JPH11190830A - 位置決め治具、該位置決め治具を有する絶縁材料充填装置、及び該絶縁材料充填装置を用いた電極基板の製造方法 - Google Patents

位置決め治具、該位置決め治具を有する絶縁材料充填装置、及び該絶縁材料充填装置を用いた電極基板の製造方法

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JPH11190830A
JPH11190830A JP35825997A JP35825997A JPH11190830A JP H11190830 A JPH11190830 A JP H11190830A JP 35825997 A JP35825997 A JP 35825997A JP 35825997 A JP35825997 A JP 35825997A JP H11190830 A JPH11190830 A JP H11190830A
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JP
Japan
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plate
positioning jig
positioning
insulating material
mounting surface
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JP35825997A
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English (en)
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Yuji Matsuo
雄二 松尾
Haruo Tomono
晴夫 友野
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重ねた状態にある2枚の板状部材の位置ずれ
を防止する。 【解決手段】 載置面31に載置された2枚の板状部材
11,16は、第1位置決め部32aや第2位置決め部
36によって面方向の位置決めがなされる。このうち第
1位置決め部32aは第2位置決め部36よりも高い位
置に配置されているため、板状部材16は、正規位置よ
りも多少浮き上がっている場合でも位置決めがなされ
る。また、この第1位置決め部32aは、弾性部材33
aによって移動自在に構成されているため、これら2枚
の板状部材11,16を位置決め治具30aにセットし
た状態で加圧する場合でも、第1位置決め部32aが加
圧の邪魔になることはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、重ね合わせた状態
の2枚の板状部材の位置決めを行う位置決め治具、この
位置決め治具を利用して一方の板状部材の表面の電極間
隙に絶縁材料を充填する絶縁材料充填装置、及び該絶縁
材料充填装置を利用した電極基板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、重ね合わせた状態の2枚の板
状部材の位置決めを行う位置決め治具は種々の分野で使
用されているが、以下、液晶素子に使用される例を説明
する。
【0003】図1は、従来の液晶素子の構造の一例を示
す断面図であり、この液晶素子Pは、同図(a) に示すよ
うに、略平行に配置された一対の電極基板10,10を
備えている。これらの電極基板10,10はシール材2
によって貼り合わされており、その内部間隙には液晶3
が保持されている。
【0004】電極基板10は、同図(b) に詳示するよう
に、透明なガラス基板11を備えており、このガラス基
板11の表面には、ストライプ状の金属電極12が相互
に離間するように多数形成されている。また、金属電極
12相互の間隙には絶縁層13が配置されていて、これ
らの金属電極12と絶縁層13とによってほぼ平滑な面
が形成されている。さらに、この平滑な面には、透明電
極6や絶縁膜7や配向制御膜9が形成されている。
【0005】次に、この液晶素子Pの製造方法につい
て、図2乃至図4を参照して簡単に説明する。なお、説
明の便宜上、図2及び図3は金属電極12の長手方向を
含む断面を示す断面図とし、図4は金属電極12の長手
方向と垂直な断面を示す断面図とした。
【0006】まず、スパッタ法やフォトリソグラフィ法
を用い、ガラス基板11の表面に金属電極12を多数形
成する(図2(a) 参照。以下、この構造体を“金属電極
付き基板A1 ”とし、該金属電極付き基板A1 における
金属電極12の形成された側の面を“電極面15”とす
る)。
【0007】次に、ディスペンサー17を用いて、電極
面15に液状のUV硬化樹脂13Lを所定量滴下し(同
図(b) 参照)、さらに平滑な板状の部材16(以下、
“平滑板16”とする)を電極面15に重ね合わせる
(同図(c) 参照。以下、UV硬化樹脂13Lを平滑板1
6及び金属電極付き基板A1 にて挟み込んだ構造体A2
を“被加圧体A2 ”とする)。
【0008】次に、この被加圧体A2 を位置決め治具2
0にセットする(同図(d) 参照)。この位置決め治具2
0は、被加圧体A2 を収納する凹部20aを有してお
り、凹部20aの縦壁面20bによって平滑板16及び
金属電極付き基板A1 の面方向の相対位置を規定するよ
うになっている。
【0009】そして、この被加圧体A2 を、一対のロー
ラ21U,21Dを備えたプレス機21によって加圧
し、平滑板16を金属電極12に密着させる(図3(a)
