JPH11196428A - 撮像装置およびその制御方法 - Google Patents

撮像装置およびその制御方法

Info

Publication number
JPH11196428A
JPH11196428A JP9358605A JP35860597A JPH11196428A JP H11196428 A JPH11196428 A JP H11196428A JP 9358605 A JP9358605 A JP 9358605A JP 35860597 A JP35860597 A JP 35860597A JP H11196428 A JPH11196428 A JP H11196428A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photographing
color information
image
unit
pixel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9358605A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiko Shiomi
泰彦 塩見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP9358605A priority Critical patent/JPH11196428A/ja
Priority to US09/212,940 priority patent/US6650361B1/en
Publication of JPH11196428A publication Critical patent/JPH11196428A/ja
Priority to US10/693,901 priority patent/US7598982B2/en
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Color Television Image Signal Generators (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影対象物の色情報に応じて、解像度の高い
画像を低コストで撮影することができる撮像装置および
その制御方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 ユーザによりデジタルカメラを使用する
ための操作が行われた場合、カメラ操作スイッチ部18
の状態変化をCPU1が検出し、各ブロックヘの電源供
給を開始する。撮影の対象である被写体像は、主撮影光
学部3を介して撮像部6に結像される。A/D変換部7
では、撮像部6から出力される信号を所定のデジタル信
号に変換した後プロセス処理部8へ出力する。このプロ
セス処理部8では、デジタル変換された信号に基づいて
RGB信号を生成し、生成されたRGB信号に対応する
画像が表示部16に表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像装置およびそ
の制御方法に関し、例えば、デジタルカメラなどの撮像
装置およびその制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年のデジタル技術の進歩に伴いデジタ
ル記録が可能な撮像装置、いわゆるデジタルカメラが数
多く提案されている。そして、このデジタルカメラの種
類の中には、ファインダー、あるいは、撮影時および撮
影した画像を表示するためのTFT液晶表示装置等の小
型の表示装置、手振れを補正するための手振れ補正装
置、JPEG圧縮した画像を保存するためのフラッシュ
メモリーなどの大容量記憶素子を搭載したものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した技術
においては、次のような問題がある。
【0004】上述したデジタルカメラで撮影する画像の
解像度は、デジタルカメラを構成するCCDにより決定
される。従って、解像度に優れた画像を撮影するために
は、たくさんの受光素子をもつ、例えば、100万画素
以上のCCDが必要になるため、デジタルカメラが高価
になってしまう。
【0005】一方、画素数が少ないCCDを有するデジ
タルカメラは、補間処理により解像度を向上させてい
る。しかしながら、補間処理においては、もともと補間
する画素の値は、周囲画素の値の平均値として合成され
るため、階調が比較的平坦な領域は問題ないが、階調が
大きく変化するエッジ領域では、エッジがぼやけるとい
う問題がある。
【0006】本発明は、上記の問題を解決するものであ
り、対象物の色情報に応じて、解像度の高い画像を低コ
ストで撮影することができる撮像装置およびその制御方
法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の目的を
達成する一手段として、以下の構成を備える。
【0008】本発明にかかる撮像装置は、画像を撮影
し、撮影した画像の色情報を出力する撮影手段と、撮影
対象物と前記撮影手段の撮像デバイスとを結ぶ光軸を調
整する調整手段とを備える撮像装置であって、前記撮影
手段から出力される色情報を記憶するための記憶手段
と、前記記憶手段に記憶された複数の画像それぞれを表
す色情報を合成して一つの画像を表す色情報にする合成
手段と、前記撮影手段から出力される色情報からエッジ
情報を多く含む色情報を判定する判定手段と、撮影の指
示が入力される入力手段と、前記入力手段により撮影が
指示されると、前記判定手段の判定結果に基づき、前記
撮影手段、調整手段、記憶手段および合成手段を制御す
る制御手段とを有することを特徴とする。
【0009】本発明にかかる撮像方法は、画像を撮影
し、撮影した画像の色情報を出力する撮影手段と、撮影
対象物と前記撮影手段の撮像デバイスとを結ぶ光軸を調
整する調整手段とを備える撮像装置の制御方法であっ
て、前記撮影手段から出力される色情報からエッジ情報
を多く含む色情報を判定し、撮影が指示されると、前記
