JPH11196398A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

Info

Publication number
JPH11196398A
JPH11196398A JP9359882A JP35988297A JPH11196398A JP H11196398 A JPH11196398 A JP H11196398A JP 9359882 A JP9359882 A JP 9359882A JP 35988297 A JP35988297 A JP 35988297A JP H11196398 A JPH11196398 A JP H11196398A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
participant
video camera
stored
correlation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP9359882A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Ichiki
洋 一木
Tetsujiro Kondo
哲二郎 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP9359882A priority Critical patent/JPH11196398A/ja
Publication of JPH11196398A publication Critical patent/JPH11196398A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易に人の顔の向きを計測する。 【解決手段】 正面テンプレートメモリ43には、正面
から撮影された顔(F1)が記憶されており、側面テン
プレートメモリ44には、左側面から撮影された顔(F
2)が記憶されている。各ビデオカメラは、ぞれぞれ隣
り合うビデオカメラと所定の角度(dI1乃至dI3とす
る)を有して設置されている。動き物体検出装置41−
21乃至41−22は、それぞれ対応するビデオカメラ
から出力された画像から、人以外をマスキング処理し、
対応するメモリバッファ42−21乃至42−23に出
力する。制御装置46は、F1と各メモリバッファ42
−21乃至42−23からの出力データI1乃至I3との
相関度を、それぞれ計算する。そして、1番強い相関度
のI1乃至I3と、F1との相関度R1、次に強い相関度の
1乃至I3と、F2との相関度R2を計算する。この
1,R2、およびdI1乃至dI3を用いて人の顔の向き
を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理装置に関
し、特に、複数のビデオカメラを用いて人の顔の向きを
計測するのに用いて好適な画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、複数の会議室をネットワークを用
いて接続し、あたかも1つのテーブルを囲んで会議して
いるような遠隔会議システムがある。このようなシステ
ムにおける各会議室は、例えば、図7のような構成にな
されている。この構成例は、4つの会議室がネットワー
クにより接続されている場合を示している。ディスプレ
イ装置21乃至23は、会議室4にいる参加者24以外
の参加者の映像と発言を出力するようになされている。
例えば、ディスプレイ装置21のディスプレイ部37−
21には、会議室1に存在する参加者の映像が表示され
て、スピーカ部38−21には、その参加者の発言が出
力される。また同様に、ディスプレイ装置22のディス
プレイ部37−22には、会議室2に存在する参加者の
映像が表示され、スピーカ部38−22には、その参加
者の発言が出力される。さらに、ディスプレイ装置23
のディスプレイ部37−23には、会議室3に存在する
参加者の映像が表示され、スピーカ部38−23には、
その参加者の発言が出力される。
【0003】ディスプレイ装置21乃至23上に設置さ
れたビデオカメラ51−21乃至51−23は、参加者
24の姿を撮影する。この際、各ビデオカメラに撮影さ
れた画像を、そのビデオカメラが設置されたディスプレ
イ装置に対応する会議室に送信するか(従って、それぞ
れの会議室に設置されているディスプレイ部には、それ
ぞれ異なる参加者24の画像が表示される)、または、
3台のビデオカメラのうち、1台のビデオカメラに撮影
された画像を選択し、各会議室に送信するか(従って、
それぞれの会議室に設置されているディスプレイ部に
は、同一の参加者24の画像が表示されている)、どち
らかである。
【0004】マイクロホン36−21乃至36−23
は、参加者24の発言を取り込み、各会議室の会議室4
用のディスプレイ装置に設置されたスピーカ部に送信す
る。そして、そのスピーカ部からは、送信された参加者
24の発言が出力される。
【0005】指向性を有するマイクロホンを用いると、
参加者24が、発言を伝えたい参加者の方を向いて発言
