JPH11187355A - 磁気記録装置 - Google Patents

磁気記録装置

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JPH11187355A
JPH11187355A JP9366526A JP36652697A JPH11187355A JP H11187355 A JPH11187355 A JP H11187355A JP 9366526 A JP9366526 A JP 9366526A JP 36652697 A JP36652697 A JP 36652697A JP H11187355 A JPH11187355 A JP H11187355A
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Japan
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recording
tape
signal
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JP9366526A
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English (en)
Inventor
Mikito Ishii
幹十 石井
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 品質の高い磁気テープを使用した際に、標準
フォーマットの枠を越えた高画質フォーマット並の映像
品質を安価な装置にて得ること。 【解決手段】 使用する磁気テープの特性が所定の基準
特性以上であるかどうかを調べ、所定の基準特性以上で
ある場合には高画質の映像信号が記録されるよう記録映
像信号に所定の処理を施し、高画質フォーマットの映像
信号と同一の映像信号帯域を有する映像信号として信号
記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、標準フォーマット
の信号形態による映像信号と比較して広帯域の映像信号
を記録することが可能な磁気記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりビデオテープレコーダ(以下、
「VTR」という)等の磁気記録再生装置の分野におい
ては、記録または再生映像の高画質化を図る為に、標準
フォーマットに対して映像信号の帯域を広げた高画質フ
ォーマットが提案され、実用化されている。これは、例
えばVHSフォーマット(標準フォーマット)に対する
S−VHSフォーマット(高画質フォーマット)であ
り、S−VHSフォーマット等の高画質フォーマットに
対応したVTRは標準フォーマットに対応したVTRと
比較して細かい映像または画像情報の再現性に優れ、大
型の表示画面を有するテレビ受像機に接続して使用する
場合でも充分な画質の再生映像を維持でき、消費者の要
求を満たすものとなっている。
【0003】そして、高画質フォーマットに対応したV
TRには、高画質フォーマットの信号形態による映像信
号が最適に記録または再生できるように専用の磁気テー
プ(以下、「高画質テープ」という)が用いられる。例
えば公知のIEC744−3に規定される磁気テープ、
いわゆるS−VHSテープもまた高画質テープの1つで
ある。高画質テープは、標準テープと比較して磁気エネ
ルギー特性の向上、高充填率化、磁気テープ表面の平滑
化等を図り、また、磁性粉を微細化することにより映像
信号の広帯域化に伴う短波長の信号を記録することがで
きるものである。
【0004】図10(a)に示す如く、標準テープ(V
HSテープ)を用いて標準フォーマット(VHSフォー
マット)で映像信号を記録する場合には、輝度信号の周
波数偏移を3.4〜4.4MHzと低く設定し、且つ色
信号を低域変換している。一方、図10(b)に示す如
く、高画質テープ(S−VHSテープ)を用いて高画質
フォーマット(S−VHSフォーマット)で映像信号を
記録する場合には、輝度信号の周波数偏移を5.4〜
7.0MHzと高く設定し、且つ色信号を低域変換して
上記標準フォーマット記録時よりも高解像度、高S/N
化を実現している。
【0005】この様に、VTRの分野においては、標準
フォーマット(VHSフォーマット)と高画質フォーマ
ット(S−VHSフォーマット)との二つのフォーマッ
トが存在すると共に、両フォーマットはいずれも規格化
されている。。ここで、夫々のフォーマットに対応した
VTRにおいて記録可能な映像信号のフォーマットと使
