JPH11189046A - 盗難防止機能付きキャノピー装置 - Google Patents

盗難防止機能付きキャノピー装置

Info

Publication number
JPH11189046A
JPH11189046A JP9360033A JP36003397A JPH11189046A JP H11189046 A JPH11189046 A JP H11189046A JP 9360033 A JP9360033 A JP 9360033A JP 36003397 A JP36003397 A JP 36003397A JP H11189046 A JPH11189046 A JP H11189046A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roof
driver
seat
auxiliary
supporting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9360033A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuyuki Takahashi
廉幸 高橋
Toshihiko Shimizu
俊彦 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TAKAHASHI WORKS KK
Takahashi Works Co Ltd
Original Assignee
TAKAHASHI WORKS KK
Takahashi Works Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TAKAHASHI WORKS KK, Takahashi Works Co Ltd filed Critical TAKAHASHI WORKS KK
Priority to JP9360033A priority Critical patent/JPH11189046A/ja
Publication of JPH11189046A publication Critical patent/JPH11189046A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転席部を風雨や紫外線から守ると共に、頑
丈で搬送し易く取扱い容易なキャノピーを提供する。 【解決手段】 ルーフ2を支える支柱がルーフ2の支持
を司る支持支柱14a、14bと、上下動に寄与する一
対の補助支柱3a、3bとを備え、補助支柱3の両端連
結部5a、5bで相対する補助支柱3の方向Xa、Xb
へ揺動可能に補助支柱3の中央部近傍位置6で屈折自在
に枢支連結された屈折部7を有し、各屈折部7を上下方
向に対し垂直な上記連結部揺動方向Xa、Xbへ摺動支
持するスライド機構8を具備して、補助支柱3の伸屈動
作で支持支柱14を略上下方向に変位させて、補助支柱
3の屈折部7が略伸屈両端位置6で位置固定され、少な
くともルーフ下端位置Qでルーフ2が運転席部4近傍の
上方位置で運転席部4を覆い、ルーフ下端位置Qでルー
フ位置を位置固定するキーロック手段9を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、野外作業をおこな
う建設機械や農業機械にあって、車両の運転席部上方に
設けられる日除けルーフとルーフを支える支柱とを備
え、ルーフを上下に可動自在に構成されたキャノピーに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、野外作業をおこなう建設機械や農
業機械など車両の運転席部上方に設けられる日除けルー
フとルーフを支える支柱とを備えたものにキャノピーが
ある。
【0003】図6の51bで示す平板状のルーフが日除
けを構成し、ルーフ51bは支柱51a(図6にあって
は鍵状の支柱51aが対で設けられている。)で支えら
れてキャノピー51を構成している。
【0004】このルーフ51bは、作業運転者を直射日
光から守ると共に、作業運転者に雨が直接かからぬよう
に設けられている。
【0005】図6において、60はショベルカー、60
aはショベルカー本体、53は座席シート53aと操作
レバー53bとロックレバー53cと操作パネル53d
とキー52とを備えた運転席部、61はアーム部を各々
示す。
【0006】なお、このショベルカー60の搬送は、ア
ーム部61が搬送の邪魔とならぬように図6に示すコン
パクトに折り畳まれた形状でトレーラなどに乗せられて
運ばれるものである。
【0007】ここで、図6のL2で示すキャノピーの高
さがアーム部61の高さL3より遥かに高い位置にある
