JPH11186361A - 試料搬送装置 - Google Patents

試料搬送装置

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JPH11186361A
JPH11186361A JP35808397A JP35808397A JPH11186361A JP H11186361 A JPH11186361 A JP H11186361A JP 35808397 A JP35808397 A JP 35808397A JP 35808397 A JP35808397 A JP 35808397A JP H11186361 A JPH11186361 A JP H11186361A
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JP35808397A
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Eiji Kawai
英治 河合
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Jeol Ltd
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Jeol Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 試料搬送アームの直進移動および回転移動の
制御を容易に行うこと。 【解決手段】 真空室1に回転可能に支持された搬送ア
ーム回転用貫通軸16および搬送アーム直進用貫通軸1
8と、前記軸18を回転駆動するアーム直進モータM2
と、前記軸18および軸16を同時に回転駆動するアー
ム回転モータM1と、前記軸16回りに回転可能に支持
される第1アーム23に回転可能に支持されて先端部に
搬送アーム支持軸33が設けられた第2アーム29と、
前記軸33回りに回転可能に支持された搬送アーム41
とから構成されて、前記アーム回転モータM1を回転さ
せずに、アーム直進モータM2のみを回転させたとき前
記搬送アーム41を直進移動させ、アーム直進モータM
2を回転させずに、アーム回転モータM1のみを回転させ
たとき、前記各アーム23,29,41の相対的位置関
係は保持された状態で前記搬送アーム41の方向を変化
させる試料搬送装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面に半導体集積
回路を形成するためのウエハー、または表面に半導体集
積回路が形成されたウエハーを検査、測長等のために外
部から真空試料室に搬入したり、検査、測長済のウエハ
ーを真空試料室の外部に搬出したりする際に使用する試
料搬送装置に関し、特に、基端部が回転軸周りに回転可
能に支持された第1アームと、前記第1アームの先端部
に設けた第2アーム支持軸周りに基端部が回転可能に支
持された第2アームと、前記第2アームの先端部に設け
た搬送アーム支持軸周りに基端部が回転可能に支持され
た試料搬送アームとを有する、3個の関節を備えた試料
搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】前記試料搬送装置としては、従来、下記
(J01)に示す技術が知られている。 (J01)図11に示す技術 図11は、3個の関節を備えた試料搬送装置の従来例の
平面図である。なお、以後の説明の理解を容易にするた
めに、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向を
Y軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,
Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞ
れ、前方、後方、左方、右方、上方、下方、または、前
側、後側、左側、右側、上側、下側とする。また、図
中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏か
ら表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載
されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するも
のとする。図11において、ウエハー(試料)の検査、
測長等を行う際の作業に使用される真空試料室(真空作
業室)01には、移動可能な試料ステージSが配置され
る。前記真空試料室01には内部仕切弁02を介して試
料交換室(予備排気室)03が接続されている。また、
試料交換室03は外部仕切弁04を介して大気に接続可
能に構成されている。試料交換室03には、試料搬送装
置06が配置されている。試料搬送装置06は、回転軸
07周りに回転可能な第1アーム08と、前記第1アー
ム先端部に設けた第1連通軸08a周りに回転可能な第
2アーム09と、前記第2アーム09先端部に設けた第
2連通軸周りに回転可能な試料搬送アーム010とを備
えている。前記外部仕切弁04から搬入されたウエハー
(試料)Wは、前記試料搬送アーム010の先端部に載
置され、前記内部仕切弁02から真空試料室01内に搬
入されるように構成されている。この場合、試料搬送ア
ーム010は直進運動のみが行われる。
【0003】図12は前記図11に示す従来の試料搬送
装置を使用した場合の試料搬送手順を示す図である。図
12の試料搬送手順は次のとおりである。 (1)真空試料室01から試料交換室03に搬送アーム
010を後退させる。 (2)内部仕切弁02を閉じる。 (3)試料交換室03を大気圧にする。 (4)外部仕切弁04を開ける。 (5)試料交換室03に試料を搬入する。 (6)外部仕切弁04を閉じる。 (7)試料交換室03を真空排気する。 (8)搬送アーム010上に試料を受け取る。 (9)内部仕切弁02を開ける。 (10)搬送アーム010を前進させる。 (11)試料ステージS上に試料を受け渡す。 なお、前記試料交換室03内での試料Wの受取り、およ
び、試料ステージSに対する試料Wの受渡し等の技術は
従来公知である。
【0004】前記試料搬送装置06は、試料交換室03
に配置されており、試料Wの交換の度に大気にリークさ
れる環境にさらされている。前記大気にリークされたと
きに塵埃が試料搬送装置06に付着するため、試料搬送
装置06は真空試料室01内の塵埃発生源となってい
る。前記塵埃等の発生を減少させるためには、前記外部
