JPH11195336A - 架橋絶縁ケーブルの竪形連続架橋装置 - Google Patents
架橋絶縁ケーブルの竪形連続架橋装置Info
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- JPH11195336A JPH11195336A JP898A JP898A JPH11195336A JP H11195336 A JPH11195336 A JP H11195336A JP 898 A JP898 A JP 898A JP 898 A JP898 A JP 898A JP H11195336 A JPH11195336 A JP H11195336A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 架橋プラスチック絶縁ケーブルの製造に必須
のガス抜き時間を短縮した竪形連続架橋装置を提供す
る。 【解決手段】 導体外周に未架橋絶縁物を押出被覆する
押出装置、該押出装置の垂直方向下方に設けた加圧加熱
部および加圧冷却部とからなる加圧架橋装置、該加圧架
橋装置の前記加圧冷却部で冷却された被覆導体を180
°反転させる反転装置、反転した被覆導体を前記未架橋
絶縁物の融点以上で酸化劣化しない温度範囲で再加熱す
る加圧再加熱部および加圧再冷却部とからなる加圧再加
熱冷却装置とからなることを特徴とする架橋絶縁ケーブ
ルの竪形連続架橋装置。
のガス抜き時間を短縮した竪形連続架橋装置を提供す
る。 【解決手段】 導体外周に未架橋絶縁物を押出被覆する
押出装置、該押出装置の垂直方向下方に設けた加圧加熱
部および加圧冷却部とからなる加圧架橋装置、該加圧架
橋装置の前記加圧冷却部で冷却された被覆導体を180
°反転させる反転装置、反転した被覆導体を前記未架橋
絶縁物の融点以上で酸化劣化しない温度範囲で再加熱す
る加圧再加熱部および加圧再冷却部とからなる加圧再加
熱冷却装置とからなることを特徴とする架橋絶縁ケーブ
ルの竪形連続架橋装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は架橋プラスチック絶
縁ケーブルを製造する竪形連続架橋装置に関するもの
で、特に、絶縁層の肉厚が厚い超高圧電力ケーブルの製
造に好適な架橋装置に関するものである。
縁ケーブルを製造する竪形連続架橋装置に関するもの
で、特に、絶縁層の肉厚が厚い超高圧電力ケーブルの製
造に好適な架橋装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、プラスチック絶縁ケーブル、
特に、架橋ポリエチレン絶縁超高圧電力ケーブルの製造
装置としては、図5(イ)(ロ)に示すように、高層建
屋H内の上層に設置され、未架橋のポリエチレン(絶縁
物)を導体1に押出被覆する押出装置A、該押出装置A
に接続され、導体上に押出被覆された未架橋ポリエチレ
ン絶縁層を加熱架橋する加圧加熱部4と該加圧加熱部4
に連続する加圧冷却部5とからなる加圧架橋装置Bとで
構成される連続架橋装置が知られている。上記の連続架
橋装置における加圧加熱は水蒸気を加熱媒体とする水蒸
気加熱、あるいは、窒素ガス等の不活性ガス下における
輻射加熱が一般的であるが、水蒸気加熱で架橋する場合
は水蒸気が絶縁層中に浸透して電気的特性の低下の原因
となり、輻射加熱では、前記水蒸気架橋の欠点はある程
度改善されるが、不活性ガス中に含まれる水分やポリエ
チレン(絶縁物)に混入される架橋剤の分解生成物(分
解残渣)(架橋剤として一般に使用されるジクミルパー
オキサイドで架橋すると分解生成物として水、クミルア
ルコール、メタン等が発生する)が絶縁層中に残り、こ
れらが電気的特性の低下、特に水トリー発生の原因とな
る危険性がある。
特に、架橋ポリエチレン絶縁超高圧電力ケーブルの製造
装置としては、図5(イ)(ロ)に示すように、高層建
屋H内の上層に設置され、未架橋のポリエチレン(絶縁
物)を導体1に押出被覆する押出装置A、該押出装置A
に接続され、導体上に押出被覆された未架橋ポリエチレ
ン絶縁層を加熱架橋する加圧加熱部4と該加圧加熱部4
に連続する加圧冷却部5とからなる加圧架橋装置Bとで
構成される連続架橋装置が知られている。上記の連続架
橋装置における加圧加熱は水蒸気を加熱媒体とする水蒸
気加熱、あるいは、窒素ガス等の不活性ガス下における
輻射加熱が一般的であるが、水蒸気加熱で架橋する場合
は水蒸気が絶縁層中に浸透して電気的特性の低下の原因
となり、輻射加熱では、前記水蒸気架橋の欠点はある程
度改善されるが、不活性ガス中に含まれる水分やポリエ
チレン(絶縁物)に混入される架橋剤の分解生成物(分
解残渣)(架橋剤として一般に使用されるジクミルパー
オキサイドで架橋すると分解生成物として水、クミルア
ルコール、メタン等が発生する)が絶縁層中に残り、こ
れらが電気的特性の低下、特に水トリー発生の原因とな
る危険性がある。
【0003】このため、従来は絶縁層中の水分や架橋剤
の分解残渣を除去(以下「ガス抜き」という)するため
に、架橋終了後のケーブルをドラム巻きして乾燥室に収
納し、60〜90°Cに加熱してガス抜きを行っている