ため、高さ制限の多い都心部などにあっては、キャノピ
ーの突出L1が際だって大きく搬送しづらいという問題
がある。
【0008】そこで近年、建設機械や農業機械など車両
の運転席部上方に設けられる日除けルーフとルーフを支
える支柱とを備え、ルーフを上下に可動自在に構成され
たキャノピーが提案されている。
【0009】その中にあって、特開平8−72743号
公報や実開昭59−125568号公報などにあって
は、簡易的に支柱部51aが折り畳まれるか、取り外さ
れるかの工夫がなされている。
【0010】このような従来の構成にあっては、ルーフ
は作業運転者を日光や雨などから守ると共に、簡易的に
支柱部51aが折り畳まれるなどして搬送を容易にする
ものであった。
【0011】一方、実開平6−14253号公報はキャ
ノピのルーフを利用して下端位置で運転席部に直接雨が
当たらぬように提案されたものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の固定式キャ
ノピーの構成においては、位置固定されたキャノピーで
作業運転者を日光や雨などから守るもので、とても安価
に構成できる点で極めて有効な手段であった。
【0013】しかしながら、作業終了後に工事現場など
に放置され、図6のL1で示す突出空間が作業が容易に
できるように極めて大きいため、L1の空間から運転席
部53の操作パネル53dや座席シート53aなどが、
太陽光の紫外線や風雨、工事現場の粉塵等にさらされて
痛み易いという問題を有するものであった。
【0014】すなわち、計器部や座席が本体機器部より
早く痛んでしまうことから、機器の寿命が得られず、メ
ンテナンスや交換をおこなうことで機器の延命を図る必
要があり、ランニングコストが高く付くという問題があ
った。
【0015】さらに、作業開始前に風雨があると、座席
部や操作部が泥だらけになってしまうため、清掃をしな
いと作業を開始できないという問題があった。
【0016】また、特開平8−72743号公報や実開
昭59−125568号公報などの支柱部51aが折り
畳まれるか、取り外されるかの構造を有するものは、簡
易的にキャノピーの高さを抑えて搬送を容易にするもの
で、計器部や座席の延命を図る点では必ずしも満足でき
る構成のものではなかった。
【0017】すなわち、高さを抑えるために簡易的に前
屈するだけの構造では、雨水の進入を防げず延命上問題
であると共に、紫外線などによる機器の劣化を防止する
ことができず問題であった。
【0018】一方、実開平6−14253号公報はキャ
ノピのルーフを利用して下端位置で運転席部に直接雨が
当たらぬように構成されたものである。
【0019】この構成にあっては、雨水の進入を防ぎ、
紫外線などから機器の劣化を防止することができる。
【0020】しかしながら、図6に示す座席シート53
aや操作レバー53bなど運転席部53の突起物が邪魔
をして、ルーフ51bをそれ以上に下げることができ
ず、外部の人間であっても容易にカバー内へ手を挿入し
て操作レバー53b、53cや操作パネル53dを操作
することやキー52の挿入ができ、夜間無人の工事現場
に放置すると、いたずらや計器盗難などで機器の破損や
紛失或いは、機械(車両)そのものの盗難を招くなど問
題を有するものであった。
【0021】そこで、手軽に運転席部を風雨や紫外線か
ら守り機器の延命が図れて、搬送し易い安価な構成で、
いたずらや盗難にも対処するキャノピーが望まれてい
た。
【0022】本発明は、運転席部を風雨や紫外線から守
ると共に、頑丈で搬送し易く取扱い容易なキャノピーを
提供することを目的とする。
【0023】また、運転席部内へのいたずらや機器盗難
の防止をおこなう装置を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明の盗難防止機能付
きキャノピー装置は、上記従来例の問題点を解決するた
め、野外作業をおこなう建設機械及び農業機械にあっ
て、車両の運転席部上方に設けられる日除けルーフとル
ーフを支える支柱とを備え、ルーフが上下に可動自在に
構成されたキャノピーにおいて、ルーフを運転席部の略
後方位置で支える支柱がルーフの支持を司る支持支柱
と、支持支柱は別のルーフの上下動に寄与する少なくと
も一対の補助支柱とを備え、補助支柱の両端連結部で相
対する補助支柱の方向へ揺動可能に補助支柱の中央部近
傍位置で屈折自在に枢支連結された屈折部を有し、各屈
折部を上下方向に対し垂直な上記連結部揺動方向へ摺動
支持するスライド機構を具備して、補助支柱の伸屈動作
で支持支柱を略上下方向に変位させるものであって、補
助支柱の屈折部が略伸屈両端位置で位置固定され、少な
くともルーフ下端位置でルーフが運転席部近傍の上方位
置で運転席部を覆うものであって、ルーフ下端位置でル
