JPH11192411A - 吸着式排ガス処理装置 - Google Patents

吸着式排ガス処理装置

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JPH11192411A
JPH11192411A JP10000673A JP67398A JPH11192411A JP H11192411 A JPH11192411 A JP H11192411A JP 10000673 A JP10000673 A JP 10000673A JP 67398 A JP67398 A JP 67398A JP H11192411 A JPH11192411 A JP H11192411A
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JP
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exhaust gas
abatement
color
agent
gas treatment
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JP10000673A
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Keita Suzuki
啓太 鈴木
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 除害剤の交換時期を出力する吸着式排ガス処
理装置を提供する。 【解決手段】 吸着式排ガス処理装置25は、排ガス中
の有害成分を吸着し、かつ有害成分の所定量を単位量当
たり吸着した時点で所定の色に変色する除害剤を充填層
として収容した除害筒18を備えている。除害筒18
は、充填層を観察する覗き窓としてビューポート20
と、ビューポート20の外側に設けられ、除害剤の色変
化を検出するセンサ26と、センサ26からの検出信号
を得て、除害剤を交換すべき旨を出力する出力装置29
とを備えている。これにより、ビューポート20を介し
て除害剤の変色が検出されるまで排ガスを通して除害処
理できる。従って、破過状態の除害剤を使用し続けて除
害されない排ガスを送出することや、除害剤が除害能力
を充分に有していても交換することは、防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排ガス中の有害成
分を吸着剤により吸着して除害する吸着式排ガス処理装
置に関し、更に詳しくは、従来の吸着式排ガス処理装置
に比べて使い勝手の良い吸着式排ガス処理装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造工場では、CVD装置
やRIE装置等の製造装置から排出された排ガス中の有
害成分を除害するために、種々の排ガス処理装置(除害
装置)が使われている。近年、環境を改善する気運の高
まりに伴い、環境ISO規格や高圧ガス取締法が改訂さ
れ、排ガス処理装置は、従来の水希釈方式(水スクラバ
ー装置)から、乾式、燃焼式、更には、水希釈方式と熱
処理方式とを併用した方式の排ガス処理装置等の除害効
率の高い方式の排ガス処理装置に移行しつつある。特
に、今後、最新鋭の設備を備えた半導体装置の製造工場
では、除害効率の高い方式の排ガス処理装置が必然的に
使用されるようになると予想される。そして、除害効率
の高く、しかも比較的安価で取り扱いの容易な乾式の排
ガス処理装置として、除害剤として排ガス中の有害成分
を化学吸着する吸着剤を収容した吸着式排ガス処理装置
が注目されている。特に、有害成分を所定量吸着する
と、除害剤の色が変化して除害不能になったことを使用
者に知らせて除害剤の交換を促す方式の装置が、使い勝
手の良い吸着式排ガス処理装置として注目されている。
尚、本明細書で、除害剤が有害成分を所定量吸着して、
除害不能になることを除害剤が破過すると言い、その目
安として除害剤の色が変化する。
【0003】以下、図6を参照して、従来の吸着式排ガ
ス処理装置の構成を説明する。図6は、CVD装置の排
ガス系統に取り付けた排ガス処理装置の構成を示す概略
フローシートである。CVD装置10で使用したプロセ
スガスは、真空ポンプ12により排気され、排ガス処理
装置14に送入されて除害される。排ガス処理装置14
から送出された除害排ガスは、通常、排ガス処理装置1
4の下流に設けられたブロワ16により工場排気系統に
(図示せず)送入される。工場排気系統は、水希釈排ガ
