JPH11196465A - 移動通信システム - Google Patents

移動通信システム

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JPH11196465A
JPH11196465A JP36615397A JP36615397A JPH11196465A JP H11196465 A JPH11196465 A JP H11196465A JP 36615397 A JP36615397 A JP 36615397A JP 36615397 A JP36615397 A JP 36615397A JP H11196465 A JPH11196465 A JP H11196465A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動通信交換局および基地局におけるトラヒ
ックを軽減し、移動通信システムの処理能力を向上させ
る移動体通信システムを提供すること。 【解決手段】 複数の小ゾーン201〜203内に小ゾー
ン無線局211〜213を、これら複数の小ゾーンをカバ
ーするエリアを大ゾーン23として大ゾーン無線局24
をそれぞれ配置している。さらに、これら小ゾーン無線
局211〜213を介して移動体端末222から大ゾーン
23をエリア単位とした所在位置登録を受信するととも
に位置登録した移動体端末222への呼出時には大ゾー
ン無線局24に対して呼出信号を送信する移動通信交換
局25を配置する。そして、移動体端末222への呼出
時は移動通信交換局25から送出した呼出信号に基づい
て、大ゾーン無線局24はこの呼出信号の送信のみを行
うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体端末と通信
する移動通信システムに係わり、詳細にはセルラー式移
動通信システムにおいてページングエリアをカバーする
エリアに配置された呼出専用の大ゾーン無線基地局を用
いて通信するようにした移動通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、セルラー式移動通信システムは小
ゾーンで構成されるシステムが多く、各ゾーンに基地局
が設置されている。このように小ゾーンで構成すると、
各ゾーン内の移動体端末は各ゾーンに設置された基地局
との送受信ができる程度に送受信電波のパワーを弱くす
ることができる。これにより、移動体端末自体の容積を
小さくすることができるとともに、少し離れたゾーンで
も送受信に使用する電波の周波数が同じものを使用する
ことができる。
【0003】しかし、このような小ゾーン構成のシステ
ムで移動体端末に対する発呼要求をサービスエリアの全
ての基地局が送信するようにすると、基地局の数が多い
ためそれだけ呼出回線が必要になってしまい、周波数の
利用効率の点からも不都合となる。そこで、移動体端末
の所在位置を登録することによって、この所在位置に該
当する基地局だけに発呼要求をさせるシステムが提案さ
れている。
【0004】この位置登録は複数の小ゾーンをカバーす
るページングエリアを単位として行われ、移動体端末の
電源投入時と移動体端末がこのページングエリア相互間
の移動時に更新される。したがって、移動体端末の呼出
時には、移動通信の交換機能を有する移動通信交換局は
移動体端末が位置登録されているページングエリア内の
全基地局から呼出を行う。そして、呼出を受信した移動
体端末は、この呼出電波の受信状態が最良の基地局を選
択することによって、この基地局を介して移動通信交換
局に呼出応答を送信するようになっている。
【0005】図18は従来提案された移動通信システム
の構成の概要を表わしたものである。この移動通信シス
テムは、呼出時は大ゾーンを単位とする呼出方式で、そ
して応答時は小ゾーンを単位とする応答方式で通信を行
うようになっている。大ゾーン10は複数の小ゾーン1
1〜123をカバーするように構成されており、大ゾー
ン10内に大ゾーン無線基地局11が配置されている。
小ゾーン121〜123には、それぞれ小ゾーン無線基地
局131〜133が配置されている。各小ゾーン121
123内には複数の移動体端末14を有している。
【0006】以下では、動作原理の把握を容易にするた
めに、小ゾーン123の移動体端末14の通信について
説明する。このような移動通信システムで移動体の所在
位置を登録する必要になったときには、大ゾーン無線基
地局11から全地域の移動通信端末14に対して直接に
呼出電波15を送出する。この呼出電波15を受信した
移動体端末14は、小ゾーン123内に設置されている
小ゾーン無線基地局133に対して小電力の応答信号1
6を送出するようになっている。呼出電波15に応答し
た移動体端末14からの応答信号16を受信した小ゾー
ン無線基地局133は、大ゾーン無線基地局11に対し
て目的の移動体端末が自局133のゾーン内あるいは周
辺に存在することを通知する。したがって、この所在位
置が登録された移動体端末への呼出時には、大ゾーン無
線基地局11から小ゾーン無線基地局133に対して呼
出を送信し、この呼出を受信した小ゾーン無線基地局1
3はこの小ゾーン内で目的の移動体端末に対する呼出
電波を送出すればよい。
【0007】このような移動通信システムについて、特
に位置登録に関する技術は例えば特開昭63−2192
38号公報の「移動体所在確認システム」に開示されて
いる。
【0008】また、移動体端末への呼出は大ゾーン無線
基地局から行わずに通信衛星を用いた通信衛星回線で行
い、移動体端末からの呼出応答と呼出応答以降の通信は
地上回線を用いる移動体通信システムが提案されてい
る。このような移動通信システムに関する技術は、例え
ば特開平4−354216号公報の「移動通信システ
ム」に開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】これまで説明したよう