すれば、その向かれた位置に設置されているマイクロホ
ンが、他のマイクロホンに比べて、より大きなレベルで
発言を取り込むことができる。従って、各会議室に設置
されたスピーカ部から参加者24の発言が出力される
際、その出力レベルは異なる。これにより、出力レベル
の高いスピーカ部を有する会議室にいる参加者は、直感
的に、参加者24は自分に向かって話をしていることを
理解できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した会議室の構成
においては、複数のビデオカメラが設置されており、こ
れらのビデオカメラを用い、参加者24の顔の向きを計
測し、その計測した結果から、参加者24が、どの会議
室にいる参加者に対して話しているのか判断し、その判
断結果に対応した会議室にのみ、参加者24の発言を伝
送したり、または、出力レベルを高くして伝送したりす
ることが可能である。
【0007】しかしながら、このように参加者24の顔
の向きを計測するには、立体計測などの複雑な処理を行
う必要があるが、会議システムでは、厳密に顔の向きを
測定する必要はなく、もっと簡単に顔の向きを計測する
ことが望まれている。
【0008】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、複数のビデオカメラを用いて、簡易に参加
者の顔の向きを計測できるようにするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の画像処
理装置は、被写体正面の画像を記憶する正面記憶手段
と、被写体側面の画像を記憶する側面記憶手段と、複数
のビデオカメラにより撮影された各画像のうち、正面記
憶手段に記憶されている画像に1番近い画像と、2番目
に近い画像とを検索する検索手段と、1番近い画像と、
正面記憶手段に記憶されている画像との相関度を計算す
る第1の計算手段と、2番目に近い画像と、側面記憶手
段に記憶されている画像との相関度を計算する第2の計
算手段と、ビデオカメラの所定の角度、第1の計算手段
により計算された値、および第2の計算手段により計算
された値から、前記被写体の角度を決定する決定手段と
を備えることを特徴とする。
【0010】請求項1に記載の画像処理装置において
は、被写体正面の画像が記憶され、被写体側面の画像が
記憶され、複数のビデオカメラにより撮影された各画像
のうち、記憶されている被写体正面の画像に1番近い画
像と、2番目に近い画像とが検索され、1番近い画像
と、記憶されている正面画像との相関度が計算され、2
番目に近い画像と、記憶されている側面画像との相関度
が計算され、これらの計算された計算値と、ビデオカメ
ラの所定の角度とから、被写体の角度が決定される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
するが、特許請求の範囲に記載の発明の各手段と以下の
実施の形態との対応関係を明らかにするために、各手段
の後の括弧内に、対応する実施の形態(但し一例)を付
加して本発明の特徴を記述すると、次のようになる。但
し勿論この記載は、各手段を記載したものに限定するこ
とを意味するものではない。なお、従来の場合と対応す
る部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省
略する。
【0012】請求項1に記載の画像処理装置は、被写体
正面の画像を記憶する正面記憶手段(例えば、図4の正
面テンプレートメモリ43)と、被写体側面の画像を記
憶する側面記憶手段(例えば、図4の側面テンプレート
メモリ44)と、複数のビデオカメラにより撮影された
各画像のうち、正面記憶手段に記憶されている画像に1
番近い画像と、2番目に近い画像とを検索する検索手段
(例えば、図6のステップS5)と、1番近い画像と、
正面記憶手段に記憶されている画像との相関度を計算す
る第1の計算手段(例えば、図6のステップS8)と、
2番目に近い画像と、側面記憶手段に記憶されている画
像との相関度を計算する第2の計算手段(例えば、図6
のステップS8)と、ビデオカメラの所定の角度、第1
の計算手段により計算された値、第2の計算手段により
計算された値から、被写体の角度を決定する決定手段
(例えば、図6のステップS9)とを備えることを特徴
とする。
【0013】請求項2に記載の画像処理装置は、正面記
憶手段と側面記憶手段に記憶される画像は、複数のビデ
オカメラのうち、所定のビデオカメラ(例えば、図5の
正面ビデオカメラ35−21)に対して被写体(例え
ば、図5の参加者24)が正面を向いている時に撮影さ
れた画像であることを特徴とする。
【0014】図1は、本発明の画像処理装置を適用した
テレビ会議システムの構成を示している。なお、本明細
書において、システムとは、複数の装置で構成される全
体的な装置を表すものとする。図1に示されるように、
複数(この実施例の場合、4つ)の通信センタ1−1乃
至1ー4が、例えば、ISDN(Integrated Service Digit