用可能な磁気テープを考えてみると、まず、標準フォー
マットに対応したVTRにおいては、標準テープを使用
して標準フォーマットの信号形態にて映像信号を記録す
るのが一般的であるが、高画質テープを使用して標準フ
ォーマットの信号形態にて映像信号を記録することも可
能である。
【0006】一方、高画質フォーマットに対応したVT
Rにおいては、高画質テープを使用して高画質フォーマ
ットの信号形態にて映像信号を記録するのが一般的であ
るが、標準フォーマットに対応したVTRへの上位互換
を達成する為に、前記標準テープを使用して標準フォー
マットの信号形態にて映像信号を記録できる他、前記高
画質テープを使用して標準フォーマットの信号形態にて
映像信号を記録できるよう設計されている。
【0007】なお、前記高画質テープのハウジング部に
は、前記高画質フォーマットに対応したVTRで使用す
る際に、磁気テープが標準テープであるか高画質テープ
であるかを判別できるようテープ種別識別孔が設けられ
ている。
【0008】また、最近では使用する磁気テープ毎に最
適な信号が記録できるよう磁気テープの特性を調べ、記
録信号の特性または記録レベルを変化させて信号を記録
することができる機能を有するVTRが商品化されてい
る。この機能は、録画開始前にテープ特性を調べる為の
テスト信号を記録再生し、再生されるテスト信号の特性
に基づき、録画時の記録信号特性または記録レベルを変
化させるものであり、使用する磁気テープの性能を最大
限に引き出して、映像信号を記録させることを目的とし
ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】近年では、高画質テー
プと比べても遜色のない性能を有する標準テープも発売
されているが、このような品質の高い標準テープを使用
し、前述の如く映像信号の特性または記録レベルを変化
させて標準フォーマットの信号形態にて映像信号を記録
しても、記録する映像信号が標準フォーマットの信号形
態である場合には、標準フォーマットの枠を越えた映像
品質を得ることはできない。一方、高画質フォーマット
に対応したVTRは、規格上の性能を維持する為に部品
性能、製造品質を高めており、それがコストアップにつ
ながっている。
【0010】このような状況の中、製造コストが低い標
準テープを使用するにも拘わらず、標準フォーマットに
対して広帯域の映像信号を記録し、高品質な映像信号の
記録または再生を行うことができるVTRが望まれてい
た。
【0011】
【発明を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本発明に係る磁気記録装置は、標準フォーマット
の信号形態による映像信号を記録再生させる為の標準テ
ープ又は高画質フォーマットの信号形態による映像信号
を記録再生させる為の高画質テープを使用して、標準フ
ォーマットの信号形態による映像信号を記録させる第1
のモードと、前記標準テープ又は前記高画質テープを使
用して、前記高画質フォーマットの信号形態による映像
信号の特性に近づけた高画質対応フォーマットの映像信
号を記録させる第2のモードとを有することを特徴と
し、また、本発明に係る磁気記録装置は、前記標準テー
プ又は前記高画質テープに出力レベル検出用テスト信号
を記録する記録手段と、前記記録手段により記録された
前記出力レベル検出用テスト信号を再生し、その再生レ
ベルに応じて記録モードを前記第1のモード又は前記第
2のモードに決定する手段とを備えたことを特徴とし、
また、本発明に係る磁気記録装置は、前記標準テープ又
は前記高画質テープに設けられたテープ種別識別孔を検
出し、その検出結果に応じて記録モードを前記第1のモ
ード又は前記第2のモードに決定する手段を備えたこと
を特徴とするものである。更に、本発明に係る磁気記録
装置は、前記第1のモード又は前記第2のモードを使用
者が直接選択できる記録モード選択手段を備え、選択さ
れた記録モードにより映像信号を前記標準テープ又は前
記高画質テープに記録させることを特徴とするものであ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例に係る
磁気記録装置を図面を参照しながら説明する。本発明の
第1実施例に係る磁気記録装置は、標準テープ又は高画
質テープなど使用する磁気テープの種類に拘わらず、そ
の磁気テープの特性が所定の基準特性以上であるかどう
かを調べ、基準特性以上であると判別された場合には従
来の標準フォーマットの枠を越えた高画質の映像信号が
記録されるよう記録映像信号に所定の処理を施して、先
に説明した高画質フォーマットの特性に近づけて信号記