が、ケーブルをドラム巻きして加熱するために乾燥温度
を高くするとケーブル絶縁層が軟化してケーブル重量に
耐えられなくなり下側に位置するケーブルが変形した
り、ケーブルが膨張し変形することがある。また、比較
的低温で乾燥すると長時間を要し、経済的に問題があっ
た。更に、超高圧ケーブルになるとケーブルが太くなる
ためそれを巻き取るドラムも大型化し、それにともなっ
てケーブルの重量も重くなるため、乾燥室の温度を高く
できず、せいぜい60°C程度で乾燥しなければなら
ず、また、絶縁層の肉厚も厚くなるため、ガス抜きには
更に長時間を要していた。
の分解残渣を除去(以下「ガス抜き」という)するため
に、架橋終了後のケーブルをドラム巻きして乾燥室に収
納し、60〜90°Cに加熱してガス抜きを行っている
が、ケーブルをドラム巻きして加熱するために乾燥温度
を高くするとケーブル絶縁層が軟化してケーブル重量に
耐えられなくなり下側に位置するケーブルが変形した
り、ケーブルが膨張し変形することがある。また、比較
的低温で乾燥すると長時間を要し、経済的に問題があっ
た。更に、超高圧ケーブルになるとケーブルが太くなる
ためそれを巻き取るドラムも大型化し、それにともなっ
てケーブルの重量も重くなるため、乾燥室の温度を高く
できず、せいぜい60°C程度で乾燥しなければなら
ず、また、絶縁層の肉厚も厚くなるため、ガス抜きには
更に長時間を要していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような問題を解決
する手段として、連続架橋装置の架橋過程で絶縁層内に
浸透した水分や架橋剤の分解残渣を取り除くために、加
圧架橋、加圧冷却後のケーブルを連続して再び再加熱、
再冷却する方法が提案され、具体的装置も開示されてい
る。即ち、実開平6−80221号公報には、押出装置
に接続され、不活性ガス雰囲気に保持された加熱部およ
び冷却部からなる架橋装置と、この架橋装置に接続され
て乾燥室をタンデムに配置し、乾燥室の温度を冷却部を
通過後の温度に保持したままガス抜きをおこなう連続架
橋装置が示されている。したしながら、このような装置
で例えば220kV、1000sqの架橋絶縁ケーブル
を0.45m/minの速度で製造しようとすると、乾
燥室の長さは設計上で1000m以上と途轍もなく長く
なり、実用に供することが不可能なものとなる。本発明
は以上の問題点を解決するためになされたもので、竪型
連続架橋装置の高さを有効に利用して特に高圧電力ケー
ブルを効率良く製造できるようにしたものである。
する手段として、連続架橋装置の架橋過程で絶縁層内に
浸透した水分や架橋剤の分解残渣を取り除くために、加
圧架橋、加圧冷却後のケーブルを連続して再び再加熱、
再冷却する方法が提案され、具体的装置も開示されてい
る。即ち、実開平6−80221号公報には、押出装置
に接続され、不活性ガス雰囲気に保持された加熱部およ
び冷却部からなる架橋装置と、この架橋装置に接続され
て乾燥室をタンデムに配置し、乾燥室の温度を冷却部を
通過後の温度に保持したままガス抜きをおこなう連続架
橋装置が示されている。したしながら、このような装置
で例えば220kV、1000sqの架橋絶縁ケーブル
を0.45m/minの速度で製造しようとすると、乾
燥室の長さは設計上で1000m以上と途轍もなく長く
なり、実用に供することが不可能なものとなる。本発明
は以上の問題点を解決するためになされたもので、竪型
連続架橋装置の高さを有効に利用して特に高圧電力ケー
ブルを効率良く製造できるようにしたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
竪形連続架橋装置は、導体外周に未架橋絶縁物を押出被
覆する押出装置、該押出装置の垂直方向下方に設けた加
圧加熱部および加圧冷却部とからなる加圧架橋装置、該
加圧架橋装置の前記加圧冷却部内に設けられ冷却された
被覆導体を上方に反転させる反転装置、反転した被覆導
体を前記未架橋絶縁物の融点以上で酸化劣化しない温度
範囲で再加熱する加圧再加熱部および加圧再冷却部とか
らなる加圧再加熱冷却装置で構成されることを特徴とす
るものである。本発明の請求項2記載の竪形連続架橋装
置は、導体外周に未架橋絶縁物を押出被覆する押出装
置、該押出装置の垂直方向下方に設けた加圧加熱部およ
び加圧冷却部とからなる加圧架橋装置、該加圧架橋装置
の前記加圧冷却部内に設けられ冷却された被覆導体を上
方に反転させる第1の反転装置、前記反転した被覆導体
を再度反転させて垂直方向に降下させる第2の反転装
置、第1、第2の反転装置間に設けられ反転された被覆
導体を前記未架橋絶縁物の融点以上で酸化劣化しない温
度範囲で再加熱する加圧再加熱部および加圧再冷却部と
からなる加圧再加熱冷却装置で構成されることを特徴と
するものである。
竪形連続架橋装置は、導体外周に未架橋絶縁物を押出被
覆する押出装置、該押出装置の垂直方向下方に設けた加
圧加熱部および加圧冷却部とからなる加圧架橋装置、該
加圧架橋装置の前記加圧冷却部内に設けられ冷却された
被覆導体を上方に反転させる反転装置、反転した被覆導
体を前記未架橋絶縁物の融点以上で酸化劣化しない温度
範囲で再加熱する加圧再加熱部および加圧再冷却部とか