仕切弁04の開閉を少なくすること、および、前記試料
搬送装置06を常時、真空環境に配置することが好まし
い。試料搬送装置06を真空試料室01内に配置した場
合には、試料搬送アーム010の先端を試料交換室03
に移動させて試料Wを受け取った後、試料搬送アーム先
端を真空試料室01に移動させてから所定の位置(例え
ば、試料テーブル)に試料を搬送する必要がある。その
場合、試料搬送アームは、直進のみではなく回転させる
ことが必要となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記真空試料室内にお
いて、搬送アームを直進および回転させるためには、真
空試料室の外部から内部に直進用駆動力および回転用駆
動力を伝達する必要がある。前記直進用回転軸および回
転用回転軸の2軸の回転軸を用いて試料搬送アームの直
進移動および回転移動を行う場合、前記両方の移動は同
じ部材の回転制御により行っているので、試料搬送アー
ムの直進移動制御および回転移動制御を独立に行うこと
が困難であり、制御が複雑となる。また、同軸構造とし
た直進用回転軸および回転用回転軸の2軸の回転軸を用
いることが考えられるが、その場合真空シール部の構造
が複雑となる。そして、真空シール部の構造の信頼性を
確保するためには磁性流体シールを採用することが考え
られるが、磁性流体シールは高価であり、製造コストが
高くなるという問題点がある。
【0006】本発明は、前述の事情に鑑み、前記3個の
関節を備えた試料搬送装置において、下記の記載内容を
課題とする。 (O01)試料搬送アームの直進移動および回転移動の制
御を容易に行えるようにすること。
【0007】
【課題を解決するための手段】次に、前記課題を解決す
るために案出した本発明を説明するが、本発明の要素に
は、後述の実施例の要素との対応を容易にするため、実
施例の要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。ま
た、本発明を後述の実施例の符号と対応させて説明する
理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明
の範囲を実施例に限定するためではない。
【0008】(本発明)前記課題を解決するために、本
出願の本発明の試料搬送装置は、次の要件(A01)〜
(A011)を備えたことを特徴とする、(A01)真空室
(1)を形成する底壁(11)を鉛直に貫通するととも
に、真空室(1)内が外部に対して気密となるように且
つ回転可能に支持された搬送アーム回転用貫通軸(1
6)および搬送アーム直進用貫通軸(18)、(A02)
前記搬送アーム直進用貫通軸(18)を回転駆動する前
記真空室(1)外部に配置されたアーム直進モータ(M
2)、(A03)前記搬送アーム直進用貫通軸(18)お
よび搬送アーム回転用貫通軸(16)を同時に回転駆動
する前記真空室(1)外部に配置されたアーム回転モー
タ(M1)、(A04)前記真空室(1)内に配置され、
前記搬送アーム回転用貫通軸(16)回りに回転可能に
支持される第1アーム基端部と、第2アーム支持軸が設
けられた第1アーム先端部とを有する第1アーム(2
3)、(A05)前記真空室(1)内に配置され、第2ア
ーム支持軸(27)回りに回転可能に支持される第2ア
ーム基端部と、搬送アーム支持軸(33)が設けられた
第2アーム先端部とを有する第2アーム(29)、(A
06)前記搬送アーム支持軸(33)回りに回転可能に支
持された搬送アーム基端部と、試料載置部(41a,4
1a)が設けられた搬送アーム先端部とを有する搬送ア
ーム(41)、(A07)前記搬送アーム直進用貫通軸
(18)が回転したときに前記第1アーム(23)を前
記搬送アーム回転用貫通軸(16)回りに回転させる第
1アーム回転力伝達手段(22,24,36)、(A0
8)前記第1アーム(23)または搬送アーム回転用貫
通軸(16)が回転したときに前記第2アーム(29)
を前記第2アーム支持軸(27)回りに回転させる第2
アーム回転力伝達手段(21,31,37)、(A09)
前記第2アーム(29)が前記第2アーム支持軸(2
7)回りに回転したとき前記搬送アーム(41)を前記
搬送アーム支持軸(33)回りに回転させる搬送アーム
回転力伝達手段(28,34,38)、(A010)前記
搬送アーム回転用貫通軸(16)の軸心位置をA1、前
記第2アーム支持軸(27)の軸心位置をA2、前記搬
送アーム支持軸(33)の軸心位置をA3、前記軸心位
置A1およびA2間の長さをA1A2、前記軸心位置A2お
よびA3間の長さをA2A3、一定長さをLとした場合
に、A1A2=A2A3=Lに設定された前記搬送アーム回
転用貫通軸(16)、前記第2アーム支持軸(27)お
よび前記搬送アーム支持軸(33)の配置構造、(A01
1)前記搬送アーム回転用貫通軸(16)回りの第1ア
ーム(23)の回転角度をθ1、前記第2アーム支持軸
(27)回りの第2アーム(29)の回転角度をθ2、
前記搬送アーム支持軸(33)回りの搬送アーム(4
1)の回転角度をθ3とした場合に、前記搬送アーム回
転用貫通軸(16)が回転しない状態で前記搬送アーム
直進用貫通軸(18)を回転させたときθ2=−2θ1、
θ3=θ1となるように構成され、前記搬送アーム回転用
貫通軸(16)および前記搬送アーム直進用貫通軸(1
8)を同時に回転角θ1回転させたときθ2=θ3=0と
なるように構成された、前記第1アーム回転力伝達手段
(22,24,36)、第2アーム回転力伝達手段(2
1,31,37)、および搬送アーム回転力伝達手段
(28,34,38)。
【0009】(本発明の作用)前記構成を備えた本出願
の本発明の試料搬送装置では、真空室(1)を形成する
底壁(11)を鉛直に貫通する搬送アーム回転用貫通軸
(16)および搬送アーム直進用貫通軸(18)は、真
空室(1)内が外部に対して気密となるように且つ回転
可能に支持される。前記真空室(1)外部に配置された
アーム直進モータ(M2)は、前記搬送アーム直進用貫
通軸(18)を回転駆動する。前記真空室(1)外部に
配置されたアーム回転モータ(M1)は、前記搬送アー
ム直進用貫通軸(18)および搬送アーム回転用貫通軸
(16)を同時に回転駆動する。前記真空室(1)内に
配置された第1アーム基端部および第1アーム先端部を
有する第1アーム(23)は、前記搬送アーム回転用貫
通軸(16)回りに回転可能に支持される。前記真空室
(1)内に配置された第2アーム(29)の基端部は、
