JP2003069477A - 複合無線装置 - Google Patents

複合無線装置

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JP2003069477A
JP2003069477A JP2001258018A JP2001258018A JP2003069477A JP 2003069477 A JP2003069477 A JP 2003069477A JP 2001258018 A JP2001258018 A JP 2001258018A JP 2001258018 A JP2001258018 A JP 2001258018A JP 2003069477 A JP2003069477 A JP 2003069477A
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JP2001258018A
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Kenichi Yuasa
賢一 湯浅
Toshio Obara
敏男 小原
Eishin Kato
英信 加藤
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信部の故障検出用の試験装置を別途用意す
ることなく、当該複合無線装置内で受信部の故障検出を
行い得る複合無線装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 (送受信共用アンテナ、高周波信号切替
部、下り周波数受信部、上り周波数送信部および周波数
シンセサイザ部を備えた送受信系統を2つ以上備え、)
2以上の周波数分割複信方式の無線通信システムに対応
した複合無線装置であって、制御部112により、故障
検出動作時には、第1の送受信共用アンテナ106と第
1の上り周波数送信部103とで送信された送信波を第
2の送受信共用アンテナ107と第2の下り周波数受信
部104とで受信し、第2のレベル検出手段111によ
る第2の下り周波数受信部104の受信入力レベルの検
出結果に基づき第2の下り周波数受信部104の故障検
出を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話等の2以
上の周波数分割複信方式(FDD:Frequency Division
Duplex)無線通信システムに対応した複合無線装置に
関し、特に、受信部の故障検出用の試験装置を別途用意
することなく、当該複合無線装置内で受信部の故障検出
を行い得る複合無線装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、受信部の障害検出(故障検出)機
能を備え、2以上の無線通信システムに対応した複合無
線装置としては、例えば特開平6−152561号公報
に開示されたものがある。この第1従来例は、時間分割
複信方式(TDD:Time Division Duplex)における無
線装置の送信部出力の一部を受信部に入力させるループ
バック方式を用いたものである。
【0003】また、第2従来例として、特開平8−27
4727号公報には、時間分割複信方式(TDD)にお
ける無線装置の送信部出力の一部をループバックして受
信部に入力させ、ディジタル復調信号のビットエラーレ
ート(BER)を測定する方式が提案されている。
【0004】一方、2以上の無線通信システムに対応し
た複合無線装置における送信部およびアンテナ部の障害
検出(故障検出)機能としては、例えば特開平11−1
96036号公報(第3従来例)に示されるように、周
波数分割複信方式(FDD)における無線装置内に送信
部故障検出用として受信部を一系統別途設け、その受信
部で送信部から出力された送信信号のレベルやその信号
品質を評価する方式が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の複合無線装置にあっては、周波数分割複信方式(F
DD)のように、無線装置の送信周波数帯域と受信周波
数帯域とが異なる無線通信システムの場合には、無線装
置内に受信部の故障検出を行う機能を有しておらず、受
信部の故障検出を行うには試験装置を別途用意する必要
があった。
【0006】また、第3従来例の複合無線装置では、送
信部の出力信号の一部を受信部に入力させて故障検出を
行う構成であるため、アンテナ部が故障している場合に
は、受信部の故障検出を行えないという事情があった。
【0007】また、第3従来例の複合無線装置では、周
波数分割複信方式(FDD)のように、無線装置の上り
周波数送信部の周波数帯域と下り周波数受信部の周波数
帯域とが離れている場合には、送信波が送信部内の送信
帯域制限フィルタによって帯域制限されるために受信周
波数帯域を受信できず、受信部の故障検出を行うことが
困難であるという事情があった。
【0008】さらに、第3従来例の複合無線装置では、
周波数分割複信方式(FDD)のように、無線装置の局
部発振部の周波数帯域と受信周波数帯域とが離れている
場合には、受信部の故障検出を行うことが困難であると
いう事情もあった。
【0009】本発明は、上記従来の事情に鑑みてなされ
たものであって、受信部の故障検出用の試験装置を別途
用意することなく、当該複合無線装置内で受信部の故障
検出を行い得る複合無線装置を提供することを目的とし
ている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に係る複合無線装置は、2以上の
周波数分割複信方式無線通信システムに対応した複合無
線装置であって、第1および第2の送受信共用アンテナ
と、第1および第2の下り周波数受信部と、第1および
第2の上り周波数送信部と、第1および第2の周波数シ
ンセサイザ部と、前記第1の下り周波数受信部と前記第
1の上り周波数送信部とで前記第1の送受信共用アンテ
ナを共用するための第1の高周波信号切替部と、前記第
2の下り周波数受信部と前記第2の上り周波数送信部と
で前記第2の送受信共用アンテナを共用するための第2
の高周波信号切替部と、前記第2の下り周波数受信部の
受信入力レベルを検出する第2のレベル検出部と、前記
第1および第2の下り周波数受信部の受信動作と、前記
第1および第2の上り周波数送信部の送信動作とを同時
に制御して、故障検出動作時に、前記第1の送受信共用
アンテナと前記第1の上り周波数送信部とで送信された
送信波を前記第2の送受信共用アンテナと前記第2の下
り周波数受信部とで受信し、前記第2のレベル検出手段
の検出結果に基づき前記第2の下り周波数受信部の故障
検出を行う制御部とを具備するものである。
【0011】また、請求項2に係る複合無線装置は、請
求項1に記載の複合無線装置において、前記第1の下り
周波数受信部の受信入力レベルを検出する第1のレベル
検出部を具備し、前記制御部は、故障検出動作時に、前
記第2の送受信共用アンテナと前記第2の上り周波数送
信部とで送信された送信波を前記第1の送受信共用アン
テナと前記第1の下り周波数受信部とで受信し、前記第
1のレベル検出手段の検出結果に基づき前記第1の下り
周波数受信部の故障検出を行うものである。
【0012】また、請求項3に係る複合無線装置は、請
求項1に記載の複合無線装置において、前記第1の上り
周波数送信部の出力を前記第1高周波信号切替部への出
力または第二の出力に切替える第3の高周波信号切替部
と、前記第2の高周波信号切替部の出力または前記第3
の高周波信号切替部の第二の出力を切替えて前記第2の
下り周波数受信部に供給する第4の高周波信号切替部と
を具備し、前記制御部は、前記第1の上り周波数送信部
から出力された送信波を前記第2の下り周波数受信部で
受信し、前記第2のレベル検出手段の検出結果に基づき
前記第2の下り周波数受信部の故障検出を行うものであ
る。
【0013】また、請求項4に係る複合無線装置は、請
求項1または3に記載の複合無線装置において、前記第
1の下り周波数受信部の受信入力レベルを検出する第1
のレベル検出部と、前記第2の上り周波数送信部の出力
を前記第2高周波信号切替部への出力または第二の出力
に切替える第5の高周波信号切替部と、第1の故障検出
用局部発振部と、前記第5の高周波信号切替部の第二出
力を前記第1の故障検出用局部発振部の発振周波数に基
づき前記第1の下り周波数受信部の周波数帯域に周波数
変換する第1の故障検出用周波数変換部と、前記第1の
高周波信号切替部の出力または前記第1の故障検出用周
波数変換部の出力を切替えて前記第1の下り周波数受信
部に供給する第6の高周波信号切替部とを具備し、前記
制御部は、前記第2の上り周波数送信部から出力された
送信波を前記第1の下り周波数受信部の受信周波数帯域
に周波数変換した後に前記第1の下り周波数受信部で受
信し、前記第1のレベル検出手段の検出結果に基づき前
記第1の下り周波数受信部の故障検出を行うものであ
る。
【0014】また、請求項5に係る複合無線装置は、請
求項1に記載の複合無線装置において、前記第2の下り
周波数受信部の受信周波数帯域の周波数を持つ信号を出
力する第2の故障検出用局部発振部と、前記第2の高周
波信号切替部の出力または前記第2の故障検出用局部発
振部の出力を切替えて前記第2の下り周波数受信部に供
給する第7の高周波信号切替部とを具備し、前記制御部
は、前記第2の故障検出用局部発振部の出力を前記第2
の下り周波数受信部で受信し、前記第2のレベル検出手
段の検出結果に基づき前記第2の下り周波数受信部の故
障検出を行うものである。
【0015】また、請求項6に係る複合無線装置は、請
求項2に記載の複合無線装置において、前記第1の下り
周波数受信部の受信周波数帯域の周波数を持つ信号を出
力する第3の故障検出用局部発振部と、前記第1の高周
波信号切替部の出力または前記第3の故障検出用局部発
振部の出力を切替えて前記第1の下り周波数受信部に供
給する第8の高周波信号切替部とを具備し、前記制御部
は、前記第3の故障検出用局部発振部の出力を前記第1
の下り周波数受信部で受信し、前記第1のレベル検出手
段の検出結果に基づき前記第1の下り周波数受信部の故
障検出を行うものである。
【0016】また、請求項7に係る複合無線装置は、請
求項1に記載の複合無線装置において、前記第1の上り
周波数送信部は、中間周波数信号を出力する中間周波数
信号処理部と、前記第1の周波数シンセサイザ部の出力
を第一または第二の出力に切替える第9の高周波信号切
替部と、前記第9の高周波信号切替部の第一の出力に基
づき前記中間周波数信号を当該第1の上り周波数送信部
の送信周波数帯域に周波数変換する周波数変換部と、前
記周波数変換部の出力を電力増幅する電力増幅部とを備
え、前記複合無線装置は、前記第2の高周波信号切替部
の出力または前記第9の高周波信号切替部の第二の出力
を切替えて前記第2の下り周波数受信部に供給する第1
0の高周波信号切替部を具備し、前記制御部は、前記第
1の周波数シンセサイザ部の出力を前記第2の下り周波
