JPH11193833A - クラッチアセンブリ - Google Patents

クラッチアセンブリ

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JPH11193833A
JPH11193833A JP10292812A JP29281298A JPH11193833A JP H11193833 A JPH11193833 A JP H11193833A JP 10292812 A JP10292812 A JP 10292812A JP 29281298 A JP29281298 A JP 29281298A JP H11193833 A JPH11193833 A JP H11193833A
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JP
Japan
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clutch
ring
control
control ring
coil
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Pending
Application number
JP10292812A
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English (en)
Inventor
Gregory J Organek
ジョーゼフ オーガネク グレゴリー
David Michael Preston
マイケル プレストーン デビッド
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eaton Corp
Original Assignee
Eaton Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Eaton Corp filed Critical Eaton Corp
Publication of JPH11193833A publication Critical patent/JPH11193833A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D27/00Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor
    • F16D27/10Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor with an electromagnet not rotating with a clutching member, i.e. without collecting rings
    • F16D27/108Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor with an electromagnet not rotating with a clutching member, i.e. without collecting rings with axially movable clutching members
    • F16D27/112Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor with an electromagnet not rotating with a clutching member, i.e. without collecting rings with axially movable clutching members with flat friction surfaces, e.g. discs

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)
  • Retarders (AREA)
  • Friction Gearing (AREA)
  • Arrangement Of Transmissions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボールランプ機構を利用したクラッチアセン
ブリにおいて、ドライブ(駆動)および惰力走行モード
の両方において、クラッチ押圧力を維持する。 【解決手段】 クラッチアセンブリ2は、ボールランプ
機構5を用いて、コイル30の通電によってコイル磁極32
に生じる電磁界に応答してクラッチディスク10,11に押
圧力を与える。一方クラッチ44A,45A を有する一対に遊
星歯車機構21A,21によって、クラッチディスク10,11に
滑りが生じたとき、フライホィール4と変速機入力軸8
との相対速度の方向にかかわらず、ボールランプ機構5
の制御リング14と作動リング12とを一定の方向に相対回
転させてクラッチ押圧力を増大させる。制御リング14の
駆動チャンネル37とクラッチ延長部29の駆動フランジ38
との係合によって、変速機入力軸8の回転力を制御リン
グ14に伝達するようにしたので、円錐クラッチ28が自動
的に調心されることになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のドライブラ
インクラッチ、特に、ボールランプアクチュエータを用
いて摩擦ディスクをエンジンフライホィールに押し付
け、遊星歯車に一方クラッチを設けた遊星歯車機構が、
ドライブ(駆動)および惰力走行状態の両方において、
