JPH11189020A - タイヤ滑り止め具の締付用ベルト - Google Patents

タイヤ滑り止め具の締付用ベルト

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JPH11189020A
JPH11189020A JP9361153A JP36115397A JPH11189020A JP H11189020 A JPH11189020 A JP H11189020A JP 9361153 A JP9361153 A JP 9361153A JP 36115397 A JP36115397 A JP 36115397A JP H11189020 A JPH11189020 A JP H11189020A
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関口  巧
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タイヤ滑り止め具の締付用ベルトが掛け止め
されるフックとの摺接面側の表面組織の耐摩耗性を、こ
れとは反対の面側の表面組織の耐摩耗性よりも増強させ
る。 【解決手段】 締付用ベルト10のフックとの摺接面側
(図2における上面側)の表面組織20aの厚さを、下
面側の表面組織20bの厚さよりも厚くする。上記表面
組織が経糸及び緯糸による二重織り構造とされている場
合は、上面側の表面組織20aの経糸21aを2本(複
数本)ずつ1本の緯糸22と互いに交錯させる。上記以
外の手段としては、上面側の表面組織20aの経糸21
aは、下面側の表面組織20bの経糸21bの太さより
も大きい糸を用いて、これに緯糸を1本宛交錯させる
か、あるいは、上面側の表面組織20aの経糸21a
は、下面側の表面組織20bの経糸21bの太さよりも
大きい糸を2本(複数本)ずつ用いて、これに1本の緯
糸22を互いに交錯させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、タイヤ滑り止め
具の滑り止め具をタイヤに締め付けて密着させる締付用
ベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、非金属製タイヤ滑り止め具をタイ
ヤに装着するときは、タイヤ滑り止め具のタイヤ周方向
に沿う側縁に所定間隔毎に止着されているフックに非伸
長性の締付用ベルトをリング状に掛け止めし、ゴムバン
ド、ワンウェイバックル等による締付力を上記締付用ベ
ルトに与えてタイヤ滑り止め具をタイヤに密着させる形
式の締付具が使用されている。
【0003】上記締付用ベルトは、車両走行中にタイヤ
滑り止め具のフックとの間での相対的な摺動による摩擦
を受けているため、フックとの摺接面に当たる側の表面
が摩耗・損傷を受けやすいという問題があり、このよう
な問題を解決するための技術文献として、たとえば実開
平1−99705号、実用新案登録第2512491
号、実公平7−51308号等の実用新案に関する各種
公報が刊行されている。
【0004】上記実開平1−99705号公報に記載さ
れたタイヤ滑り止め具用紐は、ほぼ長さ方向に延びる高
強度低伸度繊維よりなる芯組織と、合成繊維のモノフィ
ラメント糸よりなる表面組織とよりなるものとされてい
る。
【0005】実用新案登録第2512491号公報に記
載されたタイヤ滑り止め具用ベルトは、長さ方向に延び
る高強度繊維よりなる芯組織と、該芯組織の外周を被覆
する表面組織とからなり、前記表面組織のうち、タイヤ
滑り止めネットの掛止フックに接触する底面及び両側面
部分はモノフィラメント糸で形成され、他の部分はマル
チフィラメント糸で形成されるか、また、前記芯組織と
表面組織とにおける表面組織をフィラメント糸で形成
し、さらにこの表面組織の全面を耐摩耗性の樹脂層によ
り被覆するか、あるいは前記表面組織を形成する個々の
マルチフィラメント糸を耐摩耗性の樹脂で被覆するもの
である。
【0006】実公平7−51308号公報に記載された
タイヤ滑り止め具用ベルトは、長さ方向に延びる高強度
繊維よりなる芯組織と、該芯組織の外周を被覆する表面
組織とからなり、前期表面組織が高強力ポリエチレン繊
維のマルチフィラメント糸で形成されているものであ
る。