な従来提案された移動通信システムでは、ページングエ
リア内の全ての基地局から一斉に呼出を行うと、移動通
信交換局および基地局の処理量とこれらの間で送受され
る通信量が膨大になってしまい、システムとしての処理
能力を向上させることが難しくなり、サービスの拡張お
よび向上が難しくなる。特に、小ゾーンの半径を縮小し
てサービスを向上させるに伴い、基地局数が増加し、こ
の傾向が顕著になってしまう。
【0010】また、特開昭63−219238号公報で
開示された呼出方式を大ゾーンで行い応答方式を小ゾー
ンで行う移動通信システムでは、大ゾーン無線基地局と
図示しない移動通信交換局のトラヒックが減少させるこ
とができないため、小ゾーンにおける呼出電波の周波数
の利用効率を向上させることができても、システム全体
としてのサービス向上には限度がある。
【0011】また、特開平4−354216号公報で開
示された通信衛星回線を用いた通信衛星回線を用いた移
動通信システムでは、移動体端末は通信衛星回線用と地
上回線用の周波数が異なる複数の受信機を備える必要が
あり、移動体端末の容積が増加してコストが高くなって
しまう。また通信衛星回線による呼出は地上回線の場合
と比較して接続にかかる時間が長くなってしまうため、
ユーザに提供するサービスの質の低下を避けることがで
きない。
【0012】そこで本発明の目的は、移動通信交換局お
よび基地局におけるトラヒックを軽減し、移動通信シス
テムの処理能力を向上させる移動体通信システムを提供
することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)所定の複数の第1のエリアそれぞれに配置さ
れ、移動体端末からの位置登録要求を受信して所在する
エリアを識別する識別情報を付加して位置登録要求情報
として送信するとともに移動体端末の発着信呼の中継を
行う小ゾーン無線局と、(ロ)第1のエリア内で移動し
て、自端末の所在する位置の登録要求を送信するととも
に小ゾーン無線局のうち電波強度が最大の小ゾーン無線
局に対して発着信呼の送受信を行う移動体端末と、
(ハ)この移動体端末の所在位置を表わす位置登録情報
を格納して小ゾーン無線局からの位置登録要求情報に基
づいてこの位置登録情報を更新していく位置登録情報格
納手段と、この位置登録情報に付加された所在エリアの
識別情報に対応した大ゾーン無線局への同調指示を送信
する同調指示送信手段と、移動体端末に対する着信呼の
送信と発信呼の受信を行う呼処理手段とを有する移動通
信交換局と、(ニ)複数の第1のエリアを網羅する第2
のエリアを単位として配置され、この移動通信交換局か
ら移動体端末への呼出を受信して所定の間隔で対応する
移動体端末への呼出を送信する大ゾーン無線局とを移動
通信システムに具備させる。
【0014】すなわち請求項1記載の発明では、所定の
複数の第1のエリアを小ゾーンとして小ゾーン無線局
を、これら複数の小ゾーンをカバーするエリアを大ゾー
ンとして大ゾーン無線局を、それぞれ配置するようにし
た。さらに、これら小ゾーン無線局を介して移動体端末
から大ゾーンをエリア単位とした所在位置登録を受信す
るとともに位置登録した移動体端末への呼出時には大ゾ
ーン無線局に対して呼出信号を送信する移動通信交換局
を配置するようにした。そして、移動体端末への呼出時
は移動通信交換局から送出した呼出信号に基づいて、大
ゾーン無線局はこの呼出信号の送信のみを行うように
し、呼出信号送信時は所定の間隔で大ゾーンのエリアに
呼出信号を送信するようにした。
【0015】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
移動通信システムで、大ゾーン無線局は、小ゾーン無線
局に対応して空き無線チャネル数と使用許可閾値を選択
情報として送信する選択情報送信手段とを具備し、移動
体端末は空き無線チャネル数が使用許可閾値を越えてい
る小ゾーン無線局に対して発着信呼の送受信を行うこと
を特徴としている。
【0016】すなわち請求項2記載の発明では、大ゾー
ン無線局が移動体端末に対して、小ゾーン無線局に対応
した空き無線チャネル数と使用許可閾値を選択情報とし
て送信するようにした。これにより、移動体端末は小ゾ
ーン無線基地局の空き無線チャネル数が使用許可閾値を
越えている小ゾーン無線局に対して発着信呼の送受信を
行うようにすることができるので、無線チャネルの効率
化を図ることができる。
【0017】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
移動通信システムで、複数の前記大ゾーン無線局がそれ
ぞれ配置された第2のエリアを網羅する第3のエリアに
対して、これと重なるように異なる第4のエリアを形成
して大ゾーン無線局がこの第4のエリアに配置されてい
ることを特徴としている。
【0018】すなわち請求項3記載の発明では、複数の
大ゾーン無線局によるエリアに対して、これと異なり、
特定のエリアは別のエリア内にあるように複数のエリア
が重なるように形成するようにしている。これにより、
移動体端末を複数の大ゾーン無線局に対して位置登録で
きるようになる。
【0019】請求項4記載の発明では、請求項3記載の
移動通信システムで、移動通信交換局は移動体端末から
の位置登録要求を受信すると対応する大ゾーン無線局に
対して位置登録を行わせることを特徴としている。
【0020】すなわち請求項4記載の発明では、移動体
端末を複数の大ゾーン無線局に対して位置登録できるよ
うな複数のエリアを形成し、位置登録要求を受信すると
大ゾーン無線局に位置登録を行わせるようにしている。
【0021】請求項5記載の発明では、請求項3または
請求項4記載の移動通信システムで、第3のエリアとは
異なりこの第3のエリアと重なるエリアを形成して配置
した大ゾーン無線局は、第3のエリアに対応する大ゾー
ン無線局が使用不能のときにはこれに替わってこの第3