ーフ位置を位置固定するキーロック手段を備えて、運転
席部を保護して成るものであることを特徴とする。
【0025】また、ルーフ下面にルーフより面幅小なる
部材でルーフ下面に略平行格納されてなる内部ルーフ
と、ルーフを上下に可動する可動動力を受けて、内部ル
ーフをルーフ下方で上下に連動して可動する連結手段と
を備えることが好適である。
【0026】また、伸屈自在に構成された補助支柱が、
屈折時に弾性力の蓄積をおこない伸張時に蓄積された弾
性力の解放をおこなう弾性力蓄積手段を具備して、弾性
力蓄積手段の弾性力の蓄積及び解放が補助支柱の中央部
近傍位置に設けられたスライド機構部で作用するよう構
成されてなることが好適である。
【0027】さらに、伸屈自在に構成された補助支柱の
上端連結部の枢支回転軸の回動方向を反転伝動するルー
フ下面位置に設けられたトランスミッション部と、トラ
ンスミッション部の回転伝動力を受けてルーフ下降時に
連動してルーフ下面からルーフ側面へ回動するサイドル
ーフとを備えて、ルーフ下端位置で運転席部の側面を保
護してなるか、または伸屈自在に構成された補助支柱の
上端連結部の枢支回転軸の回動方向を反転伝動するルー
フ下面位置に設けられたトランスミッション部と、トラ
ンスミッション部の回転伝動力を受けてルーフ下降に連
動してルーフ下面からルーフ下方へ変位するインナール
ーフとを備えて、インナールーフがルーフ下端位置で運
転席部の突起物に勘合して運転席部の操作面を保護して
なることがいたずらや盗難防止に効果あるものとなる。
【0028】
【実施の実施の形態】本発明の実施の形態について図1
〜図5を参照して簡単に説明する。
【0029】図1〜図3に示す第1実施例の盗難防止機
能付きキャノピー装置1は、ルーフ2を運転席部4の略
後方位置で支える支柱がルーフ2の支持を司る支持支柱
14a、14bと、支持支柱14とは別のルーフ2の上
下動に寄与する少なくとも一対の補助支柱3a、3bと
を備え、補助支柱3の両端連結部5a、5bで相対する
補助支柱3の方向Xa、Xbへ揺動可能に補助支柱3の
中央部近傍位置6で屈折自在に枢支連結された屈折部7
を有し、各屈折部7を上下方向に対し垂直な上記連結部
揺動方向Xa、Xbへ摺動支持するスライド機構8を具
備して、補助支柱3の伸屈動作で支持支柱14を略上下
方向に変位させるものであって、補助支柱3の屈折部7
が略伸屈両端位置6で位置固定され、少なくともルーフ
下端位置Qでルーフ2が運転席部4近傍の上方位置で運
転席部4を覆うものであって、ルーフ下端位置Qでルー
フ位置を位置固定するキーロック手段9を備えている。
【0030】また、ルーフ下面2aにルーフ2より面幅
小なる部材でルーフ下面2aに略平行格納されてなる内
部ルーフ20と、ルーフ2を上下に可動する可動動力を
受けて、内部ルーフ20をルーフ下方で上下に連動して
可動する連結手段11とを備えている。
【0031】さらに、伸屈自在に構成された補助支柱3
が、屈折時(Q方向位置)に弾性力の蓄積をおこない伸
張時(P方向位置)に蓄積された弾性力の解放をおこな
う弾性力蓄積手段10を具備して、弾性力蓄積手段10
の弾性力の蓄積及び解放が補助支柱3の中央部近傍位置
6に設けられたスライド機構部8で作用するよう構成さ
れている。
【0032】そして、伸屈自在に構成された補助支柱3
の上端連結部5aの枢支回転軸の回動方向RをS方向へ
反転伝動するルーフ下面位置2aに設けられたトランス
ミッション部11と、トランスミッション部11の回転
伝動力(S方向回転)を受けてルーフ下降時(Q方向動
作)に連動してルーフ下面2aからルーフ側面2bへ回
動するサイドルーフ12とを備えて、ルーフ下端位置Q
で運転席部4の側面を保護するものである。
【0033】次に図4〜図5に示す第2実施例の盗難防
止機能付きキャノピー装置1は、第1実施例のサイドル
ーフに変えて、伸屈自在に構成された補助支柱3の上端
連結部5aの枢支回転軸の回動方向RをS方向へ反転伝
動するルーフ下面位置2aに設けられたトランスミッシ
ョン部11と、トランスミッション部11の回転伝動力
(S方向回転)を受けてルーフ下降時(Q方向動作)に
連動してルーフ下面2aからルーフ下方Vへ変位するイ
ンナールーフ13とを備えて、インナールーフ13がル
ーフ下端位置Qで運転席部4の突起物4a〜4cに勘合
して運転席部4の操作面4dを保護するものである。
【0034】(作用)本発明は上記構成によって、次の
ような作用を営むことができる。すなわち、一対の補助
支柱が補助支柱の両端連結部で相対する補助支柱の方向
へ揺動可能に補助支柱の中央部近傍位置で屈折自在に枢
支連結された屈折部を有し、屈折部を上下方向に対し垂
直な上記連結部揺動方向へ摺動支持するスライド機構を