前記第1アーム先端部に設けられた第2アーム支持軸
(27)周りに回転可能に支持される。前記第2アーム
先端部に設けられた搬送アーム支持軸(33)により搬
送アーム(41)の基端部が回転可能に支持される。前
記搬送アーム(41)は、その先端部に試料(W)を支
持する試料載置部(41a,41a)を有する。
【0010】第1アーム回転力伝達手段(22,24,
36)は、前記搬送アーム直進用貫通軸(18)が回転
したときに前記第1アーム(23)を前記搬送アーム回
転用貫通軸(16)回りに回転させる。第2アーム回転
力伝達手段(21,31,37)は、前記第1アーム
(23)または前記搬送アーム回転用貫通軸(16)が
回転したときに前記第2アーム(29)を前記第2アー
ム支持軸(27)回りに回転させる。搬送アーム回転力
伝達手段(28,34,38)は、前記第2アーム(2
9)が前記第2アーム支持軸(27)回りに回転したと
き前記搬送アーム(41)を前記搬送アーム支持軸(3
3)回りに回転させる。前記搬送アーム回転用貫通軸
(16)、前記第2アーム支持軸(27)および前記搬
送アーム支持軸(33)の配置構造は、前記搬送アーム
回転用貫通軸(16)の軸心位置をA1、前記第2アー
ム支持軸(27)の軸心位置をA2、前記搬送アーム支
持軸(33)の軸心位置をA3、前記軸心位置A1および
A2間の長さをA1A2、前記軸心位置A2およびA3間の
長さをA2A3、一定長さをLとした場合に、A1A2=A
2A3=Lに設定される。
【0011】前記第1アーム回転力伝達手段(22,2
4,36)、第2アーム回転力伝達手段(21,31,
37)、および搬送アーム回転力伝達手段(28,3
4,38)は、前記搬送アーム回転用貫通軸(16)回
りの第1アーム(23)の回転角度をθ1、前記第2ア
ーム支持軸(27)回りの第2アーム(29)の回転角
度をθ2、前記搬送アーム支持軸(33)回りの搬送ア
ーム(41)の回転角度をθ3とした場合に、前記搬送
アーム回転用貫通軸(16)が回転しない状態で前記搬
送アーム直進用貫通軸(18)を回転させたときθ2=
−2θ1、θ3=θ1とし、前記搬送アーム回転用貫通軸
(16)および前記搬送アーム直進用貫通軸(18)を
同時に回転角θ1回転させたときθ2=θ3=0とする。
【0012】したがって、アーム回転モータ(M1)を
回転させずに、アーム直進モータ(M2)のみを回転さ
せた場合、前記搬送アーム直進用貫通軸(18)のみが
回転し、θ2=−2θ1となりまた、搬送アーム(41)
の搬送アーム支持軸(33)周りの回転角はθ3=θ1と
なる。なおこのとき、前記第2アーム(29)自体が−
θ1回転しこのとき第2アーム(29)に支持された搬
送アーム支持軸(33)が−θ1回転する。すなわち、
搬送アーム支持軸(33)が−θ1回転し且つ搬送アー
ム(41)が前記搬送アーム支持軸(33)周りにθ1
回転するため、搬送アーム(41)の向きは変化しな
い。この場合には搬送アーム(41)は前記軸心位置A
1周りに回転することなく直進移動する。
【0013】また、アーム直進モータ(M2)を回転さ
せずに、アーム回転モータ(M1)のみを回転させた場
合、前記搬送アーム直進用貫通軸(18)およびアーム
回転用貫通軸の両方が回転し、θ2=θ3=0となる。こ
の場合には、第1アーム(23)、第2アーム(29)
および搬送アーム(41)の相対的位置関係は一定に保
持された状態でそれらは、前記軸心位置A1周りに一体
的に回転する。このとき、搬送アーム(41)の方向が
変化する。
【0014】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)本発明の試料搬
送装置の実施の形態1は、前記本発明の試料搬送装置に
おいて、次の要件(A012)〜(A014)を備えたことを
特徴とする。(A012)前記搬送アーム直進用貫通軸
(18)に固着されたプーリ(22)、前記第1アーム
基端部に設けられたプーリ(24)、および前記両プー
リに掛けられたタイミングベルト(36)により構成さ
れた前記第1アーム回転力伝達手段(22,24,3
6)、(A013)前記搬送アーム回転用貫通軸(16)
に固着されたプーリ(21)、前記第2アーム(29)
基端部に設けられたプーリ(31)、および前記両プー
リに掛けられたタイミングベルト(37)により構成さ
れた前記第2アーム回転力伝達手段(21,31,3
7)、(A014)前記第2アーム支持軸(27)に固着
されたプーリ(28)、前記搬送アーム基端部に設けら
れたプーリ(34)、および前記両プーリに掛けられた
タイミングベルト(38)により構成された前記搬送ア
ーム回転力伝達手段(28,34,38)。
【0015】(実施の形態1の作用)本発明の試料搬送
装置の実施の形態1では、前記第1アーム回転力伝達手
段(22,24,36)は、前記搬送アーム直進用貫通
軸(18)に固着されたプーリ(22)、前記第1アー
ム基端部に設けられたプーリ(24)、および前記両プ
ーリに掛けられたタイミングベルト(36)により構成
される。前記第2アーム回転力伝達手段(21,31,
37)は、前記搬送アーム回転用貫通軸(16)に固着
されたプーリ(21)、前記第2アーム基端部に設けら
れたプーリ(31)、および前記両プーリに掛けられた
タイミングベルト(37)により構成される。前記搬送
アーム回転力伝達手段(28,34,38)は前記第2
アーム支持軸(27)に固着されたプーリ(28)、前
記搬送アーム基端部に設けられたプーリ(34)、およ
び前記両プーリに掛けられたタイミングベルト(38)
により構成される。
【0016】前記搬送アーム直進用貫通軸(18)が回
転したときに前記搬送アーム直進用貫通軸(18)に固
着された第1アーム回転力伝達手段(22,24,3
6)のプーリ(22)も回転して、前記搬送アーム直進
用貫通軸(18)のプーリ(22)に掛けられたタイミ
ングベルト(36)を介して前記第1アーム基端部に設
けられたプーリ(24)が回転する。前記第1アーム基
端部のプーリ(24)の回転により前記第1アーム(2
3)が前記搬送アーム回転用貫通軸(16)回りに回転
する。前記搬送アーム回転用貫通軸(16)が回転した
ときに前記搬送アーム回転用貫通軸(16)に固着され
た第2アーム回転力伝達手段(21,31,37)のプ
ーリ(21)も回転し、タイミングベルト(37)を介
して前記第2アーム基端部に設けられたプーリ(31)
も回転して前記第2アーム(29)が前記第2アーム支
持軸(27)回りに回転する。前記第2アーム支持軸