撮影手段から出力される色情報を記憶手段の所定の領域
に記憶し、前記判定ステップの判定結果に基づき、前記
調整手段を制御し、前記撮影手段から出力される色情報
を前記記憶手段の他の領域に記憶させる撮影処理を所定
回数繰返すことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる一実施形態
の撮像装置およびその制御方法について図を参照して詳
細に説明する。
【0011】図1は、本発明にかかる一実施形態のデジ
タルカメラの構成例を示すブロック図である。
【0012】1は、デジタルカメラ全体の制御を司どる
CPU、2は、デジタルカメラの撮影モードを設定する
ための設定部であり、例えば、動いている被写体を撮影
する場合に最適なスポーツモードや静止物を撮影する場
合に最適なポートレートモード等の設定を行うことがで
きる。18は、デジタルカメラで撮影を開始するための
操作スイッチで、メインスイッチ及びレリーズスイッチ
となる。
【0013】3は、デジタルカメラの主撮影光学系を表
したものである。4は、撮像部6に結像する被写体像
を、空間的に平行にずらす為の補正光学部を表したもの
である。ここで、この補正光学部4としては、特開平3
−186823に示した様ないわゆるシフト補正光学系
を使用している。
【0014】このシフト補正光学系は、デジタルカメラ
を使用するユーザの手振れ補正を行うために使用するも
のである。つまり、デジタルカメラの振れ量を検知する
振れセンサ部17(通常、振動ジャイロと呼ばれる角速
度センサを2個使用し、異なる2軸周りの角度振れを別
々に検出する)から出力される信号を、CPUが補正光
学部4を駆動するためのデータに変換した後、レンズ駆
動部5を通してレンズを動かすことで、常に被写体像が
振れずに所定の結像面で安定するようになるものであ
る。
【0015】一方、撮像部6に結像した被写体像に対応
する信号は、符号6から符号16で構成される一連の映
像信号処理部において、所定のデジタル信号に変換され
るようになっている。
【0016】撮像部6(例えば、CCD等の素子)で所
定の時間に渡って蓄積した電荷を、各画素毎に順々に読
み出すと同時に、A/D変換部7で、この電荷量に相当
する被写体の輝度情報をデジタル信号に変換する。ここ
で、撮像部6には、RGB等の各色信号等を作り出すた
めの光学色フィルタが貼り付けてあるため、撮像部6か
ら出力される信号は、RGB各色に対応する信号となっ
て出力される。A/D変換部7から出力される信号は、
プロセス処理部8へ入力され、このプロセス処理部8に
おいて、ダークレベル補正やγ変換等を行ってから、処
理された信号を画像合成部9へ出力する。
【0017】この画像合成部9の処理について、図2を
用いて説明を行う。この図2における撮像素子の色フィ
ルタ配列は、一般的なベイヤー配列である。この撮像素
子の場合、全ての画素にR(レッド)G(グリーン)B
(ブルー)の情報があるわけではないので、例えば、図
2(b)および図2(c)に示した3画素×3画素のマ
トリックス行列を使用した補間演算にて、撮像素子の全
画素ポイントにおけるRGB色情報を求めるのが一般的
である。例えば、図2(a)において、画素aに対応す
るG信号の信号レベルを求める場合、点線で囲まれたa
およびその周囲の8画素の各信号レベルに、Gの補間フ
ィルタの係数をそれぞれ掛け合わせることで求めること
ができる。
【0018】つまり、この画素aに対応するG信号の信
号レベルは、画素aの信号レベルに、画素aに対応する
Gの補間フィルタの係数「1」をかけたものとなる。ま
た、画素bに対応するG信号の信号レベルを求める場合
も、点線で囲まれたbおよびその周囲の8画素の各信号
レベルに、Gの補間フィルタの係数をそれぞれ掛け合わ
せることで求めることができる。しかしながら、画素b
の色はGではないため、画素bに対応するG信号の信号
レベルは、画素bの上下左右に位置する画素(G)の信
号レベルに、画素bの上下左右に位置する画素(G)に
対応するGの補間フィルタの係数0.25をかけ、それ
らを平均化したものになる。
【0019】同様に、RおよびBについても、図2
(c)に示すR/Bの補間フィルタを使用して、全画素
ポイントにおけるR信号およびB信号の信号レベルを求
める。このようにして、最終的には、図2(d)に示し
たように全画素ポイントに対するRGB信号の信号レベ
ルを求めることができる。
【0020】以上のような方法で算出したRGB信号の
信号レベルを、各フレーム毎にビデオメモリ15に転送
し、転送された情報に基づいて、表示部16によって撮
影画面のファインダ表示を行う。
【0021】一方、撮影時には、プロセス処理部8から
出力された信号をフレームメモリ11および12へ直接
転送し、画像データを一旦記憶する。次いで、画像合成
部9において、図2で説明した方法により、各画素に対
応するRGB信号をワークメモリ13へ転送する。次
に、このワークメモリ13の内容を被写体条件判別部1
9にて判別し、この判別結果に応じて、後述する画素ず
らし方法を決定する。そして、画素ずらし撮影を行った
結果を画像合成部9にて合成し、合成した結果をワーク
メモリ13に一旦記憶する。
【0022】さらに、メモリ制御部10では、このワー
クメモリ13の内容を所定の圧縮フォーマットに基づい
て圧縮し、その結果を外部メモリ14(通常はフラッシ
ュメモリ等の不揮発性メモリで構成)に保存する。逆
に、外部メモリ14に保存してある画像データに対応す
る画像を表示する場合には、その画像データを一旦メモ
リ制御部10へ転送し、ここであらかじめ設定している
圧縮フォーマットと同様の伸張処理を行ってから、その
結果をワークメモリ13へ転送する。更に転送された画
像データを、画像合成部9を介してビデオメモリ15ヘ
転送する事で、表示部16を介して、ファインダ等へ表
示する。なお、この外部メモリ14は、脱着可能なメモ
リでもかまわない。
【0023】次に、デジタルカメラの撮影動作につい
て、図3のフローチャートを用いて説明する。まず最初