のエリア内の呼処理の代行を行うことを特徴としてい
る。
【0022】すなわち請求項5記載の発明では、移動体
端末を複数の大ゾーン無線局に対して位置登録できるよ
うな複数のエリアを形成し、一方の大ゾーン無線局が使
用不能の場合は他方の大ゾーン無線局がこの使用不能と
なった大ゾーン無線局を代行するようにしている。
【0023】
【発明の実施の形態】
【0024】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0025】図1は本発明の一実施例における移動通信
システムの構成の概要を表わしたものである。この移動
通信システムは、複数の小ゾーンを有しており、それら
を第1の小ゾーン201、第2の小ゾーン202、第3の
小ゾーン203とする。また、それぞれの小ゾーンには
小ゾーン無線基地局211、212、213が配置されて
おり、複数の移動機が通信を行っている。以下では動作
原理の把握を容易にするために、第2の小ゾーン202
内で移動機222が通信を行っているものとする。
【0026】これらの第1の小ゾーン201、第2の小
ゾーン202、第3の小ゾーン203の各ゾーンをカバー
するように構成された大ゾーン23内には大ゾーン無線
基地局24が配置されている。さらに、これらの小ゾー
ン無線基地局211〜213あるいは大ゾーン無線基地局
24を介して移動機との発着信呼の送受を行う移動通信
交換局25を有している。この移動通信システムでは、
大ゾーン無線基地局24のエリアをページングエリアと
して移動機222の位置登録の単位エリアとし、この大
ゾーン無線基地局24は移動機222の呼出を専門に行
うことを特徴としている。
【0027】以下では、このような移動通信システムの
要部構成について説明し、これらの構成に基づいた動作
を接続処理シーケンスとして説明する。
【0028】図2は図1に示した移動機の要部構成を表
わしたものである。この移動機22は、位置登録要求部
27と、同調部28と、発着信呼処理部29と、電波選
択部30とを備えている。位置登録要求部27は、移動
機22の電源投入時やページングエリア相互間の移動時
に移動通信交換局25に対して移動機22の端末番号と
ともに移動機22の所在する位置登録の要求を出力す
る。同調部28は、位置登録要求部27から送出した位
置登録要求に対する小ゾーン無線基地局からの位置登録
応答に含まれる大ゾーン無線基地局の呼び出しチャネル
への同調を行う。発着信呼処理部29は、この移動機2
2からの発呼動作開始時に発呼要求を出力するととも
に、この移動機22への呼出時には呼出応答を行う。ま
た電波選択部30では、周囲の各小ゾーン無線基地局か
らの電波状態を測定し、最良の電波状態である小ゾーン
無線基地局を選択する。
【0029】図3は図2に示した移動機の電波選択部の
構成の要部を具体的に表わしたものである。この電波選
択部30は、電波選択制御部31と、抽出メモリ部32
と、測定部33と、選択部34とを備えている。抽出メ
モリ部32では、移動機22に対して大ゾーン無線基地
局の基地局番号および各小ゾーン無線基地局の個別報知
情報から抽出した基地局番号を保持するようになってい
る。電波選択を行うときには電波選択制御部31が所定
の手順に従って、測定部33で各小ゾーン無線基地局の
発する電波状態を測定し、その測定結果を抽出メモリ部
32に保持および更新させる。そして選択部34におい
て、測定部33によって抽出メモリ部32に保持された
測定結果に基づいて、電波状態が最良の小ゾーン無線基
地局を選択させるようになっている。したがって移動機
22は、この選択部34によって選択された小ゾーン無
線基地局に対して送信することになる。
【0030】このような要部構成の移動機は、図示しな
い中央処理装置(Central Processing Unit:以下、
CPUと略す。)を有しており、ROM(Read Only
Memory)などの所定の記憶装置に格納されたプログラム
に基づいて移動機の位置登録要求と発呼および呼出の各
制御を実行するようになっている。
【0031】図4は移動機が位置登録を要求する場合の
制御の概要を表わしたものである。移動機222が電源
投入あるいはページングエリア相互間の移動によって位
置登録を要求するとき(ステップS401:Y)には、
電波選択部30の電波選択制御部31に移動機222
信号の送受を行う小ゾーン無線基地局の選択制御を行わ
せる。すなわち、測定部33に各小ゾーン無線基地局の
発する電波状態を測定させ(ステップS402)、選択
部34にその測定結果より電波状態が最良である小ゾー
ン無線基地局212を選択させる(ステップS40
3)。そして位置登録要求部27に電波選択部30で選
択された小ゾーン無線基地局212に対して位置登録要
求を送出(ステップS404)させ、この位置登録要求
に対する位置登録応答の受信を待つ(ステップS40
5)。小ゾーン無線基地局212から位置登録応答を受
信すると(ステップS405:Y)、同調部28に位置
登録応答に含まれる大ゾーン無線基地局の基地局番号と
呼出チャネル情報から、応答すべき大ゾーン無線基地局
24の呼出チャネルを抽出してこの呼出チャネルへの同
調を行わせる(ステップS406)ことによって、一連
の位置登録要求処理を終了させる。
【0032】図5は移動機が発呼を要求する場合の制御
の概要を表わしたものである。移動機222が発呼を要
求するとき(ステップS501:Y)には、まず電波選
択部30の電波選択制御部31に移動機222と信号の
送受を行う小ゾーン無線基地局の選択制御を行わせる。
すなわち、測定部33に各小ゾーン無線基地局の発する
電波状態を測定させ(ステップS502)、選択部34
にその測定結果より電波状態が最良である小ゾーン無線
基地局212を選択させる(ステップS503)。そし
て発着信呼処理部29に電波選択部30で選択された小
ゾーン無線基地局212に対して発呼要求を送出(ステ