al Network)などのネットワーク2を介して相互に接続
されている。また、各通信センタは、例えば、図2に示
すような1つの会議室を備えている。
【0015】図2に示す会議室においては、1つのテー
ブル10、1つの椅子及び3台のディスプレイ装置が設
けられている。例えば、通信センタ1−4の会議室にお
いては、図2に示される番号4の位置に椅子が配置され
ており、番号1乃至3の位置にディスプレイ装置が配置
されている。また、通信センタ1−3の会議室において
は、図2に示される番号3の位置に椅子が配置されてお
り、番号1,2、および4の位置にディスプレイ装置が
配置されている。また、通信センタ1−2の会議室にお
いては、図2に示される番号2の位置に椅子が配置され
ており、番号1,3、および4の位置にディスプレイ装
置が配置されている。さらに、通信センタ1−1の会議
室においては、図2に示される番号1の位置に椅子が配
置されており、番号2乃至4の位置にディスプレイ装置
が配置される。
【0016】また、通信センタ1−4の会議室に配置さ
れたディスプレイ装置において、図2に示される番号1
の位置に配置されたディスプレイ装置には、通信センタ
1−1の参加者を撮影した画像が表示され、番号2の位
置に配置されたディスプレイ装置には、通信センタ1−
2の参加者を撮影した画像が表示され、番号3の位置に
配置されたディスプレイ装置には、通信センタ1−3の
参加者を撮影した画像が表示されるようになされてい
る。他の通信センタも同様に、参加者が座る椅子以外の
位置に配置されたディスプレイ装置には、対応する通信
センタの参加者を撮影した映像が表示されることにな
る。
【0017】このように、それぞれの通信センタの会議
室には、その通信センタの特定の位置に参加者が座るた
めの椅子が配置されており、その他は、他の通信センタ
の参加者を表示するディスプレイ装置が配置されること
になる。したがって、このように、会議室を構成するこ
とにより、どの通信センタの会議室においても、参加者
の配置が同一の位置となる。すなわち、あたかも、テー
ブル10を中心にして、4人の参加者が、実際に特定の
位置に配置されたような状態となる。ただし、各通信セ
ンタの会議室において、実在する参加者自身以外は、全
てディスプレイ表示による参加者になるが、どの会議室
においても、同様の会議状態が実現されていることにな
る。
【0018】次に、各通信センタの詳細について、図3
を用いて説明する。なお、各通信センタとも、ディスプ
レイ装置の配置状態は多少異なるが、ほぼ同一の構成で
あるため、ここでは、通信センタ1−4についてのみ説
明し、他の通信センタ1−1乃至1−3の説明は省略す
る。
【0019】まず、通信センタ1−4の会議室には、図
2に示したように、番号4の位置に椅子が配置されてお
り、番号1乃至3の位置にディスプレイ装置がそれぞれ
配置されている。従って、図3に示される参加者24
は、図2の番号4の位置に配置されている椅子に座るこ
とになる。また、各ディスプレイ装置21乃至23に
は、他の通信センタからそれぞれ供給される画像を表示
するディスプレイ部37−21乃至37−23、その画
像に対応する音声を出力するスピーカ部38−21乃至
38−23、およびその参加者24の発言を取り込むマ
イクロホン36−21乃至36−23が設けられてい
る。さらに、参加者24の映像を取り込むために、参加
者24の左側に設置されている左側面ビデオカメラ35
−22、参加者24の正面に設置されている正面ビデオ
カメラ35−21、および参加者24の右側に設置され
ている右側面ビデオカメラ35−23が設けられてい
る。
【0020】ディスプレイ部37−21乃至37−23
とスピーカ部38−21乃至38−23は、通信センタ
1−1乃至1−3から送信されてきた画像とその画像に
対応する音声をそれぞれ出力するようになされている。
すなわち、例えば、ディスプレイ装置21のディスプレ
イ部37−21には、通信センタ1−1の参加者の画像
が表示され、スピーカ部38−21からは、その参加者
の発言が出力されるようになされている。また、ディス
プレイ装置22のディスプレイ部37−22には、通信
センタ1−2の参加者の画像が表示され、スピーカ部3
8−22からは、その参加者の発言が出力されるように
なされている。さらに、ディスプレイ装置23のディス
プレイ部37−23には、通信センタ1−3の参加者の
画像が表示され、スピーカ部38−23からは、その参
加者の発言が出力されるようになされている。
【0021】また、ディスプレイ装置21に配置されて
いる正面ビデオカメラ35−21は、通信センタ1−4
の参加者24を撮影し、マイクロホン36−21は、そ
の参加者24の発言を取り込み、その参加者24の画像
と発言が、通信センタ1−1に供給される。また、ディ
スプレイ装置22に設置されている左側面ビデオカメラ
35−22は、通信センタ1−4の参加者24を撮影
し、マイクロホン36−22は、その参加者の発言を取
り込み、その参加者24の画像と発言が、通信センタ1
−2に供給される。さらに、ディスプレイ装置23に設
置されているビデオカメラ35−23は、通信センタ1
