JPH09275382A - 時分割複信通信方法における同期調整方法およびそれを用いる通信システム - Google Patents

時分割複信通信方法における同期調整方法およびそれを用いる通信システム

Info

Publication number
JPH09275382A
JPH09275382A JP8084212A JP8421296A JPH09275382A JP H09275382 A JPH09275382 A JP H09275382A JP 8084212 A JP8084212 A JP 8084212A JP 8421296 A JP8421296 A JP 8421296A JP H09275382 A JPH09275382 A JP H09275382A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
communication device
communication
time
timing
synchronization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8084212A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Sakai
隆史 酒井
Kazuto Ishida
和人 石田
Jun Yamada
山田  純
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP8084212A priority Critical patent/JPH09275382A/ja
Publication of JPH09275382A publication Critical patent/JPH09275382A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bidirectional Digital Transmission (AREA)
  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】一つの局と複数の通信装置が、局側で定められ
た基準タイミングに従ってTDMA−TDD通信方法に
よる通信をおこなうときに、簡易な通信装置の構成で、
たとえ、局と通信装置との間が長距離であっても、スロ
ット間の干渉を生じないようにする。 【解決手段】基地局と端末が、基地局側の基準タイミン
グに基づいて時分割で互いに送受信をおこなう時分割複
信通信方法で通信をおこなっているときに、端末側で同
期タイミング時間を決定し、それを基地局に送信して、
基地局では、送信されてきた同期タイミング時間に基づ
いて、同期タイミングを定めて相互の同期調整をおこな
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、時分割複信通信方
法における同期調整方法およびそれを用いる通信システ
ムに係り、特に、一つの局に多数の通信装置が時分割で
アクセスする時分割多元接続通信方法において、局と通
信装置間が長距離であり、伝搬時間が変動しやすいため
に、バースト信号間の干渉防止ガード時間が一定でない
場合に用いて好適な時分割複信通信方法における同期調
整方法およびそれを用いる通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一つの局に、多数の通信装置がアクセス
できる多元接続による通信方法の内の一つに、時分割多
元接続通信方法(Time Division Multiple Access、以
下、「TDMA通信方法」という)がある。このTDM
A通信方法は、一つの局に送信する周波数は、同一であ
るが、時間的に信号が重ならないように送信して通信を
おこなうものである。
【0003】このTDMA通信方法では、一定長の基本
周期(フレーム)を定め、一フレームで送信と受信をお
こなえるようにした時分割複信通信方法(Time Divisio
n Duplex、以下、「TDD通信方法」という。また、時
分割多元接続時分割複信通信方法を「TDMA−TDD
通信方法」と表記する)がある。
【0004】このTDMA−TDD通信方法では、一フ
レームを多数のスロットと呼ばれる単位に分割し、一ス
ロットに一回線を割り当てて、バースト信号により通信
をおこなう。
【0005】このようにして通信をおこなうため、バー
スト信号どおしが干渉をおこさないようにするために各
スロットの間にガード時間と呼ばれる無信号領域を設け
る。
【0006】このガード時間の設定には、通信によって
生じる伝搬遅延時間を考慮する必要が有る。一般に、通
信の伝搬遅延時間は、通信距離に比例して長くなるた
め、長距離通信をおこなう場合には、ガード時間の大き
くなるため、通信時間のうちでガード時間の占める割合
が大きくなる。そのために、単位時間におけるデータの
送受信時間が減少し、伝送効率が低下するという事態を
生じる。
【0007】また、TDMA通信方法により通信をおこ
なう場合には、基準時間を定めて、複数の通信装置間で
各々同期を取り、送受信タイミングを設定する必要が生
じる。
【0008】このように複数の通信装置間で同期を取っ
