JPH1119496A - 流動性材料の混合装置 - Google Patents

流動性材料の混合装置

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JPH1119496A
JPH1119496A JP18907597A JP18907597A JPH1119496A JP H1119496 A JPH1119496 A JP H1119496A JP 18907597 A JP18907597 A JP 18907597A JP 18907597 A JP18907597 A JP 18907597A JP H1119496 A JPH1119496 A JP H1119496A
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mixing
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  • Preparation Of Clay, And Manufacture Of Mixtures Containing Clay Or Cement (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数種類の流動性材料を十分に混練された状態
で連続搬送可能とし、しかも供給能力に優れた流動性材
料の混合装置を提供する。 【解決手段】複数種類の流動性材料を混合し搬送するた
めの装置であって、流動性材料の種類ごとに設けられ、
それぞれ下部に互いに合流する供給路8、9を有する複
数の貯溜タンク3、4と、各供給路8、9にそれぞれ設
けられた定量供給部材11、12と、各供給路8、9の
いずれかに合流部10よりも下流側で連設され、複数種
類の流動性材料を搬送しながら混合する搬送混合部材2
3とを備えてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は流動性材料の混合
装置に関し、さらに詳細には、例えば、地盤改良プラン
トなどにおいて、セメントと水、あるいはさらに砂を混
合し、セメントミルクやセメントモルタルを製造して所
定位置まで搬送するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば地盤改良工事において用いられる
セメントミルクやセメントモルタルの製造装置として、
従来、パンミキサ−が知られている。このパンミキサー
は、内部に水平方向に旋回する撹拌翼が設けられた撹拌
タンクと、その上方に配置されたセメント及び水、さら
には砂の各貯溜タンクとから構成されている。セメント
ミルクやセメントモルタルの製造時には、各材料を所定
量ずつ撹拌タンクに供給し、撹拌翼により混合撹拌し
て、撹拌タンク底部のゲートを開いて所定位置に搬送し
ている。
【0003】すなわち、このパンミキサーによるセメン
トミルク等の製造は、バッチ式であり、当然のことなが
ら連続搬送できない。また、装置全体のボリュームが大
きいにもかかわらず、供給能力が小さい。さらに、タン
ク内での撹拌翼による混合では、短時間で各材料が十分
に混練されないという難点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記のよう
な技術的背景に基づいてなされたものであって、次の目
的を達成するものである。
【0005】この発明の目的は、複数種類の流動性材料
を十分に混練された状態で連続搬送可能とし、しかも供
給能力に優れた流動性材料の混合装置を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は上記課題を達
成するために、次のような手段を採用している。
【0007】すなわちこの発明は、複数種類の流動性材
料を定量割合で混合し搬送するための装置であって、前
記流動性材料の種類ごとに設けられ、それぞれ下部に互
いに合流する供給路を有する複数の貯溜タンクと、前記
各供給路にそれぞれ設けられた定量供給部材と、前記各
供給路のいずれかに前記合流部よりも下流側で連設さ
れ、複数種類の前記流動性材料を搬送しながら混合する
搬送混合部材とを備えてなる流動性材料の混合装置にあ
る。
【0008】この発明によれば、各貯溜タンクにストッ
クされた流動性材料は、定量供給部材により一定流量で
供給路に送られ、各供給路の合流部で合流する。この供
給路での合流により、各流動性材料は一次混合される。
一次混合された流動性材料は、搬送混合部材により二次
混合されながら所定位置まで連続搬送される。このよう
に、流動性材料は二次にわたって混合作用を受けるので
十分に混練される。ここに、流動性材料とは重力その他
の力が作用することにより流動性を示すもののことをい
い、水などの液体のほか、粉粒体も含まれる。
【0009】定量供給部材としてはポケットを有するロ
ータリーフィーダーを用いることができ、その回転数を
変化させることにより複数の流動性材料の混合比率を変
えることができる。
【0010】搬送混合部材は一端に流入部を他端に排出
部を有するトラフと、このトラフ内に軸線をほぼ一致さ
せて配置された回転軸と、この回転軸の流入部側に設け
られたスクリュー翼と、排出部側に軸線方向に間隔を置
いて設けられた多数の混合翼とで構成することができ
る。合流した流動性材料はトラフ内に入り、スクリュー
翼により混合翼側に送られ、混合翼により十分に混練さ
れる。この場合、回転軸の回転速度を変えることによ