数受信部で受信し、前記第2のレベル検出手段の検出結
果に基づき前記第2の下り周波数受信部の故障検出を行
うものである。
【0017】また、請求項8に係る複合無線装置は、請
求項2に記載の複合無線装置において、前記第2の上り
周波数送信部は、中間周波数信号を出力する中間周波数
信号処理部と、前記第2の周波数シンセサイザ部の出力
を第一または第二の出力に切替える第11の高周波信号
切替部と、前記第11の高周波信号切替部の第一の出力
に基づき前記中間周波数信号を当該第2の上り周波数送
信部の送信周波数帯域に周波数変換する周波数変換部
と、前記周波数変換部の出力を電力増幅する電力増幅部
とを備え、前記複合無線装置は、前記第2の高周波信号
切替部の出力または前記第11の高周波信号切替部の第
二の出力を切替えて前記第1の下り周波数受信部に供給
する第12の高周波信号切替部を具備し、前記制御部
は、前記第2の周波数シンセサイザ部の出力を前記第1
の下り周波数受信部で受信し、前記第1のレベル検出手
段の検出結果に基づき前記第1の下り周波数受信部の故
障検出を行うものである。
【0018】また、請求項9に係る複合無線装置は、請
求項7に記載の複合無線装置において、第4の故障検出
用局部発振部と、前記第9の高周波信号切替部の第二の
出力を前記第4の故障検出用局部発振部の発振周波数に
基づき前記第2の下り周波数受信部の周波数帯域に周波
数変換する第2の故障検出用周波数変換部と、前記第2
の高周波信号切替部の出力または前記第2の故障検出用
周波数変換部の出力を切替えて前記第2の下り周波数受
信部に供給する第13の高周波信号切替部とを具備し、
前記制御部は、前記第1の周波数シンセサイザ部の出力
を前記第2の下り周波数受信部の受信周波数帯域に周波
数変換した後に前記第2の下り周波数受信部で受信し、
前記第2のレベル検出手段の検出結果に基づき前記第2
の下り周波数受信部の故障検出を行うものである。
【0019】さらに、請求項10に係る複合無線装置
は、請求項8に記載の複合無線装置において、第5の故
障検出用局部発振部と、前記第11の高周波信号切替部
の第二の出力を前記第5の故障検出用局部発振部の発振
周波数に基づき前記第1の下り周波数受信部の周波数帯
域に周波数変換する第3の故障検出用周波数変換部と、
前記第2の高周波信号切替部の出力または前記第3の故
障検出用周波数変換部の出力を切替えて前記第1の下り
周波数受信部に供給する第14の高周波信号切替部とを
具備し、前記制御部は、前記第2の周波数シンセサイザ
部の出力を前記第1の下り周波数受信部の受信周波数帯
域に周波数変換した後に前記第1の下り周波数受信部で
受信し、前記第1のレベル検出手段の検出結果に基づき
前記第1の下り周波数受信部の故障検出を行うものであ
る。
【0020】本発明の請求項1に係る複合無線装置で
は、2以上の周波数分割複信方式の無線通信システムに
対応した複合無線装置であって、制御部により、第1お
よび第2の下り周波数受信部の受信動作と、第1および
第2の上り周波数送信部の送信動作とを同時に制御し
て、故障検出動作時には、第1の送受信共用アンテナと
第1の上り周波数送信部とで送信された送信波を第2の
送受信共用アンテナと第2の下り周波数受信部とで受信
し、第2のレベル検出手段による第2の下り周波数受信
部の受信入力レベルの検出結果に基づき第2の下り周波
数受信部の故障検出を行うようにしている。これによ
り、受信部の故障検出用の試験装置を別途用意すること
なく、当該複合無線装置内の構成要素のみを用いて第2
の下り周波数受信部の故障検出を行うことができる。
【0021】また、請求項2に係る複合無線装置では、
制御部により、故障検出動作時には、第2の送受信共用
アンテナと第2の上り周波数送信部とで送信された送信
波を第1の送受信共用アンテナと第1の下り周波数受信
部とで受信し、第1のレベル検出手段による第1の下り
周波数受信部の受信入力レベルの検出結果に基づき第1
の下り周波数受信部の故障検出を行うようにしている。
これにより、受信部の故障検出用の試験装置を別途用意
することなく、当該複合無線装置内の構成要素のみを用
いて第1の下り周波数受信部の故障検出を行うことがで
きる。
【0022】また、請求項3に係る複合無線装置では、
制御部により、故障検出動作時には、第1の上り周波数
送信部から出力された送信波を、第3および第4の高周
波信号切替部を介して第2の下り周波数受信部で受信
し、第2のレベル検出手段による第2の下り周波数受信
部の受信入力レベルの検出結果に基づき第2の下り周波
数受信部の故障検出を行うようにしている。これによ
り、第1または第2の送受信共用アンテナが故障してい
る場合においても、受信部の故障検出用の試験装置を別
途用意することなく、当該複合無線装置内で第2の下り
周波数受信部の故障検出を行うことができる。
【0023】また、請求項4に係る複合無線装置では、
制御部により、故障検出動作時には、第2の上り周波数
送信部から出力された送信波を、第5の高周波信号切替
部、第1の故障検出用周波数変換部および第6の高周波
信号切替部を介して第1の下り周波数受信部で受信する
構成とし、第1の故障検出用周波数変換部により第2の
上り周波数送信部からの送信波を第1の故障検出用局部
発振部の発振周波数に基づき第1の下り周波数受信部の
受信周波数帯域に周波数変換した後に第1の下り周波数
受信部で受信し、第1のレベル検出手段による第1の下
り周波数受信部の受信入力レベルの検出結果に基づき第
1の下り周波数受信部の故障検出を行うようにしてい
る。これにより、第2の上り周波数送信部の周波数帯域
と第1の下り周波数受信部の周波数帯域とが離れている
場合であっても、受信部の故障検出用の試験装置を別途
用意することなく、当該複合無線装置内で第1の下り周
波数受信部の故障検出を行うことができる。
【0024】また、請求項5に係る複合無線装置では、
制御部により、故障検出動作時には、第2の故障検出用
局部発振部から出力される第2の下り周波数受信部の受
信周波数帯域の周波数を持つ信号を、第7の高周波信号
切替部を介して第2の下り周波数受信部で受信し、第2
のレベル検出手段の検出結果に基づき第2の下り周波数
受信部の故障検出を行うようにしている。これにより、
故障検出用局部発振部および高周波信号切替部を追加し
た簡単な構成で、第1または第2の送受信共用アンテナ
が故障している場合においても、受信部の故障検出用の
試験装置を別途用意することなく、当該複合無線装置内
で第2の下り周波数受信部の故障検出を行うことができ
る。
【0025】また、請求項6に係る複合無線装置では、
制御部により、故障検出動作時には、第3の故障検出用
局部発振部から出力される第1の下り周波数受信部の受
信周波数帯域の周波数を持つ信号を、第8の高周波信号
切替部を介して第1の下り周波数受信部で受信し、第1
のレベル検出手段の検出結果に基づき第1の下り周波数
受信部の故障検出を行うようにしている。これにより、
故障検出用局部発振部および高周波信号切替部を追加し
た簡単な構成で、第1または第2の送受信共用アンテナ
が故障している場合においても、受信部の故障検出用の
試験装置を別途用意することなく、当該複合無線装置内
で第1の下り周波数受信部の故障検出を行うことができ
る。
【0026】また、請求項7に係る複合無線装置では、
第1の上り周波数送信部にヘテロダイン方式を採用した
ときに、制御部により、故障検出動作時には、第1の周
波数シンセサイザ部の出力を第9および第10の高周波
信号切替部を介して第2の下り周波数受信部で受信し、
第2のレベル検出手段の検出結果に基づき第2の下り周
波数受信部の故障検出を行うようにしている。これによ
り、高周波信号切替部を追加した簡単な構成で、第1ま
たは第2の送受信共用アンテナが故障している場合にお
いても、受信部の故障検出用の試験装置を別途用意する
ことなく、当該複合無線装置内で第2の下り周波数受信
部の故障検出を行うことができる。
【0027】また、請求項8に係る複合無線装置では、
第2の上り周波数送信部にヘテロダイン方式を採用した
ときに、制御部により、故障検出動作時には、第2の周
波数シンセサイザ部の出力を第11および第12の高周
波信号切替部を介して第1の下り周波数受信部で受信
し、第1のレベル検出手段の検出結果に基づき第1の下
り周波数受信部の故障検出を行うようにしている。これ
により、高周波信号切替部を追加した簡単な構成で、第
1または第2の送受信共用アンテナが故障している場合
においても、受信部の故障検出用の試験装置を別途用意
することなく、当該複合無線装置内で第1の下り周波数
受信部の故障検出を行うことができる。
【0028】また、請求項9に係る複合無線装置では、
第1の上り周波数送信部にヘテロダイン方式を採用した
ときに、制御部により、故障検出動作時には、第1の周
波数シンセサイザ部の出力を第9の高周波信号切替部、
第2の故障検出用周波数変換部および第13の高周波信
号切替部を介して第2の下り周波数受信部で受信する構
成とし、第2の故障検出用周波数変換部により第1の周
波数シンセサイザ部の出力を第4の故障検出用局部発振
部の発振周波数に基づき第2の下り周波数受信部の受信
周波数帯域に周波数変換した後に第2の下り周波数受信
部で受信し、第2のレベル検出手段の検出結果に基づき
第2の下り周波数受信部の故障検出を行うようにしてい
る。これにより、第2の下り周波数受信部の周波数帯域
と第1の周波数シンセサイザ部の発振周波数帯域とが大
きく離れている場合であっても、受信部の故障検出用の
試験装置を別途用意することなく、当該複合無線装置内
で第2の下り周波数受信部の故障検出を行うことができ
る。
【0029】さらに、請求項10に係る複合無線装置で
は、第2の上り周波数送信部にヘテロダイン方式を採用
したときに、制御部により、故障検出動作時には、第2
の周波数シンセサイザ部の出力を第11の高周波信号切
替部、第3の故障検出用周波数変換部および第14の高
周波信号切替部を介して第1の下り周波数受信部で受信
する構成とし、第3の故障検出用周波数変換部により第
2の周波数シンセサイザ部の出力を第5の故障検出用局
部発振部の発振周波数に基づき第1の下り周波数受信部
の受信周波数帯域に周波数変換した後に第1の下り周波
数受信部で受信し、第1のレベル検出手段の検出結果に
基づき第1の下り周波数受信部の故障検出を行うように
している。これにより、第1の下り周波数受信部の周波
数帯域と第2の周波数シンセサイザ部の発振周波数帯域
とが大きく離れている場合であっても、受信部の故障検
出用の試験装置を別途用意することなく、当該複合無線
装置内で第1の下り周波数受信部の故障検出を行うこと
ができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の複合無線装置の実
施の形態について、〔第1の実施形態〕、〔第2の実施
形態〕、〔第3の実施形態〕、〔第4の実施形態〕、
〔第5の実施形態〕、〔第6の実施形態〕の順に図面を
参照して詳細に説明する。
