JPH1119169A - 浴室用サウナ装置 - Google Patents

浴室用サウナ装置

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JPH1119169A
JPH1119169A JP9196548A JP19654897A JPH1119169A JP H1119169 A JPH1119169 A JP H1119169A JP 9196548 A JP9196548 A JP 9196548A JP 19654897 A JP19654897 A JP 19654897A JP H1119169 A JPH1119169 A JP H1119169A
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mist
hot water
duct
air
nozzle
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JP9196548A
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Yoichi Maeda
陽一 前田
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気中に温水をミスト状に噴射してサウナ用
の加熱空気を形成する場合でも、この加熱空気中に大き
な温水のミストを含まず、かつ、温水の回収も充分に行
なうことができるとともに、空気の加熱用に大型のファ
ンも必要のない浴室用サウナ装置を提供する。 【解決手段】 温水Jをミスト状に高速噴射するノズル
20をダクト10内に設けるとともに、このダクト10
の一端側に空気Kの吸引部11aを形成し、他端側に、
空気Kと温水Jのミストとの混合体からなる加熱空気L
の吐出部12aを形成した。また、ダクト10内に加熱
空気中の粒径の大きいミストを除去するミスト除去フィ
ルター50を設けるとともに、このダクト10内に、こ
のミスト除去フィルター50に付着して流下する温水の
ミストを回収する液溜め11bを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、温水を噴射する
ことにより浴室内を加熱する浴室用サウナ装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】浴室用サウナ装置としては、例えば、浴
室内に温水をミスト状に噴射して浴室内の温度を上げる
ものがある。ところが、かかる装置では、粒径の大きい
温水のミストも噴射されるため、これらが体に触れて、
体感的に好ましくないという問題があるとともに、その
分、温水が不要に用いられて、資源の無駄な消費が行な
われているという問題があった。
【0003】このため、ファンと熱交換促進部材を用い
て、上記問題の解消を図った浴室用サウナ装置も提案さ
れている(実開平6ー63103号)。この浴室用サウ
ナ装置では、図14で示されるように、管回りにフィン
を取り付けた熱交換促進部材201上に温水Nを放散し
て、筐体200中に加熱雰囲気を形成し、この加熱雰囲
気中に、ファン202によって筐体200中に吸引され
た空気Pを通すことにより、この空気Pを加熱して加熱
空気Qにした後、この加熱空気Qを浴室内に噴出してい
る。そして、熱交換後の温水Nは、温水受け203に集
められた後、ピットに排出される。
【0004】この浴室用サウナ装置では、加熱空気Q中
に大きな温水Nのミストが含まれないため、加熱空気Q
との接触感もよく、快適な状態でサウナ入浴ができると
いう利点を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の浴室用サウナ装置では、空気の加熱用に大型のファ
ン202が必要であり、このため、装置の大型化や高コ
スト化を招いてしまうという問題があった。また、この
浴室用サウナ装置では、熱交換後の温水Nの再利用はな
されていない。
【0006】この発明は、以上の点に鑑み、空気中に温
水をミスト状に噴射してサウナ用の加熱空気を形成する
場合でも、この加熱空気中に大きな温水のミストを含ま
ず、かつ、温水の回収による資源の有効利用を図ること
ができるとともに、空気の加熱用に大型のファンも必要
のない浴室用サウナ装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明は、温水をミスト状にして高速噴射するノズル
と、このノズルが内部に設置されるとともに、一端側
に、ノズルからの温水の噴射によって生じる負圧を利用
して、周りの空気を吸引する吸引部が形成され、他端側
に、吸引された空気と温水のミストとの混合体からなる
加熱空気を吐出する吐出部が形成されたダクトとを有
し、加熱空気を浴室空間内に噴出するとともに、この浴
室空間内の空気をダクト内に吸引して、この浴室空間内
を加熱する浴室用サウナ装置であって、ダクト内に、加
熱空気を通過させて、この加熱空気中の粒径の大きい温
水のミストを除去するミスト除去フィルタ−を設けてい
るとともに、ダクト内に、このダクトの内面及びフィル
タ−に付着して流下した温水のミストを流し込ませて回
収する液溜めを形成していることである。
【0008】この発明では、ダクト内で、ノズルから温
水をミスト状に高速噴射したエネルギーによって、浴室
空間内の空気がダクト内に吸引され、この空気と温水の
ミストとが混合した加熱空気が浴室空間内に噴出され
る。この場合、ダクト内に吸引された空気は、温水のミ
ストによって加熱され、このミストとともに飽和水蒸気
