JPH11190559A - 気液分離器および冷凍機 - Google Patents

気液分離器および冷凍機

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Publication number
JPH11190559A
JPH11190559A JP35947797A JP35947797A JPH11190559A JP H11190559 A JPH11190559 A JP H11190559A JP 35947797 A JP35947797 A JP 35947797A JP 35947797 A JP35947797 A JP 35947797A JP H11190559 A JPH11190559 A JP H11190559A
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JP
Japan
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gas
refrigerant
container
liquid separator
opening
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JP35947797A
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English (en)
Inventor
Yuji Yoneda
裕二 米田
Koji Shibaike
幸治 芝池
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 室外機内の配管スペースを減少させることな
く、冷房時の冷媒循環量を暖房時の冷媒循環量よりも多
くする冷媒量調整機能を実現できる冷凍機および、この
冷凍機の気液分離器を提供する。 【解決手段】 この冷凍機が備える気液分離器6は、容
器15と容器15内の上部で開口していて、この上部空
間を外部に連通させるガス出口部18と容器15内の中
間部で開口していて、この中間部空間を外部に連通させ
る中間口部16Aと容器15内の下部で開口していて、
この下部空間を外部に連通させる下部口部17Aとを備
えた。これにより、冷房時には、容器15の下部口部1
7Aのレベルまでの液冷媒量が循環されないことにな
り、暖房時には、容器15の中間口部16Aのレベルま
での液冷媒量が循環されないことになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガスインジェク
ション回路で用いられる気液分離器およびこの気液分離
器を有する冷凍機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ガスインジェクション回路を備え
た冷凍機としては、図3に示すものがある。この冷凍機
は、圧縮機51,四路切換弁52,室外熱交換器53,
第1膨張弁55,気液分離器56,第2膨張弁57,冷
媒量吸収容器58,室内熱交換器60が順に接続されて
いる主回路61を有している。また、この冷凍機は、気
液分離器56の天井と圧縮機51の中間圧の箇所51a
とを接続するインジェクション配管62を有している。
このインジェクション配管62は電磁弁63を有してい
る。
【0003】この冷凍機は、四路切換弁52が実線経路
を連通させているときには、圧縮機51からの冷媒が室
外熱交換器53で凝縮されてから第1膨張弁55で減圧
され中間圧になされ、気液分離器56の第1配管67に
導入される。この第1配管67に導入された冷媒は、容
器59の底付近で第1配管67から放出され、ガス冷媒
は天井に接続されたインジェクション配管62に導入さ
れる一方、液冷媒は第2配管68から第2膨張弁57に
導入される。
【0004】この第2膨張弁57に導入された液冷媒
は、さらに減圧されてから、二相状態で、図4(A)に示
すように冷媒量吸収容器58を経由して、室内熱交換器
60に導入されて蒸発し室内を冷房する。一方、上記イ
ンジェクション配管62に導入されたガス冷媒は、電磁
弁63を経由して圧縮機51の中間圧の箇所51aに導
入される。
【0005】また、この冷凍機は、四路切換弁52が破
線経路を連通させているときには、圧縮機51からの冷
媒が室内熱交換器60に導入され室内を暖房してから、
冷媒量吸収容器58に導入される。図4(B)に示すよう