ップS504)させ、この発呼要求に対する発呼受付の
受信を待つ(ステップS505)。発着信呼処理部29
において小ゾーン無線基地局212からの発呼受付を受
信すると(ステップS505:Y)、切断の指示がある
まで所定の通話処理を行って、通話できる状態にする
(ステップS506、S507)。そして、小ゾーン無
線基地局212から切断指示を受信すると(ステップS
507:Y)、この発呼動作を終了させるために切断応
答を送出(ステップS508)して、一連の発呼処理を
終了させる。
【0033】図6は移動機が呼出を受信した場合の呼出
動作の制御の概要を表わしたものである。移動機22が
大ゾーン無線基地局からの呼出を受信すると(ステップ
S601:Y)、まず電波選択部30の電波選択制御部
31に移動機222と信号の送受を行う小ゾーン無線基
地局の選択制御を行わせる。すなわち、測定部33に各
小ゾーン無線基地局の発する電波状態を測定させ(ステ
ップS602)、選択部34にその測定結果より電波状
態が最良である小ゾーン無線基地局212を選択させる
(ステップS603)。そして発着信呼処理部29に電
波選択部30で選択された小ゾーン無線基地局212
対して呼出応答を送信させる(ステップS604)こと
によって、切断要求があるまで所定の通話処理を行って
通話できる状態にする(ステップS605、S60
6)。そして移動機から切断を要求するとき(ステップ
S606:Y)には、発着信呼処理部29に切断要求を
送出し(ステップS607)、呼出呼を切断するための
切断応答の受信を待つ(ステップS608)。小ゾーン
無線基地局212からの切断応答を受信すると(ステッ
プS608:Y)、既に記憶している大ゾーン無線基地
局の基地局番号と呼出チャネル情報から、応答すべき大
ゾーン無線基地局24の呼出チャネルを抽出してこの呼
出チャネルへの同調(ステップS609)と各小ゾーン
無線基地局からの電波強度を測定(ステップS610)
を一定の間隔で繰り返すことによって待ち受け状態とな
る。
【0034】次に図1に示した小ゾーン無線基地局につ
いて説明する。
【0035】図7は小ゾーン無線基地局の要部構成を表
わしたものである。この小ゾーン無線基地局21は、位
置登録要求受信部40と、位置登録情報送信部41と、
中継部42とを備えている。位置登録要求受信部40
は、移動機22から送出された位置登録要求を受信し
て、位置登録情報送信部41に引き渡す。位置登録情報
送信部41では、移動機22から受信した位置登録要求
にこの小ゾーン無線基地局の基地局番号を付与して位置
登録要求情報として移動通信交換局へ送信する。中継部
42は、移動機22と移動通信交換局25との間で送受
される信号の中継を行う。
【0036】このような制御を可能とする小ゾーン無線
基地局は、図示しないCPUを有しており、ROMなど
の所定の記憶装置に格納されたプログラムに基づいて移
動機および移動通信交換局との送受信号の中継制御を実
行するようになっている。
【0037】図8はこのような小ゾーン無線基地局の中
継制御の概要を表わしたものである。移動機からの送信
信号を受信すると(ステップS701)、自局の基地局
番号とともに移動通信交換局へ送信する(ステップS7
02)。また、移動通信交換局からの送信信号を受信す
ると(ステップS701:N、S703)、この小ゾー
ン無線基地局が管理する小ゾーンに対して自局の基地局
番号とともに放送する(ステップS704)によって、
小ゾーン内で使用されている移動機に各種信号を送信す
る。
【0038】次に図1に示した移動通信交換局について
説明する。
【0039】図9は移動通信交換局の要部構成を表わし
たものである。この移動通信交換局26は、位置登録情
報更新部50と、位置登録情報格納部51と、報知情報
付加部52と、同調指示部53と、呼処理部54と、呼
出送信部55とを備えている。位置登録情報更新部50
は、小ゾーン無線基地局から送信された基地局番号と移
動機の端末番号が付与された位置登録要求情報を受信
し、位置登録情報格納部51に格納されている位置登録
情報の更新を行う。この位置登録情報格納部51には移
動機の端末番号に対応して移動機の所在するエリアの小
ゾーン無線基地局の基地局番号とこれに対応する大ゾー
ン無線基地局の基地局番号とその呼出チャネル情報を位
置登録情報として格納している。
【0040】位置登録要求を受信すると、位置登録情報
更新部50によって位置登録情報が更新された後、報知
情報付加部52によって位置登録を要求した移動機が同
調すべき大ゾーン無線基地局の基地局番号とその呼出チ
ャネル情報からなる同調指示情報が位置登録応答に付加
され、同調指示部53によって位置登録応答が小ゾーン
無線基地局に送出されるようになっている。
【0041】呼処理部54は、他の交換局との発着信呼
の送受処理を行い、他の交換局からの呼出を受信する
と、この移動通信交換局が管理する移動機に対する呼出
であったときには、呼出送信部55が既に位置登録され
たときに指示した大ゾーン無線基地局に対して呼出信号
を送出するようになっている。
【0042】このような制御を可能とする移動通信交換
局は、図示しないCPUを有しており、ROMなどの所
定の記憶装置に格納されたプログラムに基づいて各種制
御を実行するようになっている。
【0043】図10はこのような移動通信交換局の制御
の概要を表わしたものである。小ゾーン無線基地局21
2を介して移動機222からの位置登録要求を受信すると
(ステップS801:Y)、位置登録情報更新部50に
おいて、小ゾーン無線基地局からの位置登録要求情報に
基づいて位置登録情報格納部51の更新を行わせる(ス
テップS802)。そして報知情報付加部52に位置登
録を要求した移動機が同調すべき大ゾーン無線基地局の
基地局番号と呼出チャネル情報を位置登録応答に付加さ
せ、同調指示部53にこの同調指示を送信させる(ステ
