JPH1119139A - 辱創防止用クッション体 - Google Patents

辱創防止用クッション体

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JPH1119139A
JPH1119139A JP9191867A JP19186797A JPH1119139A JP H1119139 A JPH1119139 A JP H1119139A JP 9191867 A JP9191867 A JP 9191867A JP 19186797 A JP19186797 A JP 19186797A JP H1119139 A JPH1119139 A JP H1119139A
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浩一 紺野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 身体の体重を広い面積で均一に支え、しかも
剪断応力の負荷を著しく軽減させることにより、辱創を
発症を抑えることができ、通気性及び脱湿気性に優れる
辱創防止用クッション体及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 本辱創防止用クッション体(寝具用マッ
トレス等、発泡ポリウレタン製)1は、板状の基材層2
と、該基材層上に形成され且つ互いに交叉する方向に多
数配列された各支柱部3と、該支柱部上に形成され且つ
互いに上記交叉する方向に多数配列された各体接触用平
板型ブロック部4とからなり、支柱部3は上方に行くに
従って横断面積が小さくなって、該支柱部の周囲には上
方に行くに従って大きくなる内部空間51が形成され、
直線的に形成された内部溝5が設けられており、隣接す
るブロック部4同士の間にはスリット状溝61が形成さ
れ、互いに交叉する方向に直線的に形成された表面側溝
6が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、辱創防止用クッシ
ョン体に関する。更に詳しく言えば、辱創を防止すると
ともに湿気及び熱を排除できる辱創防止用クッション体
に関する。本発明は、寝具用マットレス、自動車用クッ
ション体、座用クッション体等に利用される。
【0002】
【従来の技術】病気等の理由で長時間ベットや布団で横
になっている人は、辱創と呼ばれる疾患になりやすい。
この辱創は床擦れとも呼ばれており、発熱や敗血症等の
原因となりやすい。辱創の原因は圧迫された局所の虚血
性壊死であり、腰部にある仙骨部や大転子部等の骨が突
出して高い圧力がかかる部位にこの辱創が発生し易い。
この壊死は、高い圧力下では短時間で発生し、また、低
い圧力下でも長時間経過後に生じる。この辱創を防止す
るためには、一定時間内に体位を変換する必要があり、
また、仙骨部等にかかる圧力をできるだけ低く抑えるこ
とにより、体位の変換の手間を減らしてその発生を抑え
ることができる。そして、人が仰臥した際、床との間に
発生する圧力を体圧と言うが、この体圧をできる限り分
散させて局所の圧力を低く抑えることが必要である。こ
の体圧を分散させるためには、多くの接触面積をもって
人体を受け止めることが必要である。また、この体圧に
は、一般に、垂直応力と水平方向の剪断力に分解され
る。この剪断力により、血管は容易に閉塞され局所の血
流障害を起こし、そのため壊死を引き起こすと言われて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上より、従来のマッ
トレス等においては、図16に示すように、荷重物(人
体等)7の突出した部位71がマットレス表面1cに接
し、この水平方向の剪断力により壊死が生じ易い。これ
を防止するためには、体位を変換する必要があり、その
ため、床についている人の体位を変えるには手間と労力
が著しく大きなものとなる。また、表面を凹凸形状とし
た従来のマットレス等においても、凸部の先端で身体を
支えるので、この場合も、局所的には大きな荷重がかか
っており、上記と同様に、辱創が生じ易い。
