JPH11194653A - 画像形成装置およびその定着ヒータ制御方法 - Google Patents

画像形成装置およびその定着ヒータ制御方法

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JPH11194653A
JPH11194653A JP9368843A JP36884397A JPH11194653A JP H11194653 A JPH11194653 A JP H11194653A JP 9368843 A JP9368843 A JP 9368843A JP 36884397 A JP36884397 A JP 36884397A JP H11194653 A JPH11194653 A JP H11194653A
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temperature
fixing
heater
image forming
standby state
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JP9368843A
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Yoshiaki Nishida
義昭 西田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ヒータON/OFFの温度幅をより広くし、定
着ヒータのON/OFF頻度を低下させる。 【解決手段】複写機のトナー像形成から定着、記録媒体
出力までの一連の画像形成動作時には、前記定着器の温
度が予め定められた温度Tsとなるように定着ヒータを
ON/OFF制御し、画像形成動作の終了後、スタンバ
イ状態として継続的に前記定着器を前記温度Tsに制御
し、その後、ユーザによる操作がないまま当該スタンバ
イ状態が予め定められた時間継続したとき、低電力モー
ドに移行し、この低電力モードでは、前記温度Tsより
低い第1の温度Tluと、この第1の温度Tluよりさ
らに低い第2の温度Tllとの間で、定着ヒータをON
/OFF制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電式複写機等の
画像形成装置に係り、特に、その定着器の定着ヒータ制
御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の画像形成装置に用いられ
る定着器の定着ヒータには、比較的消費電流の大きいハ
ロゲンランプが使用されており、温度制御時の定着ヒー
タのON/OFF制御によって大きな電流変動を発生す
る。この様な電流変化が、供給電源そのものの電圧変動
を引き起こし、同一電源に接続されている他の照明機器
等のチラツキなどの弊害を引き起こしていた。特に、近
年この様な機器の電流変化によって引き起こされる電圧
変動を規制しようという社会的要求が強まっている。
【0003】図2に電流変動説明図を示した。一般的
に、電源コンセント側から供給電源を見た場合、比較的
小さな電源インピーダンスRsが存在する。このため、
電源ACに接続される機器(ここでは、複写機)の消費
電流が急に大きく変化した時は、電源電圧の変動が発生
し、その大きさは、急激な電流変化量を△Iとすれば、
急激な電源変動分△Vは、 △V=Rs×△I と評価できる。例えば、このコンセントラインに照明器
具ILが接続されていれば、急激な電圧変化は、その照
明のチラツキとなって現れる。この様なチラツキを防止
するには、電流変化を穏やかにすればよい。一方、より
簡易な方法として変化の頻度を減らすことも、チラツキ
レベルの低下に直接つながる。
【0004】例えば、静電複写プロセスを利用した画像
形成装置において、スタンバイ時のフリッカー低減方法
として、画像形成をしていない場合には、温度検出感度
を低くして、定着ヒータのON/OFFの頻度を減少さ
せる提案が、特開平8−185084号公報に示されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図3は、前述のスタン
バイ時のON/OFF頻度低減方法で、スタンバイ温調
状態からコピー温調状態へ移行する時の定着器温度の推
移を示した図である。スタンバイ状態においては、ヒー
タが定着ローラ温度TlでONされ、また、それより高
いTuでOFFされる。この時、図示したように温度変
化幅は△T=Tmax−Tminとなる。時点aでコピーキー
が押下された時、ヒータが点灯され定着可能温度Tcに
到達するまでに、時間twを要する。コピー時の1枚目
の用紙が給紙され定着器に達するまでの時間が時間tw
より短い場合は、その1枚目の用紙について定着性に関
する問題が生じる。
【0006】ファーストコピータイムを犠牲にすること