ス処理方式の水スクラバー装置を備え、工場全体から工
場排気系統に排出された排ガスを纏めて最終的に水希釈
処理して、工場排水及びガスの大気中への放出を行う。
【0004】図7(a)及び(b)は、それぞれ、排ガ
ス処理装置14の一構成例を示す正面図及び矢視I−I
から見た平面断面図である。排ガス処理装置14は、排
ガス中の有害成分を吸着し、かつ有害成分の所定量を単
位量当たり吸着した時点で所定の色に変色する除害剤を
充填した充填層を収容した除害筒18と、除害筒18を
格納する筐体19とを備えている。除害筒18内の除害
剤は、除害筒18に設けられたビューポート20及び筐
体19に設けられた窓21を通して観察することができ
る。除害筒18は、排ガスを送入する送入管22A及び
除害した排ガスを送出する送出管22Bを有しており、
送入管22A及び送出管22Bには、それぞれ、開閉弁
としてハンドバルブ24A及び24Bが設けられてい
る。
【0005】以下に、図8を参照して、除害筒18の構
成を説明する。図8は、除害筒18の構成を示す側面断
面図である。除害筒18は、図8に示すように、筒状の
容器であって、底部に近い位置に設けられた分散板18
aにより、排ガス分散室18bと、除害剤充填室18c
とに区画されている。分散板18aは、除害剤の粒子よ
り小さい径の多数の孔を備えた多孔板である。送入管2
2Aに接続する送入ポート18dは除害筒18内に貫入
して分散板18aに下端開口を備えている。除害剤充填
室18cには除害剤が充填されていて、除害剤充填室1
8cの上部に設けられたビューポート20を介して除害
剤を観察でき、また、除害剤充填室18cの上部には、
送出ポート18eを介して除害剤充填室18cに連通す
る送出管22Bが設けられている。CVD装置10から
の排ガスは、除害筒18の送入管22Aから分散室18
bに導入され、次いで分散板18aを通って除害剤充填
室18cに充填された除害剤層を通過し、送出管22B
から排出される。排ガス中の有害成分は、排ガスが除害
剤層を通過する過程で、除害剤に吸着され、除害され
る。排ガスの除害処理は、ビューポート20から観察し
て除害剤が変色するまで、即ち破過状態になるまで行わ
れる。尚、除害剤の残存除害能力は、導入された排ガス
量に反比例して低下する。ビューポート20から観察し
て、除害剤が変色しているときには、除害剤層が破過状
態になったと判断して、ハンドバルブ24A、Bを閉に
して、筐体19から除害筒18を取り出し、未使用の除
害剤を収容した別の除害筒と交換する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の吸着
式排ガス処理装置では、オペレータが、ビューポートか
ら観察して認識した除害剤の色の変化に基づいて、個人
的な勘に頼り、除害剤層が破過状態に達しているか否か
を判断している。このため、以下の問題が生じていた。
第1には、除害剤層全体が破過しても、オペレータが、
これに気が付かずに排ガスを導入し続け、除害してない
有害成分を含む排ガスを排ガス処理装置から工場排気系
統に送出することがある。有害成分を含有した排ガス
は、工場排気系統に送出され、次いで水スクラバー装置
により希釈される結果、水スクラバー装置から有害成分
を溶解した希釈水が工場から流出したり、また、有害ガ
ス濃度の高い排ガスが大気中に放出されたりして、環境
を悪化させる虞がある。更には、排ガス処理装置の後段
に設けられたブロワーが、未除害の排ガス中の有害成分
により損傷することもある。第2には、第1とは逆に、
除害剤層の破過を恐れて、除害能力が充分に残存する除
害筒の交換を行い勝ちになることである。除害筒の交換
の際には、CVD装置等の排ガスを流出する製造装置の
運転を停止する必要があるので、無用な除害筒の交換に
より製造装置の運転停止を招き、製造装置の生産性を低
下させることになる。また、除害筒にかかるコストが嵩
む。
【0007】以上のような事情に照らして、本発明の目
的は、従来の吸着式排ガス処理装置に比べて使い勝手の
良い吸着式排ガス処理装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意検討の
結果、除害剤の色を客観的に検出するセンサを覗き窓の
外側に設けることを考え付き、本発明を完成するに至っ
た。
【0009】上記目的を達成するために、本発明に係る
排ガス処理装置は、排ガス中の有害成分を吸着し、かつ
有害成分の所定量を単位量当たり吸着した時点で所定の
色に変色する除害剤の充填層と、充填層を観察する覗き
窓とを備え、覗き窓を介して除害剤の変色を認識するま