具備することから、スライド機構で摺動支持される補助
支柱の屈折部による伸屈動作で極めて容易に簡単な構造
でルーフを略上下方向に変位させることができ、しかも
支持支柱を介しておこなわれることから強度を持たせる
支柱構造で、ルーフは運転席や操作パネルが設置された
運転席部上方位置を覆うことができる。この運転席部を
覆うルーフ下端位置でキーロックがおこなわれることで
運転席部を保護することができる。
【0035】したがって、上記構成のキャノピーにあっ
ては下降位置のルーフは搬送が容易で、かつ工事現場に
放置される際も運転席部を風雨や紫外線から守ることが
できる。
【0036】また、伸屈自在に構成された補助支柱が、
屈折時に弾性力の蓄積をおこない伸張時に蓄積された弾
性力の解放をおこなう弾性力蓄積手段を具備して、弾性
力蓄積手段の弾性力の蓄積及び解放が補助支柱の中央部
近傍位置に設けられたスライド機構部で作用するもので
あれば、ルーフ自重を弾性力蓄積手段の弾性力でキャン
セルできることから、ルーフを容易に上下動させること
ができる。
【0037】そして、弾性力が補助支柱の中央部近傍位
置に設けられたスライド機構部で作用するものであれ
ば、弾性力の蓄積解放範囲をルーフ可動範囲全域に設け
ずとも中央部に設けられたスライド機構部のある半分の
領域に蓄積解放範囲を設ければよく弾性力蓄積手段を小
型簡略化することができる。
【0038】さらに、伸屈自在に構成された補助支柱の
上端連結部の枢支回転軸の回動方向を反転伝動するルー
フ下面位置に設けられたトランスミッション部と、トラ
ンスミッション部の回転伝動力を受けてルーフ下降時に
連動してルーフ下面からルーフ側面へ回動するサイドル
ーフとを備えて、ルーフ下端位置で運転席部の側面を保
護してなるものであれば、伸屈動作に連動して回転する
トランスミッション部の伝動力でルーフ下面からルーフ
側面へサイドルーフを可動することができる。
【0039】このサイドルーフは、座席シートや操作レ
バーなどの運転席部の突起物がルーフの下降を阻害して
ルーフ下端位置に制限が生じるため、その運転席部の空
間を側面に張り出すサイドルーフで補い運転席部を覆う
ものである。
【0040】このように、ルーフの下降時は下降に応じ
てサイドルーフを連動してルーフ下面より開き、ルーフ
上昇時は上昇に応じてサイドルーフを連動してルーフ下
面に収納することで、手動で個別に開閉せずとも、自動
でサイドルーフの開閉をおこなうことができ安価で取扱
い容易であると共に、トランスミッションに連動したサ
イドルーフは振動や衝撃などで固定が緩み落下すること
がなく安全である。
【0041】一方、伸屈自在に構成された補助支柱の上
端連結部の枢支回転軸の回動方向を反転伝動するルーフ
下面位置に設けられたトランスミッション部と、トラン
スミッション部の回転伝動力を受けてルーフ下降に連動
してルーフ下面からルーフ下方へ変位するインナールー
フとを備えて、インナールーフがルーフ下端位置で運転
席部の突起物に勘合して運転席部の操作面を保護してな
るものであれば、伸屈動作に連動して回転するトランス
ミッション部の伝動力でルーフ下面からルーフ下方へイ
ンナールーフを可動することができる。
【0042】このインナールーフは、座席シートや操作
レバーなどの運転席部の突起物がルーフの下降を阻害し
てルーフ下端位置に制限が生じるため、その運転席部の
空間にある突起物に勘合して貫通させることで、例えば
操作面までインナールーフを下降させて運転席部の操作
面を覆って保護するものである。
【0043】このように、ルーフの下降時は下降に応じ
てインナールーフを連動してルーフ下面より下降させ
て、ルーフ上昇時は上昇に応じてインナールーフを連動
してルーフ下面に収納することで、手動で個別に開閉せ
ずとも、自動でインナールーフの開閉をおこなうことが
でき安価で取扱い容易であると共に、トランスミッショ
ンに連動したインナールーフは振動や衝撃などで固定が
緩み落下することがなく安全である。
【0044】なお、本発明は上記構成を備えることで、
次のような特徴ある作用を営むことができる。すなわ
ち、ルーフ下面にルーフより面幅小なる部材でルーフ下
面に略平行格納されてなる内部ルーフと、ルーフを上下
に可動する可動動力を受けて、内部ルーフをルーフ下方
で上下に連動して可動する連結手段とを備えるものであ
れば、ルーフを下降させた際に、その下降中にサイドル
ーフやインナールーフなどの内部ルーフを自動的にセッ
トすることができる。これは、一人作業が困難な構成の
ルーフを多くの手間(工具を使っての複数の作業)をか
けてルーフを降ろして内部ルーフを各々セットしなけれ
ばならないものを、手軽に少ない工程(ロック解除−押
下げ−ロック)で作業を完了できることから、従来から
作業終了後の延命処理が面倒くさく作業者にわざわざ余
