JP3554664B2 - 鳥類営巣防止具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鳥類営巣防止具に関し、より詳細には、カラス、ツバメなどの鳥類が、金属製の電柱の腕木、送電線用鉄塔の水平鉄骨(以下、単に「鉄骨」という)などに巣を作ることを防止し、ひいては送電線の絶縁が破壊され、いわゆるショートが起こることを防止することができる鳥類営巣防止具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、鳥類による高圧送電線事故および停電を防止するために、種々の工夫がなされている。その手段として、鳥類が羽を休めたり、巣を作ったりすると考えられる高所(例えば、電柱の腕木、送電線用鉄塔の鉄骨など)に、槍状、樹木状または放射状の営巣防止具を設けるという手段などが挙げられる。
【0003】
しかし、上記のような営巣防止具を用いた場合、市街地に生息する鳥類の中には、いわゆる針金ハンガーを用いて巣を造る鳥類(例えば、カラス)がいる。より詳細には、このような鳥類は、民家のベランダなどに吊り下げられている針金ハンガーをくちばしにくわえ、次いでくちばしから営巣防止具に針金ハンガーを引っかけて営巣する。すなわち、このような鳥類にとっては、このような槍状、樹木状、または放射状の営巣防止具が設けられていない高所と比較して、このような営巣防止具が設けられた高所に巣を造りやすく、そのため、このような営巣防止具は、むしろ営巣補助具として機能する場合がある。針金ハンガーは金属製であるので、このような鳥類により高所に金属ハンガーが引っかけられた場合、絶縁が破壊され、いわゆるショートが起こり、これにより事故および停電が発生するおそれがある。
【0004】
また、山間部では、大型の送電線用鉄塔が設けられている場合があるが、そこでも上記と同様の問題が起きている。すなわち、送電線用鉄塔の鉄骨に鳥類が巣を造るため、これにも槍状、樹木状、放射状などの営巣防止具が設けられている場合があるが、上記と同様に、鳥類が金属物質を営巣防止具に引っかけた場合、絶縁が破壊され、いわゆるショートが起こる。また、山間部に設けられる送電線用鉄塔の鉄骨に鳥類が巣を造り、産卵した場合には、その卵をねらってヘビなどの爬虫類が送電線用鉄塔に登り、送電線にふれ、焼死すると共に絶縁が破壊され、いわゆるショートが起こる場合があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者は、鳥類が鳥類が羽を休めたり、巣を作ったりすると考えられる箇所(例えば、電柱の腕木、送電線用鉄塔の鉄骨など)に留まる時には、羽を広げた状態あるいは羽を上下に動かしながらそのような箇所に留まるという事象に注目し、本発明を完成した。すなわち、本発明は上記課題を解決するためになされ、その目的とするところは、カラス、ツバメなどの鳥類が、金属製の電柱の腕木、送電線用鉄塔の鉄骨などに巣を作ることを防止し、ひいては送電線の絶縁が破壊され、いわゆるショートが起こることを防止することができる鳥類営巣防止具を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係る鳥類営巣防止具は、線状部と、該線状部の両端に夫々磁石からなる金属吸着部とを有し、該線状部の両端部を金属吸着 部の吸着面に対して直立状に連結されており、両金属吸着部を離間させた状態で吸着させて防止具を装着した時に可撓性線状部が両金属吸着部に亙ってアーチ状になるように線状部を柔軟性または可撓性部材で形成したことを特徴とするものである。
【0007】
金属吸着部を覆う金属吸着部カバー若しくは線状部が絶縁材料で形成したことも特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面と共に詳細に説明する。
【0009】
図1は、本発明に係る鳥類営巣防止具(1)を示す正面図である。この実施態様における鳥類営巣防止具(1)は少なくとも、線状部(2)と、この線状部の両端に設けられた金属吸着部(3)とからなり、この金属吸着部(3)が磁石(31)を備えている。
【0010】