及び(b) 参照)。これにより、UV硬化樹脂13Lは、
金属電極12の表面から除去され、金属電極12の間隙
に充填される。
【0010】その後、被加圧体A2 に紫外線L(以下、
“UV光L”とする)を照射し、UV硬化樹脂13Lを
硬化させて絶縁層13Sを形成する(図4(a) 参照)。
さらに、不図示の離型装置によって図示Fの方向に力を
加えて平滑板16を剥離する(同図(b) 参照)。
【0011】その後、絶縁層13S及び金属電極12の
表面にITO(インジウム・ティン・オキサイド)膜を
スパッタ法などの方法によって形成し、それをフォトリ
ソグラフィー法などによってパターニングして透明電極
6を形成する(同図(c) 参照)。さらに、透明電極6の
表面に絶縁膜7や配向制御膜9を形成し、配向制御膜9
の表面にはラビング処理を施す。
【0012】そして、このようにして作成した2枚の電
極基板10,10を貼り合わせ、その間隙に液晶3を注
入して液晶素子Pを作成する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した位
置決め治具20において縦壁面20bの高さH1 は、図
2(d) に示すように、ガラス基板11及び平滑板16両
方の位置決めを行う必要から距離H2 (すなわち、ガラ
ス基板11の外面から平滑板16の内面までの距離)よ
りも大きく、ローラ21Uと平滑板16との接触を充分
に確保する必要から距離H3 (すなわち、被加圧体A2
の厚み)よりも小さかった。
【0014】したがって、縦壁面20bによる平滑板1
6の係止が浅いため、平滑板16が凹部20aからはみ
出し易く(図5(a) 参照)、平滑板16が凹部20aか
らはみ出した状態で加圧を行うと、平滑板16が破損し
てしまうという問題があった(同図(b) 参照)。
【0015】なお、上述のように平滑板16が凹部20
aからはみ出す要因としては、被加圧体A2 のセット不
良を挙げることができるが、それ以外にも被加圧体A2
の加熱に起因するものがある(図6参照)。すなわち、
UV硬化樹脂13Lの粘性を下げて金属電極12の間隙
に充填され易くするため被加圧体A2 を加圧前に位置決
め治具20にセットした状態で加熱(或は、位置決め治
具20を予め加熱しておき、その位置決め治具20に被
加圧体A2 をセット)することがあるが、かかる場合、
オーブン等の熱は、主に位置決め治具20を介してガラ
ス基板11に伝達され、他方の平滑板16には伝達され
にくいため、被加圧体A2 には図6に示すように反りが
生ずる。したがって、この状態でローラ21Uを移動さ
せると、平滑板16が位置決め治具20の凹部20aか
ら外れることとなる。
【0016】そして、上述のように平滑板16が破損し
た場合には、被加圧体A2 自体が無駄になるほか、その
破片によってローラ21Uの表面が傷つけられたり、破
片がローラ21Uの表面に付着したりし、いずれの場合
においても新たに被加圧体A2 を加圧する際に均一な加
圧ができなくなるという問題があった。その結果、プレ
ス圧力の弱い部分においては、UV硬化樹脂13Lが金
属電極12の表面から完全に排除されず、金属電極12
と透明電極6との接触が不十分となり、これらの電極の
抵抗が大となって電圧波形の遅延が生じるという問題が
あった。
【0017】そこで、本発明は、2枚の板状部材の位置
ズレ、並びに該位置ズレに伴う板状部材の破損を防止す
る位置決め治具を提供することを目的とするものであ
る。
【0018】また、本発明は、絶縁材料の電極間隙への
充填不良を防止する絶縁材料充填装置を提供することを
目的とするものである。
【0019】さらに、本発明は、製造歩留りの低下や製
造コストの増大を低減する電極基板の製造方法を提供す
ることを目的とするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は上記事情を考慮
してなされたものであり、2枚の板状部材を重ねた状態
に載置し得る載置面と、該載置された板状部材の端縁に
当接するように配置された複数の第1位置決め部と、を
備え、かつ、前記2枚の板状部材の相対位置を規定する
位置決め治具において、前記第1位置決め部は、一端が
前記載置面の側に支持された弾性部材と、該弾性部材の
他端に配置されて前記板状部材の端縁に当接する当接部
と、を有し、かつ、前記弾性部材に外力が作用しない状
態において、前記当接部の前記載置面からの最大離間距
離が、前記2枚の板状部材が重ね合わされて構成される
積層体の厚みよりも大きい、ことを特徴とする。
【0021】また本発明は、前記位置決め治具と、前記
2枚の板状部材を、前記位置決め治具にセットされた状
態のままその板厚方向にプレスするプレス手段と、を備
え、前記2枚の板状部材の内の一方に、相互に離間する
電極が複数形成されると共に、前記2枚の板状部材の間
に、流動性に富む絶縁材料が挟持され、かつ、前記2枚
の板状部材をプレスすることにより、前記電極の間隙に
前記絶縁材料を充填する、ことを特徴とする絶縁材料充
填装置にある。
【0022】さらに本発明は、一の板状部材の表面に、
相互に離間する複数の電極を形成する工程と、該一の板
状部材と他の板状部材とによって、絶縁材料を挟持する
積層体を作成する工程と、該積層体を、請求項1乃至9
のいずれか1項に記載の位置決め治具にセットする工程
と、前記位置決め治具にセットされた状態の積層体を板
厚方向に加圧する工程と、からなる電極基板の製造方法
にある。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図7乃至図10を参照し