【0004】本発明は、上記欠点を克服するものであ
り、身体の体重を広い面積で均一に支え、しかも剪断応
力の負荷を著しく軽減させることにより、辱創を発症を
抑えることができ、しかも通気性及び脱湿気性に優れる
辱創防止用クッション体及びその製造方法を提供するこ
とを過大とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本第1発明の辱創防止用
クッション体は、板状の基材層と、該基材層上に形成さ
れ且つ互いに交差する方向に多数配列された各支柱部
と、該支柱部上に形成され且つ互いに上記交差する方向
に多数配列された各体接触用平板型ブロック部と、から
なる辱創防止用クッション体であって、上記支柱部は上
方に行くに従って横断面積が小さくなって、該支柱部の
周囲には上方に行くに従って大きくなる内部空間が形成
され、辱創防止用クッション体全体として互いに上記交
差する方向に連通し且つ直線的に形成された内部溝が設
けられており、隣接する上記体接触用平板型ブロック部
同士の間にはスリット状溝が形成されており、辱創防止
用クッション体全体として該スリット状溝が合わされて
互いに上記交差する方向に直線的に形成された表面側溝
が設けられており、上記基材層と上記支柱部と上記体接
触用平板型ブロック部とは一体的構成物であることを特
徴とする。
【0006】上記「基材層」の「板状」の平面形状は、
特に限定されず、目的、用途により種々選択されるが、
通常、正方形、長方形又は台形等の四角状(寝具用マッ
トレス、座蒲団、背もたれ等)又は丸状(座蒲団等)等
が使用される。上記「支柱部」の形状は、通常、上方に
行くに従って連続的に横断面積が小さくなるものが好ま
しいが、これにかぎらず、非連続的に小さくなってもよ
い。上記「内部空間」は、配列された隣接する支柱部間
に生ずる空隙であり、辱創防止用クッション体の側面ま
で連通し、外気と接するものである。また、上記「内部
溝」は、内部空間を互いに連結する交差直線状の溝であ
る。この内部溝の交差角は特に問わないが、90度(図
1、図11参照)又は60度(図12参照)、特に90
°が好ましい。また、この90度を構成する場合、クッ
ション体の縦横縁部(外側辺)に対して、直交するもの
が好ましい(図11ではなく図1参照)。上記「スリッ
ト状溝」は、隣接する体接触用平板型ブロック部の側面
間に生ずるスリット形状の空隙である。また、上記「表
面側溝」は隣接する各スリット状溝が互いに連結されて
直線的に構成される。上記支柱部は、上記基材層の前面
に形成されてもよいし、そのうちの所望する一部〔通常
は該基材層の周縁部を除く中央側部分(内部側部分)
等〕とすることができる。
【0007】上記基材層、上記支柱部及び上記体接触用
平板型ブロック部の材質は、通常、クッション体に用い
られるもの(ポリウレタン、合成ゴム、天然ゴム、又は
これらの発泡体等)であれば特に限定されないが、第2
発明に示すように、発泡ポリウレタンから構成されるも
のが好ましい。これはクッション性、強度、耐候性及び
製造容易性等に優れるからである。上記内部溝及び上記
表面側溝は、第3発明に示すように、互いに上記交差す
る方向の各々において連続的に切除されて形成されるも
のとすることができる。また、上記体接触用平板型ブロ
ック部の外周縁部が、テーパ状又は丸み状に縁取りされ
ているものとすることができる。
【0008】更に、上記支柱部の直交する2つの各縦断
面形状はいずれも、同形状が好ましいが、これに限ら
ず、一縦断面形状とこれと直交する他の縦断面形状とが
異なってもよい。また、この各縦断面形状は台形(図5
参照)、両側が内側にくびれた変形台形(図6参照)、
又は両側が外側に膨らんだ変形台形(図2参照)、更に
はこれらの種々の変形形状等とすることができる。ま
た、本発明の辱創防止用クッション体としては、上記支
柱部の底面形状は正方形で、その一辺は40〜80mm
(好ましくは50〜70mm)であり、該支柱部の上面
形状は正方形で、その一辺は15〜40mm(好ましく
は15〜35mm、更に好ましくは17〜30mm)で
あり、上記体接触用平板型ブロック部の平面形状は正方
