JPH11186995A - 通信システム、タイミング監視回路及び通信方法 - Google Patents

通信システム、タイミング監視回路及び通信方法

Info

Publication number
JPH11186995A
JPH11186995A JP9347611A JP34761197A JPH11186995A JP H11186995 A JPH11186995 A JP H11186995A JP 9347611 A JP9347611 A JP 9347611A JP 34761197 A JP34761197 A JP 34761197A JP H11186995 A JPH11186995 A JP H11186995A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
guard
base station
timing
communication system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9347611A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazutomo Souma
一等 相馬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Engineering Ltd
Original Assignee
NEC Engineering Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Engineering Ltd filed Critical NEC Engineering Ltd
Priority to JP9347611A priority Critical patent/JPH11186995A/ja
Publication of JPH11186995A publication Critical patent/JPH11186995A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基地局が管理するゾーン範囲が変更された場
合に、迅速に、そのゾーン範囲に適したシステムとなる
ことができる通信システム、タイミング監視回路及び通
信方法を提供する。 【解決手段】 ガードビット数設定回路205は、ガー
ドビットの先頭ビット位置を示すタイミング信号105
のパルスを入力すると、ガードビット数についての計数
動作を初期化する。その初期化の後、ガードビット数設
定回路205は、ガードビット数についての計数動作を
再開して、入力した信号106の示す値fだけクロック
を計数すると、リセット信号115としてパルスを出力
する。リセット信号115のパルスを論理和回路207
を介して入力したカウンタ回路204は、図2に示すフ
レームにおけるガードビットの終了を示すパルスをタイ
ミング信号108として出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動通信装置又は
衛星通信装置等に用いるのに好適な通信システム、タイ
ミング監視回路及び通信方法に関し、特に時分割多重
(TDMA : Time Division Multiple Access)方式
の通信に好適な通信システム、タイミング監視回路及び
通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】通信システムにおいては、周波数帯域を
効果的に利用するために、一般に、マルチチャネルアク
セス(Multiplexed Channel Access)方式が用いられて
いる。マルチチャネルアクセス方式は、例えば、1MH
zの帯域幅をもつ伝搬路で、3KHzの帯域のチャネル
を複数同時に伝送する方式である。
【0003】マルチチャネルアクセス方式は、一般に、
FM変調を用いたアナログ方式のものであった。しか
し、最近では、マルチチャネルアクセス方式において
も、通信需要の拡大、伝送品質の向上、情報のセキュリ
ティの向上等の要求に対応するために、ディジタル方式
が導入されている。
【0004】移動通信システムは、通信エリアを小ゾー
ンに分割し、各小ゾーンにそれぞれ基地局を配置してい
る。各基地局は、自身が配置されている小ゾーンでの通
信を管理している。
【0005】基地局は、図3に示すように、その基地局
が管理している小ゾーン内の端末局(固定局又は移動
局)とその基地局との間の通信を管理する機能を有す
る。例えば、基地局は、移動する移動局の位置登録、チ
ャネル切り替え、チャネル割り当て又は受信レベルの監
視等について管理する。
【0006】また、複数の端末局と1つの基地局との間
で、1つの伝搬路(周波数帯域)を用いて通信をするた
めの方式として、時分割多重(TDMA)方式がある。
時分割多重方式は、1つの伝搬路(周波数帯域)を有効
に利用する通信方式である。更に、時分割多重方式にお
いて、送信と受信の双方方向の通信を時分割で行う方式
としては、TDMA/TDD(Time Division Multiple
Access/Time Division Duplexing)方式がある。
【0007】TDMA/TDD方式のフレームは、一般
に図5に示すように、基地局から端末局へ送られる下り
バースト信号と、端末局から基地局へ送られる上りバー
スト信号とで構成されている。
【0008】そして、上り下りの各バースト信号は、n
個の端末局と1個の基地局との間でやりとりされる複数
の通信信号を同時に伝送できる。
【0009】上り、下りの各バースト信号は、本来伝送
したいデータ信号(インフォメーション)の他に、キャ
リア同期、クロック同期、UW同期、制御情報、ガード
ビット等の信号を含んでいる。
【0010】キャリア同期、クロック同期及びUW同期
の各同期信号は、無線機器の性能を維持するために必要
不可欠な情報であって、固定数のビットが必要となる。
【0011】これに対して、データ信号(インフォメー
ション)及びガードビットのビット数は、アプリケーシ
ョンに応じて変動する。
【0012】上り、下りの受端では、ともに、各々キャ
リア、クロック、UWの各同期を確立した後、伝搬路で
生じた誤りを訂正して、その訂正した信号を更に伝達す
る。特に、基地局では、複数の端末局から到着する信号
のバーストタイミングが、各端末局と基地局との間の各
伝搬距離の違いにより、ガードビット内で変動する。
【0013】そこで、基地局では、各端末局から到着す
る信号のバーストタイミングの変動を補正するために、
到着した信号をメモリ回路で一旦蓄えた後に、基準信号
でその蓄えられた信号を読み出している。
【0014】また、端末局の送信タイミングは、図4に
示すように、伝搬路上において基地局から送信された下
りバースト信号と端末局から送信されたバースト信号と
が時分割となるようにする必要がある。
【0015】その送信タイミングは、基地局とゾーン内
の端末局との伝搬時間差(変動値:x)と、無線機器の
送信受信処理部の機器遅延時間(固定値:送信遅延y
1、y2、受信遅延z1、z2)を考慮して決定され
る。
【0016】ところで、従来の通信システムとしては、
例えば、特開平3−210839号公報、特開平2−2
24428号公報に記載されているものがある。
【0017】特開平3−210839号公報に記載され
た通信システムは、1フレーム中に収容されているタイ
ムスロットを何組かのグループに群別する。そして、1
つのグループに属するタイムスロットのガードタイム
は、例えば、1マイクロ秒、他の1つのグループに属す
るタイムスロットのガードタイムを5マイクロ秒、また
他のものを10マイクロ秒といった具合に設定する。
【0018】そして、特開平3−210839号公報に