このような鳥類営巣防止具(1)は、例えば、図2のように、電柱(X)の2本の平行な金属製の腕木(X1)にまたがった状態で、金属吸着部(3)に設けられた磁石(31)により腕木(X1)に金属吸着部(3)を吸着させて用いられる。
【0011】
(線状部(2)について)
線状部(2)の形状は、本発明に係る鳥類営巣防止具(1)が用いられる箇所に応じて適切な形状が選択され、その形状は特に限定されないが、図1および図2に示すように、アーチ状にすることが好ましい。なぜなら、線状部(2)をアーチ状した鳥類営巣防止具(1)を、鳥類が鳥類が羽を休めたり、巣を作ったりすると考えられる箇所に設けることによって、鳥類が羽を広げた状態でほぼ水平方向に滑空しながら、そのような箇所に鳥類営巣防止具の正面から留まろうとした場合であっても、図3のように、広がった状態の羽はアーチ状の線状部(2)に当たるので、鳥類は本発明に係る鳥類営巣防止具(1)が設けられた箇所に留まることができない。従って、巣を造ることもできず、ひいては絶縁の破壊、ショートといった事故および停電がなくなるからである。
【0012】
また、従来の槍状、樹木状、または放射状の営巣防止具と比較して、線状部(2)がアーチ状であるので、本発明に係る鳥類営巣防止具(1)には、針金ハンガーなどを引っかけることができず、これによっても鳥類の営巣が防止され、ひいては絶縁の破壊、ショートといった事故および停電を防ぐことができるという効果もある。
【0013】
アーチ状の線状部(2)は、垂直方向から鳥類が羽を上下に動かしながら近づいてきた際であっても、その足でアーチ状の線状部(2)をつかみにくくするため、できる限り細い方が好ましい。より詳細には、垂直方向から鳥類が近づき、線状部(2)をつかもうとした場合であっても、図1のように、線状部(2)を十分細くした場合には、鳥類は線状部(2)にその体重をかけることができない。従って、上記の説明と同様に、鳥類は本発明に係る鳥類営巣防止具(1)が設けられた箇所に留まること、および巣を造ることができなくなる。なお、このようにして、本発明に係る鳥類営巣防止具(1)が設けられた箇所に留まること、および巣を造ることができないということが鳥類に刷り込まれる(いわゆる、学習)。
【0014】
また、図2のように、線状部(2)をアーチ状とした複数の鳥類営巣防止具(1)を、間隔を空けて並列に配置することにより、上記とほぼ同様に広がった状態の羽はアーチ状の線状部(2)に当たるので、鳥類営巣防止具の側面から鳥が入る(図2の矢印Fを参照のこと)ことができなくなる。このことによっても、鳥類営巣防止具(1)が設けられた箇所に留まること、および巣を造ることができなくなる。
【0015】
アーチ状の線状部(2)の材質としては特に限定されないが、上記で説明したように、アーチ状の線状部(2)をできる限り細くするという観点からは、金属、ステンレス、硬質プラスチック、軟質プラスチック、繊維強化プラスチック(いわゆる、「FRP」)、および被覆ガラス繊維が好ましい。本発明に係る鳥類営巣防止具(1)が用いられる箇所が風雨にさらされやすいという観点からは、ステンレス、硬質プラスチック、軟質プラスチック、FRP、および被覆ガラス繊維がより好ましい。
【0016】
本発明に係る鳥類営巣防止具(1)が用いられる箇所に応じて線状部(2)の形状を自由に変更することができるという観点から、線状部が柔軟性または可撓性を有することがより好ましい。これにより、図2のように、電柱(X)の2本の平行な金属製の腕木(X1)にまたがる状態で本発明に係る鳥類営巣防止具(1)が用いられる場合には、その2本の腕木(X1)の間隔に応じて自由に線状部(2)を変形させることができる。従って、鳥類営巣防止具(1)の設置前に、2本の腕木(X1)の間隔を予め調査する手間を省くことができる。また、送電線用鉄塔の鉄骨に本発明に係る鳥類営巣防止具(1)が用いられる場合にも、その鉄骨の形状に応じて線状部(2)を自由に変形させて用いることができる。
【0017】
また、線状部(2)が柔軟性または可撓性を有する場合には、垂直方向から鳥類が羽を上下に動かしながら近づき、線状部(2)をつかもうとした場合であっても、鳥類が線状部(2)にその体重をかけた瞬間に線状部(2)が撓み、鳥類に不安定感を与えることができる。これによっても、鳥類は本発明に係る鳥類営巣防止具(1)が設けられた箇所に留まること、および巣を造ることができなくなることを学習する。