のステップS100では、デジタルカメラのメインスイ
ッチ(図1のカメラ操作スイッチ部18の一部に相当)
がONか否かの判定を行い、ここで、ユーザの操作によ
りメインスイッチがON状態になった場合には、直ちに
ステップS101へ進んで図1に示した各ブロック全体
への電源供給を行う。
【0024】続いて、ステップS102では、振れセン
サ17の起動を行う事で、デジタルカメラの手振れ量の
検出を開始し、更にステップS103では、レンズ駆動
部5を介して補正光学部4の駆動を開始する事で、ユー
ザの手振れ補正を開始する。次に、ステップS104で
は、撮像部6から出力される信号を、A/D変換部7、
プロセス処理部8、および、画像合成部9の各部を介し
てビデオ信号に変換する動作を開始し、更に、ステップ
S105では、そのビデオ信号に対する表示動作を開始
する。従って、このステップS104、ステップS10
5以降では、各フレーム毎に上記映像信号処理動作を繰
り返す事になる。
【0025】上記動作の後、ステップS106では、ユ
ーザによるレリーズ操作が行われたか否かを判定する為
に、図1のデジタルカメラ操作スイッチ部18内のレリ
ーズスイッチがON状態か否か検出し、これがON状態
の場合、直ちに撮影動作を開始する。
【0026】ステップS107において、撮影する画像
の状態を判別する為に通常撮影動作を行う。この通常撮
影動作については、図4のフローチャートを用いて説明
を行う。まずステップS200では、プロセス処理部8
から出力される画像データを一時的に記憶するためのフ
レームメモリ1からフレームメモリNを選択するパラメ
ータKに1を代入し、フレームメモリ1を指定する。
【0027】次にステップS201では、撮像部6での
画像データの蓄積動作が完了したか否かの判定を行っ
て、蓄積が完了するまで待機状態となる。ここで、通常
CCD等の撮像部6では、所定時間の蓄積動作が完了す
ると、その光電変換動作によって発生した電荷は、直ち
に転送先へ転送されるので、その発生電荷を順々に読み
出している最中でも、次の電荷蓄積動作は行っているも
のとする。
【0028】従って、次のステップS202では、前述
した様に各画素データ毎にプロセス処理した結果を、順
々にフレームメモリ1に記憶していき、ステップS20
3では、1フレーム分の全ての画素データがフレームメ
モリ1に記憶された事を検出した時点で、次のステップ
S204へ進む。
【0029】ステップS204では、このフレームメモ
リ1の内容をまず画像合成部9へ転送し、この画像合成
部9で各画素毎に不足しているRGB情報に対する補間
動作を実行して、その結果をステップS205にて一旦
ワークメモリに記憶する。この動作を1フレーム分連続
して行い、ステップS206にて1フレーム分の処理が
完了した事を検出した時点で、この通常撮影動作を終了
する。
【0030】以上のようにして、図3のステップS10
7での撮影した画像に対応する画像データを取り込む為
の通常撮影が完了すると、次にステップS108ではこ
の撮影した画像に対応する画像データを基に、被写体の
条件判別を行う。この被写体の条件判別は、被写体条件
判別部19にて行われる。
【0031】この被写体の条件判別の具体的方法につい
ては、図5Aおよび図5Bのフローチャートを用いて説
明を行う。まずステップS250では、上述した撮影モ
ードで取り込んだ画像データを各R,G,B毎に分解し
たワークメモリデータとしてGを選択する。次に、この
G成分のみの画像データに含まれている周波数成分を検
出する為に、ステップS251では、静止画像圧縮の標
準規格であるJPEG形式を用いて、例えば、1フレー
ム分の画像データを8画素×8画素毎のブロックに分割
して、各ブロックに対応する画像データを2次元の周波
数データに変換する、いわゆる、DCT(Discre
te Cosine Transform)等を用い
る。
【0032】この変換処理について図7を用いて説明す
る。上述したDCTは、1フレーム分の画像全体を8画
素×8画素毎のブロック毎に分割し、各ブロック毎に同
様の変換処理を行う。図7(a)は、1ブロック分の画
素信号レベルを表したものでこの各画素信号レベルを下
式によって変換したものが図7(b)である。
【0033】
【数1】 図7(b)において、上記の変換式で求められた係数の
左上が画像データに含まれるDC成分であり、右下に向
かうにつれて画像データに含まれる高周波成分の程度を
表したものである。次に、この図7(b)の各値を、図
7(d)に示した量子化テーブルに示す値で量子化した
結果が図7(c)である。
【0034】例えば、図7(b)で、i、j=0のS0
0=260を、図7(d)の量子化テーブルの対応する
値16で量子化した結果は16である。従って、この周
波数データに変換した結果に対して、図7(d)の量子
化テーブルの各値を変化させる事により、撮影した画像
の圧縮(原画像に対して小さい画像サイズに変換する)
程度を自由に変更する事が出来る。
【0035】上述した方法に従って、ステップS252
では、撮影した画像に対応する画像データのGの周波数
成分を各ブロック毎に算出し、この内、所定周波数以上
の成分がどの程度含まれるかを調べる。例えば、ステッ
プS253では、図7(b)の8画素×8画素の画素ブ
ロックに対するDCT後の係数の内、iが4以上、jが
4以上の係数の絶対値の合計を計算し、更に全ブロック
における係数の絶対値の合計を加算する事で、撮影した
画像に対応する画像データに含まれる高周波成分の割合
を簡易的に検出する事が出来る。
【0036】また、図13(b)に示すように、8画素
×8画素の画素ブロックに対するDCT後の係数の内、
iが4以上、jが1(水平方向)の係数の絶対値の合計
と、iが1、jが4以上(垂直方向)の係数の絶対値の
合計とを計算し、計算したそれぞれの絶対値に、全ブロ
ックにおける係数の絶対値の合計を加算する事によって
も、撮影した画像に対応する画像データに含まれる高周
波成分の割合を簡易的に検出する事も出来る。
【0037】ステップS254では、上記加算結果を一