記載された通信システムは、干渉妨害が発生した場合
に、現在の通話に用いているフレームを予め用意してあ
るガードタイム長の長いフレームに切り替えることで、
通信品質の低下を防いでいる。
【0019】特開平2−224428号公報に記載され
た通信システムは、複数の局がそれぞれ独立の発振器で
動作して信号を伝送するシステムにおいて、各局の周波
数差を吸収するための複数のガードビット(ダミービッ
ト)を、データ信号と共に伝送する。そして、ガードビ
ット数を、基準局の周波数と中継局の周波数との偏差に
基づいて設定する。
【0020】ここで、特開平2−224428号公報に
記載された通信システムは、受信した信号を蓄えると共
に、基準局周波数と非同期な自局のクロックで読み出す
ためのFIFO(First in First out)メモリと、読み
出し制御部と、ガードビット制御部とを備える。
【0021】特開平2−224428号公報に記載され
た通信システムは、基準局からは一定のガードビット数
を含んだフレームの形式で信号を送出する。これに対し
て各局は、受信した信号からフレームの先頭を示すビッ
ト列を検出し、その検出値を基準としてFIFOメモリ
から読み出された送信ビット数を計数する。そして、各
局は、ガードビット制御部の制御により、ガードビット
数を制限した信号を送出する。
【0022】これらにより、特開平2−224428号
公報に記載された通信システムは、各局における必要な
ガードビット数を削減して、伝送効率を向上させようと
している。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】近年の通信システムに
は、PHS(Personal handy phon system)やパソコン
通信の普及して、これらが端末局となって、呼量が増大
したことにより、時分割多重通信の高速化及び伝送効率
を向上が求められてきている。
【0024】また、近年の通信システムは、基地局の管
理ゾーンについても、衛星通信システムのグローバルビ
ームを用いた地球規模のゾーン、スポットビームを用い
た国毎のゾーン、通信システムのように都市レベルのゾ
ーンまたはオフィス内のゾーンと、それぞれ異なるゾー
ンを用いる様々なアプリケーションに対応しなければな
らない。
【0025】このような様々なアプリケーションに対応
するは、時分割多重方式のフレームフォーマットを変動
するゾーン範囲に柔軟に適用させるために、データ信号
量に適したフレームを割り当てる手段や、到着時間変動
量に対して余分なガードビット数を削除する手段を考え
る必要がある。
【0026】しかし、従来の通信システムでは、データ
信号量及びガードビット数が固定しているフレーム構成
であるので、変動するアプリケーションに対応するため
には、各システム毎に時分割多重方式のフレーム構成を
再検討して、新規回路を開発しなければならないという
問題点があった。
【0027】このため、従来の通信システムでは、移動
体端末局のターゲット又は管理ゾーンが変動するアプリ
ケーションへの柔軟な対応が困難となり、様々なアプリ
ケーションに対して適切な通信システムを提供するタイ
ミングが遅れてしまうという問題点もあった。
【0028】また、特開平3−210839号公報に記
載された通信システムでは、干渉妨害が発生した場合
に、現在の通話に用いているフレームを予め用意してあ
るガードタイム長の長いフレームに切り替える。このた
め、特開平3−210839号公報に記載された通信シ
ステムでは、通信品質の低下を防ぐために、伝送効率を
下げなければならないという問題点があった。
【0029】また、特開平2−224428号公報に記
載された通信システムは、各局の周波数差を吸収するた
めのガードビット数を、基準局の周波数と中継局の周波
数との偏差に基づいて設定して、伝送効率の低下の防止
を図っている。このため、特開平2−224428号公
報に記載された通信システムは、ガードビットを周波数
偏差の吸収のためのダミービットとして用いる独立同期
中継方式の1対1通信(point to point通信)の場合に
のみ適用でき、1局対複数局の通信等には適用すること
ができないという問題点があった。
【0030】本発明は、上記実状に鑑みてなされたもの
で、基地局が管理するゾーン範囲の変更等のアプリケー
ションの変更が生じた場合に、通信品質の低下を防ぎな
がら、伝送効率の低下を防ぐことができる通信システ
ム、タイミング監視回路及び通信方法を提供することを
目的とする。
【0031】また、本発明は、アプリケーションが変更
した場合に、伝送信号のフレーム構成をそのアプリケー
ションに適したフレーム構成に迅速に変更することがで
きる通信システム、タイミング監視回路及び通信方法を
提供することを目的とする。
【0032】また、本発明は、1つの基地局に対して複
数の端末局が時分割多重方式で通信をするシステムにお
いて、アプリケーションが変更した場合に、伝送信号の
フレーム構成におけるガードビット数をそのアプリケー
ションに適した数に迅速に変更することができる通信シ
ステム、タイミング監視回路及び通信方法を提供するこ
とを目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の第1の観点に係る通信システムは、1つ
の基地局と複数の端末局との間で時分割通信方式で通信
する通信システムにおいて、前記基地局及び各前記端末
局は、該基地局と該端末局との間で伝達される情報を示
すデータ信号と、複数の該データ信号を時分割多重化し
て送信したときの、該データ信号相互の時間的な重なり
を吸収するガードビットと、を含むフレームを送信する
送信手段と、前記送信手段が送信したフレームを受信す
る受信手段と、前記フレームの前記ガードビットの数で
あるガードビット数を変更するガードビット数設定手段
と、をそれぞれ備える、ことを特徴とする。
【0034】このような構成によれば、ガードビット数
設定手段がガードタイムの長さを変更することができる
ので、基地局が管理するゾーン範囲の変更等のアプリケ
ーションの変更が生じた場合に、フレーム構成における
ガードタイムの長さをそのアプリケーションに適した長
さに迅速に変更することができる。従って、この構成に
よれば、基地局が管理するゾーン範囲の変更等のアプリ
ケーションの変更が生じた場合に、通信システムを再設
計することなく、迅速に、ガードタイムの長さを必要最
小限の長さにすることができ、通信品質の低下を防ぎな
がら伝送効率の低下を防ぐことができる。
【0035】前記ガードビット数設定手段は、該ガード
ビット数設定手段の外から該ガードビット数設定手段に
入力されたガードビット数変更信号が示す数に、前記ガ
ードビット数を変更する、ものとしてもよい。
【0036】前記基地局及び前記端末局のうちの少なく
とも1つは、所望の数値を変更可能に設定するスイッチ
を備え、前記ガードビット数設定手段は、前記スイッチ
に設定された数値に、前記ガードビット数を変更する、
ものとしてもよい。
【0037】前記スイッチに設定された数値は、前記基
地局から前記ゾーンの外縁上の各地点に至る直線距離の
うちの最長距離に、応じた数値である、ことが好まし
い。
【0038】このような構成によれば、基地局が管理す
るゾーン範囲の変更等のアプリケーションの変更が生じ
た場合は、スイッチの設定を変更することなどにより、
迅速に、ガードタイムの長さを必要最小限の長さにする
ことができる。従って、この構成によれば、アプリケー
ションの変更が生じた場合に、システムの設計変更をす
ることなく、通信品質の低下を防ぎながら伝送効率の低
下を防ぐことができる。
【0039】前記ガードビット数設定手段は、前記フレ
ームに含まれる信号であって、前記基地局及び前記端末
