JPH11188084A - 筒状脱臭材 - Google Patents

筒状脱臭材

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JPH11188084A
JPH11188084A JP9360230A JP36023097A JPH11188084A JP H11188084 A JPH11188084 A JP H11188084A JP 9360230 A JP9360230 A JP 9360230A JP 36023097 A JP36023097 A JP 36023097A JP H11188084 A JPH11188084 A JP H11188084A
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JP
Japan
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particles
cylindrical
deodorizing
weight
metal
Prior art date
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Pending
Application number
JP9360230A
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English (en)
Inventor
Yoshika Sekine
嘉香 関根
Takeyuki Tonoki
健之 外木
Yasuo Miyadera
康夫 宮寺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Chemical Co Ltd filed Critical Hitachi Chemical Co Ltd
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  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】脱臭効果が高く、かつ圧力損失の少ない脱臭材
を提供する。 【解決手段】筒状小片に、金属粒子、金属酸化物粒子及
び吸着材粒子から選ばれる少なくとも1種以上の粒子を
付着させてなる筒状脱臭材。筒状小片としては、外径3
mm〜20mm、肉厚0.2mm〜1mm、高さ4mm
〜50mmの円筒状小片が好ましく、金属粒子又は金属
酸化物粒子としては、マンガン、銅、亜鉛、鉄等の粒子
又はそれらの酸化物粒子があり、吸着材粒子としては、
活性炭、ゼオライト、シリカゲル等がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気中の悪臭ガス
を効率的に除去する筒状脱臭材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、生活排水、し尿、工場廃液等の処
理施設には、通常、脱臭装置が設置され、そこで採用さ
れている脱臭方法は活性炭吸着法(脱臭塔に粒状又は粉
状の活性炭が充填される)が多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような活性炭吸着
法は、ほとんどの臭気成分に対して有効で、維持管理も
容易である等の利点があるが、一定期間ごとに活性炭の
再生・交換が必要であったり、また、除去容量の向上及
び脱臭能力の寿命延長のために活性炭の大量使用が避け
られず、それに伴って圧力損失及びファン動力の増大が
起きる問題がある。本発明の目的は、脱臭効果が高く、
かつ圧力損失の少ない脱臭材を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、筒状小片に、
金属粒子、金属酸化物粒子及び吸着材粒子から選ばれる
少なくとも1種以上の粒子を付着させてなる筒状脱臭材
である。なお、本願明細書では、上記の「金属粒子、金
属酸化物粒子及び吸着材粒子から選ばれる少なくとも1
種以上の粒子」を、単に「脱臭材粒子」ともいう。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で用いる筒状小片の一例を
図1に示す。この筒状小片は脱臭材粒子の支持体となる
もので、その形状は外径3mm〜20mm、肉厚0.2
mm〜1.0mm、高さ(長さ)4mm〜50mmの筒
状(特に円筒状)が好ましい。取り扱いやすく、装置に