(27)に固着された搬送アーム回転力伝達手段(2
8,34,38)のプーリ(28)も回転するとタイミ
ングベルト(38)を介して前記搬送アーム基端部に設
けられたプーリ(34)が回転して前記搬送アーム(4
1)を前記搬送アーム支持軸(33)回りに回転させ
る。
【0017】前記アーム回転モータ(M1)を回転させ
ずに、前記アーム直進モータ(M2)のみを回転させた
場合、前記搬送アーム直進用貫通軸(18)のみが回転
し、θ2=−2θ1となり、また、搬送アーム(41)の
搬送アーム支持軸(33)周りの回転角はθ3=θ1とな
る。このとき、前記第2アーム自体が−θ1回転し第2
アームに支持された搬送アーム支持軸(33)が−θ1
回転する。したがって、搬送アーム支持軸(33)が−
θ1回転し且つ搬送アーム(41)が前記搬送アーム支
持軸(33)周りにθ1回転するため、搬送アーム(4
1)の向きは変化しない。この場合には搬送アーム(4
1)は前記軸心位置A1周りに回転することなく直進移
動する。
【0018】また、前記アーム直進モータ(M2)を回
転させずに、前記アーム回転モータ(M1)のみを回転
させた場合、前記搬送アーム直進用貫通軸(18)およ
びアーム回転用貫通軸(16)の両方が回転し、θ2=
θ3=0となる。この場合には、第1アーム(23)、
第2アームおよび搬送アーム(41)の相対的位置関係
は一定に保持された状態でそれらは、前記軸心位置A1
周りに一体的に回転する。このとき、搬送アーム(4
1)の方向が変化する。
【0019】(実施の形態2)本発明の試料搬送装置の
実施の形態2は、前記本発明または実施の形態1の試料
搬送装置において、次の要件(A015)〜(A016)を備
えたことを特徴とする。(A015)前記アーム直進モー
タ(M2)を支持し且つ前記アーム直進モータ(M2)の
回転出力軸と同軸のテーブル回転軸周りに回転する回転
テーブル(T1)、(A016)前記回転テーブル(T1)
を回転駆動する前記アーム回転モータ(M1)。
【0020】(実施の形態2の作用)本発明の試料搬送
装置の実施の形態2では、回転テーブル(T1)は、前
記アーム直進モータ(M2)を支持し且つ前記アーム直
進モータ(M2)の回転出力軸と同軸のテーブル回転軸
周りに回転する。前記アーム回転モータ(M1)は前記
回転テーブル(T1)を回転駆動する。このため、前記
アーム直進モータ(M2)およびアーム回転モータ(M
1)を一箇所に配置することができる。
【0021】(実施の形態3)本発明の試料搬送装置の
実施の形態3は、前記本発明または本発明の実施の形態
1もしくは2の試料搬送装置において、次の要件(A01
7)を備えたことを特徴とする。(A017)前記搬送アー
ム(41)を昇降させる搬送アーム昇降装置(46)。 (実施の形態3の作用)本発明の試料搬送装置の実施の
形態3では、搬送アーム昇降装置(46)は、前記搬送
アーム(41)を昇降させる。このため、複数の試料
(W)が上下方向に多段に配置されていた場合でも前記
搬送アーム(41)の先端部の試料載置部(41a,4
1a)は前記複数の試料(W)の各試料(W)を支持す
ることができる。
【0022】(実施の形態4)本発明の試料搬送装置の
実施の形態4は、前記本発明または本発明の実施の形態
1ないし3のいずれかの試料搬送装置において、次の要
件(A018)を備えたことを特徴とする。(A018)前記
搬送アーム(41)、第1アーム(23)、第2アー
ム、前記搬送アーム直進用貫通軸(18)、搬送アーム
回転用直進軸、アーム直進モータ(M2)を支持する前
記回転テーブル(T1)およびアーム回転モータ(M1)
を同時に昇降させる前記搬送アーム昇降装置(16a,
18a,46,51,52)。 (実施の形態4の作用)本発明の試料搬送装置の実施の
形態4では、搬送アーム昇降装置(16a,18a,4
6,51,52)は、前記搬送アーム(41)、第1ア
ーム(23)、第2アーム(29)、前記搬送アーム直
進用貫通軸(18)、搬送アーム回転用直進軸、アーム
直進モータ(M2)を支持する前記回転テーブル(T1)
およびアーム回転モータ(M1)を同時に昇降させる。
このため、複数の試料(W)が上下方向に多段に配置さ
れた場合でも前記搬送アーム(41)の先端部の試料載
置部(41a,41a)は各試料(W)を支持し、前記支
持された試料(W)を前記軸心位置A1周りに回転する
ことなく直進移動させたり、前記軸心位置A1周りに回
転させることができる。
【0023】
【実施例】次に図面を参照しながら、本発明の試料搬送
装置の実施の態様の例(実施例)を説明するが、本発明
は以下の実施例に限定されるものではない。 (実施例1)図1は試料搬送装置の実施例1が配置され
た真空試料室の平面概略図で、図1Aは試料搬送アーム
が左方の試料交換室に延びた状態を示す図、図1Bは試
料搬送アームが真空試料室内に配置された状態を示す図
である。図2は前記試料搬送装置の実施例1の縦断面図
である。図3は同実施例1の試料搬送アームを直進移動
させる場合の動作説明図である。図4は同実施例1の試
料搬送アームを回転移動させる場合の動作説明図であ
る。
【0024】図1において、電子顕微鏡、電子ビーム描
画装置等の電子線装置によりシリコンウエハー等の試料
に対する観察、検査、測長または描画等を真空中で行う
真空試料室(真空室)1内部には試料ステージSが設置
されている。前記真空試料室1の左側面(Y側の側面)
に隣接して試料交換室(予備排気室)2が設けられてい
る。前記真空試料室1および試料交換室2の間には開口
1a(図2参照)が形成されており、前記開口1aは上下
にスライド可能な内部仕切弁3(図1、図2参照)によ
り開閉されるようになっている。前記内部仕切弁3によ
り真空試料室1および試料交換室2は連通したり、また
は気密に遮断される。前記真空試料室1および試料交換
室2はそれぞれ真空ポンプ(図示せず)により真空にさ
れるようになっている。前記試料交換室2の側面には外
部仕切り弁4または5からウエハー等の試料Wが搬入さ
れるようになっている。前記試料交換室2の側壁には前
記外部仕切弁4,5に対応して開口2a,2bが設けられ
ており、前記外部仕切弁4,5は、上下にスライド移動
して開閉されるように構成されている。図2において、
試料交換室2内には試料Wを昇降可能に支持する昇降テ
ーブル6が配置されている。昇降テーブル6は試料交換
室2の下部壁の下側に配置されたエアシリンダ7により
昇降するように構成されている。
【0025】前記真空試料室1の下部壁(底壁)11の