計な作業を強いていたものを極めて容易に延命処理を施
し、しかも盗難防止の対策を施せる点にも特徴がある。
【0045】すなわち、ルーフ下降位置でキーロックさ
れることで、キーロック位置が何れの構成位置(ルー
フ、支柱、弾性力蓄積手段またはスライド機構)であっ
てもサイドルーフやインナールーフが上記構成からも明
白なようにトランスミッションを介して位置固定できる
ためルーフを上昇させない限りこれら内部ルーフのみを
めくり上げることができない。
【0046】さらに、ルーフを上昇させる際もスライド
機構部に作用する弾性力蓄積手段により、極めて容易に
ルーフを持ち上げることができ、その上昇中に内部ルー
フを自動的にルーフ内に格納することができる。この格
納された内部ルーフはトランスミッションを介して自動
的に位置固定される連結構造であるため、人が固定した
ピンのセットミスや緩みなどが発生しないことから、振
動や衝撃で作業者の頭上へそのまま落下してしまうこと
のない構造となっている。
【0047】すなわち、上記示す本発明の盗難防止機能
付きキャノピー装置は、運転席部を風雨や紫外線から守
ると共に、頑丈で搬送し易く取扱い容易という効果を奏
する。
【0048】また、運転席部内へのいたずらや機器盗難
の防止を実現することができる。
【0049】
【実施例】以下本発明の実施例について、図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1〜図3は本発明の実施例を
示すもので、本機をショベルカー(建設機械)に適用し
たものである。
【0050】図1の1はルーフ2と、支持支柱14a、
14bと、両端の連結部5a、5bと屈折部7とを有す
る一対の補助支柱3a、3bと、揺動方向Xa、Xbへ
摺動支持するスライド機構8と、伸屈両端位置P、Qで
ルーフ位置を位置固定するキーロック手段9とを備えた
盗難防止機能付キャノピー装置である。
【0051】この盗難防止機能付キャノピー装置1は、
野外作業をおこなうショベルカー(建設機械)に適用さ
れていて、車両の運転席部4上方に設けられる日除けル
ーフ2とルーフ2を支える支柱3とを備え、ルーフ2が
下方に可動自在に構成されている。
【0052】図1(a)においては、ルーフ2を運転席
部4の略後方位置で支える支柱はルーフ2の支持を司る
支持支柱14a、14bと、支持支柱14とは別のルー
フ2の上下動に寄与する少なくとも一対の補助支柱3
a、3bとを備えている。
【0053】そして、支持支柱14は支柱の強度に寄与
するもので、ルーフ2の下降に応じて下方へ下降するよ
う設けられている。
【0054】一方、ルーフ2を運転席部4の略後方位置
で支える少なくとも一対の補助支柱3a、3bは、補助
支柱3の上下両端連結部5a、5bで相対する補助支柱
3の方向Xa、Xbへ揺動可能に支持されている。
【0055】そして、補助支柱3の中央部近傍位置6で
屈折自在に枢支連結された屈折部7が、各屈折部7を上
下方向に対し垂直な連結部揺動方向Xa、Xbへ各々摺
動支持するスライド機構(スライド円柱棒)8でスライ
ド自在に構成されている。
【0056】そこで、屈折部7のスライドで、補助支柱
3が伸屈動作をおこないルーフ2を略上下方向に変位さ
せている。
【0057】補助支柱3(ルーフ2)は伸張位置Pと屈
折位置Qとで位置固定されて、ルーフ下端位置Qでルー
フ2は運転席部4の上方位置で運転席部4を覆い、ルー
フ位置を位置固定するキーロック手段(鍵)9でキーロ
ックされるものである。
【0058】また、スライド機構8を介して伸屈自在に
構成された補助支柱3が、屈折時(Q方向位置)に弾性
力の蓄積(空気圧縮)をおこない伸張時(P方向位置)
に蓄積された弾性力(圧縮空気)の解放をおこなう弾性
力蓄積手段(エアーダンパ)10を具備している。
【0059】このエアーダンパ10は、図の6で示す位
置で弾性力の蓄積及び解放がおこなわれている。すなわ
ち、補助支柱長の中央部近傍位置6に設けられたスライ
ド機構部8の中央位置に設けられた当たり部材8aで作
用するよう構成されている。
【0060】図1(a)は補助支柱3の伸張状態(ルー
フP位置方向)を示し、一方図1(b)は補助支柱3の
屈折状態(ルーフQ位置方向)を示している。
【0061】また、図2(a)は図の3で示す補助支柱
の伸張状態であるが、ここで運転席部4には固定レバー
4aや操作レバー4b、座席シート4cなどの突起物が
あり、ルーフ2の下降には限界がある。
【0062】図2(b)は座席シート上までルーフ2を
下降させた屈折状態を示している。一方図の12で示す
サイドルーフは、伸張状態で図3(a)の2aで示すル
ーフ2の低面に格納されている。
【0063】このサイドルーフ12(内部ルーフ20)