【0007】上記技術文献は、いずれもタイヤ滑り止め
具の締付用ベルトを芯組織と表面組織とにより構成し、
表面組織を形成する繊維ないし糸の材質、撚り構造を特
定するか、あるいは耐摩耗性樹脂を被覆したものであ
る。これらの締付用ベルトにはタイヤへの装着作業に支
障のない程度の柔軟性が与えられるとともに、タイヤ滑
り止め具のフックとの摩擦による損傷を防止する耐摩耗
性が増強する利点があり、それなりの評価は得られてい
るけれども、締付用ベルトの柔軟性と耐摩耗性との相反
する性質を同時に十分に確保するのは困難であるという
問題があった。
【0008】とくに、締付用ベルト、ゴムバンド、ワン
ウェイバックルが組み合わされた締付具においては、締
付用ベルトの柔軟性を損なわずに、耐摩耗性に優れたも
のとすることは、締付具としての機能を支障なく保持す
る上で種々の制約があるため、耐摩耗性が必ずしも十分
ではないものとなり、締付用ベルトの寿命がタイヤ滑り
止め具の寿命よりも早く消滅するという問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記のよ
うに、タイヤに装着されたタイヤ滑り止め具の一方の長
さ方向側縁に所定間隔をおいて止着されているフックに
掛け止めする締付用ベルトにおいて、タイヤ滑り止め具
のフックと摺接する面側における締付用ベルトの耐摩耗
性を、これとは反対の面側における締付用ベルトの耐摩
耗性よりも増強させ、これと同時に締付用ベルトの取扱
いに際して必要とされる柔軟性が損なわれないようにす
ることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、締付用ベル
トの表面組織のうち、タイヤ滑り止め具のフックと摺接
する面側の表面組織の厚さを、これとは反対の面側の表
面組織の厚さよりも厚くすることによって上記課題を解
決するものである(請求項1)。
【0011】この手段によれば、タイヤ滑り止め具のフ
ックと摺接する面側の表面組織の耐摩耗性が、これとは
反対の面側の表面組織の耐摩耗性よりも増強されるが、
これにより締付用ベルトの剛性は、その片面側が高くな
るだけであるから、柔軟性が損なわれることもない。
【0012】この発明において、締付用ベルトの表面組
織が、経糸及び緯糸による二重織り(縦口袋織り)構造
とされている場合に、タイヤ滑り止め具のフックと摺接
する片面側の表面組織の厚さを他の面側の表面組織より
も厚くする手段としては、該片面側を構成する経糸を2
本以上用いて1本の緯糸と互いに交錯させるか(請求項
2)、又は該片面側を構成する経糸は、他方の面側を構
成する経糸よりも太さの大きい糸を用いて、1本宛緯糸
と交錯させるか(請求項3)、あるいは該片面側を構成
する経糸は、他方の面側を構成する経糸よりも太さの大
きい2本以上の糸を、1本の緯糸と互いに交錯させる
(請求項4)。
【0013】このようにすると、従来の織成設備・工程
を大きく変えずに単に経糸のみの太さ、配列本数を適宜
選択するだけの簡易な手段で締付用ベルトの片面側の表
面組織の厚さを所望の厚さに調整することができる。
【0014】この発明の締付用ベルトは、タイヤ滑り止
め具に単独の部品として使用される場合と、後述する実
施の形態のように、締付用ベルトに他の部品を組み合わ
せた複数の部品からなる締付具として使用される場合と
がある。
【0015】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図面に基
づいて説明する。図1は、この発明の締付具を構成部品
とする締付具の一例である。
【0016】同図の締付具1は、非伸長性の化学繊維よ
りなる締付用ベルト10と、伸縮性のあるゴムバンド3
0とをワンウェイバックル40を介して二重ループ状に
結着したものである。
【0017】前記ベルト10とゴムバンド30とは無端
状に結び合わされ、両端にベルト10による折返し部2
5,26を設けてつき合わされた二重ループを形成し、
外周側ループにはベルト10とゴムバンド30との双方
を、内周側ループにはベルト10のみを夫々配し、両端
の折返し部25,26がワンウェイバックル40に結合
されている。二重ループの両端のうち、一端側の折返し
部25はワンウェイバックル40の図示を省略したクリ
ートの周りでベルト10の周回ができるように支承さ