下方には、上壁C1および中間壁C2を有するモータ支持
ケースCが配置されている。モータ支持ケースCの内部
にはアーム回転モータM1が支持されておりアーム回転
モータM1の出力軸はモータ支持ケースCの上壁C1を貫
通してその上端に回転テーブルT1が連結されている。
回転テーブルT1は前記モータ支持ケースCの中間壁C2
の上面に回転可能に支持されている。前記アーム回転モ
ータM1の出力軸にはその中間部に大径の第1プーリ1
2が固着されている。前記第1プーリ12の側方には同
一直径を有する大径の第2プーリ13が配置されてお
り、前記同一直径を有する大径の各プーリ12および1
3間にはタイミングベルト14が掛けられている。
【0026】以下、本明細書において「大径」のプーリ
は全て同一直径のプーリを意味し、「小径」のプーリは
前記「大径」のプーリの1/2の直径を有するプーリを
意味するものとする。前記第2プーリ13は搬送アーム
回転用貫通軸16の下端に固着されている。搬送アーム
回転用貫通軸16は、前記モータ支持ケースCの中間壁
C2および前記真空試料室1の下部壁11を貫通して上
端部は前記真空試料室1内に配置されている。
【0027】前記回転テーブルT1上面にはアーム直進
モータM2が支持されている。アーム直進モータM2の出
力軸はカップリング17を介して搬送アーム直進用貫通
軸18に連結されている。搬送アーム直進用貫通軸18
は前記真空試料室1の下部壁11を貫通してその上端部
は前記真空試料室1内に配置されている。したがって、
前記アーム直進モータM2を停止した状態で前記アーム
回転モータM1を回転駆動すると、プーリ12,13お
よび回転テーブルT1が回転するので、前記搬送アーム
回転用貫通軸16および搬送アーム直進用貫通軸18が
同一回転速度で回転するように構成されている。
【0028】真空試料室1内には前記搬送アーム回転用
貫通軸16を回転自在に支持する貫通軸支持用固定部材
19が固定されている。前記搬送アーム回転用貫通軸1
6の上端には第3プーリ21が固着されており、第2プ
ーリ13、搬送アーム回転用貫通軸16、および第3プ
ーリ21は一体的に回転するように構成されている。
【0029】前記搬送アーム直進用貫通軸18の上端に
は大径の第4プーリ22が固着されている。前記第4プ
ーリ22の側方において、前記貫通軸支持用固定部材1
9には、前記第3プーリ21の下方に第1アーム23が
回転自在に支持されている。第1アーム23は、その下
端部に設けた大径の第5プーリ24と、前記第5プーリ
24の上方で水平に延びる水平アーム部26と、この水
平アーム部26の先端部の第2アーム支持軸27の上端
に固定された小径の第6プーリ28とを有している。
【0030】前記第2アーム支持軸27には、第2アー
ム29が回転自在に支持されている。第2アーム29
は、その下端部に設けた小径の第7プーリ31と、前記
第7プーリ31の上方で水平に延びる水平アーム部32
と、この水平アーム部32の先端部の搬送アーム支持軸
33に回転自在に設けた大径の第8プーリ34とを有し
ている。前記アーム直進用モータM2により回転される
第4プーリ22と前記第5プーリ24との間にはベルト
36が掛けられている。また、第3プーリ21と第7プ
ーリ31との間、および、第6プーリ28と第8プーリ
34との間にもそれぞれベルト37,38が掛けられて
いる。前記第4プーリ22、第5プーリ24およびベル
ト36とから第1アーム回転力伝達手段(22,24,
36)が構成されている。第3プーリ21、第7プーリ
31およびベルト37とから第2アーム回転力伝達手段
(21,31,37)が構成されている。前記第6プー
リ28、第8プーリ34およびベルト38とから搬送ア
ーム回転力伝達手段(28,34,38)が構成されて
いる。
【0031】前記プーリ12,13,21,22,2
4,34は大径プーリで各プーリの径は同一であり、プ
ーリ28,31は小径プーリでその径は同一である。そ
して、大径プーリの径は小径プーリの2倍である。図3
Aにおいて、前記プーリ21,24の軸心位置A1、プ
ーリ28,31の軸心位置A2、プーリ34の軸心位置
をA3とし、軸心位置A1およびA2間の距離をL1、軸心
位置A2およびA3間の距離をL2とするとL1=L2=L
に設定されている。また、前記第8プーリ34には搬送
アーム41が一体的に結合されている。搬送アーム41
の先端部には二股のウエハー載置部(試料載置部)41
a,41aが設けられている。
【0032】前記符号12〜38,M1,M2,T1等で
示す要素により前記搬送アーム41を移動させる搬送ア
ーム移動装置(12〜38,M1,M2,T1)が構成さ
れている。また、搬送アーム移動装置(12〜38,M
1,M2,T1)および符号41で示す要素により本発明
の試料搬送装置Hが構成されている。また、図2におい
て、前記モータ支持ケースCの上壁C1および前記真空
試料室1の下部壁11の間には前記搬送アーム回転用貫
通軸16および搬送アーム直進用貫通軸18をそれぞれ
囲むようにベローズ42,43が設けられている。前記
ベローズ42,43により真空試料室1の気密性を向上
させることができる。
【0033】前記図2に示す搬送アーム移動装置(12
〜38,M1,M2,T1)は、前記搬送アーム41を図
2および図3Aに示す状態から図3Bに示すように直進
移動させる際は、前記アーム回転モータM1を停止した
状態でアーム直進モータM2のみを回転させる。すなわ
ち、搬送アーム41が図3Aの状態で、アーム直進用モ
ータM2(図2参照)を回転駆動して、前記第5プーリ
24を図3Bに示す角度θだけ時計方向に回転駆動する
と、前記第1アーム23も時計方向に角度θだけ回転す
る。このとき第6プーリ28および第7プーリ31の軸
心位置A2は図3Bに示す位置へ移動する。このとき、
第3プーリ21に掛けられたベルト37は第3プーリ2
1周りに角度θだけ旋回する(向きを変える)ので、第
7プーリ31は反時計方向に角度2θだけ回転して、図
3Bの位置に移動する。この第7プーリ31の角度2θ
の旋回に対応して第8プーリ34はθ回転する。
【0034】この場合、第8プーリ34を支持する搬送
アーム支持軸33は第2アーム29とともに−θ回転し
て、回転角度の合計が0°となり、右方(−Y方向)に
距離Dだけ平行移動し、前記搬送アーム41が距離Dだ
け右方(−Y方向)へ後退する(図3B参照)。前述し
たように、軸心位置A1およびA2間の距離L1と軸心位
置A2およびA3間の距離L2とはL1=L2=Lに設定さ