で充填層に排ガスを通して除害処理する排ガス処理装置
において、覗き窓の外側に設けられ、除害剤の色変化を
検出するセンサと、センサからの検出信号を得て、除害
剤を交換すべき旨を出力する出力装置とを備えているこ
とを特徴としている。
【0010】本発明で使用するセンサは、除害剤の色変
化を検出できる限りその形式には制約はなく、例えば既
知の構成の市販のセンサを使用できる。本発明により、
除害剤の破過状態を定量的に検知し、オペレータに除害
剤の交換を指示するので、従来のように、除害剤層の破
過を見逃したり、除害筒の無用の交換を行ったりするこ
とが防止される。
【0011】本発明の好適な実施態様としては、センサ
が除害剤の色を検出して色データとして出力し、出力装
置が、基準色の色データを記憶する記憶装置を備え、セ
ンサから得た色データと、記憶している基準色の色デー
タとを比較して、合致している時には除害剤を交換すべ
き旨を判断し、その旨を出力するようにされている。こ
れにより、本実施態様は、種々の基準色を記憶装置に記
憶させることにより、種々の色変化を行う除害剤に対し
て対応することができる。
【0012】また、好適には、覗き窓は充填層の排ガス
流れ方向に沿って所定の長さにわたり設けられ、センサ
は覗き窓に沿って外側に複数個設けられている。どのセ
ンサが検出したかを定期的に又は不定期で点検すること
により、除害剤層のどの位置まで破過前線が進んでいる
かを検知することができる。出力装置は、出力手段とし
て、例えば警報を発する警報器、又は除害剤を交換すべ
き旨を表示する表示画面を備えている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、実施形態例を挙げ、添付
図面を参照して、本発明の実施の形態を具体的かつより
詳細に説明する。実施形態例1 本実施形態例は、本発明に係る吸着式排ガス処理装置の
実施形態の一例である。図1は本実施形態例の吸着式排
ガス処理装置の構成を示す概略フローシートである。図
1では、従来と同じものには同じ符号を付してその説明
を省略する。本実施形態例の吸着式排ガス処理装置25
は、従来の吸着式排ガス処理装置14の構成に加えて、
筐体19の覗き窓21の外側に設けられ、除害剤の色変
化を検出するセンサ26と、センサ26からの検出信号
を得て、除害剤を交換すべき旨を出力する出力装置29
とを備えている。本実施形態例の除害筒18は、図8に
示す除害筒18と同じ構成の例えば大同ほくさん社製の
商品名「VCH350S」の市販品であり、排ガス中の
有害成分、例えばWF6 やSiH4 を吸着、除害する。
以上の構成により、排ガス処理装置25は、従来の排ガ
ス処理装置14に比べ、除害剤の色変化を定量的に検出
し、除害筒の適切な交換時期をオペレータに知らせるこ
とができる。
【0014】図2(a)及び(b)は、それぞれ、ビュ
ーポート20に取り付けたセンサ26の取り付け状態を
示す正面図及び側面図である。センサ26は、キーエン
ス社製の商品名「PI−C40」のセンサであって、専
用の金具27を介してビューポート20の正面に取り付
けられており、除害剤の色変化を検出して色データとし
て出力装置29に出力する。出力装置29は、センサ2
6からの信号を受けるコントローラ28と、コントロー
ラ28からの出力信号を受けて警報(アラーム)を発す
る警報機30及び除害剤を除去すべき旨を表示する表示
器32とから構成される(図1参照)。コントローラ2
8は、基準色の色データを記憶する記憶装置、センサ2
6から受けた出力信号を増幅するアンプ、中央処理装置
(CPU)、電源等(何れも図示せず)からなり、セン
サ26から得た色データと、記憶している基準色の色デ
ータとを比較して、合致している時には除害剤を交換す
べきと判断し、その旨を警報機30及び表示器32に出
力するようにされている。
【0015】図3は、排ガス処理量と、ビューポート2
0から観察される除害剤の色との関係を示すグラフ図で
ある。排ガスを除害剤層に導入して処理するにつれて、
除害剤層は下方から徐々に破過して色が変化する。除害
剤の収容されている除害剤充填室18c(図8参照)の
下端高さh1 (図1参照)、即ち分散板18aの位置
(図8参照)からビューポート20の下端高さh2 まで
の除害処理工程、すなわち図3で、P1 点からP2 点ま
での除害処理工程では、処理排ガス量が増えても、セン
サ26は色の変化を検出することはない。この除害処理
工程では、ビューポート20から観察した除害剤の色
は、破過前状態の色C1 である。本実施形態例では、色
1 は赤紫色である。