に、上記冷媒はこの冷媒量吸収容器58を満たしてから
第2膨張弁57,気液分離器56に順次導入される。こ
の後のガスインジェクション動作は前述と同様である。
【0006】図4(A)と図4(B)を対比すれば分かるよ
うに、冷媒量吸収容器58は、冷房時に循環する冷媒量
を暖房時に循環する冷媒量よりも多くする役割を果たす
ものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記冷
媒吸収容器58は室外機内の配管スペースを減少させ、
配管し難くなるという問題がある。
【0008】そこで、この発明の目的は、室外機内の配
管スペースを減少させることなく、冷房時の冷媒循環量
を暖房時の冷媒循環量よりも多くする冷媒量調整機能を
実現できる冷凍機および、この冷凍機の気液分離器を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明の気液分離器は、冷媒回路に設けら
れ、導入された冷媒をガス冷媒と液冷媒に分離して吐出
する気液分離器であって、容器と、上記容器内の上部で
開口していて、この上部空間を外部に連通させるガス出
口部と、上記容器内の中間部で開口していて、この中間
部空間を外部に連通させる中間口部と、上記容器内の下
部で開口していて、この下部空間を外部に連通させる下
部口部とを備えたことを特徴としている。
【0010】この請求項1の発明の気液分離器は、冷媒
回路の室外熱交換器と室内熱交換器の間に接続された2
つの膨張機構の間に接続される。そして、ガス出口部は
圧縮機の中間圧の箇所に接続され、中間口部は室外熱交
換器側の膨張機構に接続され、下部口部は室内熱交換器
側の膨張機構に接続される。
【0011】これにより、冷房時には、図2(A)に示す
ように、室外熱交換器側の膨張機構からの冷媒は、中間
口部から容器内に入り、ガス冷媒は上部のガス出口部を
通って圧縮機の中間圧の箇所に導かれ、液冷媒は容器内
に貯まり下部口部から室内熱交換器側の膨張機構に導か
れる。一方、暖房時には、図2(B)に示すように、室内
熱交換器側の膨張機構からの冷媒は、下部口部から容器
内に入り、ガス冷媒は上部のガス出口部を通って圧縮機
の中間圧の箇所に導かれ、液冷媒は容器内に貯まり中間
口部から室外熱交換器側の膨張機構に導かれる。
【0012】このように、この発明によれば、冷房時に
は、容器の下部口部のレベルまでの液冷媒量が循環され
ないことになり、暖房時には、容器の中間口部のレベル
までの液冷媒量が循環されないことになる。したがっ
て、この発明の気液分離器によれば、冷房時に循環させ
る冷媒量を暖房時に循環させる冷媒量に比べて多くする
ことができ、従来の冷媒量吸収容器の役割を兼ねること
ができる。
【0013】したがって、この発明によれば、室外機内
の配管スペースを減少させることなく、冷房時の冷媒循
環量を暖房時の冷媒循環量よりも多くする冷媒量調整機
能を実現できる。
【0014】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
の気液分離器において、上記ガス出口部は、上記容器の
天井に形成された開口であり、上記中間口部は、上記容
器の天井から下方に向かって延在していて、下端が下方
に向かって開口している第1配管であり、上記下部口部
は、上記容器の天井から下方に向かって延在していて、
下端が下方に向かって開口している第2配管であること
を特徴としている。
【0015】この請求項2の発明では、中間口部を、容
器の天井から下方に向かって延在していて下端が下方に
向かって開口している第1配管で構成し、下部口部を、
容器の天井から下方に向かって延在していて、下端が下
方に向かって開口している第2配管で構成した。
【0016】したがって、第1,第2配管の下端の下向
き開口において、液冷媒を滴下させガス冷媒を上昇させ
て、気液分離を確実に行える。また、上記第1,第2配
管の容器内への挿入代でもって、開口の上下方向の位置
を容易に調節することができる。
【0017】また、請求項3の発明の冷凍機は、圧縮
機,四路切換弁,室外熱交換器,第1膨張機構,請求項
1または2に記載の気液分離器,第2膨張機構,室内熱
交換器が順に接続された冷媒回路を備え、上記気液分離
器の中間口部が上記第1膨張機構に接続されており、上
記気液分離器の下部口部が上記第2膨張機構に接続され
ており、上記気液分離器のガス出口部を上記圧縮機の中
間圧の部分に接続するガスインジェクション配管を備え