れているので、前記移動距離Dは次式で表される。 D=2L(1−cosθ) したがって、θ=180°のときD=4Lとなり、図4
Aに示す状態となる。
【0035】ところで、前記図3Bの状態において、第
7プーリ31および第2アーム29を時計方向に2θ回
転させた場合、軸心位置A3は、前記軸心位置A1および
A2を結ぶ線上に移動する。このとき、第8プーリ34
は軸心位置A3周りに−θ回転する。すなわちこの場合
は、第1アーム23、第2アーム29および搬送アーム
41は、図3Aに示す関係を保持したまま(すなわち、
軸心位置A1,A2,A3が一直線上に配置されたま
ま)、軸心位置A1を中心にしてθだけ回転することに
なる。したがって、図4Aに示す状態で、図2に示す前
記アーム直進用モータM2を停止させた状態で前記アー
ム回転モータM1のみを回転させると、前記第1アーム
23は軸心位置A1周りにθ回転し、第2アーム29は
軸心位置A2周りに−2θ回転する。このとき、第1ア
ーム23、第2アーム29および搬送アーム41は、図
4Aに示す関係を保持したまま(すなわち、軸心位置A
1,A2,A3が一直線上に配置されたまま)、軸心位置
A1を中心にしてθだけ回転して図4Bの状態となる。
【0036】したがって、前記アーム直進用モータM2
を停止させた状態で前記アーム回転モータM1のみを回
転させると、第1アーム23、第2アーム29および搬
送アーム41は、図4Aに示す関係を保持したまま(す
なわち、軸心位置A1,A2,A3が一直線上に配置され
たまま)、軸心位置A1を中心に回転するので、搬送ア
ーム41の向きを変えることができる。そして、前記向
きを変えた搬送アームは、前記アーム回転モータM1を
停止した状態でアーム直進モータM2のみを回転させる
ことにより直進移動させることができる。
【0037】(実施例1の作用)図5は同実施例1の試
料搬送アームを試料交換室から後退させた状態を示す図
である。図6は同実施例1の試料搬送アームを真空試料
室内の試料テーブルの方向に延ばす場合の状態を示す図
である。図7は同実施例1の試料搬送手順を示す図であ
る。図5Aは搬送アーム41が試料交換室2側に延びた
状態である。この状態で前記図2に示すアーム回転モー
タM1を停止してアーム直進モータM2のみを回転させる
ことにより、前記搬送アーム41を順次図5B、図5
C、図5Dの位置に移動させることができる。
【0038】図6Aは前記図5Dと同じ状態を示す図で
ある。この図6Aに示す状態において、前記アーム直進
用モータM2を停止させた状態で前記アーム回転モータ
M1のみを回転させると、第1アーム23、第2アーム
29および搬送アーム41は、図6Aに示す位置関係を
保持したまま(すなわち、軸心位置A1,A2,A3が一
直線上に配置されたまま)、軸心位置A1を中心に回転
して図6Bの状態とすることができる。この図6Bの状
態では搬送アーム41の向きは試料ステージSに向いて
いる。この図6Bの状態において、前記図2に示すアー
ム回転モータM1を停止した状態でアーム直進モータM2
のみを回転させることにより、前記搬送アーム41を順
次図6C、図6D、図6Eの位置に直進移動させること
ができるので、試料ステージSに対して試料Wの搬送を
行うことができる。
【0039】図7において、本実施例1の試料の搬送手
順は次のとおりである。 (1)内部仕切弁3を開ける。 (2)搬送アーム41を試料交換室2に前進させる。 (3)搬送アーム41上に試料を受け取る。 (4)搬送アーム41を後退させる。 (5)搬送アーム41を旋回させる。 (6)搬送アーム41を試料ステージS側に前進させ
る。 (7)試料ステージS上に試料を受け渡す。 (8)搬送アーム41を後退させる。 なお、前記試料交換室2内での試料Wの受取り、およ
び、試料ステージSに対する試料Wの受渡し等の技術は
従来公知の種々の技術を使用することができる。
【0040】前記本実施例1によれば、アーム回転モー
タM1またはアーム直進モータM2のいずれか一方を停止
して他方駆動することにより、搬送アームの旋回動作と
直進動作をそれぞれ独立に行うことができる。また、本
実施例1の試料搬送装置は前記搬送アーム回転用貫通軸
16と搬送アーム直進用貫通軸18とを別々のモータで
回転駆動させないので、前記搬送アーム41の方向を変
えるとき各軸16,18の回転がθ2=θ3=0となるよ
うに各モータを制御する必要がない。
【0041】(実施例2)図8は試料搬送装置の実施例
2の縦断面図で、前記実施例1の図2に対応する図であ
る。図9は同実施例2の試料搬送手順を示す図で、前記
実施例1の図7に対応する図である。なお、この実施例
2の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する
構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省
略する。図8において、モータ支持ケースCは昇降テー
ブル(搬送アーム昇降装置)46上に支持されており、
昇降テーブル46と共に昇降可能である。また、前記実
施例1の真空試料室1内に固定された貫通軸支持用固定
部材19の代わりに、貫通軸装着スペーサ19′が設け
られている。貫通軸装着スペーサ19′は前記搬送アー
ム回転用貫通軸16外周に、搬送アーム回転用貫通軸1
6と一体的に昇降可能に装着されている。したがって、
前記昇降テーブル46によりモータ支持ケースCが昇降
した場合には、前記搬送アーム41も昇降する。
【0042】試料交換室2内には試料(ウエハー)Wを
多段に収納した試料カセット47が配置されており、前
記搬送アーム41を上昇または下降させることにより、
試料カセット47に対する試料(ウエハー)Wの取出、
収納を行えるようになっている。また、前記モータ支持
ケースCが昇降する際、前記モータ支持ケースCの上壁
C1および前記真空試料室1の下部壁11の間に配置し
た前記搬送アーム回転用貫通軸16および搬送アーム直
進用貫通軸18をそれぞれ囲むベローズ42,43が伸
縮するが、前記ベローズ42,43による真空試料室1
の気密性は低下しない。
【0043】図9において、本実施例2の試料の搬送手
順は次のとおりである。 (1)内部仕切弁3を開ける。 (2)搬送アーム41を試料交換室2に前進させる。 (3)搬送アーム41の昇降動作により搬送アーム41
上に試料Wを受け取る。 (4)搬送アーム41を後退させる。 (5)搬送アーム41を旋回させる。 (6)搬送アーム41を試料ステージS側に前進させ
