を幅U
(50mm)だけ幅方向に重合させているので、図7の重
合幅W2(60mm)部分の漉材を共用でき、帯状漉材2
として幅W0が480mm(48cm)のものを使用でき
る。他方、漉材長さ方向に型取りされる前後各製品フィ
ルター10,10間の間隔Lは、従来(図4)の場合と
同様の135mm(13.5cm)でよい。従って、48cm
×13.5cm=648cm2の漉材面積で2枚の製品フィル
ター10,10を製造することができ、製品フィルター
1枚当たりの必要漉材面積は324cm2となる。ところ
で、図2〜図4に示す従来方法では、上記したように、
製品フィルター1枚当たり27cm×13.5cm=364.
5cm2の漉材面積が必要であるが、本願の製造方法で
は、従来例のものに比して約89%(324cm2/36
4.5cm2)の漉材面積でよい。尚、1枚当たりの製品フ
ィルター自体の漉材展開面積(図8における型抜き穴9
の1つ当たりの面積)は、従来製品と同様に231.6c
m2である。従って、本願では、漉材の製品化率が約7
1.5%となり、従来の漉材製品化率が63.5%であっ
たものに比して漉材製品化率をかなり向上させることが
できる。
【0037】さらに、この第1実施形態の製造方法で
は、上記のように、各列側の製品フィルター10,10
の一部10a,10aを重合部Uで示すように漉材幅方
向に重合させるようにしたものであっても、その重合部
分Uに対応する位置の対向側折返し漉材部分に予め凹部
23,23が形成されているので、製品フィルター切断
時に対向側折返し漉材から切断屑が発生することがな
い。尚、切断工程において、製品フィルターとともに切
断屑が発生すると、該切断屑の排除処理が極めて困難と
なり、実際には運転不可能となる。
【0038】図9に示す第2実施形態のコーヒーフィル
ター製造方法は、第1実施形態の凹部形成工程に代え
て、予め帯状漉材の両側縁部31,31にそれぞれジグ
ザグ状の凹凸部24,24を形成した凹凸部つき帯状漉
材3Aをロール状に巻回してなる漉材ロール1Aを使用
して行われる。凹凸部つき帯状漉材3Aの各凹凸部2
4,24には、それぞれ所定間隔L,L(製品フィルタ
ー10の切取り長さMよりやや長い間隔)をもって順次
凹部23,23が形成されている。
【0039】そして、この第2実施形態のコーヒーフィ
ルター製造方法では、漉材ロール1Aから連続して凹凸
部つき帯状漉材3Aを繰出させ(帯状漉材繰出し工
程)、以下、第1実施形態と同様に、漉材折畳み工程、
漉材圧着工程、漉材切断工程、製品抜外し工程を順次行
って、2列取り状態で製品フィルター10を連続製造す
るようになっている。従って、この第2実施形態のコー
ヒーフィルター製造方法では、漉材ロール1Aの状態で
各凹部23,23が予め形成されているので、第1実施
形態の場合のようにコーヒーフィルターの製造ライン中
でトリムが発生することがない。
【0040】尚、この第2実施形態(図9)において、
第1実施形態の場合と同大きさの製品フィルター10
(製品抜取り長さMが130mm)を製造する場合には、
各種寸法は次のように設定される。即ち、凹凸部つき帯
状漉材3Aの幅W0=514mm(第1実施形態のW0=4
80mmより若干広幅となる)、各凹部23,23の間隔
L=135mm(第1実施形態のLと同じ)、凹部23の
深さQ=77mm、各側縁部31,31の折重ね幅W1
152mm、両側縁部31,31の重合幅W2=94mm、
折畳み帯状漉材4の幅W3=210mmである。
【0041】このように、第2実施形態の場合は、凹凸
部つき帯状漉材3Aの両側縁部31,31にジグザグ状
の凹凸部24,24(外端側の角部が尖っている)を形
成している関係上、帯状漉材として第1実施形態の漉材
幅(480mm)よりやや広幅(34mm広幅)のものが必
要であるが、ジグザグ状の凹凸部24を形成したもので
