JPH11196036A - 無線端末機、無線基地局装置及びそれを用いた無線システム - Google Patents

無線端末機、無線基地局装置及びそれを用いた無線システム

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JPH11196036A
JPH11196036A JP9368941A JP36894197A JPH11196036A JP H11196036 A JPH11196036 A JP H11196036A JP 9368941 A JP9368941 A JP 9368941A JP 36894197 A JP36894197 A JP 36894197A JP H11196036 A JPH11196036 A JP H11196036A
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Yutaka Saito
裕 斎藤
Toshihiro Nagayama
利裕 長山
Yutaka Asai
豊 浅井
Kazuhiko Hayashi
一彦 林
Ikuo Yasuda
育生 安田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周波数分割複信方式(FDD)無線通信システ
ムの基地局装置において、障害検出機能と周辺監視機能
を必要最小限の構成で実現する。 【解決手段】 周辺監視モードにおいては、下り周波数
受信部9を動作させて、下り周波数帯域を掃引しながら
受信することで周辺監視を行なう。また、障害検出モー
ドでは、下り周波数送信部2からの下り周波数送信信号
は第1のアンテナ共用器4及び送受信共用アンテナ5及
び経路16を経て、受信用アンテナ6及び第2のアンテナ
共用器7を経て下り周波数受信部9へ伝送される。以上
の動作によって、当該無線基地局装置1の送信信号を同
一の無線基地局装置1の内部に設けた下り周波数受信部
で受信しそのレベルや信号品質を評価することで、アン
テナ及び送信部の故障を検出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話やワイヤ
レスローカルループなどの無線基地局装置及びそれを用
いた無線システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、携帯電話やワイヤレスローカルル
ープなどの無線基地局装置及びそれを用いた無線システ
ムにおける障害検出(故障検出)機能としては、例えば、
特開平6-152561に示されるように、TDD(時間分割複信方
式)における無線基地局の送信部出力の一部を受信部へ
入力させるループバック方式が知られている。
【0003】また、この種の無線基地局装置及びそれを
用いた無線システムにおける障害検出(故障検出)機能と
しては、例えば、特開平8-274727に示されるように、TD
D(時間分割複信方式)における無線基地局の送信部出力
の一部を受信部へ入力させてデジタル復調信号のビット
エラーレート(BER)を測定する方式が知られている。
【0004】また、この種の無線基地局装置及びそれを
用いた無線システムにおける障害検出(故障検出)機能
としては、例えば、特開平8-23298に示されるように、T
DD(時間分割複信方式)における複数の無線基地局の間で
無線通信を行ない障害検出する方式が知られている。
【0005】また、この種の無線基地局装置及びそれを
用いた無線システムにおいて、周波数分割複信方式(FD
D)のように無線基地局装置の送信周波数と受信周波数が
異なる無線通信システムにおける周辺監視機能は、図1
6に示すように、送信周波数(下り周波数)を受信するた
めのアンテナと受信部を別途設けて、下り周波数帯域を
監視するように構成されていた。以下、図16を用いて
従来例の説明を行なう。
【0006】図16において、従来の無線通信システム
における周辺監視機能は、無線基地局装置100におい
て、下り周波数送信部200と、上り周波数受信部300と、
アンテナ共用器400と、送受信共用アンテナ500と、受信
用アンテナ600と、下り周波数受信部700とから構成され
ている。下り周波数送信部200及び上り周波数受信部300
はアンテナ共用器400を介して送受信共用アンテナ500に
接続され、通常運用時には周波数分割複信方式(FDD)の
無線送受信部として動作する。周辺監視モードでは下り
周波数帯域を監視するために、下り周波数送信部200を
動作させずに下り周波数受信部700を動作させ受信用ア
ンテナ600によって下り周波数帯域の各周波数チャネル
の受信電界強度レベルを検出するように動作する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来例に
よる無線基地局装置及びそれを用いた無線システムにお
いて、周波数分割複信方式(FDD)のように無線基地局装
置の送信周波数と受信周波数が異なる無線通信システム
の場合には、元来、無線基地局装置には送信周波数(下
り周波数)と同一の周波数を受信する機能を有していな
いという課題があった。また、上記のような従来例にお
いては、送信部出力の一部を受信部へ入力させる方法の
ため、アンテナの故障を検出することができないという
課題があった。また、上記のような従来例においては、
無線基地局内部に発生した障害個所を特定できないとい
う課題があった。また、上記のような従来例において
は、周辺監視機能を付加するために、下り周波数受信部
と受信用アンテナを別途設ける必要があり機器の大型化
やコスト高を招くという課題があった。また、上記のよ
うな従来例においては、障害検出モード機能を付加する
ために復調部を別途設ける必要があり機器の大型化やコ
スト高を招くという課題があった。また、上記のような
従来例による周波数分割複信方式(FDD)無線通信システ
ムでは、各無線基地局装置は非同期の構成が一般的であ
り、システム構成上複数の無線基地局装置を用いての故
障部位を特定することが困難であった。
【0008】本発明では、上記のような問題を解決し、
障害検出機能と周辺監視機能とを一つの下り周波数受信
部を付加した簡単な構成で実現し、障害箇所を高い精度
で特定することができ、かつ、高速で高い精度の周辺監
視を行なうことができる優れた無線基地局装置及びそれ
を用いた無線システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、下り周波数送信部及び第1の上
り周波数受信部及び送受信共用アンテナを第1のアンテ
ナ共用手段にて接続し、第2の上り周波数受信部及び下
り周波数受信部及び受信用アンテナを第2のアンテナ共
用手段にて接統するよう構成する。また、一つの復調部
に対して通常運用時と障害検出モード時とのそれぞれに
対して最適な復調タイミング信号を生成する回路を備え
るよう構成する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、周波数分割複信方式(FDD)無線通信システムの基地
局装置において、送受信共用アンテナと、下り周波数送
信部と、第1の上り周波数受信部と、前記下り周波数送
信部と前記第1の上り周波数受信部とで前記送受信共用
アンテナを共用するための第1のアンテナ共用手段と、
受信用アンテナと、第2の上り周波数受信部と、下り周
波数受信部と、前記第2の上り周波数受信部と前記下り
局波数受信部とで前記受信用アンテナを共用するための
第2のアンテナ共用手段とを備え、非運用期間において
前記下り周波数受信部と前記受信用アンテナによって下
り周波数帯域を掃引しながら受信することで周辺監視を
行なうとともに、前記基地局装置の前記送受信共用アン
テナから送出された前記下り周波数送信部からの送信波
を同一基地局の前記受信用アンテナと前記下り周波数受
信部によって受信することで前記基地局装置の障害検出
を行なうことを特徴とする無線基地局装置としたもので
あり、障害検出機能と周辺監視機能とを一つの下り周波
数受信器を付加した簡単な構成で実現できるという作用
を有する。
【0011】本発明の請求項2に記載の発明は、前記第
2の上り周波数受信部と前記下り周波数受信部とで前記
受信用アンテナを共用する手段として、高周波信号切替
手段と通過帯域が上り周波数帯域であるバンドパスフィ
ルタとを備え、通常運用時には前記受信用アンテナと前
記第2の上り周波数受信部を前記バンドパスフィルタを
介して接続し、障害検出モードでは前記受信用アンテナ
と前記下り周波数受信部を接続するように構成したこと
を特徴とする請求項1記載の無線基地局装置としたもの
であり、障害検出機能と周辺監視機能とを一つの下り周
波数受信器を付加した簡単な構成で実現できるという作
用を有する。
【0012】本発明の請求項3に記載の発明は、前記第
2の上り周波数受信部と前記下り周波数受信部の構成と
して、下り周波数帯域を中間周波数へダウンコンバート