て、本発明の実施の形態について説明する。
【0024】図7及び図8は、本発明に係る位置決め治
具の一実施の形態を示す図である。この位置決め治具3
0は、単に重ね合わされただけで相対移動が可能な2枚
の板状部材11,16についてそれらの相対位置を規定
するための治具であり、該治具30には、少なくとも2
枚の板状部材11,16を重ねた状態に載置し得る載置
面31が形成されている(以下、これらの板状部材1
1,16を特に区別する必要がある場合には、載置面3
1に近接する方の板状部材11を“下側部材11”と
し、載置面31に近接しない方の板状部材16を“上側
部材16”とし、区別する必要がない場合には単に“板
状部材11,16”とする。また、図7及び図8に示す
位置決め治具を区別する必要がある場合には、図7に示
すものを“位置決め治具30a”、図8に示すものを
“位置決め治具30b”とし、両者を区別する必要がな
い場合には単に“位置決め治具30”とする)。
【0025】また、載置された板状部材11,16を囲
む位置には複数の第1位置決め部32が配置されてい
る。この第1位置決め部32は、図7(b) 及び図8(b)
に詳示するように、一端が前記載置面31の側に支持さ
れた弾性部材33を有しており、この弾性部材33の他
端であって前記板状部材11,16の端縁を含む仮想面
Cの近傍には当接部35が配置されている(以下、図7
及び図8に示す第1位置決め部32、弾性部材33及び
当接部35を区別する必要がある場合には、図7に示す
ものを“第1位置決め部32a”、“弾性部材33a”
及び“当接部35a”、図8に示すものを“第1位置決
め部32b”、“弾性部材33b”及び“当接部35
b”とし、両者を区別する必要がない場合には単に“第
1位置決め部32”、“弾性部材33”及び“当接部3
5”とする)。
【0026】この当接部35の位置は弾性部材33に作
用する外力と共に変化するが、前記当接部35の前記載
置面31からの最大離間距離(図7(b) 及び図8(b) に
符号H4 で示す距離であって、当接部35の前記載置面
31からの離間距離のうち最大のもの)は、前記外力が
作用しない状態において、前記2枚の板状部材11,1
6が重ね合わされて構成される積層体A2 の厚みH3
(前記2枚の板状部材11,16がいずれもほぼ正規位
置にあって板厚方向の位置ズレがない場合における積層
体A2 の厚み)よりも大きくなるように設定されてい
る。これにより、上側部材16が正規位置よりも多少浮
き上がっている場合でも、該上側部材16の端縁に当接
部35が当接し、その面方向の位置決めがなされる。
【0027】ところで、本実施の形態に係る位置決め治
具30は、浮き上がって正規位置にない上側部材16の
面方向の位置決めを行う他、正規位置にある上側部材1
6や、同じく正規位置にある下側部材11の面方向の位
置決めを行う必要がある。このような位置決めを行う方
法としては、 両部材11,16の位置決めを前記第1位置決め部
32により行う方法、 上側部材16の位置決めを前記第1位置決め部32
によって行い、下側部材11の位置決めを、第1位置決
め部32とは別の第2位置決め部36によって行う方
法、 前記第1位置決め部32は、正規位置にない上側部
材16の位置決めのみを行い、正規位置にある上側部材
16及び下側部材11の位置決めは第2位置決め部36
によって行う方法、がある。
【0028】ここで、前記の場合には、前記当接部3
5を、前記載置面31に対してほぼ90度の角度をなす
ような形状(例えば、面)にすると共に、弾性部材33
に外力が作用しない状態において載置面31の近傍にま
で伸びるようにし、該当接部35が、弾性部材33に外
力が作用しない状態において正規位置にある板状部材1
1,16の両方の端縁に当接するようにすれば良い。こ
の場合、載置面31の側に、弾性部材33に外力が作用
することにより移動してきた当接部35を一時的に収納
する収納部37を形成しておく必要がある。
【0029】また、前記の場合には、前記当接部35
を、前記載置面31に対してほぼ90度の角度をなすよ
うな形状(例えば、面)にすると共に、該当接部35
が、弾性部材33に外力が作用しない状態において正規
位置にある上側部材16の端縁に当接するようにすれば
良い。この場合、第2位置決め部36を、前記載置面3
1に対してほぼ90度の角度をなすような形状(例え
ば、面)とし、該第2位置決め部36が、正規位置にあ
る下側部材11の端縁に当接するようにしても良い。
【0030】さらに、前記の場合には、第2位置決め
部36を、前記載置面31に対してほぼ90度の角度を
なすような形状(例えば、面)にし、該第2位置決め部
36が、正規位置にある上側部材16及び下側部材11
の端縁に当接するようにすれば良い。この場合、図7
(b) に示すように、前記第2位置決め部36の前記載置
面31からの高さH1 は、距離H2 (すなわち、下側部
材11の外面から上側部材16の内面までの距離)より
も大きく、かつ前記積層体A2 の厚みH3 よりも小さく
すれば良い。
【0031】ところで、第2位置決め部36及び載置面
31は種々の方法で形成することができる。例えば、一
定厚さの板状部材にフライス加工等によって凹部を形成
する方法が考えられる。この場合、凹部の底面が載置面
31となり、凹部の内側面が第2位置決め部36とな
る。また、載置面31を構成する部材に、該載置面31
を囲むように別の部材をピンや溶接によって取り付け、
該取り付けた部材によって第2位置決め部36を形成し
ても良い。
【0032】一方、図7に示す弾性部材33aは、一端