れ、他端側の折返し部26はワンウェイバックル40に
固定されている。
【0018】ワンウェイバックル40のクリートは、二
重ループの一端側の折返し部25において、外周側ルー
プのベルト25aに矢印A方向の引張り力(緊縮方向)
が作用したとき、上記ベルト25aをクリートの周りで
A方向に周回させるように作動するが、これと反対方向
に引張り力(弛緩方向)が作用したときは、クリートの
周りでのベルト25aの反A方向への周回を阻止するロ
ック機構が作動するようになっている。
【0019】上記構成の締付具1は、タイヤの外周に巻
き付けたタイヤ滑り止め具(図示を省略)のタイヤ正面
側の周方向側縁に所定間隔毎に止着してあるフック50
にベルト10を掛け止めし、ゴムバンド30による締付
力をタイヤ滑り止め具に与えた状態で装着される。
【0020】このようにして、タイヤ滑り止め具が締付
具1によってタイヤに装着されると、二重ループの一端
側の折返し部25においては、内周側ループのベルト2
5bの装着時における直径を拡大させる方向(弛緩方
向)への周回はロック機構が作動しているので、装着時
にゴムバンド30により与えられていた締付力が弛緩す
ることはない。また、装着当初における内周側ループの
ベルト25bの直径を縮小させる方向(緊縮方向)に対
しては、常時ゴムバンド30による引張り力が作用して
いるのでロック機構が作動することはなく、自動的な増
し締め力が与えられている。
【0021】なお、締付具1のワンウェイバックル40
には、ベルト10に対するロック機構を解除するレバー
42が設けてあり、締付具1の装着及び脱着時に、内周
側ループのベルト25bの直径を拡大する必要があると
きに、ロック機構の作動を一時的に阻止できるようにな
っている。
【0022】上記締付具1における締付用ベルト10
は、高強度低伸長性の繊維束からなる芯糸をベルトのほ
ぼ長さ方向に並列に延ばして配列した芯繊維と、この芯
繊維の外周を被覆する化学繊維束の経糸及び緯糸からな
る二重織り(縦口袋織り)構造とされた表面組織とによ
り構成されている。
【0023】上記芯組織を構成する芯糸の素材として
は、たとえばナイロン、ポリエステル、ポリエチレンそ
の他の合成繊維のマルチフィラメント糸を使用するのが
好ましい。また、表面組織を構成する経糸及び緯糸の素
材についても芯糸と同様にナイロン、ポリエステルその
他の合成繊維のマルチフィラメント糸を使用するのが好
ましい。
【0024】この発明において、締付用ベルトの表面組
織のうち、タイヤ滑り止め具のフックとの摺接面側の表
面組織の厚さを、これと反対側の表面組織の厚さよりも
厚くした形態の一例を挙げると図2に示すとおりであ
る。
【0025】同図に示した締付用ベルト10は、前記の
ようにベルトのほぼ長さ方向に並列に延びる複数本の芯
糸11aからなる芯組織11の外周が、経糸21及び緯
糸22からなる二重織り(縦口袋織り)構造の表面組織
20により被覆されている。上記締付用ベルト10の芯
組織11の上下両面側に織成されている表面組織20
a,20bのうち、何れか一方の側、図示した例では紙
面の上端側の表面組織20aを、タイヤ滑り止め具のフ
ック50に摺接させる側とする。
【0026】同図において、前記上面側の表面組織20
aは、下面側の表面組織20bの経糸21bと同一種の
経糸21aが2本ずつ1本の緯糸22と互いに交錯して
織り込まれており、下面側の表面組織20bは、従来と
同じく経糸21と緯糸22とが1本毎に浮沈しながら交
錯している。上下両面側の表面組織20a,20bを構
成する緯糸22は1本の共通する糸が上下両面に2往
復、織り込まれて順次筒状を形成している。
【0027】図3に示した実施の形態は、締付用ベルト
10の上面側の表面組織20aの経糸21aとして、下
面側の表面組織20bの経糸21bの太さよりも大きい
太さのものを用いて経緯二重織りにしてある。上記以外
の構成は図2で説明したところと変わりがない。
【0028】上記2例の実施の形態のほか、締付用ベル
トの上面側の表面組織に下面側の表面組織の経糸の太さ
よりも大きい太さの経糸を2本毎に1本の緯糸と交錯さ
せた経緯二重織り構造を採用することもできる。
【0029】なお、締付用ベルトの上面側の表面組織に
配列する経糸の本数については、2本に限定されるもの
ではなく、必要に応じ3本又はそれを超える複数本を配