−4の参加者24を撮影し、マイクロホン36−23
は、その参加者の発言を取り込み、その参加者24の画
像と発言が、通信センタ1−3に供給される。
【0022】そして、図3に示すように、ディスプレイ
装置21乃至23は、参加者24が各ディスプレイ装置
21乃至23のディスプレイ部37−21乃至37−2
3を見ることができるように、図2に示された所定の位
置に配置されている。
【0023】図4は、参加者24の顔の向きを計測する
のに必要な装置を示したブロック図である。正面ビデオ
カメラ35−21に入力された画像は、動き物体検出装
置41−21に出力される。動き物体検出装置41−2
1では、入力された画像から、動いている物体(この例
では、参加者24)を検出し、その他の画像をマスキン
グ処理し、メモリバッファ42−21に出力する。メモ
リバッファ42−21は、入力された画像を記憶する。
同様に、左側面ビデオカメラ35−22に入力された画
像は、動き物体検出装置41−22に出力され、人物以
外の画像がマスキング処理され、メモリバッファ42−
22に出力される。そして、メモリバッファ42−22
に入力された画像は、一旦記憶される。さらに、右側面
ビデオカメラ35−23に入力された画像は、動き物体
検出装置41−23に出力され、人物以外の画像がマス
キング処理され、メモリバッファ42−23に出力され
る。そして、メモリバッファ42−23に入力された画
像は、一旦記憶される。
【0024】以上のようにメモリバッファ42−21乃
至42−23に記憶された画像は、制御装置46の要請
により、制御装置46に出力され、正面テンプレートメ
モリ43と側面テンプレートメモリ44に記憶されてい
る各テンプレートを用いて、参加者24の顔の向きが測
定され、出力される。記憶部45には、参加者24の顔
の向きを計測する際に必要なデータが、適宜記憶され
る。
【0025】なお、側面テンプレートメモリ44は、左
側面用と右側面用の2つのテンプレートメモリを用意し
ても良い。しかしながら、観測者24の顔の向きを計測
する場合、人の顔がほぼ左右対称であることを利用する
と、左側面用と右側面用の2つのテンプレートを用いる
必要はない。従って、ここでは1つの側面テンプレート
メモリ44を用いて顔の向きの計測を行う場合を説明す
る。この側面テンプレートメモリ44に記憶されるテン
プレートは、左側面ビデオカメラ35−22または右側
面ビデオカメラ35−23により撮影された画像であ
る。また同様に、正面テンプレートメモリ43に記憶さ
れるテンプレートは、正面ビデオカメラ35−21によ
り撮影された画像である。
【0026】次に、正面ビデオカメラ35−21、左側
面ビデオカメラ35−22、および右側面ビデオカメラ
35−23の配置について、図5を参照して説明する。
この例では、左側面ビデオカメラ35−22には、動き
物体検出装置41−22とメモリバッファ42−22が
内蔵されている。また、右側面ビデオカメラ35−23
には、動き物体検出装置41−23とメモリバッファ4
2−23が内蔵されている。そして、正面ビデオカメラ
35−21には、動き物体検出装置41−21、メモリ
バッファ42−21、正面テンプレートメモリ43、側
面テンプレートメモリ44、記憶部45、および制御装
置46が内蔵されている。また、各ビデオカメラは図示
されていないケーブルなどにより、データのやりとりを
行うことが可能なようになされている。
【0027】角度dI1,dI2,dI3は、それぞれ正
面ビデオカメラ35−21、左側面ビデオカメラ35−
22、右側面ビデオカメラ35−23の角度を表してい
る。ここでは、正面ビデオカメラ35−21の角度dI
1を0度とする。そして、左側面ビデオカメラ35−2
2と、正面ビデオカメラ35−21との角度dI2をマ
イナス45度とし、ビデオカメラ35−23と、正面ビ
デオカメラ35−21との角度dI3を45度とする。
そして、参加者24の角度dI1に対しての角度を角度
d(−45度乃至45度)とする。
【0028】次に、上述した3台のビデオカメラを用い
て参加者24の顔の向きを計測する場合に付いて、図6
のフロチャートを参照し、説明する。ここでは、側面テ
ンプレートメモリ44に記憶されるテンプレートとして
は、左側面ビデオカメラ35−22で撮影された画像と
する。
【0029】ステップS1において、正面ビデオカメラ
35−21の制御装置46は正面テンプレートメモリ4
3(F1)と側面テンプレートメモリ44(F2)の初期
化を行うか否かを判断する。初期化は、システムの起動
時に行われる。このシステムが起動される時は、4つの
通信センタのそれぞれに参加する参加者の中の1人が、
一番最初に通信センタのテレビ会議システムの会議室の
照明を点灯させたとき、システムが起動される。つま
り、例えば、通信センタ1−4の参加者24が、他の通
信センタに比べて一番早く自分自身の通信センタ1−4
の会議室の照明を点灯させたとき、その点灯に同期して
通信センタ1−4の制御装置(不図示)が各通信センタ
に対して起動命令を送信する。そして、他の通信センタ