て通信をおこなう技術として、特公平3−74856号
公報に開示されている「デジタル無線通信システム」が
ある。この特公平3−74856号公報においては、あ
る無線通信装置から他の1つあるいは複数の無線通信装
置に対して、通信をおこなうときの同期をとる方法であ
って、受信側が送信側の時刻に受信側の時刻をあわせる
ことにより、通信装置間で同期をとる技術が開示されて
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記スロット間に、ガ
ード時間を設けるTDMA−TDD通信方法において
は、基準時間を設定する局と通信装置との通信距離が長
くなると、伝搬遅延時間による同期ずれが大きくなる。
特に、ガード時間を越えるようになると、各スロット間
のバースト信号に干渉が生じ、正常な通信が不可能にな
り、通信品質が低下する事態になるという問題点があっ
た。
【0010】また、上記特公平3−74856号公報記
載の技術では、移動する通信装置に時間測定装置を持た
せ、受信側で送信側の時間との調整をおこなうために、
装置の小型化、構成の簡易化の要請に反するという問題
点があった。
【0011】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、その目的は、一つの局と複数の通信装置
が、局側で定められた基準タイミングに従ってTDMA
−TDD通信方法による通信をおこなうときに、簡易な
通信装置の構成で、たとえ、局と通信装置との間が長距
離であっても、スロット間の干渉を生じるのを防止し、
品質の高い通信がおこなえる同期調整方法ならびに通信
システムおよび通信装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の時分割複信通信方法における同期調整方法
に係る発明の第一の構成は、第一の通信装置と第二の通
信装置が、時分割で互いに送受信をおこなう時分割複信
通信方法における同期調整方法において、この通信装置
間の同期タイミングが、前記第一の通信装置に基づいた
ものであるときに、前記第二の通信装置が、同期タイミ
ング時間を決定し、それを前記第一の通信装置に送信し
て、前記第一の通信装置は、送信されてきた同期タイミ
ング時間に基づいて、通信装置間の同期タイミングが定
められるようにしたものである。
【0013】より詳しくは、上記時分割複信通信方法に
おける同期調整方法において、前記第一の通信装置と前
記第二の通信装置との通信の伝搬遅延時間をdt、前記
第一の通信装置の定める基準タイミングと前記第二の通
信装置の定める同期タイミング時間のオフセットがΔ
t、時分割されたスロット間のガード時間をTgとした
ときに、|2dt−Δt|<Tgを満たすように、前記
第二の通信装置が同期タイミング時間を定めるようにし
たものである。
【0014】また詳しくは、上記時分割複信通信方法に
おける同期調整方法において、前記第一の通信装置が、
前記第二の通信装置から同期タイミング時間の送信を正
常に受信したときに、前記第一の通信装置が、第二の通
信装置に同期タイミングを正常に受信したことを通知す
るようにしたものである。
【0015】さらに詳しくは、上記時分割複信通信方法
における同期調整方法において、前記第二の通信装置が
決定した同期タイミング時間を記憶するようにしたもの
である。
【0016】上記目的を達成するために、本発明の時分
割複信通信方法における同期調整方法に係る発明の第二
の構成は、前記第一の通信装置で、通信している信号の
タイミングを監視し、タイミングの調整が必要と判断さ
れたときには、第一の通信装置から第二の通信装置に同
期タイミングの時間の調整要求送信をおこなうようにし
たものである。
【0017】より詳しくは、上記時分割複信通信方法に
おける同期調整方法において、タイミング調整が必要と
するか否かの判断を、第一の通信装置が定める基準タイ
ミングと、実際に送信されてくる信号のタイミングのず
れと、一定の閾値との比較によっておこなうようにした
ものである。
【0018】上記目的を達成するために、本発明の通信
システムに係る発明の第一の構成は、第一の通信装置と
第二の通信装置が、時分割で互いに送受信をおこなう時
分割複信通信方法による通信システムにおいて、この通
信装置間の同期タイミングが、前記第一の通信装置に基
づいたものであるときに、前記第二の通信装置が、同期
タイミング時間を決定し、それを前記第一の通信装置に
送信して、前記第一の通信装置は、送信されてきた同期
タイミング時間に基づいて、通信装置間の同期タイミン
グが定められるようにしたものである。
【0019】より詳しくは、上記通信システムにおい
て、前記第一の通信装置と前記第二の通信装置との通信
の伝搬遅延時間をdt、前記第一の通信装置の定める基
準タイミングと前記第二の通信装置の定める同期タイミ
ング時間のオフセットがΔt、時分割されたスロット間
のガード時間をTgとしたときに、|2dt−Δt|<
Tgを満たすように、前記第二の通信装置が同期タイミ
ング時間を定めるようにしたものである。
【0020】また詳しくは、上記通信システムにおい
て、前記第一の通信装置が、前記第二の通信装置から同
期タイミング時間の送信を正常に受信したときに、前記