ップS803)ようになっている。呼処理部54におい
て他の交換局からの呼出を受信すると(ステップS80
4:Y)、位置登録情報格納部に格納されている位置登
録情報に基づいて対応する大ゾーン無線基地局を検索し
(ステップS805)、その大ゾーン無線基地局に呼出
信号を送出する(ステップS806)。また小ゾーン無
線基地局212を介して移動機222からの発呼要求を受
信すると(ステップS807:Y)、他の交換局に対し
て発呼要求を送出する(ステップS808)。この発呼
が自局のものであれば、呼出時と同様の処理を行う。
【0044】次に図1に示した大ゾーン無線基地局につ
いて説明する。
【0045】図11は大ゾーン無線基地局の要部構成を
表わしたものである。この大ゾーン無線基地局24は、
呼出受信部57と、呼出情報送信部58とを備えてい
る。大ゾーン無線基地局では、呼出受信部57が移動通
信交換局からの移動機の呼出信号を受信すると、呼出情
報送信部58はこれを移動機の呼出情報として対応する
ページングエリアに対して放送するようになっている。
【0046】このような制御を可能とする大ゾーン無線
基地局は、図示しないCPUを有しており、ROMなど
の所定の記憶装置に格納されたプログラムに基づいて各
種制御を実行するようになっている。
【0047】図12はこのような大ゾーン無線基地局の
制御の概要を表わしたものである。呼出受信部57にお
いて、移動通信交換局から移動機222への呼出信号を
受信すると(ステップS901:Y)、この大ゾーン無
線基地局が管理するページングエリアである大ゾーンに
対して放送する(ステップS902)ことによって、こ
のページングエリア内の移動機に対する呼出を行うよう
になっている。
【0048】次にこのような要部構成の移動通信システ
ムにおける接続動作シーケンスを説明する。
【0049】図13はこれまで説明した要部構成の移動
通信システムにおける位置登録のための接続処理のシー
ケンスを表わした図である。この位置登録のための接続
処理を表わしたシーケンスは、移動機222と第1の小
ゾーン無線基地局211と第2の小ゾーン無線基地局2
2と第3の小ゾーン無線基地局213と大ゾーン無線基
地局24と移動通信交換局25それぞれにおける信号の
送受により位置登録処理が行われるようすを示してい
る。移動機222が第1の小ゾーン202内で通信を行う
ために、移動機222の電波選択部30において予め電
波状態が最良の第2の小ゾーン無線基地局212を選択
しているものとする。
【0050】まず電源投入時あるいは小ゾーン202
へ移動時に位置登録を行うために、移動機222の位置
登録要求部27が予め選択された第2の小ゾーン無線基
地局212に対してこの移動機の端末番号とともに位置
登録要求71を送信する。第2の小ゾーン無線基地局2
2では、位置登録要求受信部40によって受信された
位置登録要求71が位置登録情報送信部41に渡され、
この第2の小ゾーン無線基地局212の基地局番号を付
与して移動通信交換局25に対して位置登録要求72が
送信されるようになっている。
【0051】移動通信交換局25では、位置登録情報更
新部50によって第2の小ゾーン無線基地局212から
の移動機222の端末番号と第2の小ゾーン無線基地局
212の基地局番号が付与された位置登録要求が受信さ
れると、位置登録情報格納部51に格納された位置登録
情報の更新が行われる(図13の73)。そして、報知
情報付加部52によってこの位置登録情報に基づいて移
動機222の位置登録要求を受信した小ゾーン無線基地
局の基地局番号に対応して同調すべき大ゾーン無線基地
局の基地局番号とその呼出チャネル情報からなる同調指
示情報を抽出して付加し(図13の73)、同調指示部
53によって位置登録応答74として第2の小ゾーン無
線基地局212に対して送信されるようになっている。
【0052】第2の小ゾーン無線基地局212では、中
継部42によって移動通信交換局25からの位置登録応
答74を受信すると、そのまま第2の小ゾーン202
に位置登録応答75が送信される。
【0053】移動機222はこの位置登録応答75を受
信することによって、同調すべき大ゾーン無線基地局2
4とその呼出チャネルがわかるので、同調部28によっ
て指示された大ゾーン無線基地局24の呼出チャネルに
同調して呼出を待つようになっている(図13の7
6)。なお移動機222では、予め抽出メモリ部32に
大ゾーン無線基地局の基地局番号を記憶しており、位置
登録を行うたびに更新するようになっている。
【0054】このように待ち受け状態になった移動機2
2では、既に同調している大ゾーン無線基地局からの
呼出77の検出と、呼出がないときには周辺の各小ゾー
ン無線基地局の電波強度測定(図13の78)を一定周
期で繰り返すようになっている。すなわち、移動機22
2の同調部28で指示された大ゾーン無線基地局24の
呼出チャネルに同調して、発着呼処理部29でこの大ゾ
ーン無線基地局24の呼出チャネルで移動機222と同
じ端末番号の呼出があるかをチェックする。呼出がなけ
れば、抽出メモリ部32に記憶された基地局番号より、
周辺の各小ゾーン無線基地局の電波強度を測定部33で
測定し、抽出メモリ部32に記憶する。
【0055】次に、このように位置登録が終了した移動
機222が待ち受け状態になった後の発呼時と呼出時そ
れぞれの接続動作シーケンスについて説明する。
【0056】図14はこれまで説明した移動通信システ
ムにおける発呼時の接続処理のシーケンスを表わした図
である。この発呼による接続処理を表わしたシーケンス
は、移動機222と第1の小ゾーン無線基地局211と第
2の小ゾーン無線基地局212と第3の小ゾーン無線基
地局213と大ゾーン無線基地局24と移動通信交換局
25それぞれにおける信号の送受により発呼処理が行わ
れるようすを示している。図13に示した位置登録のた
めの接続シーケンスと同一処理部分は同一符号を付して
