JPH1119214A - 輸液装置 - Google Patents

輸液装置

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JPH1119214A
JPH1119214A JP9173888A JP17388897A JPH1119214A JP H1119214 A JPH1119214 A JP H1119214A JP 9173888 A JP9173888 A JP 9173888A JP 17388897 A JP17388897 A JP 17388897A JP H1119214 A JPH1119214 A JP H1119214A
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JP
Japan
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infusion
drip tube
liquid
drip
wall
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Withdrawn
Application number
JP9173888A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Suzuki
宏 鈴木
Nobuyuki Takechi
信之 武智
Takayuki Hagiwara
隆幸 萩原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 点滴筒内へ所定量の輸液を簡単に導入でき、
点滴筒内での輸液の液面を所定位置に容易に維持して、
点滴速度の設定や確認を簡単にする。 【解決手段】 輸液経路(3)の一端に液取出具(4)を設
けて輸液容器(12)内と連通連結可能に構成し、他端に液
投与具(5)を設ける。この輸液経路(3)の中間部に点滴
速度調整具(6)を付設し、点滴速度調整具(6)と液取出
具(4)との間に点滴筒(7)を設ける。上記点滴筒(7)の
壁部の少なくとも一部を液密性を有する通気壁(9)で構
成し、この通気壁(9)の内面が輸液(10)で覆われるとこ
の通気壁(9)からの気体流出を不能に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種の輸液を患者
へ点滴投与するための輸液装置に関し、さらに詳しくは
点滴筒内へ所定量の輸液を簡単に導入できるうえ、輸液
に溶解や混入している気体成分が点滴筒内へ流入しても
この点滴筒内での輸液の液面を所定位置に容易に維持で
き、点滴速度の設定や確認が簡単な輸液装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の輸液装置は、図9に示す
ように、金属製瓶針(51)と点滴筒(52)とクランプ(53)と
タコ管(54)と液投与用注射針(55)とを輸液チューブ(56)
を介して順に連結して輸液経路(57)を形成してあり、輸
液の投与は上記金属製瓶針(51)を輸液容器(58)の液取出
し口(59)に突き通して輸液経路(57)を輸液容器(58)内に
連通連結し、上記クランプ(53)の緩めて輸液容器(58)内
から輸液を取出すことにより行われる。このとき、上記
点滴筒(52)内に1/2程度の輸液を導入して貯溜させて
おき、この点滴筒(52)内へ液滴が滴下する速度を確認し
ながら上記クランプ(53)の緩み具合を調整することによ
り所望の点滴速度に設定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記点滴筒内への所定
量の輸液の導入は、先ずクランプ(53)を閉止して点滴筒
(52)から輸液などが流出しないようにしておき、次いで
点滴筒(52)を押圧して内部の気体を輸液容器(58)内へ逆
流させる操作と、この押圧力を解除して輸液容器(58)か
ら輸液を導入させる操作とを交互に繰り返す、いわゆる
ポンピング操作により行われる。しかしながら、比較的
堅い上記点滴筒(52)を繰り返し押圧するポンピング操作
は極めて面倒であり、しかも導入量の調整が容易でない
うえ、輸液を過剰に導入すると液滴の滴下速度を計測で
