JPH11186072A - 変圧比連続可変型変圧器 - Google Patents

変圧比連続可変型変圧器

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JPH11186072A
JPH11186072A JP36374897A JP36374897A JPH11186072A JP H11186072 A JPH11186072 A JP H11186072A JP 36374897 A JP36374897 A JP 36374897A JP 36374897 A JP36374897 A JP 36374897A JP H11186072 A JPH11186072 A JP H11186072A
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JP
Japan
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magnetic field
transformer
coil
transformation ratio
primary coil
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Pending
Application number
JP36374897A
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English (en)
Inventor
Toshiki Sugiyama
杉山敏樹
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URANO RYOICHI
Original Assignee
URANO RYOICHI
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種変圧器において、タップを使用した断続
的な切替ではなく、連続的に変圧比を変化させ、精密な
電圧設定を可能にし、機能素子として電子制御システム
にも組み込める変圧器を提供することを目的とする。 【解決手段】 導電性磁性体より成る環状一次コイル1
と該一次コイルの周囲にトロイダル状に巻装された導電
体二次コイル2より主に構成され、磁界発生手段4を付
加し、この磁界発生手段の磁界を調節することにより、
変圧比を連続的に変化させられる変圧器が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一次側と二次側の
間の変圧比を連続的に変化させ、精密な電圧設定を可能
にする変圧器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、変圧器は、磁束の通る成層鉄心
(コア)に2組の巻き線P、Sを施した物である。P側
(一次側)にV1〔V〕の交流電圧を加えると、一次側
コイルに流れる電流は時間的に変化し、変圧器の鉄心に
磁界の変化が生じ、この変動により、二次側コイルの磁
束の変化が発生、電磁誘導によってS側(二次側)にV
2〔V〕の電圧が得られる。このV1及びV2は、それ
ぞれの巻線N1、N2に比例し、次の関係がある。 V
1/V2=N1/N2=α αを変圧比または巻き数
比といい、これを適当な値にすれば、任意の電圧に変圧
できる。また、一次側、二次側の電流I1、I2の間に
は次の関係がある。 I1/I2=N2/N1=1/α
1/αを変流比といい、これを適当な値にすれば任
意の電流に変流出来る。変圧器には一次側コイルと二次
側コイルあるいは複数のコイルを巻き付けた構造で、必
要に応じた電圧と電流値を取り出せるような構造にした
変圧器が製品化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た構成から成る変圧器の場合、変圧比を変える場合に
は、連続して変化する事は出来ず、二次側に設けたタッ
プを切り替えることによる断続した値での切り替えとな
っていた。単巻き変圧器と言う一次側の一部を二次側と
共用した特殊な変圧器で連続可変出来る物はあるが、機
械的接点を使用しているため、機能的電子デバイスとし
て応用する用途が閉ざされていた。
【0004】本発明は、上記した従来の変圧器に鑑み発
明した物であり、その目的とするところは、タップを使
用した断続的な切替ではなく、連続的に変圧比を変化さ
せ、精密な電圧設定を可能にし、機能素子として電子制
御システムにも組み込める変圧器を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するためのものであり、先ず、その作動原理を図
1より説明する。まず、従来の変圧器の原理であるが、
これは、図4より説明すると、図において、一次コイル