局の動作を制御する信号である制御情報信号が示す数
に、前記ガードビット数を変更する、ものとしてもよ
い。
【0040】前記基地局及び前記端末局のうちの少なく
とも1つは、前記ガードビット数を指定する情報を含む
前記制御情報信号を、前記フレームに含ませる処理手段
を備える、ものとしてもよい。
【0041】このような構成によれば、基地局及び端末
局のうちの1つに設置された1つの処理手段を操作する
ことにより、基地局及び複数の端末局のそれぞれに設け
られたガードビット数設定手段のガードビット数の変更
動作を制御することができ、迅速かつ容易に、ガードタ
イムの長さを必要最小限の長さにすることができる。
【0042】前記基地局は、前記通信システムの通信エ
リアを分割したものである複数のゾーンのそれぞれに配
置され、前記端末局は、前記通信エリアにおいて移動可
能に配置され、前記処理手段は、前記ゾーンの外縁と該
ゾーン内に設置された前記基地局との間の最大距離に、
応じたガードビット数を指定する制御情報信号を、前記
フレームに含ませる、ものとしてもよい。
【0043】このような構成によれば、時分割通信方式
を用いた移動通信システムにおいて、基地局が管理する
ゾーン範囲の変更等のアプリケーションの変更が生じた
場合に、迅速に、ガードタイムの長さを必要最小限の長
さにすることができ、通信品質の低下を防ぎながら伝送
効率の低下を防ぐことができる。
【0044】前記通信システムは、1つの前記基地局と
複数の前記端末局との間で、複数の前記フレームを時分
割多重化して伝送する時分割多重化手段を、備えてもよ
い。
【0045】前記ガードビット数設定手段は、クロック
信号を取り込んで計数し、該計数値が所定の値になった
時に、複数の前記フレームを多重化する時のタイミング
を示す多重化タイミング信号と、複数の前記フレームが
多重化されて通信された場合に、複数の該フレームの所
定のデータ範囲が時間的に重なることを防ぐ、ガードタ
イムとなる複数のガードビットの先頭位置を示すガード
ビットタイミング信号とを出力するカウンタ回路と、前
記ガードビット数を指定する指定信号及びクロック信号
を取り込んで、該クロック信号を計数し、該指定信号の
示す数だけ該クロック信号を計数した時に、前記カウン
タの計数動作を初期化するリセット信号を出力するガー
ドビット数計数回路と、前記フレームの送信開始タイミ
ングを示すタイミング信号及び前記ガードビット数設定
回路が出力したリセット信号のうちの少なくとも一方の
信号を入力した時に、前記カウンタ回路の計数動作を初
期化するリセット信号を出力する論理和回路と、を備え
る、ものとしてもよい。
【0046】このような構成によれば、基地局が管理す
るゾーンの範囲が変更された場合などに、その変更後の
ゾーンの範囲に応じたガードビット数をもつ時分割多重
通信方式のフレームフォーマット、すなわち余分なガー
ドビットをもたないフレームフォーマットを形成させる
タイミング信号を出力することができ、時分割通信方式
の通信の伝送品質を維持しながら伝送効率を向上させる
ことができる。
【0047】前記通信システムは、前記フレームの前記
データ信号のビット数を変更するインフォメーションビ
ット数設定手段を備える、ものとしてもよい。このよう
な構成によれば、変更後のゾーンの範囲に更に適したフ
レームフォーマットを形成させるタイミング信号を出力
することができる。
【0048】この発明の第2の観点に係るタイミング監
視回路は、クロック信号を取り込んで計数し、該計数値
が所定の値1つの基地局と複数の端末局との間で時分割
通信方式で通信する通信システムで用いられるタイミン
グ監視回路において、前記基地局と前記端末局との間で
伝達される情報を示すデータ信号の伝送タイミングを生
成するデータ伝送タイミング生成手段と、複数の該デー
タ信号を時分割多重化して送信したときの、該データ信
号相互の時間的な重なりを吸収するガードビットの数を
変更するガードビット数変更手段と、を備え、前記ガー
ドビット数変更手段は、前記基地局から該基地局が管理
する通信ゾーンの外縁上の各地点に至る直線距離のうち
の最長距離に応じた数に、前記ガードビットの数を変更
する、ことを特徴とする。
【0049】このような構成によれば、基地局が管理す
るゾーンの範囲が変更された場合などに、設計変更をす
ることなく、その変更後のゾーンの範囲に適したガード
ビット数をもつフレームフォーマットを形成させるタイ
ミング信号を出力することができるタイミング監視回路
を提供することができる。
【0050】この発明の第3の観点に係るタイミング監
視回路は、クロック信号を取り込んで計数し、該計数値
が所定の値になった時に、複数の前記フレームを多重化
する時のタイミングを示す多重化タイミング信号と、複
数の前記フレームが多重化されて通信された場合に、複
数の該フレームの所定のデータ範囲が時間的に重なるこ
とを防ぐ、ガードタイムとなる複数のガードビットの先
頭位置を示すガードビットタイミング信号とを出力する
カウンタ回路と、前記ガードビット数を指定する指定信
号及びクロック信号を取り込んで、該クロック信号を計
数し、該指定信号の示す数だけ該クロック信号を計数し
た時に、前記カウンタの計数動作を初期化するリセット
信号を出力するガードビット数計数回路と、前記フレー
ムの送信開始タイミングを示すタイミング信号及び前記
ガードビット数設定回路が出力したリセット信号のうち
の少なくとも一方の信号を入力した時に、前記カウンタ
回路の計数動作を初期化するリセット信号を出力する論
理和回路と、を備える、ことを特徴とする。
【0051】このような構成によっても、ゾーンの範囲
に適したガードビット数をもつフレームフォーマットを
形成することができる。
【0052】この発明の第4の観点に係る通信方法は、
1つの基地局と複数の端末局との間で時分割通信方式で
通信する通信システムで用いられる通信方法において、
各前記端末局と前記基地局との間で通信されるデータを
所定の形式のフレームにして送信する送信ステップと、
前記送信ステップで送信したフレームを受信する受信ス
テップと、前記送信ステップで送出された複数の前記フ
レームにおける所定のデータ範囲が相互に時間的に重な
ることを防ぐガードビットの数を、変更するガードビッ
ト数設定ステップと、を備え、前記ガードビット数設定
ステップは、前記基地局が管理する通信ゾーンの外縁と
該ゾーン内に設置された該基地局との間の最大距離に、
応じた数に、前記ガードビット数を変更する、ことを特
徴とする。
【0053】このような方法によれば、基地局が管理す
るゾーンの範囲が変更された場合などに、その変更後の
ゾーンの範囲に応じたガードビット数をもつフレームフ
ォーマットを形成することができる通信方法を提供する
ことができる。
【0054】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態にかかる通信
システムのタイミング監視回路について以下図面を参照
して説明する。このタイミング監視回路は、図1に示す
ように、キャリア同期パターン発生回路201と、クロ
ック同期パターン発生回路202と、UW同期パターン
発生回路203と、カウンタ回路204と、ガードビッ
ト数設定回路205と、OR回路207と、を備える。
【0055】このタイミング監視回路は、図3に示すよ
うに、基地局と端末局との間で時分割多重方式の通信を
する通信システムで用いられる。このタイミング監視回
路は、基地局のタイミング監視回路として用いられると
共に、端末局のタイミング監視回路としても用いられ
る。
【0056】ここで、基地局は、図3に示すように、そ
の基地局が管理しているゾーン内の複数の端末局(固定
局又は移動局)とその基地局との間の通信を管理する機