【0016】排ガス処理が進行して、処理排ガス量が増
えて行くと、除害剤層の破過前線、即ち色変化前線が上
昇する。色変化前線が高さh2 にまで達すると、ビュー
ポート20から見た除害剤は変色し始め、色C2 を経
て、処理排ガス量がP3 点に達した時点で、ビューポー
ト20上端の高さh3 まで除害剤層の破過前線が上昇
し、所定の色C3 に変色する。色C3 は除害剤が破過し
たことを示す色であり、その後は処理排ガス量が増加し
ても色は不変である。本実施形態例では、色C3 はやや
暗い赤茶色である。尚、図3で、色C2 に到達したこと
はビューポート20の中間高さ位置の除害剤が変色した
ことを示す。
【0017】排ガス処理装置25を使用し、ビューポー
ト20から観察した除害剤が所定の色に変色すると、セ
ンサ26がこれを検出して、その旨をコントローラ28
に送信し、警報機30のアラームや表示器32の表示画
面34の表示により、オペレータは、除害筒18の交換
すべきことを認識する。そしてオペレータは、ハンドバ
ルブ24A、Bを閉にして、除害筒18を未使用の除害
剤を収容した別の除害筒に交換する。
【0018】これにより、従来のように、破過状態の除
害剤を使用し続けて未除害の排ガスを排ガス処理装置2
5から排出するようなことは生じない。また、充分な除
害能力を有する除害剤を誤って交換をすることも防止さ
れる。また、コントローラ28が、CVD装置10に信
号を伝達する通信回路(図示せず)を備え、コントロー
ラ28が、除害剤を交換すべきと判断するとCVD装置
10にインターロックをかけて運転不可能な状態にする
ように構成してもよい。
【0019】実施形態例2 本実施形態例は、WF6 とSiH4 との混合ガス(以
下、WF6 /SiH4 ガスと言う)を成膜用ガスとして
W(タングステン)膜を成膜するCVD装置(以下、W
−CVD装置と言う)から排出される排ガスの処理に本
発明に係る吸着式排ガス処理装置を適用した実施形態例
である。図4は、本実施形態例の吸着式排ガス処理装置
の構成を示す概略フローシートである。本実施形態例で
は、実施形態例1と同じものには同じ符号を付してその
説明を省略する。
【0020】本実施形態例の排ガス処理装置36は、実
施形態例1の排ガス処理装置25と同じ構成であって、
WF6 ガス用の除害剤35を充填した充填層を収容し、
ビューポート20を有する除害筒37と、除害剤35の
色変化を検出するセンサ39とを備え、W−CVD装置
41のガス系統38の一部として、真空ポンプ12の下
流に設けられている。ガス系統38は、W−CVD装置
41に接続されたマスフローコントローラ(以下、MF
Cと言う)40を有するプロセスガス供給系統43と、
送出管22Bと真空ポンプ12との間に設けられ、2方
向の排気系統を相互に切り換える切換機42と、切換機
42の下流側に接続された2方向の排気系統、即ちWF
6 /SiH4 ガス排気系統44及びNF3 ガス排気系統
46とから構成されている。排ガス処理装置36は、W
6 /SiH4 ガス排気系統44に設けれていて、除害
筒37は、WF6 /SiH4 ガス排気系統44に着脱自
在であり、大同ほくさん社製の商品名「VCH350
S」である。センサ39は、キーエンス社製の商品名
「PI−C40」である。プロセスガス供給系統43の
分岐管は、MFC40から分岐して切換機42に接続し
ており、また、NF3 ガス供給系統46は、NF3 ガス
処理装置47と、その下流側に接続された工場排気用の
ブロワ48とを備えている。
【0021】MFC40のNF3 ガス供給バルブ(図示
せず)をOFFにすると、切換機42により排気方向が
自動的に切り換わるようにされており、切換機42は、
常時は、WF6 /SiH4 ガス排気系統44側に開であ
って、真空ポンプ12とWF6 /SiH4 ガス排気系統
44とを連通させている。WF6 /SiH4 排ガスを除
害処理するには、WF6 /SiH4 ガス排気系統44側
に開の状態で、排ガス処理装置36を運転する。
【0022】WF6 /SiH4 排ガスの処理量の増大に
応じて除害剤35の除害能力が低下し、それに伴い、実
施形態例1と同様、ビューポート20から観察した除害
剤が所定の色に変色する。本実施形態例では、所定の色
は茶色である。センサ39は、この変色を検出してその
旨をコントローラ28に送信し、除害筒37の交換を行
うように警報機30のアラーム及び表示器32による表
示でオペレータに知らせる。
【0023】センサ39は、ビューポート20位置の除
害剤の除害能力を検出しており、検出した後、暫くは、