第一の通信装置が、第二の通信装置に同期タイミングを
正常に受信したことを通知するようにしたものである。
【0021】さらに詳しくは、上記通信システムにおい
て、前記第二の通信装置が決定した同期タイミング時間
を記憶するようにしたものである。
【0022】上記目的を達成するために、本発明の通信
システムに係る発明の第二の構成は、前記第一の通信装
置で、通信している信号のタイミングを監視し、タイミ
ングの調整が必要と判断されたときには、第一の通信装
置から第二の通信装置に同期タイミングの時間の調整要
求送信をおこなうようにしたものである。
【0023】より詳しくは、上記通信システムにおい
て、タイミング調整が必要とするか否かの判断を、第一
の通信装置が定める基準タイミングと、実際に送信され
てくる信号のタイミングのずれと、一定の閾値との比較
によっておこなうようにしたものである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る各実施形態
を、図1ないし図11を用いて説明する。
【0025】〔本発明の通信システム構成と通信装置〕
先ず、図1ないし図3を用いて本発明の通信システムの
モデルと基地局、端末の構成について説明する。図1
は、移動体通信による通信モデルを示す概念図である。
【0026】基地局0は、一定の無線ゾーンを持ち、こ
の中で移動体の端末100と無線による通信がおこなえ
るようになっている。ここで、移動体端末100の代表
的なものとしては、携帯電話、PHS(Personal Handy
Phone System)などが挙げられる。
【0027】次に、図2および図3を用いて基地局0と
端末100の構成について説明する。図2は、端末10
0の構成を示すブロック図である。図3は、基地局0の
構成を示すブロック図である。
【0028】図2に示される端末100の音声符号化部
503は、アナログ信号である音声データとデジタルデ
ータの相互変換をおこなう。チャネルコーディク部50
4は、デジタルデータから、送信するためのフレームの
組立て、分解をおこなう。
【0029】また、変調部506は、フレームを所定の
周波数に変換する。復調部505は、その逆で、所定の
周波数を持つ信号からフレームを組み立てる。そして、
所定の周波数を持つ信号は、RF(高周波)部508に
なり、アンテナ507から、電波となって送受信され
る。
【0030】音声の入力は、マイク501によってなさ
れ、出力は、スピーカ502によってなされることにな
る。また、ユーザからの番号の入力などは、キーパッド
513により、おこなうことができる。また、必要な情
報や入力のエコーバックは、表示部512に表示され
る。
【0031】制御部510は、記憶部511に記憶され
たデータとプログラムに従って、端末100の各部を制
御する。そして、図2に示されている通り、制御部51
0、記憶部511、表示部512、キーパッド513
と、チャネルコーディク部504と、RF部508は、
バス509によって必要な情報の受渡しをおこなうよう
になっている。
【0032】図6に示される基地局0も、基本的な構造
は、端末100と同じであるが、マイク501とスピー
カ502の代わりに、回線601とインターフェース処
理をおこなう回線インターフェースを有していることが
異なっている。
【0033】〔基地局と端末との通信タイミング〕次
に、図4を用いて、本発明の実施形態を理解するため、
基地局と端末との通信タイミングに関して説明する。図
4は、基地局と端末との通信タイミングを説明するため
のタイミングチャートである。
【0034】本実施形態に係る通信システムでは、TD
MA通信方法によって、基地局0と端末100との間で
通信がおこなわれるものとする。既に説明したように、
TDMA通信方法は、一つの局と多数の通信装置が、同
一の搬送波周波数で、時間的に信号が重ならないように
送信し、相互に通信をおこなえるようにした方法であ
る。このTDMA通信方法では、信号の送受信の基本周
期となるフレームを定め、フレーム内をいくつかの時間
(スロット)に割り当てて、相互に通信をおこなえるよ
うにしている。
【0035】さらに、本実施形態では、一つのフレーム
のなかに、送信の信号と受信の信号が共に割り当てられ
る、いわゆるTDD通信方法によって通信をおこなうも
のとする。
【0036】さて、図4(A)に示されているように、
本実施形態では、1フレームの中に、送信4スロット、
受信4スロットの計8スロットで構成されているものと
する。
【0037】また、通信をおこなう複数の端末100間
では、各々時間の同期を取っておらず、基地局0の送受
信タイミングを基準として、端末100側でタイミング
を決定するものとする。
【0038】基地局0のスロットタイミングは、図4
(A)に示されているように、フレーム周期がTfであ
り、送信、受信は、1/2Tf毎に、4スロットづつ繰
返しおこなわれる。
【0039】さて、基地局0と端末100の通信におい
て、通信距離等の要因により伝搬遅延時間が生じる。こ
れをdtで表わすものとする。このとき、送信スロット
101で基地局からバースト送信された信号は、端末1
00では、dt分だけ遅れて、図4(B)に示される受