を避けるには、スタンバイ時温調の最低温度Tminの
下限は自ずと制限される。一方、最高温度Tmaxは、
定着温度が高すぎることによる弊害であるトナー像のロ
ーラ側への転写と、その像の用紙側への再転写により生
じるいわゆるオフセットが生じない値とする必要があ
る。この様に、スタンバイ時のヒータON/OFFの温
度幅(温度変動幅)ΔTには一定の限界があり、許容さ
れた比較的小さな範囲にする必要があった。
【0007】本発明は、上記温度幅ΔTをより広くし、
更に定着ヒータのON/OFF頻度を低下させることが
できる画像形成装置およびその制御方法を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による画像形成装
置は、トナー像を形成する手段と、このトナー像を熱に
より記録媒体上に定着させるための定着ヒータを有する
定着器と、この定着器の温度を検知する温度検知手段
と、この温度検知手段の出力に基づいて前記定着器の定
着ヒータを制御するヒータ制御手段とを備え、このヒー
タ制御手段は、トナー像形成から定着、記録媒体出力ま
での一連の画像形成動作時には、前記定着器の温度が予
め定められた温度Tsとなるようになるように前記定着
ヒータをON/OFF制御するとともに、前記画像形成
動作の終了後、スタンバイ状態として継続的に前記定着
器を前記温度Tsに制御し、その後、ユーザによる操作
がないまま当該スタンバイ状態が予め定められた時間継
続したとき、低電力モードに移行し、この低電力モード
では、前記温度Tsより低い第1の温度Tluと、この
第1の温度Tluよりさらに低い第2の温度Tllとの
間で、前記定着ヒータをON/OFF制御することを特
徴とする。
【0009】これによって、第1の温度Tluと第2の
温度Tllの中心温度は前記温度Tsよりも充分低くす
ることができ、スタンバイ状態よりも低い電力消費とす
ることが可能になる。同時に、第1の温度Tluと第2
の温度Tllの温度幅を大きく設定することにより、そ
のON/0FF頻度も低下させ、フリッカー値の低減を
図ることができる。なお、低電力モードでは、ファース
トコピータイムの条件は緩和されるので、第2の温度T
llを充分低くしても問題ない。
【0010】前記ヒータ制御手段は、前記スタンバイ状
態では、前記温度Tsを温度中心として前記TloとT
luの温度幅より小さい温度幅で前記定着ヒータをON
/OFF制御するようにしてもよい。
【0011】これによって、スタンバイ時にもON/O
FF頻度を低減することができる。
【0012】本発明による他の画像形成装置は、トナー
像を形成する手段と、このトナー像を熱により記録媒体
上に定着させるための定着ヒータを有する定着器と、こ
の定着器の温度を検知する温度検知手段と、この温度検
知手段の出力に基づいて前記定着器の定着ヒータを制御
するヒータ制御手段とを備え、前記制御手段は、トナー
像形成から定着、記録媒体出力までの一連の画像形成動
作時には、前記定着器の温度が予め定められた温度Ts
となるようになるように前記定着ヒータをON/OFF
制御するとともに、前記画像形成動作の終了後、スタン
バイ状態として継続的に前記定着器を前記温度Tsに制
御し、その後、ユーザによる操作がないまま当該スタン
バイ状態が予め定められた時間継続したとき、低電力モ
ードに移行し、この低電力モードでは、定着器の温度変
動の中心温度が前記温度Tsより小さくなるように、前
記定着ヒータのON/OFF周期を固定的に定めるとと
もに、そのONデューティも一定とすることを特徴とす
る。
【0013】これによって、スタンバイ状態よりも低い
電力消費とすると共に、そのON/0FF頻度も低下さ
せることによって、フリッカー値の低減を図ることがで
きる。
【0014】本発明による定着ヒータ制御方法は、トナ
ー像を熱により記録媒体上に定着させるための定着ヒー
タを有する画像形成装置の定着ヒータ制御方法であっ
て、トナー像形成から定着、記録媒体出力までの一連の
画像形成動作時には、前記定着器の温度が予め定められ
た温度Tsとなるように前記定着ヒータをON/OFF
制御し、前記画像形成動作の終了後、スタンバイ状態と
して継続的に前記定着器を前記温度Tsに制御し、その
後、ユーザによる操作がないまま当該スタンバイ状態が
予め定められた時間継続したとき、低電力モードに移行
し、この低電力モードでは、前記温度Tsより低い第1
の温度Tluと、この第1の温度Tluよりさらに低い
第2の温度Tllとの間で、前記定着ヒータをON/O
FF制御することを特徴とする。
【0015】本発明による他の定着ヒータ制御方法は、
トナー像を熱により記録媒体上に定着させるための定着
ヒータを有する画像形成装置の定着ヒータ制御方法であ
って、トナー像形成から定着、記録媒体出力までの一連
の画像形成動作時には、前記定着器の温度が予め定めら
れた温度Tsとなるように前記定着ヒータをON/OF
