JPH1119030A - 可撓管用硬度可変装置 - Google Patents

可撓管用硬度可変装置

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JPH1119030A
JPH1119030A JP9179973A JP17997397A JPH1119030A JP H1119030 A JPH1119030 A JP H1119030A JP 9179973 A JP9179973 A JP 9179973A JP 17997397 A JP17997397 A JP 17997397A JP H1119030 A JPH1119030 A JP H1119030A
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JP
Japan
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flexible tube
endoscope
hardness
tube
flexible
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Withdrawn
Application number
JP9179973A
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English (en)
Inventor
Hironobu Takizawa
寛伸 瀧澤
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1119030A publication Critical patent/JPH1119030A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/00064Constructional details of the endoscope body
    • A61B1/00071Insertion part of the endoscope body
    • A61B1/00078Insertion part of the endoscope body with stiffening means

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は内視鏡が湾曲している形状を維持した
ままでもその挿入部の可撓性の硬さを変化させることが
でき、内視鏡の挿入性や操作性を向上させることができ
る内視鏡用硬度可変装置を提供することを目的とする。 【解決手段】本発明は内視鏡内に挿入してその挿入部の
可撓性の硬さを調節する内視鏡硬度可変装置において、
前記内視鏡15内に挿入可能であり、内部に粒子収納用
減圧室10を形成した可撓チューブ2を設け、前記減圧
室10内に複数のガラス球12を装填すると共に、吸引
ポンプ装置6により前記ガラス球12同士を圧接させて
前記内視鏡15の挿入部18を硬化させるようにしたも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば内視鏡挿入
部やカテーテル等の可撓管内に挿入してその可撓管の硬
さを調節するようにした可撓管用硬度可変装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、大腸用内視鏡の挿入部を大腸内に
挿入する際、内視鏡チャンネル内にコイルシース状の長
尺な部材を通して大腸用内視鏡の挿入性を高めるように
している。この種の内視鏡用硬度可変装置は例えば特開
平5−168586号公報において提案されている。従
来の内視鏡用硬度可変装置はコイル状の長尺な部材内に
形状記憶合金製ワイヤを通してなり、このワイヤに通電
してワイヤを加熱収縮させたとき、コイル状の長尺な部
材に加わる圧縮力によりその長尺な部材を直線化するこ
とで部材を曲げにくくする。その結果、この部材を挿入
