JPH11193089A - 酸化防止液面シール法 - Google Patents
酸化防止液面シール法Info
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- JPH11193089A JPH11193089A JP9369085A JP36908597A JPH11193089A JP H11193089 A JPH11193089 A JP H11193089A JP 9369085 A JP9369085 A JP 9369085A JP 36908597 A JP36908597 A JP 36908597A JP H11193089 A JPH11193089 A JP H11193089A
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- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J19/00—Chemical, physical or physico-chemical processes in general; Their relevant apparatus
- B01J19/16—Preventing evaporation or oxidation of non-metallic liquids by applying a floating layer, e.g. of microballoons
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Abstract
液面を、的確なシール性を有しかつ廉価で二次汚染等の
ないシール材により適正にシールして、液面から浸入す
る酸素を十分に阻止し、併せて、そのシール材として用
いる不揮発性流体を、浮枠で囲うことにより該不揮発性
流体が槽乃至タンクの内壁面に付着しないようにして、
該付着による不揮発性流体の実効量の低下及びこれに伴
うシール性能の悪化を防止して貯留液体の酸化を的確に
阻止するとともに、内周壁の汚れ及びこれに伴う貯留液
体の性状の悪化を防止する。 【解決手段】保護対象液体1を貯留する槽乃至タンク2
内に、該槽乃至タンクの内周壁に遊嵌させてかつその保
護対象液体1の液面に浮かせて浮枠3を内装し、該浮枠
内にその保護対象液体1の液面を覆う不揮発性流体4に
よる被膜5又は多数の小さな浮子と不揮発性流体4を配
した。
Description
液中に拡散する酸素を防いで、湧水、排水等に含まれる
鉄イオン等の被酸化性物質の酸化を抑制し、配管及び系
統機器の閉塞を防止する酸化防止液面シール法であっ
て、特に、シール材として用いる不揮発性流体が槽乃至
タンクの内壁面に付着しないようにした酸化防止液面シ
ール法に関する。
乃至タンク内の貯水に水面から空気中の酸素が溶解浸入
して水中深く拡散することから、水中に含まれている鉄
イオン等の濃度が高い場合には当該成分がその酸素によ
って酸化されて、コロイド状の酸化物となり、これが送
水用の配管等を閉塞して、大きな障害となることが度々
あった。そのため、従来は、次のような防止対策が講じ
られている。 配管等を定期的にクリーニングする。 薬品処理等によって水中の被酸化性物質を沈殿除去
する。 送水系統の槽乃至タンク内において、空気に触れる
水面を次の(a) 〜(c) の遮蔽手段で覆い、空気中から浸
入する酸素を遮断して、酸化を防止する。 (a) 油等(特開昭54-81661号公報) (b) 多数の浮子ボール等(特公平5-79596 号公報) (c) 浮屋根等(特開平2-85188 号公報)
策には、未だ次のような種々の問題点がある。の場
合、クリーニングに手間やコストがかかるだけでなく、
その間、運転中の各種装置を停止させなければならない
など、施設の運用面に支障が生ずる。の場合、水中被
酸化性物質に応じた添加制御技術及び薬品による二次汚
染等の問題があり、特に、湧水等の量が多い場合や被酸
化性物質の濃度が高い時は対策が困難である。また、薬
品コストにも問題がある。の場合、(a) にあっては、
水面の上下の変動に伴いその油等が槽乃至タンクの内周
壁に付着するため、その油等の実効量が低下してシール
性能が悪化し、かつ、内周壁や槽内の設備(梯子、配管
等)が汚れてこれが貯水の水質を悪化させる原因となる
ことがあり、更には、メンテナンスの手間もかかる。
(b) にあっては、浮子ボール等の間の隙間で水面が空気
に触れ、空気中から浸入する酸素を十分遮断できない欠
点があり、また、(c) にあっては、急激な水の出入りや
地震等で水面が揺動した際に、浮屋根等が部分的に空中
に持ち上げられて、内側に空気を抱き込むことがあり、
空気中から浸入する酸素を十分遮断できない欠点があ
る。
するものであり、槽乃至タンク内における湧水、排水等
の液体の液面を、的確なシール性を有しかつ廉価で二次