らなる加圧再加熱冷却装置で構成されることを特徴とす
るものである。本発明の請求項2記載の竪形連続架橋装
置は、導体外周に未架橋絶縁物を押出被覆する押出装
置、該押出装置の垂直方向下方に設けた加圧加熱部およ
び加圧冷却部とからなる加圧架橋装置、該加圧架橋装置
の前記加圧冷却部内に設けられ冷却された被覆導体を上
方に反転させる第1の反転装置、前記反転した被覆導体
を再度反転させて垂直方向に降下させる第2の反転装
置、第1、第2の反転装置間に設けられ反転された被覆
導体を前記未架橋絶縁物の融点以上で酸化劣化しない温
度範囲で再加熱する加圧再加熱部および加圧再冷却部と
からなる加圧再加熱冷却装置で構成されることを特徴と
するものである。
【0006】本発明の請求項3記載の竪形連続架橋装置
は、導体外周に未架橋絶縁物を押出被覆する押出装置、
該押出装置の垂直方向下方に設けた加圧加熱部および加
圧冷却部とからなる加圧架橋装置、該加圧架橋装置の前
記加圧冷却部内に設けられ冷却された被覆導体を上方に
反転させる第1の反転装置、反転した被覆導体を前記未
架橋絶縁物の融点以上で酸化劣化しない温度範囲で再加
熱する加圧再加熱部および加圧再冷却部とからなる加圧
再加熱冷却装置、該加圧再加熱冷却装置の上方に設けら
れ被覆導体を下方に降下させる第2の反転装置、該第2
の反転装置で降下する被覆導体を冷却する補助冷却装置
とで構成されることを特徴とするものである。本発明の
請求項4記載の竪形連続架橋装置は、導体外周に未架橋
絶縁物を押出被覆する押出装置、該押出装置の垂直方向
下方に設けた加圧加熱部および加圧冷却部とからなる加
圧架橋装置、該加圧架橋装置の前記加圧冷却部内に設け
られ冷却された被覆導体を上方に反転させる第1の反転
装置、反転した被覆導体を前記未架橋絶縁物の融点以上
で酸化劣化しない温度範囲で再加熱する加圧再加熱部お
よび加圧再冷却部とからなる加圧再加熱冷却装置、該加
圧再加熱冷却装置の加圧再冷却部内に設けられ被覆導体
を下方に降下させる第2の反転装置とで構成されること
を特徴とするものである。本発明の請求項5記載の竪形
連続架橋装置は、導体外周に未架橋絶縁物を押出被覆す
る押出装置、該押出装置の垂直方向下方に設けた加圧加
熱部および加圧冷却部とからなる加圧架橋装置、該加圧
架橋装置の前記加圧冷却部内に設けられ冷却された被覆
導体を上方に反転させる第1の反転装置、前記反転した
被覆導体を再度反転させて垂直方向に降下させる第2の
反転装置、第2の反転装置で反転された被覆導体を前記
未架橋絶縁物の融点以上で酸化劣化しない温度範囲で再
加熱する加圧再加熱部および加圧再冷却部とからなる加
圧再加熱冷却装置とで構成されることを特徴とするもの
である。
は、導体外周に未架橋絶縁物を押出被覆する押出装置、
該押出装置の垂直方向下方に設けた加圧加熱部および加
圧冷却部とからなる加圧架橋装置、該加圧架橋装置の前
記加圧冷却部内に設けられ冷却された被覆導体を上方に
反転させる第1の反転装置、反転した被覆導体を前記未
架橋絶縁物の融点以上で酸化劣化しない温度範囲で再加
熱する加圧再加熱部および加圧再冷却部とからなる加圧
再加熱冷却装置、該加圧再加熱冷却装置の上方に設けら
れ被覆導体を下方に降下させる第2の反転装置、該第2
の反転装置で降下する被覆導体を冷却する補助冷却装置
とで構成されることを特徴とするものである。本発明の
請求項4記載の竪形連続架橋装置は、導体外周に未架橋
絶縁物を押出被覆する押出装置、該押出装置の垂直方向
下方に設けた加圧加熱部および加圧冷却部とからなる加
圧架橋装置、該加圧架橋装置の前記加圧冷却部内に設け
られ冷却された被覆導体を上方に反転させる第1の反転
装置、反転した被覆導体を前記未架橋絶縁物の融点以上
で酸化劣化しない温度範囲で再加熱する加圧再加熱部お
よび加圧再冷却部とからなる加圧再加熱冷却装置、該加
圧再加熱冷却装置の加圧再冷却部内に設けられ被覆導体
を下方に降下させる第2の反転装置とで構成されること
を特徴とするものである。本発明の請求項5記載の竪形
連続架橋装置は、導体外周に未架橋絶縁物を押出被覆す
る押出装置、該押出装置の垂直方向下方に設けた加圧加
熱部および加圧冷却部とからなる加圧架橋装置、該加圧
架橋装置の前記加圧冷却部内に設けられ冷却された被覆
導体を上方に反転させる第1の反転装置、前記反転した
被覆導体を再度反転させて垂直方向に降下させる第2の
反転装置、第2の反転装置で反転された被覆導体を前記
未架橋絶縁物の融点以上で酸化劣化しない温度範囲で再
加熱する加圧再加熱部および加圧再冷却部とからなる加
圧再加熱冷却装置とで構成されることを特徴とするもの
である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において、加熱部を加圧の
可能な加圧加熱部、加圧再加熱部としたのは、加熱温度
を上昇させるためであり、特に再加熱部を加圧型とした
のは高温に保持することにより高温でのガス抜きを可能
とするためである。本発明で再加熱部の温度を、未架橋
絶縁物の融点以上の温度に設定できるのは、未架橋絶縁
物が加圧下の状態にあるため、融点以上に加熱されても
発泡等することがなく、ガス抜きされる被覆導体は垂直