が前記載置面31の側に取り付けられた板バネ(バネ鋼
材等の金属板)であり、同図に示す当接部35aは、屈
曲されてなる前記板バネの他端であるが、図8に示すよ
うに、弾性部材としてコイルスプリング33bを用い、
当接部35bは、前記コイルスプリング33bの伸縮方
向にのみ移動可能となるように前記載置面31の側に支
持させても良い。この場合、載置面31の周囲に孔部3
7bを設けると共に、各孔部37bにブッシュ(スライ
ドブッシュやボールブッシュ等、滑り性の良いものであ
って、真ちゅう等の金属や、テフロンのようなフッ素系
の樹脂等にて形成されたもの)39を嵌挿し、ブッシュ
39には当接部35bを移動自在に支持させれば良い。
この当接部35bとしては、上端が閉塞され下端が開口
された有底円筒状部材を挙げることができ、コイルスプ
リング33bは、当接部35bの内部に配置すれば良
い。この場合、当接部35bとしてはステンレス等の硬
質の金属を用いれば良く、その表面に焼き入れ等の表面
硬化処理を施して耐摩耗性を向上させることが好まし
い。
【0033】なお、図7に示す弾性部材33の載置面3
1の側への取り付けは、ねじや溶接や接着剤によって行
えば良い。
【0034】一方、図7(b) 及び図8(b) に示すよう
に、上述した載置面31と、該載置面31の裏側の面
(位置決め治具30の下面)30Dとを、ほぼ平行にし
ても良い。また、位置決め治具30の上面30U(載置
面31を囲むように配置された部分の上面)を、載置面
31や下面30Dとほぼ平行にしても良い。
【0035】ところで、位置決め治具30における、第
1位置決め部32以外の部分の材料としては、プレスに
耐えられるような丈夫な材料、例えば、ステンレスやア
ルミニウム等の金属や、アクリルやポリカーボネート等
の樹脂が好ましい。また、位置決め治具30を加熱する
場合には、熱伝導性の良い材料を用いれば良い。さら
に、軽量な材料であれば最適である。
【0036】次に、上述した構造の位置決め治具30を
用いた絶縁材料充填装置50について、図9及び図10
を参照して説明する。なお、図9及び図10に示す絶縁
材料充填装置を区別する必要がある場合には、図9に示
すものを“絶縁材料充填装置50a”、図10に示すも
のを“絶縁材料充填装置50b”とし、両者を区別する
必要がない場合には単に“絶縁材料充填装置50”とす
る。
【0037】この絶縁材料充填装置50を用いる前提と
して、* 位置決め治具30にセットする2枚の板状部
材11,16の内の一方11(他方の板状部材16に対
向する側の表面)に、相互に離間する電極12を複数形
成していること、及び、* 位置決め治具30にセット
する2枚の板状部材11,16の間に、流動性に富む絶
縁材料13Lが挟持されていること、が必要である。
【0038】そして、絶縁材料充填装置50は、上述し
た構造の位置決め治具30と、位置決め治具30にセッ
トされた状態の2枚の板状部材11,16を板厚方向に
プレスするプレス手段21と、によって構成されてい
る。
【0039】ここで、プレス手段21としては、図に示
すように、回転自在なプレス用ローラ21U又は21D
を少なくとも一つ有し、該プレス用ローラ21U又は2
1Dによって積層体A2 を押圧すると共にプレス用ロー
ラ21U又は21Dを積層体A2 の面方向に相対移動さ
せる方式のものを挙げることができ、ロールコーター、
ラミネーター、印刷機等の通常使用されている構造の装
置を流用しても良く、本発明の絶縁材料13Lを充填す
るため専用の装置であっても良い。
【0040】この場合、位置決め治具30における上面
30Uの高さH1 (載置面31を基準にした場合の高
さ)は、積層体A2 の厚みH3 よりも低くし、上側プレ
ス用ローラ21Uと積層体A2 との接触が円滑に行われ
るようにすれば良い。
【0041】また、プレス用ローラ21U,21Dを上
下に一対配置するようにしてもよい。その場合、上側プ
レス用ローラ21Uの回転軸を下側プレス用ローラ21
Dの回転軸に対して同一水平面内にて傾けるようにして
もよい。これにより、積層体A2 の厚さムラに伴う加圧
ムラを低減できる。
【0042】一方、プレス用ローラ21U,21Dの外
周面は、ゴムや樹脂等の弾性体にて構成し、積層体A2
に対しての押圧力分布を分散して均一加圧を図ってもよ
い。これにより、積層体A2 の厚さムラ等に伴う加圧ム
ラを低減できる。
【0043】また、プレス用ローラ21U,21Dのロ
ーラ軸の両端に、油圧シリンダーやエアーシリンダーに
よる加圧調整機構を設けて、プレス用ローラ21U,2
1Dの積層体A2 への押圧力を調整できるようにすると
良い。この場合、ローラ21U,21Dの間に積層体A
2 を挟み込む必要があるため、プレス用ローラ21U,
21Dは充分なストロークを有している必要がある。
【0044】このようなプレス手段21の場合、プレス
用ローラ21Uと積層体A2 との接触面積は、積層体A
2 全体を押圧する場合に比べて小さいため、プレス力は
小さくて済み、装置の小型化を図ることができる。ま
た、このようなプレス手段21を使用してプレスを行う
場合、絶縁材料13Lを積層体A2 の端部に配置してお
くと共に、該絶縁材料13Lを配置した端部から他方の
端部に向かってプレス用ローラ21U,21Dを移動さ
せるが、これにより絶縁材料13Lから気泡を除去でき
る。
【0045】なお、その他のプレス手段としては、接離
自在に構成された上下一対の板状のプレス部材を備えた
ものを挙げることができる。
【0046】また、上述のようなプレスをするに際し、