させた内視鏡の挿入部を硬くするようにするものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
(従来技術の問題点)従来の内視鏡用硬度可変装置はコ
イル状の長尺な部材に設けたワイヤを加熱収縮させたと
きに加わる圧縮力によりコイル状の長尺な部材を直線化
することで部材を曲げにくくするようにするものであ
る。つまり、ワイヤを加熱収縮させることで、コイル状
の長尺な部材を直線化させ、擬似的に内視鏡の挿入部の
硬度を高め、硬化させるものである。
【0004】このため、内視鏡の挿入部が曲がった形状
を保ったままで、その可撓性の硬さを変えられない。こ
れと同時に無理に直線化するために内視鏡挿入部のチャ
ンネルチューブや他の内蔵物を傷付けたり破損したりす
る虞があるという問題があった。
【0005】(目的)本発明は前記問題点に着目してな
されたもので、内視鏡等の可撓管が湾曲している形状を
維持したままでもその可撓性の硬さを変化させることが
でき、内視鏡等の可撓管の挿入性や操作性を向上させる
ことができる可撓管用硬度可変装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】 (手段)本発明は可撓管内に挿入してその可撓管の硬さ
を調節する可撓管硬度可変装置において、前記可撓管内
に挿入可能であり、内部に粒子収納用空間を形成した可
撓チューブを設け、前記空間内に複数の粒子を装填する
と共に、圧接制御手段により前記粒子同士を圧接させて
前記可撓管を硬化させるようにしたものである。
【0007】(作用)可撓チューブ内に装填された粒子
同士が圧接制御手段により圧接させられると、各粒子間
の摩擦によって可撓チューブの硬度が増し、これを装着
した可撓管の硬さが高まる。
【0008】
【発明の実施の形態】
[第1の実施形態]本発明の第1の実施形態を、図1〜
図4を用いて説明する。 (構成)図1(a)は第1の実施形態に係る可撓管硬度
可変装置の全体図を示す。この可撓管用硬度可変装置1
は先端が閉塞された樹脂製の可撓チューブ2と、この可
撓チューブ2の手元側端に接続された把持部3を備え
る。可撓チューブ2はこれを使用する可撓管、例えば内
視鏡の鉗子チャンネルに挿通・スライド可能な外径で形
成されている。把持部3の底部には吸引チユーブ4を接
続するコネクタ5が設けられている。コネクタ5は把持
部3の底部から突き出している。吸引チユーブ4には外
部にある吸引ポンプ装置6が接続されている。
【0009】図1(b)は可撓管用硬度可変装置1の可
撓チューブ2と把持部3の部分の拡大断面図である。可
撓チューブ2は把持部3内に設けられた柔軟な接続チュ
ーブ8を通じてコネクタ5に導通している。
【0010】前記可撓チューブ2の内部には先端部分か
ら手元側付近まで空洞からなる粒子収納用空間としての
減圧室10が形成されている。また、可撓チューブ2の
手元側部分の内部には減圧室10に通じる小径の孔から
なる狭窄部11が形成されている。減圧室10は狭窄部
11及び把持部3内の接続チューブ8を連通路として、
コネクタ5に接続された吸引チユーブ4を介して外部に
ある吸引ポンプ装置6に導通されている。接続チューブ
8及び吸引チューブ4は、可撓チューブ2内が減圧され
ても、径方向に潰れないようになっている。
【0011】前記減圧室10内には粒子、例えば微小な
ガラス球12が複数個、充填されている。これらの粒子
同士は後述する圧接制御手段により互いに圧接させられ
るようになっている。前記狭窄部11の内径はそのガラ
ス球12の外径よりも小さいため、狭窄部11内にはそ
のガラス球12が入り込まない。また、可撓チューブ2
内から吸引ポンプ装置6までの導管内は生理食塩水13
で満たされている。そして、減圧室10を含む導管内の
生理食塩水13の圧力は吸引ポンプ装置6によって変化
させることができる。吸引ポンプ装置6にはその吸引動
作を制御する機構が組み込まれており、これを調節する