ロックアップを可能としたドライブラインクラッチに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ドライブラインマスタクラッチは一般的
に、複数のばねを使用して摩擦ディスクをエンジンフラ
イホィールに押し付ける。これらのばねは、フライホィ
ールにボルトで留められた圧力プレートアセンブリ内に
配置されている。この圧力プレートばね機構を制御する
機械式リンク機構を運転者が操作することによって、ド
ライブラインクラッチのロックアップ及び解除を制御す
ることができる。
【0003】電子機器を用いてドライブラインクラッチ
の作動を自動化しようとする努力が現在進行中である。
変速機のシフト中にクラッチの作動をより正確にするた
めに、実質的に運転者の代わりをするように機械式リン
ク機構に連結された電気機械式または油圧式アクチュエ
ータを使用することが知られている。この場合、様々な
車両センサ入力を作動状態に基づいて処理して、いつ、
どのようにドライブラインクラッチを作動させるか、作
動解除させるかを決定する中央マイクロプロセッサが発
生する電気制御信号に応答して、そのようなアクチュエ
ータを使用して機械式リンク機構を移動させる。
【0004】車両ドライブライン差動装置において、ク
ラッチパックを押し付けるためにボールランプアクチュ
エータを使用することは既知である。米国特許第4,805,
486号及び第5,092,825 号は、 その開示内容が参考とし
て本説明に含まれているが、サーボモータの回転または
作動リング上のソレノイド作動式ブレーキシューによっ
て開始されるボールランプアクチュエータの作動に応じ
てクラッチパックが押し付けられるようにした差動制限
装置を開示している。ボールランプ機構が他のアクチュ
エータより優れている点は、非常に高い力増幅度で、多
くの場合は100:1以上で回転移動を軸方向移動に変
換することにある。ボールランプアクチュエータは、米
国特許第5,078,249 号に開示されているように、信号に
応じて歯車クラッチパックを押圧することによって歯車
装置の連結及び切り離しを行うために車両変速機にも使
用されており、この特許の開示内容は参考として本説明
に含まれる。
【0005】これらの車両用途の両方において、ボール
ランプアクチュエータの一方の、一般的に制御リングと
呼ばれる側が、コイルで発生した電磁界によって誘導さ
れた力を介してケース基部(case ground) に対して反作
用する、すなわち、電動モータによってケース基部に対
して回転する。さらに大きい押し付け力を発生するため
に、コイルまたはモータに供給される電流を増加させる
と、それによってケース基部に対する制御リングの反作
用が増加して、制御リングが作動リングに対して回転す
ることによって、転動要素が制御及び作動リング内のラ
ンプを進み、これによって軸方向移動量及びクラッチパ
ックに対する押し付け力が増加する。
【0006】米国特許第1,974,390 号、 第2,861,225
号、 第3,000,479 号、 第5,441,137 号、 第5,469,、948
号、 第5,485,904 号及び第5,505,286 号に開示されてい
るように、車両ドライブラインクラッチを押圧するため
にボールランプアクチュエータを使用することも知られ
ており、これらの特許の開示内容は参考として本説明に
含まれる。車両ドライブラインクラッチに押し付け力を
与えるためにボールランプアクチュエータを使用する場
合の1つの問題は、従来の一方向ボールランプ機構の構
造では、車両が惰力走行状態にある時に押し付け力に損
失が生じることにある。エンジン出力が低下して、ドラ
イブラインが実際にエンジンをオーバーランしている
(惰力走行モード)場合、単一ランプの一方向作動を伴
った従来のボールランプアクチュエータでは、クラッチ
を切り離すため、車両のエンジンブレーキが作用しな
い。
【0007】単一のランプ角だけを有する一方向ボール
ランプを用いたボールランプ作動式クラッチは、車両が
惰力走行中である時などでエンジンが変速機に回転エネ
ルギを供給していない時、クラッチが切り離される。惰
力走行時には、フライホィールは、回転エネルギを変速
機にも、ボールランプアクチュエータにも供給しない。
この状況では、作動リングと制御リングとの相対回転が
逆転するため、ボールランプの軸方向変位が消失するこ
とによって、圧力プレートがクラッチディスクから引き
離される。その結果、エンジンが変速機から切り離さ
れ、エンジンブレーキが作用しなくなる。
【0008】両方向ボールランプ作動式クラッチが、米
国特許第2,937,729 号及び第5,505,285 号に開示されて
いる。より高コストで複雑なこの技術を使用する場合、
ボールランプアクチュエータは、制御リングと作動リン
グとの間にいずれか一方の方向の相対回転がある時に作
動を行う両方向ランプを組み込んでいる。しかし、この
ボールランプは、不作動状態を通過する必要があり、そ
れによって一時的な望ましくないクラッチの滑りを生
じ、また、部品の製造コストが一方向装置の場合よりも
高くなる。また、両方向ボールランプは、所与のパッケ
ージサイズにおける制御リングと作動リングとの間の回
転移動量が、一方向ボールランプ機構に比べて減少す
る。このため、車両のドライブ及び惰力走行の両作動モ
ードで作動するように構成できれば、一方向ボールラン
プ機構の方が好ましい。
【0009】ボールランプアクチュエータは、複数の転
動要素と、制御リングと、対向する作動リングを含み、