り、流動性材料の送り速度を変化させることができ、こ
れにより、混合翼部分での滞留時間すなわち混練の度合
いを調整することが可能になる。
【0011】セメントミルクあるいはセメントモルタル
を製造する場合には、流動性材料としてセメント及び
水、さらには砂を使用する。水の供給路に分散部材を設
けることにより、水が分散状態でセメントと一次混合
し、セメントが塊状になるのを防ぐことができる。流動
性材料の1つとして砂を使用する場合、その供給路及び
定量供給部材は、スクリューコンベアで構成される。
【0012】搬送混合部材の回転軸を中空軸とし、この
中空軸におけるスクリュー翼と混合翼との間に発泡剤の
吐出口を設け、セメント及び水、さらには砂の混練中に
発泡剤を吐出させるようにしてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図面を参
照しながら以下に説明する。図1〜図3は、この発明を
セメントミルクの製造プラントに適用した実施の形態を
示し、図1は正面断面図、図2は側面断面図、図3は背
面断面図である。
【0014】ベース1上に設けられたフレーム2に、複
数(この実施の形態では2つ)の貯溜タンク3、4が固
定支持されている。一方の貯溜タンク3はセメントを貯
溜するためのものであり、上部に投入口5と飛散防止の
ためのフィルター6が設けられている。他方の貯溜タン
ク4は水を貯溜するためのもので、上部に投入口7が設
けられている。
【0015】貯溜タンク3、4の下部には供給路8、9
がそれぞれ連設され、これらの供給路8、9は合流部1
0で互いに合流している。また、供給路8、9には定量
供給部材であるロータリーフィーダー11、12が設け
られている。セメントの供給路8に設けられたロータリ
ーフィーダー11のロータ13は、図4に示すように、
定容積の2つのポケット14を有し、ロータ軸15(図
1参照)にはスプロケット16が設けられている。この
スプロケット16が図示しないチェーンを介して駆動モ
ータ17に駆動連結されることにより、ロータ13が定
速度で回転し、セメントが定量供給される。
【0016】水の供給路9に設けられたロータリーフィ
ーダー12のロータ18は、図5に示すように、定容積
の多数のポケット19を有している。ロータ軸20(図
2参照)には駆動モータ21の軸が連結され、これによ
りロータ18が定速度で回転し、水が定量供給される。
水の供給路9は合流部10に向かって流路断面積が拡大
しており、合流部10近くに分散板22が設けられてい
る。この分散板22は多数の長孔が形成されたもので、
水がこれらの長孔を通過することで、分散状態で合流部
10に到達する。
【0017】セメントの供給路8には、搬送混合部材2
3が合流部10よりも下流側で連設されている。搬送混
合部材23はトラフ24を備え、このトラフ24は一端
に供給路8と連通する流入部25aが他端に排出部25
bが設けられている。トラフ24内には回転軸26が軸
線をほぼ一致させて配置されている。この回転軸26に
は流入部25a側にスクリュー27が設けられ、また排
出部25b側に多数の混合翼28が軸線方向に間隔を置
いて設けられている。すなわち、搬送混合部材23は通
常のスクリューコンベアにおいて、スクリューの一部を
混合翼28に置換した構造のものである。
【0018】回転軸26の両端は軸受ボックス29、3
0により回転自在に支持され、一方の軸受ボックス30
から突出する回転軸26部分にはスプロケット31が設
けられている。このスプロケット31が図示しないチェ
ーンを介して駆動モータ17に駆動連結されることによ
り、回転軸26が回転する。回転軸26は中空軸からな
り、その軸受ボックス30側の端部には発泡剤の供給管
(図示せず)が接続される。そして、回転軸26におけ
るスクリュー翼27部分と混合翼28部分との間には吐
出口32が設けられ、この吐出口32から発泡剤が吐出
する。
【0019】次に上記実施の形態による装置の作用につ
いて説明する。駆動モータ17、21の作動によりロー
タリーフィーダー11、12の各ロータ13、18が、
また搬送混合部材23の回転軸26が一定速度で回転す
る。ロータ13、18の回転に伴って貯溜タンク3、4
のセメント及び水が、各ポケット14、19に充填さ
れ、供給路8、9に定量供給される。水セメント比は、
ロータリーフィーダー11、12の回転速度を変えるこ
とにより、調整することが可能である。
【0020】供給路8、9に供給されたセメント及び水
は合流部10で合流し、一次混合される。その際、水は
分散板22を通過して合流するので、分散状態となり、
セメントが塊状になるのを防止できる。一次混合された
セメント及び水は流入部25aを経て、搬送混合部材2
3のトラフ24内に流入する。セメント及び水はスクリ
ュー27の回転により混合翼28側に送られ、この混合
翼28により十分に混練される。このようにしてセメン
トミルクが製造され、このセメントミルクは排出部25
bから排出される。
【0021】セメント及び水の混合翼28部分での滞留
時間すなわち混練時間は、スクリュー27の送り速度
(押出し速度)によって規定される。したがって、回転
軸26の回転速度を変えることにより、混練時間を調整
することが可能である。エアミルクを製造する場合は、
吐出口32から発泡剤を吐出させる。
【0022】図6及び図7は別の実施の形態を示し、図
6は正面断面図、図7は側面断面図である。この実施の
形態は、この発明をセメントモルタルの製造プラントに