きなくなる虞れもある。
【0004】また、上記輸液には点滴中に気体成分が輸
液から分離するものがある。即ち、上記輸液には主薬成
分と溶解液等とを分離保存しておき投与直前に両者を混
合して溶解させものがあるが、この場合にはこの混合操
作により空気等の気体が輸液に混入・溶解され易い。ま
た主薬等の成分によってはこの混合・溶解により炭酸ガ
スなどの気体成分を発生し易いものもある。さらに、輸
液には調製段階で気体成分が溶解しているものもある。
これら輸液に混入・溶解した気体成分や輸液から発生す
る気体成分は、上記点滴筒(52)内でガス化して点滴筒内
の上方に貯溜し易く、この点滴筒(52)内に貯溜する気体
が増加すると液面が押し下げられて、ついには点滴筒(5
2)内の輸液が全て押し出され、輸液チューブ(56)内の輸
液が途切れ、気泡が液投与用注射針(55)から押し出され
てしまう虞れがある。
【0005】本発明は上記従来の問題点を解消し、点滴
筒内へ所定量の輸液を簡単に導入できるうえ、輸液に溶
解や混入している気体成分が点滴筒内へ流入してもこの
点滴筒内での輸液の液面を所定位置に容易に維持でき、
点滴速度の設定や確認が簡単な輸液装置を提供すること
を技術的課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、例えば、本発明の実施の形態を示す図1か
ら図8に基づいて説明すると、輸液装置を次のように構
成したものである。
【0007】すなわち、本発明1は、輸液経路(3)の一
端に液取出具(4)を設けて輸液容器(12)内と連通連結可
能に構成するとともに、他端に液投与具(5)を設け、上
記輸液経路(3)の中間部に点滴速度調整具(6)を付設す
るとともに、この点滴速度調整具(6)と上記液取出具
(4)との間に点滴筒(7)を設け、上記点滴筒(7)の壁部
の少なくとも一部を液密性を有する通気壁(9)で構成
し、この通気壁(9)の内面が輸液(10)で覆われるとこの
通気壁(9)からの気体流出を不能に構成したことを特徴
とする。
【0008】ここで、液密性を有する通気壁とは、液体
は透過し難いが気体は透過し易い材質で構成た壁をい
い、例えばテフロンやフッ化ビニリデンなどのフッ素系
樹脂で作製した疎水性フィルターなどを用いたものをい
う。なお、上記通気壁は外部空間に連通可能な部位に構
成すればよく、例えば点滴筒の周面や、点滴筒内に突入
させた筒体の内端に設けてもよい。
【0009】また、上記通気壁の外側には、菌の透過を
遮断するフィルター等の通気壁を1または2以上設けて
雑菌等が外部から点滴筒内へ侵入するのを防止してもよ
いが、例えばこの通気壁の透孔径を0.45μ以下にす
る等してこの通気壁自体を菌透過不能に構成し、通気壁
全体の構成を簡略にしてもよい。
【0010】また、本発明2は、輸液経路(3)の一端に
液取出具(4)を設けて輸液容器(12)内と連通連結可能に
構成するとともに、他端に液投与具(5)を設け、上記輸
液経路(3)の中間部に点滴速度調整具(6)を付設すると
ともに、この点滴速度調整具(6)と上記液取出具(4)と
の間に点滴筒(7)を設け、上記点滴筒(7)の壁部の少な
くとも一部を液密性を有する通気壁(9)で構成し、この
通気壁(9)の外方に開閉部材(21)を配置して通気壁(9)
からの気体流出を遮断可能に構成したことを特徴とす
る。
【0011】上記開閉部材とは、点滴筒からの気体流出
を遮断できる部材であればよく、例えば貼着可能な気密
シール材や開閉弁などをいう。
【0012】また、本発明3は、輸液経路(3)の一端に
液取出具(4)を設けて輸液容器(12)内と連通連結可能に
構成するとともに、他端に液投与具(5)を設け、上記輸
液経路(3)の中間部に点滴速度調整具(6)を付設すると
ともに、この点滴速度調整具(6)と上記液取出具(4)と
の間に点滴筒(7)を設け、上記点滴筒(7)の壁部の少な
くとも一部を伸縮可能に構成して点滴筒(7)内の容積を
変更可能に構成したことを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明1では、点滴速度調整具で輸液経路を閉
塞しておき、上記液取出し具を介して輸液経路を輸液容