充填した場合に空気の流通が容易で、圧力損失が低いか
らである。
【0006】筒状小片の材質は、ポリプロピレン、ポリ
エチレン、ポリスチレン等のプラスチック、セラミック
ス、金属等を用いることができるが、軽くて取り扱いが
容易なプラスチックが好適である。筒状小片の表面は粗
で、単位容積あたりの表面積が200m2/m3以上が好
ましく、更に好ましくは500m2/m3以上である。脱
臭材粒子を多く付着(又は支持)できるからである。
【0007】金属粒子又は金属酸化物粒子としては、マ
ンガン、銅、亜鉛、鉄、バナジウム、ニッケル、マグネ
シウム、アルミニウム、チタン、パラジウム、白金、セ
リウム、珪素、銀の粒子又はそれらの酸化物粒子があ
る。これら金属の複合酸化物の粒子であってもよい。こ
こで、マンガン酸化物としては、MnO2、MnO、M
34、Mn23及びMn27等があり、中でもMnO
2が好ましく用いられる。銅酸化物としては、CuO、
Cu2O及びCu4O等があり、中でもCuOが好ましく
用いられる。生活排水、し尿、工場廃液等の処理施設か
ら発生する臭気成分は、メチルメルカプタン及び硫化水
素の硫黄系臭気成分が代表的なものである。これら硫黄
系臭気成分は、特に、MnO2、CuO、ZnO等の遷
移金属酸化物によって効率的に分解、除去される。
【0008】吸着材粒子としては、活性炭、ゼオライ
ト、シリカゲル、セピオライト、活性アルミナ及び活性
白土等がある。これら吸着材粒子に硫酸アルミニウム、
ヨウ素、硫酸第一鉄、燐酸カルシウム、炭酸ナトリウ
ム、次亜塩素酸塩、ほう酸、リン酸、アスコルビン酸、
酒石酸、シュウ酸、タンニン酸、没食子酸等を担持させ
たものも用いることができる。吸着材粒子は1種を用い
ても、又は2種以上を用いてもよい。
【0009】活性炭としては、植物性炭素質(ヤシ殻、
アーモンド殻等)、木炭、瀝青炭等のほか、合成樹脂炭
素質(フェノール樹脂他)等があり、いずれも使用でき
る。
【0010】用いられる金属粒子又は金属酸化物粒子の
大きさは、平均粒径で0.1〜10μmのもの、吸着材
粒子の大きさは、ふるい目開き48メッシュ(粒径とし
ては300μm)を通過する粒子が、重量基準で吸着材
粒子の50重量%以上を占める大きさのものが好適に用
いられる。
【0011】筒状小片に脱臭材粒子を付着させるには、
例えば、次のようにして行なうことができる。先ず、シ
リカ粒子(平均粒径50nm以下、単位容積あたりの表
面積100m2/m3以上の微細なものが好適で、筒状小
片に粘着剤の付着量を増加させる。)及び粘着剤(ゴム
系、アクリル系、シリコーン系等の粘着剤)含有溶剤に
筒状小片を浸漬し、引き上げ、40〜80℃で1〜3時
間加熱して溶剤を揮散させ、これと脱臭材粒子とを混合
する。余剰の脱臭材粒子はふるい等で取り除く。
【0012】本発明の脱臭材は、従来の活性炭(粒状又
は粉状)に代えて、これを脱臭塔に充填して脱臭装置と
して使用できる。本発明の脱臭材を用いた脱臭装置の例
を図2(充填されている脱臭材は一部のみ図示)に示
す。汚水処理槽からの臭気ガスはファン5の働きで配管
7及び配管6を通って脱臭装置のガス入口部3から脱臭
装置内部に導入される。導入された臭気ガスは脱臭材充
填部2に充填した脱臭材1によって吸着・除去・分解さ
れ、処理されたガスは脱臭装置(脱臭塔)上部のガス出
口部4から排出される。
【0013】
【実施例】実施例1 20重量%ブチルゴム系粘着剤(日立化成ポリマー製)
のアセトン−トルエン(容量比60:40)溶液100
重量部に対してシリカ粒子(日本エアロジル製L−30
0)1重量部を添加して懸濁液を調製した。これに外径
4mm、内径3mm(肉厚0.5mm)、高さ4mm、
見掛け比重0.52、単位容積あたりの表面積1200
2/m3、重さ0.28g/セルのポリプロピレン製円
筒セル(筒中プラスチック工業製)を浸漬し、引き上げ
た後、80℃に設定した蒸気乾燥炉内で、1時間乾燥し
た。重量変化から計算すると粘着剤(シリカ粒子を含
む)の付着量は円筒セル100重量部に対して15重量
部であった。次に平均粒径5μmの酸化銅50g、平均
粒径5μmの二酸化マンガン40g及び粒径150μm
以下の活性炭粒子100gをボールミルで混合した。こ
の混合粒子にブチルゴム系粘着剤が付着した上記円筒セ
ルを加えて混合し、40メッシュのふるいにかけて余剰
の粒子を除去し、筒状脱臭材を得た。重量変化から計算
すると脱臭材粒子の付着量は、もとの円筒セル100重