適用した例である。すなわち、フレーム2には、セメン
トの貯溜タンク3及び水の貯溜タンク4に加えて、砂の
貯溜タンク41が固定支持されている。
【0023】貯溜タンク41の下部にはスクリューコン
ベア42が連設されている。このスクリューコンベア4
2のトラフ43により砂の供給路が、またトラフ43内
に配置されたスクリュー44により砂の定量供給部材が
構成されている。トラフ43は、前記実施の形態の供給
路と同様に、セメントの供給路8に合流部10で合流し
ている。スクリュー44の回転軸45にはスプロケット
46が設けられ、このスプロケット46が図示しないチ
ェーンを介して駆動モータ17に連結されることによ
り、スクリュー44が回転する。
【0024】貯溜タンク41の上部に設けられたスクリ
ーン47は、砂に混入した木屑などを除去するためのも
のである。その他の構成は、前記実施の形態と同様であ
り、同一部材には同一符号を付してある。
【0025】この実施の形態によれば、貯溜タンク41
の砂はスクリューコンベア42により、合流部10に定
量供給され、セメント及び水と一次混合される。そし
て、一次混合されたセメント、砂及び水は、前記実施の
形態の場合と同様に、搬送混合部材23により、搬送及
び混合され、十分に混練されて、セメントモルタルとし
て排出部25bから排出される。この実施の形態の場合
も、吐出口32から発泡剤を吐出させることにより、エ
アモルタルを製造することができる。
【0026】上記各実施の形態は例示にすぎず、この発
明は種々の改変が可能である。例えば、上記実施の形態
では、この発明をセメントミルク、モルタルの製造プラ
ントに適用したが、生石灰を用いた有機性廃棄物の処理
装置や泥土の処理装置などにも適用できる。これらの場
合、前者においては生石灰及び粉砕された有機性廃棄物
が、また後者においては泥土及びセメントなどの固化材
がこの発明でいう流動性材料に該当する。
【0027】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、複数種
類の流動性材料を十分に混練された状態で連続搬送可能
となり、しかも全体構造がコンパクトで優れた供給能力
を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の実施の形態を示す正面断面
図である。
【図2】図2は、側面断面図である。
【図3】図3は、背面断面図である。
【図4】図4は、セメントの供給路に設けられたロータ
リーフィーダーを拡大して示す断面図である。
【図5】図5は、水の供給路に設けられたロータリーフ
ィーダーを拡大して示す断面図である。
【図6】図6は、別の実施の形態を示す正面断面図であ
る。
【図7】図7は、側面断面図である。
【符号の説明】
3…貯溜タンク(セメント) 4…貯溜タンク(水) 8…供給路(セメント) 9…供給路(水) 10…合流部 11、12…ロータリーフィーダー 17、21…駆動モータ 22…分散板 23…搬送混合部材 24…トラフ 25a…流入部 25b…排出部 26…回転軸 27…スクリュー 28…混合翼

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数種類の流動性材料を定量割合で混合し
    搬送するための装置であって、 前記流動性材料の種類ごとに設けられ、それぞれ下部に
    互いに合流する供給路を有する複数の貯溜タンクと、 前記各供給路にそれぞれ設けられた定量供給部材と、 前記各供給路のいずれかに前記合流部よりも下流側で連
    設され、複数種類の前記流動性材料を搬送しながら混合
    する搬送混合部材とを備えてなる流動性材料の混合装
    置。
  2. 【請求項2】前記定量供給部材が定容積のポケットを有
    するロータリーフィーダーからなることを特徴とする請
    求項1記載の流動性材料の混合装置。
  3. 【請求項3】前記搬送混合部材が一端に流入部を他端に
    排出部を有するトラフと、このトラフ内に軸線をほぼ一
    致させて配置された回転軸と、この回転軸の前記流入部
    側に設けられたスクリュー翼と、前記排出部側に軸線方
    向に間隔を置いて設けられた多数の混合翼とを備えてな
    る請求項1又は2記載の流動性材料の混合装置。
  4. 【請求項4】前記流動性材料の種類がセメント及び水で
    あることを特徴とする請求項3記載の流動性材料の混合
    装置。
  5. 【請求項5】前記流動性材料の種類がセメント、砂及び
    水であることを特徴とする請求項3記載の流動性材料の
    混合装置。
  6. 【請求項6】前記水の供給路の前記合流部近くに、分散
    部材が設けられていることを特徴とする請求項4又は5
    記載の流動性材料の混合装置。
  7. 【請求項7】前記砂の供給路及び前記定量供給部材がス
    クリューコンベアにより構成されていることを特徴とす
    る請求項5記載の流動性材料の混合装置。
  8. 【請求項8】前記搬送混合部材の前記回転軸が中空軸か
    らなり、この中空軸における前記スクリュー翼と前記混
    合翼との間に発泡剤の吐出口が設けられていることを特
    徴とする請求項4又は5記載の流動性材料の混合装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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