器内に連通連結すると、輸液が輸液経路を介して点滴筒
内に導入され、点滴筒内の気体は通気壁から押し出され
る。そして、点滴筒内に所定量の輸液が導入されると、
通気壁の内面が輸液で覆われて通気壁からの気体の流出
がなくなり、輸液の導入が停止される。一方、点滴中に
点滴筒内の貯溜気体が増加して輸液の液面が低下する
と、上記通気壁の内面が露出するので、この露出した通
気壁から過剰となった気体が流出し、輸液の液面が自動
的に元の位置に戻る。この結果、点滴中は常に点滴筒内
の液面がほぼ一定位置に維持される。
【0014】本発明2では、上記本発明1と同様に、輸
液経路を輸液容器内に連通連結すると輸液が輸液経路を
介して点滴筒内に導入され、点滴筒内の気体は通気壁か
ら押し出される。そして、点滴筒内に所定量の輸液が導
入されると、開閉部材により通気壁からの気体流出が遮
断され、輸液の導入が停止される。一方、点滴中に点滴
筒内に貯溜する気体が増加して輸液の液面が低下する
と、上記開閉部材を開くことにより通気壁から気体が流
出し、輸液の液面が元の位置に戻ると開閉部材が閉じら
れる。
【0015】本発明3では、輸液経路を輸液容器内に連
通連結したのち、点滴筒の壁部を伸縮させることにより
ポンピング操作を行い、点滴筒内に所定量の輸液が導入
される。一方、点滴中に点滴筒内に貯溜する気体が増加
して輸液の液面が低下すると、点滴筒よりも下流側の輸
液経路を一時的に遮断して上記ポンピング操作を行い、
過剰の気体が輸液容器へ逆流することにより輸液の液面
が元の位置に戻る。
【0016】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づ
き説明する。図1及び図2は本発明1に対応する第1実
施形態を示し、図1(A)は一端を輸液容器に連結した状
態の輸液装置の一部破断正面図、図1(B)は図1(A)の
B部の拡大断面図、図2は点滴筒の要部を拡大した断面
図である。
【0017】図1(A)及び図1(B)に示すように、この
輸液装置(1)は、輸液チューブ(2)等で構成した輸液経
路(3)の一端に液取出具である金属製瓶針(4)を、他端
に液投与具である注射針(5)をそれぞれ設けてあり、こ
の輸液経路(3)の中間部に点滴速度調整具であるクラン
プ(6)を付設して輸液経路(3)の開閉や点滴速度の調整
をできるように構成してある。そしてこのクランプ(6)
と上記金属製瓶針(4)との間に点滴筒(7)を設けてあ
り、上記点滴速度の調整はこの点滴筒(7)内での輸液の
滴下を確認することにより行われる。なお、上記注射針
(5)の直前にはタコ管(8)が設けてあり、輸液内に含ま
れる微細な気泡がこのタコ管(8)に捕集される。
【0018】上記点滴筒(7)の壁部は、図1(A)に示す
ように、上下方向中間部の一部がフッ素系樹脂製の疎水
性フィルターからなる通気壁(9)で構成してある。この
通気壁(9)は疎水性であるため液体を透過しにくく液密
性を有しており、このため、点滴筒(7)内に導入された
輸液(10)はこの通気壁(9)を透過せずに貯溜またはクラ
ンプ(6)側へ排出される。一方、この通気壁(9)はフィ
ルター構造など通気性を有する構造であるため、図2に
示すように、気体(11)を透過させることができるが、点
滴筒(7)内に貯溜される輸液(10)でこの通気壁(9)の内
面が覆われるといわば閉塞された状態となるため、点滴
筒(7)内の気体(11)はもはやこの通気壁(9)から流出す
ることがない。
【0019】次に、上記輸液装置(1)を用いて点滴をす
る場合の手順を説明する。最初に、主薬成分と溶解液と
を混合するなどして輸液を調製したのち、上記輸液経路
(3)をクランプ(6)で閉鎖した状態で金属製瓶針(4)を
輸液容器(12)の液取出し口(13)に突き通し、輸液容器(1
2)を上方に位置させて内部の輸液を点滴筒(7)内へ導入
する。
【0020】このとき、図2に示すように点滴筒(7)内
の気体(11)が通気壁(9)から流出するため、輸液(10)は
点滴筒(7)内へ円滑に流入して貯溜される。そして輸液
(10)の導入量が所定量となって点滴筒(7)内の液面(14)
が所定位置(15)に達すると、上記通気壁(9)の内面が輸
液(10)で覆われ、気体の流出が停止して輸液容器(12)か