ことによりその吸引動作を制御するようになっている。
吸引ポンプ装置6の動作を制御する操作は例えば吸引ポ
ンプ装置6における操作パネル14において行うことが
できるが、把持部3に設けた操作釦9などにより遠隔的
に操作するようにしてもよいものである。
【0012】ところで、前記減圧室10におけるガラス
球12の装填状態は比較的密な状態で装填されており、
減圧室10の周壁を形成する可撓チューブ2の壁部は減
圧室10内の圧力によって変形できるようになってい
る。もっとも、減圧室10を加圧したとき、可撓チュー
ブ2の壁部が膨脹し過ぎないように、その壁部には膨脹
抑止手段が組み込まれている。つまり、膨脹抑止手段は
減圧室10を加圧したとき、減圧室10を減圧も加圧も
しない自然状態での可撓チューブ2の外径を略保つ。こ
の膨脹抑止手段としては可撓チューブ2の壁部内に非伸
展性素材、例えばガラスファイバや極細径金属ワイヤ等
を網目状に埋め込み、あるいは可撓チューブ2自体が非
伸展性の材料で形成する等の例が考えられる。
【0013】(作用)第1の実施形態に係る可撓管用硬
度可変装置1の作用を説明する。この可撓管用硬度可変
装置1の可撓チューブ2内は通常減圧されていない。そ
こで、可撓管用硬度可変装置1を大腸用内視鏡15に使
用する場合、図2で示すように大腸用内視鏡15の鉗子
挿入口16から鉗子チャンネル17内に可撓性チューブ
2を挿入する。図2は可撓管用硬度可変装置1の可撓性
チューブ2が大腸用内視鏡16の鉗子チャンネル17の
全長にわたり挿入した状態を示すものである。また、可
撓チューブ2の外径は大腸用内視鏡15の鉗子チャンネ
ル17の内径よりも細くできているため、可撓管用硬度
可変装置1の可撓チューブ2はスライド自在である。
【0014】このように可撓管用硬度可変装置1を装着
して大腸用内視鏡15を大腸に挿入していく場合、大腸
が柔らかいために、ただ単に押すだけでは挿入していく
ことができない。また、大腸は複雑に湾曲しているた
め、それに挿入してゆくと大腸用内視鏡15の挿入部1
8も複雑に湾曲されていくことになる。大腸用内視鏡1
5の挿入部18が複雑に湾曲した状態では挿入部18が
柔らかいと、手元側で大腸用内視鏡15を押し込もうと
しても、その力は挿入部18の先端側まで伝わらず、そ
れ以上、挿入部18を挿入できなくなってしまう。
【0015】この様な場合に、大腸用内視鏡15の挿入
部18の可撓性を硬化させると、手元側の力が先端まで
伝わり易くなり、大腸への挿入部18の挿通が容易にな
る。そこで、この可撓管硬度可変装置1を使用して大腸
用内視鏡15の挿入部18の可撓性を硬化させたいとき
は可撓管用硬度可変装置1を以下の様に使用する。
【0016】まず、吸引ポンプ装置6を始動する。する
と、可撓チューブ2の減圧室10内の生理食塩水13が
吸引され、可撓チューブ2の減圧室10内が減圧され
る。可撓チューブ2の減圧室10内が減圧されていく
と、減圧室10の周壁が内側に引き寄せられ、結果とし
て、図3のように減圧室10内の体積(容積)が小さく
なる。また、減圧室10の周壁の収縮に伴い、減圧室1
0の内部にあるガラス球12の移動するスペースが少な
くなり、減圧室10の内壁面とガラス球12の間、及び
ガラス球12同士の接触圧力も増加する。ガラス球12
同士の接触圧力が増加すると、ガラス球12同士の摩擦
が大きくなり、各ガラス球12は減圧室10内での移動
が制限される。減圧室10内のガラス球12の移動が制
限されることにより、可撓管用硬度可変装置1の可撓チ
ューブ2はそのときの湾曲形状を保とうとするため、そ
の可撓チューブ2の硬度が増すことになる。
【0017】一方、可撓チューブ2の硬度を元に戻した
い場合は、吸引ポンプ装置6の吸引を停止し、可撓チュ
ーブ2内の圧力を逃がして減圧室10内の圧力を常圧に
戻してやればよい。減圧室10内のガラス球12同士の
接触圧力は小さくなり、減圧室10内でガラス球12が
自由に移動できるため、可撓チューブ2は柔軟で任意形
状に湾曲させることが可能な状態に戻る。
