JPH1118666A - 鳥の舞降り阻止方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 鳥が止まりに来易い対象部位に鳥が舞降りる
ことを不可能にして、該鳥の排泄物等によって起こる様
々な鳥害を防止する。 【解決手段】 複数の掛止片１４を突出配置した支持棒
１２,１２を、鳥が止まりに来易い対象部位３０を挟ん
で対向的に配設し、極細で長尺の紐状材２２を、各掛止
片１４に順次掛止させながら対向し合う該支持棒１２,
１２の間に張設することにより、紐状材２２によるバリ
ヤを対象部位３０に近接して張り巡らせる。これによ
り、前記対象部位３０へ鳥が舞降りるのを阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、鳥の舞降り阻止
方法に関し、更に詳細には、送電鉄塔や電柱および建物
等における鳥害を防止する鳥の舞降り阻止方法に関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】発電所で発電された電力を需用場所の近
くの変電所まで送電するための送電線を適宜間隔で支持
する送電鉄塔や、該変電所から各種工場や建物,家庭等
へ配電するための送電線を適宜間隔で支持する電柱、あ
るいはマンションや神社,仏閣等の建築物は、空中を飛
んでいた鳩等の鳥において、一時的に羽を休めるための
格好の休息場所になっている。また、前記送電鉄塔のア
ングル部分や電柱の上部に設置した変圧器の近傍、マン
ションのベランダおよび建物の軒先等は、格好の営巣場
所ともなっている。

【０００３】ところで前記鳥は、空中を飛んでいる際に
排泄行為を行なうことは殆どなく、地上や前記休息場所
等に舞降りた時に行なう場合が多いため、糞等の排泄物
による鳥害が大きな問題となっている。例えば、前記送
電鉄塔や電柱においては、送電線やがいしに特殊な塗料
を塗布して、塩分等を含む排泄物の付着による被害を防
止している。またマンションをはじめとする住宅等で
は、住居の一部であるベランダが排泄物で汚れて不衛生
な状態となることから、鳥が嫌がる模様を印刷した風船
状の簡易な装置や、電気や磁気によって作動する高価な
装置を設置する等の対応策が実用化されている。更に神
社や仏閣等の建物では、排泄物が歩行中の参拝者に直接
的に落下してしまう不都合を回避したり、該建物自体の
保護・保全を図るために、屋根上部から軒先に亘って金
網を張り巡らせて、鳥が該軒先に止まり得ないようにす
る工夫が施されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら前述した
各種方法では、ある程度の効果は得られたとしても夫々
に多少の課題を内在しており、完全かつ永続的な鳥害の
解決策とはなっていなかった。すなわち前記送電鉄塔や
電柱においては、排泄物が長期間に亘って付着するので
塗料の劣化を防止し得ず、その部分からコロナ放電や電
力損失および通信妨害等が生ずる問題があった。そし
て、電柱の変圧器等に排泄物が付着した場合には、該変
圧器のケース部分が腐食したり、穴が開いて内部に雨水
が侵入してしまう等の不都合も生じていた。また、送電
鉄塔のアングル部分や変電所および電柱の変圧器の配設
部分等に鳥が営巣した場合には、この鳥の巣を目掛けて
蛇やその他の地上動物が登ってしまい、これら動物が送
電事故の主な原因のひとつとなっていた。更に、前記住
宅等に設置する各種装置では、設置当初は高い効果が得
られるものの、自身に直接的な危険が及ばないことを学
習した鳥は、前記装置が設置されていても再び舞降りる
ようになり、永続的な効果は期待し得なかった。更にま
た、神社や仏閣等の建物においては、張り巡らせた金網
により鳥の侵入は好適に防止し得るものの、該金網自体
が目立って建物外観の見栄えが極めて悪くなる欠点を内
在していた。

【０００５】

【発明の目的】本発明は、前述した課題を解決するべく
新規に提案されたものであって、鳥が止まりに来易い対
象部位に鳥が舞降りることを不可能にして、該鳥の排泄
物等によって起こる様々な鳥害を防止するための鳥の舞
降り阻止方法を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】前述した課題を克服し、
所期の目的を達成するため本発明は、鳩等の鳥が止まり
に来易い対象部位に、空中を飛んでいた前記鳥が舞降り
るのを阻止する方法であって、複数の掛止片を突出配置
した支持棒を前記対象部位を挟んで対向的に配設し、極
細で長尺の紐状材を、前記掛止片に順次掛止させながら
前記対向し合う支持棒の間に張設することにより、前記
紐状材によるバリヤを前記対象部位に近接して張り巡ら
せ、これにより前記対象部位へ鳥が舞降りるのを阻止す
るようにしたことを特徴とする。