F制御し、前記画像形成動作の終了後、スタンバイ状態
として継続的に前記定着器を前記温度Tsに制御し、そ
の後、ユーザによる操作がないまま当該スタンバイ状態
が予め定められた時間継続したとき、低電力モードに移
行し、この低電力モードでは、定着器の温度変動の中心
温度が前記温度Tsより小さくなるように、前記定着ヒ
ータのON/OFF周期を固定的に定めるとともに、そ
のONデューティも一定とすることを特徴とする。
【0016】ここで、図4により本発明の原理を説明す
る。
【0017】図4は、本発明における、コピー終了後、
スタンバイ状態が継続したときの定着ヒータの制御によ
る定着器温度(ローラ温度)の経過を示す。コピー終了
後、操作部への操作がない場合、定着ヒータはスタンバ
イ状態となる。このスタンバイ状態では、コピー指示が
あった場合、直ちにコピー動作を行えるようにローラ温
度が制御されている。
【0018】スタンバイ状態が予め定めた一定時間(こ
こではtsの間)継続した時点で、よりローラ温度を低
く制御した「低電力モード」に移行させるようにする。
図示したように、温調中心T0がTsより低い分、高温
側にはより大きな変動が許される。また、低温側の変動
は、低電力モードからコピー可能状態までの許容される
復帰時間(図示内点bc間、最悪温度Tlminから定着温
度Tsに至る時間)以内の値となる。一般的に、この復
帰時間の許容値は、スタンバイ時のファーストコピー時
間に比較して相当長いので低温側の変動幅も比較的大き
く取ることが可能である。
【0019】従って、低電力モード時のヒータON/O
FF制御の温度幅ΔT’はかなり大きくとることができ
るため、ヒータのON/OFF頻度はより小さくするこ
とができる。例えば、欧州EU域内における電圧変動
(フリッカー)規制(規格EN61000−3−3)な
どでは、コピー中と比べてスタンバイ放置時の方が、よ
り厳しくその規格値がきめられており、また、その計測
時間も長く(通常2時間)定められている。図4に示す
様に、スタンバイ状態から低電力モードヘ自動的に移行
する経過時間(時間ts)を2時間より小さく設定すれ
ば、上記方法は、上記規制に関連して、より有効とな
る。
【0020】近年、環境負荷の軽減を求める社会的な流
れが大きく形成され、例えば省エネルギーの分野では、
国内の省エネ規制法、米国のエネルギー・スター規制、
ドイツにおけブルーエンジェル規格などとして、低電力
モード機能の組込みは必須の条件となりつつある。その
意味で、低電力モードを組み合わせたスタンバイ状態の
フリッカー低減は、現実的かつ合理的な方法になると考
える。
【0021】本発明におけるヒータのON/OFF制御
の方法に特徴があり、そのためのハードウエア構成自体
は現状のハードウェアに殆ど変更を加える必要がない。
すなわち、制御用マイクロコンピュータのソフトウエア
の修正のみで、簡単に一定の効果を挙げることができ
る。更に、電流変化そのものを緩やかに変化させるよう
な、他の電圧変化低減方法、例えば本出願人の出願に係
る特願平9−272107号に開示の発明と組み合わせ
ることが可能であり、確実な相乗効果が期待できる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は、本発明が適用された画像
形成装置の一例としての静電式複写機の概略構成図を示
す。
【0023】複写機本体100は、コンタクトガラス1
5上に原稿5が載置され、光源3、レンズ6及びミラー
1,2,8等からなる露光光学系によって、原稿5の光
像がドラム状感光体4上に露光される。感光体4は、図
において時計方向に回転し、一次帯電器7によってその
表面を一様に帯電させた後、露光を受けてその表面に原
稿5の画像に対応する静電潜像を把持するに至る。その
静電潜像は現像装置16によって顕像された後、上段カ
セット10または下段カセット11のいずれかから送出
された転写紙(記録媒体)と重ね合わされる。転写紙に
重ね合わされた顕像は、転写帯電器9の作用によって転
写紙上に転写される。
【0024】このようにして、像を把持することになっ
た転写紙は、分離帯電器17の作用の下に、感光体4か
ら分離し、搬送ベルト12によって定着器13へ送られ
る。定着器13は、転写紙上に転写された像をその転写
紙に定着させ、その後、排紙トレイ14へ転写紙を排紙
する。定着器13内の定着ローラにはヒータHが通さ
れ、また、その表面には、温度検知サーミスタTHが当
接されて表面温度が検知される。
【0025】このような構造を有する複写機に対し、図
4に従って、スタンバイ時の温調状態を解説する。ま
ず、コピー状態終了後、直ちにスタンバイ(待機)状態
となる。操作部(図示せず)への操作がなければ、この
状態が時間tsの間継続した後、時点aで低電力モード
へ移行する。時間tsは、ユーザが可変設定できるよう
にしてもよい。
【0026】本実施例では、スタンバイ時の温調はts