たことを特徴としている。
【0018】この請求項3の発明では、冷房時にも暖房
時にも、上記気液分離器のガス出口からガスインジェク
ション配管を経由して圧縮機の中間圧の部分にガス冷媒
を導入して、ガスインジェクションが行われる。そし
て、冷房時には、図2(A)に示すように、中間口部から
容器内に供給される液冷媒を容器底と下部口部との間に
溜めた状態で、下部口部から第2膨張機構に向かって液
冷媒を供給できる。一方、暖房時には、図2(B)に示す
ように、下部口部から容器内に供給される液冷媒を容器
底と中間口部との間に溜めた状態で、中間口部から第1
膨張機構に向かって液冷媒を供給できる。
【0019】このように、この発明によれば、上記気液
分離器によって、冷房時に容器内に溜める液冷媒量を、
暖房時に容器内に溜める液冷媒量よりも少なくできる。
したがって、この発明の冷凍機によれば、気液分離器が
冷媒量吸収容器の役割を兼ねることができ、室外機内の
配管スペースを減少させることなく、冷媒量調整機能を
実現できる。
【0020】また、請求項4の発明の冷凍機は、圧縮
機,四路切換弁,室外熱交換器,第1膨張機構,請求項
1または2に記載の気液分離器,第2膨張機構,室内熱
交換器が順に接続された冷媒回路を備え、上記気液分離
器の中間口部が上記第1膨張機構に接続されており、上
記気液分離器の下部口部が上記第2膨張機構に接続され
ており、上記気液分離器のガス出口部を上記圧縮機の吸
入側に接続するガスインジェクション配管を備えたこと
を特徴としている。
【0021】この請求項4の発明では、冷房時にも暖房
時にも、上記気液分離器のガス出口からガスインジェク
ション配管を経由して圧縮機の吸入側にガス冷媒を導入
して、ガスインジェクションが行われる。上記気液分離
器が冷媒吸収容器の役割を兼ねる点は、上記請求項3の
発明と同様である。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形
態により詳細に説明する。
【0023】図1に、この発明の冷凍機の実施の形態と
しての空気調和機の冷媒回路を示す。この空気調和機
は、圧縮機1と四路切換弁2と室外熱交換器3と第1膨
張弁5と気液分離器6と第2膨張弁7と室内熱交換器8
とが順に接続された主回路10を備える。この主回路1
0では、圧縮機1の吸入側にアキュムレータ11が接続
されている。
【0024】また、この空気調和機は、上記気液分離器
6の天井と圧縮機1の中間圧の箇所1Aとを接続するイ
ンジェクション配管12を有する。このインジェクショ
ン配管12には電磁弁13が設けられている。この電磁
弁13の開閉でもって、ガスインジェクション動作がオ
ンオフされる。
【0025】次に、図2を参照して、上記気液分離器6
の構造を説明する。この気液分離器6は、容器15と第
1配管16と第2配管17を有している。第1配管16
は、第1膨張弁5に接続されており、容器15の天井1
5Aを貫通し底15Bに向かってまっすぐに延在してい
る。この第1配管16は下端で下方に開口している開口
部16Aを有する。この第1配管16の下端は容器15
の上下方向の略中間に位置している。
【0026】また、上記第2配管17は、第2膨張弁7
に接続されており、容器15の天井15Aを貫通し、底
15Bに向かってまっすぐに延在している。この第2配
管17は、下端で下方に開口している開口部17Aを有
する。この第2配管17の下端の開口部17Aは容器1
5の底15B付近に位置しており、第1配管16の開口
部16Aよりも下に位置している。
【0027】また、上記容器15の天井15Aの略中央
に開口が形成されており、この開口がガス出口18をな
す。このガス出口18にインジェクション配管12が接
続されている。
【0028】上記構成の空気調和機では、四路切換弁2
が実線経路を連通させているときには、冷房を行う。す
なわち、圧縮機1が吐出した冷媒は室外熱交換器3で凝
縮されて、放熱し、第1膨張弁5で膨張してから気液分
離器6の第1配管16に導入される。図2(A)に示すよ
うに、第1配管16の開口部16Aから出た液冷媒は下
降して容器15の底15Bに貯まる一方、ガス冷媒は上
昇してガス出口18からインジェクション配管12に導
入される。そして、上記容器15の底15Bに貯まった
液冷媒は第2配管17の下端開口部17Aから第2膨張
弁7に導入される。図2(A)に示すように、この冷房運
転では、容器15内には少なくとも容器15の底15B
