JPH11190322A - ドリルねじ - Google Patents

ドリルねじ

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Publication number
JPH11190322A
JPH11190322A JP35674397A JP35674397A JPH11190322A JP H11190322 A JPH11190322 A JP H11190322A JP 35674397 A JP35674397 A JP 35674397A JP 35674397 A JP35674397 A JP 35674397A JP H11190322 A JPH11190322 A JP H11190322A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shank
screw
head
drill
tapered
Prior art date
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Pending
Application number
JP35674397A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Sawada
匡志 澤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JAPAN POWER FASTENING Co Ltd
Original Assignee
JAPAN POWER FASTENING Co Ltd
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Publication date
Application filed by JAPAN POWER FASTENING Co Ltd filed Critical JAPAN POWER FASTENING Co Ltd
Priority to JP35674397A priority Critical patent/JPH11190322A/ja
Publication of JPH11190322A publication Critical patent/JPH11190322A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】木質系のボードをドリルねじで型鋼に締結する
において、ボードの表面に毛羽が出ることを防止すると
共に、締結作業を軽快に行えるようにする。 【手段】ねじ部3の先端部3aの外径をごく緩いテーパ状
に形成する。シャンク2に、ねじ部3を縦断する縦溝12
を適宜本数形成する。頭部5のテーパ状座面に、ボード
Bを切削するリブ9を放射状に形成することに加えて、
頭部5の外周縁に断面山形の環状突起10を形成すること
により、毛羽Dが頭部5の外側に露出することを防止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば型鋼製の根
太に合板等の木質系ボードを締結することによって建物
の床施工を行う場合のように、木質系等の比較的軟質の
部材を型鋼等の硬質の部材に締結するのに好適なドリル
ねじに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3に示すように、断面C型等の型鋼C
に木質系ボードBを締結する手段として、座面22aをテ
ーパ状に形成した皿頭22付きのドリルねじ21が使用され
ている。皿頭22付きのドリルねじ21を使用するのは、皿
頭22をボードBの表面から突出させないためであり、こ
の場合、ボードBへの皿頭22の埋め込みを確実ならしめ
るため、皿頭22の座面22aに、ボードBに空けられた下
穴23の開口縁を削り取るリブ(刃)23を形成することが
行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、加工(鍛造)
上の制約や硬さの制約等からリブ23を鋭利な刃物状に形
成することはできないため、ボードBの開口縁をリブ23
で強引にこすり取る状態になっており、このため、皿頭
22の外側に毛羽24がバリ状にはみ出る現象が多発してお
り、この毛羽24の除去に多大の手間がかかる問題があっ
た。
【0004】本発明は、この問題を解消し、併せて、軽
快にねじ込みできるようにしたドリルねじを提供するこ
とを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、外周にねじ部
を形成したシャンクと、該シャンクの一端(先端)に形
成したドリル部と、シャンクの他端(基端)に形成した
頭部とを備え、前記頭部の座面を、シャンクの一端方向
に向けて直径が縮小するテーパ状に形成して成るドリル
ねじにおいて、前記頭部のテーパ状座面に、軸方向から
見て略放射状に延びる複数本のリブを形成し、更に、頭
部の外周縁に、締結対象部材の表面に食い込み得る断面
山形の環状突起を形成した。
【0006】この場合、頭部の座面がテーパ状とは、台
錐状のみでなくラッパ状も含む概念である。また、より
好適な形態として、請求項2に記載したように、前記シ
ャンクに、ねじ部を縦断するように軸方向に延びる断面
V字状等の縦溝を形成する一方、前記ねじ部における先
端部の外径を、軸心に対して3度以下程度の緩い角度で
傾いた先窄まりのテーパ状に形成し、更に、ドリル部の
付け根箇所か又はシャンクのうちねじ部よりも前方の位
置に、木質系等の比較的軟質の部材にはドリル部に続い
て進入するが型鋼のような硬質の部材に当たると折損す
るひれ片を形成するのが好ましい。
【0007】
【発明の奏する効果】このように構成すると、頭部の座
面に形成されたリブによって締結対象部材の開口縁に毛
羽が発生しても、その毛羽は頭部の環状突起で囲い込ま
れた状態になるため、毛羽が頭部の外側にはみ出ること
はないのであり、しかも、環状突起は断面山形であるた
め、頭部は締結対象部材に確実に進入していく。
【0008】従って本発明によると、頭部をボード等の
締結対象部材に埋め込む機能を損なうことなく、毛羽立
ちを防止して美麗な状態に締結することができる。特に
請求項2のように構成すると、ねじ部の先端部をテーパ
状に形成したこととシャンクに縦溝を形成したこととが
相俟って、型鋼等の被締結部材へのねじ込みを低トルク
で行うことができるため、締結作業を軽快に行うことが