作動リング及び制御リングによって少なくとも3つの対
向する単一ランプ表面が円周方向の半円形溝として形成
され、対向する溝の各対に1つの転動要素が収容されて
いる。制御リングとハウジング部材との間にスラスト軸
受けが配置されて、フライホィール等の入力部材に連結
されてそれと共に回転する。電磁コイルが制御クラッチ
の一方の部材に隣接して配置されて、それが発生する磁
界が制御クラッチを押圧し、それがボールランプアクチ
ュエータの制御リングに順に力を加える。制御クラッチ
は、車両の空調用コンプレッサに一般的に使用されてい
るものと同様としたり、伝達作動力を増加させるために
コーン形制御クラッチとすることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の1つの目的
は、入力トルクが反転したとき、ボールランプ作動され
たクラッチが離脱するのを防止することである。
【0011】本発明の他の目的は、ドライブライントル
クが惰力走行モードにあるとき、遊星歯車装置の遊星歯
車に作用する一方クラッチを用いて制御リングと作動リ
ングとの間の回転方向を一定にすることにより、一方向
ランプを有するボールランプ作動されたクラッチが離脱
するのを防止することである。
【0012】本発明の他の目的は、ドライブライントル
クが惰力走行モードにあるとき、2つの遊星歯車装置を
利用して、一方向ランプを有するボールランプ作動され
るドライブラインクラッチがその結合レベルを増大でき
るようにすることである。
【0013】本発明の他の目的は、伝達されるドライブ
ライントルクの方向が反転したとき、各遊星歯車が支持
リングに取付けられた支持ピンに回転しないように取付
けられた一方クラッチに支持されている2つの遊星歯車
装置を利用して、一方向ランプを有するボールランプア
クチュエータによって作動されるドライブラインクラッ
チがその作動力を増大できるようにすることである。
【0014】本発明のさらなる目的は、制御リングと変
速機入力軸との間に作用する遊星歯車を有し、複数の一
方クラッチが遊星歯車の逆回転を阻止する遊星歯車装置
および部分的な遊星歯車装置を利用して、伝達されるド
ライブライントルクの方向が反転したとき、一方向ラン
プを有するボールランプアクチュエータによって作動さ
れるドライブラインクラッチがその作動力を増大できる
ようにすることである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、原動機によっ
て駆動されるフライホィール(入力要素)と、変速機入
力軸(出力要素)とのボールランプ作動式クラッチによ
る結合を特徴としている。ボールランプ機構は、複数の
一方向可変深さ溝(ランプ)を有する制御リングと、こ
の制御リングの溝と少なくとも部分的に対向してそれと
ほぼ同一形状である一方向可変深さ溝を有する作動リン
グとを含む。ボールランプアクチュエータクラッチ装置
の例が、米国特許第1,974,390 号、 第2,861,225 号、 第
2,937,729 号、 第3,000,479 号、 第5,485,904 号及び第
5,505,285 号に開示されている。作動リングは、一方ク
ラッチの使用によって、車両の惰力走行モードでクラッ
チがロックアップした時の逆回転が防止される。2つの
遊星歯車装置(一方は部分的遊星装置であって、大径の
一方クラッチとして機能する)を使用することによっ
て、ボールランプアクチュエータは、一方のモードから
他方のモードへ移行する時に押圧力をまったく低減させ
ることなく、ドライブ及び惰力走行モードの両方でクラ
ッチ摩擦ディスクに対する押圧力を増加させることがで
きる。
【0016】このように、本発明を利用すれば、ボール
ランプ機構は、車両がドライブモードから惰力走行モー
ドへ移行する際に、従来技術装置では避けられなかった
不作動状態を通過することがなく、クラッチの滑りが減
少される。一旦電磁コイルが励磁されると、ボールラン
プ機構は、車両運転状態にかかわらず、押圧力を増大さ
せることのみが可能である。
【0017】電磁コイルを使用して、制御クラッチを作
動させて、一方の遊星歯車装置を介して制御リングを変
速機入力軸に摩擦結合させる。コイルが励磁された時、
ボールランプ機構は、クラッチ摩擦ディスクに押し付け
力を与え、フライホィールと変速機入力軸との間に回転
速度差が存在する時はいつも、押し付け力の大きさが直
ちに増大する。本発明によれば、遊星歯車装置の個々の
遊星歯車に作用する一方クラッチの作用によって、コイ
ルが励磁されている限り、押し付け力の大きさは、所与
のレベルに保持されるか増加するため、車両が惰力走行
モードに入った(エンジンが、車両を駆動するのではな
く、制動する)時も、ボールランプアクチュエータは完
全作動状態を維持する。ドライブモードでのクラッチの
滑りによって、ボールランプ機構はクラッチディスクに
対する押圧力を増加させる。また、惰力走行モードで、
何らかの理由でクラッチの滑りがある場合、遊星歯車装
置は、制御リングと作動リングとを適当な方向へさらに
相対回転させて、クラッチ摩擦ディスクに対する押圧力
を増加させる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の原理の理解を促すため、
図面に示されている実施例を参照し、それを説明するた
めに特定の用語を使用する。しかし、それらによって発
明の範囲が限定されることはなく、本発明が関連する分
野の専門家であれば、それに示されている装置の変更及
び修正や、それに示されている発明の原理のさらなる応