る。 (7)試料ステージS上に試料Wを受け渡す。 (8)搬送アーム41を41後退させる。
【0044】本実施例2によれば、試料交換室2内を大
気から遮断した状態で、試料交換室2内の試料カセット
47内の全ての試料Wの検査、観察連続して行うことが
できる。
【0045】(実施例3)図10は試料搬送装置の実施
例3の縦断面図で、前記実施例2の図8に対応する図で
ある。なお、この実施例3の説明において、前記実施例
2の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付し
て、その詳細な説明を省略する。昇降テーブル46によ
り昇降されるモータ支持ケースC内にはアーム回転モー
タM1のみが配置されている。また、前記ベローズ4
2,43は省略されている。前記搬送アーム回転用貫通
軸16および搬送アーム直進用貫通軸18の下端部には
それぞれ内側磁石16a,18aが装着されている。前記
搬送アーム回転用貫通軸16および前記搬送アーム直進
用貫通軸18の前記下部壁11より下方部分(真空試料
室1の外側部分)はそれぞれ、前記下部壁11に支持さ
れた非磁性材料性の円筒部材48および49の内側に配
置されている。
【0046】前記円筒部材48,49の外側にはスライ
ダ51,52が軸方向にスライド可能に装着されてい
る。スライダ51,52には前記内側磁石16a,18a
を吸着する磁極配列を有する磁石(図示せず)が装着さ
れており、スライダ51,52の回転に伴い前記内側磁
石16a,18aも回転し、且つ、スライダ51,52の
昇降動作に伴い前記内側磁石16a,18aも昇降するよ
うに構成されている。前記磁石18aおよび18aの回
転、昇降に応じて前記搬送アーム回転用貫通軸16およ
び搬送アーム直進用貫通軸18も回転、昇降するように
なっている。前記スライダ51および52にはそれぞれ
大径の第2プーリ13′および第9プーリ53が装着さ
れている。なお、前記内側磁石16a,18aと昇降テー
ブル46とスライダ51,52とから本実施例3の搬送
アーム昇降装置(16a,18a,46,51,52)が
構成される
【0047】前記アーム直進モータM2のケースには大
径の第1プーリ12′が固着され、前記アーム直進モー
タM2の出力軸には第10プーリ54が固着されてい
る。前記第1プーリ12′および第2プーリ13′間に
はタイミングベルト14′が掛けられている。また、前
記第10プーリ54および第9プーリ53間にはタイミ
ングプーリ55が掛けられている。
【0048】(実施例3の作用)前記アーム回転モータ
M1を停止した状態でアーム直進モータM2のみを回転さ
せると、その回転力は順次、第10プーリ54、タイミ
ングベルト55、第9プーリ53、スライダ52の磁石
(図示せず)、内側磁石18a、搬送アーム直進用貫通
軸18を介して前記第4プーリ22に伝達される。この
とき、前記搬送アーム41を直進移動させることができ
る。
【0049】また、前記アーム直進モータM2のケース
に装着された第1プーリ12′が回転すると、その回転
力は順次、前記タイミングベルト14′、第2プーリ1
3′、スライダ51の磁石(図示せず)、内側磁石16
a,搬送アーム回転用貫通軸16、および第3プーリ2
1に伝達される。したがって、前記アーム直進用モータ
M2を停止させた状態で前記アーム回転モータM1のみを
回転させると、その回転力は前記回転テーブルT1を介
してアーム直進モータM2のケースおよび軸に伝達され
るので、前記第1プーリ12′および第10プーリ54
が回転する。このとき、前記第3プーリ21および第4
プーリ22が同時に回転する。このとき、第1アーム2
3、第2アーム29および搬送アーム41の位置関係は
保持したまま搬送アームの向きを変えることができる。
例えば、図6Aに示す位置関係を保持したまま(すなわ
ち、軸心位置A1,A2,A3が一直線上に配置されたま
ま)、軸心位置A1を中心に回転して図6Bの状態とす
ることができる。
【0050】また、前記昇降テーブル46を昇降させる
と、第1および第10プーリも昇降しそれらに掛けられ
たタイミングベルト14′および55が昇降する。この
タイミングベルト14′,55の昇降により第3、第9
プーリ13′,53およびスライダ51,52が昇降す
る。このとき、前記スライダ51,52に装着された磁
石(図示せず)により前記内側16a,18aとともに搬
送アーム回転用貫通軸16、搬送アーム直進用貫通軸1
8aが昇降するので、前記搬送アーム41も昇降する。
したがって、前記昇降テーブル46によりモータ支持ケ
ースCが昇降した場合には、前記搬送アーム41が昇降
し、前記試料交換室2内に配置した試料カセット47に
対する試料(ウエハー)Wの取出、収納を行うことがで
きる。また、本実施例3では前記円筒部材48,49の
内部は外部に対して完全に遮断されるので、真空試料室
1内を高真空に保持することができる。本実施例3の試
料の搬送手順は、前記実施例2と同様であり、図9に示
すとおりである。
【0051】(変更例)以上、本発明の実施例を詳述し
たが、本発明は、前記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内
で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更
実施例を下記に例示する。 (H01)本発明の試料搬送装置は真空試料室に配置する
代わりに、前記真空試料室および試料保管用の他の1個
以上の真空室に接続され試料交換室に配置して、前記試
料保管用の真空室および前記真空試料室の間で試料を搬
送する際にも使用することができる。 (H02)前記第1アーム回転力伝達手段、第2アーム回
転力伝達手段、または前記搬送アーム回転力伝達手段と
して、プーリを使用する代わりにギヤ列、リンク機構等
を単独または組み合わせて使用することが可能である。
【0052】
【発明の効果】前述の本発明の試料搬送装置は、下記の
効果を奏することができる。 (E01)試料搬送アームの直進移動および回転移動の制
御を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は試料搬送装置の実施例1が配置された
真空試料室の平面概略図で、図1Aは試料搬送アームが
左方の試料交換室に延びた状態を示す図、図1Bは試料
搬送アームが真空試料室内に配置された状態を示す図で
ある。
【図2】 図2は前記試料搬送装置の実施例1の縦断面
図である。
【図3】 図3は同実施例1の試料搬送アームを直進移