【０００７】

【発明の実施の形態】次に本発明に係る鳥の舞降り阻止
方法につき、好適な実施例を挙げ、添付図面を参照しな
がら、以下説明する。

【０００８】図２および図３は、本発明に係る鳥の舞降
り阻止方法を好適に実施するに際して使用される舞降り
阻止具を概略的に示すもので、この舞降り阻止具１０
は、鳥が舞降りるのを阻止しようとする対象部位３０の
近傍に所要間隔をおいて配設される支持棒１２,１２
と、各支持棒１２間に掛止しながら該対象部位３０の上
方または近傍に張設する極細で長尺の紐状材２２とから
構成されている。

【０００９】前記支持棒１２は、図３に示すように、ビ
ス２０が挿通可能な複数の通孔１８を穿設した細長板状
の取付板１６の一側端部に固定され、前記対象部位３０
における近傍の所要位置に該取付板１６を位置決めし
て、前記通孔１８を介してビス２０をねじ込むことによ
り、所要角度で立設固定されるようになっている。また
支持棒１２の外周面には、水平方向に延出した姿勢で固
定された掛止片としてのヒートン１４が、長手方向に亘
って所要間隔毎に複数個(実施例では５個)直列状態に配
設されている。なお、前記支持棒１２および取付板１６
は、アルミニウムやステンレス等の金属やプラスチック
および木材等、材質の異なる素材で複数種類に製作さ
れ、具体的に使用に供される対象部位３０の周辺環境に
より適宜選択し得るようになっている。

【００１０】前記紐状材２２は、図２に示すように、対
象部位３０を挟んで所要間隔で対向的に立設固定した両
側の支持棒１２,１２における各ヒートン１４に順次掛
止させ、図４(ａ)に示すように、各支持棒１２,１２間
を数回に亘って交互に張設することにより、該対象部位
３０の上方に張り巡らせるものである。この紐状材２２
は、例えば金属性のワイヤ、釣糸として使用されるナイ
ロン製の糸(テグス)等が使用されるが、基本的に雨や風
および直射日光等に曝されて使用に供されるものである
から、耐候性や防錆性等に優れたものが好適に実施され
る。なお、紐状材２２の張設形態に関しては、図４(ａ)
に示す形態の他に、例えば図４(ｂ)に示す形態やその他
様々な形態が考えられるが、張設回数を多くすれば鳥が
容易に認識し得るようになる。更に、所定期間に亘って
使用に供されたことにより紐状材２２が劣化した場合
は、該紐状材２２を取外して新しい紐状材２２に交換す
れば、長期間に亘って高い効果を維持し得る。

【００１１】

【第１実施例】図１は、前述した支持棒１２および紐状
材２２からなる舞降り阻止具１０を用いた本発明の第１
実施例に係る鳥の舞降り阻止方法を示すものであり、こ
の第１実施例では、図示しない変電所から家庭等へ配電
するための送電線３４を適宜間隔で支持する電柱３２
に、鳥の舞降り阻止方法を応用したものである。この電
柱３２においては、該電柱３２の上部に配設された変圧
器３６の上面３６ａに、鳥が舞降りて休息することを防
止するものであって、この変圧器３６の上面３６ａが前
記対象部位３０となる。そこで、この第１実施例では、
前記変圧器３６の上部において水平状態に固定された腕
金３８を利用して前記支持棒１２を配設した形態を例示
する。すなわち、腕金３８の両端部近傍における側面部
位に前記取付板１６をビス２０で取着することにより、
前記変圧器３６の上面３６ａより適宜上方において、該
上面３６ａを挟んで略水平に延出した状態に支持棒１
２,１２を配設する。そして、各支持棒１２,１２のヒー
トン１４に前記紐状材２２を掛止しながら数回に亘って
交互に張設することにより、該紐状材２２による略水平
のバリヤを前記変圧器３６の上方に張り巡らせる。