録する高画質対応記録モードを有することを特徴とする
ものである。
【0013】なお、ここでは、便宜上標準フォーマット
をVHSフォーマット、高画質フォーマットをS−VH
Sフォーマット、また標準テープ及び高画質テープを夫
々のフォーマットに対応したVHSテープ及びS−VH
Sテープとして説明する。
【0014】図1は、第1実施例に係る磁気記録装置の
映像信号記録系のブロック図を示すものである。第1実
施例に係る磁気記録装置の映像信号記録系における信号
の流れは、図1に示す通り、入力される輝度信号及び色
信号を、輝度信号は輝度信号記録系で、色信号は色信号
記録系で処理し、前記輝度信号記録系から出力されるF
M変調輝度信号と前記色信号記録系から出力される低域
変換色信号とを周波数多重して得た記録信号を、記録ア
ンプ及び磁気ヘッドを介して磁気テープに記録するもの
である。
【0015】輝度信号記録系において、10は入力され
る輝度信号の高周波成分を除去するローパスフィルタ、
11は再生時にノイズキャンセラーにて削られる信号の
補償を行うディテールエンハンサ、12はノンリニアエ
ンファシス12a及びリニアエンファシス12bより構
成されるプリエンファシス回路である。
【0016】ノンリニアエンファシス12a及びリニア
エンファシス12bは共に入力される輝度信号の高域成
分を強調させ、S/Nの改善を図るものであるが、リニ
アエンファシス12bでは輝度信号の高域成分を信号レ
ベルとは無関係に強調するのに対し、ノンリニアエンフ
ァシス12aでは輝度信号の高域成分が低レベルなほど
強調し、高レベルの場合はあまり強調しない点が異な
る。
【0017】また、13は前記プリエンファシス回路1
2で強調した輝度信号の立ち上がり、立ち下がり部分の
鋭いスパイク信号を除去し、反転現象の発生を抑える為
のホワイト・ダーククリップ回路、14はスパイク信号
が除去された輝度信号をFM変調する為のFM変調回路
である。
【0018】ここで、前記ローパスフィルタ10、前記
ディテールエンハンサ11、前記プリエンファシス回路
12及びホワイト・ダーククリップ回路13における特
性は、後述するようにマイコン33からの制御信号によ
り夫々定められる。そして、前記FM変調回路14は、
後述するようにマイコン33からの制御に基づき、輝度
信号の周波数偏移をVHSフォーマット又はS−VHS
フォーマットに準じた周波数帯域に設定する。
【0019】更に、FM変調回路14は、その内部に図
示しない発振器を備えており、後述の如く所定の周波数
のテスト信号を出力し、使用する磁気テープの特性を検
出できるよう構成されている。以上の流れにて前記輝度
信号記録系に入力される輝度信号は、FM変調輝度信号
として加算器30に出力される。
【0020】一方、色信号記録系において、20は入力
される色信号を低域変換する低域変換回路であり、入力
される色信号は低域変換色信号として前記加算器30に
出力される。なお、色信号記録系においては前記低域変
換回路20による色信号の低域変換以外の信号処理も行
われるが、詳しい説明は省略する。
【0021】30は入力されるFM変調輝度信号及び低
域変換色信号を周波数多重により加算する加算器であ
り、前記加算器30から出力される記録信号は、記録電
流イコライザー31によりビデオヘッド系を通じての周
波数特性の変動を補償した後、記録アンプ32により磁
気テープの記録に適した信号レベルまで増幅され、図示
しないロータリートランス及び回転磁気ヘッドを介して
テープカセットKに収納される磁気テープに記録され
る。
【0022】ここで、前記加算器30における前記FM
変調輝度信号と前記低域変換色信号とのミックス比、記
録電流イコライザー31における周波数特性及び前記記
録アンプ32における増幅量は、後述するようにマイコ
ン33からの制御信号により夫々定められる。
【0023】以上の通り入力される輝度信号及び色信号
は、輝度信号記録系及び色信号記録系にて夫々信号処理
され、加算器30にて加算された後、記録アンプ32に
て増幅され、図示しない回転磁気ヘッドを介して磁気テ
ープに記録される。
【0024】次に第1実施例に係る磁気記録装置の要部
を説明する。ここで、Kは本磁気記録装置に装填される
テープカセットであり、内部には前記磁気テープが収納
されている。
【0025】34は、本磁気記録装置に装填される前記
テープカセットKに収納される磁気テープのテープ特性
を検出するテープ特性検出部、33は前記テープ特性検
出部34の検出信号に基づき、映像信号を磁気テープに
記録する時の記録モードを決定し、記録モードに応じて
前記ローパスフィルタ10、前記ディテールエンハンサ