でき、しかも、締結対象部材にはひれ片によってドリル
部よりも大径の下穴が空けられるため、締結対象部材へ
の頭部の埋め込みがより一層確実ならしめられる利点が
ある。
【0009】
【発明の実施形態】次に、本発明の実施形態を図面に基
づいて説明する。図1でドリルねじ1の形態を示してお
り、このうち (A)は正面図、 (B)は平面図、 (C)は (A)
の C-C視断面図、 (D)は要部拡大断面図、 (E)は (A)の
E -E視断面図、 (F)は (A)の F-F視断面図、 (G)は
(A)の部分拡大図である。
【0010】分図 (A)に示すように、ドリルねじ1は、
外周面にねじ部(ねじ山)3を形成したシャンク2と、
シャンク2の一端(先端)に形成したドリル部4と、シ
ャンク2の他端(基端)に形成した頭部5とを備えてお
り、ドリル部4の付け根箇所(或いはシャンク2の先
端)には、ねじ部3の外径よりも大径で頭部5の外径よ
りも小径の一対のひれ片6を突設している。
【0011】ねじ部3は、その先端部3aの外径が軸心に
対して3度以下(例えば2度40分程度)の角度θで先
窄まりのテーパ状になるように、ねじ山の高さが始端か
らきわめて緩やかに高くなるように設定している。な
お、図示の例ではねじ部3とひれ片6(換言するとドリ
ル部4の付け根箇所)との間に無ねじ部が存在している
が、ひれ片6の箇所からねじ部3が始まるように形成し
ても良い。
【0012】ドリル部4は一対の溝7を備えており、溝
7はシャンク2の途中まで延びている。他方、頭部5
は、その座面5aを先窄まりのテーパ状に形成した皿頭に
形成している。分図 (A)に示すように、頭部5には、ド
ライバビット(図示せず)が嵌まる星形のドライバ係合
穴8が形成されている。なお、ドライバ係合穴8は十字
形やマイナス形、或いは角形等でも良い。
【0013】頭部5のテーパ状座面5aには、軸方向から
見て放射状に延びる複数本(図示の例では8本)のリブ
9を突設している。分図 (C)に示すように、各リブ9は
木質系等の比較的軟質の部材を切削できるように断面鋭
角に形成されている。そして、頭部5の外周縁には、シ
ャンク2の先端方向に突出する断面山形の環状突起10を
一体に形成している。この場合、リブ9は環状突起10に
連接しておらず、このため環状突起10と座面5aとの間に
は環状溝11が形成されている(リブ9を突起10に連接し
ても良い)。また、リブ9は厳密な意味で放射方向に延
びるように形成する必要はなく、放射方向に対して傾斜
させていても良いし、軸方向から見て円弧状に湾曲して
いても良い 分図(A)(E)(G) に示すように、シャンク2には、ねじ部
3を縦断して延びる断面V形の縦溝(縦ノッチ)12が形
成されている。この縦溝12は、ねじ部3の谷底に達する
深さに設定されているが、谷底よりも深く食い込ませて
も良いし、谷底よりも浅くても良い。なお、分図 (A)で
は縦溝12は簡略して示しているが、分図(G) に示すよう
に、縦溝12の箇所では、ねじ山3はその稜線が谷底に延
びるように形成されており、このため、部材へのねじ山
の進入がスムースになる。
【0014】縦溝12の断面形状はV形に限らずU字状や
逆台形状などでも良い。また、縦溝12は3本には限ら
ず、1本又は2本若しくは4本以上でも良く、シャンク
2の直径やねじ部3のピッチ等に応じて設定したら良
い。更に、縦溝12は軸線に対して若干の角度で傾斜させ
ているが、軸線と平行に延びるように形成しても良い
し、また、図面とは逆の方向に傾斜させても良い。
【0015】前記ひれ片6は、木質系等の部材に対して
はドリル部4に続いて進入するが、型鋼のような硬質部
材(金属)に当たると折損するような強度に設定されて
いる。なお、ドリルねじ1は、金属丸棒を素材として、
先ず頭部5を形成してから、ドリル部4及びひれ片6を
同時に形成し、次いで、ねじ部3と縦溝12を転造すると
いう工程で製造される(必要に応じて焼き入れ等の処理
を行う)。
【0016】図2では、上記のドリルねじ1を用いて合
板等の木質系ボードBを断面C型や中空角形等の型鋼C
に締結する場合を示している。すなわち、電動式や空圧
式等の回転工具によってドリルねじ1を回転させながら
ボードBに押し当てると、先ず、 (A)に示すように、ド
リル部4がボードBに貫通すると共に、ボードBの下穴
13がひれ片6によって押し広げられ、次いで、(B)に示
すように、ドリル部4が型鋼Cに貫通してからひれ片6
が折損してねじ部3が型鋼Cにねじ込まれて行き、最後
に、 (C)に示すように、頭部5がリブ9の切削作用によ
ってボードBに埋め込まれた状態になる。
【0017】この場合、ねじ部3の先端部の外径をごく
緩い角度のテーパ状に形成したことにより、ねじ部3で
型鋼Cに雌ねじを造形するに際して1回転当たりの食い
込み量がごく僅かとなるため、型鋼Cへのねじ部3の食
い込みを低トルクでスムースに行うことができ、しか
も、ねじ部3に縦溝12を形成したことにより、切粉(型
鋼C及びボードBの切粉)の逃げが良くなると共に、ね
じ部3と型鋼Cとの間のこじれをなくすことができるた
め、型鋼Cに対してねじ部3をスムースに進入させるこ
とができる。その結果、ねじ込みを軽快に行うことがで
きる。
【0018】また、分図 (D)に示すように、下穴13の開
口縁をリブ9で削るに際して毛羽Dが出るが、頭部5の
外周縁に環状突起10を設けたことにより、分図 (E)に示
すように、毛羽Dは環状突起10で囲い込まれた状態にな
って外部に露出することはなく、しかも、環状突起10は
断面山形であるためボードBに的確に食い込んでボード
Bの表面から突出することもない。このため、美麗な状
態に締結することができる。
【0019】なお、突起10の下端を、円周方向に沿って
鋸歯状の状態(ギザギザ状)に形成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るドリルねじの構造を示
す図で、 (A)は正面図、 (B)は平面図、 (C)は (A)の C
-C視断面図、 (D)は要部拡大断面図、 (E)は (A)の E
-E視断面図、 (F)は (A)の F-F視断面図である。
【図2】締結状態を示す図で、(A)(B)(C) は締結工程を
示す全体図、 (D)及び(E)は作用を説明する断面図であ
る。
【図3】従来技術を示す図である。
【符号の説明】
1 ドリルねじ 2 シャンク 3 ねじ部 4 ドリル部 5 頭部 5a 座面 6 ひれ片 9 リブ 10 環状突起 11 環状溝 12 縦溝