13と二次コイル14が共通の鉄心12に巻かれてい
る。ここで、一次コイル13に交流電流を通電すると、
電磁誘導の作用により二次コイル14に誘起電圧が誘導
される。これに対して、本発明による変圧器では、構造
が図1に示した構造となる。すなわち、図において、導
電性磁性体の線材を環状コイルとし、これを一次コイル
1とし、これに通常の導電体を2のように巻き、二次コ
イル2とする。全体として3に示す様な外観となる。従
来の変圧器では、磁気回路専用の鉄心が組み込まれてい
るが、図1で示す構造は導電性磁性体である一次コイル
1が二次コイル2の鉄心の役割をも果たすようになって
いる変圧器である。
【0006】この導電性磁性体の一次コイルに交流電流
を通電すると、二次コイル2に誘導起電力が誘起され
る。一次コイルと二次コイルは幾何学的に磁路が直交し
ているため、常識的には相互の磁束鎖交はありえない
が、導電性の磁性体を使用したときにだけ誘導を発生さ
せることができる。この現象は、導電性磁性体に電流が
流れるときにだけ生ずる磁化の磁気異方性によるもので
あると考えられる。発明者は、実験によってこの所見を
明らかにし、本発明の実証に至った。
【0007】一次コイルから二次コイルへの誘導の原理
は、次のようになっていると考えられる。通電中の一次
コイルに流れる電流の内部には、磁化の磁気異方性によ
り螺旋状の磁界が発生し、この螺旋状磁界の軸方向の成
分が二次コイル2に鎖交し、該二次コイル2に誘導起電
力が誘起される。磁界発生手段4は、一次コイルの磁気
異方性に影響を与え、該磁界発生手段4の磁界強度によ
り二次側出力電圧は連続的に変圧比が変化する。図1の
場合、磁界強度は磁界発生手段4のコイルからの距離と
している。尚、磁界の極性の方向5は磁界の両極性N、
Sがそれぞれコイルの内周に接する方向である。
【0008】本発明では導電性磁性体を一次コイルに
し、これに電流を流すことによって、二次コイルから出
力電圧を取り出すとき、磁界発生手段からの磁界強度に
よって電圧・電流波形の値が連続的に変化することを利
用し変圧比を連続的に可変出来ることを特徴とする。ま
た磁界の強度によっては、負の変圧比が現れ、逆位相の
二次電圧を得ることも可能であり、正負の符号をまたい
で変圧比を連続的に変化させることができる。
【0009】本発明は、上記した動作原理を応用したも
のであり、請求項1記載の変圧器は磁界発生手段を移動
可能なものとし、この磁界発生手段の位置を調節するこ
とにより二次側出力電圧・電流及び極性を調節出来る物
とした。また、磁界が電磁石の場合には、電磁石への通
電電流を調節することにより二次側出力電圧・電流を調
節できる物とした。
【0010】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、導電性磁
性体を環状コイルにし、これを一次コイルとし、これに
導電体コイルをトロイダル状に巻装し二次コイルとして
該導電性磁性体の一次コイルに交流電流を流すと一次コ
イルの周囲に磁束が発生し、これにより、トロイダル状
に巻装されている導電体の二次コイルに起電力を誘導さ
せることができる。ここで誘導された電圧は磁界の影響
を受けやすく、磁界発生手段からの磁界強度によってそ
の電圧・電流の値を連続的に変化させることができる。
また磁界の強度によっては、負の変圧比が現れ、逆位相
の二次電圧を得ることも可能であり、正負の符号をまた
いで変圧比を連続的に変化させることができる。
【0011】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図3を用いて説明する。
【0012】(実施の形態1)図1において、3は変圧
器主構成、4は磁界発生手段、この磁界発生手段は永久
磁石、電磁石のどちらでも良い。この実施例は、本発明
の変圧比連続可変型変圧器T1の構成と動作を示したも
のである。この構成は、変圧器主構成3と磁界発生手段
4である。
【0013】以上のように構成された変圧比連続可変型
変圧器T1について、次にその動作を説明する。 ま
ず、変圧器主構成3の導電性磁性体の一次コイルに交流
電流を通電する。すると、この環状コイルにトロイダル
状に巻装された二次コイルに、一次コイルより、発生し
た磁界によって、電圧が誘導される。この時、磁界発生
手段4の変圧器主構成3からの距離により、出力される
電圧・電流の値が決まる。この磁界発生手段4の位置移
動は、連続的に出来るので、二次側電圧の変圧比も、連
続的に変えられる。極性の切り替えも磁界発生手段4の
変圧器主構成3からの位置を調節することにより可能で
ある。この磁界発生手段をある位置に持ってくると極性
を切り替えることが出来る。切り替え後、切り替わった
極性にて電圧の調節は可能である。
【0014】(実施の形態2)図2には、磁界発生手段
として電磁石を用い、該電磁石を変圧器主構成の中心に