形であり、その一辺は39〜79mm(好ましくは49
〜69mm、更に好ましくは54〜64mm)であり、
上記表面側溝の幅は1〜4mm(好ましくは1.5〜
3.5mm、更に好ましくは2〜3mm)であるものと
することができる。
【0009】体接触用平板型ブロック部の一辺が39〜
79mmとするのは、39mm未満であると、強度が弱
くなって、変形が起きやすいし、79mmを越えると、
変形する単位が大きすぎて荷重を均一に支えることがで
きなくなるからである。また、上記表面側溝の幅が1m
m未満の場合は、変形を起こした場合、隣接する体接触
用平板型ブロック部と接触し、変形を起こして元の形状
に復帰できなくなるからであるし、4mmを越える場合
は、体接触用平板型ブロック部の荷重支持面積が減り、
接触面積当たりの荷重が大きく上がってしまうからであ
る。更に、支柱部の底面形状の一辺を40〜80mmと
するのは、体接触用平板型ブロック部と表面側溝の幅を
加えた値が40〜80mmとなるからである。接触用平
板型ブロック部と支柱部との接触部分の一辺が15mm
未満の場合は接触部分で切断損傷しやすくなるし、40
mmを越える場合は、接触用平板型ブロック部の傾斜が
しにくくなり、人体等の接触面との馴染みが悪くなるか
らである。
【0010】上記クッション体素材は、前記の如く、通
常、クッション体に用いられるもの(ポリウレタン、合
成ゴム、天然ゴム、又はこれらの発泡体等)であれば特
に限定されないが、発泡ポリウレタンから構成されるも
のが好ましい。これはクッション性、強度、耐候性及び
製造容易性等に優れるからである。また、上記支柱部の
直交する2つの各縦断面形状は、前記の如く、同形状が
好ましく、更に、台形、両側が内側にくびれた変形台
形、又は両端が外側に膨らんだ変形台形、これらの種々
の変形形状等とすることができる。本発明の辱創防止用
クッション体は、特に、寝具用マットレスに好適に使用
される。
【0011】本クッション体は、例えば、四角板体状の
クッション体素材の一方向(例えば縦横のうちの縦方
向)に長尺状の一空間溝を多数並列形成し、その後、該
一方向と交差方向(通常は直交する方向、例えば上記縦
横の横方向)に同様に長尺状の他空間溝を多数並列形成
して、(1)辱創防止用クッション体全体として互いに
交差する方向に連通し且つ直線的に形成された内部溝、
及び、(2)隣接する上記体接触用平板型ブロック部同
士の間にはスリット状溝が設けられており、辱創防止用
クッション体全体として互いに上記交差する方向に直線
的に形成された表面側溝を設けること等により製造でき
る。上記「一空間溝」とは、四角板体状のクッション体
素材の所定方向に、所定の縦断面形状になるように、長
尺形状等の刃体を当てて形成された一長尺状溝である。
上記「他空間溝」とは、この一側面と交差方向に同様に
形成された他の長尺状溝である。互いに交差するこの一
空間溝と他空間溝とで、内部溝が構成される。上記基材
層、上記支柱部、上記接触用平板型ブロック部、内部溝
及び表面側溝等は、前記と同様とすることができる。
【0012】
【作用】従来のマットレスにおいては、図16に示すよ
うに、局所(突出した部位)71がマットレス1cに接
し、突出部71にて荷重を集中して支えることになると
ともに、この水平方向に剪断力が生じる。従って、突出
部71において壊死が生じ易い。一方、本辱創防止用ク
ッション体1において、図4に示すように、荷重物(人
体)7を、基材層2及び支柱部3を介して、体接触用平
板型ブロック部4上に載置する。この時、体接触用平板
型ブロック部4及び支柱部3は、荷重物7の起伏に追随
して変形する。この変形は横断面積が狭くなっている支
柱部3上端と、体接触用平板型ブロック部4との境界面
にて特に大きく起きる。この変形によって体接触用平板
型ブロック部4が沈降及び傾斜することによって、荷重
物7の表面と体接触用平板型ブロック部4の表面は常に
平行を保ちつつ接触することができ、荷重物7を均等に
支えることができ、また、荷重物7の横滑りが抑制さ
れ、剪断力が生じにくい。以上より、大きな表面積、即