を含んだ加熱空気となる。そして、この加熱空気が浴室
空間中の空気と混合して温度低下すると、この加熱空気
中の水蒸気の一部が結露して微小なミストになるととも
に、このとき生じる潜熱の放出によって、浴室空間中の
空気は更に加熱される。一方、温水の噴射時に生じた、
この加熱空気中の比較的粒径の大きいミストは、ダクト
内を移動中にこのダクトの内面に付着するとともに、フ
ィルターに付着し、その後、液溜めに流し込まれて回収
される。
【0009】この発明の請求項2記載の発明は、温水を
ミスト状にして高速噴射するノズルと、このノズルが内
部に設置されるとともに、一端側に、ノズルからの温水
の噴射によって生じる負圧を利用して、周りの空気を吸
引する吸引部が形成され、他端側に、吸引された空気と
温水のミストとの混合体からなる加熱空気を吐出する吐
出部が形成されたダクトとを有し、加熱空気を浴室空間
内に噴出するとともに、この浴室空間内の空気をダクト
内に吸引して、この浴室空間内を加熱する浴室用サウナ
装置であって、ダクト内に、加熱空気の流れ方向を変え
て、この加熱空気中の粒径の大きい温水のミストを除去
する邪魔板を設けているとともに、ダクト内に、このダ
クト内面及び邪魔板に付着して流下した温水のミストを
流し込ませて回収する液溜めを形成していることであ
る。
【0010】この発明では、加熱空気中の比較的粒径の
大きいミストは、ダクト内を移動中にこのダクト内面に
付着するとともに、邪魔板に付着し、その後、液溜めに
流し込まれて回収される。なお、他の作用は、請求項1
記載の発明の場合と同様である。
【0011】この発明の請求項3記載の発明は、請求項
1又は2記載の発明の場合において、ダクト内の吐出部
側に、ノズルに供給前の温水によって、加熱空気を加熱
するエア−ヒ−タ−が設けられていることである。
【0012】この発明では、加熱空気は、ノズルに供給
されるエア−ヒ−タ−中の温水によって加熱されるが、
温水の温度が低下する分、加熱空気に与えられる熱量も
減少するため、一見、エア−ヒ−タ−が何の役割もはた
していないように考えられる。しかし、ノズルに供給さ
れる温水の温度が低下すれば、液溜めに集められる回収
温水の温度も下がるため、サウナ装置の熱効率はその分
上昇する。また、加熱空気の流れとエア−ヒ−タ−中の
温水の流れとを対向流にすれば、その分、サウナ装置の
熱効率を上げることもできる。
【0013】この発明の請求項4記載の発明は、請求項
1又は2記載の発明の場合において、ノズルが、温水を
略円錐面に沿うような放射状のミスト流として噴射する
空円錐ノズルを、ダクトの長手方向に向かって横並びに
複数設けたものであることである。
【0014】この発明では、小粒径のミストを発生でき
る空円錐ノズルを多数使用して、ノズルから噴射された
ミスト流のミスト粒径を小さくするとともに、このミス
ト流と空気との接触時間を長くしている。ミスト粒径が
小さくなれば、ミストと空気との接触面積が増加し、ミ
ストによって空気に充分な運動エネルギーと熱エネルギ
ーが与えられる。また、ミスト流と空気との接触時間が
長くなれば、更に、上記と同様の効果が生じる。
【0015】この発明の請求項5記載の発明は、請求項
1又は2記載の発明の場合において、ダクトに加熱空気
の流れ方向を変える屈曲部が設けられていることであ
る。
【0016】この発明では、加熱空気中の比較的粒径の
大きいミストは、ダクトの屈曲部によって流れ方向を変
えられる時に、この屈曲部内面に付着することによって
も除去される。
【0017】この発明の請求項6記載の発明は、請求項
1又は2記載の発明の場合において、液溜め中の回収温
水を浴槽側に移送する回収ポンプが設けられていること
である。
【0018】この発明では、液溜め中の回収温水を回収
ポンプで浴槽に貯めているので、回収温水が入浴用に容
易にしようできるようになるとともに、回収温水の利用
の容易化を図ることができる。
【0019】この発明の請求項7記載の発明は、請求項
1又は2記載の発明の場合において、ノズルに温水を供
給する温水供給設備中に、この温水を加圧する加圧ポン
プが設けられていることである。
【0020】この発明では、ノズルに供給できる温水の
圧力を充分大きくできるため、ノズルから噴射されるミ
ストの粒径を小さくできるとともに、ノズルに供給され
る温水の流量コントロールも容易に行なうことができ
る。
【0021】この発明の請求項8記載の発明は、請求項
1又は2記載の発明の場合において、ノズルが、温水を
高速で噴射する空気吸引用のノズルと、温水を高速では
ないが、粒径が小さいミストとして噴射する熱交換促進
用のノズルとから構成されていることである。
【0022】この発明では、空気吸引用ノズルからの温
水の噴射によって、主としてダクト内に空気が吸引さ
れ、ダクト内に吸引された空気は、熱交換促進用ノズル
から噴射された温水のミストによって主として加熱され
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照しつつ説明する。図2はこの発明の一実施の形
態に係るサウナ装置を備えた浴室内の外観等を示してい
る。
【0024】図2において、浴室は、組立式浴室である
浴室ユニットから形成されており、防水床パン1の後部
(奥)側の一段低い浴槽設置部1a上に浴槽2が設置さ
れ、前部(手前)側の一段高い洗い場部1bに洗い場A
が形成されている。また、防水床パン1の外周部に形成
された壁載せ部1c上に壁パネル4が設置されていると
ともに、防水床パン1の浴槽設置部1aと洗い場部1b
とを仕切る土手部1dと、浴槽2の前側のリム部2bー
1との間に、浴槽2の洗い場Aがわ側面を覆うエプロン