【0031】〔第1の実施形態〕図1は本発明の第1の
実施形態に係る複合無線装置の構成図である。本実施形
態は、2つの送受信系統を持つ周波数分割複信方式(F
DD)の無線通信システムに対応した複合無線装置であ
る。
【0032】図1において、本実施形態の複合無線装置
101は、第1の下り周波数受信部102、第1の上り
周波数送信部103、第1の送受信共用アンテナ10
6、第1の高周波信号切替部108、第1の周波数シン
セサイザ部114および第1のレベル検出部110を備
えた第1の送受信系統と、第2の下り周波数受信部10
4、第2の上り周波数送信部105、第2の送受信共用
アンテナ107、第2の高周波信号切替部109、第2
の周波数シンセサイザ部115および第2のレベル検出
部111を備えた第2の送受信系統と、制御部112と
を備えた構成である。なお、図1中、構成要素間を結ぶ
実線は信号線を表し、制御部112と他の構成要素間を
結ぶ点線は制御部112からの制御信号線を表す。
【0033】本実施形態の複合無線装置101は、端末
無線機であって、周波数分割複信方式(FDD)を用い
た2つの無線通信システム(例えば、第1の無線通信シ
ステムとしてW−CDMA方式、第2の無線通信システ
ムとしてDCS方式)に対応している。
【0034】本実施形態の複合無線装置101は、通常
運用時において、第1の無線通信システムと第2の無線
通信システムの周波数利用状況から、どちらか一方の無
線通信システムを選択して無線通信を行なう。無線通信
を行なう際に、複合無線装置101が第1の無線通信シ
ステムを選択した場合、第1の下り周波数受信部102
は下り周波数(例えば、2110[MHz]乃至217
0[MHz])を受信し、同時に第1の上り周波数送信
部103は上り周波数(例えば、1920[MHz]乃
至1980[MHz])を送信するよう動作する。
【0035】また、無線通信を行なう際に、複合無線装
置101が第2の無線通信システムを選択した場合、第
2の下り周波数受信部104は下り周波数(例えば、1
805[MHz]乃至1880[MHz])を受信し、
同時に第2の上り周波数送信部105は上り周波数(例
えば、1710[MHz]乃至1785[MHz])を
送信するよう動作する。
【0036】一方、故障検出動作時においては、第2の
下り周波数受信部104の故障検出を行なう場合、複合
無線装置101は、第1の上り周波数送信部103から
出力された送信波を第2の下り周波数受信部104で受
信するように動作する。
【0037】以下、各構成要素の機能等について説明す
る。第1の下り周波数受信部102は、通常運用時にお
いて、第1の周波数シンセサイザ114の出力信号を用
いて、第1の無線通信システムの下り周波数(2110
[MHz]乃至2170[MHz])を受信するよう動
作する。
【0038】また、第1の上り周波数送信部103は、
通常運用時において、第1の周波数シンセサイザ114
の出力信号を用いて、第1の無線通信システムの上り周
波数(1920[MHz]乃至1980[MHz])を
送信するよう動作する。また故障検出動作時において、
第1の上り周波数送信部103は、第2の下り周波数受
信部104の故障検出を行なえるように、第2の無線通
信システムの下り周波数(例えば1880[MHz])
を送信できるようにしておく。
【0039】また、第2の下り周波数受信部104は、
通常運用時と故障検出動作時において、第2の周波数シ
ンセサイザ115の出力信号を用いて、第2の無線通信
システムの下り周波数(1805[MHz]乃至188
0[MHz])を受信するよう動作する。
【0040】また、第2の上り周波数送信部105は、
通常運用時において、第2の周波数シンセサイザ115
の出力信号を用いて、第2の無線通信システムの上り周
波数(1710[MHz]乃至1785[MHz])を
送信するよう動作する。
【0041】次に、第1の周波数シンセサイザ部114
は、制御部112からの制御によって、第1の下り周波
数受信部102が第1の無線通信システムにおける下り
周波数(2110[MHz]乃至2170[MHz])
を受信できるような、また、第1の上り周波数送信部1
03が第1の無線通信システムにおける上り周波数(1
920[MHz]乃至1980[MHz])を送信でき
るような周波数帯域の信号を出力するよう動作する。ま
た故障動作時においては、第1の上り周波数送信部10
3が、第2の無線通信システムにおける下り周波数(例
えば1880[MHz])を送信できるような周波数帯
域の信号を出力するよう動作する。
【0042】また、第2の周波数シンセサイザ部115
は、制御部112からの制御によって、第2の下り周波
数受信部104が第2の無線通信システムにおける下り
周波数(1805[MHz]乃至1880[MHz])
を受信できるような、また、第2の上り周波数送信部1
05が第2の無線通信システムにおける上り周波数(1
710[MHz]乃至1785[MHz])を送信でき
るような周波数帯域の信号を出力するよう動作する。ま
た故障動作時においては、第2の下り周波数受信部10
4が、第2の無線通信システムにおける下り周波数(例
えば1880[MHz])を受信できるような周波数帯
域の信号を出力するよう動作する。
【0043】次に、第1の高周波信号切替部108は、
第1の下り周波数受信部102と第1の上り周波数送信
部103とで第1の送受信共用アンテナ106を共用す
るためのものであり、一般的にアンテナ共用器を用いる
ことが多い。第1の高周波信号切替部108は、第1の
送受信共用アンテナ106からの第1の無線通信システ
ムの下り周波数帯域の信号を殆ど損失無く第1の下り周
波数受信部102へ伝送すると共に、第1の上り周波数
送信部103からの第1の無線通信システムの上り周波
数帯域の信号を殆ど損失無く伝送し、第1の下り周波数
受信部102と第1の上り周波数送信部103とのアイ
ソレーションを確保するよう動作する。
【0044】また、第2の高周波信号切替部109は、
第2の下り周波数受信部104と第2の上り周波数送信
部105とで第2の送受信共用アンテナ107を共用す
るためのものであり、第1の高周波信号切替部108と
同様の機能を備える。
【0045】次に、第1の送受信共用アンテナ106
は、第1の上り周波数送信部103から出力される送信
波を基地局などに伝送し、また基地局からの受信信号を
第1の下り周波数受信部102へ伝送するよう動作す
る。一般的に、第1の送受信共用アンテナ106は、第
1の無線通信システムにおける上り周波数帯域(192
0[MHz]乃至1980[MHz])と下り周波数帯
域(2110[MHz]乃至2170[MHz])にお
いて整合を行っているため、第1の無線通信システムに
おける上り周波数帯域および下り周波数帯域以外の周波
数帯域では、アンテナの利得は劣化する。
【0046】また、第2の送受信共用アンテナ107
は、第2の上り周波数送信部105から出力される送信
波を基地局などに伝送し、また基地局からの受信信号を
第2の下り周波数受信部104へ伝送するものであり、
第1の送受信共用アンテナ106と同様の機能を備え
る。
【0047】次に、第1のレベル検出部110は、第1
の下り周波数受信部102に入力される受信入力レベル
(電界強度レベルRSSI)を検出するよう動作し、第
2のレベル検出部111は、第2の下り周波数受信部1
04に入力される受信入力レベル(電界強度レベルRS
SI)を検出するよう動作する。
【0048】さらに、制御部112は、第1の下り周波
数受信部102、第1の上り周波数送信部103、第1
の周波数シンセサイザ部114、第2の下り周波数受信
部104、第2の上り周波数送信部105および第2の
周波数シンセサイザ部115に対して制御信号を出力し
てこれらの動作を制御する。制御部112は、通常運用
時においては、複合無線装置101で無線通信ができる
ように動作し、故障検出動作時においては、第2の下り
周波数受信部104の故障検出を行うために、第1の上
り周波数送信部103から第2の無線通信システムの下
り周波数(例えば1880[MHz])の無変調信号を
送信するように制御を行い、そして、第1の上り周波数
送信部103から出力された無変調信号を第2の下り周
波数受信部104で受信するように制御を行う。
【0049】次に、以上説明した各構成要素を備えた本
実施形態の複合無線装置101における故障検出時の動
作について、図7を参照して詳細に説明する。図7
(a)は実施形態の複合無線装置における故障検出動作
を説明するフローチャートであり、同図(b)は各実施
形態におけるパラメータXおよびYの具体的数値を例示
する説明図である。
【0050】先ず、第1の上り周波数送信部103から
送信信号として第2の無線通信システムの下り周波数
(例えば1880[MHz])の無変調信号を出力す
る。この第1の上り周波数送信部103から出力された
無変調信号は、第1の高周波信号切替部108、第1の
送受信共用アンテナ106、伝搬経路121、第2の送
受信共用アンテナ107および第2の高周波信号切替部
109を通って第2の下り周波数受信部104へ伝送さ
れ、第2のレベル検出部111により受信信号レベルZ
が評価される。
【0051】ここで、第2の無線通信システムの下り周
波数(1805[MHz]乃至1880[MHz])に
おける第1の高周波信号切替部108の通過損失IL1
を−1[dB]、第2の無線通信システムの下り周波数
における第1の送受信共用アンテナ106のアンテナ利
得G1を−6[dB]、第2の無線通信システムの下り
周波数における第2の送受信共用アンテナ107のアン
テナ利得G2を−3[dB]、第2の無線通信システム
の下り周波数における第2の高周波信号切替部109の
通過損失IL2を−1[dB]、また伝搬経路121に
よる損失L1を−20[dB]とすると、第1の上り周
波数送信部103からX=−20[dBm]の信号を出
力した場合、第2の下り周波数受信部104へ入力され
る信号レベルYは、次式となる。 Y=X+IL1+G1+L1+G2+IL2 =−20−1−6−20−3−1=−51[dBm]
【0052】つまり、図7のフローチャートにおいて、
ステップS701で故障検出動作が開始され、ステップ
S702で第1の上り周波数送信部103からX=−2
0[dBm]の信号を出力したときに、ステップS70
3で第2のレベル検出部111によって検出された第2
の下り周波数受信部104の受信入力レベルZが上記Y
(=−51[dBm])と一致するか否かを判断する。
受信入力レベルZがYと一致した場合は、第2の下り周
波数受信部104が正常に動作していると判断され(ス
テップS704)、一方、受信入力レベルZがYと不一
致の場合には、第2の下り周波数受信部104が故障し
ていると判断される(ステップS705)。
【0053】以上のように、本実施形態の複合無線装置
101では、予め、第2の下り周波数受信部104の受
信周波数帯域を送信できるようにしておいた第1の上り