1−1乃至1−3の制御装置が、この起動命令に対応し
て起動処理を行うことにより、各通信センタ内の装置の
起動が完了される。
【0030】なお、上述の説明では、会議室の照明の点
灯に同期して、起動命令を送信するようにしたが、例え
ば、最初の参加者が会議室のドアを開けたときに同期す
るようにしたり、最初の参加者が座席に座ったときに同
期するようにしたり、最初の参加者がシステムの電源を
入れたときに同期するようにしてもよい。また、その他
の方法によって、起動命令を送信してもよい。
【0031】ステップS1において、テンプレートメモ
リを初期化すると判断された場合、換言すれば、システ
ムが起動された場合、ステップS4に進み、テンプレー
トメモリが初期化される。参加者24の正面に設置され
ているビデオカメラ35−21により撮影された画像
は、正面テンプレートメモリ43に記憶される。また、
左側面ビデオカメラ35−22により撮影された画像
は、側面テンプレートメモリ44に記憶される。正面テ
ンプレートメモリ43に記憶された画像をF1とし、側
面テンプレートメモリ44に記憶された画像をF2とす
る。なお、ここで各テンプレートメモリに記憶される画
像は、動き物体検出装置41−21(41−22)によ
りマスキング処理され、メモリバッファ42−21(4
2−22)に一旦記憶され、出力された画像である。
【0032】ステップS4において、テンプレートメモ
リの初期化が終了されると、ステップS2に進む。ま
た、ステップS1において、テンプレートメモリの初期
化を行わないと判断された場合も、ステップS2に進
む。ステップS2においては、メモリバッファ42−2
2に記憶されている画像データI2とメモリバッファ4
2−23に記憶されている画像データI3との相関の度
合いR0を計算する。相関の度合いの計算の仕方として
は、パターンマッチングなどに用いられる最小2乗誤差
を用いる。誤差が少なければ、I2とI3の相関が強いこ
とを示しており、相関の度合いR0は大きな値を示すこ
とになる。また、I2とI3の相関が強いということは、
左側面ビデオカメラ35−22により撮影された画像
と、右側面ビデオカメラ35−23により撮影された画
像が、近似であることを示しているので、人間の顔がほ
ぼ左右対称であることから、この場合、参加者24は、
正面(正面ビデオカメラ35−21の方)を向いている
ことになる。
【0033】ステップS2において相関の度合いR0
計算し終わると、ステップS3に進み、しきい値Th0
と、相関の度合いR0の大小関係が判断される。このし
きい値Th0は、画像の解像度や階調により異なり、予
め設定されている値とする。ユーザが任意の値を設定、
変更するようにしても良い。このしきい値Th0が、相
関の度合いR0よりも小さい場合、ステップS4に進
み、テンプレートメモリの更新が行われる。換言する
と、参加者24が正面を向いている場合、相関の度合い
0が大きくなるので、しきい値Th0よりも大きくな
り、ステップS4に進みテンプレートメモリが更新され
る。このようにすることで、テンプレートメモリに記憶
される画像は、参加者24が正面を向いている時の画像
になる。
【0034】一方、ステップS3において、しきい値T
0が相関の度合いR0よりも大きいと判断された場合、
ステップS5に進む。この場合、正面テンプレートメモ
リ43に記憶されている画像は、正面から撮影された参
加者24の画像であり、側面テンプレートメモリ44に
記憶されている画像は、左斜め45度の角度から撮影さ
れた参加者24の画像である。
【0035】ステップS5において、正面テンプレート
メモリ43に記憶されているテンプレートF1と、メモ
リバッファ42−21に記憶されている画像I1との相
関の度合い、メモリバッファ42−21に記憶されてい
る画像I2との相関の度合い、およびメモリバッファ4
2−21に記憶されている画像I3との相関の度合い
を、それぞれ、ステップS2と同様に最小2乗誤差によ
り求める。その求められた相関の度合いが強い順に
1,N2,N3とする。制御装置46は、このうちN1
2を、記憶部45に記憶させる。このN1乃至N3は、
メモリバッファ42−21乃至42−23のいずれかを
表す番号である。
【0036】ステップS5において、N1とN2が記憶部
45に記憶されると、ステップS6に進む。ステップS
6において、N1=I2かつN2=I3、または、N1=I3
かつN2=I2、であるか否かが判断される。N1=I2
つN2=I3であるということは、参加者24が正面を向
いている時の画像(正面テンプレートメモリ43に記憶
されているテンプレート)と1番近い画像が、I2(I2
は、参加者24の左側に設置されている左側面ビデオカ
メラ35−22により撮影された画像である)であり、
かつ、次に参加者24が正面を向いている時の画像と近
い画像であるのが、I3(I3は、参加者24の右側に設
置されている右側面ビデオカメラ35−23により撮影
された画像データである)であるということを示してい
る。
【0037】正面テンプレートF1と相関の度合いが1
番強いのと次に強いのは、必ず隣り合うビデオカメラに