する第1の低雑音増幅器と第1の周波数変換部と第1の
局部発振部と、上り周波数帯域を中間周波数へダウンコ
ンバートする第2の低雜音増幅器と第2の周波数変換部
と第2の局部発振部と、各々の周波数変換部から出力さ
れる中間周波数信号のいずれかを選択して中間周波数信
号処理部に入力する高周波信号切替手段とを備え、中間
周波数信号処理部以降を上り周波数受信時と下り周波数
受信時とで共用するように構成したことを特徴とする請
求項1又は2記載の無線基地局装置としたものであり、
障害検出機能と周辺監視機能とを一つの下り周波数受信
器を付加した簡単な構成で実現できるという作用を有す
る。
【0013】本発明の請求項4に記載の発明は、前記下
り周波数送信部の出力を前記下り周波数受信部の入力へ
直接接続するための高周波信号切替手段を備え、障害検
出モードにおいて、前記送受信アンテナを介して前記下
り周波数送信部からの送信波を前記下り周波数受信部で
受信する方法の他に、前記下り周波数送信部の出力を前
記送受信アンテナを介さず直接前記下り周波数受信部に
入力し受信する方法も採れるようにしたことを特徴とす
る請求項1乃至3記載の無線基地局装置としたものであ
り、障害検出機能と周辺監視機能とを一つの下り周波数
受信部を付加した簡単な構成で実現し、障害箇所が送受
信共用アンテナ又は受信用アンテナであるかを特定する
ことができるという作用を有する。
【0014】本発明の請求項5に記載の発明は、前記下
り周波数送信部の出力の一部を取り出す方向性結合器
と、前記方向性結合器の分配出力と前記受信アンテナか
らの受信信号とのいずれかを選択して前記下り周波数受
信部へ入力するための高周波信号切替手段とを備え、障
害検出モードにおいて、前記送受信アンテナを介して前
記下り周波数送信部からの送信波を前記下り周波数受信
部で受信する方法の他に、前記下り周波数送信部の出力
を前記送受信アンテナを介さず直接前記下り周波数受信
部に入力し受信する方法も採れるようにしたことを特徴
とする請求項1乃至3記載の無線基地局装置としたもの
であり、障害検出機能と周辺監視機能とを一つの下り周
波数受信部を付加した簡単な構成で実現し、障害箇所が
送受信共用アンテナ又は受信用アンテナであるかを特定
することができるという作用を有する。
【0015】本発明の請求項6に記載の発明は、前記下
り周波数受信部の出力信号を復調部へ入力し、障害検出
モードにおいて、前記下り周波数送信部からの送信波を
受信するとともに復調を行ないその通信品質(ビット誤
り率)の程度によって障害検出を行なうことを特徴とす
る請求項1乃至5記載の無線基地局装置としたものであ
り、障害検出機能と周辺監視機能とを一つの下り周波数
受信部を付加した簡単な構成で実現し、精度の高い障害
検出を行なうことができるという作用を有する。
【0016】本発明の請求項7に記載の発明は、前記上
り周波数受信部と前記下り周波数受信部の出力信号のい
ずれかを選択し前記復調部へ入力し、通常運用時と障害
検出モード時のそれぞれに対して最適な復調タイミング
信号を基準として復調することを特徴とする請求項6記
載の無線基地局装置としたものであり、障害検出機能と
周辺監視機能とを一つの下り周波数受信部を付加した簡
単な構成で実現し、精度の高い障害検出を行なうことが
できるという作用を有する。
【0017】本発明の請求項8に記載の発明は、前記下
り周波数送信部において送信出力レベル制御手段を備
え、障害検出モードにおいて、前記送受信アンテナを介
して前記下り周波数送信部からの送信波を前記下り周波
数受信部で受信する場合に、前記下り周波数送信部の送
信出力レベルを通常運用時に比ベ微小に設定して、前記
下り周波数受信部において検出される受信レベルと予め
設定された受信レベルのしきい値との比較を行なうこと
でアンテナの障害検出を行なうことを特徴とする請求項
1乃至3記載の無線基地局装置としたものであり、障害
検出機能と周辺監視機能とを一つの下り周波数受信部を
付加した簡単な構成で実現し、精度の高い障害検出を行
なうことができるという作用を有する。
【0018】本発明の請求項9に記載の発明は、前記下
り周波数受信部の構成として、下り周波数帯域を中間周
波数へダウンコンバートするための第1の周波数変換部
出力の一部を取り出しレベル検出する第1のレベル検出
器と、前記第1の周波数変換部出力の一部を取り出し帯
域制限する狭帯域バンドパスフィルタと、前記狭帯域バ
ンドパスフィルタの出力をレベル検出する第2のレベル
検出器とを備え、周辺監視モードにおいて、前記第1の
レベル検出器によって広い周波数範囲にわたってレベル
検出するとともに、前記第2のレベル検出器によって狭
い周波数範囲のレベル検出を行なうように構成したこと
を特徴とする請求項1乃至8記載の無線基地局装置とし
たものであり、障害検出機能と周辺監視機能とを一つの
下り周波数受信部を付加した簡単な構成で実規し、高速
な周辺監視を行なうことができるという作用を有する。
【0019】本発明の請求項10に記載の発明は、前記
下り周波数受信部の出力信号を信号解析部へ入力し、周
辺監視モードにおいて、下り周波数帯域内に存在する妨
害波信号の通信方式を判定することを特徴とする請求項
1乃至9記載の無線基地局装置としたものであり、障害
検出機能と周辺監視機能とを一つの下り周波数受信部を
付加した簡単な構成で実現し、高い精度の周辺監視を行
なうことができるという作用を有する。
【0020】本発明の請求項11に記載の発明は、周波
数分割複信方式(FDD)無線通信システム及びその無線基
地局装置において、複数の無線基地局装置を集中制御す
る無線基地局制御装置と、複数の前記請求項1乃至3記
載の無線基地局装置と、前記複数の無線基地局装置を前
記無線基地局制御装置に接統する回線手段とを備え、非
運用期間において前記無線基地局制御装置からの指令に
より、前記無線基地局装置から発射された下り周波数送
信電波を他の前記無線基地局装置の前記下り周波数受信
部によって受信することで、無線基地局装置の故障部位
を特定することを特徴とする無線基地局装置及びそれを
用いた無線システムとしたものであり、障害検出機能と
周辺監視機能とを一つの下り周波数受信部を付加した簡
単な構成で実現し、障害箇所を高い精度で特定すること
ができるという作用を有する。
【0021】本発明の請求項12に記載の発明は、同一
の無線基地局制御装置に回線手段を用いて接続された複
数の無線基地局装置において、その回線上での同期信号
を利用して前記複数の無線基地局装置を同期させる手段
を更に備えたことを特徴とする請求項11記載の無線基
地局装置及びそれを用いた無線システムとしたものであ
り、障害検出機能と周辺監視機能とを一つの下り周波数
受信部を付加した簡単な構成で実現し、複数の無線基地
局装置で障害箇所を高い精度で特定することができると
いう作用を有する。
【0022】本発明の請求項13に記載の発明は、前記
した無線基地局装置の故障部位を特定する手段として、
複数の前記請求項7記載の無線基地局装置を同一の無線
基地局制御装置に回線手段を用いて接続し、無線基地局
装置単体の障害検出結果と複数の無線基地局装置間の無
線通信による障害検出結果とを組み合わせて故障部位を
特定することを特徴とする請求項12記載の無線基地局
装置及びそれを用いた無線システムであり、障害検出機
能と周辺監視機能とを一つの下り周波数受信部を付加し
た簡単な構成で実現し、複数の無線基地局装置で障害箇
所をより高い精度で特定することができるという作用を
有する。
【0023】本発明の請求項14に記載の発明は、マス
タ無線基地局装置とスレーブ無線基地局装置を配置し、
マスタ無線基地局装置の発射する下り周波数送信電波を
スレープ無線基地局装置が受信し、マスタ無線基地局装
置のタイミングにスレーブ無線基地局装置を同期させる
手段を備えたことを特徴とする請求項11記載の無線基
地局装置及びそれを用いた無線システムとしたものであ
り、障害検出機能と周辺監視機能とを一つの下り周波数
受信部を付加した簡単な構成で実現し、複数の無線基地
局装置で障害箇所を高い精度で特定することができると
いう作用を有する。
【0024】本発明の請求項15に記載の発明は、無線
基地局装置の故障部位を特定する手段として、複数の前
記請求項7記載の無線基地局装置を同一の無線基地局制
御装置に回線手段を用いて接続し、無線基地局装置単体
の障害検出結果と複数の無線基地局装置間の無線通信に
よる障害検出結果とを組み合わせて故障部位を特定する
ことを特徴とする請求項14記載の無線基地局装置及び
それを用いた無線システムとしたものであり、障害検出
機能と周辺監視機能とを一つの下り周波数受信部を付加
した簡単な構成で実項し、複数の無線基地局装置で障害
箇所をより高い精度で特定することができるという作用
を有する。
【0025】本発明の請求項16乃至25記載の発明
は、前記した請求項1乃至10記載の無線基地局の発明
を無線端末機の発明に適用したものであって、前記した