11、前記プリエンファシス回路12、前記ホワイト・
ダーククリップ回路13、前記FM変調回路14、前記
加算器30、前記記録電流イコライザー31、前記記録
アンプ32の夫々の特性を変化させると共に、各部を制
御するマイコンである。
【0026】そして、35は映像信号を磁気テープに記
録する時の記録モードをユーザが自分の意志で直接設定
する際に使用する記録モード設定スイッチであり、この
記録モード設定スイッチにより記録モードが設定された
場合には、後述するテープ特性検出部34又は識別孔検
出部36での検出結果に拘わらず、使用者が設定した記
録モードが選択される。
【0027】次に第1実施例に係る磁気記録装置の動作
について説明する。まず、テープカセットKが本磁気記
録装置内に装填されると、ユーザは装填された磁気テー
プが高画質対応記録モードで記録を行うことができる所
定の基準特性以上の磁気テープであるかどうかを確認す
ることになる。
【0028】図2は、テープ特性検出部34の検出信号
に応じたマイコン33による記録モードの判別結果及び
その時の各回路の制御状況を示す説明図である。まず、
磁気テープに所定の周波数のテスト信号を所定の記録レ
ベルで記録する。この時FM変調回路14内部の図示し
ない発振器からのテスト信号がマイコン33による制御
信号に基づき加算器30、記録電流イコライザー31を
介して記録アンプ32にて所定の記録レベルに増幅さ
れ、図示しない磁気ヘッドを通じて磁気テープに記録さ
れる。
【0029】その後、磁気テープから前記テスト信号を
再生して、テープ特性検出部34にて再生信号の出力レ
ベルが所定のレベルに達しているか否かを判別し、所定
のレベルに達していないと判別された場合には記録モー
ドをVHS記録モードとし、所定のレベルに達している
と判別された場合には、記録モードを高画質対応記録モ
ードとする。なお、この時テープ特性検出部34におけ
る判別は、使用される磁気テープがVHSテープである
かS−VHSテープであるかに拘わらず行われる。
【0030】ここで、前記高画質対応記録モードとは、
S−VHSフォーマットと同一の周波数帯域の映像信号
を記録するモードであるが、使用する磁気テープにS−
VHSフォーマットと同一の周波数帯域の映像信号を記
録させる為に、前記ローパスフィルタ10、前記ディテ
ールエンハンサ11、前記プリエンファシス回路12、
前記ホワイト・ダーククリップ回路13、前記加算器3
0、前記記録電流イコライザー31、前記記録アンプ3
2の特性をVHS記録モードと比較して変化させてい
る。
【0031】即ち、高画質信号を記録する高画質対応記
録モードの時は、VHS記録モードでVHSテープに記
録する映像信号とは異なる映像信号が記録されるように
各回路の特性を変化させている。
【0032】また、高画質対応記録モードで映像信号を
記録した磁気テープは、S−VHSフォーマットに対応
したVTRでも再生可能であり、この時再生される映像
信号は使用している磁気テープがVHSテープである場
合でも、S−VHS記録モードでS−VHSテープに記
録した映像信号に近い映像品質となる。
【0033】マイコン33は、VHS記録モードでは、
前記ローパスフィルタ10、前記ディテールエンハンサ
11、前記プリエンファシス回路12、前記ホワイト・
ダーククリップ回路13、FM変調回路14、前記加算
器30、前記記録電流イコライザー31、前記記録アン
プ32の夫々をVHSフォーマットの規定に従い制御す
るが、高画質対応記録モードでは、前記テープ特性検出
部34の再生信号出力レベルに応じて以下の通りに制御
する。
【0034】まず、前記ローパスフィルタ10は、VH
S記録モードでは、3MHz以下の信号のみを通過させ
ているが、高画質対応記録モードでは、通過させる周波
数帯が拡大され、例えば4〜5MHzの設定される。
【0035】次に、前記ディテールエンハンサ11及び
前記ノンリニアエンファシス12aは、共に主として入
力輝度信号の高域成分を増幅する特性を有するが、高画
質対応記録モード時は、VHS記録モード時と比べて、
入力輝度信号の高域成分の増幅量の度合いが更に高めら
れる。これは、S−VHSフォーマットに対応したVT
Rの記録系における図示しないサブエンファシス回路の
特性のうち、ノンリニアエンファシスの特性を擬似的に
実現しようとするものである。
【0036】ここで、図3(a)はディテールエンハン
サ11でのVHS記録モード時の特性の一例、図3
(b)はディテールエンハンサ11での高画質対応記録
モード時の特性の一例を示している。また、図4(a)
はノンリニアエンファシス12aでのVHS記録モード