を中心としてON/OFF制御の温度幅が殆どない状態
で示してあるが、温調変動幅は、前記公知文献に記載の
ように許される範囲まで拡大してもよい。時間ts経過
後自動的に温度Tsよりも低い温度中心T0で制御され
る「低電力モード」に入る。この時の制御としては、ロ
ーラ温度がTllより低い時にヒータHをONし、ま
た、Tluよりも高い時にヒータHはOFFする。
【0027】このようにして、図4に示した様にT0を
中心とした、大きな温度変動を故意に作り出すことによ
り、低電力モード時のヒータON/OFF頻度を低減さ
せている。
【0028】図4内時点bで、操作部の復帰キー(図示
せず)押下があったとする。このとき、複写機はスタン
バイ状態に復帰する。復帰時間の最悪値は、温調時の谷
の温度Tlminで復帰する時であって、Tlminの
値の下限は、その許容復帰時間で制限される。一般的
に、米国のエナジー・スター規制などでは、スタンバイ
継続時間tsの推奨値は15分間である。一方、スタン
バイ状態に対するフリッカー値計測時間は、通常2時間
であるから、計測時間の大半は低電力モードとなる。従
って、フリッカー値の抑制ということを考えると、低電
力モード時が支配的となるため、この方法の有効性は大
きい。
【0029】図5には、本実施の形態で用いる定着器の
ヒータ制御回路を示す。図中、CPUは、本複写機の制
御をするマイクロコンピュータである。そのI/O入力
IN1端子には操作部からの操作キー信号が与えられて
おり、いずれかのキー操作がある毎に、信号が入力され
る。CPUのIN2端子には、操作部からの電力復帰キ
ー信号が与えられる。この電力復帰キー信号は、低電力
モードからスタンバイ状態への復帰を指示する信号であ
る。CPUのOUT端子出力は、ソリッドステートリレ
ーSSRへ入力され、この信号に応じて定着ヒータHを
ON/OFF制御することができる。定着ヒータHに
は、ソリッドステートリレーSSRを介して交流電源A
Cの電圧が印加されている。CPUのアナログ・デジタ
ル変換入力であるA/D端子には、抵抗Rと定着ローラ
温度検知サーミスタTHの直列接続分圧電位が与えられ
ている。これにより、定着ローラの表面温度に相当する
信号が得られる。リードオンリメモリROMには、CP
Uを動作させる命令コードからなるプログラムが格納さ
れている。ランダムアクセスメモリRAMは、CPUの
命令実行のために用いられるワーキングメモリである。
【0030】図6に、スタンバイ状態および低電力モー
ドの定着器の温度制御を実行するための制御フローを示
した。この温度制御は、前述したCPUによるプログラ
ム制御により実現される。
【0031】図6のフローがスタートし、まず、本発明
には関係のない他の制御ステップを実行してから(S1
0)、現時点でコピーが終了したかどうかを判定する
(S11)。コピーが終了していなければステップS3
1へ移行し、コピーのための処理等の「更に他の制御フ
ロー」が実行される。この処理は、本発明とは直接関係
がないので説明を省略する。
【0032】ステップS11でコピーが終了していると
判断されれば、次に現在の状態がスタンバイ状態かを判
定する(S12)。スタンバイ状態でなければ、現時点
はコピー終了直後、または、低電力モードになっている
時である。これを、ステップS13で調べ、低電力モー
ドでなければコピー終了直後だから、処理はN側に流
れ、スタンバイ状態をRAM内に記憶するとともにCP
U内蔵タイマにスタンバイ継続時間tsをセットし起動
する(S16)。一方、ステップS13で低電力モード
であれば、スタンバイ状態から既に低電力モードに移行
しているので、低電力モードからの復帰キーが押された
かを判定する(S14)。復帰キー押下がない時は、何
も処理せず低電力モードを継続し、復帰キーありで低電
力モードからスタンバイ状態へと切り替える(S1
5)。
【0033】前記ステップS12で既にスタンバイ状態
となっている場合、ステップS12のY側フローが実行
される。まず、操作部においてキー操作があるかを見る
(S17)。即ち、ユーザがコピーのためのサイズ指
定、倍率指定等のコピー開始キー以外の設定をし始める
と、直ちにCPU内蔵タイマにはts値が再セットさ
れ、再起動が掛けられる(S18)。これは、無操作の
継続時間を再度0からタイマー計時するためである。コ
ピーキー押下の場合は、コピー状態へとモードの移行が
生じる。
【0034】ステップS17にてユーザが操作部の操作
をしていなければ、タイマの計時が実行され続けるか
ら、タイマが計時終了した(時間Tsに達した)かを判
断する(S19)。操作なしのスタンバイ状態がts間
続くと、Y側にフローが流れて、スタンバイ状態から低
電力モードヘと移行する(S20)。
【0035】以上の様にして、コピー終了からスタンバ
イ状態および低電力モードヘの移行制御が実現できる。