ち略全表面の面積で人体を支えるとともに、水平方向の
剪断力が分断されるので、辱創の発生を効率よく防止で
きる。
【0013】また、縦横に空間溝5及びこれに連通する
縦横の表面溝6が形成されているので、内部に存在する
湿気及び熱がクッション体外部へ放出される。更に、体
接触用平板型ブロック部4及び支柱部3は、互いに影響
を及ぼさないように内部空間51及びスリット状溝61
にて分離されているので、荷重物7の載降を繰り返して
も体接触用平板型ブロック部4が接触して復帰できなく
なることがない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例及び図面に
基づいて具体的に説明する。 (1)本辱創防止用マットレスの構成 本辱創防止用マットレス(寝具用)は図1〜3に示すよ
うに、平板形状の基材層2と、この基材層2上に形成さ
れた支柱部3と、この支柱部3上に形成された体接触用
平板型ブロック部4と、からなる。基材層2、支柱部3
及び体接触用平板型ブロック部4は、一枚のマットレス
素材を切除して得られる発泡ポリウレタン製一体的構成
物である。このマットレス素材は高反発性の発泡ポリウ
レタンであり、寝具用クッション材として通常用いられ
ているラバーライクの「ER−1」又は「ER−26」
(いずれもイノアックコーポレーション社製、縦180
0〜2000mmcm、横600〜620mm、厚さ1
00mm)である。これら2種類のマットレス素材を用
いて2種類の本辱創防止用マットレスを製造した。これ
ら2種類のマットレス素材の物性を表1に示す。
【0015】
【表1】
【0016】基材層2は、縦1800〜2000mm、
横600〜620mm、厚さ30〜40mmの平板形状
であり、支柱部3及び体接触用平板型ブロック部4の基
台となる。支柱部3は、四角状の基材層2の上面に、マ
ットレスの縦横形状に沿って、縦31個、横10個が縦
横に配設形成されている。この支柱部3の上端面は正方
形状(20mm、横20mm)、その下端面は正方形状
(縦60mm、横60mm)であり、その高さは50m
mである。また、支柱部3の四側面は凸形状であり、そ
の直交する2つの各縦断面形状はいずれも、両側が外側
に膨らんだ変形台形である。即ち、支柱部3は上方に行
くに従って連続的に横断面積が小さくなって、支柱部3
の周囲には上方に行くに従って大きくなる内部空間51
が形成され、マットレス全体として互いに直交する方向
に直線的に連通した内部溝(5aと5bからなる5)が
設けられている。この内部空間51は、配列された隣接
する支柱部間(例えば図3の3と3a)に生ずる空隙で
あり、この内部溝5は、内部空間51を互いに接続する
直線状の溝である。そしてこの内部溝5は、本マットレ
スの側面まで連通し、外気と接している。
【0017】体接触用平板型ブロック部4は、支柱部3
上に形成され且つ互いに直交する方向に多数形成配列さ
れている。これは、縦55〜60mm(特に58mm前
後)、横55〜60mm(特に58mm前後)、厚さ1
8〜25mm(特に20mm前後)の平板状であり、そ
の下面が支柱部3の上面と連結されている。また、隣接
する体接触用平板型ブロック部4間の空隙であるスリッ
ト状溝61が形成されている。この溝61の幅は1.5
〜2.5mm(特に2mm前後)である。この表面側溝
6は、隣接する各スリット状溝(61a、61b等)が
互いに接続されて(図2参照)、交差直線的に形成され
る。また、この体接触用平板型ブロック部4の外周縁部
41は、丸み状に縁取りされている。
【0018】(2)本辱創防止用マットレスの製造 本辱創防止用マットレス1aは次のようにして製造され
た。上記に示す平板形状(ブロック形状)の発泡ポリウ
レタン板体(ブロック体)「ER−1」の縦横のうちの
一方向(例えば縦方向)から、この発泡ポリウレタン板
体を横切るように長尺状カッター等を用いて、図2に示
すような縦断面矢印状の空間形状(例えば図2の5aと
61a)が所定間隔をおいて横並びするように順次カッ
トしてくり抜いた。その後、切除方向を90°変転させ
て、これに直交する方向から同様に、同形状の矢印状の