旦内部レジスタSUMGに記憶し、続いて、ステップS
255では、撮影した画像に対応する画像データに含ま
れるR成分に対する周波数解析を開始する。ステップS
256で、各ブロック毎にDCTを行って周波数に対す
る係数を算出し、ステップS257でGの時と同様に各
ブロック毎の所定以上の係数の値を取り出し、ステップ
S258で各係数の絶対値を全ブロックに対して加算
し、最終的にその結果をレジスタSUMRに記憶する。
【0038】このRの場合には、図2に示した様な撮像
素子上のカラーフィルタ配列を見てもわかるように、G
に比べて画素数が少ない為、周辺画素からの補間によっ
て各画素のR信号の信号レベルを算出しており、その
分、補間動作によるローパスフィルタ効果によって高周
波成分が減衰している。従って、この場合、Gと全く同
じ方法で高周波成分の程度を算出するのではなく、例え
ば、Gと同様の方法で計算した各ブロックの高周波係数
の絶対値加算結果に対して、所定の係数(>1)を乗じ
て、その結果をSUMRに記憶する。
【0039】また、その他の方法としては、図7(b)
のDCT後の係数の内、Gの場合よりも広い周波数成分
(例えば、i≧3、j≧3)の範囲の係数を取り出す様
にする事でも、補正を行う事が可能である。
【0040】同様にBに対しても、ステップS260か
らステップS264の処理において、Rに対する処理と
全く同じ演算を行って、その結果をSUMBに記憶す
る。
【0041】デジタルカメラでは、補間処理を行うこと
により、画像の解像度を向上させている。一方、本発明
にかかる画素ずらしという方法を用いると、補間処理を
行うことなく画像の解像度を向上させることができる。
さらに、解像度の向上または画像サイズを拡大するとき
は補間処理を用いるが、少ない画素数から補間処理を行
う場合に比べて、画質の劣化を押えることができる。
【0042】ステップS265以降では、上記方法で算
出したG,R,B毎の周波数成分の程度を記憶している
SUMG,SUMR,SUMBの各レジスタの大小判定
を行って、最も高周波成分を含んでいると思われる色成
分を判別し、その色成分に最適な画素ずらし方法を決定
する。
【0043】まずステップS265では、SUMGとS
UMRの大小判定を行って、SUMGの方がSUMRよ
り大きい場合はステップS266へ進む。次にステップ
S266で、今度はSUMGとSUMBの大小判定を行
って、SUMGの方がSUMRより大きい場合は、SU
MGが一番大きい事になるので、撮影画面内で最もG成
分に対する高周波成分が最も多く含まれている事にな
る。従って、この場合はステップS267からステップ
S272までの処理において、各画素ずらし撮影を行う
場合の補正光学部4の駆動量を決定する。
【0044】例えば、ステップS267ではΔX(1)
として、撮像部6の各画素ピッチ(=P)に相当する量
だけ動かす為の駆動量を、+P(この場合実際の補正光
学部4の駆動量と実際の像面移動量の比率を簡単の為1
とした)とし、ステップS268ではΔY(1)=0、
ステップS269ではΔX(2)=−2/P、ステップ
S270ではΔY(2)=+P/2、ステップS271
ではΔX(3)=−P、ステップS272ではΔY
(3)=0をそれぞれ設定している。
【0045】一方、ステップS265またはステップS
266において、SUMGの値がSUMRまたはSUM
Bより小さい場合は、1フレーム分の画像データに含ま
れるR成分またはB成分に対する高周波成分が最も多く
含まれている事になり、この場合は、ステップS273
からステップS278までの処理において、各画素ずら
し撮影を行う場合の補正光学部4の駆動量を決定する。
【0046】例えば、ステップS273でΔX(1)=
+P、ステップS274ではΔY(1)=0、ステップ
S275ではΔX(2)=0、ステップS276ではΔ
Y(2)=+P、ステップS277ではΔX(3)=−
P、ステップS278ではΔY(3)=0をそれぞれ設
定している。
【0047】具体的な画素ずらし方法については後で詳
しく述べるが、ここではG,R,B成分毎にその周波数
成分の程度の大小関係から一義的に画素ずらし量ΔX
(1)、ΔY(1)、ΔX(2)、ΔY(2)、ΔX
(3)、ΔY(3)の量を、ステップS267からステ
ップS278までの処理において設定し、被写体の条件
判別動作を終了する。
【0048】上記した被写体の条件判別が完了すると、
図3のステップS109で画素ずらし撮影を開始する。
【0049】ここで、画素ずらし撮影について図8を用
いて説明する。図8(a)は前述したベイヤー配列であ
る。そして、補正光学部4をX方向に所定量偏心させる
事で、このオリジナル画像に含まれる各画素を、図8
(b)に示すように、オリジナル画像に対して水平方向
に1画素ピッチだけずれた画像データを得る事が出来
る。従って、この1回目の画素ずらしによって、原理的
には各色毎に対して水平方向の画像の空間周波数を2倍
に向上する事が可能である。2回目の画素ずらしでは、
上記1回目の画素ずらし状態のまま、今度は補正光学部
4をX方向及びY方向に所定量偏心させる事で、図8
(c)に示すように、オリジナル画像に対して斜め方向
に半画素ピッチずれた画像データを得る事が出来る。
【0050】更に、3回目の画素ずらしでは、2回目の
画素ずらし状態のまま、補正光学部4を再びX方向のみ
偏心させる事で、図8(d)に示すように、オリジナル
画像に対して斜め方向に半画素ピッチだけずれた画像デ
ータを得る事が出来る。こうしてオリジナル画像に対し
て、各フレーム毎に所定の画素ピッチずつずらしてい
き、計4回の撮影画像データを合成して組み合わせる事
により、水平および垂直方向ともに画像の空間周波数を
約2倍近くまで向上させる事が可能となる。
【0051】次に、この画素ずらし撮影について、図6
のフローチャートを用いて説明を行う。まずステップS
300では、プロセス処理部8から出力される画像デー
タを一時的に記憶する、フレームメモリを選択する為の
パラメータKに1を代入し、フレームメモリ1を指定す
る。
【0052】次にステップS301では、撮像部6での