適宜説明を省略する。移動機222がこれまで説明した
ように位置登録が終了して待ち受け状態(図14の7
7、78)のときに発呼動作80に移ると、抽出メモリ
部32の小ゾーン無線基地局の基地局番号より周辺の各
小ゾーン無線基地局からの電波強度を測定し(図14の
81)、最良の電波状態である小ゾーン無線基地局を選
択する(図14の82)。本実施例では第2の小ゾーン
無線基地局212を選択する。そして、第2の小ゾーン
無線基地局212に同調して移動機222の発着呼処理部
29から発呼要求83を送信する。
【0057】第2の小ゾーン無線基地局212では、中
継部42においてこの発呼要求83を受信すると、その
まま移動通信交換局25に対して発呼要求84を送信す
るようになっている。
【0058】この発呼要求84を受信した移動通信交換
局25では、呼処理部54において所定の発呼受付処理
後に発呼受付85を第2の小ゾーン無線基地局212
対して送信し、ここで中継された発呼受付86は移動機
222において受信される。このように発呼受付86が
移動機222において受信されると通話が開始される
(図14の87)。
【0059】移動通信交換局25から切断指示88が送
信され、第2の小ゾーン無線基地局212を介して切断
指示89として移動機222が受信すると、所定の通話
の切断応答処理後、切断応答90として第2の小ゾーン
無線基地局212に送信するようになっている。この切
断応答90は第2の小ゾーン無線基地局212を介して
切断応答91として移動通信交換局25に送信されて、
通話切断処理が終了する。これにより、移動機222
再びこれまで説明したような待ち受け状態になる。すな
わち、既に指示されている大ゾーン無線基地局への同調
92を行い、一定周期で同調した大ゾーン無線基地局か
らの呼出の検出と周辺の各小ゾーン無線基地局からの電
波強度の測定93を繰り返す。
【0060】図15はこれまで説明した移動通信システ
ムにおける呼出時の接続処理のシーケンスを表わした図
である。この呼出による接続処理を表わしたシーケンス
は、移動機222と第1の小ゾーン無線基地局211と第
2の小ゾーン無線基地局212と第3の小ゾーン無線基
地局213と大ゾーン無線基地局24と移動通信交換局
25それぞれにおける信号の送受により呼出処理が行わ
れるようすを示している。図13に示した位置登録のた
めの接続シーケンスと同一処理部分は同一符号を付して
適宜説明を省略する。移動機222がこれまで説明した
ように位置登録が終了して待ち受け状態(図15の7
7、78)のとき、移動通信交換局25の呼処理部54
で呼出要求動作に移ると、呼出送信部55によって呼出
対応の移動機222が位置登録されている大ゾーン無線
基地局24に対して呼出信号95が送信されるようにな
っている。
【0061】移動通信交換局25からの呼出信号95を
大ゾーン無線基地局24の呼出受信部57で受信する
と、呼び出す移動機222の端末番号を含む呼出情報9
6としてページングエリアに対して放送するようになっ
ている。この大ゾーン無線基地局24からの呼出情報を
受信して、移動機222が自端末番号の呼出であること
を検出すると、抽出メモリ部32に記憶している基地局
番号より周辺の各小ゾーン無線基地局からの電波強度を
測定(図15の97)し、最良の電波強度である第2の
小ゾーン無線基地局212を選択する(図15の9
8)。その後、発着信呼処理部29によって、選択した
第2の小ゾーン無線基地局212に同調してこの第2の
小ゾーン無線基地局212に対して呼出応答99が送信
される。
【0062】この呼出応答99は第2の小ゾーン無線基
地局212を介して呼出応答100として移動通信交換
局25の呼処理部54において所定の呼出応答処理が行
われる。このように移動通信交換局25において移動機
222からの呼出応答100が受信されると通話が開始
される(図15の101)。
【0063】移動機222からの切断要求102が送信
され、第2の小ゾーン無線基地局212を介して切断要
求103として移動通信交換局25が受信すると、所定
の切断応答処理後、切断応答104として第2の小ゾー
ン無線基地局212に送信するようになっている。この
切断応答104は第2の小ゾーン無線基地局212を介
して切断応答105として移動機222に送信されて、
通話切断処理が終了する。これにより、移動機222
再びこれまで説明したような待ち受け状態になる。すな
わち、既に指示されている大ゾーン無線基地局への同調
106を行い、一定周期で同調した大ゾーン無線基地局
からの呼出の検出と周辺の各小ゾーン無線基地局からの
電波強度の測定107を繰り返す。
【0064】以上説明したように本実施例における移動
通信システムは、移動通信交換局25と、複数の小ゾー
ンそれぞれに配置された小ゾーン無線基地局211〜2
3と、これら複数の小ゾーンをカバーし、位置登録の
ためのエリアの単位となるページングエリアを形成して
ページングエリア内に配置された呼出専用の大ゾーン無
線基地局24と備えて移動機の通信処理を行うようにし
た。これにより、呼出情報を移動通信交換局25から大
ゾーン無線基地局24に対してのみ送信すればよいの
で、移動通信交換局25および各無線基地局における呼
処理量を軽減することができるようになる。
【0065】第1の変形例
【0066】以上説明した実施例では、移動機222
小ゾーン無線基地局の選択を行うときに周辺の各小ゾー
ン無線基地局からの電波強度を測定して、最良の電波強
度である第2の小ゾーン無線基地局212を選択するよ
うにしているが、これに限るものではない。すなわち大
ゾーン無線基地局から各無線基地局の基地局番号と空き
無線チャネル数および使用許可閾値からなる共通報知情
報を呼出チャネルにのせてページングエリアに対して放
送するようにすれば、より効率的にシステムのリソース
を活用することができる。
【0067】図16は移動機がこのような共通報知情報