周波数送信部103から第2の下り周波数受信部104
の周波数帯域の無変調信号を出力し、その無変調信号を
第2の下り周波数受信部104で受信し、第2の下り周
波数受信部104の受信入力レベルを第2のレベル検出
部111により検出して、これを評価することにより第
2の下り周波数受信部104の故障検出を行う。これに
より、受信部の故障検出用の試験装置を別途用意するこ
となく、複合無線装置101内で第2の下り周波数受信
部104の故障検出を行うことができる。
【0054】なお、予め、第1の下り周波数受信部10
2の受信周波数帯域を送信できるようにしておいた第2
の上り周波数送信部105から第1の下り周波数受信部
102の周波数帯域の無変調信号を出力し、その無変調
信号を第1の下り周波数受信部102で受信し、第1の
下り周波数受信部102の受信入力レベルを第1のレベ
ル検出部110により検出して、これを評価することと
すれば、受信部の故障検出用の試験装置を別途用意する
ことなく、複合無線装置101内で第1の下り周波数受
信部102の故障検出を行うことが可能である。
【0055】また、複合無線装置101内の第1および
第2の下り周波数受信部102,104並びに第1およ
び第2の上り周波数送信部103,105の具体的構成
として、ヘテロダイン方式またはダイレクトコンバージ
ョン方式のどちらの方式を用いても同様の効果を得るこ
とができる。
【0056】また、本実施形態の複合無線装置101で
は、2つの送受信系統を備えた構成とし、無線通信シス
テム数を2としたが、無線通信システム数を3以上とし
ても同様の効果を得ることができる。
【0057】さらに、本実施形態では、無線端末機にお
ける態様について説明したが、無線端末機に限定される
ものではなく、2以上の周波数分割複信方式(FDD)
の無線通信システムに対応した複合無線装置であれば、
同等の効果を得ることができる。
【0058】〔第2の実施形態〕次に、図2は本発明の
第2の実施形態に係る複合無線装置の構成図である。同
図において、図1(第1の実施形態)と重複する部分に
は同一の符号を附して詳細な説明を省略する。
【0059】図2において、本実施形態の複合無線装置
201は、第1の下り周波数受信部102、第1の上り
周波数送信部103、第1の送受信共用アンテナ10
6、第1の高周波信号切替部108、第1の周波数シン
セサイザ部114、第1のレベル検出部110および第
3の高周波信号切替部221を備えた第1の送受信系統
と、第2の下り周波数受信部104、第2の上り周波数
送信部105、第2の送受信共用アンテナ107、第2
の高周波信号切替部109、第2の周波数シンセサイザ
部115、第2のレベル検出部111および第4の高周
波信号切替部223を備えた第2の送受信系統と、第1
の高周波信号減衰部222と、制御部212とを備えた
構成である。なお、図2中、構成要素間を結ぶ実線は信
号線を表し、制御部212と他の構成要素間を結ぶ点線
は制御部212からの制御信号線を表す。
【0060】ここで、第3の高周波信号切替部221
は、制御部212からの制御により、通常運用時におい
ては、第1の上り周波数送信部103から出力される送
信信号を第1の高周波信号切替部108へ伝送するよう
に、また故障検出動作時においては、第1の上り周波数
送信部103からの送信信号を第1の高周波信号減衰部
222を介して第2の下り周波数受信部104へ伝送す
るようにそれぞれ動作する。
【0061】また、第4の高周波信号切替部223は、
第3の高周波信号切替部221と同様に、制御部212
からの制御により、通常運用時においては、第2の高周
波信号切替部109からの受信信号を第2の下り周波数
受信部104へ伝送するように、また故障検出動作時に
おいては、第1の高周波信号減衰部222を介した第1
の上り周波数送信部103からの送信信号を第2の下り
周波数受信部104へ伝送するようにそれぞれ動作す
る。
【0062】また、第1の高周波信号減衰部222は、
第1の上り周波数送信部103からの高周波信号を(例
えば、−30[dB])減衰し、第4の高周波信号切替
部223を介して第2の下り周波数受信部104へ伝送
する。
【0063】さらに、制御部212は、第1の下り周波
数受信部102、第1の上り周波数送信部103、第1
の周波数シンセサイザ部114、第2の下り周波数受信
部104、第2の上り周波数送信部105、第2の周波
数シンセサイザ部115、第3の高周波信号切替部22
1および第4の高周波信号切替部223に対して制御信
号を出力してこれらの動作を制御する。
【0064】制御部212は、通常運用時においては、
複合無線装置201で無線通信ができるように動作し、
故障検出動作時においては、第2の下り周波数受信部1
04の故障検出を行うために、第1の上り周波数送信部
103から第2の無線通信システムの下り周波数(例え
ば1880[MHz])の無変調信号を送信するように
制御を行い、そして、第1の上り周波数送信部103か
ら出力された無変調信号を第2の下り周波数受信部10
4で受信するように制御を行う。
【0065】次に、以上説明した各構成要素を備えた本
実施形態の複合無線装置201における故障検出時の動
作について、図7を参照して詳細に説明する。先ず、第
1の上り周波数送信部103から送信信号として第2の
無線通信システムの下り周波数(例えば1880[MH
z])の無変調信号を出力する。この第1の上り周波数
送信部103から出力された無変調信号は、第3の高周
波信号切替部221、第1の高周波信号減衰部222お
よび第4の高周波信号切替部223を介して第2の下り
周波数受信部104へ伝送された後、第2のレベル検出
部111により受信信号レベルZが評価される。
【0066】ここで、第2の無線通信システムの下り周
波数(1805[MHz]乃至1880[MHz])に
おける第3の高周波信号切替部221の通過損失IL3
を−1[dB]、第1の高周波信号減衰部222の減衰
量L2を−30[dB]、第2の無線通信システムの下
り周波数における第3の高周波信号切替部223の通過
損失IL4を−1[dB]とすると、第1の上り周波数
送信部103からX=−20[dBm]の信号を出力し
た場合、第2の下り周波数受信部104へ入力される信
号レベルYは、次式となる。 Y=X+IL3+L2+IL4 =−20−1−30−1=−52[dBm]
【0067】つまり、図7のフローチャートにおいて、
ステップS701で故障検出動作が開始され、ステップ
S702で第1の上り周波数送信部103からX=−2
0[dBm]の信号を出力したときに、ステップS70
3で第2のレベル検出部111によって検出された第2
の下り周波数受信部104の受信入力レベルZが上記Y
(=−52[dBm])と一致するか否かを判断する。
受信入力レベルZがYと一致した場合は、第2の下り周
波数受信部104が正常に動作していると判断され(ス
テップS704)、一方、受信入力レベルZがYと不一
致の場合には、第2の下り周波数受信部104が故障し
ていると判断される(ステップS705)。
【0068】以上のように、本実施形態の複合無線装置
201では、第1の上り周波数送信部103から出力さ
れた無変調信号を直接第2の下り周波数受信部104へ
入力することで、第1および第2の送受信共用アンテナ
106,107を介すことなく、第2の下り周波数受信
部104の故障検出を行うことを可能とした。
【0069】つまり、本実施形態では、第1の上り周波
数送信部103と第2の下り周波数受信部104を直接
接続することにより、第1または第2の送受信共用アン
テナ106,107が故障している場合においても、受
信部の故障検出用の試験装置を別途用意することなく、
複合無線装置201内で第2の下り周波数受信部104
の故障検出を行うことができる。
【0070】〔第3の実施形態〕次に、図3は本発明の
第3の実施形態に係る複合無線装置の構成図である。同
図において、図1および図2(第1および第2の実施形
態)と重複する部分には同一の符号を附して詳細な説明
を省略する。
【0071】図3において、本実施形態の複合無線装置
301は、第1の下り周波数受信部102、第1の上り
周波数送信部103、第1の送受信共用アンテナ10
6、第1の高周波信号切替部108、第1の周波数シン
セサイザ部114、第1のレベル検出部110、第3の
高周波信号切替部221および第6の高周波信号切替部
331を備えた第1の送受信系統と、第2の下り周波数
受信部104、第2の上り周波数送信部105、第2の
送受信共用アンテナ107、第2の高周波信号切替部1
09、第2の周波数シンセサイザ部115、第2のレベ
ル検出部111、第4の高周波信号切替部223および
第5の高周波信号切替部332を備えた第2の送受信系
統と、第1の高周波信号減衰部222と、第1の故障検
出用周波数変換部333と、第1の故障検出用局部発振
部334と、第2の高周波信号減衰部335と、制御部
312とを備えた構成である。なお、図3中、構成要素
間を結ぶ実線は信号線を表し、制御部312と他の構成
要素間を結ぶ点線は制御部312からの制御信号線を表
す。
【0072】ここで、第2の上り周波数送信部105
は、通常運用時および故障検出動作時において、制御部
312からの制御に基づき、第2の周波数シンセサイザ
115の出力信号を用いて、第2の無線通信システムの
上り周波数(1710[MHz]乃至1785[MH
z])を送信するよう動作する。
【0073】また、第1の下り周波数受信部102は、
通常運用時および故障検出動作時において、制御部31
2からの制御に基づき、第1の周波数シンセサイザ11
4の出力信号を用いて、第1の無線通信システムの下り
周波数(2110[MHz]乃至2170[MHz])
を受信するよう動作する。
【0074】また、第5の高周波信号切替部322は、
制御部312からの制御により、通常運用時において
は、第2の上り周波数送信部105から出力される送信
信号を第2の高周波信号切替部109へ伝送するよう
に、また故障検出動作時においては、第2の上り周波数
送信部105からの送信信号を第1の故障検出用周波数
変換部333および第2の高周波信号減衰部335を介
して第1の下り周波数受信部102へ伝送するようにそ
れぞれ動作する。
【0075】また、第6の高周波信号切替部331は、
制御部312からの制御により、通常運用時において
は、第1の高周波信号切替部108からの受信信号を第
1の下り周波数受信部102へ伝送するように、また故
障検出動作時においては、第1の故障検出用周波数変換
部333および第2の高周波信号減衰部335を介した
第2の上り周波数送信部105からの送信信号を第1の
下り周波数受信部102へ伝送するようにそれぞれ動作
する。
【0076】次に、第1の故障検出用周波数変換部33
3は、故障検出動作時において、第2の上り周波数送信
部105から出力された送信信号を、第1の無線通信シ
ステムの下り周波数(2110[MHz]乃至2170
