JPH11193A - 水中の原虫およびそのオーシスト、およびそのシストの検出方法 - Google Patents

水中の原虫およびそのオーシスト、およびそのシストの検出方法

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JPH11193A
JPH11193A JP9156615A JP15661597A JPH11193A JP H11193 A JPH11193 A JP H11193A JP 9156615 A JP9156615 A JP 9156615A JP 15661597 A JP15661597 A JP 15661597A JP H11193 A JPH11193 A JP H11193A
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JP
Japan
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water
membrane filter
filter
protozoon
oocysts
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Pending
Application number
JP9156615A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Mizuniwa
哲夫 水庭
Kiminobu Osawa
公伸 大澤
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Kurita Water Industries Ltd
Original Assignee
Kurita Water Industries Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/30Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change

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  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被検水をメンブレンフィルタで濾別して水中
の原虫およびそのオーシスト、およびそのシストを捕集
して検出する際、従来は濾過水量が数立から数10立程
であったのを500立〜1000立に高め、検出精度を
飛躍的に向上させる。 【解決手段】 被検水を濾過することにより濾材上に捕
捉された水中の原虫およびそのオーシスト、およびその
シストを検出する方法において、濾過をメンブレンフィ
ルタを用いた遠心濾過で行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1立〜1000立
当り1個程度の極めて低い濃度で含まれている水中の原
虫およびそのオーシスト、およびそのシストを高感度で
検出する検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、水中に含まれている原虫を原因と
するクリプトスポリジウム症、ジアルジア症等の集団感
染が発生している。例えばクリプトスポリジウム症はク
リプトスポリジウム・パルバムのオーシスト(嚢包体)
を経口的に摂取して感染する。このオーシストの検出は
まだ発展段階であり、特に水道水や河川水など濃度が極
めて低い検体からの検出は困難である。現在、行われて
いる検出方法における濃縮方法には、カートリッジフィ
ルタによる濃縮方法と、メンブレンフィルタによる濃縮
方法とがある。前者は孔径1μm程度の濾材が糸巻き状
になっているカートリッジフィルタを用いて大量の水を
濾過してオーシストを捕捉する方法で、USEPAのI
CR(情報収集規則)に記載されている。捕捉したオー
シストを回収するには糸巻き状の濾材を切断して誘出液
に入れ、攪拌や、揉み洗い、ストマッカー等により濾材
から誘出したのち、遠心分離で濃縮する。後者は孔径1
〜2μmのメンブレンフィルタで水を濾過してオーシス
トを捕捉し、リン酸緩衝食塩水等の誘出液中で振とうし
たり、超音波振動させてオーシストを剥離する。或いは
アセトン等適当な溶媒に溶解するメンブレンフィルタで
濾過し、そのフィルタを溶媒に入れてフィルタを完全に
溶解し、遠心分離したのち溶媒層を排除することによっ
てオーシストの沈渣のみにする方法も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したカートリッジ
フィルタによる濃縮方法は、濾材が糸巻き状になってい
て目詰りしにくいので、1000立を超える大量の水を
処理できる利点はあるが、オーシストの回収の際に誘出
液量が多くなるため、濾材との分離のための遠心操作で
ロスが生じる。しかも操作がやっかいで、糸巻き状の濾
材の内部に入り込んだ粒子が充分に誘出できるか疑問視
され、回収率が不安定といわれて居り、回収率はときに
は1%を下回るほど低い場合もある。
【0004】メンブレンフィルタによる濃縮方法は、捕
集後の回収が容易でロスも少ないと考えられているが、
カートリッジフィルタに較べて目詰りしやすいため濾過
可能水量が数立から数10立であって、少ないという欠
点がある。濾過水量を増加させるために高圧ポンプで送
液する方法もあるが、オーシストに対する剪断力の影響
は明らかでなく、破砕等がおこる可能性もある。要する
にカートリッジフィルタによる濃縮方法と、メンブレン
フィルタによる濃縮方法は、それぞれ一長一短がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した二つ
の従来方法の問題点を解消するために開発されたもの
で、被検水を濾過することにより濾材上に捕捉された水
中の原虫およびそのオーシスト、およびそのシストを検
出する方法において、濾過がメンブレンフィルタを用い
た遠心濾過であることを特徴とする。
【0006】
【実施例】クリプトスポリジウムのオーシストの大きさ
は直径3〜7μm程度である。これを効果的に検出する
ために、 被検水中の大きい粒子(夾雑物)を目開き10〜50
μmのフィルタで処理し、前もって除去する。 目開き1〜2μmのメンブレンフィルタを遠心濾過装
置に装着し、濾過面圧力が1〜10kg/cm2 になる
ように回転を与えながらで夾雑物を除去した被検水を
連続的に供給し、10〜1000立濾過する。使用する
遠心濾過装置は本特許出願人の実公平2−39546