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周にねじ部3を形成したシャンク2と、
    該シャンク2の一端(先端)に形成したドリル部4と、
    シャンク2の他端(基端)に形成した頭部5とを備え、
    前記頭部5の座面5aを、シャンク2の一端方向に向けて
    直径が縮小するテーパ状に形成して成るドリルねじ1で
    あって、 前記頭部5のテーパ状座面5aに、軸方向から見て略放射
    状に延びる複数本のリブ9を形成し、更に、頭部5の外
    周縁に、締結対象部材Bの表面に食い込み得る断面山形
    の環状突起10を形成したことを特徴とするドリルねじ。
  2. 【請求項2】「請求項1」において、 前記シャンク2に、ねじ部3を縦断するように軸方向に
    延びる断面V字状等の縦溝(ノッチ)12を形成する一
    方、 前記ねじ部3における先端部3aの外径を、軸心に対して
    3度以下程度の緩い角度で傾いた先窄まりのテーパ状に
    形成し、 更に、ドリル部4の付け根箇所か又はシャンク2のうち
    ねじ部4よりも前方の位置に、木質系等の比較的軟質の
    部材Bにはドリル部4に続いて進入するが型鋼Cのよう
    な硬質の部材に当たると折損するひれ片6を形成したこ
    とを特徴とするドリルねじ。
JP35674397A 1997-12-25 1997-12-25 ドリルねじ Pending JPH11190322A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007205482A (ja) * 2006-02-02 2007-08-16 Japan Power Fastening Co Ltd ドリルねじ
JP2022042404A (ja) * 2020-09-02 2022-03-14 近江Oft株式会社 薄金属板用ドリルねじ及びこれを使用した構造体並びに固定装置

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A02 Decision of refusal

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Effective date: 20080604