はルーフ2の下降時に連動して開くように構成されてい
る。すなわち、ルーフ下面2aにルーフ2より面幅小な
る部材でルーフ下面2aに略平行格納されてなる内部ル
ーフ20と、ルーフ2を上下に可動する可動動力を受け
て、内部ルーフ20をルーフ下方で上下に連動して可動
するトランスミッション(連結手段)11とを備えて、
下降時に連結手段11を介して連動して開くように構成
されている。
【0064】図1(b)のRで示す回転は、補助支柱3
の屈折部7が屈折して図のXa、Xb方向へスライドし
た際に生じる連結部5の軸回転方向を示すものである。
そこで、上端連結部5aの枢支回転軸の回転力(回動方
向R)を図3(a)のSで示す方向へ反転伝動するルー
フ下面位置2aに設けられたトランスミッション部11
で捕らえている。
【0065】そして、トランスミッション部11の回転
伝動力(S方向回転)でルーフ下降時(Q方向動作)に
連動してルーフ下面2aから図3(b)の2bで示すル
ーフ側面へサイドルーフ12回動させている。
【0066】このサイドルーフ12はルーフ下端位置Q
で図2(b)の4で示す突起物のある運転席部を側面か
ら保護するものである。
【0067】次に、本発明の第2の実施例を図4〜図5
を参照して説明する。
【0068】第2実施例は第1実施例の側面へ回動する
サイドルーフ12をルーフ低面方向へ更に変位するイン
ナールーフ13(内部ルーフ20)に変更した点に特徴
がある。すなわち図5(a)、図5(b)は、図3の1
2を13に変更してルーフ低面2aから更に下方へ変位
するよう変更したものである。
【0069】したがって、第2実施例のその他の構成は
第1実施例のそれと共通しているので図4、図5におい
て共通部分に同一符号を付し詳細な説明を省略する。
【0070】図4(a)に示す3は、第1実施例同様に
補助支柱の伸張状態である。同様に運転席部4には固定
レバー4aや操作レバー4b、座席シート4cなどの突
起物があり、ルーフ2の下降には限界がある。
【0071】図4(b)は座席シート上までルーフ2を
下降させた屈折状態を示している。一方図の13で示す
インナールーフは、伸張状態で図4(a)の2aで示す
ルーフ2の低面に格納されている。
【0072】このインナールーフ12はルーフ2の下降
時に連動して変位するように構成されている。
【0073】すなわち、図1(b)のRで示す回転は、
補助支柱3の屈折部7が屈折して図のXa、Xb方向へ
スライドした際に生じる連結部5の軸回転方向を示すも
のである。そこで、上端連結部5aの枢支回転軸の回転
力(回動方向R)を図5(a)のSで示す方向へ反転伝
動するルーフ下面位置2aに設けられたトランスミッシ
ョン部11で捕らえている。
【0074】そして、トランスミッション部11の回転
伝動力(S方向回転)でルーフ下降時(Q方向動作)に
連動してルーフ下面2aから図5(b)のVで示すルー
フ下方へインナールーフ13を変位させている。
【0075】この変位は、上記回転力が図の13aで示
すアームをS方向へ回動させて、インナールーフ13上
に設けられたスライドガイド13b上をアーム13aが
スライドすることで得られるものである。
【0076】そして、インナールーフ13がルーフ下端
位置Qで運転席部4の突起物4a〜4cに図の13cで
示す勘合部に勘合して運転席部4の操作面4dを保護す
るものである。
【0077】以上のように上記実施例によれば、手軽に
運転席部を風雨や紫外線から守り機器の延命が図れて、
搬送し易い安価な構成で、いたずらや盗難にも対処する
キャノピーを実現することができる。
【0078】なお、本実施例においては、少なくとも一
対の補助支柱3がスライド屈折する例を示したが、補助
支柱3は複数であってもかまわないし、少なくとも一対
の補助支柱3がスライド屈折するものであれば、他の支
柱(支持支柱14)は上記下方へ下降するような構造の
ものでなくとも例えば強度を司るものであれば伸縮柱構
造の支柱であってもかまわない。また、スライド機構8
はスライド棒に限定するものでなく、ボールネジ等で構
成されるものであってもよい。さらに、実施例において
は弾性力蓄積手段10はエアーダンパとしたが、スライ
ド機構部8に作用するものであればバネなどを利用する
ようなものであってもかまわない。また、内部ルーフ2
0はサイドルーフ12とインナールーフ13とを組み合
わせた構成としてもかまわない。すなわち本発明は上記
実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づ
き種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から
排除するものではない。
【0079】
【発明の効果】本発明によれば、運転席部を風雨や紫外