【0018】
線状部(2)が柔軟性または可撓性を有する場合のアーチ状の線状部(2)の材質としては、軟質プラスチック、FRP、および被覆ガラス繊維が挙げられる。なお、後述するように、アーチ状の線状部(2)をできる限り軽量にするという観点からも、軟質プラスチック、FRP、および被覆ガラス繊維が好ましい。
【0019】
本明細書中で用いられる用語「被覆ガラス繊維」とは、以下のような製法で作製される繊維を指す。「被覆ガラス繊維」は、まず複数本のフィラメント状のガラス繊維を束ね、次いでこの束ねられたガラス繊維の周囲を、不飽和ポリエステルで被覆することにより作製される。この場合、束ねられたガラス繊維とガラス繊維との間に不飽和ポリエステルが浸み入ってもよい。
【0020】
(金属吸着部(3)について)
線状部(2)の両端には、それぞれ、磁石(31)を備えた金属吸着部(3)が設けられる。金属吸着部(3)内部に備えられた磁石(31)を介して、一般に金属または金属を被覆してなる電柱(X)の腕木(X1)および送電線用鉄塔の鉄骨に本発明に係る鳥類営巣防止具(1)を簡単に設けることができるので、風雨にさらされても、本発明に係る鳥類営巣防止具(1)が吹き飛ばされることもない。また、本発明に係る鳥類営巣防止具(1)を設けるために、電柱(X)、送電線用鉄塔などに孔を穿設したり、あるいは接着剤を塗布する必要もない。なお、金属吸着部(3)の構造を簡単にするという観点から、磁石(31)は永久磁石であることが好ましい。
【0021】
また、このように磁石(31)を用いることによって、図2のように電柱(X)の腕木(X1)にまたがった状態で、本発明に係る鳥類営巣防止具(1)を設けることができるだけでなく、本発明に係る鳥類営巣防止具(1)を水平にして設けること、ならびに電柱(X)の腕木(X1)などの下にU字状にした状態で設けることもできる。なお、この場合、鳥類営巣防止具(1)はできる限り軽量であることが好ましい。また、線状部(2)が柔軟性または可撓性を有する場合には、このように磁石(31)を用いることと相まって、腕木(X1)、鉄骨などの形状に関わらず、線状部(2)の形状を任意の形状にして、腕木(X1)などに対して極めて容易に鳥類営巣防止具(1)を設けることができる。
【0022】
金属吸着部(3)の形状は、磁石(31)を備える限り特に限定されないが、図4のように、薄い筒状(例えば、円筒状)であり、そして金属吸着部(3)と電柱(X)の腕木(X1)などとの当接部が平面(以下、当接面(34)という、図5を参照のこと)であることが好ましい。金属吸着部(3)の形状を薄くすることにより、金属吸着部(3)が受ける風圧を軽減することができる。また、当接面(34)を平面とすることにより、本発明に係る鳥類営巣防止具(1)をしっかりと電柱(X)の腕木(X1)などに定着させることができる。また、本発明に係る鳥類営巣防止具(1)をよりしっかりと電柱(X)の腕木(X1)などに定着させるという観点から、図4に示されるように、磁石(31)は金属吸着部(3)の下部に露出し、磁石(31)が当接面(34)を形成することが好ましい。なお、金属吸着部(3)に関する以下の説明では、説明の便宜上、磁石(31)が露出した面側を「下側」、逆側を「上側」と称する場合がある。
【0023】
金属吸着部(3)の構造は、図5に示されるように、環状の磁石(31)を内側に備え、雌ねじを刻設されたネジ貫通孔(321)を穿設された逆凹状かつ薄円筒状の本体(32)と、このネジ貫通孔(321)に嵌合し、線状部挿通孔(331)が設けられたネジ(33)とからなることが好ましい。このように、本体(32)とネジ(33)との2つの部材から組み立てられることにより、本発明に係る鳥類営巣防止具(1)を容易に組み立てることができるからである。なお、後述するように、金属吸着部カバー(4)が用いられる場合には、ネジ(33)には必ずしも線状部挿通孔(331)が設けられない。
【0024】