は、後述するように漉材ロール1Aの製造段階で凹凸部
の漉材幅を共用できるので、トータルとして第1実施形
態の場合より漉材の製品化率を向上させることができ
る。
【0042】尚、この第2実施形態のコーヒーフィルタ
ー製造方法では、漉材ロール1Aとして第1実施形態の
凹部(小片切除部)つき帯状漉材3を巻回したものを使
用することができ、その場合は、漉材の製品化率が第1
実施形態の場合と同様(約71.5%)になる。
【0043】図10及び図11には、図9のコーヒーフ
ィルター製造方法で使用される漉材ロール1Aの製造方
法が示されている。この図10及び図11に示す実施形
態では、広幅の原反ロール1Bから繰出される広幅帯状
漉材2Bを4分割して同時に合計4本の漉材ロール1
A,1A・・を製造するようにしている。即ち、広幅原
反ロール1Bには、漉材ロール1Aに巻回される凹凸部
つき帯状漉材3Aの漉材幅W0(514mm)の4倍(2
056mm)より凹凸部24の幅Q(77mm)の3倍長さ
(231mm)だけ小さい漉材幅W4(1825mm)の広
幅帯状漉材2Bが巻回されている。又、広幅帯状漉材2
Bを分断するためのスリッターJには、そのロール外周
面に所定間隔をもって合計5つの切断刃Ja,Ja・・
が形成されている。この各切断刃Ja,Ja・・は、そ
れぞれジグザグ状に形成されている。又、各切断刃J
a,Ja・・のうち、両外端に位置する2つの切断刃J
aは広幅帯状漉材2Bの両側縁部2Ba,2Baからそ
れぞれ三角形状の小片22を切除するものであり、中央
側に位置する3つの切断刃Jaは広幅帯状漉材2Bを合
計4つの凹凸部つき帯状漉材3Aに分断するものであ
る。
【0044】そして、この漉材ロール製造方法では、図
11に示すように繰出し装置Iにより上記広幅原反ロー
ル1Bから広幅帯状漉材2Bを連続して繰出させ、該広
幅帯状漉材2BをスリッターJの各切断刃Jaで各側の
小片22,22を切除するとともに4つの凹凸部つき帯
状漉材3A,3A・・に分断する。このとき、中央側の
3つの切断部で形成される各凹凸部24,24,24に
は、その両側の凹凸部つき帯状漉材3A,3Aにおける
隣接する側の側縁部にそれぞれ凹部23,23が形成さ
れるようになる。この各凹凸部24,24・・の幅(凹
凸深さ)Qはそれぞれ77mmであり、又、凹凸部24の
1ピッチL(図9)は135mmである。そして、この各
凹凸部つき帯状漉材3A,3A・・は、第1番目と第3
番目の各帯状漉材を第1巻取り軸K1に巻取らせ、第2
番目と第4番目の各帯状漉材を第2巻取り軸K2に巻取
らせて、同時に4つの漉材ロール1A,1A・・を製造
する。尚、この実施形態では、広幅帯状漉材2Bから4
列取りするようにしているが、他の実施形態では2列取
り以上であれば適宜の取り数に設定できる。その場合、
広幅原反ロール1Bの漉材幅W4は、取り数に応じた適
宜幅のものを使用する。
【0045】図10の実施形態(4列取り)では、両側
縁部にそれぞれ凹凸部24,24を形成した漉材ロール
1Aを同時に複数本(4本)製造できる。又、広幅帯状
漉材2Bの分断時に、中央側の3つの切断部で形成され
る各凹凸部24,24,24の各幅Q(77mm)は、そ
の両側の凹凸部つき帯状漉材3A,3Aの各凹部23,
23に共用されるので、4列取りする場合には1列のみ
で漉材ロール1Aを製造する場合(漉材幅W0=514m
m)に比して、凹凸部24の幅Qの3倍の漉材幅(23
1mm)を節約できる。即ち、図10の実施形態では、漉
材幅W4が1825mmのもので4本の漉材ロール1Aを
製造できるので、1本当たりの必要漉材幅は約456mm
でよく、1本のみの漉材ロール1Aを製造する場合の漉
材幅W0(514mm)に比して約88.7%でよい。又、
このようにして製造された漉材ロール1Aを使用してコ
ーヒーフィルターを製造する場合には、製品フィルター