位置決め治具30を加熱するようにしてもよい。これに
より、絶縁材料13Lの粘度が低くなって、絶縁材料1
3Lの電極間隙への充填が円滑に行われる。
【0047】ところで、電極12に用いる材料として
は、体積抵抗率が小さいものであれば金属材料でも非金
属材料でも良い。金属材料としてはアルミニウム、クロ
ム、モリブデン、銅等を挙げることができ、非金属材料
としては導電性樹脂や導電性セラミックス等を挙げるこ
とができる。なお、これらの材料の中でも、成膜するこ
とが容易で、かつ板状部材11への密着性が良好な材料
が最適である。
【0048】また、この電極12を形成する方の板状部
材11としては、両面が研磨されて平行度の良好なもの
が好ましい。また、厚さは0.5〜2mm程度のものが好
ましく、ソーダガラス(青板ガラス)等の透明なものを
用いてもよい。
【0049】さらに、絶縁材料13Lとしては、硬化前
においては流動性に富み、何らかの外部刺激に反応して
硬化する物質であれば良い。例えば、紫外線(以下、
“UV光”とする)の照射を受けて硬化する紫外線硬化
型樹脂(以下、“UV硬化樹脂”とする)や、熱が加え
られた場合に硬化する熱硬化樹脂や、2液反応硬化型樹
脂等が挙げられる(本明細書においては、硬化される前
のものを“絶縁材料13L”とし、硬化された後のもの
を“絶縁層13S”とする)。なお、この絶縁材料13
Lとして透明なものを用いてもよい。
【0050】このうち、UV硬化樹脂としては、モノマ
ー及び/またはオリゴマー、及び光開始剤の混合組成物
が好適に用いられる。UV硬化樹脂は、アクリル系、エ
ポキシ系、エン・チオール系等いかなる重合方式のもの
でも良いが、後の製造工程に耐え得るよう、耐熱性、耐
薬品性、耐洗浄性を具備している必要がある。したがっ
て、例えば、主成分である反応性オリゴマーに耐熱性の
ある分子構造を導入したものや、多感応モノマーにより
架橋密度を高めたものが好ましい。
【0051】一方、電極12を形成しない方の板状部材
16には、上下両面が平滑で剛性に富み、表面硬度が硬
い板状の部材を使用すれば良く、その材質としては、金
属やセラミックやガラス等が好ましい。
【0052】次に、本実施の形態に係る電極基板の製造
方法について、図9及び図10を参照して説明する。
【0053】まず、一の板状部材11の表面に、相互に
離間する複数の電極12を形成する。
【0054】次に、該一の板状部材11と他の板状部材
16とを重ね合わせて、絶縁材料13Lを挟持する積層
体A2 を作成する。
【0055】さらに、積層体A2 を位置決め治具30の
載置面31にセットする(図9(a)及び図10(a) 参
照)。これにより、これら2枚の板状部材11,16は
第1位置決め部32或は第2位置決め部36によって面
方向の位置決めがなされる。なお、これら2枚の板状部
材11,16の間に隙間が生じて上側部材16が正規位
置よりも浮き上がった場合、例えば、 * 位置決め治具30を加熱したことにより積層体A2
に反りが発生した場合、或は、 * 積層体A2 のセットが不完全だった場合、には、上
側部材16の位置決めは第1位置決め部32によって行
われることとなる。
【0056】その後、位置決め治具30にセットされた
状態の積層体A2 を板厚方向に加圧する(図9(b) 及び
図10(b) 参照)。ここで、当接部35は、積層体A2
よりも突出した位置にあるものの、弾性部材33によっ
て移動自在に支持されているため、プレスに際して障害
とはならない。
【0057】なお、上述のようなプレスが終了した場
合、絶縁材料13Lを硬化させ、絶縁層13Sを形成す
れば良い。ここで、絶縁材料13Lを硬化させる手段
は、使用する絶縁材料に応じて選択すれば良く、例え
ば、絶縁材料が熱硬化樹脂の場合には熱源を使用し、絶
縁材料がUV硬化樹脂の場合にはUV光源を使用すれば
良い。また、UV光以外の光で硬化する絶縁材料を用い
る場合には、その材料に応じて可視光や赤外線等を照射
する光源を用いれば良い。ここで、熱源には、オーブン
やホットプレートを用いれば良く、UV光源には、高圧
水銀灯や、低圧水銀灯や、キセノンランプ等を用いれば
良い。
【0058】また、絶縁材料13Lの硬化が終了した場
合には、上述した2枚の板状部材11,16を剥離すれ
ば良い。これにより、図1に示した電極基板10であっ
て、透明電極6が形成されていない状態のものが得られ
る。
【0059】次に、本実施の形態の効果について説明す
る。
【0060】上側部材16が正規位置から浮き上がって
いた場合でも、位置決め治具30によって2枚の板状部
材11,16の位置決めがなされる。
【0061】また、これら2枚の板状部材11,16の
加圧を行う場合には、上側部材16の位置ズレに伴う破
損を防止できる。したがって、製造歩留りの低下や、製
造コストの増大を回避することができる。
【0062】さらに、積層体A2 のプレスをプレス用ロ
ーラ21Uによって行う場合、上側部材16の破片によ
ってプレス用ローラ21Uが傷つけられたり、上側部材
16の破片がローラ21Uの表面に付着したりすること
も無く、ローラ外周面の真円度を最適に維持できる。し
たがって、新たな被加圧体A2 をプレスする場合におい
ても均一な圧力でプレスでき、絶縁材料13Lを全ての
電極12の表面から排除できる。そのため、図1に示す
ように透明電極6を形成して液晶素子Pを作成した場
合、作成された液晶素子は電圧波形の遅延が解消された
ものとなる。
【0063】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。 (実施例1)本実施例においては、図9に示す絶縁材料