信スロット102のタイミングで受信される。
【0040】このバースト信号を受信した端末100
は、1/2Tf時間後に、送信スロット103で信号を
基地局0へ送信する。
【0041】基地局0では、伝搬遅延時間dt分だけ遅
れて、図4(B)に示される受信スロット105で、端
末からの信号を受信することになる。結局、伝搬遅延時
間が全く生じないとしたときの図4(A)に示す受信ス
ロット104に比べて、2dt分の遅延が生じることに
なる。
【0042】ところで、一般に、TDMA通信方法によ
る通信では、各スロットでの信号が干渉をおこさないよ
うに、図4(A)に示されるガード時間Tgが設けられ
る。
【0043】このときに、上記の遅延時間2dtが、ガ
ード時間Tgより等しいか大きくなった場合、すなわ
ち、以下の(式1)が成り立つときに、スロット間で信
号の干渉が発生し、正常な通信ができなくなる恐れが有
る。
【0044】
【数1】 2dt≧Tg …(式1) したがって、本発明の通信方法は、端末100から基地
局0へ送信する場合に、オフセット時間を設けて、上の
様な不都合を回避し、基地局0で端末100からの送信
を同期ずれをおこすことなく受信できるようにするもの
である。本発明の通信方法では、図4(C)端末100
が、基地局から遅延時間dtで、送信スロット102の
信号を受け取った後に、1/2Tf−Δt時間経過後
に、送信スロット106で、端末100から基地局0に
信号を送信する。基地局0では、送られてきた信号は、
端末100からの送信からdt分遅延して受信すること
になる。
【0045】結局、全く遅延時間が生じないとしたとき
の時刻をtr、この時刻trから、t0分遅れて、基地
局0が信号を受信するものとすると、以下の(式2)が
成立することになる。
【0046】
【数2】 t0=2dt−Δt …(式2) ここで実際に、基地局0が信号を受信する時刻は、tr
±t0になる。
【0047】このとき、干渉をおこさないようにするた
めには、この遅延時間がガード時間より小さいこと、す
なわち以下の(式3)をみたすようにしなければならな
い。
【0048】
【数3】 |t0|<Tg …(式3) ここで、ちょうど、t0=0となるよう、すなわち、オ
フセット時間Δtを2dt=Δtとなるようにとると、
図4(D)に示されるとおり、あたかも基地局0と端末
時間100との間の遅延時間が生じないようにすること
ができる。
【0049】以下、本発明の各実施形態を順に述べてい
くが、これまでに述べてきた通信システム、通信装置、
および、このオフセット時間によってタイミングの同期
を調整することを前提とするものである。
【0050】〔実施形態1〕以下、本発明に係る第一の
実施形態を、図5および図6を用いて説明する。図5
は、本発明の第一の実施形態に係る通信方法の通信シー
クエンスを示す図である。図6は、本発明の第一の実施
形態に係る通信方法における送信タイミングを通知する
データのデータフォーマットを示す図である。
【0051】図2は、本発明の実施例のシーケンスの概
略を示す。基地局は制御信号201基地局0から、一定
の時間毎に制御信号が出ていて、図1に示す無線ゾーン
内にある端末100は、それを受け取ることができる。
【0052】端末100は、上で述べたように、(式
2)、(式3)を満たすように、オフセット時間を計算
し、タイミングを設定する(S202)。そして、図6
に示すデータフォーマットで基地局0に、送信タイミン
グ通信信号203を発する。なお、無線端末ID402
は、各端末100を一意に識別するための識別子であ
る。
【0053】以降は、基地局0では、通知されてきたタ
イミングで端末100との通信をおこなうことにする。
本実施形態は、いわば、タイミング設定の基本パターン
であるということができる。
【0054】〔実施形態2〕以下、本発明に係る第二の
実施形態を、図7ないし図9を用いて説明する。図7
は、本発明の第二の実施形態に係る通信方法の通信シー
クエンスを示す図である。図8は、本発明の第二の実施
形態に係る通信方法の送信タイミング決定の手順を示す
フローチャートである。
【0055】図9は、本発明の第二の実施形態に係る通
信方法における送信タイミング受信通知するデータのデ
ータフォーマットを示す図である。
【0056】本実施形態は、前半部の処理は、第一の実
施形態と同様である。
【0057】基地局0からは、一定時間毎に制御信号2
01が無線ゾーン内に発せられている(S701)。
【0058】先ず、端末100で、実施形態1と同様に
して送信タイミングの設定をおこなう(S202,S7
02)。そして、基地局0に送信タイミング通知信号2
03を送信する(S703)。
【0059】基地局0では、この送信タイミング通知信
号203を受信できるが否かを判断する(S704)。
【0060】受信可能と判断されたときには、基地局0
は、端末100に送信タイミング受信通知信号を送信す
る(S705)。この信号のデータフォーマットは、図
9に示される通りであり、送信する端末100を識別す
る無線端末ID402と送信タイミングを受信したこと
を知らせる送信タイミング受信通知405からなってい
る。
【0061】以降は、基地局0では、通知されたタイミ