画像データの蓄積動作が完了したか否かの判定を行っ
て、蓄積が完了する迄ここで待機する。ここで、通常C
CD等の撮像部6では、所定時間の蓄積動作が完了する
と、その光電変換動作によって発生した電荷が、直ちに
転送先へ転送されるので、その発生電荷を順々に読み出
している最中でも、次の電荷蓄積動作は行っていること
とする。
【0053】図8に示したような、オリジナル画像の蓄
積動作が終了すると、次にステップS302及びステッ
プS303では、1回目の画素ずらしを実現する為の補
正光学部4の偏心データ量、ΔX(K)及びΔY(K)
を設定し、レンズ駆動部5を介して補正光学部4を偏心
駆動する。この場合、最初の偏心量ΔX(1)は、オリ
ジナル画像に対して1画素ピッチだけ撮像面上で被写体
がずれるような量であり、ΔY(1)はY方向に偏心さ
せない為0である。
【0054】従って、次のステップS304では、オリ
ジナル画像を各画素データ毎にプロセス処理した結果
を、順々にフレームメモリ1に記憶していき、次いで、
ステップS305で1フレーム分の全ての画素データが
フレームメモリ1に記憶された事を検出した時点で、次
のステップS306へ進む。
【0055】ステップS306では、上記フレームメモ
リ設定パラメータKの値がN(この場合4)に等しいか
否かの判定を行い、等しくない場合はステップS307
でKの値を1カウントアップして、再びステップS30
1で次の1フレーム分の蓄積が完了したか否かの判定を
実行する。ステップS301では画像蓄積の完了を検出
すると、今度はステップS302及びステップS303
でΔX(2)は及びΔY(2)はオリジナル画像に対し
て斜め方向に半画素ピッチずらすような値を設定してか
ら、前記ステップS304からステップS307の動作
を繰り返す。
【0056】更にもう一度ステップS302及びステッ
プS303を実行する場合には、今度はΔX(3)は前
記2回目の画素ずらしに対して水平方向に1画素ピッチ
ずらすような値を設定し、ΔY(3)は0とする。
【0057】以上の様にして、ステップS306でKの
値がN(この場合4)に等しくなる迄処理を繰り返し、
図8に示した様に、各フレーム毎にX,Y方向に所定画
素ピッチずつずれた4フレームの画像を得る事が出来
る。
【0058】上記画素ずらし撮影の様子を、補正光学部
4の動きにそって表現したものが図9である。この図9
は、補正光学部4のX方向及びY方向の動きを、時間軸
tに対して示したもので、撮影動作よりも前の段階で
は、手振れ補正動作を行う為、振れセンサ17(X方向
及びY方向をそれぞれ検出する為に2こある)からの出
力に応じて、図9に示すように動作している。1回目の
撮影(画像蓄積終了)後、補正光学部4はX方向のみΔ
X(1)だけ平行に偏心移動し、この状態で手振れ補正
は継続したまま2回目の撮影を行う。2回目の撮影終了
後、今度は、X方向及びY方向にそれぞれΔX(2)、
ΔY(2)だけ偏心移動し、更に3回目の撮影を行う。
再び3回目の撮影終了後、X方向のみΔX(3)だけ偏
心移動し、4回目の撮影を行って全てを完了する事にな
る。
【0059】次にステップS308以降では、画素ずら
しによって得られた高密度の画像データをRGB情報に
変換する動作を行う。まずステップS308では、画素
ずらし撮影での1回目の撮影で取り込んだ画像データを
記憶しているフレームメモリを指定するパラメータKの
値を1に設定する。
【0060】続いて、ステップS309でこのフレーム
メモリの内容をまず画像合成部9へ転送する。ステップ
S310では、1フレーム分の画像データの転送が完了
したか否かの判定のみを行う。ステップS310では、
1フレーム分の画像データの転送が完了した事を検出す
ると、今度はステップS311へ進み、ここで、全ての
画像データの転送が完了した事を検出する為に、Kの値
がN(この場合4)に等しいか否かを判定する。まだ全
ての画像データの転送が完了していない場合には、ステ
ップS312でKの値を1カウントアップし、再びステ
ップS309へ進んで次のフレームメモリの内容の転送
を開始する。
【0061】最終的に、全ての画像データの転送が完了
すると、ステップS311でKの値がNに等しくなっ
て、次にステップS313へ進み、ここで、画像合成部
9に転送された全ての画像データの合成を行う。
【0062】この画像合成について、図10を用いて説
明する。図10(a)は、画素ずらし後に得られる画素
データの配列を空間的に再配置したもので、図2(a)
に示したオリジナルのベイヤー配列の撮像素子の画像デ
ータと比較すると、水平及び垂直方向共に2倍近くの空
間周波数を持つ画像データ配列である。しかし、この図
10(a)の画像データのそれぞれの画素のRGB情報
を得る為には、この図10(b)および図10(c)に
示したマトリックス行列で構成される補間フィルタを、
この画像データにかけてやる必要がある。まずG成分に
ついてであるが、3画素×3画素のマトリックス行列を
用いて、例えば、画素aに対応するG信号の信号レベル
を求める場合、点線で囲まれたa及びその周囲8画素の
各信号レベルに、Gの補間フィルタの係数をそれぞれ掛
け合わせる事で求める事が出来る。
【0063】つまり、この画素aに対応するG信号の信
号レベルは、画素aの信号レベルに、画素aに対応する
Gの補間フィルタの係数「1」をかけたものとなる。ま
た、画素bに対応するG信号の信号レベルを求める場合
も、点線で囲まれたbおよびその周囲の8画素の各信号
レベルに、Gの補間フィルタの係数をそれぞれ掛け合わ
せることで求めることができる。しかしながら、画素b
はGではないため、画素bに対応するG信号の信号レベ
ルは、画素bの上下左右に位置する画素(G)の信号レ
ベルに、画素bの上下左右に位置する画素(G)に対応
するGの補間フィルタの係数0.25をかけ、それらを
平均化したものになる。
【0064】次に、画素aおよび画素bに対応するR信
号の信号レベルおよびB信号の信号レベルを求める場
合、水平方向に対しては、すぐ隣の画素データからR信
号およびB信号の信号レベルを補間することができる