用を普通に思いつくと考えられることを理解されたい。
【0019】限定的ではなく、参照を容易にするためだ
けに、一定の用語を以下の説明に使用する。例えば、
「前方」及び「後方」は、車両に通常に取り付けたクラ
ッチアセンブリの前方及び後方の方向を表す。「右方
向」及び「左方向」は、その用語を使用している図面上
での方向を表す。「内向き」及び「外向き」は、それぞ
れ装置の構造中心に向かう方向及びそれから離れる方向
を表す。「上方」及び「下方」は、その用語を使用して
いる図面上での方向を表す。上記用語はすべて、その通
常の派生語及び同義語を含む。
【0020】次に図面を参照するが、これは本発明を限
定するものではなく、図1は、本発明を利用できる形式
のドライブラインマスタクラッチアセンブリ2の軸方向
断面図である。ドライブラインメインクラッチアセンブ
リ2は、内燃機関等の原動機(図示せず)の出力クラン
ク軸(図示せず)によって回転駆動される、摩擦表面を
有する入力要素としても参照されるフライホィール4を
含み、これは、ボールランプ機構5によって作動するこ
のドライブラインクラッチアセンブリ2によって変速機
(図示せず)に結合される。
【0021】クラッチベルハウジング6が、ドライブラ
インクラッチアセンブリ2を包囲して、出力要素として
も参照される変速機入力軸8を含む変速機を支持してお
り、変速機入力軸8は、摩擦ディスク10A及び摩擦デ
ィスク10Bを有する第1クラッチディスク10と変速
機入力軸8の左端部のスプライン10Cを介して共転す
るよう係合すべく延出しており、変速機入力軸8は、そ
こから右方向へ延びて、変速機歯車機構を駆動する。同
様に、摩擦ディスク11A及び摩擦ディスク11Bを有
する第2クラッチディスク11が、スプライン11Cを
介して変速機入力軸8と係合している。
【0022】第1クラッチディスク10は、フライホィ
ール4と中間圧力プレート13Aのと間で締め付けられ
るのに対して、第2クラッチディスク11は、中間圧力
プレート13Aと主圧力プレート13Bとの間で締め付
けられる。作動リング12が皿ばねワッシャ18に作用
して、軸方向力を主圧力プレート13Bに加えて第2ク
ラッチディスク11及び中間圧力プレート13Aを押圧
し、第1クラッチディスク10を押圧し、さらにフライ
ホィール4のフライホィール摩擦表面4Aを押圧するこ
とによって、回転力が原動機から変速機入力軸8を介し
て変速機へ、最終的に車両のその他のドライブラインに
伝達される。
【0023】従来の装置では、複数の加圧ばねを使用し
てクラッチ圧力プレートをフライホィールに押し付けて
いる。運転者がクラッチディスクを切り離したい時、運
転者の足及び脚で機械式解除機構を作動させて、ばね力
に打ち勝ち、それによってクラッチディスクをフライホ
ィールに対して滑らせることができる。しかし、作動ば
ねも、機械式解除機構も本発明の特徴ではないことを理
解されたい。
【0024】本発明によれば、作動リング12をフライ
ホィール14の方へ押し付けるために、可変深さのラン
プすなわち溝22A及び23Aに入っている少なくとも
3つの転動体20A(転動要素)によって分離させた作
動リング12と制御リング14とを組み込んだボールラ
ンプ機構5を使用しており、これは、変速機のシフト動
作中に電子的に運転者の代わりをするクラッチ制御ユニ
ット15によって制御される。
【0025】クラッチベルハウジング6は、本発明のボ
ールランプ機構5を含むドライブラインクラッチアセン
ブリ2を部分的に包囲している。制御リング14を基部
に反作用させるボールランプアクチュエータは当該分野
では既知であり、米国特許第5,087,249 号に開示されて
いるように変速機歯車クラッチを、また、米国特許第5,
092,825 号に開示されているように差動クラッチパック
を押圧するために使用されており、これらの特許では、
歯車機構を組合せたコイルまたはモータによってボール
ランプ制御リングをケース基部に反作用させる。
【0026】実際には、制御リング14と作動リング1
2との間の相対回転運動が、1つまたは複数の球形要素
または円筒形ローラにすることができる転動体20A、
20B(図3参照)及び20C(図3参照)を、それぞ
れ制御リング14及び作動リング12に対向させて形成
された同数のランプ22A、22B(図3参照)及び2
2C(図3参照)並びにランプ23A、23B(図3参
照)及び23C(図3参照)に沿って移動させる。ラン
プ22A、22B、22C、23A、23B及び23C
は、一方向に変化する軸方向深さを有している。
【0027】制御リング14が作動リング12に対して
回転することによって、作動リング12がフライホィー
ル4の方へ軸方向移動し、それによって第1及び第2ク
ラッチディスク10及び11が作動リング12とフライ
ホィール4の間で締め付けられる。作動リング12は、
圧力プレートハウジング16に回転しないように連結さ
れているが、それに対して軸方向には移動可能である。
図3ないし図5はこの構造をさらに詳細かつ正確に示し
ており、後でそれらを参照する。
【0028】いずれの適当な形式の軸受でもよいが、ス
ラスト軸受56が、第1支持ブロック49Aに取り付け
られた第2支持ブロック49Bに対して反作用し、ボー
ルランプ転動体20A、20B及び20Cが、それぞれ
制御リング14及び作動リング12のランプ22A、2
2B、22C、23A、23B及び23Cと係合するこ
とによって発生する軸方向力を受けるために使用される
(図1参照)。
【0029】一般的に、遊星歯車装置は、環状体と、太