より撮影された画像である。従って、上述したような状
態は存在しないので、正常な状態でないと判断され、ス
テップS7に進む。N1=I3かつN2=I2である場合
も、同様の理由が成り立ち、これらの関係が成り立つと
判断された場合、ステップS7に進む。
【0038】ステップS7において、異常な状態と判断
されたのは、3回目か否かが判断される。3回目ではな
いと判断された場合、ステップS5に戻り、相関の順番
が計算し直される。換言すれば、ステップS6におい
て、異常な状態であると判断されるのは、ステップS5
における計算に間違いがあったと判断し、もう1度計算
し直す。
【0039】一方、ステップS7において、異常な状態
であると判断されたのは3回目であると判断された場
合、ステップS4に進みテンプレートの更新が行われ
る。換言すれば、ステップS6において、異常な状態で
あると判断されるのは、正面テンプレートメモリ43に
記憶されていたテンプレート(F1)がおかしいと判断
し、もう1度テンプレートの更新を行う。
【0040】なお、上述した説明では、異常な状態と判
断されたのは3回目か否かを判断したが、3回目でなく
他の回数に設定しても良い。
【0041】一方ステップS6において、正常な状態で
あると判断された場合、ステップS8に進む。ステップ
S8において、ステップS2と同様に、最小2乗誤差を
用いて、正面テンプレートメモリ43に記憶されている
正面テンプレートF1とN1との相関の度合いR1、側面
テンプレートメモリ44に記憶されている側面テンプレ
ートF2とN2との相関の度合いR2、がそれぞれ計算さ
れる。なお、N1とN2は、上述したように、メモリバッ
ファ42−21乃至42−23を示す番号であり、実際
に計算に用いられるのは、これらのメモリバッファに記
憶されているI1乃至I3のデータである。従って、F1
とN1の相関の度合いR1とは、換言すれば、F1とN1
示すI1乃至I3のいずれかデータとの相関の度合いR1
ということになる。よって、相関の度合いR1は、ステ
ップS5において既に計算されている値を用いることが
でき、その値を記憶部41に記憶させておくことによ
り、ステップS7において、相関の度合いR1を計算す
る必要はなくなる。
【0042】ステップS7において、相関の度合い
1,R2が計算し終わると、ステップS8に進み、参加
者24の顔の角度dが次式に従って、計算される。 d=dN1+(dN2−dN1)×R2/(R1+R2) ・・・(1) ここで、dN1は、N1と判断されたメモリバッファが内
蔵されているビデオカメラの角度dI1乃至dI3であ
る。また、同様にdN2は、N2と判断されたメモリバッ
ファが内蔵されているビデオカメラの角度dI1乃至d
3である。
【0043】図5の場合を例にあげて説明すると、この
例では、参加者24は、右側面ビデオカメラ35−23
の方に、正面ビデオカメラ35−21(角度dI1)に
対して角度dだけ向いている。正面テンプレートメモリ
43に記憶されている正面テンプレートF1と最も相関
の強い画像を出力するのは、右側面ビデオカメラ35−
23である。従って、この場合、dN1=dI3=45度
になる。また、次に正面テンプレートメモリ36に記憶
されているテンプレートF1と相関の強い画像を出力す
るのは、正面ビデオカメラ35−21である。従って、
この場合、dN2=dI1=0度になる。
【0044】上述した値を式(1)に代入すると、以下
のようになる。 d=45+(0−45)×R2/(R1+R2) =45+(−45)×R2/(R1+R2) ・・・(2) となる。
【0045】このように求められた参加者の顔の向きを
利用し、例えば、特定の参加者に対して発言を行う場
合、その参加者が表示されているディスプレイ装置の方
に向かって発言することにより、その参加者のみにその
発言を伝送させることも可能となる。
【0046】上述した説明においては、人の顔が左右対
称であることを利用し、1つの側面テンプレートメモリ
44を用いて参加者24の顔の向きの計測を行ったが、
左側面用と右側面用の、ぞれぞれのテンプレートメモリ
を用意し、これらを用いて上述した顔の計測を行うこと
も可能である。また、側面テンプレートメモリ44に記
憶させる画像として、左側面ビデオカメラ35−22と
右側面ビデオカメラ35−23により撮影された顔の画
像の平均を取り、その平均を取られた画像を記憶するよ
うにしても良い。
【0047】上述した説明では、4つの通信センタのす
べてに参加者がいる状態でのテレビ会議の実行方法につ
いて説明したが、例えば、通信センタ1−1に参加者が
いない場合、その参加者がいない状態での画像が各通信
センタの対応するディスプレイ装置のディスプレイ部に
表示されることになる。
【0048】なお、上述した説明において、通信センタ
が4つである場合について説明したが、本発明はこれに
限らず、通信センタをさらに多くしてもよいし、少なく
してもよい。また、本発明の主旨を逸脱しない範囲にお
いて、さまざまな変形や応用例が考えうる。従って、本
発明の要旨は、実施例に限定されるものではない。
【0049】