が、垂直方向に対しては、多少離れた位置の画素データ
を使って補間する必要があり、5画素×5画素のマトリ
ックス行列を使用して、R信号およびB信号の信号レベ
ルを補間する。
【0065】このようにして、最終的には、図10
(d)に示したように全画素ポイントに対するRGB信
号の信号レベルを求めることができる。
【0066】次にステップS314では、合成した画像
データを圧縮・保存する為に、まずこの画像データを全
て一旦ワークメモリ13へ転送する。続いてステップS
315では圧縮タイプとして非可逆圧縮(復元動作を行
った時に実際の原画像と全く同じものは出来ない)を実
行することをメモリ制御部10に対して設定する。
【0067】この非可逆圧縮の方法としては、静止画の
圧縮の規格を定めているJPEG形式の中で、前述した
いわゆるDCT(Discrete Cosine T
ransform)等があり、この方法によれば原画像
のデータ量を減らす事ができる。
【0068】ステップS316では、DCT等の非可逆
圧縮を、合成した画像に対してブロック単位(8画素×
8画素を1ブロック)毎に実行し、ステップS317で
は、圧縮された画像データを、一般的なハフマン符号化
等を利用して圧縮符号データに変換する。この符号化さ
れた画像データは、ステップS318に示した様に順々
に外部メモリ14に記憶していき、ステップS319で
全ブロックの圧縮及び外部メモリ14ヘの保存が完了し
た事を検出して終了する。
【0069】以上のようにして、図3のステップS10
9の画素ずらし撮影は完了し、最後にステップS110
でデジタルカメラのレリーズスイッチがオフか否かの判
定を行って、レリーズスイッチがオン状態ならば、ステ
ップS110で待機状態となり、レリーズスイッチがオ
フになった時点で再びステップS100へ戻ることにな
る。
【0070】以上のように、図8に示した画素ずらし方
法の場合、Gの解像度に対しては水平・垂直共に2倍と
なるが、R,Bの解像度に対しては水平方向はかなり改
善されるものの、垂直方向は改善度は少ない。従って、
この方法は、上述した被写体条件判別に於いて、Gの高
周波数成分の割合が他に比べて多い場合に使用する。一
方、ステップS108のところで説明した被写体の条件
判別の結果、RまたはBの高周波成分の割合が他に比べ
て多い場合は、図11に示すような画素ずらし撮影を行
う。
【0071】図11(a)は前述したベイヤー配列であ
る。そして、補正光学部4をX方向に所定量偏心させる
事で、図11(b)に示すように、オリジナル画像に対
してX方向に1画素ピッチずれた画像データを得る事が
出来る。また、2回目の画素ずらしでは、上記1回目の
画素ずらし状態のまま、今度は補正光学部4をY方向に
所定量偏心させる事で、図11(c)に示すように、オ
リジナル画像に対して斜め方向に1画素ピッチずれた画
像データを得る事が出来る。
【0072】更に、3回目の画素ずらしでは、2回目の
画素ずらし状態のまま、補正光学部4を再びX方向のみ
偏心させる事で、図11(d)に示すように、オリジナ
ル画像に対してY方向に1画素ピッチだけずれた画像デ
ータを得る事が出来る。こうしてオリジナル画像に対し
て、各フレーム毎に所定の画素ピッチずつずらしてい
き、計4回の撮影画像データを合成して組み合わせる事
により、R成分およびB成分を示す画素を均等に配列さ
せることが可能となる。
【0073】上述した画像の合成について、図12を用
いて説明する。図12(a)は、画素ずらし後に得られ
る画素データの配列を空間的に再配置したもので、図2
(a)に示したオリジナルのベイヤー配列の撮像素子の
画像データと比較すると、Gを表す画素は、同一の位置
に重なって存在することから、図10(a)と比較し
て、大きな解像力の改善はない。
【0074】しかし、この図12(a)に示す画像デー
タのそれぞれの画素のRGB情報を得る為には、この図
12(b)に示したマトリックス行列で構成される補間
フィルタを、この図12(a)にかけてやる必要があ
る。ただし、Gを示す画素は同一の位置に重なっている
ため、信号レベルを平均化しておく必要がある。
【0075】例えば、画素aに対応する各RGB信号の
信号レベルを求める場合、点線で囲まれたa及びその周
囲8画素の各信号レベルに、図12(b)に示す補間フ
ィルタの係数をそれぞれ掛け合わせる事で求める事が出
来る。つまり、この画素aに対応する各RGB信号の信
号レベルは、画素aの信号レベルに、画素aに対応する
補間フィルタの係数「1」をかけたものとなる。
【0076】また、画素bに対応する各RGB信号の信
号レベルを求める場合も、点線で囲まれたbおよびその
周囲の8画素の各信号レベルに、図12(b)に示す補
間フィルタの係数をそれぞれ掛け合わせることで求める
ことができる。しかしながら、画素bには色信号がない
ので、画素bに対応する各RGB信号の信号レベルは画
素bの左右に位置する画素の信号レベルを平均化して求
めることができる。
【0077】同様に、画素cに対応する各RGB信号の
信号レベルを求める場合も、点線で囲まれたcおよびそ
の周囲の8画素の各信号レベルに、図12(b)に示す
補間フィルタの係数をそれぞれ掛け合わせることで求め
ることができる。しかしながら、画素cには色信号がな
いので、画素cに対応する各RGB信号の信号レベル
は、画素cの上下に位置する画素の信号レベルを平均化
して求めることができる。
【0078】本実施形態においては、撮影する画像のエ
ッジ情報をあらかじめ解析し、その結果に応じて、画素
ずらし方法を変えているがその詳細を以下に説明する。
【0079】図14は図8に示す画素ずらしの方法を簡
略化したものであり、撮影する画像にG成分のエッジ情
報が多く含まれる場合に有効な画素ずらし方法である。
【0080】図14(a)は、画素ずらしを行う前の状
態を示し、各画素の配列はベイヤー配列である。画素G
1および画素G2はグリーン(G)の画素であり、Rお
よびBはそれぞれレッド(R)、ブルー(B)の画素で
ある。
【0081】画素G1をX方向に1画素、X方向に0.