ビューポート20よりも上方の除害剤層が除害能力を有
する。従って、ビューポート20の位置を適切に設定す
ることにより、警報機30及び表示器32により除害筒
37を交換すべき旨の指示があったとしても、オペレー
タは、ビューポート20よりも上方の除害剤層の除害能
力を考慮に入れて、直ちにW−CVD装置41を停止す
る必要はなく、W−CVD装置41での成膜処理を終え
てから除害筒37を交換すれば良くなる。逆に言えば、
直ちにW−CVD装置41を停止する必要がないよう
に、ビューポート20の位置を設定することにより、W
−CVD装置41での成膜処理を終えてから除害筒37
を交換することができる。また、W−CVD装置41が
警報機30や表示器32から離れていて、W−CVD装
置41のオペレータがアラームや表示を確認できない場
合、コントローラ28が、センサ39から検出した旨の
信号を受けてW−CVD装置41の表示出力装置(図示
せず)にその旨を表示し、W−CVD装置41のオペレ
ータにその旨を認識させるようにしても良い。
【0024】また、W−CVD装置41のWF6 ガス導
入量が所定量に達すると、W−CVD装置41のプロセ
スチャンバ壁等(図示せず)にW膜が堆積するので、堆
積したW膜を除去する必要が生じる。そこで、クリーニ
ングガスとしてNF3 ガスをW−CVD装置41のプロ
セスチャンバ内に導入し、チャンバに堆積したW膜をを
取り除いている。NF3 ガス使用時には、MFC40の
NF3 ガス供給バルブ(図示せず)をONにすることに
よって、切換機42に信号が伝達され、排気方向が自動
的にNF3 ガス排気系統46側に切り換わる。その後、
NF3 排ガスはNF3 ガス処理装置47により除害さ
れ、更に、ブロワ48で工場排気系統に排出される。
【0025】本実施形態例により、W−CVD装置41
から排出された排ガスは、適切にしかも自動的に処理さ
れるので、有害成分を含有した排ガスが下流の工場排気
系統に送出されることもなく、また、高圧ガス取締法に
違反することもない。また、除害筒37の交換時期を誤
ることもない。
【0026】実施形態例2の改変例 本改変例は、実施形態例2の改変例であって、図5は、
本改変例の排ガス処理装置50の構成を示す正面図であ
る。排ガス処理装置50は、図5に示すように、除害剤
層の高さ方向、即ち排ガスの流れ方向に延在するビュー
ポート53を除害筒52に備え、更に、ビューポート5
3に沿って互いに等間隔に設けられたセンサ54A〜D
と、センサ54A〜Dが色変化を検出した旨を示す表示
器56とを備えている。センサ54A〜Dは、それぞ
れ、ビューポート53の高、中高、中低、及び低の位置
に設けられ、センサ39と同様、除害剤35が所定色に
変色したことを検出してコントローラ28に信号を伝達
するようにされている。表示器56は、LEDで構成さ
れた表示画面58を備え、コントローラ28に接続され
ている。コントローラ28は、センサ54A〜Dからの
検出信号を受け、表示画面58の各センサにそれぞれ対
応する表示灯60A〜Dを点灯させる旨の信号を送信す
るようになっている。また、コントローラ28は、最上
位置のセンサ54Aからの検出信号を受けると、警報機
によりアラームを発する旨の信号を送信する。
【0027】本改変例により、センサ54A〜Dのうち
どのセンサが検出したかを定期的に、又は随時点検する
ことにより、点検時の除害剤層の残存高さを検出するこ
とができる。尚、実施形態例1と同様、センサ54Aが
検出すると、コントローラ28がW−CVD装置41に
インターロックをかけて運転不可能な状態にしたりする
構成であってもよい。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、覗き窓の外側に設けら
れ、除害剤の色変化を検出するセンサと、センサからの
検出信号を得て、除害剤を交換すべき旨を出力する出力
装置とを吸着式排ガス処理装置に備えることにより、除
害剤の色変化がセンサにより客観的、定量的に検出さ
れ、交換すべきときにその旨をオペレータに認識させる
ことができる。従って、除害剤を充填した除害筒の交換
時期を適切に認識できるので、未除害処理の排ガスの意
図しない送出を防止して、環境汚染を未然に防ぐことが
できる。また、誤って又は必要以上の用心から、除害能
力が十分に残存する除害剤を交換することもないので、
除害剤を交換する際の装置の無用な停止を防止し、しか
も、除害剤の浪費を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1の吸着式排ガス処理装置の構成を