動させる場合の動作説明図である。
【図4】 図4は同実施例1の試料搬送アームを回転移
動させる場合の動作説明図である。
【図5】 図5は同実施例1の試料搬送アームを試料交
換室から後退させた状態を示す図で、図5Aは試料搬送
アームが試料交換室に延びた状態を示す図、図5Bは試
料搬送アームが試料交換室から後退し始めた状態を示す
図、図5Cは前記図5Bよりさらに試料搬送アームが試
料交換室から後退した状態を示す図、図5Dは試料搬送
アームが真空作業室まで後退した状態を示す図である。
【図6】 図6は同実施例1の試料搬送アームを真空試
料室内の試料テーブルの方向に延ばす場合の状態を示す
図で、図6Aは試料搬送アームを真空試料室内の試料テ
ーブルの方向に延ばす前の状態を示す図、図6Bは試料
搬送アームの先端を試料テーブルの方向に回転させた状
態を示す図、図6Cは試料搬送アームを真空試料室内の
試料テーブルの方向に延ばす状態を示す図、図6Dは前
記図6Cよりさらに試料搬送アームの先端が試料テーブ
ルの方向に延びた状態を示す図、図6Eは試料搬送アー
ムが試料テーブルまで延びた状態を示す図である。
【図7】 図7は同実施例1の試料搬送手順を示す図で
ある。
【図8】 図8は試料搬送装置の実施例2の縦断面図
で、前記実施例1の図2に対応する図である。
【図9】 図9は同実施例2の試料搬送手順を示す図
で、前記実施例1の図7に対応する図である。
【図10】 図10は試料搬送装置の実施例3の縦断面
図で、前記実施例2の図8に対応する図である。
【図11】 図11は、3個の関節を備えた試料搬送装
置の従来例の平面図である。
【図12】 図12は前記図11に示す従来の試料搬送
装置を使用した場合の試料搬送手順を示す図である。
【符号の説明】
H…試料搬送装置、M1…アーム回転モータ、M2…アー
ム直進モータ、T1…回転テーブル、1…真空室、11
…底壁、16…搬送アーム回転用貫通軸、18…搬送ア
ーム直進用貫通軸、21,22,24,28,31,3
4…プーリ、21,31,37…第2アーム回転力伝達
手段、22,24,36…第1アーム回転力伝達手段、
23…第1アーム、27…2アーム支持軸、28,3
4,38…搬送アーム回転力伝達手段、29…第2アー
ム、33…搬送アーム支持軸、36,37,38…タイ
ミングベルト、41a,41a…試料載置部、41…搬送
アーム、46…搬送アーム昇降装置、

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の要件(A01)〜(A011)を備えた
    ことを特徴とする試料搬送装置、(A01)真空室を形成
    する底壁を鉛直に貫通するとともに、真空室内が外部に
    対して気密となるように且つ回転可能に支持された搬送
    アーム回転用貫通軸および搬送アーム直進用貫通軸、
    (A02)前記搬送アーム直進用貫通軸を回転駆動する前
    記真空室外部に配置されたアーム直進モータ、(A03)
    前記搬送アーム直進用貫通軸および搬送アーム回転用貫
    通軸を同時に回転駆動する前記真空室外部に配置された
    アーム回転モータ、(A04)前記真空室内に配置され、
    前記搬送アーム回転用貫通軸回りに回転可能に支持され
    る第1アーム基端部と、第2アーム支持軸が設けられた
    第1アーム先端部とを有する第1アーム、(A05)前記
    真空室内に配置され、第2アーム支持軸回りに回転可能
    に支持される第2アーム基端部と、搬送アーム支持軸が
    設けられた第2アーム先端部とを有する第2アーム、
    (A06)前記搬送アーム支持軸回りに回転可能に支持さ
    れた搬送アーム基端部と、試料載置部が設けられた搬送
    アーム先端部とを有する搬送アーム、(A07)前記搬送
    アーム直進用貫通軸が回転したときに前記第1アームを
    前記搬送アーム回転用貫通軸回りに回転させる第1アー
    ム回転力伝達手段、(A08)前記第1アームまたは搬送
    アーム回転用貫通軸が回転したときに前記第2アームを
    前記第2アーム支持軸回りに回転させる第2アーム回転
    力伝達手段、(A09)前記第2アームが前記第2アーム
    支持軸回りに回転したとき前記搬送アームを前記搬送ア
    ーム支持軸回りに回転させる搬送アーム回転力伝達手
    段、(A010)前記搬送アーム回転用貫通軸の軸心位置
    をA1、前記第2アーム支持軸の軸心位置をA2、前記搬
    送アーム支持軸の軸心位置をA3、前記軸心位置A1およ
    びA2間の長さをA1A2、前記軸心位置A2およびA3間
    の長さをA2A3、一定長さをLとした場合に、A1A2=
    A2A3=Lに設定された前記搬送アーム回転用貫通軸、
    前記第2アーム支持軸および前記搬送アーム支持軸の配
    置構造、(A011)前記搬送アーム回転用貫通軸回りの
    第1アームの回転角度をθ1、前記第2アーム支持軸回
    りの第2アームの回転角度をθ2、前記搬送アーム支持
    軸回りの搬送アームの回転角度をθ3とした場合に、前
    記搬送アーム回転用貫通軸が回転しない状態で前記搬送
    アーム直進用貫通軸を回転させたときθ2=−2θ1、θ
    3=θ1となるように構成され、前記搬送アーム回転用貫
    通軸および前記搬送アーム直進用貫通軸を同時に回転角
    θ1回転させたときθ2=θ3=0となるように構成され
    た、前記第1アーム回転力伝達手段、第2アーム回転力
    伝達手段、および搬送アーム回転力伝達手段。
JP35808397A 1997-12-25 1997-12-25 試料搬送装置 Withdrawn JPH11186361A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007042799A (ja) * 2005-08-02 2007-02-15 Hitachi High-Technologies Corp 真空搬送装置およびこれを備えた荷電粒子線検査装置
CN107932555A (zh) * 2017-11-03 2018-04-20 江苏新铁重工装备有限公司 一种工业机器人安装底座
JP2018197592A (ja) * 2017-05-24 2018-12-13 住友重機械工業株式会社 エアアクチュエータ装置

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