列してもよい。
【0030】上記の実施の形態においては、締付用ベル
トの表面組織がいわゆる平織りによる経緯二重織り構造
とされている場合について説明したが、この発明は経緯
二重織り構造を平織りに限定するものではなく、その他
の形式の織成構造による表面組織を採用してもよい。
【0031】上記の各実施の形態を有する締付用ベルト
は、タイヤ滑り止め具のフックと摺接する面側(上面
側)における使用寿命が増大するとともに、取扱上の柔
軟性が損なわれることはないから、装着作業性に支障を
来すことなもない、というそれ自体に固有の著しい効果
が得られるのはもとより、上記構成の締付用ベルトが図
1の締付具の部品として組み合わされている場合は、上
記効果に加えて次のような効果を奏する。
【0032】締付用ベルトの剛性が必要以上に高くなる
ことのない適度の剛性を有するものとなるため、車両走
行時に締付具の自動増し締め効果が制約されることな
く、より確実に発現される。
【0033】締付具のワンウェイバックルを大型化する
ことなく、コンパクトな形体のものとすることができる
ため、締付具を安価なコストで製作できる。締付用ベル
トの剛性が必要以上に高くなることはないため、ゴムバ
ンドとの二重ループの形成及びワンウェイバックルへの
組み付け等、締付具の組立てが容易にできる。
【0034】なお、この発明の締付用ベルトが適用され
る締付具としては図1の締付具に限定されるものではな
く、これと同等の機能を有する他の形式の締付具におい
ても適用することができる。
【0035】上記の実施の形態において、締付用ベルト
の上面側の表面組織の厚さを下面側の表面組織の厚さよ
りも厚くするために、経糸の本数及び又は太さを増大さ
せる手段を採用し、緯糸については除外しているのは、
表面組織が経緯二重織りの構造とされている場合は、前
記のように表面組織の上面側の緯糸と下面側の緯糸とは
一本の共通する糸が用いられているので、緯糸の本数及
び又は太さを増大させると、下面側の表面組織の厚さま
でもが厚くなり、この発明の目的にそぐわないだけでな
く、却って締付用ベルトの剛性が過大になるという好ま
しくない結果を招くからである。
【0036】
【実施例】この発明の締付用ベルトの耐摩耗性を従来の
ものと比較するために実施した試験結果を表1に示す。
【0037】各試験片の構造は、芯組織の外周を被覆す
る表面組織を経緯二重織り(縦口袋織り)としたもので
ある。表1に示した「経糸の材質」は上下両面の表面組
織を構成する経糸に共通する材質であり、「経糸のデニ
ール数」及び「経糸の本数」は上面(フックとの摺接
面)側の表面組織を構成する経糸についての数値を指数
表示したものである。上記以外の芯組織を構成する芯
糸、表面組織を構成する緯糸、下面側の表面組織を構成
する経糸に関するデータは、各試験片に共通するので表
示を省略した。
【0038】従来例の表面組織は、通常の仕様の経糸及
び緯糸が一本毎に互いに浮沈して交錯する平織りによる
構造である。実施例1はこの発明の請求項2に該当する
構造、実施例2はこの発明の請求項3に該当する構造、
実施例3はこの発明の請求項3に該当する構造に夫々織
成したものである。
【0039】試験条件としては、各試験片を湿潤状態に
したものを、試験機のアンカー(1辺の長さ6mmの正
六角形断面金属棒)に掛け渡し、両端に25Kgの引張
り力を与えながら、ストローク15mmの往復摺動を5
回/secのサイクルで行い、5時間を経過する毎に試
験片の表面組織を観察して摩耗の程度を評価した。
【0040】表1の評価結果の欄に記載した記号○,
△,×の意義は次のとおりである。 ○ 問題とする程の摩耗は見られない △ 表面組織の摩耗による毛羽立ちが発生 × 表面組織の摩耗により芯糸が露出 表1に示した評価結果に基づいて総合判定したところ、
従来例は試験開始後15時間を経過すると、表面組織に
毛羽立ちが発生するようになり、20時間後では、表面
組織の摩耗が進行して内部の芯糸が露出する程度まで著
しくなるのに対し、この発明の実施例1は試験開始後2
0時間を経過しても何ら異常がなく、実施例2は試験開
始後20時間を経過した時点で漸く毛羽立ちが発生する
程度であり、実施例3は実施例1と同程度の耐摩耗寿命
を有していることが確認された。
【0041】
【表1】