能を有する。例えば、基地局は、移動する移動局の位置
登録、チャネル切り替え、チャネル割り当て又は受信レ
ベルの監視等について管理する。
【0057】1つの基地局と複数の端末局との間では、
1つの伝搬路(周波数帯域)を用いて通信をする方式で
ある時分割多重方式で通信をしている。更に、本実施の
形態では、時分割多重方式のうちで、送信と受信の双方
方向の通信を時分割で行うTDMA/TDD方式を用い
ている。
【0058】TDMA/TDD方式のフレームは、図4
及び図5に示すように、基地局から端末局へ送られる下
りバースト信号と、端末局から基地局へ送られる上りバ
ースト信号とで構成する。
【0059】そして、上り下りの各バースト信号は、n
個の端末局と1個の基地局との間でやりとりされる複数
の通信信号を同時に伝送する。
【0060】上り、下りの各バースト信号は、図2に示
すように、本来伝送したいデータ信号(インフォメーシ
ョン)の他に、キャリア同期、クロック同期、UW同
期、制御情報、ガードビット等の信号を含んでいる。
【0061】キャリア同期、クロック同期及びUW同期
の各同期信号は、無線機器の性能を維持するために必要
不可欠な情報であって、固定数のビットが必要となる。
【0062】ガードビットは、必要不可欠な情報である
キャリア同期、クロック同期及びUW同期の各同期信
号、並びに本来伝送したいデータ信号(インフォメーシ
ョン)が、伝送の送受信タイミングのずれによって抜け
ること、または時間的に重なることを防ぐ、ガードタイ
ムをなすビットである。
【0063】上り、下りの受端では、ともに、各々キャ
リア、クロック、UWの各同期を確立した後、伝搬路で
生じた誤りを訂正して、その訂正した信号を更に伝達す
る。特に、基地局では、複数の端末局から到着する信号
のバーストタイミングが、各端末局と基地局との間の各
伝搬距離の違いにより、ガードビット内で変動する。
【0064】そこで、基地局では、各端末局から到着す
る信号のバーストタイミングの変動を補正するために、
到着した信号をメモリ回路で一旦蓄えた後に、基準信号
でその蓄えられた信号を読み出している。
【0065】このタイミング監視回路のOR回路207
は、図2に示すTDMA/TDD方式のフレームを送信
するタイミングを示すタイミング信号100と、そのフ
レームにおけるガードビットの終了タイミングを示す信
号115との論理和をとり、その論理和の結果を信号1
07として出力する。
【0066】基地局の送信部においては、タイミング信
号100はその基地局内で設定及び生成される。
【0067】端末局の受信部においては、タイミング信
号100は基地局から送信された信号であってその端末
局が受信した信号のうちの基準バーストによって決定さ
れるタイミングで設定及び生成される。
【0068】端末局の送信部においては、タイミング信
号100は図4に示すように、基地局と各端末局との間
の各伝搬時間の差(変動値:x)と、無線機器の送信受
信処理部の機器遅延時間(固定値:送信遅延y1、y
2、受信遅延z1、z2)を考慮したタイミングで設定
及び生成される。
【0069】カウンタ204は、図2に示すTDMA/
TDD方式のフレームを構成する各要素の通信タイミン
グを管理する。
【0070】カウンタ204は、通信される信号の単位
ビットを示すクロック101を計数する。カウンタ20
4の計数動作は、OR回路207が出力する信号107
によって初期化される。カウンタ204は、タイミング
信号102、タイミング信号103、タイミング信号1
04、タイミング信号105及びタイミング信号108
を出力する。タイミング信号108は、各端末局と基地
局との間における通信において複数のフレームを時分割
で多重化する時のタイミングを示すタイミング信号であ
る。
【0071】キャリア同期パターン発生回路201は、
タイミング信号102及びクロックを入力する。タイミ
ング信号102は、図2に示すフレームにおけるキャリ
ア同期ビットの位置を示すタイミング信号である。そし
て、キャリア同期パターン発生回路201は、予め定め
てあるaビットのキャリア同期パターン信号109をク
ロックに同期させて出力する。
【0072】クロック同期パターン発生回路202は、
タイミング信号103及びクロックを入力する。タイミ
ング信号103は、図2に示すフレームにおけるクロッ
ク同期ビットの位置を示すタイミング信号である。そし
て、クロック同期パターン発生回路202は、予め定め
てあるbビットのクロック同期パターン信号110をク
ロックに同期させて出力する。
【0073】UW同期パターン発生回路203は、タイ
ミング信号104及びクロックを入力する。タイミング
信号104は、図2に示すフレームにおけるUW同期ビ
ットの位置を示すタイミング信号である。そして、クロ
ック同期パターン発生回路203は、予め各端末局毎に
定めてあるcビットのUW同期パターン信号をクロック
に同期させて出力する。
【0074】ガードビット数設定回路205は、図2に
示すフレームにおけるガードビットのビット数であるガ
ードビット数fを管理するカウンタである。
【0075】ガードビット数設定回路205は、このタ
イミング監視回路の外から信号106を入力する。
【0076】信号106は、フレームにおけるガードビ
ット数を指定する信号である。そのガードビット数は、
基地局と端末局の間でゾーン範囲に応じて定めた値であ
り、フレームの制御情報によって定めてもよく、ローカ
ルスイッチを用いて定めてもよい。
【0077】例えば、基地局または端末局に設けられた
スイッチを用いて、変更可能な所望のガードビット数を
示す信号106を発生させる。ここで、そのスイッチ
は、基地局が通信を管理するゾーンの外縁とその基地局
との間の最大距離に、応じたガードビット数に設定され
る。
【0078】また、ガードビット数設定回路205は、
クロック101及びタイミング信号105をも入力す
る。ガードビット数設定回路205は、クロック101
を計数し、信号106が規定するガードビッドの数にそ
の計数が達した時に、リセット信号115を出力する。
ガードビット数設定回路205の計数動作は、タイミン
グ信号105で初期化される。タイミング信号105
は、図2に示すフレームにおけるガードビットの先頭位
置を示すタイミング信号である。
【0079】次に、このタイミング監視回路をTDMA
/TDD方式の通信システムで用いた場合の、このタイ
ミング監視回路の動作について説明する。
【0080】このタイミング監視回路は、図3に示すよ
うな通信システムにおける基地局のタイミング監視回路
として、また端末局のタイミング監視回路として用いら
れる。
【0081】TDMA/TDD方式のフレームは、図4
及び図5に示すように、基地局から端末局へ送られる下
りバースト信号と、端末局から基地局へ送られる上りバ
ースト信号とで構成する。
【0082】そして、上り下りの各バースト信号は、n
個の端末局と1個の基地局との間でやりとりされる複数
の通信信号を同時に伝送する。
【0083】次に、下りバーストと上りバーストとのタ
イミング関係について、図3及び図4を参照して説明す
る。
【0084】基地局のタイミング監視回路から出力され
たバースト信号は、送信部の遅延y1および伝搬路の遅
延xの経過後に端末局で受信される。さらに、そのバー
スト信号は、端末局の受信部の遅延z1が相加されて、
端末局のタイミング監視回路に到達する。
【0085】つまり、基地局のタイミング監視回路が生
成したタイミングでそのタイミング監視回路から出力さ
れた基準バーストは、y1+x+z1だけ時間が経過し
た後に端末局のタイミング監視回路で検出される。同様
に、上りバースト信号の場合も、端末局のタイミング監
視回路から出力されてからy2+x+z2だけ時間が経
過した後に基地局のタイミング監視回路で検出される。