【発明の効果】請求項1に記載の画像処理装置によれ
ば、被写体正面の画像を記憶し、被写体側面の画像を記
憶し、複数のビデオカメラにより撮影された各画像のう
ち、記憶されている被写体正面の画像に1番近い画像
と、2番目に近い画像とを検索し、1番近い画像と、記
憶されている正面画像との相関度を計算し、2番目に近
い画像と、記憶されている側面画像との相関度を計算
し、これら計算された計算値と、ビデオカメラの所定の
角度から、被写体の角度を決定するようにしたので、簡
易な被写体の向きの計測が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理装置を適用したテレビ会議シ
ステムの構成例を示す図である。
【図2】本発明のテレビ会議システムにおける各通信セ
ンタの会議室の状態を示す図である。
【図3】図1における通信センタにおけるディスプレイ
装置の配置状態を示す図である。
【図4】図3における各ビデオカメラで撮影された画像
の流れを説明する図である。
【図5】図3におけるビデオカメラの配置状態を示す図
である。
【図6】参加者の顔の向きの計測を説明するフローチャ
ートである。
【図7】従来のテレビ会議システムにおける各通信セン
タにおけるディスプレイ装置の一例の配置状態のを示す
図である。
【符号の説明】
1−1乃至1−6 通信センタ, 2 ネットワーク,
21−23 ディスプレイ装置, 35−21 正面
ビデオカメラ, 35−22 左側面ビデオカメラ,
35−23 右側面ビデオカメラ, 36−21乃至3
6−23 マイクロホン, 37−21乃至37−23
ディスプレイ部, 38−21乃至38−23 スピ
ーカ部, 41−21乃至41−23 動き物体検出装
置, 42−21乃至42−23 メモリバッファ,
43 正面テンプレートメモリ,44 側面テンプレー
トメモリ, 45 記憶部, 46 制御装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ隣り合うビデオカメラと所定の
    角度を有して設置されている複数のビデオカメラを用い
    る画像処理装置において、 被写体正面の画像を記憶する正面記憶手段と、 前記被写体側面の画像を記憶する側面記憶手段と、 前記複数のビデオカメラにより撮影された各画像のう
    ち、前記正面記憶手段に記憶されている画像に1番近い
    画像と、2番目に近い画像とを検索する検索手段と、 前記1番近い画像と、前記正面記憶手段に記憶されてい
    る画像との相関度を計算する第1の計算手段と、 前記2番目に近い画像と、前記側面記憶手段に記憶され
    ている画像との相関度を計算する第2の計算手段と、 前記ビデオカメラの所定の角度、前記第1の計算手段に
    より計算された値、および前記第2の計算手段により計
    算された値から、前記被写体の角度を決定する決定手段
    とを備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記正面記憶手段と前記側面記憶手段に
    記憶される画像は、前記複数のビデオカメラのうち、所
    定のビデオカメラに対して前記被写体が正面を向いてい
    る時に撮影された画像であることを特徴とする請求項1
    に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記側面記憶手段に記憶される画像は、
    前記複数のビデオカメラにより人の左側から撮影された
    顔、または、右側から撮影された顔であることを特徴と
    する請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記側面記憶手段に記憶される画像は、
    前記複数のビデオカメラにより人の左側から撮影された
    顔と右側から撮影された顔との平均を取った顔の画像を
    記憶することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装
    置。
JP9359882A 1997-12-26 1997-12-26 画像処理装置 Abandoned JPH11196398A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9359882A JPH11196398A (ja) 1997-12-26 1997-12-26 画像処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9359882A JPH11196398A (ja) 1997-12-26 1997-12-26 画像処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11196398A true JPH11196398A (ja) 1999-07-21

Family

ID=18466786