【００１２】このように、変圧器３６の上面３６ａの適
宜上方に前記紐状材２２によるバリヤを張り巡らせるこ
とにより、飛来した鳥が該変圧器３６の上面３６ａに舞
降りようとした際に、該紐状材２２が目に入って着地す
ることが不可能であると認識するようになり、そのまま
飛び去るようになる。従って、鳥が変圧器３６の上面３
６ａにおいて休息することが不可能となるから、該変圧
器３６に対する糞等の排泄物の付着、および該排泄物の
付着によって起こる様々な不都合を好適に回避し得る。

【００１３】

【第２実施例】図５は、前述した支持棒１２および紐状
材２２からなる舞降り阻止具１０を用いた本発明の第２
実施例に係る鳥の舞降り阻止方法を示すものであり、こ
の第２実施例では、発電所でつくられた電気を大変電所
(一次変電所)へ送電するための高圧送電線４６を適宜間
隔で支持する鉄塔４８(図５(ｂ)参照)に、鳥の舞降り阻
止方法を応用したものである。この鉄塔４８において
は、該鉄塔４８の腕部５０に配設された「がいし」５２
に、鳥が舞降りて休息することを防止するものであっ
て、このがいし５２の上面５２ａが前記対象部位３０と
なる。そこで、この第２実施例では、図５(ａ)に示す如
く、腕部５０の先端部でかつ前記がいし５２の上方部位
に取付補助部材５４を水平状態に配設し、この取付補助
部材５４を利用して前記支持棒１２を配設した形態を例
示する。すなわち、取付補助部材５４の両端部近傍にお
ける側面部位に前記取付板１６をビス２０で取着するこ
とにより、前記がいし５２の適宜上方において、上面５
２ａを挟んで略水平に延出した状態に支持棒１２,１２
を配設する。そして、各支持棒１２,１２のヒートン１
４に前記紐状材２２を掛止しながら数回に亘って交互に
張設することにより、該紐状材２２による略水平のバリ
ヤを前記がいし５２の上方に張り巡らせる。

【００１４】このように、がいし５２の適宜上方に前記
紐状材２２によるバリヤを張り巡らせることにより、飛
来した鳥が該がいし５２に舞降りようとした際に、該紐
状材２２が目に入って着地することが不可能であると認
識するようになり、そのまま飛び去るようになる。従っ
て、鳥ががいし５２の上面５２ａにおいて休息すること
が不可能となるから、該がいし５２に対する糞等の排泄
物の付着、および該排泄物の付着によって起こる様々な
不都合を好適に回避し得る。なお図示しないが、変電所
等に設備されているがいしに対しても、第２実施例の如
く舞降り阻止具１０を実施すれば同様の効果が得られ
る。

【００１５】

【第３実施例】図６は、前述した支持棒１２および紐状
材２２からなる舞降り阻止具１０を用いた本発明の第３
実施例に係る鳥の舞降り阻止方法を示すものであり、こ
の第３実施例では、図５(ｂ)に示した鉄塔４８や変電所
(図示せず)等におけるアングル構成部分に、鳥の舞降り
阻止方法を応用したものである。例えば鉄塔４８におい
ては、図６(ｂ)に示す如く、各アングル部材５８ａ,５
８ｂを互いに組付けて構成される脚部５６において、該
アングル部材５８ａ,５８ｂ同志の接合部分である隅角
部６０に鳥が営巣する場合があり、この隅角部６０が前
記対象部位３０となる。そこで、この第３実施例では、
図６(ａ)に示す如く、略垂直に延在する縦アングル部材
５８ｂに対して略直角に接合される各横アングル部材５
８ａ,５８ａにおける両側面の端部に、ヒートン１４を
上方へ指向させた前記支持棒１２,１２を、該横アング
ル部材５８ａに沿って略水平状態に取付ける。また前記
縦アングル部材５８ｂには、夫々の横アングル部材５８
ａ,５８ａが接合させる内側面に、ヒートン１４を脚部
５６の内側を指向させた合計３本の支持棒１２を、該縦
アングル部材５８ｂに沿って略垂直状態に取付ける。な
お、第３実砲例の舞降り阻止具１０では、支持棒１４を
対象部位３０に固定する前記取付板１６を、該支持棒１
４の長手方向両端に取付けるＬ形部材として形成され、
該支持棒１４の両端を各アングル部材５８ａ,５８ｂに
固定する形態となっている。そして、横アングル部材５
８ａに配設した支持棒１２と縦アングル部材５８ｂに配
設した支持棒１２の各ヒートン１４に前記紐部材２２を
掛止しながら数回に亘って張設することにより、該紐状
材２２によるバリヤを各横アングル部材５８ａ,５８ａ
の上方に張り巡らせる。なお図６(ａ)に示す如く、紐部
材２２を横アングル部材５８ａの上方において交互する
ように張設することが望ましい。