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、締付用ベルトのタイヤ滑り止め具のフックとの摺接
面とされる側の表面組織の厚さを、これとは反対側の表
面組織の厚さよりも厚くしてあるから、タイヤへの装着
作業その他の取扱いに支障がない程度の柔軟性が確保さ
れると同時に、車両走行時における耐摩耗寿命が増強さ
れるので、タイヤ滑り止め具の使用寿命と変わりのない
長寿命を有する耐久性の高い締付用ベルトが得られる
(請求項1)。
【0043】また、この発明において、締付用ベルトの
表面組織が経緯二重織りによる構造とされている場合
は、前記フックとの摺接面側の表面組織を構成する経糸
を2本以上の本数として緯糸と交錯させるか(請求項
2)、又は前記経糸の太さがフックとの摺接面とは反対
側の表面組織の経糸よりも大きいものを緯糸と交錯させ
るか(請求項3)、あるいは前記フックとの摺接面とは
反対側の表面組織の経糸よりも太さの大きい経糸を2本
以上の本数として緯糸と交錯させるか(請求項4)のう
ち、何れかの手段によれば、この発明の課題が簡易な手
段により解決されるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の締付用ベルトが組み付けられた締付
具の一例を示す正面図である。
【図2】締付用ベルトの実施の形態を示す横断面図aと
縦断面図bである。
【図3】締付用ベルトの他の実施の形態を示す横断面図
aと縦断面図bである。
【符号の説明】
10 締付用ベルト 11 芯組織 11a 芯糸 20 表面組織 20a 上面側の表面組織 20b 下面側の表面組織 21a 上面側の表面組織の経糸 21b 下面側の表面組織の経糸 22 上下両面側の表面組織に共通する緯糸 50 タイヤ滑り止め具のフック

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤに装着されたタイヤ滑り止め具の
    一方の長さ方向側縁に所定間隔をおいて止着されている
    フックに掛け止めする締付用ベルトにおいて、前記締付
    用ベルトは該ベルトのほぼ長さ方向に並列に延ばされた
    芯糸よりなる芯組織と、該芯組織の外周を被覆する経糸
    及び緯糸よりなる表面組織とを有し、タイヤ滑り止め具
    のフックと摺接する面側における締付用ベルトの表面組
    織の厚さを、これとは反対の面側における表面組織の厚
    さよりも厚くしたことを特徴とするタイヤ滑り止め具の
    締付用ベルト。
  2. 【請求項2】 締付用ベルトの表面組織が経糸及び緯糸
    による二重織り構造であり、タイヤ滑り止め具のフック
    との摺接面側における表面組織は、2本以上の経糸を1
    本の緯糸と互いに交錯させてある請求項1記載のタイヤ
    滑り止め具の締付用ベルト。
  3. 【請求項3】 締付用ベルトの表面組織が経糸及び緯糸
    による二重織り構造であり、タイヤ滑り止め具のフック
    との摺接面側における表面組織は、これとは反対の面側
    における表面組織の経糸よりも太さの大きい経糸に緯糸
    を1本宛交錯させてある請求項1記載のタイヤ滑り止め
    具の締付用ベルト。
  4. 【請求項4】 締付用ベルトの表面組織が経糸及び緯糸
    による二重織り構造であり、タイヤ滑り止め具のフック
    との摺接面側における表面組織は、これとは反対の面側
    における表面組織の経糸よりも太さの大きい2本以上の
    経糸を1本の緯糸と互いに交錯させてある請求項1記載
    のタイヤ滑り止め具の締付用ベルト。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103726370A (zh) * 2013-12-20 2014-04-16 苏州鑫帛泰纺织科研有限公司 一种三角形夹芯编织绳

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CN103726370A (zh) * 2013-12-20 2014-04-16 苏州鑫帛泰纺织科研有限公司 一种三角形夹芯编织绳

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