【0086】ところで、TDMA/TDD方式の通信で
は、単一周波数で双方向通信をするために、端末局の送
信タイミングが図4に示すように、基地局から送信され
た下りバースト信号と端末局から送信された上りバース
トとが伝搬路上で時分割になるようにする。
【0087】そこで、伝搬路での下りバースト信号のバ
ーストタイミングは、端末局のタイミング監視回路がバ
ースト信号を受信するタイミング(基準タイミング)よ
りも、x/2+z1だけ早いタイミングとする。また、
端末局のタイミング監視回路から出力された上りバース
ト信号は、y2+x/2だけ遅延後に伝搬路上へ送出さ
れる。
【0088】従って、端末局のタイミング監視回路は、
受信した基準バースト信号よりも、(x/2+z1)+
(y2+x/2)=z1+y2+x だけ早いタイミン
グで上りバースト信号を出力する。
【0089】このとき、y1、y2、z1、z2は機器
固有の遅延量であるため必ず固定値になるが、xは伝搬
距離により変動するため、ゾーン範囲での遅延時間を考
慮して決定する。
【0090】特に、端末局が移動体の場合は、時間変動
に対してxが常に変動することになる。このxの変動の
様子をx′±△x′と表記できる。x′が平均遅延時間
で、△x′が変動のバラツキである。このx′±△x′
の遅延時間は基地局の管理するゾーン範囲によって決ま
る値である。
【0091】従来のタイミング監視回路では、遅延時間
xとして十分大きな固定値(Xmax>>x′+△
x′)を設定して、下りバースト信号及び上りバースト
信号を送信するタイミングを調整している。
【0092】一方、本実施形態のタイミング監視回路で
は、ゾーン範囲の変更によるx′±△x′の変化に対応
させるために、遅延時間xを変動値として扱う。
【0093】そして、下りバースト信号と上りバースト
信号との間にあるガードビットは、伝搬距離の変動によ
って上りバースト信号の到着時間が変動することによる
インフォメーションの重なりを防ぐためのものである。
遅延時間Xmaxは、ガードビット数によって設定され
る。
【0094】次に、基地局へ送信される上りバースト信
号内の各端末局の信号の到着時間の変動について、図
5、図6、図7を参照して説明する。
【0095】端末局の数は、図5に示すようにn局であ
る。図6は、通信システムの基地局管理ゾーンのモデル
を示しており、基地局60と第1端末局#1及び第2端
末局#2との位置関係を示している。
【0096】基地局60と第1端末局#1及び第2端末
局#2との位置関係が変化すると、図6に示すように、
第1端末局#1のバースト信号と第2端末局#2のバー
スト信号のタイミング関係が変化する。
【0097】各端末局のバースト信号に含まれるガード
ビットは、各端末局のバースト信号の間に配置されるガ
ードビットであるが、図4に示す下りバースト信号と上
りバースト信号の間に配置されるガードビットと同一の
作用をする。ただし、第1端末局#1及び第2端末局#
2は、それぞれ基地局から指定されたバーストタイミン
グで送信するため、基地局からの距離差によって第1端
末局#1のバースト信号と第2端末局#2のバースト信
号との間でも、前述のx′±△x′の遅延時間差が生じ
る。
【0098】従って、第1端末局#1が基地局と隣接し
て存在し、第2端末局#2が基地局から最遠(x′+△
x′)の位置に存在している場合は、第1端末局#1の
バースト信号と第2端末局#2のバースト信号の重なり
が最小になる。一方、第2端末局#2が基地局と隣接し
て存在し、第1端末局#1が基地局から最遠(x′+△
x′)の位置に存在している場合は、第1端末局#1の
バースト信号と第2端末局#2のバースト信号の重なり
が最大になる。
【0099】そして、各端末局が送受信する各バースト
信号に含まれているガードビットは、伝搬距離の変動に
よってバースト信号の重なり時間が変動することによる
インフォメーションの重なりを防ぐガードタイム(無信
号時間帯)をなす。
【0100】1つの基地局の管理ゾーンは、衛星通信シ
ステムのグローバルビームを用いた地球規模のゾーン、
スピットビームを用いた国毎のゾーン、通信システムの
ように都市レベルのゾーンまたはオフィッス内のゾーン
と、様々なアプリケーションにごとに異なるものとな
る。
【0101】本実施形態のタイミング監視回路は、信号
106を入力することによって、ゾーン範囲の変更に対
応してフレームフォーマットにおけるガードビット数を
変更する。
【0102】バースト信号の伝搬路での遅延時間のバラ
ツキ△x′の最大値は、ゾーンの外縁とそのゾーン内に
設置された基地局との間の最大距離に、応じて変化す
る。
【0103】そして、ゾーンの外縁とそのゾーン内に設
置された基地局との間の最大距離が小さくなるほど、バ
ースト信号の伝搬路での遅延時間のバラツキ△x′の最
大値が小さくなる。
【0104】そこで、基地局が管理するゾーン範囲が小
さなゾーン範囲に変更された場合は、その変更前のとき
よりもガードビット数を少なくする。
【0105】一方、基地局が管理するゾーン範囲が大き
なゾーン範囲に変更された場合は、その変更前のときよ
りもガードビット数を多くする。
【0106】これにより、本実施形態のタイミング監視
回路は、ゾーン範囲が変更されたときに、フレームフォ
ーマットをそのゾーン範囲において必要最小限のガード
ビット数にすることができる。
【0107】ここで、タイミング監視回路は、基地局か
らゾーンの外縁上の各地点に至る直線距離のうちの最長
距離、すなわち、ゾーン内における基地局と端末局との
間のの距離の最大値に応じて、ガードビット数を変更す
ることが好ましい。これにより、ガードビット数を更に
適切な値にすることができる。
【0108】また、基地局及び端末局のうちの少なくと
も1つには、ガードビット数を示す信号106の内容を
設定及び変更するスイッチを設ける。このスイッチを操
作することで、ガードビット数を示す信号106の内容
を簡易かつ迅速に変更することができ、ガードビット数
を簡易かつ迅速に変更することができる。
【0109】次に、本実施形態のタイミング監視回路の
具体的な動作について、図1を参照して説明する。
【0110】タイミング信号100のタイミングパルス
を論理和回路207が入力すると、論理和回路207は
リセット信号107をカウンタ回路204に出力する。
【0111】カウンタ回路204は、リセット信号10
7を入力すると、図2に示すフレームの開始タイミング
を示すタイミング信号108を出力する。
【0112】また、カウンタ回路204は、リセット信
号107を入力すると計数動作を初期化して、初期値か
ら計数動作を再開する。そして、カウンタ回路204
は、その計数動作に基づいて、タイミング信号102、
タイミング信号103、タイミング信号104、タイミ
ング信号105を出力する。
【0113】タイミング信号102は、キャリア同期パ
ターン発生回路201に入力される。キャリア同期パタ
ーン発生回路201は、キャリア同期ビットのフレーム
上の位置を示すタイミング信号102のパルスを入力す
ると、図2に示すフレームにおけるあらかじめ定められ
ているaビットのキャリア同期パターン信号109を出
力する。
【0114】タイミング信号103は、クロック同期パ
ターン発生回路202に入力される。クロック同期パタ
ーン発生回路202は、クロック同期ビットのフレーム
上の位置を示すタイミング信号103のパルスを入力す
ると、図2に示すフレームにおけるあらかじめ定められ
ているbビットのクロック同期パターン信号110を出
力する。
【0115】タイミング信号104は、UW同期パター
ン発生回路203に入力される。UW同期パターン発生
回路203は、UW同期ビットの位置を示すタイミング