充填装置50aを用いて電極基板10を作成し、その電
極基板10を用いて液晶素子Pを製造した。
【0064】図11は、本実施例にて製造した液晶素子
の構造を示す断面図であるが、この液晶素子Pは、同図
(a) に示すように、略平行に配置された一対の電極基板
10,10を備えている。これらの電極基板10,10
はシール材2によって貼り合わされており、それらの間
隙には、強誘電性を示す液晶等の液晶3が挟持されてい
る。
【0065】電極基板10は、寸法が300×340×
1.1mmの青板ガラスからなる板状部材11(以下、
“ガラス基板11”とする)を有しており、このガラス
基板11の表面には、図11(b) に詳示するように、ス
トライプ状の金属電極12が相互に離間するように多数
配置されている。なお、この金属電極12は、厚さが2
μmのアルミニウムによって形成されている。また、金
属電極12の相互の間隙には、電極相互間の絶縁並びに
平坦化を行う絶縁層13Sが埋設されており、この絶縁
層13S及び金属電極12の表面には、各金属電極12
と電気的に接続するようにストライプ状の透明電極6が
形成されている。さらに、透明電極6等を覆うように絶
縁膜7や配向制御膜9が形成されている(図11(a) 参
照)。
【0066】なお、透明電極6は、ITO(インジウム
ティン オキサイド)によって形成するものとし、ピ
ッチを320μmとし、電極幅を290μm、長さを3
00mmとした。
【0067】次に、電極基板10及び液晶素子Pの製造
方法の一実施例について、図9を参照して説明する。 〈金属電極形成工程〉ガラス基板11の表面に、真空蒸
着法やスパッタリング法によって電極薄膜を形成し、そ
の後、フォトリソ法によるパターニングを行って、相互
に離間する多数の金属電極12を形成した(以下、ガラ
ス基板11に金属電極12を形成した構造体を“金属電
極付き基板A1 ”とし、この金属電極付き基板A1 にお
いて金属電極12が形成された側の面を“電極面15”
とする)。
【0068】また、金属電極付き基板A1 の電極面15
にはカップリング処理剤をスピンコートし、100℃の
温度で20分間熱処理して密着処理を施した。ここで
は、シランカップリング剤(日本ユニカー社製のA−1
74)1重量部、エチルアルコール40重量部からなる
ものを用いた。 〈絶縁材料充填工程〉さらに、ディスペンサー17を用
いて、電極面15に液状のUV硬化樹脂13Lを所定量
滴下し、さらに表面が平滑な板状部材16(以下、“平
滑板16”とする)を電極面15に重ね合わせて積層体
2 を作成した(図9(a) 参照。以下、UV硬化樹脂1
3Lを平滑板16及び金属電極付き基板A1 にて挟み込
んだ構造体A2 を“被加圧体A2 ”とする)。なお、平
滑板16としては青板ガラスを用いた。
【0069】なお、絶縁材料13Lには、ペンタエリス
リトールトリアクリレート50重量部、ネオペンチルグ
リコールジアクリレート50重量部、1−ヒドロキシシ
クロヘキシルフェニルケトン2重量部からなるUV硬化
樹脂組成物を用いた(以下、絶縁材料13Lを“UV硬
化樹脂13L”とする)。また、このUV硬化樹脂13
Lの滴下は9か所に行い、滴下した量は0.44gとし
た。さらに、金属電極付き基板A1 と平滑板16との重
ね合わせは、UV硬化樹脂13Lに気泡が巻き込まれな
いようにゆっくりと行った。
【0070】次に、この被加圧体A2 を位置決め治具3
0aにセットし(図9(a) 参照)、オーブンによって9
0℃に加熱した。これにより、UV硬化樹脂13Lの粘
度を低下させて、UV硬化樹脂13Lの電極間隙への充
填を円滑に行うことができる。
【0071】なお、位置決め治具30a(第1位置決め
部32a以外の部分)はアルミニウム合金にて作成し、
その表面にはアルマイト処理を施した。また、この位置
決め治具30a(第1位置決め部32a以外の部分)の
厚みを6mmとし、上面30U及び下面30Dの平行度を
0.1mmとした。さらに、位置決め治具30aの凹部
は、フライス加工によって形成し、その深さ(図7(b)
に示すH1 )を2mmとした。またさらに、載置面31と
上面30Uとは0.1mmの平行度とした。一方、第1位
置決め部32aは、載置面31を囲むように、各辺に2
個ずつ配置し、上面30Uからの突出量(H4 −H1
を2mmとした。なお、本実施例における被加圧体A2
厚み(図7(b) に示すH3 )は2.2mmであるため、第
1位置決め部32aの突出量(H4 −H3 ;反りがない
被加圧体A2 からの突出量)は1.8mmとなる。本実施
例においては被加圧体A2 は上述のように加熱されるた
め、平滑板16は反ってその端部が正規位置から1mm程
度浮き上がったが、第1位置決め部32aの突出量(H
4 −H3 )は1.8mmであるため、平滑板16の面方向
の位置決めは第1位置決め部32aによってなされ、ガ
ラス基板11と平滑板16との相対位置が規定される。
【0072】なお、板バネ33aとして、表面にニッケ
ルメッキを施したバネ鋼材を用い、その板厚を0.5mm
とした。
【0073】次に、位置決め治具30aにセットした状
態の被加圧体A2 をプレス手段21にセットし、これを
プレスした(図9(b) 及び(c) )。これにより、平滑板
16は金属電極12に密着されて、UV硬化樹脂13L
は金属電極12の表面から排除されると共に金属電極1
2の間隙に充填される。
【0074】なお、プレス手段21としては、上下に一
対のプレス用ローラ21U,21Dを配置したものを用
い、プレス用ローラ21U,21Dは、厚さ3mmのシリ