3が設置されている。
【0025】浴槽2には、図2で示されるように、凹状
の湯溜め部2aの上端側に、外方に水平に延びるリム部
2bが形成されており、このリム部2b下方に、防水床
パン1とエプロン3と壁パネル4とで囲まれた閉空間V
が形成されている。そして、リム部2bのうち、洗い場
Aに面した前リム部2bー1の下方側に、エプロン3が
設置され、浴槽2の長手方向一端側の左リム部2bー2
下方の左閉空間V1内に、サウナ装置5の主要部が設置
されている。
【0026】なお、浴槽2や洗い場Aの右方には、図2
で示されるように、右側の壁パネル4との間にカウンタ
ー6が取り付けられており、このカウンター6の天板6
a上に浴槽給湯栓7Aが取り付けられ、このカウンター
6の前板6bに洗い場給湯栓7Bが取り付けられてい
る。また、カウンター6側の壁パネル4には、化粧鏡8
と一対の照明装置9が取り付けられている。
【0027】サウナ装置5は、図7で示されるように、
ダクト10と、ノズル20と、温水供給設備30と、エ
ア−ヒ−タ−40と、ミスト除去フィルタ−50と、温
水利用設備60等とから構成されており、ノズル20か
らの温水Jの高速噴射によって生じる負圧を利用して、
ダクト10内に浴室空間W内の空気Kを取り込むととも
に、この空気Kと温水Jのミストとの混合体からなる加
熱空気Lを浴室空間W内に噴出して、この浴室空間W内
を加熱するものである。
【0028】ダクト10は、例えば、樹脂材又は金属板
等から形成されたものであり、図1で示されるように、
浴槽2の左リム部2bー2下方の左閉空間V1中に、防
水床パン1等に支持された状態で設置されている。この
ダクト10は、例えば、断面が矩形状に形成されてお
り、左閉空間V1の後部(奥)側から防水床パン1に沿
って前方に延びる水平ダクト部11と、水平ダクト部1
1の一端側につながり、上方に延びてエプロン3の下部
側に形成された吐出用開口部70に接続される斜状ダク
ト部12と、斜状ダクト部12の一端側に設置される水
平案内板13とから構成されている。
【0029】なお、このダクト10外面には、このダク
ト10の振動を防止する制振材(例えば、金属板)が取
り付けられているとともに、このダクト10周りの、浴
槽2等の外面には、吸音材が取り付けられている。
【0030】水平ダクト部11は、図1で示されるよう
に、防水床パン1の後部側の壁載せ部1c近傍から、こ
の防水床パン1の底部に沿うように、前方に向かって配
置されており、後端に空気Kの吸引部11aが形成され
ているとともに、この吸引部11aのやや右方(内方)
に、ノズル20が取り付けられている。この水平ダクト
部11には、下面側の最下部の位置に、ダクト10内面
やミスト除去フィルタ−50に付着した温水Jのミスト
を流し込んで回収する凹状の液溜め11bが形成されて
いる。
【0031】斜状ダクト部12は、端部に、加熱空気L
の吐出部12aが形成されているとともに、この吐出部
12a周りに形成されたフランジ部12bがエプロン3
の吐出用開口部70周りにねじ等によって取り付けられ
ている。そして、この斜状ダクト部12の吐出部12a
内には、複数の水平案内板13が上下方向に所定ピッチ
で取り付けられており、この水平案内板13を回動させ
ることにより、加熱空気Lの吹き出し方向を洗い場Aの
上下方向に変更できるようになっている。
【0032】ここで、エプロン3の吐出用開口部70
は、図2で示されるように、左右方向に所定ピッチで取
り付けられた複数の垂直案内板70aを有しており、こ
の案内板70aを回動させることにより、加熱空気Lの
吹き出し方向を左右方向に変えることができるようにな
っている。また、エプロン3の下部側には、図2及び図
3で示されるように、浴室空間W内の空気Kを浴槽2下
方の閉空間V内へ取り込むための取入用開口部71が左
右に長く形成されている。
【0033】ノズル20は、ダクト10内に、温水Jを
ミスト状に高速噴射するものであり、図4及び図5で示
されるように、温水ヘッダー21に、ダクト10の長手
方向に向かって複数の空円錐ノズル22を横並びに取り
付けたものである。この空円錐ノズル22は、図6の
(a)で示されるように、温水Jを略円錐面に沿うよう
な放射状のミスト流J1として噴射するものであり、周
知のものである。この空円錐ノズル22は、図6の
(b)で示されるような、円錐面内方にもミスト流J1
を形成する充円錐ノズル23と比べて、ミストの粒径を
小さくできるという長所を有しているが、この充円錐ノ
ズル23に比べて、ミスト流J1の空気Kとの接触時間
が短いという短所を有している。また、ミストの粒径
は、1コのノズルからの温水Jの噴射量が少なくなれ
ば、一般に小さくなる。
【0034】したがって、このノズル20では、空円錐
ノズル22を使用していることと、これを複数使用し
て、1本の空円錐ノズル22からの温水Jの噴射量を少
なくしていることにより、噴射された温水Jのミスト粒
径を充分に小さくできるとともに、横並びの複数の空円
錐ノズル22から同時に温水Jを噴射することにより、
ミスト流J1の形を充円錐ノズル23のミスト流J1の
形に近づけることができ、ミストJ1と空気Kとの接触
時間を比較的長く保持することができる。
【0035】ここで、ノズル20から高速噴射された温
水Jのミスト流J1によって、ダクト10内に空気Kを
吸引できる理由は、エジェクターによるそれと同一のも
のであり、ミスト流J1によってダクト10内の空気に
運動エネルギーが与えられ、この空気がダクト10中を
移動することにより、ダクト10の垂直ダクト部11周
りに負圧が生じることによる。この場合、ミストの粒径