信号104のパルスを入力すると、図2に示すフレーム
におけるあらかじめ定められているcビットのUW同期
パターン信号111を出力する。
【0116】タイミング信号105は、ガードビット数
設定回路205に入力される。ガードビット数設定回路
205は、ガードビットの先頭ビット位置を示すタイミ
ング信号105のパルスを入力すると、ガードビット数
についての計数動作を初期化する。
【0117】その初期化の後、ガードビット数設定回路
205は、ガードビット数についての計数動作を再開す
る。そして、ガードビット数設定回路205は、入力し
た信号106の示す値fだけクロックを計数すると、リ
セット信号115としてパルスを出力する。
【0118】リセット信号115のパルスを論理和回路
207を介して入力したカウンタ回路204は、図2に
示すフレームにおけるガードビットの終了を示すパルス
をタイミング信号108として出力する。
【0119】カウンタ回路204が出力するタイミング
信号108は、タイミング信号102、タイミング信号
103、タイミング信号104、タイミング信号105
を含む信号である。更に、タイミング信号108は、図
2に示すフレームにおけるあらかじめ定められているd
ビットの制御情報の位置を示すタイミング信号と、eビ
ットのインフォメーションの位置を示すタイミング信号
とを含んでいる。
【0120】なお、図5に示すように各端末局は、時分
割伝送において割り当てられたバースト位置でのみ信号
を送出しなければならない。従って、このタイミング監
視回路が端末局に設置された場合は、カウンタ回路20
4はタイミング信号100によって初期化された後の1
バーストだけ動作する。
【0121】一方、基地局は、複数の端末局に対して下
りバースト信号を送出しなければならない。従って、こ
のタイミング監視回路が基地局に設置された場合は、カ
ウンタ回路204は、タイミング信号100を基準とし
て、下りバースト信号全体ののフレームの形成タイミン
グを出力する。
【0122】多重化回路206は、キャリア同期パター
ン信号109、クロック同期パターン信号110、UW
同期パターン信号111、制御情報信号112及びイン
フォメーション信号113の各信号を、タイミング信号
108に含まれるパルスのタイミングに基づいて時分割
で多重化する。更に、多重化回路206は、その多重化
した信号にガードビットを加えて、図2に示すフレーム
フォーマットの多重化信号を出力する。
【0123】これらにより、このタイミング監視回路
は、ガードビット数を指定する信号106をガードビッ
ト数設定回路205に入力することで、時分割多重通信
方式のフレームフォーマットにおけるガードビット数を
迅速かつ簡易に変更することができる。
【0124】したがって、このタイミング監視回路は、
基地局が管理するゾーンの範囲が変更され、そのゾーン
内において基地局から一番離れた地点(ゾーンの外縁)
までの距離が変更された場合に、その変更後のゾーンの
範囲に応じて、迅速かつ容易に、時分割多重通信方式の
フレームフォーマットにおけるガードビット数を変更す
ることができる。従来は、基地局が管理するゾーンの範
囲が変更された場合は、タイミング監視回路を再設計す
る必要があったので、迅速かつ簡易にフレームフォーマ
ットにおけるガードビット数を変更することができなか
った。
【0125】また、このタイミング監視回路は、基地局
が管理するゾーンの範囲が変更された場合に、その変更
後のゾーンの範囲に応じたガードビット数をもつ時分割
多重通信方式のフレームフォーマット、すなわち余分な
ガードビットをもたないフレームフォーマットを形成さ
せるタイミング信号を出力することができ、通信の伝送
効率を向上させることができる。
【0126】上述の実施の形態では、時分割多重通信方
式のフレームフォーマットにおけるガードビット数を変
更することができるタイミング監視回路について説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、例え
ば、図2に示すフレームフォーマットにおけるインフォ
メーションのビット数e(データ信号ビット数)を、ゾ
ーン範囲の変更等に応じて変更するものとしてもよい。
【0127】インフォメーションのビット数eをゾーン
範囲の変更等に応じて変更するタイミング監視回路は、
例えば、図8に示す構成とする。このタイミング監視回
路は、図1に示すタイミング監視回路に、インフォメー
ションビット数設定回路215を追加した構成となって
いる。
【0128】インフォメーションビット数設定回路21
5は、図2に示すフレームフォーマットにおけるインフ
ォメーションのビット数eを管理するカウンタである。
【0129】インフォメーションビット数設定回路21
5は、このタイミング監視回路の外から信号126を入
力する。信号126は、フレームにおけるインフォメー
ションのビット数eを指定する信号である。その数は、
基地局と端末局の間でアプリケーションに応じて定めた
値であり、フレームの制御情報によって定めてもよく、
ローカルスイッチを用いて定めてもよい。
【0130】カウンタ回路204から出力されるタイミ
ング信号125は、インフォメーションビット数設定回
路215に入力される。タイミング信号125は、図2
に示すフレームにおけるインフォメーションの始まりの
タイミングを示す。
【0131】インフォメーションビット数設定回路21
5は、タイミング信号125を入力すると、インフォメ
ーションのビット数eについての計数動作を初期化す
る。
【0132】その初期化の後、インフォメーションビッ
ト数設定回路215は、インフォメーションのビット数
eについての計数動作を再開する。そして、インフォメ
ーションビット数設定回路215は、入力した信号12
6の示す値eだけクロックを計数すると、リセット信号
135としてパルスを出力する。
【0133】リセット信号135は、カウンタ回路20
4に入力され、図2に示すフレームにおけるインフォメ
ーションの終わりのタイミングを示す信号となる。ま
た、リセット信号135は、図2に示すフレームにおけ
るガードビットの始まりのタイミングを示す信号105
ともなる。すなわち、リセット信号135は、インフォ
メーションの終わりのタイミングを示し、且つ、ガード
ビットの始まりのタイミングを示す信号となる。このタ
イミング監視回路のその他の動作は、図1に示すタイミ
ング監視回路の動作と同じである。
【0134】この構成によれば、基地局が管理するゾー
ンの範囲が変更されたことにより、基地局からゾーンの
外縁上の各地点に至る直線距離のうちの最長距離が変更
された場合に、その変更後のゾーンの範囲に適した時分
割多重通信方式のフレームフォーマットを生成すること
ができ、伝送品質及び伝送効率を向上させることができ
る。
【0135】また、上記実施形態では、基地局または端
末局に設けたスイッチの設定を変更することで、フレー
ムのガードビット数を変更しているが、本発明はこれに
限定されるものではなく、例えば、基地局または端末局
の動作を制御する中央処理装置がガードビット数を規定
する情報をフレームの制御情報に含ませ、この情報に基
づいてガードビット数を変更してもよい。
【0136】この構成によれば、1つの中央処理装置に
所定の信号を入力することで、複数の端末局及び基地局
がそれぞれ送出するバースト信号のガードビット数を変
更することができる。
【0137】また、上述の実施形態においては、基地局
からゾーンの外縁上の各地点に至る直線距離のうちの最
長距離に応じてガードビット数を変更するものとした
が、本発明はこれに限定されず、例えば、ゾーン内にお
いてビル等の新たな電波の障害物が設けられた場合は、
通信の伝搬経路長が変動するので、その変動後の伝搬経
路長に応じて、ガードビット数を変更してもよい。