に吊るされ他から外力を受けないので絶縁層が多少柔ら
かくなっても変形する恐れがないためで、高温にするこ
とで絶縁層中の架橋剤の分解残渣等が短時間で除去でき
る。その結果、再加熱部を有効に利用できる効果があ
る。しかしながら、あまり温度が高すぎると架橋した絶
縁層が酸化劣化する恐れがあるため、加圧再加熱部の温
度は架橋した絶縁物が酸化劣化しない程度の温度に抑え
る必要がある。
可能な加圧加熱部、加圧再加熱部としたのは、加熱温度
を上昇させるためであり、特に再加熱部を加圧型とした
のは高温に保持することにより高温でのガス抜きを可能
とするためである。本発明で再加熱部の温度を、未架橋
絶縁物の融点以上の温度に設定できるのは、未架橋絶縁
物が加圧下の状態にあるため、融点以上に加熱されても
発泡等することがなく、ガス抜きされる被覆導体は垂直
に吊るされ他から外力を受けないので絶縁層が多少柔ら
かくなっても変形する恐れがないためで、高温にするこ
とで絶縁層中の架橋剤の分解残渣等が短時間で除去でき
る。その結果、再加熱部を有効に利用できる効果があ
る。しかしながら、あまり温度が高すぎると架橋した絶
縁層が酸化劣化する恐れがあるため、加圧再加熱部の温
度は架橋した絶縁物が酸化劣化しない程度の温度に抑え
る必要がある。
【0008】架橋された被覆導体を反転装置で180°
反転、即ちUターンさせて再加熱するのは、床面積を有
効に活用するためで、絶縁層は加圧架橋装置で架橋され
た後に、即ち絶縁層の強度が上がった段階で180°反
転(Uターン)させるため偏肉や表面に傷をつけること
なく上昇させることができる。また、加圧再加熱冷却装
置を高層建屋に収納すれば、外気の影響を受けない等の
利点がある。なお、現在使用中の高層建屋は従来の架橋
装置のみが収納されている場合が多く、改めて建屋を建
築することなく被覆導体の上昇工程を収納することがで
きる。上述の反転装置を冷却部の中に置くのは、冷却部
の構造を簡素化するとともに冷却部の長さを長く確保
し、被覆導体を徐々に冷却するためである。
反転、即ちUターンさせて再加熱するのは、床面積を有
効に活用するためで、絶縁層は加圧架橋装置で架橋され
た後に、即ち絶縁層の強度が上がった段階で180°反
転(Uターン)させるため偏肉や表面に傷をつけること
なく上昇させることができる。また、加圧再加熱冷却装
置を高層建屋に収納すれば、外気の影響を受けない等の
利点がある。なお、現在使用中の高層建屋は従来の架橋
装置のみが収納されている場合が多く、改めて建屋を建
築することなく被覆導体の上昇工程を収納することがで
きる。上述の反転装置を冷却部の中に置くのは、冷却部
の構造を簡素化するとともに冷却部の長さを長く確保
し、被覆導体を徐々に冷却するためである。
【0009】以下本発明の実施の形態を図面に基づいて
更に詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施形態を
示すもので、(イ)は概略説明図、(ロ)は詳細説明図
で、Aは高層建屋Hの頂上近傍に据え付けられた押出装
置で、該押出装置Aでケーブル導体1に主としてポリエ
チレンからなる絶縁層を押出被覆する。2は押し出され
た被覆導体である。Bは加圧架橋装置で、押出装置Aの
垂直下方に設置され、加圧加熱部4と加圧冷却部5とか
らなっている。なお、冷却部5を加圧するのは、加圧加
熱部4との圧力バランスをとり、導体を被覆した絶縁層
の膨れ(加圧加熱されていた状態から大気圧の所に直接
出すと絶縁層が圧力低下により膨れることがある)を防
止するためで、加圧加熱部4の圧力で冷却部5を加圧し
ている。なお、図示した実施形態においては加圧冷却部
5は徐冷部5, と本冷却部5,,とからなっている。前記
加圧冷却部5はU字管状で、その最下部にはターンシー
ブあるいはプーリー等からなる第1の反転装置Dが収納
されている。Cは加圧冷却部5に続いて設けられた加圧
再加熱冷却装置で、加圧再加熱部7と、該加圧再加熱部
7に続いて設けた加圧再冷却部8とからなっている。な
お、図中11は円錐状のパッキング、12はヒーター、
13は熱交換機、Eは一旦上昇させた被覆導体2を降下
させるための第2の反転装置である。図中16は第1の
反転装置Dの下方に設けたケーブル引出口で、通常は閉
口しているが、絶縁層の厚さが薄く再加熱、再冷却の必
要のない被覆導体(ケーブル)についてはこの引出口1
6から横方向に引き出してドラムに巻き取ることが出来
る。
更に詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施形態を
示すもので、(イ)は概略説明図、(ロ)は詳細説明図
で、Aは高層建屋Hの頂上近傍に据え付けられた押出装
置で、該押出装置Aでケーブル導体1に主としてポリエ
チレンからなる絶縁層を押出被覆する。2は押し出され
た被覆導体である。Bは加圧架橋装置で、押出装置Aの
垂直下方に設置され、加圧加熱部4と加圧冷却部5とか
らなっている。なお、冷却部5を加圧するのは、加圧加
熱部4との圧力バランスをとり、導体を被覆した絶縁層
の膨れ(加圧加熱されていた状態から大気圧の所に直接
出すと絶縁層が圧力低下により膨れることがある)を防