号、実公平8−1483号に記載のものを使用すること
ができる。この遠心濾過装置は、垂直軸心で高速回転す
る回転盤の内部に、上面に開口した有底の中心孔と、該
中心孔の内周下端部に開通する半径方向の給液路を設
け、上記給液路に連通する筒形カセットを半径方向に取
外し可能に取付けたカセットホルダを回転盤に同心状に
着脱可能に固定し、前記中心孔の内部に下端が開口した
注水管で被検水を所定の流量で供給し、上記回転盤をカ
セットホルダごと高速回転することで中心孔内に供給さ
れた被検水を遠心力で給液通路を経て筒形カセットの内
部に加圧注入し、筒形カセットの半径方向外面に装着し
たメンブレンフィルタで濾別し、被検水中のオーシスト
をメンブレンフィルタで捕捉するのであり、メンブレン
フィルタで濾別された被検水の濾液は回転盤の外周の排
水孔から、回転盤を囲むカバー内に遠心力で振り出され
る。
【0007】所定量の多量の被検水を注水管で供給し終
ったら回転盤の回転を停め、回転盤からカセットホルダ
を取出し、カセットホルダから筒形カセットを外し、筒
形カセットを分解してメンブレンフィルタを取出す。
【0008】取出したメンブレンフィルタはリン酸緩衝
食塩水等の誘出液中で振とうとするとか、又は超音波振
動させ、メンブレンフィルタからオーシストを剥離した
後、遠心分離機で遠心分離し、オーシストの沈渣を回収
する。或いはアセトン等の適当な溶媒でメンブレンフィ
ルタを完全に溶解し、遠心分離した後、溶媒層を排除す
ることによってオーシストの沈渣を回収する。
【0009】次いで、前記USEPAのICRに定めら
れた工程に従い、蔗糖浮遊遠心法によりオーシストを選
択的に濃縮し、蛍光抗体染色法で計数する。
【0010】具体的には、水道水にクリプトスポリジウ
ムのオーシストを1m3 当り5個程度となるように注入
したサンプル水を目開き50μmのフィルタで濾過し、
濾過水を遠心濾過装置に供給した。遠心濾過装置の筒形
カセット中には目開き1μm、直径25mmの円形のメ
ンブレンフィルタを装着し、3000Gで遠心濾過を行
った。遠心濾過においては、濾過時間の経過につれ濾過
水の流量が減少してくるため、回転円盤の回転数を僅か
に上昇させることにより、ほゞ一定の流量で濾液が得ら
れるように調節した。こうして500立のサンプル水を
3時間かけて遠心濾過装置で濾過した。その後、遠心分
離装置のカセットホルダから筒形カセットを外し、筒形
カセットを分解してメンブレンフィルタを取出した。
【0011】このメンブレンフィルタを誘出液100m
立中で10分間、超音波処理し、メンブレンフィルタか
らオーシストを剥離した。使用した誘出液は前述のIC
Rに記載された「Eluting Solution」
である。
【0012】次いで誘出液を1050Gで10分間、遠
心分離して上澄みを取り除き、再度1050Gで10分
間遠心分離して上澄みを取り除き、沈渣を回収した。
【0013】沈渣を、中性緩衝ホルマリン溶液(前述の
ICRに記載されたNeutralBuffered
Formalin Solution(10%))1.
0m立に懸濁した。
【0014】この後、前述のICRに記載された方法に
従い、蔗糖浮遊遠心法によりオーシストを濃縮し、蛍光
抗体染色法でオーシストの数を計測した。この結果、サ
ンプル水500立中にオーシストを3個検出した。
【0015】比較例 目開き50μmのフィルタで実施例と同様のサンプル水
を濾過し、濾過したサンプル水を目開き1μm、直径4
7mmのメンブレンフィルタで吸引濾過した。濾過水
は、濾過の開始後まもなく減少しはじめ、20分経過後
には殆ど得られなくなり、総濾過水量は0.8立であっ
た。メンブレンフィルタを取り外し、前述した段落00
11〜0014の処理を行い、顕微鏡で観察したが、オ
ーシストは見出せなかった。
【0016】被検水中の大きい粒子(夾雑物)を予め除
去する前述の段落0006に記載ののフィルタ、及び
遠心濾過装置に装着するのメンブレンフィルタの目開
きを適宜、選択することによりクリプトスポリジウム症
以外の病原体、例えばジアルジア症の感染原因であるラ
ンプル鞭毛虫のシストなどの捕集、濃縮も可能である。
尚、上記実施例においては、メンブレンフィルタの捕集
物を剥離し、USEPAのICRに定められた工程に従
って蔗糖浮遊遠心法によりオーシストを選択的に濃縮し
た後蛍光抗体染色法により計数したが、遠心濾過装置か
ら取り出したメンブレンフィルタを直接、蛍光抗体染色
法で計数してもよい。
【0017】
【発明の効果】以上で明らかなように、本発明ではメン
ブレンフィルタによって水中の原虫およびそのオーシス
ト、およびそのシストなどを捕集するのではあるが、遠
心濾過装置にメンブレンフィルタを装着し、遠心濾過を
行って原虫およびそのオーシスト、およびそのシストな
どを捕集するため、濾過可能水量は従来の数立ないし数
10立から500〜1000立まで飛躍的に高まり、検
出精度は著しく向上する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検水を濾過することにより濾材上に捕
    捉された水中の原虫およびそのオーシスト、およびその
    シストを検出する方法において、濾過がメンブレンフィ
    ルタを用いた遠心濾過であることを特徴とする水中の原
    虫およびそのオーシスト、およびそのシストの検出方
    法。
JP9156615A 1997-06-13 1997-06-13 水中の原虫およびそのオーシスト、およびそのシストの検出方法 Pending JPH11193A (ja)

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JPH11193A true JPH11193A (ja) 1999-01-06

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4884522A (en) * 1987-05-20 1989-12-05 Furuno Electric Company Limited Tank stabilizer
JP2003506029A (ja) * 1999-08-02 2003-02-18 ビーティーエフ ピーティワイ リミテッド 内部検定試験法
JP2004101361A (ja) * 2002-09-09 2004-04-02 Tadashi Matsunaga クリプトスポリジウムの検出方法及び検出装置

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