【0138】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
送受信される信号のフレームにおけるガードタイムの長
さを変更することができるので、基地局が管理するゾー
ン範囲の変更等のアプリケーションの変更が生じた場合
に、フレーム構成をそのアプリケーションに適した構成
に迅速に変更することができ、通信品質の低下を防ぎな
がら、伝送効率の低下を防ぐことができる通信システ
ム、タイミング監視回路及び通信方法を提供することが
できる。
【0139】また、本発明は、1つの基地局に対して複
数の端末局が時分割多重方式で通信をする通信システム
において、送受信される信号のフレームにおけるガード
タイムの長さを変更することができるので、アプリケー
ションが変更した場合に、通信品質の低下を防ぎなが
ら、伝送効率の低下を防ぐことができる時分割多重方式
の通信システム、タイミング監視回路及び通信方法を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るタイミング監視回路
を示すブロック図である。
【図2】図1に示すタイミング監視回路が生成したタイ
ミング信号で形成されるフレームの構成を示す説明図で
ある。
【図3】図1に示すタイミング監視回が用いられる通信
システムの構成を示すブロック図である。
【図4】図3に示す通信システムの上り下りバースト信
号の送受信タイミングを示す説明図である。
【図5】上り下りバースト信号の詳細を示す説明図であ
る。
【図6】基地局と各端末局の位置関係を示す説明図であ
る。
【図7】基地局と各端末局の位置関係の違いによる受信
タイミングの相違を示す説明図である。
【図8】本発明の他の実施の形態に係るタイミング監視
回路を示すブロック図である。
【符号の説明】
201 キャリア同期パターン発生回路 202 クロック同期パターン発生回路 203 UW同期パターン発生回路 204 カウンタ回路 205 ガードビット数設定回路 206 OR回路

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1つの基地局と複数の端末局との間で時分
    割通信方式で通信する通信システムにおいて、 前記基地局及び各前記端末局は、 該基地局と該端末局との間で伝達される情報を示すデー
    タ信号と、複数の該データ信号を時分割多重化して送信
    したときの、該データ信号相互の時間的な重なりを吸収
    するガードビットと、を含むフレームを送信する送信手
    段と、 前記送信手段が送信したフレームを受信する受信手段
    と、 前記フレームの前記ガードビットの数であるガードビッ
    ト数を変更するガードビット数設定手段と、 をそれぞれ備える、 ことを特徴とする通信システム。
  2. 【請求項2】前記ガードビット数設定手段は、該ガード
    ビット数設定手段の外から該ガードビット数設定手段に
    入力されたガードビット数変更信号が示す数に、前記ガ
    ードビット数を変更する、 ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 【請求項3】前記基地局及び前記端末局のうちの少なく
    とも1つは、所望の数値を変更可能に設定するスイッチ
    を備え、 前記ガードビット数設定手段は、前記スイッチに設定さ
    れた数値に、前記ガードビット数を変更する、 ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  4. 【請求項4】前記スイッチに設定された数値は、 前記基地局から前記ゾーンの外縁上の各地点に至る直線
    距離のうちの最長距離に、応じた数値である、 ことを特徴とする請求項3に記載の通信システム。
  5. 【請求項5】前記ガードビット数設定手段は、前記フレ
    ームに含まれる信号であって、前記基地局及び前記端末
    局の動作を制御する信号である制御情報信号が示す数
    に、前記ガードビット数を変更する、 ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  6. 【請求項6】前記基地局及び前記端末局のうちの少なく
    とも1つは、 前記ガードビット数を指定する情報を含む前記制御情報
    信号を、前記フレームに含ませる処理手段を備える、 ことを特徴とする請求項5に記載の通信システム。
  7. 【請求項7】前記基地局は、前記通信システムの通信エ
    リアを分割したものである複数のゾーンのそれぞれに配
    置され、 前記端末局は、前記通信エリアにおいて移動可能に配置
    され、 前記処理手段は、 前記ゾーンの外縁と該ゾーン内に設置された前記基地局
    との間の最大距離に、応じたガードビット数を指定する
    制御情報信号を、前記フレームに含ませる、 ことを特徴とする請求項6に記載の通信システム。
  8. 【請求項8】前記通信システムは、1つの前記基地局と
    複数の前記端末局との間で、複数の前記フレームを時分
    割多重化して伝送する時分割多重化手段を備える、 ことを特徴とする請求項1乃至7に記載の通信システ
    ム。
  9. 【請求項9】前記ガードビット数設定手段は、 クロック信号を取り込んで計数し、該計数値が所定の値
    になった時に、複数の前記フレームを多重化する時のタ
    イミングを示す多重化タイミング信号と、複数の前記フ
    レームが多重化されて通信された場合に、複数の該フレ
    ームの所定のデータ範囲が時間的に重なることを防ぐ、
    ガードタイムとなる複数のガードビットの先頭位置を示
    すガードビットタイミング信号とを出力するカウンタ回
    路と、 前記ガードビット数を指定する指定信号及びクロック信
    号を取り込んで、該クロック信号を計数し、該指定信号
    の示す数だけ該クロック信号を計数した時に、前記カウ
    ンタの計数動作を初期化するリセット信号を出力するガ
    ードビット数計数回路と、 前記フレームの送信開始タイミングを示すタイミング信
    号及び前記ガードビット数設定回路が出力したリセット
    信号のうちの少なくとも一方の信号を入力した時に、前
    記カウンタ回路の計数動作を初期化するリセット信号を
    出力する論理和回路と、 を備える、 ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載
    の通信システム。
  10. 【請求項10】1つの基地局と複数の端末局との間で時
    分割通信方式で通信する通信システムで用いられるタイ
    ミング監視回路において、 前記基地局と前記端末局との間で伝達される情報を示す
    データ信号の伝送タイミングを生成するデータ伝送タイ
    ミング生成手段と、 複数の該データ信号を時分割多重化して送信したとき
    の、該データ信号相互の時間的な重なりを吸収するガー
    ドビットの数を変更するガードビット数変更手段と、を
    備え、 前記ガードビット数変更手段は、前記基地局から該基地
    局が管理する通信ゾーンの外縁上の各地点に至る直線距
    離のうちの最長距離に応じた数に、前記ガードビットの
    数を変更する、 ことを特徴とするタイミング監視回路。
  11. 【請求項11】クロック信号を取り込んで計数し、該計
    数値が所定の値になった時に、複数の前記フレームを多
    重化する時のタイミングを示す多重化タイミング信号
    と、複数の前記フレームが多重化されて通信された場合
    に、複数の該フレームの所定のデータ範囲が時間的に重