線から守ると共に、頑丈で搬送し易く取扱い容易という
効果を奏する。
【0080】また、運転席部内へのいたずらや機器盗難
の防止を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すものであって
(a)、(b)は各々斜視図。
【図2】その側面を示す(a)、(b)は側面図。
【図3】サイドルーフを示すものであって、(a)低面
図、(b)断面図。
【図4】本発明の第2実施例を示すものであって
(a)、(b)は各々側面図。
【図5】インナールーフを示すものであって、(a)低
面図、(b)断面図。
【図6】従来例を示す斜視図。
【符号の説明】
1 盗難防止機能付きキャノピー装置 2 ルーフ 2a ルーフ下面位置 2b ルーフ側面 3、3a、3b 補助支柱 4 運転席部 4a〜4c 突起物 4d 操作面 5、5a、5b 連結部 6 中央部近傍位置 7 屈折部 8 スライド機構 9 キーロック手段 10 弾性力蓄積手段 11 トランスミッション部 12 サイドルーフ 13 インナールーフ 14、14a、14b 支持支柱 20 内部ルーフ Xa、Xb 連結部揺動方向 P 伸張位置 Q 屈折位置(ルーフ下端位置) V ルーフ下方

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 野外作業をおこなう建設機械及び農業機
    械にあって、車両の運転席部上方に設けられる日除けル
    ーフとルーフを支える支柱とを備え、ルーフが上下に可
    動自在に構成されたキャノピーにおいて、 上記ルーフを運転席部の略後方位置で支える支柱がルー
    フの支持を司る支持支柱と支持支柱とは別のルーフの上
    下動に寄与する少なくとも一対の補助支柱とを備え、 補助支柱の両端連結部で相対する補助支柱の方向へ揺動
    可能に補助支柱の中央部近傍位置で屈折自在に枢支連結
    された屈折部を有し、 各屈折部を上下方向に対し垂直な上記連結部揺動方向へ
    摺動支持するスライド機構を具備して、補助支柱の伸屈
    動作で支持支柱を略上下方向に変位させるものであっ
    て、 上記補助支柱の屈折部が略伸屈両端位置で位置固定さ
    れ、少なくともルーフ下端位置でルーフが運転席部近傍
    の上方位置で運転席部を覆うものであって、 上記ルーフ下端位置でルーフ位置を位置固定するキーロ
    ック手段を備えて、運転席部を保護して成るものである
    ことを特徴とする盗難防止機能付きキャノピー装置。
  2. 【請求項2】 ルーフ下面にルーフより面幅小なる部材
    でルーフ下面に略平行格納されてなる内部ルーフと、ル
    ーフを上下に可動する可動動力を受けて、内部ルーフを
    ルーフ下方で上下に連動して可動する連結手段とを備え
    た請求項1記載の盗難防止機能付きキャノピー装置。
  3. 【請求項3】 伸屈自在に構成された補助支柱が、屈折
    時に弾性力の蓄積をおこない伸張時に蓄積された弾性力
    の解放をおこなう弾性力蓄積手段を具備して、 弾性力蓄積手段の弾性力の蓄積及び解放が補助支柱の中
    央部近傍位置に設けられたスライド機構部で作用するよ
    う構成されてなる請求項1または2記載の盗難防止機能
    付きキャノピー装置。
  4. 【請求項4】 伸屈自在に構成された補助支柱の上端連
    結部の枢支回転軸の回動方向を反転伝動するルーフ下面
    位置に設けられたトランスミッション部と、 トランスミッション部の回転伝動力を受けてルーフ下降
    時に連動してルーフ下面からルーフ側面へ回動するサイ
    ドルーフとを備えて、ルーフ下端位置で運転席部の側面
    を保護してなる請求項2または3記載の盗難防止機能付
    きキャノピー装置。
  5. 【請求項5】 伸屈自在に構成された補助支柱の上端連
    結部の枢支回転軸の回動方向を反転伝動するルーフ下面
    位置に設けられたトランスミッション部と、 トランスミッション部の回転伝動力を受けてルーフ下降
    に連動してルーフ下面からルーフ下方へ変位するインナ
    ールーフとを備えて、インナールーフがルーフ下端位置
    で運転席部の突起物に勘合して運転席部の操作面を保護
    してなる請求項2、3または4記載の盗難防止機能付き
    キャノピー装置。