時の特性の一例、図4(b)はノンリニアエンファシス
12aでの高画質対応記録モード時の特性の一例を示し
ている
【0037】また、リニアエンファシス12bも入力輝
度信号の高域成分を増幅する特性を有するが、高画質対
応記録モード時の特性は、S−VHSフォーマットに対
応したVTRの記録系における図示しないサブエンファ
シス回路の特性のうち、高域減衰特性とS−VHSフォ
ーマットに規定のリニアエンファシス特性とを付加した
特性に変更され、高域成分の増幅量がVHS記録モード
時と比べて抑えられる。図5はリニアエンファシス12
bでのVHS記録モード時及び高画質対応記録モード時
の特性の一例を示している。
【0038】そして、ホワイト・ダーククリップ回路1
3では、ホワイトクリップのレベルがVHS記録モード
時の170%±10%に対し、高画質対応記録モード時
は、例えば190%±10%とされ、使用する磁気テー
プの性能を充分に発揮させることができるようVHS記
録モードと比較して最短記録波長が高められる。る。
【0039】そして、高画質対応記録モード時は、FM
変調回路14において輝度信号がS−VHSフォーマッ
トと同一の5.4MHz〜7.0MHzの周波数信号で
FM変調される。従って、高画質対応記録モードで映像
信号を記録した際の記録信号周波数アロケーションは図
10(b)に示されるS−VHSフォーマットの記録信
号周波数アロケーションと同一のものとなる。
【0040】そして、加算器30では、前記FM変調輝
度信号と低域変換色信号とのミックス比が高画質対応記
録モード時とVHS記録モード時とで異なるミックス比
に設定され、高画質対応記録モード時では、夫々の信号
を磁気テープに記録する際に発生する混変調歪がS−V
HSフォーマットに規定される範囲内に収まるよう設定
される。
【0041】更に、記録電流イコライザー31では、高
画質対応記録モードでVHS記録モードと比較してより
高い周波数成分の広帯域の映像信号を記録させる為、図
6に示す如く、VHS記録モードと比較して特に低域成
分を抑え、高域成分を上昇させた特性に変更される。
【0042】最後に記録アンプ32では、高画質対応記
録モード時はVHS記録モード時と比較して記録電流が
あげられる。
【0043】なお、前記記録モード設定スイッチ35に
て、ユーザが記録モードとしてVHS記録モード又は高
画質対応記録モードを直接選択している場合は、前述の
如く装填された磁気テープの特性は検出されず、ユーザ
がVHS記録モードを選択していればVHS記録モー
ド、高画質対応記録モードを選択していれば高画質対応
記録モードにて各回路が制御される。
【0044】以上の信号処理により、高画質対応記録モ
ードの場合には、前記テープカセットK内のVHSテー
プまたはS−VHSテープに、S−VHSフォーマット
に対応したVTRでも再生可能な5.4MHz〜7.0
MHzの周波数帯域を有する映像信号を記録することが
できる。
【0045】次に、本発明の第2実施例に係る磁気記録
装置を説明する。本発明の第2実施例に係る磁気記録装
置は、使用する磁気テープの種類が高画質テープと判別
された時は、従来の標準フォーマットの枠を越えた高画
質の映像信号が記録されるよう記録映像信号に所定の処
理を施して、高画質フォーマットの特性に近づけて信号
記録する高画質対応記録モードを有することを特徴とす
るものである。
【0046】なお、ここでは、第1実施例の時と同様
に、標準フォーマットをVHSフォーマット、高画質フ
ォーマットをS−VHSフォーマット、また標準テープ
及び高画質テープを夫々のフォーマットに対応したVH
Sテープ及びS−VHSテープとして説明する。
【0047】図7は、第2実施例に係る磁気記録装置の
映像信号記録系のブロック図を示すものである。ここ
で、第2実施例に係る磁気記録装置は、第1実施例に係
る磁気記録装置におけるテープ特性検出部34の代わり
にテープカセットK上のテープ種別識別孔を検出する為
の識別孔検出部36を設け、使用する磁気テープがVH
Sテープであるか、それともS−VHSテープであるか
を判別できるようにしたものであり、その他の構成に関
しては第1実施例に係る磁気記録装置と同一である為、
詳しい説明は省略する。
【0048】次に、本発明の第2実施例に係る磁気記録
装置の動作について説明する。まず、ユーザがテープカ
セットKを本磁気記録装置内に装填すると、装填された
前記テープカセットKのハウジングに設けられたテープ
種別識別孔の有無に基づき、前記識別孔検出部36は、
前記テープカセットKに収納される磁気テープがVHS
テープであるか、それともS―VHSテープであるかを
検出し、検出信号をマイコン33に送る。