【００１６】このように、鉄塔４８における脚部５６を
構成するアングル部材５８ａ,５８ｂ同志が接合して形
成される隅角部６０の適宜上方に前記紐状材２２による
バリヤを張り巡らせることにより、飛来した鳥が横アン
グル部材５８ａに舞降りようとした際に、該紐状材２２
が目に入って着地することが不可能であると認識するよ
うになり、そのまま飛び去るようになる。また、鳥が前
記隅角部６０へ接近できないので該隅角部６０に営巣す
ることが不可能となり、この鳥の巣を目掛けて前記脚部
５６を登る蛇やその他の地上動物を原因とする送電事故
を好適に回避することができる。なお、具体的に図示し
ないが、変電所等に設備されているアングル部材に対し
ても、第３実施例の如く舞降り阻止具１０を実施すれば
同様の効果が得られる。

【００１７】

【第４実施例】図７は、前述した支持棒１２および紐状
材２２からなる舞降り阻止具１０を用いた本発明の第４
実施例に係る鳥の舞降り阻止方法を示すものであり、こ
の第４実施例では、マンション等の住居におけるベラン
ダ４０に、鳥の舞降り阻止方法を応用したものである。
このベランダ４０においては、該ベランダ４０の上面４
０ａに、鳥が舞降りて休息することを防止するものであ
って、この上面４０ａが前記対象部位３０となる。従っ
て、ベランダ４０の上面４０ａにおける両端部近傍に前
記取付板１６を取着することにより、該上面４０ａを挟
んで略垂直に立設した対向状態に支持棒１２,１２を配
設する。そして、各支持棒１２,１２のヒートン１４に
前記紐状材２２を掛止しながら数回に亘って交互に張設
することにより、該紐状材２２による略垂直のバリヤを
上面４０ａの上方に張り巡らせる。

【００１８】このように、ベランダ４０の上面４０ａの
上方に、前記紐状材２２によるバリヤを張り巡らせるこ
とにより、飛来した鳥が該ベランダ４０の上面４０ａに
舞降りようとした際に、該紐状材２２が目に入って着地
することが不可能であると認識するようになり、そのま
ま飛び去るようになる。従って、鳥がベランダ４０の上
面４０ａにおいて休息することが不可能となるから、該
上面４０ａに対する糞等の排泄物の付着等の不都合を好
適に回避し得る。また、ベランダ４０の上面４０ａに舞
降りた鳥は、更に該ベランダ４０の内側まで侵入するこ
ともあるが、これも好適に防止することができる。な
お、ベランダ４０には布団等を掛けて虫干しすることが
あるので、前記紐状材２２として伸縮性の大きなナイロ
ン糸等を使用すれば、該紐状材２２を張設した状態であ
っても布団を干すことが可能となると共に、該ナイロン
糸は極めて細いので目障りとなることもない。

【００１９】

【第５実施例】図８は、前述した支持棒１２および紐状
材２２からなる舞降り阻止具１０を用いた本発明の第５
実施例に係る鳥の舞降り阻止方法を示すものであり、こ
の第５実施例では、一般住宅や神社,仏閣等の建物にお
ける軒先４２に、鳥の舞降り阻止方法を応用したもので
ある。この軒先４２においては、該軒先４２の下方にお
いて壁から突出した小屋根や梁等の凸部４４に、鳥が舞
降りて休息することを防止するものであって、この凸部
４４が前記対象部位３０となる。従って、前記凸部４４
の前側上方に位置する前記軒先４２に前記取付板１６を
取着することにより、該凸部４４を挟んで略垂下した対
向状態に支持棒１２,１２を配設する。そして、各支持
棒１２,１２のヒートン１４に前記紐状材２２を掛止し
ながら数回に亘って交互に張設することにより、該紐状
材２２による略垂直のバリヤを前記凸部４４の前側上方
に張り巡らせる。