らの輸液の導入も自動的に停止する。その後、点滴に用
いるまでの準備期間中は、図1(A)の仮想線に示すよう
に通気壁(9)の外側に気密シール材(16)が貼着され、こ
れにより例えば準備中に点滴筒(7)が横置されて通気壁
(9)の内面が露出しても気体の流出や流入がなく、点滴
筒(7)内の輸液(10)が所定量に維持される。
【0021】次に、上記準備の完了した輸液装置(1)を
用いて輸液が患者に点滴投与されるが、この点滴速度
は、点滴筒(7)内での輸液の滴下速度を確認しながらク
ランプ(6)を調節することにより調整される。
【0022】この点滴中、上記点滴筒(7)内に導入され
る輸液には上記主薬と溶解液との混合操作などで微細な
気泡が混入したり気体成分が溶解したりしている場合が
あり、点滴筒(7)内でこれらの気体成分が輸液から分離
して貯溜すると液面(14)を押し下げようとする。そし
て、点滴筒(7)内の液面(14)が所定位置(15)よりも低下
すると上記通気壁(9)の内面が輸液(10)から露出し、こ
の結果、内部の気体(11)が流出して上記液面(14)は所定
位置(15)に自動的に戻る。なお、上記通気壁(9)は、輸
液を通過させない範囲で気体の透過性を高めると点滴筒
(7)内での液面制御が円滑に行なわれる。
【0023】上記第1実施形態では通気壁(9)の透孔径
を、例えば0.45μ以下などに小さくして、外部の雑
菌などが点滴筒(7)内へ流入しないようにしてある。た
だしこの通気壁(9)の透孔径を大きくして、通気壁(9)
の外側に1層または複数層の菌透過不能なフィルター類
を配置してもよい。
【0024】上記通気壁(9)は、点滴筒(7)の他の部位
に形成してもよい。即ち、図3は本発明1に対応する第
2実施形態を示し、点滴筒(7)の上部から排気管(17)を
突入させ、この排気管(17)の下端を所定位置(15)で開口
するとともに、上端を疎水性フィルターからなる通気壁
(9)で液密状に封止してある。
【0025】点滴筒(7)内に導入された輸液(10)は、貯
溜されている気体を排気管(17)から通気壁(9)を通して
追い出しながら貯溜され、液面(14)が所定位置(15)に達
すると排気管(17)内を上昇する。そして図3に示すよう
に、通気壁(9)の下面が輸液(10)で覆われた時点で気体
の流出が停止し輸液(10)の導入が停止する。
【0026】点滴中に、点滴筒(7)内の貯溜気体が増加
して輸液(10)の液面(14)が所定位置(15)よりも低下する
と排気管(17)内の輸液(10)が下端から流出し、上記貯溜
気体が排気管(17)内に流入して上部の通気壁(9)から排
出される。この結果、再び輸液(10)の液面(14)が上昇し
て所定位置(15)に戻る。
【0027】上記通気壁(9)は、排気管(17)のいずれの
部分を液密状に封止してもよく、例えば、図4に示す第
3実施形態では排気管(17)の下端部に形成してある。な
お、この排気管(17)の上端には菌遮断フィルター(18)が
設けてあり、外部の雑菌などが点滴筒(7)内へ侵入でき
ないように構成してある。
【0028】この第3実施形態では排気管(17)の内部に
輸液が入らないので、図4に示すように、液面(14)が所
定位置(15)より低下すると速やかに気体(11)が通気壁
(9)を透過して排気管(17)から排出され、輸液(10)の液
面(14)が元の所定位置(15)に戻る。
【0029】図5は本発明1に対応する第4実施形態を
示し、点滴筒(7)の内部に配置した内筒(19)と点滴筒
(7)の内面との間に排気路(20)を形成したものであり、
通気壁(9)の面積を広くして内部の気体(11)を円滑に排
出できるようにしてある。
【0030】なお、この第4実施形態においても、通気
壁(9)は排気路(20)のいずれの部分に設けてもよく、上
端や中間部に設けた場合、液面(14)が所定位置から低下
すると、排気路(20)の断面積が大きいためこの排気路(2
0)内の輸液が円滑に流出して点滴筒(7)内の気体が速や
かに排出される。
【0031】図6は本発明2に対応する第5実施形態を
示す、点滴筒近傍の要部を拡大した断面図である。この
第5実施形態では、点滴筒(7)の上壁に排気管(17)を付
設してこの排気管(17)の上部開口に液密性を有する通気