[MHz])に周波数変換するように動作する。なお、
第1の故障検出用周波数変換部333は通常運用時にお
いては動作しない。
【0077】また、第1の故障検出用局部発振部334
は、故障検出動作時において、第2の上り周波数送信部
105の出力信号を、第1の無線通信システムの下り周
波数に周波数変換するために、例えば、周波数400
[MHz]の高周波信号を出力する。なお、第1の故障
検出用局部発振部334は通常運用時においては動作し
ない。
【0078】また、第2の高周波信号減衰部335は、
第1の故障検出用周波数変換部333から出力された高
周波信号を(例えば、−20[dB])減衰し、第6の
高周波信号切替部331を介して第1の下り周波数受信
部102へ伝送する。
【0079】さらに、制御部312は、第1の下り周波
数受信部102、第1の上り周波数送信部103、第1
の周波数シンセサイザ部114、第2の下り周波数受信
部104、第2の上り周波数送信部105、第2の周波
数シンセサイザ部115、第3の高周波信号切替部22
1、第4の高周波信号切替部223、第5の高周波信号
切替部332、第6の高周波信号切替部331、第1の
故障検出用周波数変換部333および第1の故障検出用
局部発振部334に対して制御信号を出力してこれらの
動作を制御する。
【0080】制御部312は、通常運用時においては、
複合無線装置301で無線通信ができるように動作し、
故障検出動作時においては、第1の下り周波数受信部1
02の故障検出を行うために、第2の上り周波数送信部
105から第2の無線通信システムの上り周波数(17
10[MHz]乃至1785[MHz])の無変調信号
を送信するように制御を行い、そして、該無変調信号を
第1の故障検出用周波数変換部333により第1の無線
通信システムの下り周波数(2110[MHz]乃至2
170[MHz])に周波数変換した後、第1の下り周
波数受信部102で受信するように制御を行う。
【0081】次に、以上説明した各構成要素を備えた本
実施形態の複合無線装置301における故障検出時の動
作について、図7を参照して詳細に説明する。先ず、第
2の上り周波数送信部105から送信信号として第2の
無線通信システムの上り周波数(1710[MHz]乃
至1785[MHz])の無変調信号を出力する。この
第2の上り周波数送信部105から出力された無変調信
号は、第5の高周波信号切替部332を介して、第1の
故障検出用周波数変換部333で第1の無線通信システ
ムの下り周波数(2110[MHz]乃至2170[M
Hz])に周波数変換され、第2の高周波信号減衰部3
35および第6の高周波信号切替部331を介して第1
の下り周波数受信部102に入力される。第1の下り周
波数受信部102に入力された高周波信号は、第1のレ
ベル検出部110により受信信号レベルZが評価され
る。
【0082】ここで、第2の無線通信システムの上り周
波数(1710[MHz]乃至1785[MHz])に
おける第5の高周波信号切替部332の通過損失IL5
を−1[dB]、第1の故障検出用周波数変換部333
における変換損失L3を−10[dB]、第2の高周波
信号減衰部335の減衰量L4を−20[dB]、第1
の無線通信システムの下り周波数(2110[MHz]
乃至2170[MHz])における第6の高周波信号切
替部331の通過損失IL6を−1[dB]とすると、
第2の上り周波数送信部105からX=−20[dB
m]の信号を出力した場合、第1の下り周波数受信部1
02へ入力される信号レベルYは、次式となる。 Y=X+IL5+L3+L4+IL6 =−20−1−10−20−1=−52[dBm]
【0083】つまり、図7のフローチャートにおいて、
ステップS701で故障検出動作が開始され、ステップ
S702で第2の上り周波数送信部105からX=−2
0[dBm]の信号を出力したときに、ステップS70
3で第1のレベル検出部110によって検出された第1
の下り周波数受信部102の受信入力レベルZが上記Y
(=−52[dBm])と一致するか否かを判断する。
受信入力レベルZがYと一致した場合は、第1の下り周
波数受信部102が正常に動作していると判断され(ス
テップS704)、一方、受信入力レベルZがYと不一
致の場合には、第1の下り周波数受信部102が故障し
ていると判断される(ステップS705)。
【0084】以上のように、本実施形態の複合無線装置
301では、第2の上り周波数送信部105の周波数帯
域(1710[MHz]乃至1785[MHz])と第
1の下り周波数受信部102の周波数帯域(2110
[MHz]乃至2170[MHz])のように、周波数
帯域が大きく離れた場合においても、第2の上り周波数
送信部105の周波数帯域を第1の下り周波数受信部1
02の周波数帯域に周波数変換を行うことで、第1の下
り周波数受信部102の故障検出を行うことを可能とし
た。
【0085】つまり、本実施形態では、第2の上り周波
数送信部105の出力信号を第1の故障検出用周波数変
換部333で第1の下り周波数受信部102の周波数帯
域に周波数変換を行うことにより、送信周波数帯域と受
信周波数帯域が大きく離れた場合においても、受信部の
故障検出用の試験装置を別途用意することなく、複合無
線装置301内で第1の下り周波数受信部102の故障
検出を行うことができる。
【0086】〔第4の実施形態〕次に、図4は本発明の
第4の実施形態に係る複合無線装置の構成図である。同
図において、図1(第1の実施形態)と重複する部分に
は同一の符号を附して詳細な説明を省略する。
【0087】図4において、本実施形態の複合無線装置
401は、第1の下り周波数受信部102、第1の上り
周波数送信部103、第1の送受信共用アンテナ10
6、第1の高周波信号切替部108、第1の周波数シン
セサイザ部114および第1のレベル検出部110を備
えた第1の送受信系統と、第2の下り周波数受信部10
4、第2の上り周波数送信部105、第2の送受信共用
アンテナ107、第2の高周波信号切替部109、第2
の周波数シンセサイザ部115、第2のレベル検出部1
11および第7の高周波信号切替部443を備えた第2
の送受信系統と、第2の故障検出用局部発振部441
と、第3の高周波信号減衰部442と、制御部412と
を備えた構成である。なお、図4中、構成要素間を結ぶ
実線は信号線を表し、制御部412と他の構成要素間を
結ぶ点線は制御部412からの制御信号線を表す。
【0088】ここで、第2の故障検出用局部発振部44
1は、制御部412からの制御により、故障検出動作時
において、第2の無線通信システムの下り周波数帯域
(例えば、1880[MHz])の高周波信号を発振出
力する。なお、第2の故障検出用局部発振部441は通
常運用時においては動作しない。また、第3の高周波信
号減衰部442は、第2の故障検出用局部発振部441
からの高周波信号を(例えば、−30[dB])減衰
し、第7の高周波信号切替部443を介して第2の下り
周波数受信部104へ伝送する。
【0089】また、第7の高周波信号切替部443は、
制御部412からの制御により、通常運用時において
は、第2の高周波信号切替部109からの受信信号を第
2の下り周波数受信部104へ伝送するように、また故
障検出動作時においては、第3の高周波信号減衰部44
2を介した第2の故障検出用局部発振部441からの送
信信号を第2の下り周波数受信部104へ伝送するよう
にそれぞれ動作する。
【0090】さらに、制御部412は、第1の下り周波
数受信部102、第1の上り周波数送信部103、第1
の周波数シンセサイザ部114、第2の下り周波数受信
部104、第2の上り周波数送信部105、第2の周波
数シンセサイザ部115、第2の故障検出用局部発振部
441および第7の高周波信号切替部443に対して制
御信号を出力してこれらの動作を制御する。
【0091】制御部412は、通常運用時においては、
複合無線装置401で無線通信ができるように動作し、
故障検出動作時においては、第2の下り周波数受信部1
04の故障検出を行うために、第2の故障検出用局部発
振441から第2の無線通信システムの下り周波数(例
えば1880[MHz])の無変調信号を出力するよう
に制御を行い、そして、該無変調信号を第2の下り周波
数受信部104で受信するように制御を行う。
【0092】次に、以上説明した各構成要素を備えた本
実施形態の複合無線装置401における故障検出時の動
作について、図7を参照して詳細に説明する。先ず、第
2の故障検出用局部発振441から第2の無線通信シス
テムの下り周波数(例えば1880[MHz])の無変
調信号を出力する。該無変調信号は、第3の高周波信号
減衰部442および第7の高周波信号切替部443を介
して第2の下り周波数受信部104へ伝送された後、第
2のレベル検出部111により受信信号レベルZが評価
される。
【0093】ここで、第3の高周波信号減衰部442の
減衰量L3を−30[dB]、第2の無線通信システム
の下り周波数(1880[MHz])における第7の高
周波信号切替部443の通過損失IL7を−1[dB]
とすると、第2の故障検出用局部発振441からX=−
10[dBm]の信号を出力した場合、第2の下り周波
数受信部104へ入力される信号レベルYは、次式とな
る。 Y=X+L3+IL7 =−10−30−1=−41[dBm]
【0094】つまり、図7のフローチャートにおいて、
ステップS701で故障検出動作が開始され、ステップ
S702で第2の故障検出用局部発振441からX=−
10[dBm]の信号を出力したときに、ステップS7
03で第2のレベル検出部111によって検出された第
2の下り周波数受信部104の受信入力レベルZが上記
Y(=−41[dBm])と一致するか否かを判断す
る。受信入力レベルZがYと一致した場合は、第2の下
り周波数受信部104が正常に動作していると判断され
(ステップS704)、一方、受信入力レベルZがYと
不一致の場合には、第2の下り周波数受信部104が故
障していると判断される(ステップS705)。
【0095】以上のように、本実施形態の複合無線装置
401では、複合無線装置401内に、第2の下り周波
数受信部104の周波数帯域を発振することができる第
2の故障検出用局部発振441を設けることで、第2の
下り周波数受信部104の故障検出を可能とした。
【0096】つまり、本実施形態では、複合無線装置4
01内に、第2の下り周波数受信部104の周波数帯域
を発振することができる第2の故障検出用局部発振44
1を設け、第2の故障検出用局部発振441の出力を用
いて第2の下り周波数受信部104の故障検出を行うこ
とにより、第1または第2の送受信共用アンテナ10
6,107が故障している場合においても、受信部の故
障検出用の試験装置を別途用意することなく、複合無線
装置401内で第2の下り周波数受信部104の故障検
出を行うことができる。
【0097】なお、本実施形態では、第2の下り周波数
受信部104の故障検出用に第2の故障検出用局部発振