請求項1乃至10記載の無線基地局を無線端末機に置き
換えただけでそれぞれ同様の作用を有する。
【0026】以下本発明の実施の形態について、図1か
ら図15を用いて説明する。
【0027】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態における無線基地局装置の基本的構成を
示すものである。図1において無線基地局装置1は、送
受信共用アンテナ5と、受信用アンテナ6とに接続さ
れ、下り周波数送信部2と、第1の上り周波数受信部3
と、第1のアンテナ共用器4と、第2のアンテナ共用器
7と、第2の上り周波数受信部8と、下り周波数受信部
9とから構成されている。なお、図1には、端末無線機
10および他の無線基地局装置11も示されている。
【0028】図1において、無線基地局装置1は屋外に
設置され、端末無線機10と周波数分割複信方式(FDD)に
て無線通信を行なう。無線基地局装置1は通常運用時に
は、下り周波数送信部2から下り周波数(例えば、1930
乃至1990MHz)を送信し、同時に第1の上り周波数受信部
3は上り周波数(例えば、1850乃至1910MHz)を受信する
ように動作する。
【0029】第1のアンデナ共用器4は、下り周波数送
信部2と第1の上り周波数受信部3とで送受信共用アン
テナ5を共用するもので、下り周波数送信部2からの送
信信号をほとんど損失なく送受信共用アンテナ5へ伝送
するとともに、送受信共用アンテナ5からの上り周波数
帯域の信号をほとんど損失なく第1の上り周波数受信部
3へ伝送し、下り周波数送信部2と第1の上り周波数受
信部3との間の高いアイソレーションを確保するように
動作する。
【0030】また、第2の上り周波数受信部8は第1の
上り周波数受信部3とともにダイバーシチ受信器を構成
するもので、第2の上り周波数受債部8は第1の上り周
波数受信部3は同時に同一の周波数を受信するように動
作する。
【0031】下り周波数受信部9は下り周波数(1930乃
至1990MHz)を受信するように動作し、受信入力レベル
(電界強度レベル、RSSI)を検出する。第2のアンテナ共
用器7は第2の上り周波数受信部8と下り周波数受信部
9とで受信用アンテナ6を共用するもので、第1のアン
テナ共用器4と同等の動作をする。
【0032】図1において、通常運用時には、下り周波
数送信部2からの下り周波数送信信号は第1のアンテナ
共用器4及び送受信共用アンテナ5及び経路12を通って
端末無線機10へ伝送される。また、端末無線機10からの
上り送信信号は経路13又は経路14を通って無線基地局装
置1へ伝送され、経路13側は送受信共用アンテナ5及び
第1アンテナ共用器4を経て第1の上り周波数受信部3
へ伝送され、経路14側は受信用アンテナ6及び第2アン
テナ共用器7を経て第2の上り周波数受信部8へ伝送さ
れる。以上の動作によって、周波数分割複信方式(FDD)
の無線通信を行なう。
【0033】また、周辺監視モードにおいては、下り周
波数送信部2の動作を停止して、下り周波数受信部9を
動作させて、下り周波数帯域(1930乃至1990MHz)を掃引
しながら受信することで周辺監視を行なう。この時、他
の無線基地局装置11からの下り周波数送信波が存在した
場合、その信号は経路15及び受信用アンテナ6及び第2
のアンテナ共用器7を経て下り周波数受信部9へ伝送さ
れる。以上の動作により、当該無線基地局装置1周辺の
下り周波数帯域に存在する他の無線電波を監視すること
ができ、この情報をもとに運用周波数の決定などを行な
う。
【0034】また、障害検出モードでは、下り周波数送
信部2からの下り周波数送信信号は第1のアンテナ共用
器4及び送受信共用アンテナ5及び経路16を経て、受信
用アンテナ6及び第2のアンテナ共用器7を経て下り周
波数受信部9へ伝送される。以上の動作によって、当該
無線基地局装置1の送信信号を同一の無線基地局装置1
の内部に設けた下り周波数受信部で受信しそのレベルや
信号品質を評価することで、アンテナ及び送信部の故障
を検出することができる。
【0035】なお、上記ではもっぱら無線基地局での実
施形態について説明したが、これを無線端末機に適用し
ても同様に実施できることはいうまでもない。
【0036】以上のように本発明の第1の実施の形態に
よれば、一つの下り周波数受信部を設け、かつ、ダイバ
ーシチ受信用の受信用アンテナを共有することで、必要
最小限の無線回路によって、障害検出機能と周辺監視機
能を実現することができる。
【0037】(第2の実施の形態)図2は、本発明の第
2の実施の形態における無線基地局装置の基本的構成を
示すものであり、図1における無線基地局装置の第2ア
ンテナ共用器7を小型化及び低コスト化するように構成
したものである。図2において、図1と同一の符号のも
のは同一の機能を有しており、更に上り周波数バンドパ
スフィルタ17と、高周波信号切替回路18とを備えてい
る。
【0038】図2において、上り周波数バンドパスフィ
ルタ17及び高周波信号切替回路18以外の動作は、図1の
動作と同様な動作を行なう。図1における第2のアンテ
ナ共用器7は一般に、大型の誘電体共振器を利用したバ
ンドパスフィルタで構成され、大型でかつコスト高であ
る。本発明の第2の実施の形態では、第2のアンテナ共
用器7の機能を上り周波数バンドパスフィルタ17及び高
周波信号切替回路18で実現し、装置の小型化及び低コス
ト化を図るものである。
【0039】図2において、通常運用時においては、高
周波信号切替回路18は受信用アンテナ6と上り周波数バ
ンドパスフィルタ17を接続するように制御されるので、
受信用アンテナ6からの上り周波数帯域の信号は第2の
上り周波数受信部8に伝送され、下り周波数送信部2か
らの送信信号の受信用アンテナ6への漏れ込み成分は上
り周波数バンドパスフィルタ17で抑圧されて第2の上り
周波数受信部8には入力されない。
【0040】また、周辺監視モード又は障害検出モード
においては、高周波信号切替回路18は受信用アンテナ6
と下り周波数受信部9を接続するように制御されるの
で、受信用アンテナ6からの信号は下り周波数受信部9
に入力される。ここで高周波信号切替回路18は、受信信
号のみの切替動作を行なうことから、大電力信号を扱う
必要がないので比較的簡単な構成(例えば、GaAsFETで構
成されるSW)とすることができる。なお、上記ではもっ
ぱら無線基地局での実施形態について説明したが、これ
を無線端末機に適用しても同様に実施できることはいう
までもない。
【0041】以上のように本発明の第2の実施の形態に
よれば、受信用アンテナを共有する手段を必要最小限の
無線回路によって実現することができる。
【0042】(第3の実施の形態)図3は、本発明の第
3の実施の形態における無線基地局装置の基本的構成を
示すものであり、図2における無線基地局装置の第2の
上り周波数受信部8と下り周波数受信部9とで中間周波
数段以降を共用することで小型化及び低コスト化するよ
うに構成したものである。
【0043】図3において、図2と同一の符号のものは
同一の機能を有しており、更に高周波信号切替回路22
と、中間周波数段27を備えている。そして、低雜音増幅
器19、ミキサ20、上り周波数受信部用局部発振部21、高
周波信号切替回路22及び中間周波数段27は、図1及び図
2における第2上り周波数受信部8に相当する動作を行
ない、低雑音増幅器23、下り周波数バンドパスフィルタ
24、ミキサ25、下り周波数受信部用局部発振部26、高周
波信号切替回路22及び中間周波数段27は、図1及び図2
における下り周波数受信部9に相当する動作を行ない、
他の動作は図1及び図2と同様な動作を行なう。
【0044】周波数分割複信方式(FDD)における上り下
り周波数は、一般に一定の間隔を隔てて対応した周波数
が割り当てられており、例えば、上り周波数(1850乃至1
910MHz)と下り周波数(1930乃至1990MHz)のように80MHz
の間隔を隔てて同一帯域幅(60MHz)を有している。した
がって、図1及び図2における第2の上り周波数受信部
8と下り周波数受信部9は受信範囲を80MHzだけ変更し
たものにすればよいことになる。
【0045】図3において、通常運用時においては、高
周波切替回路18は受信用アンテナ6と上り周波数バンド
パスフィルタ17を接続するように制御されるので、受信
用アンテナ6からの上り周波数帯域の信号は、低雜音増
幅器19による増幅され、ミキサ20、上り周波数受信部用
局部発振部21により中間周波数(例えば、250MHz)に変換
され、高周波信号切替回路22によって選択されて、中間
周波数段27に入力される。中間周波数段では狭帯域の帯
域制限や増幅が行なわれ、受信入力レベル(電界強度レ
ベル、RSSI)検出や復調などの処理が行なわれる。
【0046】また、周辺監視モード又は障害換出モード
においては、高周波切替回路18は受信用アンテナ6と低
雑音増幅器23を接続するように制御されるので、受信用