ングで端末100との通信をこなうようになる(S70
5)。
【0062】一方、受信不可能と判断されたときには、
基地局0では、なにも処理をしない。ただし、一定時間
毎に制御信号が201に送信するために、端末100側
では、送信タイミング203が基地局0で受信できなか
ったことが判る。そのときは、端末100では、再び、
タイミングを設定して、リトライをおこなうことにな
る。
【0063】なお、ここでの送信タイミング203が受
信可能であるか否かの判断は、基地局0において受信信
号のビット誤り率などを測定し、予め定められたビット
誤り率の閾値よりも大きいときには、受信不可能とする
判断基準を用いることができる。このような測定や判断
は、図3に示された制御部610が記憶部611に格納
されているデータとプログラムに従っておこなうことに
なる。
【0064】基地局0が、送信タイミング受信通知信号
を実際に送信したにも関わらず、何らかの要因で、端末
100が、その送信タイミング受信通知信号を受信でき
ない場合が生じる可能性がある。そこで、本実施形態で
は、端末および基地局が、その信号の送受信を複数回繰
り返しおこなうことによりタイミング判断の信頼性を高
めようとするものである。
【0065】〔実施形態3〕以下、本発明に係る第三の
実施形態を図10を用いて説明する。図10は、本発明
の第三の実施形態に係る通信方法の送信タイミング決定
の手順を示すフローチャートである。
【0066】本実施形態は、第二の実施形態のバリエー
ションである。
【0067】本実施形態では、図8に示されている通
り、送信タイミングが決定されたときには、図2に示さ
れる記憶部511に送信タイミングを記憶することにし
た(S801)。
【0068】このようにすれば、端末100が移動せ
ず、あるいは、移動がわずかであるときには、通信炉に
おける遅延時間の変化がないか微小であるので、記憶さ
れた送信タイミングを用いることによって、送信タイミ
ング決定動作回数を減らすことができ、通信トラフィク
を低減させることができる。
【0069】〔実施形態4〕以下、本発明に係る第四の
実施形態を図11および図12を用いて説明する。図1
1は、本発明の第四の実施形態に係る通信方法の送信タ
イミング決定の手順を示すフローチャートである。図1
2は、タイミング変更データのデータフォーマットを示
す図である。
【0070】本実施形態は、第三の実施形態に加え、基
地局0側でのより高度なタイミング調整をおこなおうと
いうものである。
【0071】第三の実施形態では、送信タイミングが決
定されたときには、送信タイミングを記憶し、それ以降
では、そのタイミングで基地局0と端末100との通信
がおこなわれる。
【0072】本実施形態においては、先ず、それ以後、
通信が始まることは同じである(S901)。しかし、
基地局0は、端末と通信する間は(S905)、基地局
0で受信タイミングを監視している(S904)。そし
て、通信環境が変化したり、端末100移動したときに
は、通信の遅延時間が変化するためタイミングの調整が
必要になる。このときには、基地局0側で、適切なタイ
ミング時間を決定し(S903)、図12に示されるタ
イミング変更信号1001を送信することによって(S
904)、端末側に再びタイミングの設定を要求するも
のである。ここで、タイミング変更信号1001は、送
信タイミングの変更を要求することを表わす送信タイミ
ング変更要求1002と変更タイミング1003を含ん
でいる。
【0073】また、基地局0でタイミングの調整が必要
であるか否かの判断は、基地局0の基準受信スロットタ
イミングと送られてくる信号のスロットタイミングの時
間差を取って、予め定められたある時間閾値よりも大き
くなったときには、タイミングの調整が必要であるとす
ることによりおこなうことができる。
【0074】また、基地局0でのタイミング時間の設定
は、図3に示された制御部610が、予め定められた手
順に従って、計算しても良いし、記憶部611に候補を
用意しておき、そこから選択することにより決定しても
良い。
【0075】〔その他の実施形態〕本実施形態では、主
に、基地局と無線で通信をおこなう携帯電話やPHSを
想定して説明してきた。しかしながら、本発明の適用分
野は、これに限ることなく、有線、無線を問わず、回線
を時分割で使用し、通信装置間で送受信の複信をおこな
う通信システムに広く適用することができる。
【0076】
【発明の効果】本発明によれば、一つの局と複数の通信
装置が、局側で定められた基準タイミングに従ってTD
MA−TDD通信方法による通信をおこなうときに、簡
易な通信装置の構成で、たとえ、局と通信装置との間が
長距離であっても、スロット間の干渉を生じるのを防止
し、品質の高い通信がおこなえる同期調整方法ならびに
通信システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】移動体通信による通信モデルを示す概念図であ
る。
【図2】端末100の構成を示すブロック図である。
【図3】基地局0の構成を示すブロック図である。
【図4】基地局と端末との通信タイミングを説明するた
めのタイミングチャートである。
【図5】本発明の第一の実施形態に係る通信方法の通信