が小さければ、ミスト流J1と空気Kとの接触面積が増
えて、ミスト流J1の有するエネルギーが充分に空気K
側に伝えられることとなり、より多くの空気Kをダクト
10内に吸引できることになる。また、ミスト流J1と
空気Kとの接触時間が長ければ、ミスト流J1の有する
エネルギーが充分に空気K側に伝えられることになり、
その分、多くの空気Kをダクト10内に吸引できる。
【0036】なお、ミストの粒径が小さくなり、ミスト
流J1と空気Kとの接触面積が増えれば、ミストから空
気Kへの熱伝達量も増え、その分、空気Kが充分に加熱
されるようになるとともに、ミスト流J1と空気Kとの
接触時間が長くなれば、同様にミストから空気Kへの熱
伝達量も増える。
【0037】温水供給設備30は、ノズル20に所定圧
で所定温度の温水Jを、必要量だけ供給するものであ
り、給湯管31と、この給湯管31中に設置される、加
圧ポンプ32a、フロートスイッチ32b、電磁弁32
c、温水用サーミスタ32d、ストレーナ32e、及び
止水栓32fと、空気用サーミスタ33と、制御盤34
とから構成されている。なお、この温水供給設備30
は、主として、浴槽2の前リム部2bー1下方の閉空間
V内に設置される。
【0038】給湯管31は、一端側がノズル20のヘッ
ダー21に接続されるとともに、他端側が、水道水を加
熱する温水機(図示せず)に接続されていて、例えば6
0〜70℃程度の温水Jをノズル20に供給する。加圧
ポンプ32aは、ノズル20に、例えば、1Kg/cm
2 G以上の圧力の温水Jを供給するためのものであり、
インペラーの回転速度を可変として流量制御ができるよ
うになっている。フロートスイッチ32bは、加圧ポン
プ32aの入口部に温水Jがあるかないかを検知するも
のであり、電磁弁32cは、給湯管31中の温水Jの流
れを遮断するためのものであり、加圧ポンプ32aがセ
ルフロックする場合は不要である。温水用サーミスタ3
2dは温水Jの温度を検知するものであり、ストレーナ
32eはごみ取り用、止水栓32fはストレーナ32e
の清掃用のためのものであり、空気用サーミスタ33は
ダクト10の吸引部11aにおける空気Kの温度を検知
するためのものである。
【0039】制御盤34は、加圧ポンプ32a、フロー
トスイッチ32b、電磁弁32c、温水用サーミスタ3
2d、及び空気用サーミスタ33と電気的に接続されて
おり、操作スイッチ、運転ランプ、必要な表示部及び制
御部品等を備えたものである。この制御盤34は、空気
用サーミスタ33と温水用サーミスタ32dとからの信
号を得て、加圧ポンプ32aからノズル20側に吐出さ
れる温水Jの量をコントロールし、浴室空間W内を所望
の温度に制御するとともに、フロートスイッチ32bか
らの信号を得て、加圧ポンプ32aの空運転の防止を図
っている。なお、この制御盤34は浴室内の操作容易な
場所に設置されているものとする。
【0040】エア−ヒ−タ−40は、図1で示されるよ
うに、ダクト10の斜状ダクト部12内に設置され、ノ
ズル20に供給前の温水Jによって、ダクト10中の加
熱空気Lを加熱するためのものである。このエア−ヒ−
タ−40は、管部41の周りに複数枚のフィン42が取
り付けられたものであり、管部41の出入口部は、加圧
ポンプ32a出口側の給湯管31に接続されている。こ
の場合、フィン42は、ダクト10中の加熱空気Lの流
れに沿うように設けられている。また、このエア−ヒ−
タ−40は、管部41中の温水Jの流れが、加熱空気L
の流れに対向するように、ダクト10内に配置されてい
る。
【0041】ミスト除去フィルタ−50は、加熱空気L
中のミストの内、粒径の大きいものを除去するためのも
のであり、加熱空気Lが必ず内部を通過するように、ダ
クト10の水平ダクト部11端部側に、略断面一杯に亘
って設置されている。このミスト除去フィルタ−50
は、例えば、目の小さな金網を数層に亘って重ね合わせ
て、加熱空気Lが直進できないようにしたものであり、
厚手の矩形板状に形成されている。このミスト除去フィ
ルタ−50中を通過する温水Jのミストのうち、粒径の
大きいものは、このミスト除去フィルタ−50に付着す
るとともに、このミスト除去フィルタ−50を伝って下
方へ移動し、液溜め110中に落下する。なお、ミスト
除去フィルタ−50は、これを通過する加熱空気Lの流
れ抵抗が著しく大きくならない程度に形成されている。
【0042】温水利用設備60は、ダクト10の液溜め
110に溜められた回収温水Mを再利用するためのもの
であり、回収管61と、この回収管61中に設置され
る、回収ポンプ62a、回収温水サーミスタ62b、及
び3方弁62cと、再利用管63と、この再利用管63
中に設けられる、再利用ポンプ64a及び逆止弁付カプ
ラ64bと、制御盤34とから構成されている。なお、
この温水利用設備60も、主として、浴槽2の前リム部
2bー1下方の閉空間V内に設置される。
【0043】回収管61は、ダクト10の液溜め110
と浴槽2の湯溜め部2aとを接続するものであり、回収
ポンプ62aはダクト10内の回収温水Mを浴槽2の湯
溜め部2aに送るためのものである。回収温水サーミス
タ62bは回収温水Mの温度を検知するものであり、3
方弁62cは回収温水Mを浴槽2側に送らず、浴室の排
水ピット側に排出できるようにするためのものである。
【0044】再利用管63は、一端が浴槽2の湯溜め部
2a底部に連通し、他端が、閉空間V内のエプロン3横
に位置決めされている。再利用ポンプ64aは、浴槽2
内の回収温水Mを移送するためのものであり、逆止弁付
カプラ64bは、再利用管63の端部に取り付けられ、