JP9360033A 1997-12-26 1997-12-26 盗難防止機能付きキャノピー装置 Pending JPH11189046A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9360033A JPH11189046A (ja) 1997-12-26 1997-12-26 盗難防止機能付きキャノピー装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9360033A JPH11189046A (ja) 1997-12-26 1997-12-26 盗難防止機能付きキャノピー装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11189046A true JPH11189046A (ja) 1999-07-13

Family

ID=18467558

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9360033A Pending JPH11189046A (ja) 1997-12-26 1997-12-26 盗難防止機能付きキャノピー装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11189046A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013220814A (ja) * 2012-04-12 2013-10-28 Joseph Voegele Ag 道路建設機械の運転台用のドライバー屋根
CN109795437A (zh) * 2019-01-11 2019-05-24 安徽工程大学 一种保障司机安全的公交车驾驶室

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013220814A (ja) * 2012-04-12 2013-10-28 Joseph Voegele Ag 道路建設機械の運転台用のドライバー屋根
US8950803B2 (en) 2012-04-12 2015-02-10 Joseph Voegele Ag Driver roof for the control platform of a road making machine
CN109795437A (zh) * 2019-01-11 2019-05-24 安徽工程大学 一种保障司机安全的公交车驾驶室

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6598704B2 (en) Truck catwalk system
CN100414067C (zh) 发动机罩门的锁定及解锁装置
US6494814B1 (en) Rope type folding mechanism for an exercise treadmill
US6533707B2 (en) Folding mechanism for an exercise treadmill
US6488069B1 (en) Rain dump structure for awning
US6705825B2 (en) Lift gate device
HU222207B1 (hu) Oldalfal egy jármű felépítményéhez
KR20090059359A (ko) 소방차용 다기능 바스켓
JPH11189046A (ja) 盗難防止機能付きキャノピー装置
JPH11189045A (ja) 盗難防止機能付きキャノピー装置
JP2008074580A (ja) エレベータかごの整風装置
JP3235282B2 (ja) 産業車両のセーフティバー
RU2307062C2 (ru) Устройство для подъема и раскладывания мачты и для подъема стрелы подъемного крана
JP4170820B2 (ja) 梯子支持装置及びそれを具備した梯子
JPH11189049A (ja) 盗難防止機能付きキャノピー装置
JPH09301049A (ja) 荷物運搬車両の荷台のカバー装置
JPH11189048A (ja) 盗難防止機能付きキャノピールーフ装置
KR20190114681A (ko) 접이식 캐빈 장치
KR200215866Y1 (ko) 콘크리트 펌프카의 바닥플레이트
JP3051061U (ja) 車両用昇降装置におけるプラットホームの手摺自動起伏装置
JP3005859U (ja) 伸縮式移動型車庫
JP4411619B2 (ja) 車両用昇降装置における手摺自動起伏装置
JP2702053B2 (ja) 荷役設備における防風雨装置
JP3125034U (ja) 無断駐車防止装置
WO2006019308A1 (en) A tent for attachment on a roof of a vehicle and a method for erecting a tent from a vehicle