アンテナ6からの信号は低雑音増幅器23によって増幅さ
れ、下り周波数バンドパスフィルタ24で帯域制限(主に
イメージ妨害波除去)され、ミキサ25、下り周波数受信
部用局部発振部26により中間周波数(例えば、250MHz)に
変換され、高周波信号切替回路22によって選択されて、
中間周波数段27に入力される。ここで、上り周波数受信
部用局部発振部21の発振周波数を例えば(1600乃至1660M
Hz)とし、下り周波数受信部用局部発振部26の発振周波
数を(1680乃至1740MHz)と設定すれば、中間周波数は250
MHzに統一することができる。なお、上記ではもっぱら
無線基地局での実施形態について説明したが、これを無
線端末機に適用しても同様に実施できることはいうまで
もない。
【0047】以上のように本発明の第3の実施の形態に
よれば、下り周波数受信部と上り周波数受信部の中間周
波数段以降を共用することで、必要最小限の無線回路に
よって障害検出機能と周辺監視機能を実現することがで
きる。
【0048】(第4の実施の形態)図4は、本発明の第
4の実施の形態における無線基地局装置の基本的構成を
示すものであり、図1及び図2における無線基地局装置
において、下り周波数送信部2の出力の一部を取り出し
下り周波数受信部へ入力するように構成したものであ
る。
【0049】図4において、図1及び図2と同一の符号
のものは同一の機能を有しており、更に高周波信号切替
回路28と、減衰器29と、高周波信号切替回路30とを備え
ている。図4において、高周波信号切替回路28、減衰器
29、高周波信号切替回路30以外の動作は図1及び図2と
同様な動作を行なう。
【0050】図4において、障害検出モードでアンテナ
を介さず障害検出を行なう場合には、高周波信号切替回
路28及び高周波信号切替回路30はそれぞれ減衰器29側に
切り替えられ、下り周波数送信部2の送信出力は減衰器
29で送受信共用アンテナ5と受信用アンテナ6の間の伝
送損失(一般には3OdB程度)に相等する減衰を受けたあ
と、下り周波数受信部9に入力される。
【0051】また、障害検出モードでアンテナを介して
障害検出を行なう場合には、高周波信号切替回路28は第
1のアンテナ共用器4側へ、高周波信号切替回路30は高
周波信号切替回路18側へそれぞれ切り替えられ、下り周
波数送信部2の送信出力は送受信共用アンテナ5と受信
用アンテナ6を介して下り周波数受信部9に入力され
る。ここで、アンテナを介さず障害検出を行ない障害が
確認されない場合、次にアンテナを介して障害検出を行
ない障害が確認された場合はアンテナ(又はケーブルや
アンテナ共用器など)部に障害があることを確認でき
る。なお、上記ではもっぱら無線基地局での実施形態に
ついて説明したが、これを無線端末機に適用しても同様
に実施できることはいうまでもない。
【0052】以上のように本発明の第4の実施の形態に
よれば、アンテナ部の障害を特定することができる。
【0053】(第5の実施の形態)図5は、本発明の第
5の実施の形態における無線基地局装置の基本的構戒を
示すものであり、図4における無線基地局装置におい
て、下り周波数送信部2の出力の一部を取り出す手段と
して方向性結合器を利用したものである。
【0054】図5において、図4と同一の符号のものは
同一の機能を有し、図5において、方向性結合器31以外
の動作は図4と同様な動作を行なう。図4において、高
周波信号切替回路28は送信信号(大電力信号)を取り扱う
ために、一般には比較的複雑な構成となり回路が大型で
かつコスト高になる。また、下り周波数送信部2の出力
を取り出す手段としては、アンテナ間伝送損失相当の減
衰を持たせる必要があることから、結合度を低くするこ
と(取り出すレベルは低くて良い)ができる。
【0055】図5において、方向性結合器31は一般には
下り周波数送信部2の出力をほとんど損失なく(0.3d程
度)第1のアンテナ共用器4に伝送するとともに、下り
周波数送信部2の出力の一部を一般には2OdBの減衰をも
って(結合度)取り出し、減衰器29に入力され、高周波信
号切替回路30を介して下り周波数受信部9へ入力され
る。ここで減衰器29の減衰量は、アンテナ間伝送損失(3
0dB)から方向性結合器31の結合度(20dB)を差し引いた値
(10dB)に設定する。なお、上記ではもっぱら無線基地局
での実施形態について説明したが、これを無線端末機に
適用しても同様に実施できることはいうまでもない。
【0056】以上のように本発明の第5の実施の形態に
よれば、アンテナ部の障害を特定する機能を必要最小限
の無線回路によって実現することができる。
【0057】(第6の実施の形態)図6は、本発明の第
6の実施の形態における無線基地局装置の基本的構成を
示すものであり、図1乃至図3における無線基地局装置
において、下り周波数受信部9の出力を復調器にて処理
するように構成し、下り周波数送信部2からの変調信号
を復調してその通信品質の程度によって障害検出を行な
うものである。図6において、図1乃至図3と同一の符
号のものは同一の機能を有し、復調器32、変調器33、信
号処理部34以外の動作は図1乃至図5と同様な動作を行
なう。
【0058】図6において、第1の上り周波数受信部
3、第2の上り周波数受信部8及び下り周波数受信部9
からのベースバンド信号は復調器32において復調され信
号処理部34へ入力される。また、信号処理部34からの変
調信号により変調器33にて下り周波数送信部2を変調す
る。障害検出モードにおいては、信号処理部34からの変
調信号を、下り周波数送信部2から下り周波数受信部9
を介して復調器32で復調し信号処理部34にて変調信号と
の比較により通信品質(ビットエラーレート)を検出す
る。この通信品質の程度を判定することにより、受信信
号レベルの検出のみにより判定する場合に比較して高い
精度の障害検出を行なうように動作する。ここで、復調
部32は、通常運用時に上り周波数受信部からの信号を復
調するために既に用意されており、本実施の形態では、
この復調器32を共用することで、新規の回路を追加する
必要がない。なお、上記ではもっぱら無線基地局での実
施形態について説明したが、これを無線端末機に適用し
ても同様に実施できることはいうまでもない。
【0059】以上のように本発明の第6の実施の形態に
よれば、必要最小限の構成で精度の高い障害検出を行な
うことができる。
【0060】(第7の実施の形態)図7は、本発明の第
7の実施の形態における無線基地局装置の基本的構成を
示すものであり、図7において、図1と同一の符号のも
のは同一の機能を有し、更に無線基地局制御装置60と、
変調部61と、受信信号切り替え部62と、復調部63と、タ
イミング生成部64と、制御部65と、メッセージ検出部66
とを備えている。
【0061】図7において、基地局制御装置60より送出
されたメッセージが制御部65を介してメッセージ検出部
66にて受信される。メッセージ検出部66では、通常運用
モードか障害検出モードかを検出しそれぞれのメッセー
ジに従いタイミング生成部64に通知する。タイミング生
成部64はその指示に基づき受信信号切り替え部62を制御
して、第2の上り周波数受指部8と下り周波数受信部9
からの出力信号を選択して復調部63に出力するように動
作する。
【0062】また、タイミング生成部64は復調部63に対
して最適な復調基準タイミングを通知することにより復
調部63は受信時間単位(スロット)の時間的位置を認識し
復調することが可能となる。下りデータは変調部61で変
調され下り周波数送信部2を介して送信される。
【0063】一般に、周波数分割複信方式(FDD)無線
通信システムにおいては、下りデータの送信時間単位
(下リスロット)と上リデータの送信時間単位(上リスロ
ット)を時間的に一致させないようにすることで、端末
無線機が同時に送受信する必要がないようにして無線回
路の簡素化を図れるように設計されている。
【0064】したがって、通常運用時においては、下り
データを送信するスロットのタイミングと下り周波数受
信部9で受信された信号のタイミングは時間的に一致し
ていない。そのため、タイミング生成部64は、通常運用
時に適したタイミング(システム上の上り下り間の時間
的オフセットと無線機間の電波伝搬時間を考慮したタイ
ミング)を復調部63に通知することで正常な復調を行な
うように動作する。
【0065】一方、障害検出モードにおいては、下りデ
ータは変調部61で変調され下り周波数送信部2を介して
送信されて、アンテナ又は無線回路を介して下り周波数
受信部9により受信されて切り替え部62により選択され
て復調部63に入力される。したがって、下りデータを送
信するスロットのタイミングと下り周波数受信部9で受
信された信号のタイミングは時間的にほぼ一致する。こ
のため、タイミング生成部64は、障害検出モードに適し
たタイミング(下りデータを送信するスロットのタイミ