陽歯車と、少なくとも3つの遊星歯車とで構成されてい
る。第1遊星歯車装置21Aの第1環状体40Aが、圧
力プレートハウジング16を介してフライホィール4に
取り付けられている第1支持ブロック49Aに取り付け
られている。第2遊星歯車装置21Bの第2環状体40
Bが、第2支持ブロック49Bによって支持されている
が、それから独立的に回転し、クラッチリング35に回
転連結されている。
【0030】太陽歯車54は、第2遊星歯車装置21B
のみと噛み合い、第1遊星歯車装置21Aは太陽歯車を
使用しないで、大径の一方クラッチとして機能する。第
1及び第2遊星歯車42A及び43Aは、それぞれの一
方クラッチ44A及び45Aを介して支持ピン48Aで
支持されている。支持ピン48A、48B(図示せ
ず)、48C及び48D(図示せず)がそれぞれ支持リ
ング39に取り付けられている。他の遊星歯車42B
(図示せず)、43B(図示せず)、42C、43C、
42D(図示せず)及び43D(図示せず)は、それぞ
れ一方クラッチ44B(図示せず)、45B(図示せ
ず)、44C、45C、44D(図示せず)及び45D
(図示せず)を介してそれぞれの支持ピン48A、48
B、48C及び48Dで支持されている。
【0031】クラッチアセンブリ2の後方(図1の右
方)から見たとき、第1遊星歯車42Aは反時計回りに
のみ回転できるのに対して、第2遊星歯車43Aは時計
回りにのみに回転できる。このため、太陽歯車がない状
態で、第1遊星歯車装置21Aは一方クラッチとして機
能する。本発明の要素は、全体として変速機入力軸8を
取り囲んで、回転軸線47回りに回転する。
【0032】クラッチ継手24(制御クラッチ)は、一
側が第2遊星歯車機構21Bのクラッチリング35で、
他側が結合時に摩擦結合されるクラッチ延長部29であ
るクラッチ28からなる。駆動チャンネル37が制御リ
ング14から延びて、クラッチ継手24を形成する制御
クラッチプレート19に取付けられたクラッチ延長部2
9から延びる駆動フランジ38に回転結合している。反
対に、駆動フランジ38を制御リング14上に形成する
ことができ、駆動チャンネル37をクラッチ延長部29
に形成することもできることが考えられる。これによ
り、コイル30がクラッチ制御ユニット15によってリ
ード線17を介して電気的に励磁されて、制御クラッチ
プレート19を電磁的に引きつけてコーンクラッチ28
を押圧するとき、円錐クラッチ28は、制御リング14
をクラッチリング35(第2環状体40Bに連結され
る)に摩擦結合させる。
【0033】コーンクラッチ28の制御クラッチ延出部
材29とクラッチリング35の両方またはいずれか一方
に摩擦材を取付けて、コイル30の励磁時にこれらの部
材間で所望のトルク伝達が行われるようにすることが望
ましい。クラッチ延出部材29は、それから延出してい
る駆動フランジ38を用いて円錐クラッチ28の一方側
を回転駆動することができ、駆動フランジ38が駆動チ
ャンネル37に係合している構造のため、半径方向及び
軸方向の調心の問題がない。駆動チャンネル37および
駆動フランジ38を使用しなければ、コーンクラッチ2
8は、クラッチ継手24を構成する部材の製造公差及び
摩耗によって固着を生じやすい。
【0034】図2は、本発明のクラッチ継手24の部分
斜視図であり、制御リング14およびクラッチ延長部2
9にそれぞれ形成された駆動チャンネル37およびこれ
に噛み合う駆動フランジ38の一実施形態の形状および
方向を示している。円錐クラッチ28は、製造公差およ
び摩耗を許容するために、ある程度の部品の遊びが必要
である。駆動フランジ38は、それぞれの駆動チャンネ
ル37に係合して、回転運動を伝達するとともに、円錐
クラッチ28が適切に作動するためにクラッチ延長部2
9がクラッチリング35と調心できるようにしている。
いくつかの駆動チャンネル37および駆動フランジ38
は、この機能を提供するために利用することができる。
【0035】再び図1を参照して、制御リング14は、
ランプ22A、22B及び22Cを含み、コイル30の
励磁時にクラッチ継手24の作用によってクラッチリン
グ35に摩擦回転可能に連結される。クラッチ制御ユニ
ット15がリード線17を介してコイル30を励磁させ
た時、制御クラッチ部材19はコイル磁極32に引き寄
せられる。環状の電気コイル30は変速機入力軸8の周
囲に設けられ、クラッチベルハウジング6に取り付けら
れたコイル支持部材31によって支持されている。電気
コイル30は、コイル磁極32に近接配置されており、
コイル磁極32はスプライン付きスリーブ33上で変速
機入力軸8に回転しないように支持されている。このた
め、スプライン付きスリーブ33とコイル磁極32と太
陽歯車54はすべて、変速機入力軸8と共に回転する。
【0036】電気コイル30は、コイル磁極32によっ
て部分的に包囲されるように配置され、わずかなエアギ
ャップをもってそれから分離されている。コイル30
は、クラッチベルハウジング6に取り付けられ、従っ
て、静止状態に保持されているのに対して、コイル磁極
32は入力軸8の回転に伴って回転する。
【0037】コイル30は、図1に矢印36で示されて
いる電磁束を発生し、これはコイル磁極32を通って制
御クラッチ部材19へ流れてから、コイル磁極32を通
ってコイル30に戻る。この電磁束は、クラッチ部材1
9をコイル磁極32へ引き付けようとする力を発生し、
これにより、クラッチ延出部材29がクラッチリング3
5に接触することによる摩擦力および結果として制御リ
ング14にトルクを作用させる遊星歯車装置21A及び