コンゴム層(ゴム硬度;JIS−Aで70度)を金属ロ
ールの外周面に形成したものとし、長さを600mmとし
た。また、これらのプレス用ローラ21U,21Dは、
予め90℃に加熱しておいた。さらに、プレス圧力を5
00kgfとし、プレス用ローラ21U,21Dの周速
度を20cm/minとした。 〈樹脂硬化工程〉本工程においては、100Wの高圧水
銀ランプ4本で構成されたUV光源を使用して、被加圧
体A2 に2分間のUV光の照射を行ない、UV硬化樹脂
13Lを硬化して絶縁層13Sを形成した。 〈剥離工程〉そして、UV硬化樹脂13Lの硬化が終了
した後に、離型装置によって平滑板16を剥離した。 〈透明電極形成工程〉その後、絶縁層13S及び金属電
極12の表面にITO(インジウム・ティン・オキサイ
ド)膜をスパッタ法などの方法によって形成し、それを
フォトリソグラフィー法などによってパターニングして
透明電極6を形成した。 〈その他の工程〉その後、これらの透明電極6等を覆う
ように絶縁膜7や配向制御膜9を形成し、電極基板10
を作成した。
【0075】そして、一対の電極基板10を貼り合わ
せ、基板間隙に液晶3を注入して、液晶素子Pを作成し
た。
【0076】本実施例によれば、上記実施の形態と同様
の効果が得られた。なお、本実施例においては、第1位
置決め部32aを板バネ33aと、これを取り付けるネ
ジだけで構成でき、位置決め治具30aのコストを低減
できる。 (実施例2)本実施例においては、図8に示す位置決め
治具30bを用い、それ以外は実施例1と同様とした。
【0077】なお、位置決め治具30bの当接部35b
には、鉄系金属製の有底円筒状部材を用い、その表面に
は焼き入れを施した。また、当接部35bの直径を3mm
とし、長さを6mmとした。さらに、この当接部35bの
上端であって、プレス用ローラ21Uの進行方向上流側
には、45°の傾斜角で1mm幅の面取りを施し、ローラ
21Uが通過し易いようにした。
【0078】一方、弾性部材33bとしては、線径が
0.5mmで自由長が15mmのコイルスプリングを用い
た。
【0079】また一方、ブッシュ39には、真ちゅう製
のスライドブッシュを用いた。なお、このブッシュ39
には切り欠きを施し、当接部35bの面と第2位置決め
部36の面とが同一面内に配置されるようにした。
【0080】なお、本実施例における位置決め治具30
bの最大厚さ(すなわち、当接部35bが配置された部
分の厚さ)は8mmであった。
【0081】本実施例によれば、上記実施の形態と同様
の効果を奏した。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
前記弾性部材に外力が作用しない状態において、前記当
接部の前記載置面からの最大離間距離が、前記2枚の板
状部材が重ね合わされて構成される積層体の厚みよりも
大きいため、載置面に近接しない方の板状部材が正規位
置から浮き上がっていた場合でも、位置決め治具によっ
て2枚の板状部材の位置決めがなされる。
【0083】また、前記2枚の板状部材を、前記位置決
め治具にセットされた状態のままその板厚方向にプレス
する場合においても、前記板状部材の位置ズレに伴う破
損を防止できる。したがって、製造歩留りの低下や、製
造コストの増大を回避することができる。
【0084】さらに、前記2枚の板状部材のプレスをプ
レス用ローラにて行う場合であっても、前記板状部材の
破片によってプレス用ローラが傷つけられたり、該破片
がプレス用ローラの表面に付着したりすることも無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の液晶素子の構造の一例を示す断面図。
【図2】従来の液晶素子の製造方法の一例を示す模式
図。
【図3】従来の液晶素子の製造方法の一例を示す模式
図。
【図4】従来の液晶素子の製造方法の一例を示す模式
図。
【図5】従来の問題点を説明するための図。
【図6】従来の問題点を説明するための図。
【図7】本発明に係る位置決め治具の一実施の形態を示
す図であり、(a) は斜視図、(b) は(a) のE−E断面
図。
【図8】本発明に係る位置決め治具の他の実施の形態を
示す図であり、(a) は斜視図、(b) は(a) のF−F断面
図。
【図9】本発明に係る絶縁材料充填装置の一実施の形態
を示す斜視図。
【図10】本発明に係る絶縁材料充填装置の他の実施の
形態を示す斜視図。
【図11】本発明に係る絶縁材料充填装置を用いて製造
する液晶素子の構造の一例を示す断面図。
【符号の説明】
11 ガラス基板(板状部材) 13L UV硬化樹脂(絶縁材料) 16 平滑板(板状部材) 21 プレス手段 21U,21D プレス用ローラ 30a,30b 位置決め治具 31 載置面 32a,32b 第1位置決め部 33a,33b 弾性部材 35a,35b 当接部 36 第2位置決め部 50a,50b 絶縁材料充填装置 A2 被加圧体(積層体)

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚の板状部材を重ねた状態に載置し得
    る載置面と、該載置された板状部材の端縁に当接するよ
    うに配置された複数の第1位置決め部と、を備え、か
    つ、前記2枚の板状部材の相対位置を規定する位置決め
    治具において、 前記第1位置決め部は、一端が前記載置面の側に支持さ
    れた弾性部材と、該弾性部材の他端に配置されて前記板
    状部材の端縁に当接する当接部と、を有し、かつ、 前記弾性部材に外力が作用しない状態において、前記当