ングとほぼ同一)を復調部63に通知し自らが発射した電
波を復調することが可能となる。なお、上記ではもっぱ
ら無線基地局での実施形態について説明したが、これを
無線端末機に適用しても同様に実施できることはいうま
でもない。
【0066】以上のように本発明の第7の実施の形態に
よれば、最適な復調基準タイミングを制御するタイミン
グ生成部を設け必要最小限の復調部によって、障害検出
機能を実現することができる。
【0067】(第8の実施の形態)図8は、本発明の第
8の実施の形態における無線基地局装置の基本的構戒を
示すものであり、図1乃至図3における無線基地局装置
において、下り周波数送信部2の送信出力電力を微小に
制御して、下り周波数受信部9の受信信号レベル(RSSI)
をしきい値と比較することで障害検出を行なうものであ
る。
【0068】図8において、図1乃至図3と同一の符号
のものは同一の機能を有し、図1乃至図3と同様な動作
を行なう。一方、下り周波数送信部2は、送信前段部35
と、可変利得増幅器36と、電力増幅段37から成り、更に
受信レベル検出信号(RSSI)38としきい値電圧39を比較す
る比較器40を備えている。
【0069】図8において、送信前段部35の送信出力は
可変利得増幅器36で増幅されさらに電力増幅段37で電力
増幅される。ここで、通常運用時には、可変利得増幅器
36はほぼ最大利得に設定され、下り周波数送信部2の出
力は最大出力となる。また、障害検出モードにおいて
は、可変利得増幅器36の利得は最大利得に対して一般に
30dB低く設定されて、下り周波数送信部2の出力も最大
出力に対して30dB低い出力電力となる。
【0070】下り周波数受信部9から出力される受信レ
ベル検出信号(RSSI)38は、下り周波数受信部9に入力さ
れる受信信号レベルの対数に比倒した電圧であり、一般
には、受信信号レベルが−100乃至−40dBmの範囲内で線
形な特性を示す。下り周波数送信部2の出力が最大電力
の場合には、一般には、アンテナを介して下り周波数受
信部9に入力される受信信号レベルは−40dBmを越える
ので受信レベル検出信号(RSSI)38は最高電圧(一般に3
V程度)で飽和してしまうため、受信信号の有無は検出
可能であるがレベルの微小な変動を検出することができ
ない。
【0071】本実施の形態においては、障害検出モード
においては、下り周波数送信部2の出力を最大出力に対
して30dB低い出力電力に設定することで、下り周波数受
信部9に入力される受信信号レベルを−40dBm以下に抑
え、障害検出時に受信レベルの微小な変動を検出するこ
とができる。ここで、しきい値電圧39を予め正常動作状
態での障害検出モード時受信レベルよりある一定値低く
設定しておき、比較器40にて受信レベル検出信号(RSSI)
38がしきい値を下回った時に障害発生を検出するように
動作する。また、上記しきい値を数段階設けることで、
障害の程度を検出することができる。なお、上記ではも
っぱら無線基地局での実施形態について説明したが、こ
れを無線端末機に適用しても同様に実施できることはい
うまでもない。
【0072】以上のように本発明の第8の実施の形態に
よれば、精度の高い障害検出を行なうことができる。
【0073】(第9の実施の形態)図9は、本発明の第
9の実施の形態における無線基地局装置の基本的構成を
示すものであり、図3における無線基地局装置におい
て、下り周波数受信部9の受信レベル検出を狭帯域検出
及び広帯域検出の2種類の検出手段を設け、高速な周辺
監視機能を実現するものである。
【0074】図9において、図3と同一の符号のものは
同一の機能を有し、図3と同様な動作を行なう。更に図
9においては、中間周波数狭帯域フィルタ41と、狭帯域
受信レベル検出信号(RSSI1)42と、分配器43とを備えて
いる。
【0075】図9において、通常運用時においては、上
り周波数受信部(17乃至21)から出力された中間周波数信
号は高周波信号切替回路22により選択されて、中間周波
数狭帯域フィルタ41(一般にSAWフィルタで構成される)
により1チャネル帯域(例えば300KHz)に帯域制限されて
中間周波数段27へ入力され受信レベル検出されて狭帯域
受信レベル検出信号(RSSI1)42が出力される。
【0076】また、周辺監視モードにおいては、下り周
波数受信部(23乃至26)から出力された中間周波数信号は
分配器43により高周波信号切替回路22側と広帯域受信レ
ベル検出部44側に分配される。高周波信号切替回路22側
へ分配された中間周波数信号は、通常運用時と同様に、
中間周波数狭帯域フィルタ41を介して中間周波数段27へ
入力され受信レベル検出されて狭帯域受信レベル検出信
号(RSSI1)42が出力される。一方、広帯域受信レベル検
出部44側へ分配された中間周波数信号は広帯域(下り周
波数バンドパスフィルタ24の帯域幅で例えば60MHz)にわ
たって受信レベル検出されて広帯域受信レベル検出信号
(RSSI2)45が出力される。
【0077】上記の構成により、周辺監視モードにおい
ては、1チャネル帯域(300KHz)の狭帯域受信レベル検出
信号(RSSI1)42と広い帯域(60MHz)を持つ広帯域受信レ
ベル検出信号(RSSI2)45を同時に観測することができ
る。
【0078】ここで、周辺監視モードの開始時におい
て、先ず広帯域受信レベル検出信号(RSSI2)45を観測
し、仮に下り周波数帯域(60MHz)全体にわたって妨害電
波がないことを確認できた場合は、狭帯域受信レベル検
出信号(RSSI1)42によって全周波数チャネル(例えば200
チャネル)について受信周波数を変更しながら受信レベ
ル検出を行なう必要がなくなる。
【0079】また、広帯域受信レベル検出部44にある一
定の帯域幅(例えば、6MHz)を持たせておけば、周辺監視
モードの開始時において、下り周波数帯域(60MHz)全体
を数バンド(例えば10バンド)に分割して各バンドに対し
て広帯域受信レベル検出信号(RSSI2)45を観測し、その
後、妨害電波が存在したバンドについてのみ、狭帯域受
信レベル検出信号(RSSI1)42によって当該バンド内の全
周波数チャネル(例えば20チャネル)について受信周波数
を変更しながら受信レベル検出を行なう。なお、上記で
はもっぱら無線基地局での実施形態について説明した
が、これを無線端末機に適用しても同様に実施できるこ
とはいうまでもない。
【0080】以上のように本発明の第9の実施の形態に
よれば、必要最小限の構成で高速な周辺監視を行なうこ
とができる。
【0081】(第10の実施の形態)図10は、本発明
の第10の実施の形態における無線基地局装置の基本的
構成を示すものであり、図6における無線基地局装置に
おいて、下り周波数受信部9の出力信号を解析する信号
解析部を設けて、周辺監視モードにおいて妨害電波のシ
ステムを特定するものである。
【0082】図10において、図6と同一の符号のもの
は同一の機能を有し、図6と同様な動作を行なうととも
に、信号解析部46を備えている。図10において、周辺
監視モードにおいて、下り周波数受信部9のベースバン
ド信号出力は信号解析部46に入力される。信号解析部46
は、一般には、A/Dコンバータ及びディジタル信号処
理装置(DSP)で構成され、ベースバンド信号をディジタ
ル解析し、信号の帯域幅や変調方式などを解析する。
【0083】一般に、下り周波数帯域に存在する妨害電
波はその通信方式(システム)が不特定であり、当該無線
基地局と同一の通信方式でない場合には、復調部32で復
調することができない。本実施の形態により、下り周波
数受信部9の受信信号を解析し通信方式を判定すること
により、より高い精度の周辺監視を実現することができ
る。なお、上記ではもっぱら無線基地局での実施形態に
ついて説明したが、これを無線端末機に適用しても同様
に実施できることはいうまでもない。
【0084】以上のように本発明の第10の実施の形態
によれば、高い精度の周辺監視を行なうことができる。
【0085】(第11の実施の形態)図11は、本発明
の第11の実施の形態における無線基地局装置及びそれ
を用いた無線システムの基本的構成を示すものであり、
図1における無線基地局装置を複数台配置したシステム
構成図を示すものである。図11において、図1と同一
の符号のものは同一の機能を有し、無線基地局装置47は
無線基地局装置1と同一の機能を有する。図11におい
て、障害検出モードにおいては、各無線基地局装置1、
47は基地局制御装置60からの指令を回線手段58及び59を
介して受け取り、端末装置10(図1参照)との無線回線を
解除する。
【0086】さらに基地局制御装置6Oからの指令に従
い、無線基地局装置1の下り周波数送信部2から送受信
共用アンテナ5を介して送信信号を送出し、経路71を介
して、無線基地局装置47の受信用アンテナ52を介して下
り周波数受信部55で受信する。この時、無線基地局装置
47の制御部57では、無線基地局装置1が送出している送