【0018】次に、図4を用いて可撓管用硬度可変装置
1を用いた大腸用内視鏡15の別の挿入方法を説明す
る。図4の各図はいずれも大腸用内視鏡15の挿入部1
8を人間の大腸19内に挿通している過程の状態を示し
ている。大腸用内視鏡15の鉗子チャンネル17内に可
撓管用硬度可変装置1の可撓性チューブ2を挿入し、前
述したようにして可撓性チューブ2を硬化させると、大
腸用内視鏡15の挿入部18もそのときの湾曲形状を保
とうとする。この状態で、可撓管用硬度可変装置1を動
かさず、大腸用内視鏡15だけを前進させると、硬化し
た可撓管用硬度可変装置1の可撓性チューブ2が内視鏡
挿入のガイドの役割を果たす。このため、大腸19の湾
曲形状を変えずに大腸用内視鏡15の挿入部18を挿入
することができる(図4a)。
【0019】可撓管用硬度可変装置1の可撓チューブ2
をガイドに大腸用内視鏡15の挿入部18をある程度挿
通できたら、今度は大腸用内視鏡15の方を動かさずに
吸引ポンプ装置6による減圧を止めて可撓管用硬度可変
装置1の可撓チューブ2を軟化させる。可撓管用硬度可
変装置1の可撓チューブ2を軟化させれば、大腸用内視
鏡15の挿入部18の可撓性も低下するが、可撓チュー
ブ2を挿入できるようになる。この状態で大腸用内視鏡
15の鉗子チャンネル17内に可撓管用硬度可変装置1
の可撓チューブ2の全長を挿通させる(図4b)。
【0020】その後、再び可撓管用硬度可変装置1の可
撓チューブ2を硬化させ、内視鏡15の挿入部18のみ
を大腸19内に挿通させる(図4c)。これら一連の動
作を繰り返すことにより、非常に滑らかに大腸用内視鏡
15を大腸19内の奥まで容易に挿入させていくことが
できる。
【0021】なお、図2において、可撓管用硬度可変装
置1の可撓チューブ2は大腸用内視鏡15の鉗子チャン
ネル17内に全長を挿入した状態でも大腸用内視鏡15
の先端まで達しない長さになっているが、図4の方法で
大腸用内視鏡15を大腸19内に挿入する場合には可撓
管用硬度可変装置1の可撓チューブ2は大腸用内視鏡1
5の鉗子チャンネル17の全長と同じ長さであることが
望ましい。
【0022】(効果)可撓管用硬度可変装置1の内部を
減圧し、内部のガラス球12の摩擦によって可撓チュー
ブ2の可撓性が硬化するため、内視鏡などの可撓管の硬
度を任意に変化させることができ、その可撓管の挿入性
を向上させる。
【0023】(第1の実施形態の変形例)前記ガラス球
12は球状ではなく、例えば12面体などの多面体でも
よい。前記ガラス球12はガラスではなく、プラスティ
ックや金属の粒でもよい。前記ガラス球12は球ではな
く粉体でもよい。
【0024】また、図5(a)に示すように、吸引ポン
プ装置6に接続される吸引用チューブ21を複数本設
け、これらの吸引用チューブ21を、可撓チューブ2の
減圧室10内まで導入させるようにしてもよい。この場
合、減圧室10の先端側まで導入する吸引用チューブ2
1を設けるとよい。この場合、減圧室10の先端側まで
導入された吸引用チューブ21を通じて減圧室10の先
端部分にある生理食塩水13を直接に吸引するため、減
圧室10が長尺であっても確実に可撓チューブ2の全長
を所望の硬さに硬化させることができる。このとき、よ
り先端側にある吸引用チューブ21から吸引を開始すれ
ば、減圧によって吸引用チューブ12自体が潰れなくて
済むため、効率的に減圧・硬化が可能である。
【0025】また、図5(b)に示すように、減圧室1
0内に1本の吸引用チューブ21だけを減圧室10の先
端まで配設し、該吸引用チューブ21の表面に複数の穴
22を設ける構成でもよい。この構成によると、減圧室
10内が全長にわたり効率よく減圧できる。
【0026】また、図6に示すように、狭窄部11の通
路の減圧室10側の入口23に突起24を設けておく
と、その突起24が減圧時にガラス球12が入口23を
塞いでしまうことを防げる。なお、この図6では複数の
突起24を設けた例を示している。また、ガラス球12
は図示していない。