固定した場合の実施例T2の構成と動作を示した。ここ
でT2は、電磁石を変圧器主構成の中心に固定した構成
となっている。6は交流電源、7は電磁石、8は電磁石
印加用の電源(直流あるいは交流電源)、9は出力端子
である。次に、以上のように構成された変圧比連続可変
型変圧器T2の動作を説明する。この場合、磁界発生手
段である電磁石7の磁界調節は、該電磁石7に接続され
ている電磁石印加用電源8の電流を調節する事により、
可能である。この磁界の調節により、変圧比連続可変型
変圧器T2の変圧比を連続的に調節できる。したがっ
て、電磁石印加用電源8の電流の調節により、出力端子
9の電圧を連続的に調節できる。
【0015】このような変圧比連続可変型変圧器は、能
動的な電気的特性を持ちながらも、半導体を用いていな
いので、次のような特徴を有する。一般に導電性磁性体
のキュリー点温度は、極めて高いので、特性が温度に依
存する半導体とは異なり、極低温から高温まで非常に広
い温度範囲で使用することができる。この特徴は、半導
体デバイスが動作し得ないような厳しい温度環境で使用
する機器に応用することができる。
【0016】(実施の形態3)図3には、磁界発生手段
として、一次コイルと、二次コイルの間に、第3のコイ
ルを巻き、このコイルを磁界発生手段としてのコイル1
1として、実施例T1、T2の時の、磁界発生手段の働きで
ある出力電圧制御用の磁界とした場合の実施例である。
この実施例をT3として、構成と動作を示した。T3の
構成は、T2の電磁石7が、磁界発生手段としてのコイ
ル11に置き換わったものである。コイル11は主構成
3の表面に巻装される。ただし、ここではコイル11に
印加する電源10は直流定電流源である。直流定電流源
10からコイル11に流れ込む定電流に応じて変圧器主
構成3の内部にバイアス磁界が発生する。このバイアス
磁界によって導電性磁性体の磁気異方性が変化し、バイ
アス磁界に応じた変圧比が決まる。
【0017】この実施例の長所は、磁界発生手段として
のコイル11が主構成3の表面に巻装されるため、実施
例T2のものよりも構造的にコンパクトになることであ
る。また、電源10が直流であるということから本実施
例は運用中は変圧比を変更させなくても済むような用途
に適している。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、従来の
変圧器のように変圧比をタップの切り替えによる断続的
な切り替えではなく、また一部の特殊用途に限定せず
に、導電性磁性体と導電体と磁界発生手段との簡単な組
み合わせにより、二次側出力電圧が連続的に変圧可能と
なった。二次側出力電圧の逆相出力を得るのも磁界発生
手段の磁界調節により可能となった。以上、本発明の好
適な実施例について説明したが、本発明は前述した実施
例に限定されることなく、本発明の精神を逸脱しない範
囲内に置いて種々の設計変更をなしえることは勿論であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における変圧比連続可変型変圧器の動作
原理図及び実施の形態1である。
【図2】本発明の実施の形態2における変圧比連続可変
型変圧器の側面図である。
【図3】本発明の実施の形態3における変圧比連続可変
型変圧器の側面図である。
【図4】従来の変圧器構成の概要を示す動作原理図であ
る。
【符号の説明】
T1〜T3 当該変圧比連続可変型変圧器 1 一次コイル(導電性磁性体コイル) 2 二次コイル(導電体コイル) 3 当該変圧器主構成 4 磁界発生手段 5 外部磁界発生手段の磁化の向き 6 交流電原 7 磁界発生手段としての電磁石 8 電磁石印加用電源 9 出力端子 10 直流定電流源 11 磁界発生手段としてのコイル 12 積層鉄心 13 P(一次)コイル 14 S(二次)コイル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性磁性体より成る一次コイルおよび導
    電体より成る二次コイルによって構成される変圧器を主
    構成とし、磁界発生手段を付加したことを特徴とする変
    圧比連続可変型変圧器
JP36374897A 1997-12-17 1997-12-17 変圧比連続可変型変圧器 Pending JPH11186072A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009141367A (ja) * 2007-12-06 2009-06-25 Harris Corp 永久磁石を含む誘導装置及び関連方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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