    なることを防ぐ、ガードタイムとなる複数のガードビッ
    トの先頭位置を示すガードビットタイミング信号とを出
    力するカウンタ回路と、 前記ガードビット数を指定する指定信号及びクロック信
    号を取り込んで、該クロック信号を計数し、該指定信号
    の示す数だけ該クロック信号を計数した時に、前記カウ
    ンタの計数動作を初期化するリセット信号を出力するガ
    ードビット数計数回路と、 前記フレームの送信開始タイミングを示すタイミング信
    号及び前記ガードビット数設定回路が出力したリセット
    信号のうちの少なくとも一方の信号を入力した時に、前
    記カウンタ回路の計数動作を初期化するリセット信号を
    出力する論理和回路と、 を備える、 ことを特徴とするタイミング監視回路。
  12. 【請求項12】1つの基地局と複数の端末局との間で時
    分割通信方式で通信する通信システムで用いられる通信
    方法において、 各前記端末局と前記基地局との間で通信されるデータを
    所定の形式のフレームにして送信する送信ステップと、 前記送信ステップで送信したフレームを受信する受信ス
    テップと、 前記送信ステップで送出された複数の前記フレームにお
    ける所定のデータ範囲が相互に時間的に重なることを防
    ぐガードビットの数を、変更するガードビット数設定ス
    テップと、 を備え、 前記ガードビット数設定ステップは、前記基地局が管理
    する通信ゾーンの外縁と該ゾーン内に設置された該基地
    局との間の最大距離に、応じた数に、前記ガードビット
    数を変更する、 ことを特徴とする通信方法。
  13. 【請求項13】前記通信システムは、前記フレームの前
    記データ信号のビット数を変更するインフォメーション
    ビット数設定手段を備える、 ことを特徴とする請求項1乃至8に記載の通信システ
    ム。
JP9347611A 1997-12-17 1997-12-17 通信システム、タイミング監視回路及び通信方法 Pending JPH11186995A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9347611A JPH11186995A (ja) 1997-12-17 1997-12-17 通信システム、タイミング監視回路及び通信方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9347611A JPH11186995A (ja) 1997-12-17 1997-12-17 通信システム、タイミング監視回路及び通信方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11186995A true JPH11186995A (ja) 1999-07-09

Family

ID=18391399

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9347611A Pending JPH11186995A (ja) 1997-12-17 1997-12-17 通信システム、タイミング監視回路及び通信方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11186995A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011501920A (ja) * 2007-10-16 2011-01-13 大唐移動通信設備有限公司 ロング・ターム・エボリューション時間分割復信システムの伝送方法及び装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011501920A (ja) * 2007-10-16 2011-01-13 大唐移動通信設備有限公司 ロング・ターム・エボリューション時間分割復信システムの伝送方法及び装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1458125B1 (en) Master/slave synchronisation method in a bluetooth system
EP0665659B1 (en) TDMA-CDMA mobile communication system
JP4268721B2 (ja) タイムスロット割当方法及び装置
JP3244610B2 (ja) 周波数ホッピング方式無線lanシステム
CN1764088B (zh) 移动站和基站之间配置无线电接口的方法和基站系统
US6072847A (en) Base transceiver station for cellular mobile radio system and system for synchronizing such base transceiver stations
US5583870A (en) Dummy burst structure in a cellular digital radio-communications system using the TDMA principle, and a base station for generating such a structure
US7050420B2 (en) System for maintaining synchronization between multiple asynchronous communication links
JPH0898255A (ja) Tdma方式の移動通信システムにおける下り制御信号の送信制御方法
US7515932B2 (en) Method and device for controlling combined UMTS/GSM/EDGE radio systems
JP2001223678A (ja) 同期tddシステム
JPS6139638A (ja) 無線システム
JP2000013850A (ja) 通信装置、基地局および通信方法
US6990093B1 (en) Method of transmitting synchronized channel in radio transmitter
JPH11186995A (ja) 通信システム、タイミング監視回路及び通信方法
JPH09275382A (ja) 時分割複信通信方法における同期調整方法およびそれを用いる通信システム
JPH04150116A (ja) 時分割多重無線通信方式
JP3306843B2 (ja) マイクロセルを用いた移動通信方法
JP3076308B2 (ja) 移動体通信システム
US20020151319A1 (en) Method for controlling the transmission and reception activities of a local radiocommunications system
JPH04179322A (ja) ディジタル通信干渉回避方式
JP3392658B2 (ja) Tdma移動体通信の基地局間フレーム同期方法
JPH01300721A (ja) Tdma無線通信方式
JPH1155208A (ja) 無線バースト信号受信装置
JPH0548521A (ja) チヤネル割当方式

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040813

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040817

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041214