信信号と無線基地局装置47の下り周波数受信部55が受信
した信号を比較し通信品質を評価するように動作する。
また同様に、基地局制御装置60からの指令に従い、無線
基地局装置47の下り周波数送信部48から送受信共用アン
テナ51を介して送信信号を送出し、経路72を介して、無
線基地局装置1の受信用アンテナ6を介して下り周波数
受信部9で受信する。
【0087】この時、無線基地局装置1の制御部56で
は、無線基地局装置47が送出している送信信号と無線基
地局装置1の下り周波数受信部9が受信した信号を比較
し通信品質を評価するように動作する。ここで無線基地
局装置47は、図1乃至図8に示す第1乃至第8の実施形
態の方法により、無線基地局装置単体での障害検出が完
了し障害がないことが確認されているとすれば、例え
ば、無線基地局装置1からの送信波を無線基地局装置47
が受信できない(又は通信品質が悪い)場合には、無線基
地局装置1の下り周波数送信部2又は送受信共用アンテ
ナ5に障害(故障)があると判定できる。また、逆に無線
基地局装置47からの送信波を無線基地局装置1が受信で
きない(又は通信品質が悪い)場合には、無線基地局装置
1の下り周波数受信部9又は受信用アンテナ6に障害
(故障)があると判定できる。
【0088】以上のように本発明の第11の実施の形態
によれば、障害箇所を高い精度で特定することができ
る。
【0089】(第12の実施の形態)図12は、本発明
の第12の実施の形態における無線基地局装置及びそれ
らを用いた無線システムの基本的構成を示すものであ
り、図12において、図7及び図11と同一の符号のも
のは同一の機能を有し、それ以外に同期信号検出部67
と、他の無線基地局装置68及び69を備える。図12の無
線基地局装置1において、無線基地局制御装置60より送
出された同期信号が制御部65を介して同期信号検出部67
において受信される。同期信号検出部67では、受信した
同期信号に従属するようタイミング生成部64を制御す
る。タイミング生成部64は、その指示に基づき最適な復
調基準タイミング信号を復調部63に出力することによ
り、復調部63は受信時問単位(スロット)の時間的位置を
認識し復調することが可能となる。また、他の無線基地
局装置68及び69も無線基地局装置1と同様な構成を有
し、上記と同様な動作を行なう。したがって、無線基地
局制御装貴60に接続された複数の無線基地局装置1、68
及び69は全てが互いに同期した状態となり、無線基地局
装置1が発射する電波を他の無線基地局装置68及び69で
受信し、正しく復調することが可能となる。例えば、無
線基地局装置1が発射する電波を2台の無線基地局装置
68及び69で受信し、復調データにおいて一方が正常でも
う一方が異常であった場合、異常であった無線基地局装
置の受信系に何らかの異常があることを特定することが
できる。したがって、少なくとも3台の無線基地局装置
で障害検出を実行すれば故障の部位を特定することが可
能となる。
【0090】以上のように本発明の第12の実施の形態
によれば、障害箇所を高い精度で特定することができ
る。
【0091】(第13の実施の形態)図13は、本発明
の第13の実施の形態における無線基地局装置及びそれ
らを用いた無線システムの基本的構成を示すものであ
り、図13において、図7及び図12と同一の符号のも
のは同一の機能を有する。図13において、無線基地局
装置は、上記した第7及び第12の実施形態と同一の機
能を有しており、これらの機能を組み合わせることで故
障の部位を特定するものである。以下、図13を用いて
動作を説明する。
【0092】まず、無線基地局装置1は、障害検出モー
ドにより自らの障害検出を実行する。このとき、タイミ
ング生成部64は、自らの送信信号を受信する場合に最適
なタイミングを復調部63に通知する。上記動作により故
障が検出された場合、同一無線基地局制御装置60に接続
され同期がとれた他の無線基地局装置68が発射する電波
を無線基地局装置1が受信し受信データが正常か確認す
る。
【0093】このとき、タイミング生成部64は、他の無
線基地局装置68からの送信信号を受信する場合に最適な
タイミングを復調部63に通知する。上記動作の結果、仮
に正常であった場合は、無線基地局装置1の送信系に故
障があることを特定することができる。同様に、各無線
基地局装置において自らの障害検出を行なった後、送信
及び受信の組み合わせを変更して障害検出を行なうこと
で、発生した故障の部位を各無線基地局装置の送信系又
は受信系に特定することができる。
【0094】したがって、少なくとも2台の無線基地局
装置で障害検出を実行すれば故障の部位を特定すること
ができる。
【0095】以上のように本発明の第13の実施の形態
によれば、障害箇所をより高い精度で特定することがで
きる。
【0096】(第14の実施の形態)図14は、本発明
の第14の実施の形態における無線基地局装置及びそれ
らを用いた無線システムの基本的構成を示すものであ
り、図14において、図7及び図12と同一の符号のも
のは同一の機能を有し、更に同期ワード検出部70を備え
るものである。図14において、無線基地局装置68及び
69は無線基地局装置1と同様な構成を有し、内部の構成
要素については無線基地局装置1の符号で代表し説明す
る。無線基地局制御装置60は、各無線基地局装置にマス
タ若しくはスレーブのメッセージを送信する。スレーブ
無線基地局装置(例えば68及び69)は、マスタ無線基地局
(例えば1)が発射する電波を下り周波数受信部で受信し
た信号を復調部63へ出力し下り信号の同期ワードを同期
ワード検出部70で検出しタイミング生成部64を制御す
る。タイミング生成部64は、その指示に基づき最適な復
調基準タイミング信号を復調部63に出力することによ
り、復調部63は受信時間単位(スロット)の時間的位置を
認識し復調することが可能となる。このときスレーブ無
線基地局装置(例えば68及び69)は、マスタ無線基地局装
置(例えば1)に同期した状態となる。例えば、マスタ無
線基地局装置(例えば1)が発射する電波を2台の無線基
地局装置(例えば68及び69)で受信し、復調データにおい
て一方が正常でもう一方が異常であった場合、異常であ
った無線基地局装置の受信系に故障があることを特定で
きる。したがって、少なくとも3台の無線基地局装置で
故障検出を実行すれば故障の部位を特定できる。
【0097】以上のように本発明の第14の実施の形態
によれば、障害箇所を高い精度で特定することができ
る。
【0098】(第15の実施の形態)図15は、本発明
の第15の実施の形態における無線基地局装置及びそれ
らを用いた無線システムの基本的構成を示すものであ
り、図15において、図7及び図14と同一の符号のも
のは同一の機能を有する。図15において、無線基地局
装置は、上記第7及び第14の実施形態の機能を有して
おり、これらの機能を組み合わせることで故障の部位を
特定するものである。
【0099】以下、図15を用いて動作を説明する。ま
ず、無線基地局装置1は、障害検出モードにより自らの
障害検出を実行する。このとき、タイミング生成部64
は、自らの送信信号を受信する場合に最適なタイミング
を復調部63に通知する。上記動作により故障が検出され
た場合、無線基地局装置1(スレーブ)は無線基地局装置
68(マスタ)が発射する電波を受信し、受信データが正
常か確認する。このとき、タイミング生成部64は、無線
基地局装置68からの送信信号に同期した最適なタイミン
グを復調部63に通知する。上記動作の結果、仮に正常で
あった場合は、無線基地局装置1の送信系に故障がある
ことを特定することができる。
【0100】同様に、各無線基地局装置において自らの
障害検出を行なった後、マスタ及びスレーブの組み合わ
せを変更して障害検出を行なうことで、発生した故障の
部位を各無線基地局装置の送信系又は受信系にて特定す
ることができる。
【0101】以上のように本発明の第15の実施の形態
によれば、障害箇所をより高い精度で特定することがで
きる。
【0102】
【発明の効果】以上のように本発明は、一つの下り周波
数受信部と最適な復調タイミング信号を生成する回路を
付加することで、障害検出機能と周辺監視機能を簡単な
構成で実現し、障害箇所を高い精度で特定することがで
き、かつ、高速で高い精度の周辺監視を行なうことがで
きる優れた無線基地局装置及びそれを用いた無線システ
ムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における無線基地局
装置の基本的構成を示す図、
【図2】本発明の第2の実施の形態における無線基地局
装置の基本的構成を示す図、
【図3】本発明の第3の実施の形態における無線基地局
装置の基本的構成を示す図、
【図4】本発明の第4の実施の形態における無線基地局
装置の基本的構成を示す図、
【図5】本発明の第5の実施の形態における無線基地局
装置の基本的構成を示す図、