【0036】さて次に、ステップS21以降の温調制御
について述べる。まず、このステップS21で現在が低
電力モードにあるかどうかを調べ、そうでなければN側
に移行し、更にステップS27でスタンバイ状態である
かどうかを見る。スタンバイ状態でなければ、コピー中
等、他の状態であるから、フローはステップS31へ移
行し、本発明には直接関係のない更に他の制御フローを
実行する。
【0037】先のステップS27でスタンバイ状態であ
ると判定されたならば、定着ローラの温度を見てスタン
バイ時の制御温度Tsを基準に、Ts以上であればヒー
タをOFFし(S29)、Tsより低ければヒータをO
Nする(S30)。この様にしてスタンバイ時のヒータ
温度制御が実行される。スタンバイ時のヒータ温度制御
は、この説明においては、温度変動幅のない制御方法を
示したが、適度な温度変動幅を持たせてもよいのは、前
述した通りである。
【0038】一方、先のステップS21で低電力モード
と判定された時は、次のステップS22で定着ヒータが
現在ONしているかを確かめる。ヒータがONしていな
ければステップS23によりローラ温度がTllより低
いかを見て、その値以下であればヒータをONする(S
24)。そうでなければヒータはOFFのままとする。
ステップS22でヒータがONであれば、ローラ温度が
Tlu以上かを見て(S25)、そうであればヒータを
OFFし(S26)、そうでなければONしたままとな
る。ステップS22〜S26が低電力モード時の、温度
変動幅を大きくした温度制御の方法である。
【0039】ステップS31以降、本発明には直接関係
のない更に他の制御フローを実行してから、最初のステ
ップS10に戻り、上述したルーチンを巡回的に繰り返
す。これにより、図4に示した態様の温度制御が実現で
きる。
【0040】以上の説明では、低電力モード時のローラ
温度制御は、温度中心をT0として温度変動幅を持たせ
たが温度を基にした制御ではなく、ヒータのON/OF
F周期を予め固定的に決めておいて、単に一定のデュー
ティでヒータをONしてやることによっても、低電力、
及びヒータのON/OFF頻度の低減という目的は確実
に達せられる。但し、この方法によるローラ温度は、継
続時間や外気温に影響され、その中心温度の安定さに欠
くが、外部条件が一定であれば、ある平衡温度に達す
る。その時の温度変動振幅の谷、即ち最低温度条件から
スタンバイ状態まで復帰する時間が許容範囲内であれば
問題はない。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得ら
れる。
【0042】1、近年、複写機に機能組込みが条件付け
られている低電力モードを積極的に利用して、ヒータO
N/OFFの温度幅ΔTをより広くし、定着ヒータのO
N/OFF頻度を低下させることができる。これによ
り、電源電圧変動によるフリッカー等の他機器への悪影
響を低減・防止することができる。
【0043】2、特別な回路を必要とせず、従来と変わ
らない簡単なハードウェア構成であるため、コスト面で
有利である。
【0044】3、電流の変化そのものを緩やかに変化さ
せるような、他のフリッカー値低減方法との組み合わせ
が可能であり、そのことで確実な相乗効果が期待でき
る。
【0045】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された画像形成装置の一例として
の静電式複写機の概略構成図である。
【図2】電流変動に伴ってフリッカ生じる原理を説明す
るための図である。
【図3】従来のスタンバイ時のON/OFF頻度低減方
法で、スタンバイ温調状態からコピー温調状態へ移行す
る時の定着器温度の推移を示した図である。
【図4】本発明における、コピー終了後、スタンバイ状
態が継続したときの定着ヒータの制御による定着器温度
の経過を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態で用いる定着器のヒータ制
御回路を示す回路ブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態において、スタンバイ状態
および低電力モードの定着器の温度制御を実行するため
の制御フローを示すフローチャートである。
【符号の説明】
13…定着器、100…複写機本体、AC…電源、CP
U…マイクロコンピュータ、H…ヒータ、R…抵抗、R
AM…ランダムアクセスメモリ、ROM…リードオンリ
メモリ、SSR…ソリッドステートリレー、TH…サー
ミスタ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トナー像を形成する手段と、 このトナー像を熱により記録媒体上に定着させるための
    定着ヒータを有する定着器と、 この定着器の温度を検知する温度検知手段と、 この温度検知手段の出力に基づいて前記定着器の定着ヒ