例えば、逆止弁付カプラ64bに対応する連結具を備え
たホースと再利用管63とをワンタッチで接続するため
のものである。制御盤34は、温水供給設備30用のも
のとの共用であり、回収ポンプ62a、回収温水サーミ
スタ62b、3方弁62c、再利用ポンプ64aと電気
的に接続されていて、これらをマニュアル制御するため
のものである。
【0045】なお、逆止弁付カプラ64bは、エプロン
3の内側に近接するように配置され、このエプロン3に
設けられた開閉蓋を開けることにより、これにアクセス
できるようになっている。
【0046】つぎに、このサウナ装置5の動作について
説明する。温水供給設備30の電磁弁32cを開け、加
圧ポンプ32aを作動させると、所定温度・所定圧力の
温水Jが、給湯管31とエア−ヒ−タ−40を通って、
ノズル20からダクト10の水平ダクト部11内にミス
ト状に高速噴射される。この温水Jのミスト流J1はダ
クト10内の空気を吐出部12a側に移動させるため、
ダクト10の吸引部11a側には負圧が生じ、吸引部1
1a周りからダクト10内に空気Kを吸引する。このた
め、温水Jのミストは、ダクト10内に吸引された空気
Kと混合して、この空気Kに熱を与えつつ、ダクト10
内を流れ、この空気Kとともに加熱空気Lとして、ダク
ト10の吐出部12aとエプロン3の吐出用開口部70
を通って、浴室空間W内に噴出される。
【0047】すなわち、浴室空間W内の空気Kは、エプ
ロン3の取入用開口部71を通って閉空間V内に導かれ
た後、ダクト10内に吸引され、つぎに、温水Jのミス
トと混合して加熱空気Lになった後、再び浴室空間Wに
噴出されて、この浴室空間W内を加熱する。そして、ノ
ズル20からの温水Jの噴射量がコントロールされ、浴
室空間W内の温度が、例えば40℃になるように制御さ
れるため、この浴室空間W内にいるサウナ使用者は、体
が温められるとともに、発汗作用が促進される。
【0048】ここで、空気Kはミストと接触すると加熱
され、飽和蒸気圧が上昇するため、加熱空気L中には、
ミストの蒸発によって、空気の飽和蒸気圧に見合う量だ
けの水蒸気が含まれる。この場合、ミストの蒸発潜熱
は、他のミストの温度低下等によって得られる。そし
て、浴室空間Wに噴射された加熱空気Lは、この浴室空
間W中の空気Kと混合して温度の上昇した新たな空気K
´を形成するが、図8で示されるように、空気Kや新た
な空気K´等と比べて、加熱空気Lの飽和蒸気圧は著し
く大きいため、新たな空気K´が形成された場合に、水
蒸気の結露が生じ、このとき生じた水の蒸発潜熱によっ
て、新たな空気K´は充分に加熱される。すなわち、新
たな空気K´は、加熱空気Lと空気Kを単純に混合して
得られる空気の温度より、結露した水の蒸発潜熱分だけ
更に温度が上昇する。
【0049】一方、ノズル20から噴射された温水Jの
ミストは、ダクト10内で空気と混合するが、粒径の大
きいものは、大部分のものがミスト除去フィルター50
を通過中に、これに付着して除去される。また、粒径の
大きいミストのうち、ダクト10の内面側を通過するも
のは、ダクト10の内壁に付着して除去されるととも
に、ダクト10の中心側を通過するものは、水平ダクト
部11から斜状ダクト部12に移るときに、斜状ダクト
部12の底面に付着することによっても除去される。し
たがって、ノズル20から噴射されたミストの内、粒径
の大きいものは、ほとんどのものがダクト10内に溜め
られ、粒径の小さいものが加熱空気Lとして、浴室空間
W内に噴出される。そして、ミスト除去フィルター50
に付着したミストは、このミスト除去フィルター50を
伝って液溜め11bに落されるとともに、ダクト10の
内面に付着したミストは、ダクト10の内面に沿って流
下し、ダクト10の液溜め110中に集められる。
【0050】液溜め11b中の回収温水Mは、回収ポン
プ62aを作動させることによって、浴槽2内に移送さ
れ、入浴用に用いることができるようになるとともに、
浴槽2内の回収温水Mは、逆止弁付カプラ64bにホー
ス等を接続した後、再利用ポンプ64aを作動させるこ
とにより、洗濯機用、浴室清掃用、庭散水用の水として
種々に用いることができる。なお、回収温水Mは、3方
弁62cを介して、浴室の排水ピット中に排出してもよ
いし、浴槽2からこの排水ピットに排出してもよい。
【0051】ところで、ダクト10内を流れる加熱空気
Lは、斜状ダクト部12中のエア−ヒ−タ−40によっ
て加熱されるが、その分、温水Jの温度も低下するた
め、このエア−ヒ−タ−40は、サウナ装置5に対し
て、なんの役割も果たさないように思われる。しかし、
このエア−ヒ−タ−40は、ノズル20に供給される温
水Jの温度が低下すれば、外部に排出する回収温水Mの
温度もその分低下するため、浴室空間Wの温度を上げる
という点からは、その分、サウナ装置5の熱効率を上昇
させることができる。
【0052】また、空気Kとミスト流J1とは、同一方
向に流れる平行流であるため、しだいに、ミストから空
気Kへの熱伝達量が減少してくる。ところが、エア−ヒ
−タ−40中の温水Jの流れとダクト10中の加熱空気
Lの流れとは、互いに、近づく(遠ざかる)ように進む
対向流となっているため、加熱空気Lは、このエア−ヒ
−タ−40によって効率的に加熱され、その分、サウナ
装置5の熱効率を上げることができる。
【0053】以上のように、このサウナ装置5では、ダ
クト10中に温水をミスト状にして高速噴射することに
より発生する負圧を利用して、ダクト10内に空気Kを
吸引し、この空気Kとミストとを混合することにより加
熱空気Lを形成しているため、空気の加熱用に大型のフ
ァンが不要となり、装置の小型化や低コスト化、及び運