部441等を備える構成としたが、本実施形態の変形と
して、第1の下り周波数受信部102の受信周波数帯域
の周波数を持つ信号を出力する第3の故障検出用局部発
振部と、第1の高周波信号切替部108の出力または第
3の故障検出用局部発振部の出力を切替えて第1の下り
周波数受信部102に供給する第8の高周波信号切替部
とを備えて構成し、制御部412の制御により、第3の
故障検出用局部発振部の出力を第1の下り周波数受信部
102で受信し、第1のレベル検出手段110の検出結
果に基づき第1の下り周波数受信部102の故障検出を
行うこともできる。
【0098】また、第2の故障検出用局部発振部441
において、第1の下り周波数受信部102および第2の
下り周波数受信部104のそれぞれの受信周波数帯域を
発振できるようにしておけば、1つの故障検出用局部発
振部で第1の下り周波数受信部102および第2の下り
周波数受信部104の両方の故障検出を行うことができ
る。
【0099】〔第5の実施形態〕次に、図5は本発明の
第5の実施形態に係る複合無線装置の構成図である。同
図において、図1(第1の実施形態)と重複する部分に
は同一の符号を附して詳細な説明を省略する。
【0100】図5において、本実施形態の複合無線装置
501は、第1の下り周波数受信部102、第1の上り
周波数送信部503、第1の送受信共用アンテナ10
6、第1の高周波信号切替部108、第1の周波数シン
セサイザ部114および第1のレベル検出部110を備
えた第1の送受信系統と、第2の下り周波数受信部10
4、第2の上り周波数送信部105、第2の送受信共用
アンテナ107、第2の高周波信号切替部109、第2
の周波数シンセサイザ部115、第2のレベル検出部1
11および第10の高周波信号切替部556を備えた第
2の送受信系統と、第5の高周波信号減衰部555と、
制御部512とを備えた構成である。なお、図5中、構
成要素間を結ぶ実線は信号線を表し、制御部512と他
の構成要素間を結ぶ点線は制御部512からの制御信号
線を表す。
【0101】ここで、第1の上り周波数送信部503
は、中間周波数信号(例えば、115[MHz])を出
力する中間周波数信号処理部551と、第1の周波数シ
ンセサイザ部114の出力信号(例えば、1805[M
Hz]乃至1865[MHz])を第一または第二の出
力に切替える第9の高周波信号切替部552と、第9の
高周波信号切替部552の第一の出力に基づき中間周波
数信号を第1の上り周波数送信部503の送信周波数帯
域(1920[MHz]乃至1980[MHz])に周
波数変換する周波数変換部553と、周波数変換部55
3の出力を電力増幅する電力増幅部554とを備えた構
成である。
【0102】つまり、第1の周波数シンセサイザ部11
4は、通常運用時と故障検出動作時において、制御部5
12からの制御により、第1の上り周波数送信部503
から第1の無線通信システムの上り周波数(1920
[MHz]乃至1980[MHz])の送信波を出力で
きるよう、(1805[MHz]乃至1865[MH
z])の信号を出力するよう動作する。
【0103】また、第9の高周波信号切替部552は、
通常運用時では、制御部512からの制御により、第1
の周波数シンセサイザ部114の出力信号を周波数変換
部553へ入力するよう動作し、故障検出動作時では、
第1の周波数シンセサイザ部114の出力信号を第2の
下り周波数受信部104へ入力するよう動作する。
【0104】また、第5の高周波信号減衰部555は、
第1の周波数シンセサイザ部114の出力信号を(例え
ば、−30[dB])減衰し、第10の高周波信号切替
部556を介して第2の下り周波数受信部104へ伝送
する。
【0105】また、第10の高周波信号切替部556
は、制御部512からの制御により、通常運用時におい
ては、第2の高周波信号切替部109からの受信信号を
第2の下り周波数受信部104へ伝送するように、また
故障検出動作時においては、第5の高周波信号減衰部5
55を介した第1の周波数シンセサイザ部114の出力
信号を第2の下り周波数受信部104へ伝送するように
それぞれ動作する。
【0106】さらに、制御部512は、第1の下り周波
数受信部102、第1の上り周波数送信部503、第1
の周波数シンセサイザ部114、第2の下り周波数受信
部104、第2の上り周波数送信部105、第2の周波
数シンセサイザ部115および第10の高周波信号切替
部556に対して制御信号を出力してこれらの動作を制
御する。
【0107】制御部512は、通常運用時においては、
複合無線装置501で無線通信ができるように動作し、
故障検出動作時においては、第2の下り周波数受信部1
04の故障検出を行うために、第1の周波数シンセサイ
ザ部114の出力信号を第2の下り周波数受信部104
で受信するように制御を行う。
【0108】次に、以上説明した各構成要素を備えた本
実施形態の複合無線装置501における故障検出時の動
作について、図7を参照して詳細に説明する。第1の周
波数シンセサイザ部114から出力された周波数帯域
(1805[MHz]乃至1865[MHz])の高周
波信号は、第5の高周波信号減衰部555および第10
の高周波信号切替部556を介して第2の下り周波数受
信部104へ伝送された後、第2のレベル検出部111
により受信信号レベルZが評価される。
【0109】ここで、第5の高周波信号減衰部555の
減衰量L5を−30[dB]、第2の無線通信システム
の下り周波数(1805[MHz]乃至1865[MH
z])における第9の高周波信号切替部552の通過損
失IL9を−1[dB]、第10の高周波信号切替部5
56の通過損失IL10を−1[dB]とすると、第1
の周波数シンセサイザ部114からX=−10[dB
m]の信号を出力した場合、第2の下り周波数受信部1
04へ入力される信号レベルYは、次式となる。 Y=X+IL9+L5+IL10 =−10−1−30−1=−42[dBm]
【0110】つまり、図7のフローチャートにおいて、
ステップS701で故障検出動作が開始され、ステップ
S702で第1の周波数シンセサイザ部114からX=
−10[dBm]の信号を出力したときに、ステップS
703で第2のレベル検出部111によって検出された
第2の下り周波数受信部104の受信入力レベルZが上
記Y(=−42[dBm])と一致するか否かを判断す
る。受信入力レベルZがYと一致した場合は、第2の下
り周波数受信部104が正常に動作していると判断され
(ステップS704)、一方、受信入力レベルZがYと
不一致の場合には、第2の下り周波数受信部104が故
障していると判断される(ステップS705)。
【0111】以上のように、本実施形態の複合無線装置
501では、複合無線装置501内に、第2の下り周波
数受信部104の周波数帯域を発振することができる第
1の周波数シンセサイザ部114が存在する場合、故障
検出動作時にその第1の周波数シンセサイザ部114の
出力信号を第2の下り周波数受信部104へ入力するこ
とで、第2の下り周波数受信部104の故障検出を可能
とした。
【0112】つまり、本実施形態では、複合無線装置5
01内に、第2の下り周波数受信部104の周波数帯域
を発振することができる第1の周波数シンセサイザ部1
14が存在する場合、故障検出動作時にその第1の周波
数シンセサイザ部114の出力信号を用いて第2の下り
周波数受信部104の故障検出を行うことにより、第1
または第2の送受信共用アンテナ106,107が故障
している場合においても、受信部の故障検出用の試験装
置を別途用意することなく、複合無線装置501内で第
2の下り周波数受信部104の故障検出を行うことがで
きる。
【0113】なお、本実施形態では、第2の下り周波数
受信部104の故障検出に第1の周波数シンセサイザ部
114の出力信号を用いる構成としたが、本実施形態の
変形として、第2の下り周波数受信部104の故障検出
に第2の周波数シンセサイザ部115の出力信号を用い
る構成(第1の変形例)とすることも可能である。さら
に、第1の下り周波数受信部102の故障検出に第2の
周波数シンセサイザ部115の出力信号を用いる構成
(第2の変形例)や、第1の下り周波数受信部102の
故障検出に第1の周波数シンセサイザ部114の出力信
号を用いる構成(第3の変形例)も考えられる。
【0114】ここで、第2の変形例について具体的に述
べれば、第2の上り周波数送信部105に、中間周波数
信号を出力する中間周波数信号処理部と、第2の周波数
シンセサイザ部115の出力を第一または第二の出力に
切替える第11の高周波信号切替部と、第11の高周波
信号切替部の第一の出力に基づき中間周波数信号を第2
の上り周波数送信部105の送信周波数帯域に周波数変
換する周波数変換部と、周波数変換部の出力を電力増幅
する電力増幅部とを備えた構成とし、また、第2の高周
波信号切替部108の出力または第11の高周波信号切
替部の第二の出力を切替えて第1の下り周波数受信部1
02に供給する第12の高周波信号切替部を備えて、制
御部512により、第2の周波数シンセサイザ部115
の出力を第1の下り周波数受信部102で受信し、第1
のレベル検出手段110の検出結果に基づき第1の下り
周波数受信部102の故障検出を行うものである。
【0115】〔第6の実施形態〕次に、図6は本発明の
第6の実施形態に係る複合無線装置の構成図である。同
図において、図1および図5(第1および第5の実施形
態)と重複する部分には同一の符号を附して詳細な説明
を省略する。
【0116】図6において、本実施形態の複合無線装置
601は、第1の下り周波数受信部102、第1の上り
周波数送信部503、第1の送受信共用アンテナ10
6、第1の高周波信号切替部108、第1の周波数シン
セサイザ部114および第1のレベル検出部110を備
えた第1の送受信系統と、第2の下り周波数受信部10
4、第2の上り周波数送信部105、第2の送受信共用
アンテナ107、第2の高周波信号切替部109、第2
の周波数シンセサイザ部115、第2のレベル検出部1
11および第13の高周波信号切替部664を備えた第
2の送受信系統と、第4の故障検出用局部発振部661
と、第2の故障検出用周波数変換部662と、第7の高
周波信号減衰部663と、制御部612とを備えた構成
である。なお、図6中、構成要素間を結ぶ実線は信号線
を表し、制御部612と他の構成要素間を結ぶ点線は制
御部612からの制御信号線を表す。
【0117】ここで、第1の上り周波数送信部503
は、第5の実施形態と同等の構成であるが、周波数構成
が異なる。すなわち、第1の上り周波数送信部503
は、中間周波数信号(例えば、370[MHz])を出
力する中間周波数信号処理部551と、第1の周波数シ
ンセサイザ部114の出力信号(例えば、1550[M
Hz]乃至1610[MHz])を第一または第二の出
力に切替える第9の高周波信号切替部552と、第9の
高周波信号切替部552の第一の出力に基づき中間周波
数信号を第1の上り周波数送信部503の送信周波数帯