このような金属吸着部(3)の組立方法としては、例えば、逆凹状の2つの本体(32)を背中合わせにした状態で、そのネジ貫通孔(321)から線状部(2)を通し、次いで先端に接着剤を塗布した線状部(2)を、ネジ(33)の線状部挿通孔(331)に挿通し、その後接着剤を乾燥させる。次いで、本体(32)に設けられた雌ねじを刻設されたネジ貫通孔(321)と、雄ねじが刻設されているネジ(33)とを嵌合させる方法が挙げられる。なお、後に説明する金属吸着部カバー(4)が用いられる場合には、この方法以外の他の方法も用いられ得る。なお、その他の方法についても、後に説明する。
【0025】
金属吸着部(3)の各部材の材質は、磁石(31)を除き、送電線などに悪影響を与えない限り特に限定されず、例えば、金属、ステンレス、プラスチックなどが挙げられる。
【0026】
(金属吸着部カバー(4)について)
金属吸着部(3)には、図6および図7で示されるように、絶縁材料から形成された金属吸着部カバー(4)をかぶせることが好ましい。なぜなら、送電線がなんらかの事情で切断され、その切断された電線の先端が金属吸着部にあたった場合には、本発明に係る鳥類営巣防止具(1)に過電流が流れるおそれがあるが、絶縁材料から形成された金属吸着部カバー(4)を金属吸着部(3)にかぶせておけば、このような過電流が流れることが防止されるからである。
【0027】
金属吸着部カバー(4)に用いられる絶縁材料としては、プラスチックが挙げられ、強度などの観点から、ABS樹脂またはポリカーボネート樹脂から形成されるプラスチックであることが好ましい。
【0028】
金属吸着部カバー(4)の形状は、金属吸着部(3)を覆うことができる形状であれば特に限定されないが、金属吸着部(3)よりも一回り大きい逆凹状かつ薄円筒状であってもよく、あるいは、図6および図7に示されるように、ベルマウス状であってもよい。なお、金属吸着部カバー(4)は、金属吸着部(3)を覆うようにして用いられるので、線状部貫通孔(図示せず)あるいは線状部挿入孔(41)を備えている。
【0029】
金属吸着部カバー(4)は金属吸着部(3)に固定されていることが好ましい。このような固定手段としては、金属吸着部カバー(4)と金属吸着部(3)とを接着または溶着させる手段なども挙げられるが、金属吸着部カバー(4)と金属吸着部(3)との絶縁性を高めるために、以下のような方法を用いることが好ましい。図7に示されるように、まず絶縁材料(例えば、ポリカーボネート)からなり、ネジ穴(351)を備えた円筒状のネジ受け部材(35)の周囲に、図7に示されるような形状の金属吸着部カバー(4)をインサート成形などにより成形する。
【0030】
属吸着部カバー(4)は線状部挿入孔(41)を備えている。次いで、先端に接着剤を塗布した線状部(2)を、金属吸着部カバー(4)の線状部挿通孔(41)に挿通し、その後接着剤を乾燥させる。さらに、この金属吸着部カバー(4)を、磁石(31)を備えた薄い円筒状の本体(32)に冠着させ、次いでネジ(33)をネジ穴(351)に螺着させて金属吸着部カバー(4)と金属吸着部(3)とを固定する。このような固定手段を用いた場合には、線状部(2)と金属吸着部(3)とが金属吸着部カバー(4)によって完全に絶縁される。
【0031】
(操作部(5)について)
金属吸着部(3)または金属吸着部カバー(4)には、操作部(5)が設けられることが好ましい。作業員が自ら電柱(X)、送電線用鉄塔などに登って作業をする直接工法は、予め安全面を考慮して送電線に絶縁シートを巻く手間がかかる上、さらに感電などによる事故が絶えず極めて危険であるが、このような操作部(5)を設けることによって、地上から長手植木ばさみなどを用いて本発明に係る鳥類営巣防止具(1)を設置するなどの作業ができるので(間接工法)、上記のような手間および事故を著しく減少することができる。
【0032】
操作部(5)の形状は上記のように間接工法に適する形であればよく、このような形状としては、例えば、金属吸着部(3)または金属吸着部カバー(4)から突出した薄板状(図6および図7を参照)、薄肉棒状などが挙げられる。このような操作部(5)は、金属吸着部(3)または金属吸着部カバー(4)の任意の部分に設けられ得るが、好ましくは、図6および図7のように、金属吸着部(3)または金属吸着部カバー(4)の上面に設けられる。
【0033】
(脱落防止片(6)について)