を受信したときの抽出メモリ部の格納内容を表わしたも
のである。この抽出メモリ部の格納内容111は、基地
局番号112と、小ゾーン無線基地局と接続するための
所定の無線パラメータ113と、電波強度の測定結果1
14と、空き無線チャネル数115と、使用許可閾値1
16とから構成されている。本実施例ではこの格納内容
の電波強度の測定結果114が最強の小ゾーン無線基地
局の基地局番号112を選択していたが、空き無線チャ
ネル数115が使用許可閾値116を下回っている小ゾ
ーン無線基地局を選択しないようにすれば、無線チャネ
ルを効率的に使用することができるようになる。この場
合、小ゾーン無線基地局“4”が選択されずに、小ゾー
ン無線基地局“3”を選択することができるようにな
る。
【0068】また、第1の変形例において「110番」
および「119番」などの所定の特定の番号による発呼
については、空き無線チャネル数および使用許可閾値を
無視するようにすることもできる。
【0069】第2の変形例
【0070】これまで説明した実施例では、位置登録エ
リアとして形成した大ゾーンに対して大ゾーン無線基地
局を配置しているが、これに限るものではない。すなわ
ち複数の大ゾーン無線基地局が特定のエリアをカバーし
て1つの面を形成し、これを複数用意することによっ
て、位置登録エリアが適度に重なるように大ゾーン無線
基地局を配置する。これにより、各無線基地局で位置登
録処理の負荷を軽減することができる。
【0071】図17はこのように移動機に対して複数の
位置登録エリアが形成されたようすを表わしたものであ
る。大ゾーン無線基地局エリア1211〜1213で形成
される第1の位置登録エリアと、大ゾーン無線基地局エ
リア1221〜1223で形成される第2の位置登録エリ
アが用意されているとき、移動機120は、大ゾーン無
線基地局1212と大ゾーン無線基地局1222の両ゾー
ン内に所在しているものとする。したがって移動機12
0の位置登録は、第1の位置登録エリアあるいは第2の
位置登録エリアを単位として位置登録を行うことができ
る。そこで、例えば移動機の端末番号が奇数のものは第
1の位置登録エリアを、偶数のものは第2の位置登録エ
リアの大ゾーン無線基地局エリアで位置登録するように
すれば、位置登録エリア境界付近で生じる多数の位置登
録要求によるトラヒックの集中を分散することができる
ようになる。
【0072】また、第2の変形例において、2面の位置
登録エリアを用意しているが3面以上の位置登録エリア
も用意することによって、さらにトラヒックの集中を防
止することができる。
【0073】第3の変形例
【0074】これまで説明した第2の変形例では、移動
機の電源投入による位置登録要求時には、この位置登録
要求を受信した移動通信交換局において位置登録情報の
保持と更新を行っているが、これに限るものではない。
移動機の電源投入による位置登録要求を受信した移動通
信交換局が、送信元の基地局番号を認識して、その小ゾ
ーン無線基地局に最寄りの大ゾーン無線基地局において
位置登録情報の保持と更新を行わせるようにする。した
がって図10に示した複数の位置登録エリア内の移動機
120は、この位置で電源投入したときには大ゾーン無
線基地局エリア1212で位置登録され、それ以降は第
1の位置登録エリアの大ゾーン無線基地局で位置登録を
行われる。
【0075】これにより、位置登録を行ったときの移動
機が、位置登録エリアの中央に近くなるような大ゾーン
無線基地局を使用することができるようになるので、位
置登録回数が減少し、各無線基地局の処理負担を軽減す
ることができる。
【0076】第4の変形例
【0077】これまで説明した第3の変形例または第4
の変形例に対して、第1の位置登録エリアの大ゾーン無
線基地局が装置の障害などの理由により使用不能となっ
た場合は、第2の位置登録エリアの大ゾーン無線基地局
が第1の位置登録エリアの大ゾーン無線基地局エリアを
カバーして動作するようにすれば、システムの信頼性を
向上させることができる。例えば図10に示した複数の
位置登録エリア内の移動機120は、第1の位置登録エ
リアに属していても、第2の位置登録エリアの大ゾーン
無線基地局において位置登録を行わせるようにする。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、所定の複数の第1のエリアを小ゾーンとして
小ゾーン無線局を、これら複数の小ゾーンをカバーする
エリアを大ゾーンとして大ゾーン無線局を、それぞれ配
置するようにした。さらに、これら小ゾーン無線局を介
して移動体端末から大ゾーンをエリア単位とした所在位
置登録を受信するとともに位置登録した移動体端末への
呼出時には大ゾーン無線局に対して呼出信号を送信する
移動通信交換局を配置するようにした。そして、移動体
端末への呼出時は移動通信交換局から送出した呼出信号
に基づいて、大ゾーン無線局はこの呼出信号の送信のみ
を行うようにし、呼出信号送信時は所定の間隔で大ゾー
ンのエリアに呼出信号を送信するようにした。これによ
り、呼出時には移動通信交換局から大ゾーン無線基地居
へのみ呼出情報が送信されるので、移動通信交換局と各
無線基地局間のトラヒック量を減少させるとともに、移
動通信交換局および各無線基地局における呼処理量を軽
減することができ、システムとしての処理能力を向上さ
せることができる。
【0079】さらに請求項2記載の発明によれば、小ゾ
ーン無線基地局の利用状況に応じた柔軟な対応をするこ
とができるので、例えば移動機から空き無線チャネル数
の少ない無線基地局を選択しないようにすれば、特定の
小ゾーン無線基地局へ集中するトラヒックを分散させ、
無線チャネルの利用効率を改善することができる。
【0080】さらに請求項3記載の発明によれば、移動
機の位置登録を複数のグループに分けることができるの
で、それぞれの位置登録エリアの境界付近で頻繁に発生
する位置登録要求によるトラヒックの集中を分散させる