止するためで、加圧加熱部4の圧力で冷却部5を加圧し
ている。なお、図示した実施形態においては加圧冷却部
5は徐冷部5, と本冷却部5,,とからなっている。前記
加圧冷却部5はU字管状で、その最下部にはターンシー
ブあるいはプーリー等からなる第1の反転装置Dが収納
されている。Cは加圧冷却部5に続いて設けられた加圧
再加熱冷却装置で、加圧再加熱部7と、該加圧再加熱部
7に続いて設けた加圧再冷却部8とからなっている。な
お、図中11は円錐状のパッキング、12はヒーター、
13は熱交換機、Eは一旦上昇させた被覆導体2を降下
させるための第2の反転装置である。図中16は第1の
反転装置Dの下方に設けたケーブル引出口で、通常は閉
口しているが、絶縁層の厚さが薄く再加熱、再冷却の必
要のない被覆導体(ケーブル)についてはこの引出口1
6から横方向に引き出してドラムに巻き取ることが出来
る。
【0010】次に、かかる竪型連続架橋装置によるプラ
スチック絶縁ケーブルの製造工程について説明する。導
体1を押出装置Aに挿通し、該押出装置Aで未架橋プラ
スチックを被覆する。未架橋プラスチックを被覆された
被覆導体2は加圧状態で高温に加熱された加圧加熱部4
に導かれ、加熱架橋される。架橋された被覆導体は続い
て加圧冷却部5に入り冷却されるとともに第1の反転装
置DによりUターンする。Uターンした被覆導体2は加
圧冷却部5を出て、導体1に被覆した未架橋プラスチッ
クの融点より若干高い温度に設定された加圧再加熱部7
に入り、ここで被覆層に残された架橋残渣等を排泄(ガ
ス抜き)させる。次いで加圧再冷却部8で冷やされ、第
2の反転装置EでUターンさせられて地上に降下し、架
橋絶縁ケーブル3として図示しない巻き取りドラムに巻
き取られる。
スチック絶縁ケーブルの製造工程について説明する。導
体1を押出装置Aに挿通し、該押出装置Aで未架橋プラ
スチックを被覆する。未架橋プラスチックを被覆された
被覆導体2は加圧状態で高温に加熱された加圧加熱部4
に導かれ、加熱架橋される。架橋された被覆導体は続い
て加圧冷却部5に入り冷却されるとともに第1の反転装
置DによりUターンする。Uターンした被覆導体2は加
圧冷却部5を出て、導体1に被覆した未架橋プラスチッ
クの融点より若干高い温度に設定された加圧再加熱部7
に入り、ここで被覆層に残された架橋残渣等を排泄(ガ
ス抜き)させる。次いで加圧再冷却部8で冷やされ、第
2の反転装置EでUターンさせられて地上に降下し、架
橋絶縁ケーブル3として図示しない巻き取りドラムに巻
き取られる。
【0011】図2は本発明の第2の実施形態を示すもの
で、前記図1の実施形態と相違するところは、大気圧下
の第2の反転装置Eを通過して降下する被覆導体を更に
加圧または大気圧状態にある主に冷却水による補助冷却
装置Fで冷却する点である。このように、再冷却部8で
Uターンに耐えられる温度までに冷却して後降下する工
程に設置した補助冷却装置Fで被覆導体2を更に冷却す
ることにより加圧再加熱部7の長さを確保することがで
き、再加熱の時間を稼ぐことができる。なお、図1と同
一部分には同一符号を付して説明を省略した。図3は本
発明の第3の実施形態を示すもので、前記図2の実施形
態と相違するところは、加圧再加熱部7と加圧再冷却部
8とからなる加圧再加熱冷却装置Cを第2の反転装置E
を経過後の工程に設けたものである。なお、場合によっ
ては加圧再冷却部8を地上に降りる寸前から横方向に曲
げて地上の巻き取りドラムの寸前まで延長することも可
能である。
で、前記図1の実施形態と相違するところは、大気圧下
の第2の反転装置Eを通過して降下する被覆導体を更に
加圧または大気圧状態にある主に冷却水による補助冷却
装置Fで冷却する点である。このように、再冷却部8で
Uターンに耐えられる温度までに冷却して後降下する工
程に設置した補助冷却装置Fで被覆導体2を更に冷却す
ることにより加圧再加熱部7の長さを確保することがで
き、再加熱の時間を稼ぐことができる。なお、図1と同
一部分には同一符号を付して説明を省略した。図3は本
発明の第3の実施形態を示すもので、前記図2の実施形
態と相違するところは、加圧再加熱部7と加圧再冷却部
8とからなる加圧再加熱冷却装置Cを第2の反転装置E
を経過後の工程に設けたものである。なお、場合によっ
ては加圧再冷却部8を地上に降りる寸前から横方向に曲
げて地上の巻き取りドラムの寸前まで延長することも可
能である。
【0012】図4は本発明の第4の実施形態を示すもの
で、前記図2に示す第2の実施形態と相違するところ
は、第2の反転装置Eを加圧再冷却部8の中に設けた点
で、このように構成することで、加圧再加熱冷却装置C
の加圧再加熱部7、加圧再冷却部8の長さを長くとるこ
とができる。
で、前記図2に示す第2の実施形態と相違するところ
は、第2の反転装置Eを加圧再冷却部8の中に設けた点
で、このように構成することで、加圧再加熱冷却装置C
の加圧再加熱部7、加圧再冷却部8の長さを長くとるこ
とができる。
【0013】
【実施形態】〔実施形態1〕図1に示す架橋装置で22
0kV、1000mm2 の架橋ポリエチレンケーブルを
製造した。先ず、ケーブル導体に絶縁層の厚さが27.