【0049】この状態で、前記テープカセットKに収納
される磁気テープがVHSテープであると検出された場
合は、記録モードをVHS記録モードとし、前記磁気テ
ープがS−VHSテープであると検出された場合は、記
録モードを高画質対応記録モードとする。
【0050】図8は、識別孔検出部35の検出信号に応
じたマイコン33による記録モードの判別結果及びその
時の各回路の制御状況を示す説明図である。そして、前
記記録モード設定スイッチ35にて、ユーザが記録モー
ドとしてVHS記録モード又は高画質対応記録モードを
直接選択している場合は、前記識別孔検出部36での検
出結果に拘わらず、ユーザがVHS記録モードを選択し
ていればVHS記録モード、高画質対応記録モードを選
択していれば高画質対応記録モードにて各回路が制御さ
れる。
【0051】以上の信号処理により、高画質対応記録モ
ードの場合には、前記テープカセットK内のVHSテー
プまたはS−VHSテープに、S−VHSフォーマット
に対応したVTRでも再生可能な5.4MHz〜7.0
MHzの周波数帯域を有する映像信号を記録することが
できる。
【0052】なお、以上の実施例においては、テープ特
性検出部34又は識別孔検出部36のいずれか一方の検
出結果に応じて記録モードを設定した例を示したが、テ
ープ特性検出部34と識別孔検出部36とを両方設け
て、それらの検出結果に基づき記録モードを設定するよ
う構成し、例えば、図8に示す如く前記識別孔検出部3
6において使用するテープがS−VHSテープであると
検出された場合には、前記テープ特性検出部34での検
出結果に拘わらず記録モードを高画質対応記録モードに
設定し、前記識別孔検出部36において使用するテープ
がVHSテープであると検出された場合には、前記テー
プ特性検出部34での検出結果に応じて記録モードを設
定することも可能である。
【0053】また、以上の説明では、FM変調回路14
内に設けられた発振器からのテスト信号を記録アンプ3
2において所定の記録レベルまで増幅したテスト信号を
磁気テープに記録した例を示したが、前記マイコン33
の制御により、前記記録アンプ32におけるテスト信号
の記録レベルを何段階かに変化させ、テスト信号の再生
出力レベルが最も大きくなる記録レベルにより、再生信
号の出力レベルを設定することも可能である。
【0054】この時前記記録アンプ32で映像信号を記
録する際の信号記録レベルは、テスト信号の再生出力レ
ベルが最も大きくなった時の記録レベルであり、また、
記録電流イコライザー31の特性を前記記録アンプ32
の信号記録レベルの変化と共に変化させることも可能で
ある。
【0055】また、前記マイコン33の制御により、前
記FM変調回路14内に設けられた発振器が、2MH
z、6MHz等の異なる複数の周波数のテスト信号を発
振できるよう構成し、夫々の周波数のテスト信号の再生
出力信号のレベルに応じて、前記ディテールエンハンサ
11、前記プリエンファシス回路12、前記ホワイト・
ダーククリップ回路13及び記録電流イコライザー31
の特性を変化させることもできる。
【0056】また、前記テープ特性検出部34におい
て、再生されるテスト信号のレベルが予め定められた数
段階のレベルのうちのどのレベルに相当するかを細かく
判別し、その結果に応じて、前記ローパスフィルタ1
0、前記ディテールエンハンサ11、前記プリエンファ
シス回路12、前記ホワイト・ダーククリップ回路13
及び記録電流イコライザー31の特性を更に細かく変化
させることができるということは言うまでもない。
【0057】また、前記第1または第2実施例において
は前記記録電流イコライザー31を前記加算器30と記
録アンプ32との間に設けた例を示したが、前記記録電
流イコライザー31を前記FM変調回路14と加算器3
0との間に設けても同様に動作する。
【0058】更に、以上の説明では、再生出力レベルに
応じて映像信号の特性または記録レベルを変化させてい
るが、磁気テープに記録されるその他の情報信号(例え
ば走行系の基準となるコントロールパルス、音声信号を
直接バイアス記録するリニアオーディオ信号、音声信号
により変調されたFMオーディオ信号等)もまた、前記
再生出力レベルにより判別される磁気テープの品質に応
じて記録レベル、特性等を最適化させることができる。
【0059】
【発明の効果】以上の如く、本発明の実施例に係る磁気
記録装置では、使用する磁気テープの特性が基準特性以
上の場合には、高画質フォーマットの特性に近づけた高
画質対応記録モードにより、高画質フォーマット並の品
質の映像信号を記録することができるので、安価で高画