シークエンスを示す図である。
【図6】本発明の第一の実施形態に係る通信方法におけ
る送信タイミングを通知するデータのデータフォーマッ
トを示す図である。
【図7】本発明の第二の実施形態に係る通信方法の通信
シークエンスを示す図である。
【図8】本発明の第二の実施形態に係る通信方法の送信
タイミング決定の手順を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第二の実施形態に係る通信方法におけ
る送信タイミング受信通知するデータのデータフォーマ
ットを示す図である。
【図10】本発明の第三の実施形態に係る通信方法の送
信タイミング決定の手順を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第四の実施形態に係る通信方法の送
信タイミング決定の手順を示すフローチャートである。
【図12】タイミング変更データのデータフォーマット
を示す図である。
【符号の説明】
0…基地局 100…端末 101…基地局バースト送信スロット 102…端末バースト受信スロット 103…端末バースト送信スロットa 104…基地局バースト受信スロット 105…端末バースト送信スロットb 106…端末バースト送信スロットc 201…制御信号 303…送信タイミング受信通知信号 1001…タイミング変更信号

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一の通信装置と第二の通信装置が、時
    分割で互いに送受信をおこなう時分割複信通信方法にお
    ける同期調整方法において、 この通信装置間の同期タイミングが、前記第一の通信装
    置に基づいたものであるときに、 前記第二の通信装置が、同期タイミング時間を決定し、 それを前記第一の通信装置に送信して、 前記第一の通信装置は、送信されてきた同期タイミング
    時間に基づいて、通信装置間の同期タイミングが定めら
    れることを特徴とする時分割複信通信方法における同期
    調整方法。
  2. 【請求項2】 前記第一の通信装置と前記第二の通信装
    置との通信の伝搬遅延時間をdt、前記第一の通信装置
    の定める基準タイミングと前記第二の通信装置の定める
    同期タイミング時間のオフセットがΔt、時分割された
    スロット間のガード時間をTgとしたときに、 |2dt−Δt|<Tgを満たすように、前記第二の通
    信装置が同期タイミング時間を定めることを特徴とする
    請求項1記載の時分割複信通信方法における同期調整方
    法。
  3. 【請求項3】 前記第一の通信装置が、前記第二の通信
    装置から同期タイミング時間の送信を正常に受信したと
    きに、 前記第一の通信装置が、第二の通信装置に同期タイミン
    グを正常に受信したことを通知することを特徴とする請
    求項1および請求項2記載のいずれかの時分割複信通信
    方法における同期調整方法。
  4. 【請求項4】 前記第二の通信装置が決定した同期タイ
    ミング時間を記憶することを特徴とする請求項1ないし
    請求項3記載のいずれかの時分割複信通信方法における
    同期調整方法。
  5. 【請求項5】 前記第一の通信装置で、通信している信
    号のタイミングを監視し、 タイミングの調整が必要と判断されたときには、第一の
    通信装置から第二の通信装置に同期タイミングの時間の
    調整要求送信をおこなうことを特徴とする請求項1ない
    し請求項4記載のいずれかの時分割複信通信方法におけ
    る同期調整方法。
  6. 【請求項6】 タイミング調整が必要とするか否かの判
    断を、第一の通信装置が定める基準タイミングと、実際
    に送信されてくる信号のタイミングのずれと、一定の閾
    値との比較によっておこなうことを特徴とする請求項5
    記載の時分割複信通信方法における同期調整方法。
  7. 【請求項7】 第一の通信装置と第二の通信装置が、時
    分割で互いに送受信をおこなう時分割複信通信方法によ
    る通信システムにおいて、 この通信装置間の同期タイミングが、前記第一の通信装
    置に基づいたものであるときに、 前記第二の通信装置が、同期タイミング時間を決定し、 それを前記第一の通信装置に送信して、 前記第一の通信装置は、送信されてきた同期タイミング
    時間に基づいて、通信装置間の同期タイミングが定めら
    れることを特徴とする通信システム。
  8. 【請求項8】 前記第一の通信装置と前記第二の通信装
    置との通信の伝搬遅延時間をdt、前記第一の通信装置
    の定める基準タイミングと前記第二の通信装置の定める
    同期タイミング時間のオフセットがΔt、時分割された
    スロット間のガード時間をTgとしたときに、 |2dt−Δt|<Tgを満たすように、前記第二の通
    信装置が同期タイミング時間を定めることを特徴とする
    請求項7記載の通信システム。
  9. 【請求項9】 前記第一の通信装置が、前記第二の通信
    装置から同期タイミング時間の送信を正常に受信したと