【0027】[第2の実施形態]本発明の第2の実施形
態を、図7を用いて説明する。 (構成)可撓管用硬度可変装置1の可撓チューブ2には
先端部分から手元側付近まで空洞からなる粒子収納用空
間としての加圧室30が形成され、可撓チューブ2の手
元側部分の内部には前記加圧室30に通じる小径の孔か
らなる狭窄部31が形成されている。加圧室30内には
粒子、例えば微小なガラス球12が複数個、略密な状態
で装填されている。狭窄部31内には加圧ロッド32の
ロッド部33が進退自在に挿通されている。ロッド部3
3の先端には加圧室30内に位置して設けられる押圧子
34が取り付けられている。押圧子34は加圧室30の
内面を滑り可撓チューブ2の前後方向に移動自在に設け
られている。
【0028】そして、後述する如く、加圧ロッド32を
押し進めることによりその押圧子34で加圧室30内に
装填した微小なガラス球12を前方へ押し付けることに
より前記粒子同士の圧接を制御する圧接制御手段を構成
している。
【0029】加圧ロッド32のロッド部33は複数のワ
イヤのより線からなり、全体として可撓性を有してい
る。ロッド部33の手元側端部は把持部3内に入り込
み、その手元側端には円柱形のピストンヘッド36が取
り付けられている。把持部3の内部はピストンヘッド3
6が気密を保ちながらスライド可能な円筒形状のシリン
ダ室37になっている。シリンダ室37の先端側部分に
は空気抜き孔38が設けられている。また、シリンダ室
37の手元側部分には内部に導通しているコネタタ39
が設けられている。このコネクタ39には図示していな
い外部のポンプ装置に通じるチューブ40が接続されて
いる。
【0030】シリンダ室37内において、ピストンヘッ
ド36よりも手元側に仕切られる空間にはチューブ40
を通じてポンプ装置まで加圧油41が満たされている。
そして、ポンプ装置が動作していない通常の状態ではピ
ストンヘッド36はシリンダ室37内の手元側に片寄っ
て位置する。このため、加圧ロッド32は押し込まれ
ず、可撓チューブ2内のガラス球12同士の接触圧力は
小さく、ガラス球12は加圧室30内で自由に移動で
き、可撓チューブ2は柔軟で任意形状に湾曲させること
が可能である。
【0031】この実施形態でも、可撓チューブ2の壁部
には網目状にガラス繊維が埋め込まれるなど、膨脹抑止
手段が組み込まれている。 (作用)この実施形態のものの作用を図7を参照して説
明する。図示しない操作手段を操作することによって図
示しないポンプ装置を駆動させると、ポンプ装置により
チューブ40及び把持部3のシリンダ室37内に満たさ
れている加圧油41が加圧され、そのシリンダ室37内
のピストンシリンダ機構によってピストンヘッド36を
先端側に押し進める。ピストンヘッド36が先端側へ移
動すると、加圧ロッド32も前進し、その加圧ロッド3
2の押圧子34も前進する。押圧子34が前進すると、
その押圧子34が加圧室30内でのガラス球12を先端
側へ押しやる。この結果、ガラス球12同士の接触圧力
が増加し、ガラス球12間の摩擦によって固化し、可撓
チューブ2の硬さを増加させる。可撓チューブ2の硬度
を元に戻すには、ポンプ装置を操作して減圧させること
によりピストンヘッド36を手元側に移動させ、加圧ロ
ッド32を後退させればよい。
【0032】また、可撓チューブ2の壁内に例えばガラ
ス繊維が埋め込まれているため、加圧時に可撓チューブ
2が軸方向あるいは長さ方向に過度に伸展しないように
なっている。なお、空気抜き孔38があるため、ピスト
ンヘッド36の移動に伴うシリンダ室37内の空気によ
る圧力変化はない。
【0033】(効果)′内部のガラス球12の摩擦によ
って可撓チューブ2が硬化するため、内視鏡などの可撓
管の硬度を任意に変化させることができ、可撓管の挿入
性を向上させる。
【0034】(第2の実施形態の変形例)前記ガラス球
12は球状ではなく12面体などの多面体でもよい。前
記ガラス球12はガラスではなく、プラスティックや金