質の磁気記録装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る磁気記録装置の映像
信号記録系のブロック図である。
【図2】第1実施例に係る磁気記録装置の輝度信号記録
系の各回路及び記録電流イコライザー31の制御状況を
示す説明図である。
【図3】ディテールエンハンサ11におけるVHS記録
モード及び高画質対応記録モードでの特性の変化の一例
を示す図である。
【図4】ノンリニアエンファシス12aにおけるVHS
記録モード及び高画質対応記録モードでの特性の変化の
一例を示す図である。
【図5】リニアエンファシス12bにおけるVHS記録
モード及び高画質対応記録モードでの特性の変化の一例
を示す図である。
【図6】記録電流イコライザー31におけるVHS記録
モード及び高画質対応記録モードでの特性の変化の一例
を示す図である。
【図7】本発明の第2実施例に係る磁気記録装置の映像
信号記録系のブロック図である。
【図8】第2実施例に係る磁気記録装置の輝度信号記録
系の各回路及び記録電流イコライザー31の制御状況を
示す説明図である。
【図9】テープ特性検出部34と識別孔検出部36との
両方の検出結果に基づき記録モードを決定する場合の各
回路及び記録電流イコライザー31の制御状況を示す説
明図である。
【図10】VHSフォーマット及びS−VHSフォーマ
ットの記録信号周波数アロケーションを示す図である。
【符号の説明】
10…LPF 11…ディテールエンハンサ 12a…ノンリニアエンファシス 12b…リニアエンファシス 13…ホワイト・ダーククリップ回路 14…FM変調回路 20…低域変換回路 30…加算器 31…記録電流イコライザー 32…記録アンプ 33…マイコン 34…テープ特性検出部 35…記録モード設定スイッチ 36…識別孔検出部 K…テープカセット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】標準フォーマットの信号形態による映像信
    号を記録再生させる為の標準テープ又は高画質フォーマ
    ットの信号形態による映像信号を記録再生させる為の高
    画質テープを使用して、標準フォーマットの信号形態に
    よる映像信号を記録させる第1のモードと、 前記標準テープ又は前記高画質テープを使用して、前記
    高画質フォーマットの信号形態による映像信号の特性に
    近づけた高画質対応フォーマットの映像信号を記録させ
    る第2のモードとを有することを特徴とする磁気記録装
    置。
  2. 【請求項2】前記標準テープ又は前記高画質テープに出
    力レベル検出用テスト信号を記録する記録手段と、前記
    記録手段により記録された前記出力レベル検出用テスト
    信号を再生し、その再生レベルに応じて記録モードを前
    記第1のモード又は前記第2のモードに決定する手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の磁気記録装
    置。
  3. 【請求項3】前記標準テープ又は前記高画質テープに設
    けられたテープ種別識別孔を検出し、その検出結果に応
    じて記録モードを前記第1のモード又は前記第2のモー
    ドに決定する手段を備えたことを特徴とする請求項1記
    載の磁気記録装置。
  4. 【請求項4】前記第1のモード又は前記第2のモードを
    使用者が直接選択できる記録モード選択手段を備え、選
    択された記録モードにより映像信号を前記標準テープ又
    は前記高画質テープに記録させることを特徴とする請求
    項1乃至3のうちいずれか1項記載の磁気記録装置。
JP9366526A 1997-09-24 1997-12-24 磁気記録装置 Pending JPH11187355A (ja)

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US09/158,083 US6519409B1 (en) 1997-09-24 1998-09-22 Apparatus for recording a high quality signal
KR1019980039148A KR100326893B1 (ko) 1997-09-24 1998-09-22 자기기록장치
DE69834374T DE69834374T2 (de) 1997-09-24 1998-09-23 Magnetische Aufnahmeanlage
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