21Bへのトルクが発生する(フライホィール4と変速
機入力軸8の間に回転速度差があるものと仮定する)。
ボールランプ機構5は、車両が惰力走行またはドライブ
モードのいずれにあるときでも、制御リング14をロッ
ク方向へ回転させる第1及び第2遊星歯車装置21A、
21Bを介して適当に作動される。
【0038】クラッチディスク10および11が原動機
(エンジン)によってフライホィール4を介して与えら
れる過大なトルクのために切り離される、すなわち、滑
り始めた時、制御リング14と作動リング12との間に
相対回転があるため、これによりリング12及び14
は、(詳細に後述するように)強制的に軸方向にさらに
離され、これによって、作動リング12が主圧力プレー
ト13Aと中間圧力プレート13Aとフライホィール4
との間でクラッチディスク10及び11の摩擦パッド1
0A、10B、11A及び11Bに加える押圧力が増大
する。これは、作動リング12に対する制御リング14
の小範囲の回転移動によって発生し、フライホィール4
と変速機入力軸8との間に相対回転が発生したとき、ボ
ールランプ機構5の作動によって、自動的にほとんど瞬
時に押圧力の調節が行われる。
【0039】本発明によれば、クラッチアセンブリ2が
ロックアップした場合、コイル磁極32はフライホィー
ル4と同じ速度で回転し、クラッチアセンブリ2のロッ
クアップ状態を維持するためにコイル30へ送る必要が
ある寄生電力が最小限に抑えられる。従来技術の教示を
使用すると、制御リング14はクラッチベルハウジング
6等の基部表面に対して反作用することができるが、制
御リング14間に連続的な滑りが発生するため、寄生エ
ネルギ損失が大きくなると共に、クラッチの滑りの際に
ボールランプ機構5の自動的な作動が行われない。
【0040】本適用例に示されているように、一方クラ
ッチ44A、44C、45A、45Cの作用によって制
御される第1及び第2遊星歯車装置21A及び21Bを
介して制御リング14を変速機入力軸8に結合すること
によって、車両の作動モードに関係なく、クラッチの滑
りがボールランプ機構5をさらに作動させるため、クラ
ッチの滑りが最小限に抑えられる。本発明を使用した場
合、車両のドライブまたは惰力走行モードのいずれにあ
る時でも、クラッチディスク10及び11の最小滑りに
対する反応時間はほぼ瞬時であり、それは、クラッチデ
ィスク10及び11の滑りが、摩擦ロックしたクラッチ
継手24、制御リング14側の第1及び第2遊星歯車装
置21A及び21B、さらに圧力プレートハウジング1
6を介して作動リング12に達することにより、作動リ
ング12と制御リング14とが直ちに相対移動して、そ
の結果、ボールランプ機構5をさらに作動させるためで
ある。作動リング12はクラッチ圧力プレートハウジン
グ16に回転結合され、このハウジングはフライホィー
ル4に連結されるので、これらはすべて共に回転する。
【0041】付勢ばね26(付勢手段)は、制御クラッ
チプレート19をコイル磁極32側へ予め押圧し、エア
ギャップの影響を最小限にして、コイル30が最初に励
磁されたとき、円滑な結合が得られるようにしている。
付勢ばね26(圧縮コイルばねとして示されているが、
いかなる適当な弾撥手段とすることもできる)がない場
合、円錐クラッチ28は、エアギャップが閉じると吸引
力が急激に増大するので、コイル30への所与の電流レ
ベルで、制御クラッチプレート19とコイル磁極32と
の間のエアギャップが閉じられたとき、磁力によって過
度に結合しやすくなる。精巧な電子制御システムなしで
は、円錐クラッチ28に伝達される力は、ドライブライ
ンクラッチアセンブリ2の円滑な作動のために望ましい
レベルを越えることになるであろう。
【0042】複数の圧力プレートばね50が、圧力プレ
ートハウジング16と作動リング12との間のばね部材
として作動し、それによって作動リング12をフライホ
ィール4から引き離すことによって、作動リング12を
含むボールランプ機構5をクラッチ摩擦ディスク10及
び11並びにフライホィール4から引き離す方向に作用
する。圧力プレートハウジング16は、作動リング12
がフライホィール4と共に回転するが、圧力プレートば
ね50を圧縮するボールランプ機構5の作動によって制
御されてフライホィール4に対して軸方向移動できるよ
うにフライホィール4に取付けられている。
【0043】ボールランプ機構5で発生した軸方向力
は、スラスト軸受56によって圧力プレートハウジング
16を介してフライホィール4に取り付けられている第
2ブロック49Bに伝達される。ボールランプ機構5で
発生した反対方向の軸方向力は、クラッチディスク1
0,11およびフライホィール4に伝達される。中間圧
力プレート13Aをなくして1つのクラッチディスクの
みとする場合を含めて、いずれの数のクラッチディスク
でも使用できることに注意されたい。
【0044】次に、ボールランプ機構5の作動を説明す
るために図3、図4及び図5を参照すると、ボールラン
プ機構5の断面が図3に示されており、転動体20Aで
分離された作動リング12及び制御リング14のIV−IV
線に沿った断面が、図4及び図5に示されている。3つ
の球形の転動体20A、20B及び20Cが、それぞれ
可変軸方向深さを有する3つのランプ22A、22B及
び22C内に約120゜の間隔で配置されて、制御リン
グ14が作動リング12に対して回転するとき、その内
部を転動する。
【0045】ボールランプ機構5の所望の回転及び軸方
向運動に応じて、いずれの数の球形転動体20A、20
B、20C及びそれぞれのランプ22A、22B、22