転コストや維持管理コストの低減を図ることができる。
【0054】また、このサウナ装置5では、温水Jのミ
ストをダクト10内で噴射し、粒径の大きいミストをミ
スト除去フィルター50に付着させて除去しているた
め、浴室空間W内に噴出される加熱空気L中の粒径の大
きいミストの割合を減少させることができる。このた
め、サウナ使用者の体に粒径の大きいミストが触れて、
不快な感じを与えてしまうという不都合も充分に解消で
きる。この場合、ミスト除去フィルター50は、小型の
ものでよいため、これによって、サウナ装置5が大きく
なってしまうことはないとともに、ダクトの屈曲部等と
比べて、加熱空気Lの流れ方向を変える必要がないた
め、ダクト10の設計や設置の容易化を図ることができ
る。
【0055】さらに、このサウナ装置5では比較的長い
ダクト10中に加熱空気Lを通すとともに、このダクト
10を途中で屈曲し、加熱空気Lの流れ方向を変えてい
るため、加熱空気L中の粒径の大きいミストは、このダ
クト10中を移動している間においても、ダクト10の
内面に付着して除去される。また、粒径の大きいミスト
は、水平ダクト部11中を移動する間に、自重により落
下して、この水平ダクト部11の底部に付着して除去さ
れる。
【0056】また、このサウナ装置5では、ダクト10
内に液溜め11bを設け、この液溜め11b中にダクト
10内面やミスト除去フィルター50に付着したミスト
を流し込んでいるため、空気Kの加熱に寄与しなくなっ
た温水Jの回収を充分になすことができ、資源の有効利
用を図ることができる。
【0057】さらに、このサウナ装置5では、回収ポン
プ62aを設けて、液溜め11b中の回収温水Mを浴槽
2側に移送しているため、回収温水Mが入浴用の温水と
して直ちに利用できるようになるとともに、回収温水M
を浴槽2中に貯めることにより、この回収温水Mの利用
の容易化を図ることができる。特に、このサウナ装置5
では、再利用ポンプ64aを設けて、浴槽2中の回収温
水Mを他の場所に移送できるようにしているため、この
回収温水Mの利用の容易化を更に図ることができる。
【0058】また、このサウナ装置5では、ノズル20
が、空円錐ノズル22をダクト10の長手方向に向かっ
て横並びに複数設けたものから構成されているので、ミ
ストの粒径を小さくできるとともに、このミスト流J1
を空気Kと比較的長い時間接触させることができる。こ
のため、ダクト10の吸引部11aに大きな負圧を発生
させて、このダクト10内に充分な量の空気Kを吸引で
きるとともに、吸引された空気Kを充分に加熱すること
ができる。
【0059】さらに、このサウナ装置5では、ダクト1
0の吐出部12a近傍にエア−ヒ−タ−40を設け、ノ
ズル20に供給する温水Jの温度を下げるようにしてい
るため、外部に排出される回収温水Mの温度を下げるこ
とができ、その分、このサウナ装置5の熱効率を向上さ
せることができる。また、このエア−ヒ−タ−40によ
って、温水Jと加熱空気Lとを対向流にして、この温水
Jにより加熱空気Lを加熱するようにしているため、平
行流の場合と比べて、その分、サウナ装置5の熱効率を
上げることができる。
【0060】なお、ミスト除去フィルター50の構造や
形状は、粒径の大きい温水Jのミストが充分に除去でき
るものであれば、どのようなものであってもよい。
【0061】また、図9で示されるように、ミスト除去
フィルター50の替わりに、ダクト10内に邪魔板5
1,52を設け、加熱空気Lを邪魔板51,52に当て
て流れ方向を変え、加熱空気L中の粒径の大きい温水J
のミストをこの邪魔板51,52に付着させて除去する
ようにしてもよい。この場合、邪魔板の設置位置、数、
大きさは、粒径の大きい温水Jのミストが充分に除去で
きるとともに、加熱空気Lの圧損が著しく大きくならな
いように選定する。この邪魔板51,52も、ミスト除
去フィルター50と同様に、ダクトの屈曲部等と比べ
て、加熱空気Lの流れ方向を変える必要がないため、ダ
クト10の設計や設置の容易化を図ることができる。
【0062】さらに、ノズル20を単一の空円錐ノズル
22から構成するとともに、ダクト10をある程度長く
して、ノズル20からの温水Jのミスト流J1をダクト
10の内面に充分に当てるようにして、加熱空気L中の
粒径の大きい温水Jのミストを、ダクト10内面に付着
させて除去するようにしてもよい。
【0063】また、エア−ヒ−タ−40は、図10で示
されるように、温水Jを通すパイプを螺旋状に巻き、こ
の内方と外方とに加熱空気Lを通すものであってもよ
い。もちろん、この場合、パイプをダクト10の内壁に
接近させるようにして、加熱空気Lをこのエア−ヒ−タ
−40の内方のみに通すようにしてもよい。
【0064】さらに、温水供給設備30には、温水Jの
供給圧が充分にあれば、図11の(a)で示されるよう
に、複数個の定流量弁32gを並列に設け、これらを組
み合わせて、ノズル20に供給される温水Jの流量制御
をしてもよいし、図11の(b)で示されるように、流
量制御弁32hを設けてもよい。もちろん、定流量弁3
2gを1個だけ設けて、電磁弁32cによりON−OFF 制
御をするようにしてもよい。
【0065】また、図12で示されるように、3方弁6
5,66の間に、ポンプ67を設け、このポンプ67に
回収ポンプ62aと再利用ポンプ64aとの機能を持た
せるようにしてもよい。
【0066】さらに、図13で示されるように、ノズル
20を、温水Jを高速で噴射する空気吸引用ノズル20
Aと、温水を高速ではないが、粒径が小さいミストとし
て噴射する熱交換促進用ノズル20Bとに分けて、この