8mmとなるように架橋剤としてジクミルパーオキサイ
ドを配合したポリエチレン組成物からなる未架橋絶縁物
を押出装置Aにより押し出し、得られた被覆導体2を不
活性ガス(本実施形態では窒素)を6kg/cm2 の圧
力で充填し、電熱ヒーターで245°Cに加熱されてい
る40mの加圧加熱部4で架橋し、熱交換機13で冷却
した不活性ガス(本実施形態では窒素)を循環している
予備加圧冷却部5, で徐冷し、次いで第1の反転装置D
を収納した本冷却部5,,にて30°Cの冷却水で冷却し
た。加圧冷却部5で冷却された被覆導体2は第1の反転
装置DでUターンして上昇し、加圧冷却部5を出た後加
圧再加熱部7に導入される。加圧再加熱部7の長さは3
0m、不活性ガス(本実施形態では窒素)の圧力は6k
g/cm2 、ヒータ等による輻射加熱で温度200°C
に保持され、この加圧再加熱部7にて前記被覆導体は未
架橋絶縁物の融点以上で酸化劣化しない温度である20
0°Cに再加熱され、架橋剤の分解残渣等が取り除かれ
る。加圧再加熱部7を出た被覆導体は熱交換機13で冷
却した圧力6kg/cm2 の不活性ガス(本実施形態で
は窒素)が循環している40mの加圧再冷却部8で冷却
して架橋絶縁ケーブル3となし、第2の反転装置EでU
ターンさせて下降させ、地上に設置したドラムに巻き取
った。なお、被覆導体2の速度は0.45m/minで
あった。このようにして製造しても完全にはガス抜きが
できないため、かかる製造装置を出た架橋絶縁電力ケー
ブルを更に、60°Cのガス抜き室に入れてガス抜きし
たところ350時間でガス抜きが完了した。このガス抜
き温度は従来のガス抜き温度より低く、かつ時間も以下
の比較例で証明されるように150〜200時間も短
く、ケーブルの変形等は全く生じなかった。
0kV、1000mm2 の架橋ポリエチレンケーブルを
製造した。先ず、ケーブル導体に絶縁層の厚さが27.
8mmとなるように架橋剤としてジクミルパーオキサイ
ドを配合したポリエチレン組成物からなる未架橋絶縁物
を押出装置Aにより押し出し、得られた被覆導体2を不
活性ガス(本実施形態では窒素)を6kg/cm2 の圧
力で充填し、電熱ヒーターで245°Cに加熱されてい
る40mの加圧加熱部4で架橋し、熱交換機13で冷却
した不活性ガス(本実施形態では窒素)を循環している
予備加圧冷却部5, で徐冷し、次いで第1の反転装置D
を収納した本冷却部5,,にて30°Cの冷却水で冷却し
た。加圧冷却部5で冷却された被覆導体2は第1の反転
装置DでUターンして上昇し、加圧冷却部5を出た後加
圧再加熱部7に導入される。加圧再加熱部7の長さは3
0m、不活性ガス(本実施形態では窒素)の圧力は6k
g/cm2 、ヒータ等による輻射加熱で温度200°C
に保持され、この加圧再加熱部7にて前記被覆導体は未
架橋絶縁物の融点以上で酸化劣化しない温度である20
0°Cに再加熱され、架橋剤の分解残渣等が取り除かれ
る。加圧再加熱部7を出た被覆導体は熱交換機13で冷
却した圧力6kg/cm2 の不活性ガス(本実施形態で
は窒素)が循環している40mの加圧再冷却部8で冷却
して架橋絶縁ケーブル3となし、第2の反転装置EでU
ターンさせて下降させ、地上に設置したドラムに巻き取
った。なお、被覆導体2の速度は0.45m/minで
あった。このようにして製造しても完全にはガス抜きが
できないため、かかる製造装置を出た架橋絶縁電力ケー
ブルを更に、60°Cのガス抜き室に入れてガス抜きし
たところ350時間でガス抜きが完了した。このガス抜
き温度は従来のガス抜き温度より低く、かつ時間も以下
の比較例で証明されるように150〜200時間も短
く、ケーブルの変形等は全く生じなかった。
【0014】〔実施形態2〕図2に示す装置により実施
形態1と同様の220kV、1000mm2 の架橋ポリ
エチレンケーブルを製造した。図2に示す装置は、絶縁
層中の架橋剤分解残渣等を排除する効果をより一層高め
るために加圧再加熱部7の長さを60mと長くしたもの
で、その他の条件は実施形態1と同一とした。製造され
た架橋絶縁電力ケーブルについて絶縁層内の残留平均ガ
ス圧力を測定した結果、約3kg/cm2 であり、60
°Cのガス抜き室におけるガス抜き時間は280時間で
ガス抜きが完了した。このガス抜き工程でのケーブルの
変形等は全く生じなかった。
形態1と同様の220kV、1000mm2 の架橋ポリ
エチレンケーブルを製造した。図2に示す装置は、絶縁
層中の架橋剤分解残渣等を排除する効果をより一層高め
るために加圧再加熱部7の長さを60mと長くしたもの
で、その他の条件は実施形態1と同一とした。製造され
た架橋絶縁電力ケーブルについて絶縁層内の残留平均ガ
ス圧力を測定した結果、約3kg/cm2 であり、60
°Cのガス抜き室におけるガス抜き時間は280時間で
ガス抜きが完了した。このガス抜き工程でのケーブルの
変形等は全く生じなかった。
【0015】〔比較例〕実施形態1に示す装置を使い、
実施形態と同一の構成の被覆導体(ケーブル)を加圧再