示す概略フローシートである。
【図2】図2(a)及び(b)は、それぞれ、実施形態
例1で、ビューポートに取り付けたセンサの取り付け状
態を示す正面図及び側面図である。
【図3】実施形態例1で、排ガス処理量とビューポート
から観察される除害剤の色変化との関係を示すグラフ図
である。
【図4】実施形態例2の吸着式排ガス処理装置の構成を
示す概略フローシートである。
【図5】実施形態例2の改変例の排ガス処理装置の構成
を示す正面図である。
【図6】CVD装置の排ガス系統に取り付けた従来の排
ガス処理装置の構成を示す概略フローシートである。
【図7】図7(a)及び(b)は、それぞれ、従来の排
ガス処理装置の一構成例を示す正面図及び矢視I−Iか
ら見た平面断面図である。
【図8】除害筒の構成を示す側面断面図である。
【符号の説明】
10……CVD装置、12……真空ポンプ、14……吸
着式排ガス処理装置、16……ブロワ、18……除害
筒、18a……分散板、18b……排ガス分散室、18
c……除害剤充填室、18d……送入ポート、18e…
…送出ポート、19……筐体、20……ビューポート、
21……窓、22A……送入管、22B……送出管、2
3……ゾーン、24A、B……ハンドバルブ、25……
吸着式排ガス処理装置、26……センサ、27……金
具、28……コントローラ、29……出力装置、30…
…警報機、32……表示器、34……表示画面、35…
…除害剤、36……吸着式排ガス処理装置、37……除
害筒、38……ガスフロー系統、39……センサ、40
……MFC、41……W−CVD装置、42……切換
機、43……プロセスガス供給系統、44……WF6
SiH4 ガス排気系統、46……NF3 ガス排気系統、
47……NF3 ガス処理装置、48……ブロワ、50…
…排ガス処理装置、52……除害筒、53……ビューポ
ート、54A〜D……センサ、56……表示器、58…
…表示画面、60A〜D……表示灯。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年6月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、実施形態例を挙げ、添付
図面を参照して、本発明の実施の形態を具体的かつより
詳細に説明する。実施形態例1 本実施形態例は、本発明に係る吸着式排ガス処理装置の
実施形態の一例である。図1は本実施形態例の吸着式排
ガス処理装置の構成を示す概略フローシートである。図
1では、従来と同じものには同じ符号を付してその説明
を省略する。本実施形態例の吸着式排ガス処理装置25
は、従来の吸着式排ガス処理装置14の構成に加えて、
筐体19の覗き窓21の外側に設けられ、除害剤の色変
化を検出するセンサ26と、センサ26からの検出信号
を得て、除害剤を交換すべき旨を出力する出力装置29
とを備えている。本実施形態例の除害筒18は、図8に
示す除害筒18と同じ構成の例えば大同ほくさん社製の
商品名「VC350S」の市販品であり、排ガス中の
有害成分、例えばWF6 やSiH4 を吸着、除害する。
以上の構成により、排ガス処理装置25は、従来の排ガ
ス処理装置14に比べ、除害剤の色変化を定量的に検出
し、除害筒の適切な交換時期をオペレータに知らせるこ
とができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】本実施形態例の排ガス処理装置36は、実
施形態例1の排ガス処理装置25と同じ構成であって、
WF6 ガス用の除害剤35を充填した充填層を収容し、
ビューポート20を有する除害筒37と、除害剤35の
色変化を検出するセンサ39とを備え、W−CVD装置
41のガス系統38の一部として、真空ポンプ12の下
流に設けられている。ガス系統38は、W−CVD装置
41に接続されたプロセスガスのマスフローコントロー
ラ(以下、MFCと言う)40を有するプロセスガス供
給系統43と、NF3 ガスのMFC40’を有するNF
3 ガス供給系統43’と、送出管22B及び真空ポンプ
12の間に設けられ、2方向の排気系統を相互に切り換
える切換機42と、切換機42の下流側に接続された2
方向の排気系統、即ちWF6 /SiH4 ガス排気系統4
4及びNF3 ガス排気系統46とから構成されている。
排ガス処理装置36は、WF6 /SiH4 ガス排気系統
44に設けれていて、除害筒37は、WF6 /SiH4
ガス排気系統44に着脱自在であり、大同ほくさん社製
の商品名「VC350S」である。センサ39は、キ
ーエンス社製の商品名「PI−C40」である。NF3