量部に対して9.5重量部であった。
【0014】実施例2 平均粒径5μmの酸化銅25g、平均粒径5μmの二酸
化マンガン20g及び粒径150μm以下の活性炭粒子
150gをボールミルで混合し、この混合粒子を46重
量%スチレン−アクリル酸エステル共重合体樹脂の5重
量%水溶液2リットルに分散させ、懸濁液を調製した。
また外径4mm、内径3mm、高さ4mm、見掛け比重
0.52、単位容積あたりの表面積1200m2/m3
重さ0.28g/セルのポリプロピレン製円筒セル(筒
中プラスチック工業製)を46重量%スチレン−アクリ
ル酸エステル共重合体樹脂の10重量%水溶液に浸漬
し、引き上げた後、100℃に設定した蒸気乾燥炉内
で、1時間乾燥した。この円筒セルを懸濁液に浸漬し、
引き上げた後、100℃に設定した蒸気乾燥炉内で1時
間乾燥させ、筒状脱臭材を得た。重量変化から計算する
と脱臭材粒子の付着量は、もとの円筒セル100重量部
に対して22重量部であった。
【0015】実施例3 実施例1で得られた筒状脱臭材を、図2に示したように
脱臭塔(内径:60cm)の脱臭材充填部に高さ1.2
mとなるように充填し、これにファンによって吸引した
汚水処理槽からの臭気ガスをガス入口から供給し(臭気
ガスの空塔線速度は0.3m/s)、ガス出口において
経日的にガス濃度(硫化水素及びメチルメルカプタン濃
度)を測定した。比較(対照)としては、上記脱臭材に
含まれる脱臭材粒子と同重量の粒状活性炭を充填した脱
臭塔を使用し、同じ条件で臭気ガスを供給し、ガス濃度
を測定した。測定結果を図3に示した。なお、本発明の
脱臭装置を用いた場合の圧力損失は50mm水柱である
のに対して、比較(対照)の脱臭装置を用いた場合は1
00mm水柱であった。
【0016】
【発明の効果】本発明により、脱臭効果が高く、かつ圧
力損失の少ない筒状脱臭材を提供できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いる一例の筒状小片(脱臭材粒子の
支持体)の斜視図である。
【図2】本発明の筒状脱臭材を充填した脱臭装置の一例
の断面略図(充填されている脱臭材は一部のみ図示)で
ある。
【図3】実施例3における脱臭塔出口のガス濃度の経日
変化を示すグラフである。(A)は硫化水素の濃度(p
pm)、(B)はメチルメルカプタンの濃度(ppm)
であり、点線は従来の脱臭装置を用いたときの各々のガ
ス濃度である。
【符号の説明】
1:脱臭材 2:脱臭材充
填部 3:ガス入口部 4:ガス出口
部 5:ファン 6、7:配管

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状小片に、金属粒子、金属酸化物粒子及
    び吸着材粒子から選ばれる少なくとも1種以上の粒子を
    付着させてなる筒状脱臭材。
  2. 【請求項2】筒状小片が、外径3mm〜20mm、肉厚
    0.2mm〜1mm、高さ4mm〜50mmの円筒状小
    片である、請求項1の筒状脱臭材。
JP9360230A 1997-12-26 1997-12-26 筒状脱臭材 Pending JPH11188084A (ja)

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JP9360230A JPH11188084A (ja) 1997-12-26 1997-12-26 筒状脱臭材

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JPH11188084A true JPH11188084A (ja) 1999-07-13

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JP (1) JPH11188084A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001113115A (ja) * 1999-09-02 2001-04-24 Boc Group Inc:The ガスの分離方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001113115A (ja) * 1999-09-02 2001-04-24 Boc Group Inc:The ガスの分離方法

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