10を1枚製造するための必要漉材面積が約308cm2
(45.6cm×13.5cm÷2)となり、漉材の製品化率
が約75.2%(231.6÷308)となる。
【0046】
【発明の効果】本願請求項1の発明の効果 本願請求項1の発明のコーヒーフィルター製造方法で
は、上記したように帯状漉材繰出し工程、凹部形成工
程、漉材折畳み工程、漉材圧着工程、漉材切断工程、製
品抜外し工程の各工程を順次連続して行うようにしてい
るので、次のような効果がある。
【0047】まず、製品フィルター10,10を2列取
りするのにあたって、各列側の製品フィルターの一部
(各内方側部分)10aを余剰漉材部分8を利用して漉
材幅方向に重合させるようにしているので、その分、漉
材の製品化率を向上させることができ(従来の2列取り
の場合に比して、製品化率が11%余り向上する)、原
材料コストを低減させることができるという効果があ
る。
【0048】又、上記のように、各列側の製品フィルタ
ー10の一部10aを漉材幅方向に重合させるようにし
たものであっても、その重合部分に対応する位置の対向
側折返し漉材部分に予め凹部23,23を形成している
ので、製品フィルター切断時に切断屑が発生しなくな
り、製造が円滑に行えるという効果がある。
【0049】本願請求項2の発明の効果 本願請求項2の発明のコーヒーフィルター製造方法で
は、請求項1の凹部形成工程に代えて、予め帯状漉材の
両側縁部31,31に凹部23,23を形成した凹部つ
き帯状漉材3Aを巻回してなる漉材ロール1Aを使用
し、順次帯状漉材繰出し工程、漉材折畳み工程、漉材圧
着工程、漉材切断工程、製品抜外し工程を連続して行う
ようにしているので、上記請求項1の効果に加えて、コ
ーヒーフィルターの製造ライン中でトリムが発生するこ
とがなく、製造ラインを簡略にできるという効果があ
る。尚、この請求項2の場合は、漉材ロール1Aを製造
する際に、帯状漉材の両側縁部に凹部23,23を形成
する必要があるが、この凹部形成工程は、製品フィルタ
ーの製造工程とは別工程で行われるので、切除されたト
リムの処理が比較的容易に行える。
【0050】本願請求項3の発明の効果 本願請求項2の発明のコーヒーフィルター製造方法で
は、請求項2の製造方法で使用される漉材ロール1Aの
凹部つき帯状漉材3Aの各凹部23,23を、それぞれ
ジグザグ状の凹凸部24,24を形成することで成形し
ているので、例えば漉材ロール1Aを広幅帯状漉材から
2列取り以上の複数取りする場合には、該凹凸部24を
両側の凹部つき帯状漉材3A,3Aの凹部23に共用で
き、該凹部の形成装置を簡略化できるという効果があ
る。
【0051】本願請求項4の発明の効果 本願請求項4の発明のコーヒーフィルター用漉材ロール
の製造方法では、請求項3で使用される漉材ロール1A
を製造するに当たって、漉材ロール1Aに巻回される漉
材幅W0より所定幅だけ広幅の原反ロール1Bから広幅
帯状漉材2Bを連続して繰出させ、該広幅帯状漉材2B
を、スリッターJで1つの切断部の両側にそれぞれジグ
ザグ状の凹凸部24,24が形成され且つ該広幅帯状漉
材2Bの両側縁部2Ba,2Baにもそれぞれ凹部2
3,23が形成されるようにして、所定漉材幅W0づつ
複数の凹凸部つき帯状漉材3A,3A・・に分断した
後、その各凹凸部つき帯状漉材3A,3A・・を隣接す
る凹凸部つき帯状漉材3A,3Aが相互に別の巻取り軸
1,K2に巻回されるようにしてそれぞれロール状に巻
回するようにしている。
【0052】従って、この請求項4の発明では、両側縁
部にそれぞれ凹凸部24,24を形成した漉材ロール1
Aを同時に複数本製造できる。又、スリッターJで広幅
帯状漉材2Bを分断する際に、1つの切断部の両側にそ
れぞれ凹凸部24,24が形成されるので、該凹凸部2
4の深さ幅Qの漉材部分を隣接する2つの凹凸部つき帯
状漉材3A,3Aで共用でき、その分、原材料(漉材)