加熱、加圧再冷却することなく、図1の引出口16から
引き出してドラム巻きした。得られたケーブルの残留平
均ガス圧力は6.8kg/cm2 であり、60°Cのガ
ス抜き室におけるガス抜き時間は500時間かかった。
なお、このガス抜き工程でのケーブルの変形等は全く生
じなかった。このように、実施形態1または2と比較例
とを比較すると、ガス抜き時間に大きな差が生じ、本発
明装置によるガス抜き時間の短縮効果は極めて顕著であ
ることが判明した。
実施形態と同一の構成の被覆導体(ケーブル)を加圧再
加熱、加圧再冷却することなく、図1の引出口16から
引き出してドラム巻きした。得られたケーブルの残留平
均ガス圧力は6.8kg/cm2 であり、60°Cのガ
ス抜き室におけるガス抜き時間は500時間かかった。
なお、このガス抜き工程でのケーブルの変形等は全く生
じなかった。このように、実施形態1または2と比較例
とを比較すると、ガス抜き時間に大きな差が生じ、本発
明装置によるガス抜き時間の短縮効果は極めて顕著であ
ることが判明した。
【0016】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
架橋絶縁ケーブルの製造時に生じる架橋剤の分解残渣等
をケーブル製造工程で排除し、ガス抜き工程における時
間を大幅に短縮したもので、生産性を著しく向上すると
ともに、かかる装置は現在実用化されている竪形架橋装
置収納建屋のスペースに配置でき、建屋を有効に活用で
きる。
架橋絶縁ケーブルの製造時に生じる架橋剤の分解残渣等
をケーブル製造工程で排除し、ガス抜き工程における時
間を大幅に短縮したもので、生産性を著しく向上すると
ともに、かかる装置は現在実用化されている竪形架橋装
置収納建屋のスペースに配置でき、建屋を有効に活用で
きる。
【図1】本発明の第1の実施形態を示すもので、(イ)
は概略説明図、(ロ)は詳細説明図である。
は概略説明図、(ロ)は詳細説明図である。
【図2】本発明の第2の実施形態を示す詳細説明図であ
る。
る。
【図3】本発明の第3の実施形態を示す詳細説明図であ
る。
る。
【図4】本発明の第4の実施形態を示す詳細説明図であ
る。
る。
【図5】(イ)(ロ)は、従来の竪形架橋装置を示す概
略説明図である。
略説明図である。
H 建屋 A 押出装置 B 加圧架橋装置 C 加圧再加熱冷却装置 D 第1の反転装置 E 第2の反転装置 F 補助冷却装置 1 導体 2 被覆導体 3 ケーブル 4 加圧加熱部 5 加圧冷却部 7 加圧再加熱部 8 加圧再冷却部
Claims (5)
- 【請求項1】 導体外周に未架橋絶縁物を押出被覆する
押出装置、該押出装置の垂直方向下方に設けた加圧加熱
部および加圧冷却部とからなる加圧架橋装置、該加圧架
橋装置の前記加圧冷却部内に設けられ冷却された被覆導
体を上方に反転させる反転装置、反転した被覆導体を前
記未架橋絶縁物の融点以上で酸化劣化しない温度範囲で
再加熱する加圧再加熱部および加圧再冷却部とからなる
加圧再加熱冷却装置で構成されることを特徴とする架橋
絶縁ケーブルの竪形連続架橋装置。 - 【請求項2】 導体外周に未架橋絶縁物を押出被覆する
押出装置、該押出装置の垂直方向下方に設けた加圧加熱
部および加圧冷却部とからなる加圧架橋装置、該加圧架
橋装置の前記加圧冷却部内に設けられ冷却された被覆導
体を上方に反転させる第1の反転装置、前記反転した被
覆導体を再度反転させて垂直方向に降下させる第2の反
転装置、第1、第2の反転装置間に設けられ反転された
被覆導体を前記未架橋絶縁物の融点以上で酸化劣化しな
い温度範囲で再加熱する加圧再加熱部および加圧再冷却
部とからなる加圧再加熱冷却装置で構成されることを特
徴とする架橋絶縁ケーブルの竪形連続架橋装置。 - 【請求項3】 導体外周に未架橋絶縁物を押出被覆する
押出装置、該押出装置の垂直方向下方に設けた加圧加熱
部および加圧冷却部とからなる加圧架橋装置、該加圧架
橋装置の前記加圧冷却部内に設けられ冷却された被覆導
体を上方に反転させる第1の反転装置、反転した被覆導
体を前記未架橋絶縁物の融点以上で酸化劣化しない温度
範囲で再加熱する加圧再加熱部および加圧再冷却部とか
らなる加圧再加熱冷却装置、該加圧再加熱冷却装置の上
方に設けられ被覆導体を下方に降下させる第2の反転装
置、該第2の反転装置で降下する被覆導体を冷却する補
助冷却装置とで構成されることを特徴とする架橋絶縁ケ
ーブルの竪形連続架橋装置。 - 【請求項4】 導体外周に未架橋絶縁物を押出被覆する
押出装置、該押出装置の垂直方向下方に設けた加圧加熱
部および加圧冷却部とからなる加圧架橋装置、該加圧架
橋装置の前記加圧冷却部内に設けられ冷却された被覆導
体を上方に反転させる第1の反転装置、反転した被覆導
体を前記未架橋絶縁物の融点以上で酸化劣化しない温度
範囲で再加熱する加圧再加熱部および加圧再冷却部とか
らなる加圧再加熱冷却装置、該加圧再加熱冷却装置の加
圧再冷却部内に設けられ被覆導体を下方に降下させる第
2の反転装置とで構成されることを特徴とする架橋絶縁