から第2配管17の下端開口部17Aまでの空間容積Q
1の液冷媒が溜まることになる。したがって、冷房運転
時には、気液分離器6に溜める液冷媒量Q1は、後述す
る暖房運転時に気液分離器6内に溜め込まれる液冷媒量
Q2に比べて少量になる。
【0029】そして、上記第2膨張弁7から室内熱交換
器8に導入された冷媒は、蒸発して室内を冷房してか
ら、四路切換弁2,アキュムレータ11を経て圧縮機1
に戻される。一方、インジェクション配管12からのガ
ス冷媒は圧縮機1の中間圧の箇所1Aに戻される。
【0030】一方、上記四路切換弁2が破線経路を連通
させているときには、暖房運転を行う。暖房運転では、
圧縮機1が吐出した冷媒は、四路切換弁2を通って室内
熱交換器8に導入され、この室内熱交換器8で室内を暖
房してから、第2膨張弁7に導入される。図2(B)に示
すように、第2膨張弁7からの冷媒は気液分離器6の第
2配管17に導入され、この第2配管17の下端開口部
17Aで液冷媒は底15Bに下降しガス冷媒は天井15
Aのガス出口18に向かって上昇する。図2(B)に示す
ように、この暖房運転では、容器15内には少なくとも
容器15の底15Bから第1配管16の下端開口16A
までの空間容積Q2の液冷媒が溜まることになる。した
がって、暖房運転時に、気液分離器6内に溜め込む液冷
媒量Q2は、前述の冷房運転時に気液分離器6内に溜め
込む液冷媒量に比べて多量になる。
【0031】そして、上記第1配管16から第1膨張弁
5を通って室外熱交換器3に達した冷媒は蒸発し、アキ
ュムレータ11を経て圧縮機1に戻される。一方、上記
気液分離器6のガス出口18からインジェクション配管
12に導入されたガス冷媒は、圧縮機1の中間圧の箇所
1Aに戻される。
【0032】このように、この実施形態の空気調和機に
よれば、気液分離器6,インジェクション配管12によ
るガスインジェクション動作を行いつつ、冷房時には容
器15内の第2配管17の下端開口部17Aのレベルま
での液冷媒量Q1を全冷媒量から減じた冷媒量が循環冷
媒量になり、暖房時には第1配管16の下端開口部16
Aのレベルまでの液冷媒量Q2を全冷媒量から減じた冷
媒量が循環冷媒量になる。したがって、この空気調和機
によれば、冷房時に循環させる液冷媒量を暖房時に循環
させる液冷媒量に比べて、(Q2−Q1)だけ多くするこ
とができ、気液分離器6が従来の冷媒量吸収容器の役割
を兼ねることができる。したがって、この空気調和機に
よれば、室外機内の配管スペースを減少させることな
く、冷房時の冷媒循環量を暖房時の冷媒循環量よりも多
くする冷媒調節機能を実現できる。
【0033】また、上記気液分離器6は、中間口部を、
容器15の天井15Aから下方に向かって延在していて
下方に向かって開口している下端開口部16Aを有する
第1配管16で構成し、下部口部を、容器15の天井1
5Aから下方に向かって延在していて下方に向かって開
口している下端開口部17Aを有する第2配管17で構
成した。したがって、第1,第2配管16,17の下端
の下向き開口部16A,17Aにおいて、液冷媒を滴下
させガス冷媒を上昇させて、気液分離を確実に行える。
また、上記第1,第2配管16,17の容器15内への
挿入代でもって、開口部16A,17Aの上下方向の位
置を設定することができる。
【0034】尚、上記実施形態では、気液分離器6の中
間口部を第1配管16で構成し、下部口部を第2配管1
7で構成したが、上記中間口部を容器15の側壁の上下
方向の略中央に形成した開口部で構成し、下部口部を容
器15の側壁の上下方向の底近傍に形成した開口部で構
成してもよい。また、上記実施形態では、第1配管1
6,第2配管17がまっすぐに延在している例を説明し
たが、上記第1,第2配管は斜めもしくは折れ曲がって
いてもよい。また、この実施形態では、第1配管16の
下端が容器15の上下方向の略中間に位置する例を示し
たが、第1配管16の下端と第2配管17の下端との位
置関係は冷暖房間の必要冷媒量の差を考慮して決めるも
のであり、第1配管16の下端は必ずしも容器15の上
下方向の略中間に位置させる必要はない。また、上記実
施形態では、インジェクション配管12を圧縮機1の中
間圧の箇所1Aに接続したが、インジェクション配管1
2を圧縮機1の吸入側に接続してもよい。
【0035】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の発