金属吸着部(3)または金属吸着部カバー(4)には、巻き付け部材貫通孔(61)が設けられた板状の脱落防止片(6)が設けられることが好ましい。このような脱落防止片(6)は、図8のように、その巻き付け部材貫通孔(61)に巻き付け部材(例えば、ロープ、ピアノ線など)を通して、次いで巻き付け部材を腕木(X1)などに巻き付けた後、巻き付け部材を結ぶことにより用いられる。このようにして腕木(X1)などに巻き付けることにより、金属吸着部(3)に備えられた磁石(31)によるだけでなく、本発明に係る鳥類営巣防止具(1)をほぼ完全に腕木(X1)などに固定することができる。なお、この脱落防止片(6)は、金属吸着部(3)または金属吸着部カバー(4)に設けられていればよいが、本発明に係る鳥類営巣防止具(1)の構造上の観点から、図6および図7のように、金属吸着部(3)または金属吸着部カバー(4)の側面に設けられていることが好ましい。
【0034】
上記の説明では、主としてアーチ状の線状部(2)と、この線状部(2)の両端に設けられ、磁石(31)を備えた2つの金属吸着部(3)とから構成される2本足の鳥類営巣防止具(1)について説明したが、例えば、図9のように、2つの鳥類営巣防止具(1)を十字状に一体とした4本足の鳥類営巣防止具だけでなく、3本足の鳥類営巣防止具などもまた、本発明の精神を逸脱しない限り、本出願に係る特許請求の範囲に記載された発明の範囲に包含されると考えるべきである。
【0035】
【発明の効果】
本発明は以上に説明したように線状部と、該線状部の両端に夫々磁石からなる金属吸着部とを有し、該線状部の両端部を金属吸着部の吸着面に対して直立状に連結されており、両金属吸着部を離間させた状態で吸着させて防止具を装着した時に可撓性線状部が両金属吸着部に亙ってアーチ状になるように線状部を柔軟性または可撓性部材で形成するようにしてあるので、鳥類が電柱の腕木、送電線用鉄塔の鉄骨などに巣を作ることを防止し、ひいては送電線の絶縁が破壊され、いわゆるショートが起こることを防止することができる鳥類営巣防止具が提供される。
【0036】
また、線状部がアーチ状に形成にされていることから、当該部分に針金ハンガーなどを引っかけることができず、これによって鳥類の営巣が防止され、ひいては絶縁の破壊、ショートといった事故および停電を防ぐことができるという効果などを有する鳥類営巣防止具が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る鳥類営巣防止具(1)の一実施態様を示す正面図である。
【図2】図2は、本発明に係る鳥類営巣防止具(1)の使用態様を示す図である。
【図3】図3は、鳥類が本発明に係る鳥類営巣防止具(1)が設けられた箇所に留まることができないことを示すために参考として用いられる図である。
【図4】図4は、1つの実施態様における金属吸着部(3)を示す斜視図である。
【図5】図5は、1つの実施態様における金属吸着部(3)を示す断面図である。
【図6】図6は、本発明の他の実施態様における金属吸着部(3)を示す斜視図である。
【図7】図7は、本発明の他の実施態様における金属吸着部(3)を示す正面図である。
【図8】図8は、脱落防止片(6)および巻き付け部材を利用して、本発明に係る鳥類営巣防止具(1)を腕木(X1)に結びつけた図である。
【図9】図9は、本発明に係る鳥類営巣防止具(1)の他の実施態様を示す正面図である。
【符号の説明】
1 鳥類営巣防止具
2 線状部
3 金属吸着部
31 磁石
32 本体
321 ネジ貫通孔
33 ネジ
331 線状部挿通孔
34 当接面
35 ネジ受け部材
351 ネジ穴
4 金属吸着部カバー
41 線状部挿入孔
5 操作部
6 脱落防止片
61 巻き付け部材貫通孔
X 電柱
X1 腕木

Claims (2)

  1. 線状部と、該線状部の両端に夫々磁石からなる金属吸着部とを有し、該線状部の両端部を金属吸着部の吸着面に対して直立状に連結されており、両金属吸着部を離間させた状態で吸着させて防止具を装着した時に可撓性線状部が両金属吸着部に亙ってアーチ状になるように線状部を柔軟性または可撓性部材で形成したことを特徴とする鳥類営巣防止具。
  2. 金属吸着部を覆う金属吸着部カバー若しくは線状部が絶縁材料で形成したことを特徴とする請求項1に記載の鳥類営巣防止具。
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