コストを低減できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明で対象にしているコーヒーフィルター
(製品フィルター)の平面図である。
【図2】図1のコーヒーフィルターの使用方法を示す斜
視図である。
【図3】従来のコーヒーフィルター製造方法の工程図で
ある。
【図4】図3の余剰漉材部分の展開図である。
【図5】本願第1実施形態のコーヒーフィルター製造方
法の側面表示工程図である。
【図6】図5の製造方法の平面表示工程図である。
【図7】図6の一部拡大図である。
【図8】図6の余剰漉材部分の展開図である。
【図9】本願第2実施形態のコーヒーフィルター製造方
法の平面表示工程図である。
【図10】本願実施形態のコーヒーフィルター用漉材ロ
ール製造方法の平面表示工程図である。
【図11】図10の製造方法の側面表示工程図である。
【符号の説明】
1は原反ロール、1Aは漉材ロール、1Bは広幅原反ロ
ール、2は帯状漉材、2Bは広幅帯状漉材、3は凹部つ
き帯状漉材、4は折畳み帯状漉材、5は圧着部、6は圧
着済み帯状漉材、7は型取り部、8は余剰漉材部分、1
0は製品フィルター、21は帯状漉材の側縁部、22は
小片、23は凹部、24は凹凸部、31は凹部つき帯状
漉材の側縁部、32は折線、41は折畳み帯状漉材の側
縁である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原反ロール(1)から所定幅(W0)の
    帯状漉材(2)を連続して繰出させ、 前記帯状漉材(2)の両側縁部(21,21)にそれぞ
    れ帯状漉材の長さ方向に製品フィルター(10)の切取
    り長さ(M)よりやや長い間隔(L)をもって凹部(2
    3,23)を形成し、 その凹部つき帯状漉材(3)の両側縁部(31,31)
    をそれぞれ帯状漉材の長さ方向に向く折線(32,3
    2)でしかも該各側縁部(31,31)同士が所定幅
    (W2)だけ重合するようにして折畳み、 その折畳み帯状漉材(4)の幅方向各側における前記凹
    部(23,23)が対応する位置に、該折畳み帯状漉材
    (4)の両側縁(41,41)の各折線部分を製品フィ
    ルター(10)の一方の側辺(11)とした状態で該製
    品フィルター(10)の他方の側辺(12)と底辺(1
    3)を区画するための圧着部(5,5)を形成し、 圧着済み帯状漉材(6)を幅方向各側にある各圧着部
    (5,5)の外端付近を含む位置で製品形状に切断し、 その切断された各側の製品フィルター(10,10)を
    順次余剰漉材部分(8)から抜外すようにするととも
    に、 前記製品フィルター切断時において、各側の製品フィル
    ター(10,10)の内方側部分(10a)が前記圧着
    済み帯状漉材(6)の幅方向中心線(P)を越えて対向
    側にある前後両製品フィルターの型取り部(7,7)間
    に位置する状態で切断し、 さらに前記凹部形成時において、各側の凹部(23,2
    3)が製品フィルター(10)の型取り位置において該
    製品フィルター(10)の型取り形状よりやや大きくな
    るようにした、 ことを特徴とするコーヒーフィルターの製造方法。
  2. 【請求項2】 所定幅(W0)の帯状漉材の両側縁部に
    それぞれ帯状漉材の長さ方向に製品フィルター(10)
    の切取り長さ(M)よりやや長い間隔(L)をもって順
    次凹部(23,23)を形成してなる凹部つき帯状漉材
    (3A)をロール状に巻回した漉材ロール(1A)を使
    用し、 前記漉材ロール(1A)から前記凹部つき帯状漉材(3
    A)を連続して繰出させ、 その凹部つき帯状漉材(3A)の両側縁部(31,3
    1)をそれぞれ帯状漉材の長さ方向に向く折線(32,