壁(9)を設け、この通気壁(9)の外方に開閉部材である
開閉弁(21)を配置して通気壁(9)からの気体流出を遮断
可能に構成してある。他の構成は上記第1実施形態と同
様であるので説明を省略する。
【0032】点滴筒(7)内に所定量の輸液を導入するに
は、まず開閉弁(21)を指先などで操作して開き、点滴筒
(7)内の気体を排出して輸液容器から輸液を点滴筒(7)
内へ円滑に流入させる。そして輸液(10)の液面(14)が所
定位置(15)に達すると上記開閉弁(21)を閉じ、気体の流
出を停止して輸液(10)の流入を停止する。また、点滴中
は、上記開閉弁(21)の簡単な開閉操作により過剰の気体
が排出されて輸液(10)の液面(14)が所定位置(15)に維持
される。即ち、点滴筒(7)内に貯溜する気体が増加する
と上記開閉弁(21)を開いて過剰の気体を排出し、液面(1
4)が所定位置(15)に戻るとこの開閉弁(21)を閉じて気体
の流出が停止される。なお、上記開閉弁に代えて、気密
シール材など他の部材を用いても良いことは言うまでも
ない。
【0033】上記第1実施形態から第5実施形態では、
いずれも点滴筒にのみ通気壁を形成したが、例えば輸液
チューブ(2)やタコ管(8)など、輸液経路の他の部分に
も通気壁を形成して輸液に含まれる気体成分を輸液経路
から効率よく排出できるように構成してもよい。また、
上記実施形態ではいずれも疎水性フィルターを用いて通
気壁を構成したが、液体が透過しにくく気体を透過し易
い材料であれば他の部材を用いてもよいことは言うまで
もない。
【0034】図7は本発明3に対応する第6実施形態を
示す点滴筒近傍の斜視図である。この第6実施形態で
は、図7に示すように点滴筒(7)の側壁部の一部を横方
向に突出する蛇腹状の伸縮壁(22)に構成し、この伸縮壁
(22)を伸縮させることにより点滴筒(7)内の容積を変更
できるようにしてある。この点滴筒(7)以外の構成は、
上記第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0035】上記点滴筒(7)内へ輸液を導入するには、
上記伸縮壁(22)を例えば親指と人差し指で挟んで伸縮さ
せるだけでよく、輸液の導入が所定量に達するとこのポ
ンピング操作を終了する。また、点滴中は、上記伸縮壁
(22)の簡単な伸縮操作により過剰の気体が輸液容器側へ
追い出し、輸液(10)の液面(14)が所定位置に維持され
る。
【0036】上記伸縮壁は、伸縮操作により点滴容器内
の容積を変更できる構成であれば他の構成でも良いこと
は言うまでもなく、例えば図8に示す第7実施形態では
点滴筒(7)の下部を蛇腹状の伸縮壁(23)に構成してあ
る。この場合はこの伸縮壁(23)を上下方向に伸縮させる
ことにより、輸液の導入や過剰気体の輸液容器側への排
出が行われ、上記第7実施形態と同様に輸液(10)の液面
(14)が所定位置に維持される。
【0037】
【発明の効果】本発明は上記のように構成され作用する
ことから、次の効果を奏する。
【0038】(イ) 本発明1では、輸液経路を輸液容器
内に連通連結するだけで点滴筒内の気体が通気壁から押
し出されるので、前記従来技術のようなポンピング操作
を要することなく、簡単に輸液を点滴筒内へ導入するこ
とができるうえ、点滴筒内への輸液の導入量が所定量に
達すると通気壁の内面が輸液で覆われて通気壁からの気
体の流出がなくなって輸液の導入が自動的に停止するの
で、輸液の導入量を所定量に確実に調整することができ
る。
【0039】(ロ) また、点滴筒内の液面変動により自
動的に過剰気体が排出されるので、点滴中は常に点滴筒
内の液面をほぼ一定位置に維持することができ、点滴速
度の設定や確認を簡単にかつ確実に行うことができる。
【0040】(ハ) 本発明2では、上記本発明1と同
様、輸液経路を輸液容器内に連通連結するだけで点滴筒
内の気体が通気壁から押し出されるので、簡単に輸液を
点滴筒内へ導入することができ、しかも、開閉部材を開
閉するだけの操作で輸液の導入・停止を簡単に調整でき
るので、点滴筒内へ導入する輸液を所定量に容易に設定
できるうえ、点滴中もこの開閉部材の操作により輸液の
液面を所定位置に容易に維持することができる。