【図6】本発明の第6の実施の形態における無線基地局
装置の基本的構成を示す図、
【図7】本発明の第7の実施の形態における無線基地局
装置の基本的構成を示す図、
【図8】本発明の第8の実施の形態における無線基地局
装置の基本的構成を示す図、
【図9】本発明の第9の実施の形態における無線基地局
装置の基本的構成を示す図、
【図10】本発明の第10の実施の形態における無線基
地局装置の基本的構成を示す図、
【図11】本発明の第11の実施の形態における無線基
地局装置の基本的構成を示す図、
【図12】本発明の第12の実施の形態における無線基
地局装置の基本的構成を示す図、
【図13】本発明の第13の実施の形態における無線基
地局装置の基本的構成を示す図、
【図14】本発明の第14の実施の形態あこおける無線
基地局装置の基本的構成を示す図、
【図15】本発明の第15の実施の形態における無線基
地局装置の基本的構成を示す図、
【図16】従来例における無線基地局装置の基本的構成
を示す図である。
【符号の説明】
1、47、100 無線基地局装置 2、48、200 下り周波数送信部 3、49 第1の上り周波数受信部 4、50 第1のアンテナ共用器 5、51、500 送受信共用アンテナ 6、52、600 受信用アンテナ 7、53 第2のアンテナ共用器 8、54 第2の上り周波数受信部 9、55、700 下り周波数受信部 10 端末無線機 11、68、69 他の無線基地局装置 17 上り周波数バンドパスフィルタ 18、22、28、30 高周波切替回路 19、23 低雑音増幅器 20、25 ミキサ 21 上り周波数受信部局部発振部 24 下り周波数バンドパスフィルタ 26 下り周波数受信部局部発振部 27 中間周波段 29 減衰器 31 方向性結合器 32 復調器 33 変調器 34 信号処理部 35 送信前段部 36 可変利得増幅器 37 電力増幅段 38 受信レベル検出信号 39 しきい値電圧 40 比較器 41 中間周波数狭帯域フィルタ 42 狭帯域受信レベル検出信号 43 分配器 44 広帯域受信レベル検出部 45 広帯域受信レベル検出信号 46 信号解析部 56、57、65 制御部 58、59 回線手段 60 無線基地局制御装置 61 変調部 62 受信信号切り替え部 63 復調部 64 タイミング生成部 66 メッセージ検出部 67 同期信号検出部 70 同期ワード検出部 300 上り周波数受信部 400 アンテナ共用器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 一彦 石川県金沢市彦三町二丁目1番45号 株式 会社松下通信金沢研究所内 (72)発明者 安田 育生 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周波数分割複信方式(FDD)無線通信シ
    ステムの無線基地局装置において、送受信共用アンテナ
    と、下り周波数送信部と、第1の上り周波数受信部と、
    前記下り周波数送信部と前記第1の上り周波数受信部と
    で前記送受信共用アンテナを共用するための第1のアン
    テナ共用手段と、受信用アンテナと、第2の上り周波数
    受信部と、下り周波数受信部と、前記第2の上り周波数
    受信部と前記下り周波数受信部とで前記受信用アンテナ
    を共用するための第2のアンテナ共用手段とを備え、非
    運用期間において前記下り周波数受信部と前記受信用ア
    ンテナによって下り周波数帯域を掃引しながら受信する
    ことで周辺監視を行なうとともに、前記送受信共用アン
    テナから送出された前記下り周波数送信部からの送信波
    を前記受信用アンテナと前記下り周波数受信部によって
    受信することで無線基地局装置の障害検出を行なうこと
    を特徴とする無線基地局装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の上り周波数受信部と前記下り
    周波数受信部とで前記受信用アンテナを共用する手段と
    して、高周波信号切替手段と通過帯域が上り周波数帯域
    であるバンドパスフィルタとを備え、通常運用時には前
    記受信用アンテナと前記第2の上り周波数受信部を前記
    バンドパスフィルタを介して接続し、障害検出モードで
    は前記受信用アンテナと前記下り周波数受信部を接続す
    るように構成したことを特徴とする請求項1記載の無線
    基地局装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の上り周波数受信部と前記下り
    周波数受信部の構成として、下り周波数帯域を中間周波
    数へダウンコンバートする第1の低雑音増幅器と第1の
    周波数変換部と第1の局部発振部と、上り周波数帯域を
    中間周波数へダウンコンバートする第2の低雑音増幅器
    と第2の周波数変換部と第2の局部発振部と、各々の周
    波数変換部から出力される中間周波数信号のいずれかを
    選択して中間周波数信号処理部に入力する高周波信号切
    替手段とを備え、中間周波数信号処理部以降を上り周波
    数受信時と下り周波数受信時とで共用するように構成し
    たことを特徴とする請求項1又は2記載の無線基地局装
    置。
  4. 【請求項4】 前記下り周波数送信部の出力を前記下り
    周波数受信部の入力へ直接接続するための高周波信号切
    替手段を備え、障害検出モードにおいて、前記送受信共
    用アンテナを介して前記下り周波波送信部からの送信波
    を前記下り周波数受信部で受信する方法の他に、前記下
    り周波数送信部の出力を前記送受信共用アンテナを介さ
    ず直接前記下り周波数受信部に入力し受信する方法も採
    れるようにしたことを特徴とする請求項1乃至2記載の
    無線基地局装置。
  5. 【請求項5】 前記下り周波数送信部の出力の一部を取
    り出すための方向性結合器と、前記方向性結合器の分配
    出力と前記受信アンテナからの受信信号とのいずれかを
    選択して前記下り周波数受信部へ入力するための高周波
    信号切替手段とを備え、障害検出モードにおいて、前記
    送受信共用アンテナを介して前記下り周波数送信部から
    の送信波を前記下り周波数受信部で受信する方法の他
    に、前記下り周波数送信部の出力を前記送受信共用アン
    テナを介さず直接前記下り周波数受信部に入力し受信す
    る方法も採れるようにしたことを特徴とする請求項1乃
    至3記載の無線基地局装置。
  6. 【請求項6】 前記下り周波数受信部の出力信号を復調
    部へ入力し、障害検出モードにおいて、前記下り周波数
    送信部からの送信波を受信するとともに復調を行ないそ
    の通信品質(ビット誤り率)の程度によって障害検出を行
    なうことを特徴とする請求項1乃至5記載の無線基地局
    装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の上り周波数受信部と前記下り
    周波数受信部の出力信号のいずれかを選択し前記復調部
    へ入力し、通常運用時と障害検出モード時のそれぞれに
    対して最適な復調タイミング信号を基準として復調する
    ことを特徴とする請求項6記載の無線基地局装置。
  8. 【請求項8】 前記下り周波数送信部において送信出力
    レベル制御手段を備え、障害検出モードにおいて、前記
    送受信共用アンテナを介して前記下り周波数送信部から
    の送信波を前記下り周波数受信部で受信する場合に、前
    記下り周波数送信部の送信出力レベルを通常運用時に比
    べ微小に設定して、前記下り周波数受信部において検出
    される受信レベルと予め設定された受信レベルのしきい
    値との比較を行なうことでアンテナの障害検出を行なう
    ことを特徴とする請求項1乃至3記載の無線基地局装
    置。
  9. 【請求項9】 前記下り周波数受信部の構成として、下
    り周波数帯域を中間周波数へダウンコンバートするため
    の第1の周波数変換部出力の一部を取り出しレベル検出
    する第1のレベル検出器と、前記第1の周波数変換部出
    力の一部を取り出し帯域制限する狭帯域バンドパスフィ
    ルタと、前記狭帯域バンドパスフィルタの出力をレベル
    検出する第2のレベル検出器とを備え、周辺監視モード
    において、前記第1のレベル検出器によって広い周波数
    範囲にわたってレベル検出するとともに、前記第2のレ
    ベル検出器によって狭い周波数範囲のレベル検出を行な
    うように構成したことを特徴とする請求項1乃至8記載
    の無線基地局装置。
  10. 【請求項10】 前記下り周波数受信部の出力信号を信
    号解析部へ入力し、周辺監視モードにおいて、下り周波