2種類のノズル20A,20Bをダクト10内に設置す
るようにしてもよい。ノズル20の機能が明確に分けら
れるため、ノズル20の製作の容易化を図ることができ
るとともに、ノズル20にその機能を充分に発揮させる
ことができる。
【0067】また、加圧ポンプ32aと回収ポンプ62
aとを1台のモ−タ−で作動させてもよいし、加圧ポン
プ32aと再利用ポンプ64a、又は回収ポンプ62a
と再利用ポンプ64aとを1台のモ−タ−で作動させる
ようにしてもよい。この場合、加圧ポンプ32aと回収
ポンプ62aとは同時運転してもよいが、他のポンプ同
士は、全閉運転や空運転を避けるために、同時運転は行
なわず、モ−タ−の正逆回転によって、ポンプを使い分
けるようにする。
【0068】さらに、このサウナ装置5では、ダクト1
0等を浴槽2横の閉空間V内に設置したが、これらを、
カウンター6下の閉空間V内や、カウンター6の上方、
防水床パン1下方、天井パネル9上方、又は、エプロン
3の内方に設置してもよい。また、浴室が浴槽2と防水
床パン1とが一体となった洗い場付き浴槽を有している
場合には、ダクト10等を例えば、浴槽2のリム部2b
下方の浴室外空間に設置してもよい。もちろん、これら
の場合には、ダクト10の吸引部11aと吐出部12a
とを浴室空間Wに連通させるようにする。
【0069】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0070】この発明の請求項1記載の発明によれば、
ダクト内で、ノズルから温水をミスト状に高速噴射した
ときに生じる負圧を利用して、ダクト内に浴室空間内の
空気を吸引し、この空気とミストとが混合した加熱空気
を浴室空間内に噴出しているので、ファンが不要とな
り、装置の小型化・低コスト化や運転コストの低減等を
図ることができる。
【0071】また、この発明によれば、ダクト内にミス
ト除去フィルターを設置し、加熱空気をこのミスト除去
フィルター中に通すようにしているため、加熱空気中の
比較的粒径の大きいミストの多くは、このミスト除去フ
ィルターによって除去でき、加熱空気中のミストによっ
て、サウナ使用者に不快感を与えることもない。この場
合、ミスト除去フィルターは、小型のものでよいため、
これによって、サウナ装置が大きくなってしまうことは
ないとともに、ダクトの屈曲部等と比べて、加熱空気の
流れ方向を変える必要がないため、ダクトの設計や設置
の容易化を図ることができる。
【0072】さらに、この発明では、ダクト内に液溜め
を設け、この液溜め中にミスト除去フィルターやダクト
内面に付着したミストを流し込んでいるため、空気の加
熱に寄与しなくなった温水の回収を充分になすことがで
き、資源の有効利用を図ることができる。
【0073】この発明の請求項2記載の発明は、ミスト
除去フィルターの替わりに邪魔板を設けた場合であり、
請求項1記載の発明と同様な効果を得ることができる。
【0074】この発明の請求項3記載の発明によれば、
請求項1又は2記載の発明の場合において、ダクト内の
吐出部側に、ノズルに供給前の温水によって、加熱空気
を加熱するエア−ヒ−タ−が設けられているので、この
サウナ装置の熱効率を上昇させることができ、温水の使
用量を減少させることができる。
【0075】この発明の請求項4記載の発明によれば、
請求項1記載の発明の場合において、ノズルが、温水を
略円錐面に沿うような放射状のミスト流として噴射する
空円錐ノズルを、ダクトの長手方向に向かって横並びに
複数設けたものであるので、ダクト内に多量の空気を吸
引できるようになるとともに、ミストから空気への熱の
伝達量を増大させることができる。
【0076】この発明の請求項5記載の発明にでは、請
求項1又は2記載の発明の場合において、ダクトに加熱
空気の流れ方向を変える屈曲部が設けられているので、
加熱空気中の比較的粒径の大きいミストを、この屈曲部
内面に付着させて除去することができ、更に粒径の大き
いミスト充分に除去することができる。
【0077】この発明の請求項6記載の発明によれば、
請求項1又は2記載の発明の場合において、液溜め中の
回収温水を浴槽に移送する回収ポンプが設けられている
ので、回収温水が入浴用に容易に使用できるようになる
とともに、回収温水の利用の容易化を図ることができ
る。
【0078】この発明の請求項7記載の発明によれば、
請求項1又は2記載の発明の場合において、ノズルに温
水を供給する温水供給設備中に、この温水を加圧する加
圧ポンプが設けられているので、このサウナ装置を水道
水の圧力に左右されることなく設置できるとともに、ミ
ストの粒径を小さくでき、その分、ダクト内に多量の空
気を吸引できるようになる。また、温水の流量コントロ
ールが容易となり、その分、浴室空間内の温度を精度よ
くコントロールできるようになる。
【0079】この発明の請求項8記載の発明では、請求
項1又は2記載の発明の場合において、ノズルが、温水
を高速で噴射する空気吸引用のノズルと、温水を高速で
はないが、粒径が小さいミストとして噴射する熱交換促
進用のノズルとから構成されているので、ノズルの製作
が容易になるとともに、ノズルの機能が充分に発揮でき
るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係る浴室用サウナ装
置の断面図である。
【図2】図1で示される浴室用サウナ装置が設置された
浴室内の状態を示す斜視図である。
【図3】エプロンに設けられた空気の取入用開口部の断
面図である。
【図4】ノズルの詳細を示す図である。
【図5】図4のA−A矢視図である。
【図6】空円錐ノズルと充円錐ノズルとのミスト流の違