5画素およびY方向に0.5画素、X方向に−1画素の
順にずらした結果を図14(b)に示す。また、画素R
および画素BをX方向に1画素、X方向に−0.5画素
およびY方向に−0.5画素、X方向に−1画素の順に
ずらした結果を図14(c)および図14(d)に示
す。
【0082】これらの図から明らかなように、この画素
ずらしの特徴は、2回目および3回目の画素ずらしによ
って、画素G1は、画素間(図14(a)に示す隙間A
および隙間B)に配置されることになるので、図14
(a)の配列と比較して、水平方向と垂直方向のG成分
が約2倍になる。
【0083】また、R成分およびB成分についても、水
平方向および垂直方向の解像度は、約2倍となるが、図
10に示すように、R成分およびB成分の垂直方向の画
素配列には粗密ができてしまう。
【0084】したがって、図14(または図8)に示す
画素ずらしは、撮影する画像にG成分のエッジ情報が多
く含まれる場合に有効であり、R成分およびB成分のエ
ッジ情報が多く含まれる場合には適切とはいえない。
【0085】次に、撮影する画像にR成分およびB成分
のエッジ情報が多く含まれる場合に適切な画素ずらし方
法について図15を用いて説明する。
【0086】図15は、図11に示す画素ずらしの方法
を簡略化したものである。
【0087】図15(a)は、画素ずらしを行う前の状
態を示し、各画素の配列はベイヤー配列である。画素G
1および画素G2はグリーン(G)の画素であり、Rお
よびBはそれぞれレッド(R)、ブルー(B)の画素で
ある。
【0088】画素G1をX方向に1画素、Y方向に−1
画素、X方向に−1画素の順にずらした結果を図15
(b)に示す。また、画素Rおよび画素BをX方向に1
画素、Y方向に−1画素、X方向に−1画素の順にずら
した結果を図15(c)および図15(d)に示す。
【0089】これらの図から明らかなように、この画素
ずらしの特徴は、画素ずらしにより、R成分およびB成
分を示す画素の配列に粗密ができず、解像度を2倍に向
上することができる。
【0090】一方、G成分においては、やはり解像度は
2倍に向上するが、図15(b)に示すように、画素G
1は図15(a)に示す画素G2とほぼ同一位置に重な
るため、実質的な解像度の向上はR成分およびB成分に
比べて小さい。したがって、G成分にこの方法は適さな
い。
【0091】
【他の実施形態】なお、本発明は、複数の機器(例えば
ホストコンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プ
リンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一
つの機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ
装置など)に適用してもよい。
【0092】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0093】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0094】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0095】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0096】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
撮影対象物の色情報に応じて、解像度の高い画像を低コ
ストで撮影することができる撮像装置およびその制御方
法を提供することができる。
【0098】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる一実施形態のデジタルカメラ
の構成例を示すブロック図、
【図2】 画像合成部9の処理を説明するための図、
【図3】 デジタルカメラの撮影動作について説明する
ためのフローチャート、
【図4】 デジタルカメラの撮影動作について説明する
ためのフローチャート、
【図5A】 デジタルカメラの被写体の条件判別動作に
ついて説明するためのフローチャート、
【図5B】 デジタルカメラの被写体の条件判別動作に
ついて説明するためのフローチャート、
【図6】 補正光学部4の駆動量を設定する処理につい
て説明するためのフローチャート、
【図7】 撮影した画像データに対するDCT処理を説
明するための図、
【図8】 補正光学部4を設定された駆動量に応じて、
駆動した結果を説明するための図、
【図9】 補正光学部4を設定された駆動量に応じて、
駆動した結果を説明するための図、
【図10】 画像合成部9の処理を説明するための図、
【図11】 補正光学部4を設定された駆動量に応じ
て、駆動した結果を説明するための図、
【図12】 画像合成部9の処理を説明するための図、
【図13】 撮影した画像データに対するDCT処理を
説明するための図、
【図14】 画素ずらしの方法を説明するための図、
【図15】 画素ずらしの方法を説明するための図であ
る。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を撮影し、撮影した画像の色情報を
    出力する撮影手段と、撮影対象物と前記撮影手段の撮像
    デバイスとを結ぶ光軸を調整する調整手段とを備える撮
    像装置であって、 前記撮影手段から出力される色情報を記憶するための記
    憶手段と、 前記記憶手段に記憶された複数の画像それぞれを表す色
    情報を合成して一つの画像を表す色情報にする合成手段
    と、 前記撮影手段から出力される色情報からエッジ情報を多
    く含む色情報を判定する判定手段と、 撮影の指示が入力される入力手段と、 前記入力手段により撮影が指示されると、前記判定手段
    の判定結果に基づき、前記撮影手段、調整手段、記憶手
    段および合成手段を制御する制御手段とを有することを
    特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、撮影が指示されると前
    記撮影手段から出力される色情報を記憶手段の所定領域
    に記憶させた後、前記判定結果に基づき、前記調整手段
    を制御し、前記撮影手段から出力される色情報を記憶手
    段の他の領域に記憶させる撮影処理を所定回数繰返すこ
    とを特徴とする請求項1に記載された撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記撮影処理が所定回数繰返された後、
    前記記憶手段に記憶された複数の画像を表す色情報が前
    記合成手段により合成されることを特徴とする請求項2
    に記載された撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記調整手段は、前記判定結果に基づき
    前記制御手段から指示される方向および距離に従い、前
    記撮像デバイスと前記光軸との交点を移動することを特
    徴とする請求項2または請求項3に記載された撮像装
    置。
  5. 【請求項5】 前記撮像デバイスの水平方向の画素間隔
    をPh、垂直方向の画素間隔をPvとすると、前記判定
    結果が緑色情報を示す場合、前記制御手段は前記調整手
    段に、前記水平方向にPh分の移動を指示し、次に、前
    記撮像デバイスの斜め方向に√(Ph×Ph+Pv×P
    v)/2分の移動を指示し、次に、前記水平方向に−P
    h分の移動を指示することを特徴とする請求項4に記載
    された撮像装置。
  6. 【請求項6】 前記判定結果が赤または青色情報を示す
    場合、前記制御手段は前記調整手段に、前記水平方向に
    Ph分の移動を指示し、次に、前記垂直方向にPv分の
    移動を指示し、次に、前記水平方向に−Ph分の移動を
    指示することを特徴とする請求項5に記載された撮像装
    置。
  7. 【請求項7】 さらに、前記合成手段から出力される色
    情報により表される画像を圧縮して、記憶媒体に格納す
    る圧縮手段を有することを特徴とする請求項1から請求
    項6の何れか1つに記載された撮像装置。
  8. 【請求項8】 前記補正手段は、撮影時の手振れを補正
    する手振れ補正機能を有することを特徴とする請求項1