    きに、 前記第一の通信装置が、第二の通信装置に同期タイミン
    グを正常に受信したことを通知することを特徴とする請
    求項7および請求項8記載のいずれかの通信システム。
  10. 【請求項10】 前記第二の通信装置が決定した同期タ
    イミング時間を記憶することを特徴とする請求項7ない
    し請求項9記載のいずれかの通信システム。
  11. 【請求項11】 前記第一の通信装置で、通信している
    信号のタイミングを監視し、 タイミングの調整が必要と判断されたときには、第一の
    通信装置から第二の通信装置に同期タイミングの時間の
    調整要求送信をおこなうことを特徴とする請求項7ない
    し請求項10記載のいずれかの通信システム。
  12. 【請求項12】 タイミング調整が必要とするか否かの
    判断を、第一の通信装置が定める基準タイミングと、実
    際に送信されてくる信号のタイミングのずれと、一定の
    閾値との比較によっておこなうことを特徴とする請求項
    11記載の通信システム。
JP8084212A 1996-04-05 1996-04-05 時分割複信通信方法における同期調整方法およびそれを用いる通信システム Pending JPH09275382A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8084212A JPH09275382A (ja) 1996-04-05 1996-04-05 時分割複信通信方法における同期調整方法およびそれを用いる通信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8084212A JPH09275382A (ja) 1996-04-05 1996-04-05 時分割複信通信方法における同期調整方法およびそれを用いる通信システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09275382A true JPH09275382A (ja) 1997-10-21

Family

ID=13824177

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8084212A Pending JPH09275382A (ja) 1996-04-05 1996-04-05 時分割複信通信方法における同期調整方法およびそれを用いる通信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09275382A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009503958A (ja) * 2005-07-25 2009-01-29 上海原動力通信科技有限公司 時分割複信移動通信システムの伝送方法
JP2009267766A (ja) * 2008-04-25 2009-11-12 Taito Corp タイミング補正プログラム、携帯端末及び処理タイミング同期方法
JP2010519849A (ja) * 2007-02-22 2010-06-03 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) セルラーアクセスシステムにおける削減された干渉に対する方法および装置
JP2012517171A (ja) * 2009-02-06 2012-07-26 トムソン ライセンシング 無線ネットワークにおける送信方法および対応する受信方法
JP2015133645A (ja) * 2014-01-15 2015-07-23 日本電信電話株式会社 ノード及びスケジューラ
JP2017063269A (ja) * 2015-09-24 2017-03-30 Necネットワーク・センサ株式会社 通信システム、主局装置、従局装置及び通信方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009503958A (ja) * 2005-07-25 2009-01-29 上海原動力通信科技有限公司 時分割複信移動通信システムの伝送方法
JP2010519849A (ja) * 2007-02-22 2010-06-03 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) セルラーアクセスシステムにおける削減された干渉に対する方法および装置
JP2009267766A (ja) * 2008-04-25 2009-11-12 Taito Corp タイミング補正プログラム、携帯端末及び処理タイミング同期方法
JP2012517171A (ja) * 2009-02-06 2012-07-26 トムソン ライセンシング 無線ネットワークにおける送信方法および対応する受信方法
US9173182B2 (en) 2009-02-06 2015-10-27 Thomson Licensing Transmission method in a wireless network and corresponding reception method