    接部の前記載置面からの最大離間距離が、前記2枚の板
    状部材が重ね合わされて構成される積層体の厚みよりも
    大きい、 ことを特徴とする位置決め治具。
  2. 【請求項2】 前記当接部が、前記弾性部材に外力が作
    用しない状態において前記2枚の板状部材の両方の端縁
    に当接する、 ことを特徴とする請求項1に記載の位置決め治具。
  3. 【請求項3】 前記当接部が、前記載置面に対してほぼ
    90度の角度をなす面である、 ことを特徴とする請求項1又は2に記載の位置決め治
    具。
  4. 【請求項4】 前記弾性部材が、一端が前記載置面の側
    に取り付けられた板バネであり、かつ、 前記当接部が、屈曲されてなる前記板バネの他端であ
    る、 ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載
    の位置決め治具。
  5. 【請求項5】 前記弾性部材がコイルスプリングであ
    り、かつ、 前記当接部が、前記コイルスプリングの伸縮方向にのみ
    移動可能となるように前記載置面の側に支持された、 ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載
    の位置決め治具。
  6. 【請求項6】 少なくとも前記載置面に近接する方の板
    状部材の端縁に当接する第2位置決め部を、前記載置面
    の側に固設し、かつ、 該第2位置決め部によって、前記載置面に近接する方の
    板状部材の面方向の位置を規定する、 ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載
    の位置決め治具。
  7. 【請求項7】 前記第2位置決め部が、前記載置面に対
    してほぼ90度の角度をなす面を有する、 ことを特徴とする請求項6に記載の位置決め治具。
  8. 【請求項8】 前記第2位置決め部の前記載置面からの
    高さが、前記載置面に近接する方の板状部材の厚みより
    も大きく、かつ前記2枚の板状部材が重ね合わされて構
    成される積層体の厚みよりも小さい、 ことを特徴とする請求項7に記載の位置決め治具。
  9. 【請求項9】 前記載置面と、該載置面の裏側の面と
    が、ほぼ平行である、 ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載
    の位置決め治具。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれか1項に記載
    の位置決め治具と、 前記2枚の板状部材を、前記位置決め治具にセットされ
    た状態のままその板厚方向にプレスするプレス手段と、
    を備え、 前記2枚の板状部材の内の一方に、相互に離間する電極
    が複数形成されると共に、前記2枚の板状部材の間に、
    流動性に富む絶縁材料が挟持され、かつ、 前記2枚の板状部材をプレスすることにより、前記電極
    の間隙に前記絶縁材料を充填する、 ことを特徴とする絶縁材料充填装置。
  11. 【請求項11】 前記プレス手段が、一対のプレス用ロ
    ーラを有する、 ことを特徴とする請求項10に記載の絶縁材料充填装
    置。
  12. 【請求項12】 一の板状部材の表面に、相互に離間す
    る複数の電極を形成する工程と、 該一の板状部材と他の板状部材とによって、絶縁材料を
    挟持する積層体を作成する工程と、 該積層体を、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の位
    置決め治具にセットする工程と、 前記位置決め治具にセットされた状態の積層体を板厚方
    向に加圧する工程と、 からなる電極基板の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記積層体を加圧した後に前記絶縁材
    料を硬化させる工程と、 前記他の板状部材を前記一の板状部材から剥離する工程
    と、 を備えたことを特徴とする請求項12に記載の電極基板
    の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記加圧が終了する前に前記積層体を
    加熱する、 ことを特徴とする請求項12又は13に記載の電極基板
    の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記絶縁材料がUV硬化樹脂であり、
    かつ、 UV光を照射することにより前記絶縁材料を硬化させ
    る、 ことを特徴とする請求項13又は14に記載の電極基板
    の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006171764A (ja) * 2004-12-17 2006-06-29 Lg Electron Inc プラズマディスプレイ装置
KR20140076288A (ko) * 2012-12-12 2014-06-20 세메스 주식회사 기판 처리 장치
CN107696526A (zh) * 2017-11-05 2018-02-16 无锡山秀科技有限公司 一种碳纤维板防变形烘烤支架
CN110136539A (zh) * 2019-04-22 2019-08-16 南京约童教育科技有限公司 一种儿童教育用创意电子画及制作方法

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