域(1920[MHz]乃至1980[MHz])に周
波数変換する周波数変換部553と、周波数変換部55
3の出力を電力増幅する電力増幅部554とを備えた構
成である。
【0118】つまり、第1の周波数シンセサイザ部11
4は、通常運用時と故障検出動作時において、制御部6
12からの制御により、第1の上り周波数送信部503
から第1の無線通信システムの上り周波数(1920
[MHz]乃至1980[MHz])の送信波を出力で
きるよう、(1550[MHz]乃至1610[MH
z])の信号を出力するよう動作する。
【0119】また、第4の故障検出用局部発振部661
は、故障検出動作時において、例えば、周波数270
[MHz]の高周波信号を出力する。なお、第4の故障
検出用局部発振部661は通常運用時においては動作し
ない。
【0120】また、第2の故障検出用周波数変換部66
2は、故障検出動作時において、第1の周波数シンセサ
イザ部114からの出力信号(1550[MHz]乃至
1610[MHz])を第4の故障検出用局部発振部6
61の高周数信号(270[MHz])と混合して、第
2の無線通信システムの下り周波数(1820[MH
z]乃至1880[MHz])に周波数変換するように
動作する。なお、第2の故障検出用周波数変換部662
は通常運用時においては動作しない。
【0121】また、第7の高周波信号減衰部663は、
第2の故障検出用周波数変換部662の出力信号を(例
えば、−30[dB])減衰し、第13の高周波信号切
替部664を介して第2の下り周波数受信部104へ伝
送する。
【0122】また、第13の高周波信号切替部664
は、制御部612からの制御により、通常運用時におい
ては、第2の高周波信号切替部109からの受信信号を
第2の下り周波数受信部104へ伝送するように、また
故障検出動作時においては、第7の高周波信号減衰部6
63を介した第2の故障検出用周波数変換部662の出
力信号を第2の下り周波数受信部104へ伝送するよう
にそれぞれ動作する。
【0123】さらに、制御部612は、第1の下り周波
数受信部102、第1の上り周波数送信部503、第1
の周波数シンセサイザ部114、第2の下り周波数受信
部104、第2の上り周波数送信部105、第2の周波
数シンセサイザ部115、第4の故障検出用局部発振部
661、第2の故障検出用周波数変換部662、第7の
高周波信号減衰部663および第13の高周波信号切替
部664に対して制御信号を出力してこれらの動作を制
御する。
【0124】制御部612は、通常運用時においては、
複合無線装置601で無線通信ができるように動作し、
故障検出動作時においては、第2の下り周波数受信部1
04の故障検出を行うために、第1の周波数シンセサイ
ザ部114の出力信号を周波数変換した信号を第2の下
り周波数受信部104で受信するように制御を行う。
【0125】次に、以上説明した各構成要素を備えた本
実施形態の複合無線装置601における故障検出時の動
作について、図7を参照して詳細に説明する。第1の周
波数シンセサイザ部114から出力された周波数帯域
(1550[MHz]乃至1610[MHz])の高周
波信号は、第4の故障検出用局部発振部661および第
2の故障検出用周波数変換部662により、第2の無線
通信システムの下り周波数帯域(1820[MHz]乃
至1880[MHz])に変換された後、第7の高周波
信号減衰部663および第13の高周波信号切替部66
4を介して第2の下り周波数受信部104へ伝送され、
第2のレベル検出部111により受信信号レベルZが評
価される。
【0126】ここで、第7の高周波信号減衰部663の
減衰量L7を−30[dB]、第9の高周波信号切替部
552の通過損失IL9を−1[dB]、第2の故障検
出用周波数変換部662の変換損失L2を−10[d
B]、第13の高周波信号切替部664の通過損失IL
13を−1[dB]とすると、第1の周波数シンセサイ
ザ部114からX=−10[dBm]の信号を出力した
場合、第2の下り周波数受信部104へ入力される信号
レベルYは、次式となる。 Y=X+IL9+L2+L7+IL13 =−10−1−10−30−1=−52[dBm]
【0127】つまり、図7のフローチャートにおいて、
ステップS701で故障検出動作が開始され、ステップ
S702で第1の周波数シンセサイザ部114からX=
−10[dBm]の信号を出力したときに、ステップS
703で第2のレベル検出部111によって検出された
第2の下り周波数受信部104の受信入力レベルZが上
記Y(=−52[dBm])と一致するか否かを判断す
る。受信入力レベルZがYと一致した場合は、第2の下
り周波数受信部104が正常に動作していると判断され
(ステップS704)、一方、受信入力レベルZがYと
不一致の場合には、第2の下り周波数受信部104が故
障していると判断される(ステップS705)。
【0128】以上のように、本実施形態の複合無線装置
601では、複合無線装置601内の第1の周波数シン
セサイザ部114が、第2の下り周波数受信部104の
周波数帯域を発振することができない場合、第1の周波
数シンセサイザ部114から出力される高周波信号を第
4の故障検出用局部発振部661および第2の故障検出
用周波数変換部662によって第2の下り周波数受信部
104の周波数帯域に周波数変換した後に第2の下り周
波数受信部104へ入力することで、第2の下り周波数
受信部104の故障検出を可能とした。
【0129】つまり、本実施形態では、複合無線装置6
01内の第2の下り周波数受信部104の周波数帯域と
第1の周波数シンセサイザ部114の発振周波数とが大
きく離れている場合においても、受信部の故障検出用の
試験装置を別途用意することなく、複合無線装置601
内で第2の下り周波数受信部104の故障検出を行うこ
とができる。
【0130】なお、本実施形態では、第2の下り周波数
受信部104の故障検出に第1の周波数シンセサイザ部
114の出力信号を用いる構成としたが、本実施形態の
変形として、第2の下り周波数受信部104の故障検出
に第2の周波数シンセサイザ部115の出力信号を用い
る構成(第1の変形例)とすることも可能である。さら
に、第1の下り周波数受信部102の故障検出に第2の
周波数シンセサイザ部115の出力信号を用いる構成
(第2の変形例)や、第1の下り周波数受信部102の
故障検出に第1の周波数シンセサイザ部114の出力信
号を用いる構成(第3の変形例)も考えられる。
【0131】ここで、第2の変形例について具体的に述
べれば、第2の上り周波数送信部105に、中間周波数
信号を出力する中間周波数信号処理部と、第2の周波数
シンセサイザ部115の出力を第一または第二の出力に
切替える第11の高周波信号切替部と、第11の高周波
信号切替部の第一の出力に基づき中間周波数信号を第2
の上り周波数送信部105の送信周波数帯域に周波数変
換する周波数変換部と、周波数変換部の出力を電力増幅
する電力増幅部とを備えた構成とし、また、第5の故障
検出用局部発振部と、第11の高周波信号切替部の第二
の出力を第5の故障検出用局部発振部の発振周波数に基
づき第1の下り周波数受信部102の周波数帯域に周波
数変換する第3の故障検出用周波数変換部と、第2の高
周波信号切替部108の出力または第3の故障検出用周
波数変換部の出力を切替えて第1の下り周波数受信部1
02に供給する第14の高周波信号切替部とを備えて、
制御部612により、第2の周波数シンセサイザ部11
5の出力を第1の下り周波数受信部102の受信周波数
帯域に周波数変換した後に第1の下り周波数受信部10
2で受信し、第1のレベル検出手段110の検出結果に
基づき第1の下り周波数受信部102の故障検出を行う
ものである。
【0132】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の複合無線
装置によれば、2以上の周波数分割複信方式の無線通信
システムに対応した複合無線装置であって、制御部によ
り、第1および第2の下り周波数受信部の受信動作と、
第1および第2の上り周波数送信部の送信動作とを同時
に制御して、故障検出動作時には、第1の送受信共用ア
ンテナと第1の上り周波数送信部とで送信された送信波
を第2の送受信共用アンテナと第2の下り周波数受信部
とで受信し、第2のレベル検出手段による第2の下り周
波数受信部の受信入力レベルの検出結果に基づき第2の
下り周波数受信部の故障検出を行うこととしたので、受
信部の故障検出用の試験装置を別途用意することなく、
当該複合無線装置内の構成要素のみを用いて下り周波数
受信部の故障検出を行い得る複合無線装置を提供するこ
とができる。
【0133】また、本発明によれば、第1または第2の
送受信共用アンテナが故障している場合においても、受
信部の故障検出用の試験装置を別途用意することなく、
当該複合無線装置内で下り周波数受信部の故障検出を行
うことができる。
【0134】また、本発明によれば、第2の上り周波数
送信部の周波数帯域と第1の下り周波数受信部の周波数
帯域とが大きく離れている場合であっても、受信部の故
障検出用の試験装置を別途用意することなく、当該複合
無線装置内で下り周波数受信部の故障検出を行うことが
できる。
【0135】さらに、本発明によれば、下り周波数受信
部の周波数帯域と当該複合無線装置内の周波数シンセサ
イザ部の発振周波数帯域とが大きく離れている場合であ
っても、受信部の故障検出用の試験装置を別途用意する
ことなく、当該複合無線装置内で下り周波数受信部の故
障検出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る複合無線装置の
構成図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る複合無線装置の
構成図である。
【図3】本発明の第3の実施形態に係る複合無線装置の
構成図である。
【図4】本発明の第4の実施形態に係る複合無線装置の
構成図である。
【図5】本発明の第5の実施形態に係る複合無線装置の
構成図である。
【図6】本発明の第6の実施形態に係る複合無線装置の
構成図である。
【図7】図7(a)は各実施形態の複合無線装置におけ
る故障検出動作を説明するフローチャートであり、同図
(b)は各実施形態におけるパラメータXおよびYの具
体的数値を例示する説明図である。
【符号の説明】
101,201,301,401,501,601
複合無線装置 102 第1の下り周波数受信部 103,503 第1の上り周波数送信部 104 第2の下り周波数受信部 105 第2の上り周波数送信部 106 第1の送受信共用アンテナ 107 第2の送受信共用アンテナ 108 第1の高周波信号切替部 109 第2の高周波信号切替部 110 第1のレベル検出部 111 第2のレベル検出部 112,212,312,412,512,612
