JPH111887A - ドライヤーカンバスの走行ガイド用パーム - Google Patents
ドライヤーカンバスの走行ガイド用パームInfo
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- JPH111887A JPH111887A JP16191597A JP16191597A JPH111887A JP H111887 A JPH111887 A JP H111887A JP 16191597 A JP16191597 A JP 16191597A JP 16191597 A JP16191597 A JP 16191597A JP H111887 A JPH111887 A JP H111887A
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Abstract
イヤーカンバスの耳部の溶融損傷や摩損を顕著に低減さ
せる走行ガイド用パームを提供することにより、ドライ
ヤーカンバスの寿命向上を図る。 【構成】 ドライヤーカンバスの走行ガイド用パーム
(1)において、パーム基材(5)の電解研磨処理され
た面(4)に、プラズマ重合によりカーボン硬質膜
(3)を形成した。
Description
パートにおいて、ドライヤーカンバスの自動走行ガイド
として使用されるパームに関する。
ドライヤーカンバスの自動走行ガイドであるパームのド
ライヤーカンバスとの接触面の材質として、従来ステン
レス製のものが使用されていたが、ドライヤーカンバス
の耳部と接触するためパームが摩損される。
向上のためセラミックコーティングしたものが使用され
てきた。(実公昭58−12879号公報、実開昭61
−164300号公報)
耐熱性、耐摩耗性を備えた硬質合金材料の溶射皮膜を形
成したパームも提案されている。(特開平5−2633
88号公報)
ックコーティングされたものは、パームの摩損は改善さ
れたが、ドライヤーカンバスの耳部が、硬く粗いセラミ
ック粒子により切削されたり、摩擦熱により溶融し、ド
ライヤーカンバスの寿命に大きな影響を及ぼし、抄紙機
の運転上、重要な問題となっている。
性、耐摩耗性を備えた各種硬質合金材料を使用し溶射皮
膜を形成したものが提案されているが、これらはガス式
溶射または電気式溶射により皮膜を形成しており、これ
らは被覆速度が速いこと、大型材料にも被覆できること
などの利点もあるが、いずれも気孔が多く表面が粗いな
どの欠点がある。
ライヤーカンバスの耳部の摩損を低減するため、より粒
子の細かい平滑な、かつ硬い皮膜を形成するためにはパ
ーム表面をどのように加工すればよいのかについて種々
検討及び試験により確認を行った。
性、耐摩耗性を備え、かつ極めて平滑なパームを提供し
ようとするものである。
ため、本発明はパーム基材の表面をまず電解研磨するこ
とにより、その表面を極めて平滑にした上で、プラズマ
重合によりパーム表面にカーボン硬質膜を形成した。
については、その下地基材の材質、表面粗度が極めて重
要であり、剥離等の問題に対応するためパーム基材の電
解研磨処理を行うものである。
とにより、そのパーム基材表面はアーノード現象により
厚さ約1nmの酸化皮膜を形成し、極めて平滑な状態と
なる。
を形成するため、気孔のない均一な超薄皮膜をパーム表
面に形成できる。
めて粒子が小さく硬いため、パーム表面は極めて平滑で
あり、セラミック粒子に見られるようなドライヤーカン
バス耳部への切削作用は軽減される。
常に高く、化学的に大きな耐食性を有するため、ドライ
ヤーカンバスの耳部とパームによる摩擦熱の拡散性が向
上しカンバス素材の溶融を軽減すると共に、パーム自体
の摩損にたいしても極めて有効である。
ーム表面は、良熱伝導性、耐熱性、耐摩耗性を備え、か
つ平滑性を備えるため、パーム自体の耐久性が向上し、
パームの摩損を軽減すると共に、ドライヤーカンバスの
耳部の摩損低減にたいしても極めて有効である。
スの自動走行ガイド用パームと、ドライヤーカンバスと
の関係を示す平面図であって、(1)はパーム、(2)
はドライヤーカンバスを示している。
であり、ドライヤーカンバス(2)耳部との接触面に、
プラズマ重合により厚さ1.5μmのカーボン硬質膜
(3)を形成していることを示す。また(4)は電解研
磨処理された面を示す。(5)はパーム基材を示す。
パーム基材に使用されるSUS304(JIS規格)ス
テンレス材を用いたが、カーボン硬質膜を形成できる各
種金属材や、ガラスなどを適宜用いてもよい。
に示す。
例と同一の基材を使用しCr2O3を電気式溶射法にて溶
射し、厚さ300μmのセラミック皮膜を形成させたパ
ームを得た。
に示す。
のものと比較し、硬度が高く、表面粗度がきわめて低く
その平滑性に優れていること、また熱伝導率においても
極めて高いことが確認できる。
確認するため、摩耗試験結果について説明する。
す。(6)は試験のための試料カンバスであり、(1)
はパーム(7)は試験機の駆動モーターを示す。
スピード600m/min、パームのカンバスに対しての接
圧1Kgfの条件にて試料カンバスを10時間走行させ、
カンバス耳部の摩耗量を評価するための装置である。
耗試験結果を示す。
で得たセラミック溶射皮膜を形成したパームである。
り、パームに接する耳部には幅2cmに亘って紫外線硬化
樹脂加工を施し耳部を補強したもの(試料カンバスA)
と、紫外線硬化樹脂加工を施さないもの(試料カンバス
B)を使用した。
B共に、一般的な二重織組織とし、経糸には太さ0.3
8mm×0.57mmのポリエステル扁平モノフィラメン
ト、緯糸には線径0.65mmΦのポリエステルモノフィ
ラメントを使用し、密度は経糸56本/2.54cm、緯
糸41本/2.54cmである。
スの長手方向にて2cm毎に印を付け50ヶ所の耳部の摩
耗量の平均を求めたものである。
化樹脂加工が施されているものでは平均摩耗量が0.8
6mmから0.47mmへ、樹脂加工が施されていないもの
では2.5mmから1.05mmへと、いずれも45〜58
%摩耗量が減少することが確認された。
減すると共に、ドライヤーカンバスの耳部の溶融損傷や
摩損が顕著に低減でき、ドライヤーカンバスの寿命を向
上させることができ、その結果、抄紙機の運転上のトラ
ブル防止、運転効率の向上を図ることができる。
の関係を示す平面図
ための試験機の概略平面図
スの摩耗量比較グラフ
Claims (2)
- 【請求項1】 抄紙用におけるドライヤーカンバスの走
行ガイド用パームにおいて、パームの表面がカーボン硬
質膜を形成したことを特徴とするドライヤーカンバスの
走行ガイド用パーム。 - 【請求項2】 該カーボン硬質膜が、電解研磨にて表面
処理されたパーム基材にプラズマ重合によって形成され
ていることを特徴とする請求項1に記載のドライヤーカ
ンバスの走行ガイド用パーム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16191597A JP3362108B2 (ja) | 1997-06-04 | 1997-06-04 | ドライヤーカンバスの走行ガイド用パーム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16191597A JP3362108B2 (ja) | 1997-06-04 | 1997-06-04 | ドライヤーカンバスの走行ガイド用パーム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH111887A true JPH111887A (ja) | 1999-01-06 |
JP3362108B2 JP3362108B2 (ja) | 2003-01-07 |
Family
ID=15744453
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16191597A Expired - Lifetime JP3362108B2 (ja) | 1997-06-04 | 1997-06-04 | ドライヤーカンバスの走行ガイド用パーム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3362108B2 (ja) |
-
1997
- 1997-06-04 JP JP16191597A patent/JP3362108B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3362108B2 (ja) | 2003-01-07 |
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