いを示す図である。
【図7】温水供給設備や温水利用設備等を示す温水の流
れ図である。
【図8】温度の違いによる空気中の飽和水蒸気圧の変化
を示す図である。
【図9】この発明の第1の変更実施形態に係る浴室用サ
ウナ装置を示す図である。
【図10】他の実施の形態に係るノズルの説明図であ
る。
【図11】他の実施の形態に係るエア−ヒ−タ−を示す
図である。
【図12】温水の供給圧力が高い場合の、他の実施の形
態に係る温水供給設備を示す図であり、(a)は定量弁
を多数設けた場合を示し、(b)は流量調整弁を設けた
場合を示す。
【図13】1台のポンプに回収ポンプと再利用ポンプの
役割を持たせている場合の回収温水の流れを示す図であ
る。
【図14】従来の浴室用サウナ装置を示す図である。
【符号の説明】
1 防水床パン 2 浴槽 5 サウナ装置 10 ダクト 20 ノズル 22 空円錐ノズル 30 温水供給設備 32a 加圧ポンプ 40 エア−ヒ−タ− 50 ミスト除去フィルター 51,52 邪魔板 62a 回収ポンプ 110 液溜め J 温水 K 空気 L 加熱空気 M 回収温水 W 浴室空間

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温水をミスト状にして高速噴射するノズ
    ルと、このノズルが内部に設置されるとともに、一端側
    に、上記ノズルからの上記温水の噴射によって生じる負
    圧を利用して、周りの空気を吸引する吸引部が形成さ
    れ、他端側に、上記吸引された空気と上記温水のミスト
    との混合体からなる加熱空気を吐出する吐出部が形成さ
    れたダクトとを有し、上記加熱空気を浴室空間内に噴出
    するとともに、この浴室空間内の空気を上記ダクト内に
    吸引して、この浴室空間内を加熱する浴室用サウナ装置
    であって、 上記ダクト内に、上記加熱空気を通過させて、この加熱
    空気中の粒径の大きい上記温水のミストを除去するミス
    ト除去フィルタ−を設けているとともに、上記ダクト内
    に、このダクトの内面及び上記フィルタ−に付着して流
    下した上記温水のミストを流し込ませて回収する液溜め
    を形成していることを特徴とする浴室用サウナ装置。
  2. 【請求項2】 温水をミスト状にして高速噴射するノズ
    ルと、このノズルが内部に設置されるとともに、一端側
    に、上記ノズルからの上記温水の噴射によって生じる負
    圧を利用して、周りの空気を吸引する吸引部が形成さ
    れ、他端側に、上記吸引された空気と上記温水のミスト
    との混合体からなる加熱空気を吐出する吐出部が形成さ
    れたダクトとを有し、上記加熱空気を浴室空間内に噴出
    するとともに、この浴室空間内の空気を上記ダクト内に
    吸引して、この浴室空間内を加熱する浴室用サウナ装置
    であって、 上記ダクト内に、上記加熱空気の流れ方向を変えて、こ
    の加熱空気中の粒径の大きい上記温水のミストを除去す
    る邪魔板を設けているとともに、上記ダクト内に、この
    ダクト内面及び上記邪魔板に付着して流下した上記温水
    のミストを流し込ませて回収する液溜めを形成している
    ことを特徴とする浴室用サウナ装置。
  3. 【請求項3】 前記ダクト内の前記吐出部側に、前記ノ
    ズルに供給前の前記温水によって、前記加熱空気を加熱
    するエア−ヒ−タ−が設けられていることを特徴とする
    請求項1又は2記載の浴室用サウナ装置。
  4. 【請求項4】 前記ノズルが、前記温水を略円錐面に沿
    うような放射状のミスト流として噴射する空円錐ノズル
    を、前記ダクトの長手方向に向かって横並びに複数設け
    たものであることを特徴とする請求項1又は2記載の浴
    室用サウナ装置。
  5. 【請求項5】 前記ダクトに上記加熱空気の流れ方向を
    変える屈曲部が設けられていることを特徴とする請求項
    1又は2記載の浴室用サウナ装置。
  6. 【請求項6】 前記液溜め中の回収温水を前記浴槽側に
    移送する回収ポンプが設けられていることを特徴とする
    請求項1又は2記載の浴室用サウナ装置。
  7. 【請求項7】 前記ノズルに前記温水を供給する温水供
    給設備中に、この温水を加圧する加圧ポンプが設けられ
    ていることを特徴とする請求項1又は2記載の浴室用サ
    ウナ装置。
  8. 【請求項8】 前記ノズルが、前記温水を高速で噴射す
    る空気吸引用のノズルと、前記温水を高速ではないが、
    粒径が小さいミストとして噴射する熱交換促進用のノズ
    ルとから構成されていることを特徴とする請求項1又は
    2記載の浴室用サウナ装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007082906A (ja) * 2005-09-26 2007-04-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd 浴室サウナ装置
JP2008025963A (ja) * 2006-07-25 2008-02-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空調システム
JP2008106961A (ja) * 2006-10-24 2008-05-08 Rinnai Corp ミストサウナ装置

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