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9359882A Abandoned JPH11196398A (ja) 1997-12-26 1997-12-26 画像処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11196398A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004177315A (ja) * 2002-11-28 2004-06-24 Alpine Electronics Inc 視線方向判定装置及びそれを利用した対話システムならびに運転支援システム
US6873713B2 (en) 2000-03-16 2005-03-29 Kabushiki Kaisha Toshiba Image processing apparatus and method for extracting feature of object
KR100835481B1 (ko) 2005-12-02 2008-06-04 오므론 가부시키가이샤 화상 처리 장치 및 방법과 프로그램

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6873713B2 (en) 2000-03-16 2005-03-29 Kabushiki Kaisha Toshiba Image processing apparatus and method for extracting feature of object
JP2004177315A (ja) * 2002-11-28 2004-06-24 Alpine Electronics Inc 視線方向判定装置及びそれを利用した対話システムならびに運転支援システム
KR100835481B1 (ko) 2005-12-02 2008-06-04 오므론 가부시키가이샤 화상 처리 장치 및 방법과 프로그램

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5857674B2 (ja) 画像処理装置、及び画像処理システム
CN104580992B (zh) 一种控制方法及移动终端
EP0903055B1 (en) Method and apparatus for localization of an acoustic source
US6850265B1 (en) Method and apparatus for tracking moving objects using combined video and audio information in video conferencing and other applications
WO2002079792A3 (en) Method and apparatus for audio/image speaker detection and locator
JP2007290691A (ja) 車両通信システム
JP2003506927A (ja) ビデオ会議の参加者がカメラに焦点を合わせた状態で相手方ユーザの前に出現できるようにする方法と装置
JP2020053741A (ja) テレビ会議装置及びテレビ会議プログラム
US6219086B1 (en) Terminal apparatus
WO2009119288A1 (ja) コミュニケーションシステム及びコミュニケーションプログラム
WO2015198964A1 (ja) 音声入出力機能付き撮像装置およびテレビ会議システム
JPH11196398A (ja) 画像処理装置
JP3452348B2 (ja) 仮想空間における発話者特定方法及びそのプログラムを記録した記録媒体
JPH11234640A (ja) 通信制御システム
JP2000132693A (ja) 画像処理装置および方法、並びに提供媒体
JP4244416B2 (ja) 情報処理装置および方法、並びに記録媒体
KR20050059759A (ko) 카메라폰의 촬영 안내 방법 및 장치
JP4089027B2 (ja) 双方向通信システム、端末装置および制御方法
JP7105380B2 (ja) 情報処理システム及び方法
WO2016110047A1 (zh) 远程会议系统和进行远程会议的方法
JP2022108638A (ja) 信号処理装置及び信号処理システム
JPH01206765A (ja) テレビ会議システム
JP2017108240A (ja) 情報処理装置、及び情報処理方法
JP2717966B2 (ja) カメラ制御方式
JPH04249991A (ja) テレビ会議装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050706

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050902

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051003

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20051201