US10117202B2 (en) 2009-02-06 2018-10-30 Thomson Licensing Method for reception in a wireless network and corresponding device for reception
JP2015133645A (ja) * 2014-01-15 2015-07-23 日本電信電話株式会社 ノード及びスケジューラ
JP2017063269A (ja) * 2015-09-24 2017-03-30 Necネットワーク・センサ株式会社 通信システム、主局装置、従局装置及び通信方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100589934B1 (ko) 타이밍 어드밴스 및 편차의 동기화
US5987023A (en) Transmission timing control in digital radio telephony
US5479409A (en) Method of transmitting timing advance data to a mobile station in a cellular mobile radio network and corresponding mobile station, base station controller and transmission system
JP2994527B2 (ja) 無線接続のハンドオーバー手順
EP0673130B1 (en) CDMA Communication Method for Adjusting Transmission Timing of Signals from Mobile Station to Base Station, and Base Station therefore.
JP4130528B2 (ja) パケット無線電話サービス
JP2600622B2 (ja) Tdma方式の移動通信システムにおける下り制御信号の送信制御方法
US6072847A (en) Base transceiver station for cellular mobile radio system and system for synchronizing such base transceiver stations
EP1887716B1 (en) Communication terminal device and communication method
US5509016A (en) Procedure and arrangement for a radio communications system
JP3034282B2 (ja) 非同期型移動無線通信システム
GB2277232A (en) Timing of transmission from a mobile unit in a TDMA communications system
JPH0629910A (ja) 無線基地局間同期方式
MXPA97002009A (en) Digi radiotelefony transmission time control
JPH09233034A (ja) 時分割マルチプルアクセス通信システムおよび時分割マルチプルアクセス通信方法
JPH07284141A (ja) ハンドオーバ方法
WO1996027955A1 (en) Synchronizing a mobile station transmission
US20140301375A1 (en) Timing advance method for synchronized wifi network
KR20020087937A (ko) 두 스테이션 간의 접속을 위한 타이밍 오차를 결정하기위한 방법, 이동 무선 전화 시스템 및 스테이션
EP0860057B1 (en) Method and apparatus for power control in a telephone system
JP4031868B2 (ja) 通信装置、基地局および通信方法
JPH09275382A (ja) 時分割複信通信方法における同期調整方法およびそれを用いる通信システム
EP1034678A1 (en) Method and system for determining position of mobile radio terminals
JPH0746660A (ja) 無線通信装置
EP1064745A2 (en) Method of transmitting synchronized channel in radio transmitter

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20040209

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041214

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050405

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050802