ガス供給系統43’のガス供給のON、OFFを伝達す
る信号線は、MFC40’から分岐して切換機42に接
続しており、また、NF3 ガス排気系統46は、NF3
ガス処理装置47と、その下流側に接続された工場排気
用のブロワ48とを備えている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】MFC40のNF3 ガス供給信号をOF
Fにすると、切換機42により排気方向が自動的に切り
換わるようにされており、切換機42は、常時は、WF
6 /SiH4 ガス排気系統44側に開であって、真空ポ
ンプ12とWF6 /SiH4ガス排気系統44とを連通
させている。すなわち、NF3 ガス供給信号がONの
時、MFC40’により切換機42がNF3 ガス排気系
統46の側に切り換えられ、NF3 ガスの排気ガスは、
この時のみNF3 ガス排気系統46から排気される。排
気されるとき、真空ポンプ12の排気側とNF3 ガス排
気系統46とは連通している。WF6 /SiH4排ガス
を除害処理するには、WF6 /SiH4 ガス排気系統4
4側に開の状態で、排ガス処理装置36を運転する。
尚、MFC40及び40’が同時にON、すなわち同時
に開になることがないように、W−CVD装置41によ
りインターロックがかけられている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】また、W−CVD装置41のWF6 ガス導
入量が所定量に達すると、W−CVD装置41のプロセ
スチャンバ壁等(図示せず)にW膜が堆積するので、堆
積したW膜を除去する必要が生じる。そこで、クリーニ
ングガスとしてNF3 ガスをW−CVD装置41のプロ
セスチャンバ内に導入し、チャンバに堆積したW膜をを
取り除いている。NF3 ガス使用時には、MFC40
のNF3 ガス供給バルブ(図示せず)をONにすること
によって、切換機42に信号が伝達され、排気方向が自
動的にNF3 ガス排気系統46側に切り換わる。その
後、NF3 排ガスはNF3 ガス処理装置47により除害
され、更に、ブロワ48で工場排気系統に排出される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排ガス中の有害成分を吸着し、かつ有害
    成分の所定量を単位量当たり吸着した時点で所定の色に
    変色する除害剤の充填層と、充填層を観察する覗き窓と
    を備え、覗き窓を介して除害剤の変色を認識するまで充
    填層に排ガスを通して除害処理する排ガス処理装置にお
    いて、 覗き窓の外側に設けられ、除害剤の色変化を検出するセ
    ンサと、 センサからの検出信号を得て、除害剤を交換すべき旨を
    出力する出力装置とを備えていることを特徴とする吸着
    式排ガス処理装置。
  2. 【請求項2】 センサが除害剤の色を検出して色データ
    として出力し、 出力装置が、基準色の色データを記憶する記憶装置を備
    え、センサから得た色データと、記憶している基準色の
    色データとを比較して、合致している時には除害剤を交
    換すべき旨を判断し、その旨を出力することを特徴とす
    る請求項1に記載の吸着式排ガス処理装置。
  3. 【請求項3】 覗き窓は充填層の排ガス流れ方向に沿っ
    て所定の長さにわたり設けられ、センサは覗き窓に沿っ
    て外側に複数個設けられていることを特徴とする請求項
    1又は2に記載の吸着式排ガス処理装置。
  4. 【請求項4】 出力装置は、出力手段として、警報を発
    する警報器、又は除害剤を交換すべき旨を表示する表示
    画面を備えていることを特徴とする請求項1から3のう
    ち何れか1項に記載の吸着式排ガス処理装置。
JP10000673A 1998-01-06 1998-01-06 吸着式排ガス処理装置 Pending JPH11192411A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010073772A (ja) * 2008-09-17 2010-04-02 Hitachi Kokusai Electric Inc 半導体装置の製造方法及び熱処理装置
KR200473248Y1 (ko) * 2013-12-24 2014-06-19 최성민 산 제거 장치의 필터 교환시기 및 산 오염 경고 알림장치

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