汚染等のないシール材により適正にシールして、液面か
ら浸入する酸素を十分に阻止し、併せて、そのシール材
として用いる不揮発性流体を、浮枠で囲うことにより該
不揮発性流体が槽乃至タンクの内壁面に付着しないよう
にして、該付着による不揮発性流体の実効量の低下及び
これに伴うシール性能の悪化を防止して貯留液体の酸化
を的確に阻止するとともに、内周壁の汚れ及びこれに伴
う貯留液体の性状の悪化を防止しようとするものであ
る。
求項1の発明は、酸化防止を要する湧水、排水、その他
の保護対象液体1を貯留する槽乃至タンク2内に、該槽
乃至タンクの内周壁に遊嵌させてかつその保護対象液体
1の液面に浮かせて浮枠3を内装し、該浮枠内にその保
護対象液体1の液面を覆う不揮発性流体4による被膜5
を設けたことを特徴とする。
水、排水、その他の保護対象液体1を貯留する槽乃至タ
ンク2内に、該槽乃至タンクの内周壁に遊嵌させてかつ
その保護対象液体1の液面に浮かせて浮枠3を内装し、
該浮枠内にその保護対象液体1の液面に浮遊させて多数
の小さな浮子6を配するとともに、これらの浮子の隙間
を不揮発性流体4により包覆したことを特徴とする。
施の形態を示している。図において、1は、酸化防止を
要する湧水、排水等の保護対象液体、2は、該保護対象
液体を貯留する角形の槽乃至タンク、3は、該槽乃至タ
ンク内に保護対象液体の液面に浮かせて内装した浮枠、
4は、該浮枠内に配した不揮発性流体、5は、保護対象
液体の液面を覆った不揮発性流体による被膜である。
細い板を方形に組み、槽乃至タンク2の内周面に近接さ
せて遊嵌した主枠8と、浮力を有する合成樹脂、木等で
筒状に形成し、その槽乃至タンク内へ上方から真っ直ぐ
に挿入した給水管、排水管等の挿入配管7に近接させて
遊嵌した補助枠9とから成り、いずれも上半部を空中に
突出させて保護対象液体1中に浮かせるようにしてい
る。なお、主枠8は、槽乃至タンク2が大型の場合には
図2に示すように複数の分割体から形成してもよい。こ
れらの分割体は、連結させる必要はないが、場合により
連結一体化させてもよい。
としては、オイル、流動パラフィン等がよい。
の形態を示している。図において、1は、酸化防止を要
する湧水、排水等の保護対象液体、2は、該保護対象液
体を貯留する角形の槽乃至タンク、3は、該槽乃至タン
ク内に保護対象液体の液面に浮かせて内装した浮枠、6
は、該浮枠内にその保護対象液体の液面に浮遊させて配
した多数の小さな浮子であり、これらの浮子の隙間を不
揮発性流体4により包覆している。
断面円形の部材で方形の枠体10に形成し、該枠体を槽乃
至タンク2の内周面に近接させて遊嵌し、かつ、上半部
を空中に突出させて保護対象液体中に浮かせるようにし
ている。なお、枠体10は、中空の部材によるものでもよ
く、また、剛性の材質のものでも、或いは、柔軟性の材
質のものでもよい。
より半球状に形成したものである。この場合、球体のよ
うに回転することがないので、回転によって空気が取り
込まれるようなことはない。なお、中空のものでも、中
実のものでもよい。また、剛性の材質のものでも、或い
は、柔軟性の材質のものでもよい。回転等によって空気
が取り込まれるようなことがなけれれば、球状、その他
の形状としてもよいことは勿論である。これらの浮子の
隙間を包覆する不揮発性流体4は、図1の場合と同様、
オイル、流動パラフィン等がよい。
浮枠3により不揮発性流体4が槽乃至タンク2の内周壁
に付着するのを防止でき、しかも、液面を90%以上シ
ールすることができ、保護対象液体1が約10〜20mg
/lの鉄イオンを含み透視度10〜35cmで赤水状態を呈
する水を、透視度50cm以上の清澄な水質に改善できる
とともに、鉄イオンがコロイド及びその集合体となって
管壁に付着する作用を抑制でき、配管系統の各種機器等
の閉塞防止効果を得ることができた。
槽乃至タンク2内において、湧水、排水等の保護対象液
体1に対する液面のシールに、シール性のよい不揮発性
流体4を使用しているが、この不揮発性流体4は、浮枠
3の囲成内部に配されているので、該浮枠3により遮断
されて槽乃至タンク2の内壁面には達せず、したがっ
て、その保護対象液体1の液面が上下に変動してもその
槽乃至タンク2の内壁面には付着せず、該付着による不
揮発性流体4の実効量の低下も、これによるシール性能
の悪化も生じず、また、内周壁を汚すことも、これがそ
の保護対象液体1の性状を悪化させることもない。そし
て、請求項1の発明によれば、不揮発性流体4の被膜5
により、また、請求項2の発明によれば、多数の浮子6
とそれらの浮子の隙間を包覆する不揮発性流体4とによ
り、湧水、排水等の保護対象液体1の液面を90%以上
的確にシールすることができ、しかも、それらは液面が
揺動してもシールが破れることなく液面の変化に追随す
るとともに、その揺動を不揮発性流体4の粘性により抑
制して空気を抱き込むようなことはなく、したがって、
その保護対象液体1に液面から浸入しようとする酸素を