空間形状(例えば図2の5bと61b)が所定間隔をお
いて横並びするように順次カットした。尚、これらは、
NC制御により自動制御させて3次元の複雑立体形状を
くり抜くのが好ましい。これにより、上記に示す所定の
支柱部3、体接触用平板型ブロック部4、内部溝5及び
表面溝6を形成して、マットレス1aが製造された。ま
た、発泡ポリウレタンブロックとして、「ER−26」
を用いて、同様の方法で辱創防止用マットレス1bを作
製した。尚、この切断機械としては、Albrecht Baumer
KG社製「OFS−CNC」を用いた。この装置におい
て、上記制御は加工台の移動と刃の上下移動により行
い、刃は鋭くこれを回転させることにより切断を行っ
た。この切除(くり抜き)方法は、特に上記に限定され
るものではなく、所定形状に切断できるものであればよ
く、上記長尺状刃ではなく切断用線体等を用いて所定形
状にカットしてもよい。また、NC制御でなく、手動等
にて所定形状にカットしてもよい。更に、切断位置への
移動は上記に限定されず、刃のみを動かしてもよいし、
加工台のみを動かしてもよい。また、比較例のマットレ
ス1c(株式会社ケープ社製、商品名;「アイリス」、
縦横に所定間隔をおいて多数の穴が開けられてい
る。)、比較例のマットレス1d(イノアックコーポレ
ーション社製、商品名;「グランテックスマット」、縦
横に直線状溝が形成されている。)を準備した。
【0019】(3)実施例の効果 上記のマットレス1a、1b、1c、1d上に体重約5
0〜55kgの人を仰臥させ、タクタイルセンサー(ニ
ッタ社製)を用いて、尻周辺(腰から太股にかけて)に
ついての荷重の分布を測定した。これらの結果を図7〜
10及び表2にその結果を示した。尚、各図の(a)
は、圧力分布を示す。その(b)は表2に示す圧力値の
対象となる測定範囲であり、最も中の小枠、その外枠、
更にその外枠、最外枠を、順次、枠、枠、枠及び
枠を示す(図7参照)。そして、最も中の小枠(
枠)が最も圧力の高い局所に相当する部分を示す。表2
の数値は、特定の各枠内領域の荷重平均値である。
【0020】
【表2】
【0021】辱創防止用マットレス1は図4に示すよう
に、荷重物の表面は各体接触用平板型ブロック部4によ
って支えられるので、荷重を大きく分散させることがで
きる。このことは、図7(b)、図8(b)及び表2に
示すように、枠及び枠内の圧力が、比較例1c(
枠;68.9mmHg、枠;54.3mmHg)、比
較例1d(枠;59.1mmHg、枠;47.5m
mHg)と比べると、実施例1a及び1bのマットレス
においては、著しく、小さな圧力(39.5〜47.6
mmHg)を示していることからも、明らかである。
【0022】また、本実施例に係るマットレスにおいて
は、連通した空隙を持つ内部空間を備えるので、人体等
から発せられる汗等の湿気及び熱を、外へ逃がすことが
でき、蒸れ等を抑えることができる。更に、体接触用平
板型ブロック部4の端部を指で内部空間51内に押し込
み、隣接した体接触用平板型ブロック部4との干渉が起
きないかどうかを調べたが、スリット状溝61の空隙に
よって体接触用平板型ブロック部4は互いに接触せず、
端部が押し込まれたまま戻らない等の不都合が見られな
かった。また、本マットレスは、基材層、上記支柱部及
び上記体接触用平板型ブロック部が接着されたものでは
なく、一体構成物のため、各部分が強固な連結をしてお
り、使用により各部分が剥離することもない。更に、各
支柱部の底面及び上面形状、更に体接触用平板型ブロッ
ク部の平面形状が正方形であるので、縦及び横方向から
所定のカッターにて削除するのみで、容易に本実施例の
マットレスを製造できた。
【0023】尚、本発明においては、上記具体的な実施
の形態に示すものに限らず、目的、用途に応じて本発明
の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。即
ち、上記基材層、上記支柱部及び上記体接触用平板型ブ
ロック部、内部溝、上記内部溝及び上記表面側溝の各材
質、形状、大きさ等は、上記実施例にて示すもの以外と
することができる。また、体接触用平板型ブロック部の