ことができる。
【0081】さらに請求項4記載の発明によれば、位置
登録を行ったときの移動機が、位置登録エリアの中央に
近くなるような大ゾーン無線基地局を使用することがで
きるようになるので、位置登録回数が減少し、各無線基
地局の処理負担を軽減することができる。
【0082】さらに請求項5記載の発明によれば、移動
体端末を複数の大ゾーン無線局に対して位置登録できる
ような複数のエリアを形成し、一方の大ゾーン無線局が
使用不能の場合は他方の大ゾーン無線局がこの使用不能
となった大ゾーン無線局を代行するようにした。これに
より、システムの信頼性を向上させることができるよう
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例における移動通信システム
の構成の概要を表わしたシステム概要説明図である。
【図2】 本実施例における移動機の要部構成を表わし
た模式図である。
【図3】 本実施例における移動機の電波選択部の要部
構成を表わしたブロック図である。
【図4】 位置登録要求を行う移動機の制御の概要を表
わした流れ図である。
【図5】 発呼要求を行う移動機の制御の概要を表わし
た流れ図である。
【図6】 呼出を受信した移動機の制御の概要を表わし
た流れ図である。
【図7】 本実施例における小ゾーン無線基地局の要部
構成を表わした模式図である。
【図8】 小ゾーン無線基地局の制御の概要を表わした
流れ図である。
【図9】 本実施例における移動通信交換局の要部構成
を表わした模式図である。
【図10】 移動通信交換局の制御の概要を表わした流
れ図である。
【図11】 本実施例における大ゾーン無線基地局の要
部構成を表わしたブロック図である。
【図12】 大ゾーン無線基地局の制御の概要を表わし
た流れ図である。
【図13】 本実施例における移動機の位置登録のため
接続処理を表わしたシーケンス図である。
【図14】 本実施例における移動機の発呼接続処理を
表わしたシーケンス図である。
【図15】 本実施例における移動機の呼出接続処理を
表わしたシーケンス図である。
【図16】 本発明の第1の変形例における抽出メモリ
部の格納内容を表わした格納内容構成図である。
【図17】 本発明の第2の変形例における複数の位置
登録エリア形成を説明するための説明図である。
【図18】 従来提案された移動通信システムの構成の
概要を表わした説明図である。
【符号の説明】
201〜203 小ゾーン 211〜213 小ゾーン無線基地局 222 移動機 23 大ゾーン 24 大ゾーン無線基地局 25 移動通信交換局

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の複数の第1のエリアそれぞれに配
    置され、移動体端末からの位置登録要求を受信して所在
    する前記エリアを識別する識別情報を付加して位置登録
    要求情報として送信するとともに移動体端末の発着信呼
    の中継を行う小ゾーン無線局と、 前記第1のエリア内で移動して、自端末の所在する位置
    の登録要求を送信するとともに前記小ゾーン無線局のう
    ち電波強度が最大の小ゾーン無線局に対して発着信呼の
    送受信を行う移動体端末と、 この移動体端末の所在位置を表わす位置登録情報を格納
    して前記小ゾーン無線局からの位置登録要求情報に基づ
    いてこの位置登録情報を更新していく位置登録情報格納
    手段と、この位置登録情報に付加された所在エリアの識
    別情報に対応した大ゾーン無線局への同調指示を送信す
    る同調指示送信手段と、前記移動体端末に対する着信呼
    の送信と発信呼の受信を行う呼処理手段とを有する移動
    通信交換局と、 複数の前記第1のエリアを網羅する第2のエリアを単位
    として配置され、この移動通信交換局から移動体端末へ
    の呼出を受信して所定の間隔で対応する移動体端末への
    呼出を送信する大ゾーン無線局とを具備することを特徴
    とする移動通信システム。
  2. 【請求項2】 前記大ゾーン無線局は、小ゾーン無線局
    に対応した空き無線チャネル数と使用許可閾値を選択情
    報として送信する選択情報送信手段とを具備し、前記移
    動体端末は空き無線チャネル数が使用許可閾値を越えて
    いる小ゾーン無線局に対して発着信呼の送受信を行うこ
    とを特徴とする請求項1記載の移動通信システム。
  3. 【請求項3】 複数の前記大ゾーン無線局がそれぞれ配
    置された第2のエリアを網羅する第3のエリアに対し
    て、これと重なるように異なる第4のエリアを形成して
    大ゾーン無線局がこの第4のエリアに配置されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の移動通信システム。
  4. 【請求項4】 前記移動通信交換局は前記移動体端末か
    らの位置登録要求を受信すると対応する大ゾーン無線局
    に対して位置登録を行わせることを特徴とする請求項3
    記載の移動通信システム。
  5. 【請求項5】 前記第3のエリアとは異なりこの第3の
    エリアと重なるエリアを形成して配置した大ゾーン無線
    局は、前記第3のエリアに対応する大ゾーン無線局が使
    用不能のときにはこれに替わってこの第3のエリア内の
    呼処理の代行を行うことを特徴とする請求項3または請
    求項4記載の移動通信システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010026858A1 (ja) * 2008-09-05 2010-03-11 株式会社 エヌ・ティ・ティ・ドコモ 配信装置、端末装置及びシステム並びに方法
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