十分に阻止することができ、その保護対象液体1に含ま
れる鉄イオン等被酸化性物質の酸化を適正に抑制でき
て、配管及び系統機器の閉塞を十分に防止することがで
きる。勿論、施設のクリーニング等を必要とせず、その
ための手間や経費はかからず、運転中の系統機器を停止
させる必要もないから施設の運用面で支障が生じること
もない。更に、浮枠3、浮子6としては、合成樹脂製、
木製等のものを、また、不揮発性流体4としては、オイ
ル、流動パラフィン等を用いることができて、貯留液体
の二次汚染等が生じることはなく、コストを低く抑える
ことができる。
側面図である。
図である。
の縦断側面図である。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 酸化防止を要する湧水、排水、その他の
保護対象液体1を貯留する槽乃至タンク2内に、該槽乃
至タンクの内周壁に遊嵌させてかつその保護対象液体1
の液面に浮かせて浮枠3を内装し、該浮枠内にその保護
対象液体1の液面を覆う不揮発性流体4による被膜5を
設けたことを特徴とする酸化防止液面シール法。 - 【請求項2】 酸化防止を要する湧水、排水、その他の
保護対象液体1を貯留する槽乃至タンク2内に、該槽乃
至タンクの内周壁に遊嵌させてかつその保護対象液体1
の液面に浮かせて浮枠3を内装し、該浮枠内にその保護
対象液体1の液面に浮遊させて多数の小さな浮子6を配
するとともに、これらの浮子の隙間を不揮発性流体4に
より包覆したことを特徴とする酸化防止液面シール法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36908597A JP3628862B2 (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 酸化防止液面シール法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36908597A JP3628862B2 (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 酸化防止液面シール法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11193089A true JPH11193089A (ja) | 1999-07-21 |
JP3628862B2 JP3628862B2 (ja) | 2005-03-16 |
Family
ID=18493528
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36908597A Expired - Fee Related JP3628862B2 (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 酸化防止液面シール法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3628862B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008119670A (ja) * | 2006-11-15 | 2008-05-29 | Fuji Electric Holdings Co Ltd | 重亜硫酸ナトリウムの貯蔵装置 |
CN101915309A (zh) * | 2010-07-23 | 2010-12-15 | 北京博瑞特自动计量系统股份有限公司 | 用于安装液位仪的钢浮盘开口密封装置 |
CN101913471A (zh) * | 2010-07-23 | 2010-12-15 | 北京博瑞特自动计量系统股份有限公司 | 用于安装液位仪的铝浮盘开口密封装置 |
-
1997
- 1997-12-26 JP JP36908597A patent/JP3628862B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008119670A (ja) * | 2006-11-15 | 2008-05-29 | Fuji Electric Holdings Co Ltd | 重亜硫酸ナトリウムの貯蔵装置 |
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CN101913471A (zh) * | 2010-07-23 | 2010-12-15 | 北京博瑞特自动计量系统股份有限公司 | 用于安装液位仪的铝浮盘开口密封装置 |
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JP3628862B2 (ja) | 2005-03-16 |
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