明の気液分離器は、冷媒回路に設けられ、導入された冷
媒をガス冷媒と液冷媒に分離して吐出する気液分離器で
あって、容器と、上記容器内の上部で開口していて、こ
の上部空間を外部に連通させるガス出口部と、上記容器
内の中間部で開口していて、この中間部空間を外部に連
通させる中間口部と、上記容器内の下部で開口してい
て、この下部空間を外部に連通させる下部口部とを備え
た。
【0036】この請求項1の発明の気液分離器は、冷媒
回路の室外熱交換器と室内熱交換器の間に接続された2
つの膨張機構の間に接続される。そして、ガス出口部は
圧縮機の中間圧の箇所に接続され、中間口部は室外熱交
換器側の膨張機構に接続され、下部口部は室内熱交換器
側の膨張機構に接続される。
【0037】これにより、冷房時には、室外熱交換器側
の膨張機構からの冷媒は、中間口部から容器内に入り、
ガス冷媒は上部のガス出口部を通って圧縮機の中間圧の
箇所に導かれ、液冷媒は容器内に貯まり下部口部から室
内熱交換器側の膨張機構に導かれる。一方、暖房時に
は、室内熱交換器側の膨張機構からの冷媒は、下部口部
から容器内に入り、ガス冷媒は上部のガス出口部を通っ
て圧縮機の中間圧の箇所に導かれ、液冷媒は容器内に貯
まり中間口部から室外熱交換器側の膨張機構に導かれ
る。
【0038】このように、この発明によれば、冷房時に
は、容器の下部口部のレベルまでの液冷媒量が循環され
ないことになり、暖房時には、容器の中間口部のレベル
までの液冷媒量が循環されないことになる。したがっ
て、この発明の気液分離器によれば、冷房時に循環させ
る冷媒量を暖房時に循環させる冷媒量に比べて多くする
ことができ、従来の冷媒量吸収容器の役割を兼ねること
ができる。
【0039】したがって、この発明によれば、室外機内
の配管スペースを減少させることなく、冷房時の冷媒循
環量を暖房時の冷媒循環量よりも多くする冷媒量調整機
能を実現できる。
【0040】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
の気液分離器において、中間口部を、容器の天井から下
方に向かって延在していて下端が下方に向かって開口し
ている第1配管で構成し、下部口部を、容器の天井から
下方に向かって延在していて、下端が下方に向かって開
口している第2配管で構成した。
【0041】したがって、第1,第2配管の下端の下向
き開口において、液冷媒を滴下させガス冷媒を上昇させ
て、気液分離を確実に行える。また、上記第1,第2配
管の容器内への挿入代でもって、開口の上下方向の位置
を容易に調節することができる。
【0042】また、請求項3の発明の冷凍機は、圧縮
機,四路切換弁,室外熱交換器,第1膨張機構,請求項
1または2に記載の気液分離器,第2膨張機構,室内熱
交換器が順に接続された冷媒回路を備え、上記気液分離
器の中間口部が上記第1膨張機構に接続されており、上
記気液分離器の下部口部が上記第2膨張機構に接続され
ており、上記気液分離器のガス出口を上記圧縮機の中間
圧の部分に接続するガスインジェクション配管を備え
た。
【0043】この請求項3の発明では、冷房時にも暖房
時にも、上記気液分離器のガス出口からガスインジェク
ション配管を経由して圧縮機の中間圧の部分にガス冷媒
を導入して、ガスインジェクションが行われる。そし
て、冷房時には、中間口部から容器内に供給される液冷
媒を容器底と下部口部との間に溜めた状態で、下部口部
から第2膨張機構に向かって液冷媒を供給できる。一
方、暖房時には、下部口部から容器内に供給される液冷
媒を容器底と中間口部との間に溜めた状態で、中間口部
から第1膨張機構に向かって液冷媒を供給できる。
【0044】このように、この発明によれば、上記気液
分離器によって、冷房時に容器内に溜める液冷媒量を、
暖房時に容器内に溜める液冷媒量よりも少なくできる。
したがって、この発明の冷凍機によれば、気液分離器が
冷媒量吸収容器の役割を兼ねることができ、室外機内の
配管スペースを減少させることなく、冷媒量調整機能を
実現できる。
【0045】また、請求項4の発明の冷凍機は、圧縮
機,四路切換弁,室外熱交換器,第1膨張機構,請求項
1または2に記載の気液分離器,第2膨張機構,室内熱
交換器が順に接続された冷媒回路を備え、上記気液分離
器の中間口部が上記第1膨張機構に接続されており、上
記気液分離器の下部口部が上記第2膨張機構に接続され
ており、上記気液分離器のガス出口部を上記圧縮機の吸
入側に接続するガスインジェクション配管を備えた。