C、23A、23B、23Cを用いることもできる。制
御リング14及び作動リング12に軸方向及び半径方向
の安定性を与えるために、少なくとも3つの球形転動体
20A、20B及び20Cを、それぞれ制御リング14
及び作動リング12に形成された同数の等間隔に配置さ
れた対向する同一のランプ22A、22B、22C、2
3A、23B及び23C上で移動するように用いること
が必須である。
【0046】前述したように、ボール形または円筒形ロ
ーラ等のいずれの形式の転動体を用いてもよい。作動リ
ング12は、変速機入力軸8の回転軸線と一致した回転
軸線47回りに回転するフライホィール4、圧力プレー
トハウジング16及び第1及び第2ブロック49A、4
9Bと共に回転するように示されている。
【0047】3つの半円形の円周方向ランプ23A、2
3B及び23Cが作動リング12の表面に形成され、そ
れに対応して同一の対向するランプ22A、22B及び
22Cが制御リング14の表面に形成されている。制御
リング14及び作動リング12は、高張力鋼で形成され
ており、単一方向にテーパを付けたランプ22A、22
B、22C、23A、23B、23CをRc55〜60まで浸
炭焼入している。ランプ22A、22B、22C、23
A、23B、23Cは、図4にランプ22A及び23A
についてわかりやすく示されているような深さでテーパ
が付けられて、約120゜にわたって(実際には、ラン
プ間に分離部分を設けるために120゜より小さい)円
周方向に延在している。
【0048】制御リング14と作動リング12との間の
離隔距離66は、制御リング14が作動リング12に対
して同一回転軸線上で回転するときに、球形転動体20
Aが両ランプ22A及び23A上で転動する場合の22
A及び23Aのような2つの対応して向き合ったランプ
間の回転位置によって決定される。ほぼ同様にして、転
動部材20Bが両ランプ22B及び23B上で転動し、
転動部材20Cが両ランプ22C及び23C上で転動す
る。相対回転は、転動部材20A、20B及び20Cま
たはそれぞれのランプ対22A、23A及び22B、2
3B及び22C、22Dの位置に応じて、2つのリング
14,12を軸方向に押し離すか、それらを互いに接近
させ、それによって作動リング12とフライホィール4
との間でクラッチディスク10を押圧するか、解放する
軸方向移動を生じる。
【0049】図4は、支持リング48が最小位置にあっ
て、ランプ22A及び23Aが一端部で整合し、球形体
20Aがランプ22A及び23Aの最も深い部分に入っ
ているときの制御リング14及び作動リング12の回転
位置を示している。フライホィール4と変速機入力軸8
との間に回転速度差があると仮定して、コイル30の励
磁時に、制御リング14は、クラッチ継手24を介して
回転トルク入力を受けて作動リング12に対して回転
し、ランプ22A及び23Aが相対的に移動することに
よって、球形体20Aがランプ表面22A及び23Aの
各々の上を転動して両ランプ22A及び23A上の別の
位置へ移動することによって、制御リング14と作動リ
ング12とを押し離して、図5に示されているように離
間間隔66を広くする。ランプ表面22B及び23B上
を転動する転動体20Bと、ランプ表面22C及び23
C上を転動する転動体20Cによっても同様な分離力が
発生する。制御リング14の回転は、図4及び図5を参
照して、制御リング14が矢印70の方向に回転するこ
とによって基準点62及び64が図4で向き合った位置
から図5のずれた位置へ相対変位することにより、わか
りやすく示されている。
【0050】制御リング14に加えられるトルクに対す
る力のレベルは、非常に高く、一般的に100:1の比
であるため、この軸方向変位量の増加は様々な用途に、
特にドライブラインクラッチに使用することができる。
これは、本適用例で示されているように、車両ドライブ
ラインにおいて作動リング12をクラッチディスク1
0、11及びフライホィール4に押し付けるために使用
することができる。ボールランプアクチュエータのさら
に詳細な説明は、米国特許第4,805,486 号に示されてい
る。
【0051】フライホィール4が変速機入力軸8と同一
速度で回転している場合、コイル30が励磁されても、
制御リング14は作動リング12と同一速度で回転し、
制御リング14と作動リング12との間に相対回転が生
じないため、ボールランプ機構5は追加の軸方向力を発
生しない。コイル30が励磁されたままであり、これに
より本発明に従ってクラッチ継手24、コイル磁極3
2、第1、第2遊星歯車装置21A及び21Bを介して
制御リング14を変速機入力軸8に電磁的に結合してい
るとすると、フライホィール4と変速機入力軸8との間
の相対回転によって、制御リング14と作動リング12
との間に、球形体20A、20B及び20Cが制御リン
グ14と作動リング12との間の離隔距離66をさらに
増加させる方向の相対回転が生じ、作動リング12によ
る追加の押圧力が発生して、フライホィール4の力を用
いてクラッチディスク10に対するロックアップ力を増
大させることができる。
【0052】本発明によれば、車両ドライブラインのク
ラッチアクチュエータを使用して、回転中の入力軸を出
力軸に連結することができ、図1に示されているよう
に、入力軸はフライホィール4に対応し、出力軸は変速
機入力軸8に対応する。本発明は、コイル30が励磁さ
れている限り、ボールランプ機構5のクラッチディスク
10及び11からの後退及び切り離しを防止し、それに
よって、トルク伝達方向に関係なく、入力軸(フライホ