【００２０】このように、凸部４４の前側上方に位置し
た軒先４２に、前記紐状材２２によるバリヤを張り巡ら
せることにより、飛来した鳥が該凸部４４に舞降りて止
まろうとする際に、該紐状材２２が目に入って着地する
ことが不可能であると認識するようになり、そのまま飛
び去るようになる。従って、鳥が軒先４２の下方に位置
した凸部４４において休息することが不可能となるか
ら、該軒先４２の下方を往来する歩行者の頭上への糞等
の排泄物の落下したり、地面に落下した排泄物による不
衛生な状態となる不都合を好適に回避し得るようにな
る。なお図示しないが、小屋根４４の上面に直接的に取
付板１６を取着して支持棒１２,１２を配設し、各支持
棒１２,１２のヒートン１４に紐部材２２を掛止して、
バリヤを該小屋根４４の上方に張り巡らせてもよい。

【００２１】このように、本実施例の鳥の舞降り阻止方
法によれば、鳥が舞降り得ないようにする対象部位３０
に対して、該対象部位３０を挟んで支持棒１２を配設
し、これら支持棒１２,１２の間に所定の紐状材２２を
数回に亘って張設するだけの極めて簡単な構成であるか
ら、少ない出費で舞降り阻止方法を実施することができ
る。また、対象部位３０の近傍に極細の紐状材２２を単
に数回に亘って張設するだけなので目立つことがなく、
該対象部位３０近傍の見栄えが悪くなることもない。

【００２２】なお、前記支持棒１２に配設した掛止片と
してのヒートン１４については、前記各実施例において
合計５個を配設したものを例示したが、この配設数や配
設間隔等はこれに限るものではなく、例えば４個以下や
６個以上としてもよく、該ヒートン１４の配設数を多く
すれば紐状材２２によるバリヤを広くすることができ
る。また、このヒートン１４の形状も実施例に示した丸
型に限るものではなく、紐状材２２を好適に掛止し得る
形状であれば、Ｌ形や釘の頭部に似た円盤形等としても
よい。更に、前記各実施例において実施した支持棒１２
を対象部位３０に固定する取付板１６については、細長
板状やＬ型のものを例示したが、この取付板１６の形状
等に関してもこれに限定されるものではなく、配設位置
の形態に対応した様々な形状に変更することができる。

【００２３】

【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る鳥の舞
降り阻止方法によれば、鳥が舞降り得ないようにする対
象部位を挟んで支持棒を配設し、これら支持棒間に所定
の紐状材を数回に亘って張設するだけの極めて簡素な構
成のために簡単かつ気軽に設置することができると共
に、前記各部品の製作コストが嵩むこともないから小さ
な出費で実施できる。また、所定期間に亘って使用に供
されたことにより紐状材が劣化した場合は、該紐状材の
みを取外して新しい紐状材に交換するだけで、長期間に
亘って高い効果を維持し得る利点もある。更に、対象部
位の近傍に極細の紐状材を数回に亘って単に張設するだ
けなので、該紐状材が目立つことがなく対象部位近傍の
見栄えが悪くなることもない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例に係る鳥の舞降り阻止方法
を示す説明図である。

【図２】本発明に係る鳥の舞降り阻止方法を実施する舞
降り阻止具を概略で示す斜視図である。

【図３】舞降り阻止具を構成する支持棒の一例を概略で
示す斜視図である。

【図４】支持棒間に張り巡らせる紐状材の張設形態の具
体例を示す説明図である。

【図５】本発明の第２実施例に係る鳥の舞降り阻止方法
を示す説明図である。

【図６】本発明の第３実施例に係る鳥の舞降り阻止方法
を示す説明図である。

【図７】本発明の第４実施例に係る鳥の舞降り阻止方法
を示す説明図である。

【図８】本発明の第５実施例に係る鳥の舞降り阻止方法
を示す説明図である。

【符号の説明】

１２ 支持棒 １４ ヒートン(掛止片) ２２ 紐状材 ３０ 対象部位

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 鳩等の鳥が止まりに来易い対象部位(30)
   に、空中を飛んでいた前記鳥が舞降りるのを阻止する方
   法であって、 複数の掛止片(14)を突出配置した支持棒(12)を、前記対
   象部位(30)を挟んで対向的に配設し、 極細で長尺の紐状材(22)を、前記掛止片(14)に順次掛止
   させながら前記対向し合う支持棒(12,12)の間に張設す
   ることにより、前記紐状材(22)によるバリヤを前記対象
   部位(30)に近接して張り巡らせ、これにより前記対象部
   位(30)へ鳥が舞降りるのを阻止するようにしたことを特
   徴とする鳥の舞降り阻止方法。