平面形状及びその大きさを場所により変えたものとする
こともできる。即ち、このブロック部の平面大きさ(縦
横)を場所により変えることができる。また、この内部
溝の形状も場所により変えることができる。更に、クッ
ション体を構成する材質の硬さ、例えば発泡ポリウレタ
ン等の硬さも、目的、用途により種々の硬さに調整でき
る。また、上記体接触用平板型ブロック部の外周縁部は
丸み状に縁取りされているが、テーパ状の縁取りであっ
てもよいし、更に、図6に示すように、縁取りさていな
いもの41Bであってもよい。
【0024】また、図13に示すように、クッション
体、特にマットレスの外周縁部には交差する溝が形成さ
れないもの(周縁部の4隅には溝が全く形成されていな
い。)でもよい。この場合には、前記実施例と同様に長
尺状の空間部を形成することで製造できる。このマット
レス等は加工面積を少なくでき、また使用部分のみを交
差したものとすることができる。更に、図15に示すよ
うに、その外周縁部には溝が全く形成されおらず、その
内部側のみに形成されたマットレス等とすることができ
る。この場合には、外周側面には切り口が生じないの
で、例えば、以下のようにして製造される。即ち、図1
4に示すようなマットレスの横長さよりも短い横長さ
(L1 )の第1カッター(刃)を用いて、上方から下方
に向かって(又は逆方向に向かって)、所定の空間溝及
び表面側溝に相当する形状体を順次、くり抜く(61a
1 、61a2 、61a3 ・・・)。その後、縦長さ(L
2 )の第2カッター(刃)を左方向から右方向に向かっ
て(又は逆方向に向かって)、所定の空間溝及び表面側
溝からなる形状体を順次、くり抜く(61b1 、61b
2 、61b3 ・・・)。これにより、図15に示す外周
(62、63、64及び65)を除いて、図14に示す
交差溝をその内部に形成させる。次いで、この切断され
ていない外周部分(図15に示す62、63、64及び
65に相当する部分)を空間溝の深さまで切断する。こ
れにより、切断された空間溝及び表面側溝の相当部分を
抜き出して、所定の空間(表面溝及び内部溝)を並列形
成させて、本マットレス等を製造する(図15参照)。
このマットレス等は外周縁部に溝が形成されていないの
で、加工面積を少なくでき、また使用部分のみを加工し
たものとすることができる。尚、上記図13及び図15
に示すマットレス等において、表面溝間の間隔は種々の
ものとすることができ、また、同じ間隔でなく場所によ
りその長さを変えることもできるし、縦横の各長さを変
えることもできる。更に、図15に示すマットレス等に
おいて、外周部分の溝をはぶいて図14に示す形状とし
てもよい。また、前記のように、マットレス等の外周の
縦横に平行となるように直交していなくても、図11及
び図12に示すような交差形状とすることもできる。ま
た、これらの製造方法も上記に限らず、種々のものとす
ることができる。
【0025】
【発明の効果】本発明の辱創防止用クッション体は、大
きな表面積、即ち略全表面の面積で人体を均一に支える
とともに、水平方向の剪断力が分断されるので、辱創の
発生を効率よく防止できる。また、縦横に空間溝及びこ
れに連通する縦横の表面溝が形成されているので、内部
に存在する湿気及び熱をクッション体外部へ容易に放出
することができ、蒸れを抑えることができる。更に、体
接触用平板型ブロック部及び支柱部は、互いに影響を及
ぼさないように内部空間及びスリット状溝にて分離され
ているので、荷重物の載降を繰り返しても体接触用平板
型ブロック部が接触して復帰できなくなることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の辱創防止用マットレスの説明斜視図
である。
【図2】本実施例のマットレスの一部拡大斜視図であ
る。
【図3】本実施例のマットレスの隣接する1単位部分を
拡大した説明斜視図である。
【図4】本実施例のマットレスの使用状態を表す一部説
明図である。
【図5】支柱部の形状の変形例を示す一部説明図であ
る。
【図6】支柱部の形状の他の変形例を示す一部説明図で
ある。