【0041】(ニ) 本発明3では、点滴筒の壁部の少な
くとも一部を伸縮可能に構成したので、この壁部を伸縮
させることにより、前記従来技術に比べてポンピング操
作をはるかに容易に行うことができる。この結果、点滴
筒内へ所定量の輸液を簡単に導入できるうえ、点滴筒内
での過剰な気体を輸液容器側へ簡単に排出でき、点滴筒
内での輸液の液面を所定位置に容易に維持することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明1に対応する第1実施形態を示し、図1
(A)は一端を輸液容器に連結した状態の輸液装置の一部
破断正面図、図1(B)は図1(A)のB部を拡大した断面
図である。
【図2】第1実施形態の点滴筒の要部を拡大した断面図
である。
【図3】本発明1に対応する第2実施形態を示す、図2
相当図である。
【図4】本発明1に対応する第3実施形態を示す、図2
相当図である。
【図5】本発明1に対応する第4実施形態を示す、図2
相当図である。
【図6】本発明2に対応する第5実施形態を示す、図2
相当図である。
【図7】本発明3に対応する第6実施形態を示す、点滴
筒近傍の斜視図である。
【図8】本発明3に対応する第7実施形態を示す、点滴
筒近傍の正面図である。
【図9】従来技術を示し、図9(A)は輸液容器に連結す
る直前の輸液装置の正面図、図9(B)は図9(A)のB部
を拡大した断面図である。
【符号の説明】
1…輸液装置、 3…輸液経路、 4…液取出具(金属製瓶針)、 5…液投与具(注射針)、 6…点滴速度調整具(クランプ)、 7…点滴筒、 9…通気壁、 10…輸液、 12…輸液容器、 21…開閉部材(開閉弁)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 輸液経路(3)の一端に液取出具(4)を設
    けて輸液容器(12)内と連通連結可能に構成するととも
    に、他端に液投与具(5)を設け、 上記輸液経路(3)の中間部に点滴速度調整具(6)を付設
    するとともに、この点滴速度調整具(6)と上記液取出具
    (4)との間に点滴筒(7)を設け、 上記点滴筒(7)の壁部の少なくとも一部を液密性を有す
    る通気壁(9)で構成し、この通気壁(9)の内面が輸液(1
    0)で覆われるとこの通気壁(9)からの気体流出を不能に
    構成したことを特徴とする、輸液装置。
  2. 【請求項2】 輸液経路(3)の一端に液取出具(4)を設
    けて輸液容器(12)内と連通連結可能に構成するととも
    に、他端に液投与具(5)を設け、 上記輸液経路(3)の中間部に点滴速度調整具(6)を付設
    するとともに、この点滴速度調整具(6)と上記液取出具
    (4)との間に点滴筒(7)を設け、 上記点滴筒(7)の壁部の少なくとも一部を液密性を有す
    る通気壁(9)で構成し、この通気壁(9)の外方に開閉部
    材(21)を配置して通気壁(9)からの気体流出を遮断可能
    に構成したことを特徴とする、輸液装置。
  3. 【請求項3】 輸液経路(3)の一端に液取出具(4)を設
    けて輸液容器(12)内と連通連結可能に構成するととも
    に、他端に液投与具(5)を設け、 上記輸液経路(3)の中間部に点滴速度調整具(6)を付設
    するとともに、この点滴速度調整具(6)と上記液取出具
    (4)との間に点滴筒(7)を設け、 上記点滴筒(7)の壁部の少なくとも一部を伸縮可能に構
    成して点滴筒(7)内の容積を変更可能に構成したことを
    特徴とする、輸液装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101927043A (zh) * 2010-09-28 2010-12-29 柯丽红 一种医用静脉输液器
WO2017118110A1 (zh) * 2016-01-05 2017-07-13 胡绍勤 一种输液管路
CN111840713A (zh) * 2020-07-29 2020-10-30 湖州钟爱科技有限公司 一种输液自动停止方法及其装置

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