属の粒でもよい。前記可撓チューブ2はその壁内にガラ
ス繊維を埋め込む構造ではなく可撓チューブ自体の材質
を非伸展性にしてもよい。前記加圧油41の加圧状態を
モニターする圧力計を設け、どこかのチューブが例えば
破損し、内部の圧力が急激に減少した場合にその圧力の
変化をとらえ、ポンプの動作を緊急停止させる安全装置
を設けたものとする。
【0035】[第3の実施形態] (構成)図8(a)は、一形態例に係る可撓管硬度可変
装置の一例の全体図を示している。この可撓管硬度可変
装置1は先端が閉塞された樹脂製の可撓チューブ2と、
この可撓チューブ2の手元側端に接続された把持部3を
備える。可撓チューブ2はこれを用いる可撓管、例えば
内視鏡の鉗子チャンネルに挿通・スライド可能な外径に
なっている。把持部3の底部には加圧チューブ51を接
続するためのコネクタ52が設けてある。コネクタ52
は可撓チューブ2の内部に導通している。加圧チューブ
51は外部のポンプ装置53に接続されている。ポンプ
装置53から可撓チューブ2内の収容室54まで生理食
塩水55が満たされている。
【0036】可撓チューブ2の壁面には長手方向に膨張
しないようにガラス繊維などの膨張抑止手段56が設け
られ、この膨張抑止手段56により可撓チューブ2内を
加圧しても可撓チューブ2の長さが変わらないようにな
っている。しかし、可撓チューブ2は径方向には多少膨
張可能なように形成されている。
【0037】また、可撓チューブ2の外表面には可撓
管、例えば内視鏡の鉗子チャンネルの内表面としっかり
係止されるように係止手段57が設けられている。係止
手段57は具体的には可撓チューブ2の外表面が粗され
ており、例えば、内視鏡のチャンネルチューブ内面との
摩擦係数が大きくなるようになっている。また、可撓チ
ューブ2の外表面に高分子ゴム製の滑り止めシートを貼
り付けた構成にしてもよい。
【0038】(作用)可撓チューブ2の硬度を上げたい
ときは外部のポンプ装置53を稼動し、可撓チューブ2
の収容室54内に加圧した生理食塩水55を流し込む。
すると、可撓チューブ2内が加圧されるため、可撓チュ
ーブ2は径方向に膨張し、可撓チューブ2の表面が張る
状態になる。可撓チューブ2の表面が張ると、可撓チュ
ーブ2の全体は直線化しようとして硬くなる。可撓チュ
ーブ2が硬くなると、この可撓チューブ2が挿入されて
いる可撓管、例えば内視鏡の鉗子チャンネルの挿入部の
可撓性が上がることになる。
【0039】すなわち、可撓チューブ2は径方向に多少
膨張するため、内視鏡のチャンネルチューブ内面と接触
し、その接触圧力のために内視鏡のチャンネルチューブ
は曲がりにくくなり、その結果、内視鏡の挿入部の可撓
性の硬さが上がる。可撓チューブ2の収容室54内に送
り込む加圧した生理食塩水55の圧力に応じてもその内
視鏡の挿入部の可撓性の硬さを調節できる。
【0040】さらに、可撓チューブ2の外表面は内視鏡
チャンネルチューブとの摩擦力が大きくなるように係止
手段57が設けられているため、よりチャンネルチュー
ブは曲がりにくくなり、内視鏡の可撓性は上がることに
なる。
【0041】このように、内視鏡の可撓性を変化させる
ことによって、内視鏡の挿入性を向上させることが可能
である。 (効果)この実施形態によれば、非常に簡単な構成で可
撓管の硬度可変を実現できる。
【0042】(第3の実施形態の変形例)図8(b)で
示す如く、可撓チューブ2内に形成する収容室54を独
立的に形成した複数の部屋に区画し、各収容室54には
個別に加圧チューブ58を導入したものである。これに
よれば各収容室54を独立して加圧できるため、可撓チ
ューブ2の硬さを部分的に区別して調節することができ
る。内視鏡の挿入性をより向上させることが可能であ
る。
【0043】また、前記可撓管用硬度可変装置1の可撓
チューブ2内に形成する収容室54の内部に満たす流体
は生理食塩水ではなく、水でもよいし、気体などの流体
でもよい。前記膨張抑止手段に用いるガラス繊維の代わ