ケーブルの竪形連続架橋装置。 - 【請求項5】 導体外周に未架橋絶縁物を押出被覆する
押出装置、該押出装置の垂直方向下方に設けた加圧加熱
部および加圧冷却部とからなる加圧架橋装置、該加圧架
橋装置の前記加圧冷却部内に設けられ冷却された被覆導
体を上方に反転させる第1の反転装置、前記反転した被
覆導体を再度反転させて垂直方向に降下させる第2の反
転装置、第2の反転装置で反転された被覆導体を前記未
架橋絶縁物の融点以上で酸化劣化しない温度範囲で再加
熱する加圧再加熱部および加圧再冷却部とからなる加圧
再加熱冷却装置とで構成されることを特徴とする架橋絶
縁ケーブルの竪形連続架橋装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP898A JPH11195336A (ja) | 1998-01-05 | 1998-01-05 | 架橋絶縁ケーブルの竪形連続架橋装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP898A JPH11195336A (ja) | 1998-01-05 | 1998-01-05 | 架橋絶縁ケーブルの竪形連続架橋装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11195336A true JPH11195336A (ja) | 1999-07-21 |
Family
ID=11462445
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP898A Pending JPH11195336A (ja) | 1998-01-05 | 1998-01-05 | 架橋絶縁ケーブルの竪形連続架橋装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11195336A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102446593A (zh) * | 2010-10-09 | 2012-05-09 | 上海南大集团有限公司 | 一种双色绝缘电线的制造设备 |
CN103903815A (zh) * | 2012-12-28 | 2014-07-02 | 青岛汉缆股份有限公司 | 制造交联聚乙烯电缆绝缘线芯的装置以及制造方法 |
KR101492790B1 (ko) * | 2014-05-19 | 2015-02-13 | 주식회사 씨맥 | 전선 케이블 고속 화학가교 시스템 |
CN107768029A (zh) * | 2017-12-04 | 2018-03-06 | 长沙恒飞电缆有限公司 | 硅烷交联电缆的方法及设备 |
CN109616262A (zh) * | 2018-12-28 | 2019-04-12 | 杭州电缆股份有限公司 | 64/110kV高压交联聚乙烯绝缘电力电缆的高速生产工艺 |
CN112038004A (zh) * | 2020-09-03 | 2020-12-04 | 安徽华海特种电缆集团有限公司 | 一种行车用耐高温屏蔽移动扁电缆 |
-
1998
- 1998-01-05 JP JP898A patent/JPH11195336A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102446593A (zh) * | 2010-10-09 | 2012-05-09 | 上海南大集团有限公司 | 一种双色绝缘电线的制造设备 |
CN103903815A (zh) * | 2012-12-28 | 2014-07-02 | 青岛汉缆股份有限公司 | 制造交联聚乙烯电缆绝缘线芯的装置以及制造方法 |
KR101492790B1 (ko) * | 2014-05-19 | 2015-02-13 | 주식회사 씨맥 | 전선 케이블 고속 화학가교 시스템 |
WO2015178601A1 (ko) * | 2014-05-19 | 2015-11-26 | 주식회사 씨맥 | 전선 케이블 고속 화학가교 시스템 및 방법 |
CN107768029A (zh) * | 2017-12-04 | 2018-03-06 | 长沙恒飞电缆有限公司 | 硅烷交联电缆的方法及设备 |
CN109616262A (zh) * | 2018-12-28 | 2019-04-12 | 杭州电缆股份有限公司 | 64/110kV高压交联聚乙烯绝缘电力电缆的高速生产工艺 |
CN112038004A (zh) * | 2020-09-03 | 2020-12-04 | 安徽华海特种电缆集团有限公司 | 一种行车用耐高温屏蔽移动扁电缆 |
CN112038004B (zh) * | 2020-09-03 | 2021-11-30 | 安徽华海特种电缆集团有限公司 | 一种行车用耐高温屏蔽移动扁电缆 |
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