    数帯域内に存在する妨害波信号の通信方式を判定するこ
    とを特徴とする請求項1乃至9記載の無線基地局装置。
  11. 【請求項11】 周波数分割複信方式(FDD)無線通信
    システム及びその無線基地局装置において、複数の無線
    基地局装置を集中制御する無線基地局制御装置と、複数
    の前記請求項1乃至3記載の無線基地局装置と、前記複
    数の無線基地局装置を前記無線基地局制御装置に接続す
    る回線手段とを備え、非運用期間において無線基地局制
    御装置からの指令により、前記無線基地局装置から発射
    された下り周波数送信電波を他の前記無線基地局装置の
    下り周波数受信部によって受信することで、無線基地局
    装置の故障部位を特定することを特徴とする無線基地局
    装置及びそれを用いた無線システム。
  12. 【請求項12】 同一の無線基地局制御装置に回線手段
    を用いて接続された複数の無線基地局装置において、そ
    の回線上での同期信号を利用して前記複数の無線基地局
    装置を同期させる手段を更に備えたことを特徴とする請
    求項11記載の無線基地局装置及びそれを用いた無線シ
    ステム。
  13. 【請求項13】 前記した無線基地局装置の故障部位を
    特定する手段として、複数の前記請求項7記載の無線基
    地局装置を同一の無線基地局制御装置に回線手段を用い
    て接統し、無線基地局装置単体の障害検出結果と複数の
    無線基地局装置間の無線通信による障害検出結果とを組
    み合わせて故障部位を特定することを特徴とする請求項
    12記載の無線基地局装置及びそれを用いた無線システ
    ム。
  14. 【請求項14】 マスタ無線基地局装置とスレーブ無線
    基地局装置を配置し、マスタ無線基地局装置の発射する
    下り周波数送信電波をスレーブ無線基地局装置が受信
    し、マスタ無線基地局装置のタイミングにスレーブ無線
    基地局装置を同期させる手段を備えたことを特徴とする
    請求項11記載の無線基地局装置及びそれを用いた無線
    システム。
  15. 【請求項15】 無線基地局装置の故障部位を特定する
    手段として、複数の請求項7記載の無線基地局装置を同
    一の無線基地局制御装置に回線手段を用いて接続し、無
    線基地局装置単体の障害検出結果と複数の無線基地局装
    置間の無線通信による障害検出結果とを組み合わせて故
    障部位を特定することを特徴とする請求項14記載の無
    線基地局装置及びそれを用いた無線システム。
  16. 【請求項16】 周波数分割複信方式(FDD)無線通信
    システムの無線端末機において、送受信共用アンテナ
    と、上り周波数送信部と、第1の下り周波数受信部と、
    前記上り周波数送信部と前記第1の下り周波数受信部と
    で前記送受信共用アンテナを共用するための第1のアン
    テナ共用手段と、受信用アンテナと、第2の下り周波数
    受信部と、上り周波数受信部と、前記第2の下り周波数
    受信部と前記上り周波数受信部とで前記受信用アンテナ
    を共用するための第2のアンテナ共用手段とを備え、非
    運用期間において前記上り周波数受信部と前記受信用ア
    ンテナによって上り周波数帯域を掃引しながら受信する
    ことで周辺監視を行なうとともに、前記送受信共用アン
    テナから送出された前記上り周波数送信部からの送信波
    を前記受信用アンテナと前記上り周波数受信部によって
    受信することで無線端末機の障害検出を行なうことを特
    徴とする無線端末機。
  17. 【請求項17】 前記第2の下り周波数受信部と前記上
    り周波数受信部とで前記受信用アンテナを共用する手段
    として、高周波信号切替手段と通過帯域が下り周波数帯
    域であるバンドパスフィルタとを備え、通常運用時には
    前記受信用アンテナと前記第2の下り周波数受信部を前
    記バンドパスフィルタを介して接続し、障害検出モード
    では前記受信用アンテナと前記上り周波数受信部を接続
    するように構成したことを特徴とする請求項16記載の
    無線端末機。
  18. 【請求項18】 前記第2の下り周波数受信部と前記上
    り周波数受信部の構成として、上り周波数帯域を中間周
    波数へダウンコンバートする第1の低雑音増幅器と第1
    の周波数変換部と第1の局部発振部と、下り周波数帯域
    を中間周波数へダウンコンバートする第2の低雑音増幅
    器と第2の周波数変換部と第2の局部発振部と、各々の
    周波数変換部から出力される中間周波数信号のいずれか
    を選択して中間周波数信号処理部に入力する高周波信号
    切替手段とを備え、中間周波数信号処理部以降を下り周
    波数受信時と上り周波数受信時とで共用するように構成
    したことを特徴とする請求項16又は17記載の無線端
    末機。
  19. 【請求項19】 前記上り周波数送信部の出力を前記上
    り周波数受信部の入力へ直接接続するための高周波信号
    切替手段を備え、障害検出モードにおいて、前記送受信
    共用アンテナを介して前記上り周波波送信部からの送信
    波を前記上り周波数受信部で受信する方法の他に、前記
    上り周波数送信部の出力を前記送受信共用アンテナを介
    さず直接前記上り周波数受信部に入力し受信する方法も
    採れるようにしたことを特徴とする請求項16乃至17
    記載の無線端末機。
  20. 【請求項20】 前記上り周波数送信部の出力の一部を
    取り出すための方向性結合器と、前記方向性結合器の分
    配出力と前記受信アンテナからの受信信号とのいずれか
    を選択して前記上り周波数受信部へ入力するための高周
    波信号切替手段とを備え、障害検出モードにおいて、前
    記送受信共用アンテナを介して前記上り周波数送信部か
    らの送信波を前記上り周波数受信部で受信する方法の他
    に、前記上り周波数送信部の出力を前記送受信共用アン
    テナを介さず直接前記上り周波数受信部に入力し受信す
    る方法も採れるようにしたことを特徴とする請求項16
    乃至18記載の無線端末機。
  21. 【請求項21】 前記上り周波数受信部の出力信号を復
    調部へ入力し、障害検出モードにおいて、前記上り周波
    数送信部からの送信波を受信するとともに復調を行ない
    その通信品質(ビット誤り率)の程度によって障害検出を
    行なうことを特徴とする請求項16乃至20記載の無線
    端末機。
  22. 【請求項22】 前記第2の下り周波数受信部と前記上
    り周波数受信部の出力信号のいずれかを選択し前記復調
    部へ入力し、通常運用時と障害検出モード時のそれぞれ
    に対して最適な復調タイミング信号を基準として復調す
    ることを特徴とする請求項21記載の無線端末機。
  23. 【請求項23】 前記上り周波数送信部において送信出
    力レベル制御手段を備え、障害検出モードにおいて、前
    記送受信共用アンテナを介して前記上り周波数送信部か
    らの送信波を前記上り周波数受信部で受信する場合に、
    前記上り周波数送信部の送信出力レベルを通常運用時に
    比べ微小に設定して、前記上り周波数受信部において検
    出される受信レベルと予め設定された受信レベルのしき
    い値との比較を行なうことでアンテナの障害検出を行な
    うことを特徴とする請求項16乃至18記載の無線端末
    機。
  24. 【請求項24】 前記上り周波数受信部の構成として、
    上り周波数帯域を中間周波数へダウンコンバートするた
    めの第1の周波数変換部出力の一部を取り出しレベル検
    出する第1のレベル検出器と、前記第1の周波数変換部
    出力の一部を取り出し帯域制限する狭帯域バンドパスフ
    ィルタと、前記狭帯域バンドパスフィルタの出力をレベ
    ル検出する第2のレベル検出器とを備え、周辺監視モー
    ドにおいて、前記第1のレベル検出器によって広い周波
    数範囲にわたってレベル検出するとともに、前記第2の
    レベル検出器によって狭い周波数範囲のレベル検出を行
    なうように構成したことを特徴とする請求項16乃至2
    3記載の無線端末機。
  25. 【請求項25】 前記上り周波数受信部の出力信号を信
    号解析部へ入力し、周辺監視モードにおいて、上り周波
    数帯域内に存在する妨害波信号の通信方式を判定するこ
    とを特徴とする請求項16乃至24記載の無線端末機。
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