【図7】本実施例のマットレス1aに荷重物を使用した
荷重状態を表し、(a)は荷重の分布図であり、(b)
は荷重の平均値の測定範囲を示す説明図である。
【図8】本実施例の他のマットレス1bに荷重物を使用
した荷重状態を表し、(a)は荷重の分布図であり、
(b)は荷重の平均値の測定範囲を示す説明図である。
【図9】従来例のマットレス1cに荷重物を使用した荷
重状態を表し、(a)は荷重の分布図であり、(b)は
荷重の平均値の測定範囲を示す説明図である。
【図10】従来例の他のマットレス1dに荷重物を使用
した荷重状態を表し、(a)は荷重の分布図であり、
(b)は荷重の平均値の測定範囲を示す説明図である。
【図11】表面側溝の形成状態の変形例を示す一部説明
図である。
【図12】表面側溝の形成状態の他の変形例を示す一部
説明図である。
【図13】表面側溝の形成状態の他の変形例を示す説明
図である。
【図14】図15に示すマットレスを製造する説明図で
あり、縦横の表面側溝を内部に形成した状態を示すもの
である。
【図15】表面側溝等を内部に形成させたマットレスの
説明図である。
【図16】従来例のマットレスの使用状態を表す一部説
明図である。
【符号の説明】
1;辱創防止用マットレス、2;基材層、3;支柱部、
4;体接触用平板型ブロック部、5;内部溝、51;内
部空間、6;表面側溝、61;スリット状溝、7;荷重
物(人体)。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状の基材層と、該基材層上に形成され
    且つ互いに交差する方向に多数配列された各支柱部と、
    該支柱部上に形成され且つ互いに上記交差する方向に多
    数配列された各体接触用平板型ブロック部と、からなる
    辱創防止用クッション体であって、 上記支柱部は上方に行くに従って横断面積が小さくなっ
    て、該支柱部の周囲には上方に行くに従って大きくなる
    内部空間が形成され、辱創防止用クッション体全体とし
    て互いに上記交差する方向に連通し且つ直線的に形成さ
    れた内部溝が設けられており、 隣接する上記体接触用平板型ブロック部同士の間にはス
    リット状溝が形成されており、辱創防止用クッション体
    全体として該スリット状溝が合わされて互いに上記交差
    する方向に直線的に形成された表面側溝が設けられてお
    り、 上記基材層と上記支柱部と上記体接触用平板型ブロック
    部とは一体的構成物であることを特徴とする辱創防止用
    クッション体。
  2. 【請求項2】 上記基材層、上記支柱部及び上記体接触
    用平板型ブロック部は発泡ポリウレタンから構成されて
    いる請求項1記載の辱創防止用クッション体。
  3. 【請求項3】 上記内部溝及び上記表面側溝は、互いに
    上記交差する方向の各々において切除されて形成される
    請求項1又は2記載の辱創防止用クッション体。
  4. 【請求項4】 上記体接触用平板型ブロック部の外周縁
    部が、テーパ状又は丸み状に縁取りされている請求項1
    乃至3のいずれかに記載の辱創防止用クッション体。
  5. 【請求項5】 上記支柱部の直交する2つの各縦断面形
    状はいずれも、台形、両側が内側にくびれた変形台形、
    又は両側が外側に膨らんだ変形台形である請求項1乃至
    4のいずれかに記載の辱創防止用クッション体。
  6. 【請求項6】 上記支柱部の底面形状は正方形で、その
    一辺は40〜80mmであり、該支柱部の上面形状は正
    方形で、その一辺は15〜40mmであり、上記体接触
    用平板型ブロック部の平面形状は正方形であり、その一
    辺は39〜79mmであり、上記表面側溝の幅は1〜4
    mmである請求項1乃至5のいずれかに記載の辱創防止
    用クッション体。
  7. 【請求項7】 寝具用マットレスに用いられる請求項1
    乃至6のいずれかに記載の辱創防止用クッション体。
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