りに超弾性ワイヤーなどの金属線を用いてもよい。前記
ポンプ装置による加圧状態をモニターする圧力計を設け
てもよい。加圧状態をモニターする圧力計を設けるだけ
ではなく、さらに可撓チューブ2が例えば破損し、内部
の液体が漏れたときなどの急激な圧力の変化をとらえ、
ポンプ装置の動作を緊急停止させる安全装置を設けても
よい。
【0044】<付記> 1.可撓管内に挿入してその可撓管の硬さを調節する可
撓管硬度可変装置において、前記可撓管内に挿入可能で
あり、内部に粒子収納用空間を形成した可撓チューブ
と、前記可撓チューブの空間内に装填された複数の粒子
と、前記可撓管を硬化させるときに前記粒子同士を圧接
させる圧接制御手段とを設けたことを特徴とする可撓管
硬度可変装置。
【0045】2.以下の事項は付記第1項に従属する。
前記可撓チューブが非伸展性の材料で作られている。前
記可撓チューブ内にチューブが膨張しないような膨張抑
止手段が設けられている。前記膨張抑止手段が可撓チュ
ーブ壁内に埋め込められたガラス繊維である。前記膨張
抑止手段が可撓チューブ壁内に埋め込められた金属ワイ
ヤである。前記粒子が球体である。前記粒子が粉体であ
る。前記粒子がガラス製である。前記粒子がセラミック
ス製である。前記粒子が金属製である。前記粒子が樹脂
製である。前記圧接制御手段が可撓チューブ内を減圧す
る手段である。前記圧接手段が可撓チューブ内を加圧す
る手段である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、可
撓管用硬度可変装置内の粒子同士を圧接させ、粒子の移
動を制限することによって、可撓管の湾曲形状を保った
まま可撓管用硬度可変装置を硬くできる。また、逆に圧
接をといてやれば可撓管用硬度可変装置を柔らかくでき
る。可撓管の湾曲形状を保ったまま任意に可撓性を変化
させることで、可撓管の挿入性及び操作性を向上させる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は第1の実施形態に係る可撓管硬度可変
装置の全体図、(b)はその可撓管用硬度可変装置の可
撓チューブと把持部の部分の拡大した縦断面図。
【図2】前記可撓管用硬度可変装置を装着した状態の内
視鏡の説明図。
【図3】前記可撓管用硬度可変装置の可撓チューブを硬
化させたときの可撓チューブ部分の拡大した縦断面図。
【図4】前記可撓管用硬度可変装置を装着して内視鏡を
大腸内に挿入するときの内視鏡の作用の説明図。
【図5】前記可撓管用硬度可変装置の変形例を示す可撓
チューブの縦断面図。
【図6】前記可撓管用硬度可変装置の他の変形例を示す
縦断面図。
【図7】第2の実施形態に係る可撓管用硬度可変装置の
全体の縦断面図。
【図8】(a)は第3の実施形態に係る可撓管硬度可変
装置の一例の全体の縦断面図、(b)は第3の実施形態
に係る可撓管硬度可変装置の他の例の全体の縦断面図。
【符号の説明】
1…可撓管用硬度可変装置、2…可撓チューブ、3…把
持部、4…吸引チユーブ、5…コネクタ、6…吸引ポン
プ装置、8…接続チューブ、10…減圧室、11…狭窄
部、12…ガラス球、13…生理食塩水、15…大腸用
内視鏡、17…鉗子チャンネル、18…挿入部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓管内に挿入してその可撓管の硬さを
    調節する可撓管硬度可変装置において、 前記可撓管内に挿入可能であり、内部に粒子収納用空間
    を形成した可撓チューブと、 前記可撓チューブの空間内に装填された複数の粒子と、 前記可撓管を硬化させるときに前記粒子同士を圧接させ
    る圧接制御手段とを設けたことを特徴とする可撓管硬度
    可変装置。
JP9179973A 1997-07-04 1997-07-04 可撓管用硬度可変装置 Withdrawn JPH1119030A (ja)

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