    から請求項7の何れか1つに記載された撮像装置。
  9. 【請求項9】 画像を撮影し、撮影した画像の色情報を
    出力する撮影手段と、撮影対象物と前記撮影手段の撮像
    デバイスとを結ぶ光軸を調整する調整手段とを備える撮
    像装置の制御方法であって、 前記撮影手段から出力される色情報からエッジ情報を多
    く含む色情報を判定し、 撮影が指示されると、前記撮影手段から出力される色情
    報を記憶手段の所定の領域に記憶し、 前記判定ステップの判定結果に基づき、前記調整手段を
    制御し、前記撮影手段から出力される色情報を前記記憶
    手段の他の領域に記憶させる撮影処理を所定回数繰返す
    ことを特徴とする撮像方法。
  10. 【請求項10】 前記撮影処理が所定回数繰返された後
    に、前記記憶手段に記憶された複数の画像それぞれを表
    す色情報を合成して一つの画像を表す色情報にすること
    を特徴とする請求項9に記載された撮像方法。
  11. 【請求項11】 画像を撮影し、撮影した画像の色情報
    を出力する撮影手段と、撮影対象物と前記撮影手段の撮
    像デバイスとを結ぶ光軸を調整する調整手段とを備える
    撮像装置の制御方法のプログラムコードが記憶された記
    憶媒体であって、 前記撮影手段から出力される色情報からエッジ情報を多
    く含む色情報を判定するステップのプログラムコード
    と、 撮影が指示されると、前記撮影手段から出力される色情
    報を記憶手段の所定の領域に記憶するステップのプログ
    ラムコードと、 前記判定ステップの判定結果に基づき、前記調整手段を
    制御し、前記撮影手段から出力される色情報を前記記憶
    手段の他の領域に記憶させる撮影処理を所定回数繰返す
    ステップのプログラムコードとを有することを特徴とす
    る記憶媒体。
  12. 【請求項12】 前記撮影処理が所定回数繰返された後
    に、前記記憶手段に記憶された複数の画像それぞれを表
    す色情報を合成して一つの画像を表す色情報にするステ
    ップのプログラムコードとを有することを特徴とする請
    求項11に記載された記憶媒体。
JP9358605A 1997-12-17 1997-12-25 撮像装置およびその制御方法 Withdrawn JPH11196428A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9358605A JPH11196428A (ja) 1997-12-25 1997-12-25 撮像装置およびその制御方法
US09/212,940 US6650361B1 (en) 1997-12-17 1998-12-16 Imaging apparatus control method, and a computer program product having computer program code therefor
US10/693,901 US7598982B2 (en) 1997-12-17 2003-10-28 Imaging apparatus having a detector for detecting spatial frequency characteristics, control method, and a computer program product having computer program code therefor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9358605A JPH11196428A (ja) 1997-12-25 1997-12-25 撮像装置およびその制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11196428A true JPH11196428A (ja) 1999-07-21

Family

ID=18460183

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9358605A Withdrawn JPH11196428A (ja) 1997-12-17 1997-12-25 撮像装置およびその制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11196428A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009169597A (ja) * 2008-01-15 2009-07-30 Nikon Corp 画像処理装置
JP2014021349A (ja) * 2012-07-20 2014-02-03 Nikon Corp 画像取得方法及び撮像装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009169597A (ja) * 2008-01-15 2009-07-30 Nikon Corp 画像処理装置
JP2014021349A (ja) * 2012-07-20 2014-02-03 Nikon Corp 画像取得方法及び撮像装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI444924B (zh) 圖像處理裝置及程式
US6947082B2 (en) Image-taking apparatus and image-taking method
US7598982B2 (en) Imaging apparatus having a detector for detecting spatial frequency characteristics, control method, and a computer program product having computer program code therefor
KR100917088B1 (ko) 촬상 장치 및 전자 줌 방법
TWI387330B (zh) 具有用於拍攝平移圖像之平移模式的攝像裝置
KR100957261B1 (ko) 화상 촬영 장치 및 색수차 보정 방법
JP3530907B2 (ja) デジタルカメラ
US8072511B2 (en) Noise reduction processing apparatus, noise reduction processing method, and image sensing apparatus
US20030071904A1 (en) Image capturing apparatus, image reproducing apparatus and program product
JP2002111989A (ja) 画像処理回路
US7839435B2 (en) Image sensing apparatus and image sensing method
JP2007202050A (ja) 画像生成装置および画像生成プログラム
JPH11187307A (ja) 撮像装置及び撮像方法
JP2003219246A (ja) 電子カメラ及び電子カメラシステム
JPH11196428A (ja) 撮像装置およびその制御方法
JP2000069418A (ja) 画素数変換装置およびディジタルカメラ装置
JP4256028B2 (ja) 圧縮符号化装置および方法
JP4687619B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP4567279B2 (ja) ディジタルカメラ
JP2009065323A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、撮像装置および撮像方法
JP5233611B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP2003087647A (ja) デジタルスチルカメラ
JP2024035445A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、およびコンピュータプログラム
JPH10191147A (ja) 撮像装置及び撮像方法
JPH06217328A (ja) カラー撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050301