    ータを制御するヒータ制御手段とを備え、 このヒータ制御手段は、トナー像形成から定着、記録媒
    体出力までの一連の画像形成動作時には、前記定着器の
    温度が予め定められた温度Tsとなるようになるように
    前記定着ヒータをON/OFF制御するとともに、前記
    画像形成動作の終了後、スタンバイ状態として継続的に
    前記定着器を前記温度Tsに制御し、その後、ユーザに
    よる操作がないまま当該スタンバイ状態が予め定められ
    た時間継続したとき、低電力モードに移行し、この低電
    力モードでは、前記温度Tsより低い第1の温度Tlu
    と、この第1の温度Tluよりさらに低い第2の温度T
    llとの間で、前記定着ヒータをON/OFF制御する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】前記ヒータ制御手段は、前記スタンバイ状
    態では、前記温度Tsを温度中心として前記TloとT
    luの温度幅より小さい温度幅で前記定着ヒータをON
    /OFF制御することを特徴とする請求項1記載の画像
    形成装置。
  3. 【請求項3】トナー像を形成する手段と、 このトナー像を熱により記録媒体上に定着させるための
    定着ヒータを有する定着器と、 この定着器の温度を検知する温度検知手段と、 この温度検知手段の出力に基づいて前記定着器の定着ヒ
    ータを制御するヒータ制御手段とを備え、 前記制御手段は、トナー像形成から定着、記録媒体出力
    までの一連の画像形成動作時には、前記定着器の温度が
    予め定められた温度Tsとなるようになるように前記定
    着ヒータをON/OFF制御するとともに、前記画像形
    成動作の終了後、スタンバイ状態として継続的に前記定
    着器を前記温度Tsに制御し、その後、ユーザによる操
    作がないまま当該スタンバイ状態が予め定められた時間
    継続したとき、低電力モードに移行し、この低電力モー
    ドでは、定着器の温度変動の中心温度が前記温度Tsよ
    り小さくなるように、前記定着ヒータのON/OFF周
    期を固定的に定めるとともに、そのONデューティも一
    定とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】トナー像を熱により記録媒体上に定着させ
    るための定着ヒータを有する画像形成装置の定着ヒータ
    制御方法であって、 トナー像形成から定着、記録媒体出力までの一連の画像
    形成動作時には、前記定着器の温度が予め定められた温
    度Tsとなるように前記定着ヒータをON/OFF制御
    し、 前記画像形成動作の終了後、スタンバイ状態として継続
    的に前記定着器を前記温度Tsに制御し、 その後、ユーザによる操作がないまま当該スタンバイ状
    態が予め定められた時間継続したとき、低電力モードに
    移行し、この低電力モードでは、前記温度Tsより低い
    第1の温度Tluと、この第1の温度Tluよりさらに
    低い第2の温度Tllとの間で、前記定着ヒータをON
    /OFF制御することを特徴とする画像形成装置の定着
    器ヒータ制御方法。
  5. 【請求項5】トナー像を熱により記録媒体上に定着させ
    るための定着ヒータを有する画像形成装置の定着ヒータ
    制御方法であって、 トナー像形成から定着、記録媒体出力までの一連の画像
    形成動作時には、前記定着器の温度が予め定められた温
    度Tsとなるように前記定着ヒータをON/OFF制御
    し、 前記画像形成動作の終了後、スタンバイ状態として継続
    的に前記定着器を前記温度Tsに制御し、 その後、ユーザによる操作がないまま当該スタンバイ状
    態が予め定められた時間継続したとき、低電力モードに
    移行し、この低電力モードでは、定着器の温度変動の中
    心温度が前記温度Tsより小さくなるように、前記定着
    ヒータのON/OFF周期を固定的に定めるとともに、
    そのONデューティも一定とすることを特徴とする画像
    形成装置の定着器ヒータ制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005010622A2 (en) * 2003-07-25 2005-02-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Image fixing apparatus
JP2005084631A (ja) * 2003-09-11 2005-03-31 Ricoh Co Ltd 画像処理装置

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