制御部 114 第1の周波数シンセサイザ部 115 第2の周波数シンセサイザ部 221 第3の高周波信号切替部 222 第1の高周波信号減衰部 223 第4の高周波信号切替部 331 第6の高周波信号切替部 332 第5の高周波信号切替部 333 第1の故障検出用周波数変換部 334 第1の故障検出用局部発振部 335 第2の高周波信号減衰部 441 第2の故障検出用局部発振部 442 第3の高周波信号減衰部 443 第7の高周波信号切替部 551 中間周波数信号処理部 552 第9の高周波信号切替部 553 周波数変換部 554 電力増幅部 555 第5の高周波信号減衰部 556 第10の高周波信号切替部 661 第4の故障検出用局部発振部 662 第2の故障検出用周波数変換部 663 第7の高周波信号減衰部 664 第13の高周波信号切替部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 英信 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 Fターム(参考) 5K018 AA04 BA02 CA06 HA02 HA05 5K022 AA10 AA11 AA21 AA41 5K042 AA06 CA13 DA19 EA03 EA08 FA11 JA05 LA11 5K067 AA26 CC02 EE02 EE10 GG11 HH22 HH23 KK03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2以上の周波数分割複信方式無線通信シ
    ステムに対応した複合無線装置であって、 第1および第2の送受信共用アンテナと、 第1および第2の下り周波数受信部と、 第1および第2の上り周波数送信部と、 第1および第2の周波数シンセサイザ部と、 前記第1の下り周波数受信部と前記第1の上り周波数送
    信部とで前記第1の送受信共用アンテナを共用するため
    の第1の高周波信号切替部と、 前記第2の下り周波数受信部と前記第2の上り周波数送
    信部とで前記第2の送受信共用アンテナを共用するため
    の第2の高周波信号切替部と、 前記第2の下り周波数受信部の受信入力レベルを検出す
    る第2のレベル検出部と、 前記第1および第2の下り周波数受信部の受信動作と、
    前記第1および第2の上り周波数送信部の送信動作とを
    同時に制御して、故障検出動作時に、前記第1の送受信
    共用アンテナと前記第1の上り周波数送信部とで送信さ
    れた送信波を前記第2の送受信共用アンテナと前記第2
    の下り周波数受信部とで受信し、前記第2のレベル検出
    手段の検出結果に基づき前記第2の下り周波数受信部の
    故障検出を行う制御部と、を有することを特徴とする複
    合無線装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の下り周波数受信部の受信入力
    レベルを検出する第1のレベル検出部を有し、 前記制御部は、故障検出動作時に、前記第2の送受信共
    用アンテナと前記第2の上り周波数送信部とで送信され
    た送信波を前記第1の送受信共用アンテナと前記第1の
    下り周波数受信部とで受信し、前記第1のレベル検出手
    段の検出結果に基づき前記第1の下り周波数受信部の故
    障検出を行うことを特徴とする請求項1に記載の複合無
    線装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の上り周波数送信部の出力を前
    記第1高周波信号切替部への出力または第二の出力に切
    替える第3の高周波信号切替部と、 前記第2の高周波信号切替部の出力または前記第3の高
    周波信号切替部の第二の出力を切替えて前記第2の下り
    周波数受信部に供給する第4の高周波信号切替部と、を
    有し、 前記制御部は、前記第1の上り周波数送信部から出力さ
    れた送信波を前記第2の下り周波数受信部で受信し、前
    記第2のレベル検出手段の検出結果に基づき前記第2の
    下り周波数受信部の故障検出を行うことを特徴とする請
    求項1に記載の複合無線装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の下り周波数受信部の受信入力
    レベルを検出する第1のレベル検出部と、 前記第2の上り周波数送信部の出力を前記第2高周波信
    号切替部への出力または第二の出力に切替える第5の高
    周波信号切替部と、 第1の故障検出用局部発振部と、 前記第5の高周波信号切替部の第二出力を前記第1の故
    障検出用局部発振部の発振周波数に基づき前記第1の下
    り周波数受信部の周波数帯域に周波数変換する第1の故
    障検出用周波数変換部と、 前記第1の高周波信号切替部の出力または前記第1の故
    障検出用周波数変換部の出力を切替えて前記第1の下り
    周波数受信部に供給する第6の高周波信号切替部と、を
    有し、 前記制御部は、前記第2の上り周波数送信部から出力さ
    れた送信波を前記第1の下り周波数受信部の受信周波数
    帯域に周波数変換した後に前記第1の下り周波数受信部
    で受信し、前記第1のレベル検出手段の検出結果に基づ
    き前記第1の下り周波数受信部の故障検出を行うことを
    特徴とする請求項1または3に記載の複合無線装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の下り周波数受信部の受信周波
    数帯域の周波数を持つ信号を出力する第2の故障検出用
    局部発振部と、 前記第2の高周波信号切替部の出力または前記第2の故
    障検出用局部発振部の出力を切替えて前記第2の下り周
    波数受信部に供給する第7の高周波信号切替部と、を有
    し、 前記制御部は、前記第2の故障検出用局部発振部の出力
    を前記第2の下り周波数受信部で受信し、前記第2のレ
    ベル検出手段の検出結果に基づき前記第2の下り周波数
    受信部の故障検出を行うことを特徴とする請求項1に記
    載の複合無線装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の下り周波数受信部の受信周波
    数帯域の周波数を持つ信号を出力する第3の故障検出用
    局部発振部と、 前記第1の高周波信号切替部の出力または前記第3の故
    障検出用局部発振部の出力を切替えて前記第1の下り周
    波数受信部に供給する第8の高周波信号切替部と、を有
    し、 前記制御部は、前記第3の故障検出用局部発振部の出力
    を前記第1の下り周波数受信部で受信し、前記第1のレ
    ベル検出手段の検出結果に基づき前記第1の下り周波数
    受信部の故障検出を行うことを特徴とする請求項2に記
    載の複合無線装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の上り周波数送信部は、中間周
    波数信号を出力する中間周波数信号処理部と、前記第1
    の周波数シンセサイザ部の出力を第一または第二の出力
    に切替える第9の高周波信号切替部と、前記第9の高周
    波信号切替部の第一の出力に基づき前記中間周波数信号
    を当該第1の上り周波数送信部の送信周波数帯域に周波
    数変換する周波数変換部と、前記周波数変換部の出力を
    電力増幅する電力増幅部と、を備え、 前記複合無線装置は、前記第2の高周波信号切替部の出
    力または前記第9の高周波信号切替部の第二の出力を切
    替えて前記第2の下り周波数受信部に供給する第10の
    高周波信号切替部を有し、 前記制御部は、前記第1の周波数シンセサイザ部の出力
    を前記第2の下り周波数受信部で受信し、前記第2のレ
    ベル検出手段の検出結果に基づき前記第2の下り周波数
    受信部の故障検出を行うことを特徴とする請求項1に記
    載の複合無線装置。
  8. 【請求項8】 前記第2の上り周波数送信部は、中間周
    波数信号を出力する中間周波数信号処理部と、前記第2
    の周波数シンセサイザ部の出力を第一または第二の出力
    に切替える第11の高周波信号切替部と、前記第11の
    高周波信号切替部の第一の出力に基づき前記中間周波数
    信号を当該第2の上り周波数送信部の送信周波数帯域に
    周波数変換する周波数変換部と、前記周波数変換部の出
    力を電力増幅する電力増幅部と、を備え、 前記複合無線装置は、前記第2の高周波信号切替部の出
    力または前記第11の高周波信号切替部の第二の出力を
    切替えて前記第1の下り周波数受信部に供給する第12
    の高周波信号切替部を有し、 前記制御部は、前記第2の周波数シンセサイザ部の出力
    を前記第1の下り周波数受信部で受信し、前記第1のレ
    ベル検出手段の検出結果に基づき前記第1の下り周波数
    受信部の故障検出を行うことを特徴とする請求項2に記
    載の複合無線装置。
  9. 【請求項9】 第4の故障検出用局部発振部と、 前記第9の高周波信号切替部の第二の出力を前記第4の
    故障検出用局部発振部の発振周波数に基づき前記第2の
    下り周波数受信部の周波数帯域に周波数変換する第2の
    故障検出用周波数変換部と、 前記第2の高周波信号切替部の出力または前記第2の故
    障検出用周波数変換部の出力を切替えて前記第2の下り
    周波数受信部に供給する第13の高周波信号切替部と、
    を有し、 前記制御部は、前記第1の周波数シンセサイザ部の出力
    を前記第2の下り周波数受信部の受信周波数帯域に周波
    数変換した後に前記第2の下り周波数受信部で受信し、
    前記第2のレベル検出手段の検出結果に基づき前記第2
    の下り周波数受信部の故障検出を行うことを特徴とする
    請求項7に記載の複合無線装置。
  10. 【請求項10】 第5の故障検出用局部発振部と、 前記第11の高周波信号切替部の第二の出力を前記第5
    の故障検出用局部発振部の発振周波数に基づき前記第1
    の下り周波数受信部の周波数帯域に周波数変換する第3
    の故障検出用周波数変換部と、 前記第2の高周波信号切替部の出力または前記第3の故
    障検出用周波数変換部の出力を切替えて前記第1の下り
    周波数受信部に供給する第14の高周波信号切替部と、
    を有し、 前記制御部は、前記第2の周波数シンセサイザ部の出力
    を前記第1の下り周波数受信部の受信周波数帯域に周波
    数変換した後に前記第1の下り周波数受信部で受信し、
    前記第1のレベル検出手段の検出結果に基づき前記第1
    の下り周波数受信部の故障検出を行うことを特徴とする
    請求項8に記載の複合無線装置。
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