ィール)と出力軸(変速機入力軸)との間を摩擦結合さ
せることができる。
【0053】以上に本発明を詳細に説明しており、当該
技術の専門家であれば、それを製造して使用できるであ
ろう。上記明細書を読んで理解すれば、当該技術の専門
家であれば本発明の様々な変更及び修正を考えることが
できると思われ、添付の請求の範囲に入る限り、それら
の変更及び修正は本発明の一部に含まれるものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るクラッチアセンブリ
の部分断面図である。
【図2】図1の装置のクラッチ継手の部分斜視図。
【図3】図1の III−III 線に沿ったボールランプ機構
の軸方向断面図である。
【図4】非係合状態にある図3のボールランプ機構のIV
−IV線に沿った断面図である。
【図5】係合状態にある図3のボールランプ機構のIV−
IV線に沿った断面図である。
【符号の説明】
2 クラッチアセンブリ 4 フライホィール 5 ボールランプ機構 12 作動リング 14 制御リング 19 クラッチプレート 20A、20B、20C 転動体 21A、21B 遊星歯車機構 22A、22B、22C 作動ランプ 23A、23B、23C 制御ランプ 24 クラッチ継手 29 クラッチ延長部 30 コイル 32 コイル磁極 35 クラッチリング 37 駆動チャンネル 38 駆動フランジ 47 回転軸線
フロントページの続き (71)出願人 390033020 Eaton Center,Clevel and,Ohio 44114,U.S.A.

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機によって駆動されて回転軸線(47)
    回りに回転する入力要素(4) と、 出力要素(8) とを回転
    結合するためのクラッチアセンブリ(2) であって、 軸方向深さが変化する複数の円周方向の制御ランプ(23
    A、23B、23C) を第1面に備え回転軸線(47)を有する環状
    の制御リング(14)と、前記制御ランプ(23A、23B、23C) の
    各々に1つずつ装填される前記制御ランプと同数の転動
    要素(20A、20B、20C) と、前記制御ランプ(23A、23B、23C)
    と数、 形状及び半径方向位置がほぼ同一である複数の作
    動ランプ(22A、22B、22C) を備え前記制御リング(14)の回
    転軸線(47)と同軸の回転軸線(47)を有する作動リング(1
    2)とを具備し、 前記作動ランプ(22A、22B、22C) が前記制
    御ランプ(23A、23B、23C) と少なくとも部分的に対向し、
    前記転動要素(20A、20B、20C) の各々が前記作動ランプ(2
    2A、22B、22C) と対応する前記制御ランプ(23A、23B、23C)
    との間に収容され、前記制御リング(14)が前記作動リン
    グ(12)に対して軸方向及び回転方向に移動可能に配置さ
    れており、軸方向移動を発生するボールランプ機構(5)
    と、電流を通すとコイル磁極(32)に電磁界を生じるコイ
    ル(30)と、前記コイル磁極(32)に隣接して配置されたク
    ラッチプレート(19)を備え、前記コイル(30)によって電
    磁界(36)が発生したとき、駆動チャンネル(37)と係合す
    る駆動フランジ(38)を介して前記制御リング(14)に回転
    トルクを作用させて、前記ボールランプ機構(5) を作動
    させるように配置された制御クラッチ(24)と、前記クラ
    ッチプレート(19)を前記コイル磁極(32)の方へ移動させ
    ようとする力を生じる付勢手段(26)とを備えていること
    を特徴とするクラッチアセンブリ。
  2. 【請求項2】 さらに、前記クラッチプレート(19)に取
    付けられたクラッチ延長部(29)を備えていることを特徴
    とする請求項1に記載のクラッチアセンブリ。
  3. 【請求項3】 前記駆動フランジ(38)は、前記クラッチ
    延長部(29)に形成され、前記駆動チャンネル(37)は、前
    記制御リング(14)に形成されていることを特徴とする請
    求項2に記載のクラッチアセンブリ。
  4. 【請求項4】 円錐クラッチ(28)が前記出力要素(8) を
    前記制御リング(14)に摩擦結合させることを特徴とする
    請求項1にクラッチアセンブリ。
  5. 【請求項5】 前記円錐クラッチ(28)は、クラッチ延長
    部(29)とクラッチリング(35)との間に配置されて、少な
    くとも1つの駆動フランジ(38)が前記クラッチ延長部(2
    9)に形成され、前記駆動フランジと対の駆動チャンネル
    (37)が前記制御リング(14)に形成され、前記クラッチリ
    ング(35)は、少なくとも1つの遊星歯車機構(21A、21B)
    を介して前記出力要素(8) に回転結合されることを特徴
    とする請求項4に記載のクラッチアセンブリ。
JP10292812A 1997-09-30 1998-09-30 クラッチアセンブリ Pending JPH11193833A (ja)

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BR (1) BR9804274A (ja)
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