    32)でしかも該各側縁部(31,31)同士が所定幅
    (W2)だけ重合するようにして折畳み、 その折畳み帯状漉材(4)の幅方向各側における前記凹
    部(23,23)が対応する位置に、該折畳み帯状漉材
    (4)の両側縁(41,41)の各折線部分を製品フィ
    ルター(10)の一方の側辺(11)とした状態で該製
    品フィルター(10)の他方の側辺(12)と底辺(1
    3)を区画するための圧着部(5,5)を形成し、 圧着済み帯状漉材(6)を幅方向各側にある各圧着部
    (5,5)の外端付近を含む位置で製品形状に切断し、 その切断された各側の製品フィルター(10,10)を
    順次余剰漉材部分(8)から抜外すようにするととも
    に、 前記製品フィルター切断時において、各側の製品フィル
    ター(10,10)の内方側部分(10a)が前記圧着
    済み帯状漉材(6)の幅方向中心線(P)を越えて対向
    側にある前後両製品フィルターの型取り部(7,7)間
    に位置する状態で切断し、 さらに各側の前記各凹部(23,23)は製品フィルタ
    ー(10)の型取り位置において該製品フィルター(1
    0)の型取り形状よりやや大きくしている、 ことを特徴とするコーヒーフィルターの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、漉材ロール(1A)
    として、帯状漉材の各側縁部にそれぞれジグザグ状の凹
    凸部(24,24)を形成することで各凹部(23,2
    3)を成形してなる凹凸部つき帯状漉材(3A)をロー
    ル状に巻回したものを使用している、 ことを特徴とするコーヒーフィルターの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3で使用される漉材ロール(1
    A)を製造するに当たって、 該漉材ロール(1A)に巻回される漉材幅(W0)より
    所定幅だけ広幅の原反ロール(1B)から広幅帯状漉材
    (2B)を連続して繰出させ、 該広幅帯状漉材(2B)を、スリッター(J)で1つの
    切断部の両側にそれぞれジグザグ状の凹凸部(24,2
    4)が形成され且つ該広幅帯状漉材(2B)の両側縁部
    (2Ba,2Ba)にもそれぞれ凹部(23,23)が
    形成されるようにして、複数の凹凸部つき帯状漉材(3
    A,3A・・)に分断した後、 その各凹凸部つき帯状漉材(3A,3A・・)を、隣接
    する凹凸部つき帯状漉材(3A,3A)が相互に別の巻
    取り軸(K1,K2)に巻回されるようにしてそれぞれロ
    ール状に巻回する、 ことを特徴とするコーヒーフィルター用漉材ロールの製
    造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102014115977A1 (de) * 2014-11-03 2016-05-04 Melitta Europa Gmbh & Co. Kg Verfahren zur Herstellung eines beutelförmigen Filters und Filterbeutel

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102014115977A1 (de) * 2014-11-03 2016-05-04 Melitta Europa Gmbh & Co. Kg Verfahren zur Herstellung eines beutelförmigen Filters und Filterbeutel

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