【0046】この請求項4の発明では、冷房時にも暖房
時にも、上記気液分離器のガス出口からガスインジェク
ション配管を経由して圧縮機の吸入側にガス冷媒を導入
して、ガスインジェクションが行われる。上記気液分離
器が冷媒吸収容器の役割を兼ねる点は、上記請求項3の
発明と同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の冷凍機の実施形態としてのガスイ
ンジェクション回路を備えた空気調和機の冷媒回路図で
ある。
【図2】 図2(A)は上記実施形態が有する気液分離器
の冷房時の動作を説明する模式図であり、図2(B)は上
記気液分離器の暖房時の動作を説明する模式図である。
【図3】 従来のガスインジェクション回路を備えた空
気調和機の回路図である。
【図4】 図4(A)は上記従来例の気液分離器の冷房時
の動作を説明する模式図であり、図4(B)は上記気液分
離器の暖房時の動作を説明する模式図である。
【符号の説明】
1…圧縮機、2…四路切換弁、3…室外熱交換器、5…
第1膨張弁、6…気液分離器、7…第2膨張弁、8…室
内熱交換器、10…主回路、12…インジェクション配
管、13…電磁弁、15…容器、15A…天井、15B
…底、16…第1配管、16A…開口部、17…第2配
管、17A…開口部、18…ガス出口。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒回路に設けられ、導入された冷媒を
    ガス冷媒と液冷媒に分離して吐出する気液分離器(6)で
    あって、 容器(15)と、 上記容器(15)内の上部で開口していて、この上部空間
    を外部に連通させるガス出口部(18)と、 上記容器(15)内の中間部で開口していて、この中間部
    空間を外部に連通させる中間口部(16)と、 上記容器(15)内の下部で開口していて、この下部空間
    を外部に連通させる下部口部(17)とを備えたことを特
    徴とする気液分離器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の気液分離器において、 上記ガス出口部(18)は、上記容器(15)の天井(15
    A)に形成された開口であり、 上記中間口部(16)は、上記容器(15)の天井(15A)
    から下方に向かって延在していて、下端(16A)が下方
    に向かって開口している第1配管(16)であり、 上記下部口部(17)は、上記容器(15)の天井(15A)
    から下方に向かって延在していて、下端(17A)が下方
    に向かって開口している第2配管(17)であることを特
    徴とする気液分離器。
  3. 【請求項3】 圧縮機(1),四路切換弁(2),室外熱交
    換器(3),第1膨張機構(5),請求項1または2に記載
    の気液分離器(6),第2膨張機構(7),室内熱交換器
    (8)が順に接続された冷媒回路を備え、 上記気液分離器(6)の中間口部(16)が上記第1膨張機
    構(5)に接続されており、 上記気液分離器(6)の下部口部(17)が上記第2膨張機
    構(7)に接続されており、 上記気液分離器(6)のガス出口部(18)を上記圧縮機
    (1)の中間圧の部分(1A)に接続するガスインジェクシ
    ョン配管(12)を備えたことを特徴とする冷凍機。
  4. 【請求項4】 圧縮機(1),四路切換弁(2),室外熱交
    換器(3),第1膨張機構(5),請求項1または2に記載
    の気液分離器(6),第2膨張機構(7),室内熱交換器
    (8)が順に接続された冷媒回路を備え、 上記気液分離器(6)の中間口部(16)が上記第1膨張機
    構(5)に接続されており、 上記気液分離器(6)の下部口部(17)が上記第2膨張機
    構(7)に接続されており、 上記気液分離器(6)のガス出口部(18)を上記圧縮機
    (1)の吸入側に接続するガスインジェクション配管を備
    えたことを特徴とする冷凍機。
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JP2014081170A (ja) * 2012-10-18 2014-05-08 Daikin Ind Ltd 空気調和装置
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