JPH111859A - フェルトフリースの製造方法とその装置 - Google Patents
フェルトフリースの製造方法とその装置Info
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- JPH111859A JPH111859A JP16952797A JP16952797A JPH111859A JP H111859 A JPH111859 A JP H111859A JP 16952797 A JP16952797 A JP 16952797A JP 16952797 A JP16952797 A JP 16952797A JP H111859 A JPH111859 A JP H111859A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 面密度の均一なフェルトフリースを得る手段
を開発すること。 【解決手段】 周側面に掻針を植設した回転シリンダー
（２）（２）を互いに平行に設置し、該回転シリンダー
の周側面に原料（Ａ）を供給する供給装置を設け、それ
ぞれの回転シリンダーの下方に、内側の下方に移動する
通気性コンベアーベルト（４')（４')と外側の下方の内
側方向に移動する通気性コンベアーベルト（４）（４）
とで形成されるフェルト素材の飛散空間（Ｓ）を設け、
さらにこれら外側の通気性コンベアーベルトの下端を互
いに近接してフェルト集積物の引き出し口とその下方に
引き出しロール（５）を設けたことを特徴とするフェル
トフリースの製造装置。
を開発すること。 【解決手段】 周側面に掻針を植設した回転シリンダー
（２）（２）を互いに平行に設置し、該回転シリンダー
の周側面に原料（Ａ）を供給する供給装置を設け、それ
ぞれの回転シリンダーの下方に、内側の下方に移動する
通気性コンベアーベルト（４')（４')と外側の下方の内
側方向に移動する通気性コンベアーベルト（４）（４）
とで形成されるフェルト素材の飛散空間（Ｓ）を設け、
さらにこれら外側の通気性コンベアーベルトの下端を互
いに近接してフェルト集積物の引き出し口とその下方に
引き出しロール（５）を設けたことを特徴とするフェル
トフリースの製造装置。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、フェルト製造にお
いて用いられる繊維と樹脂等の混合物であるフェルトフ
リースの製造方法及びその装置に関するものである。
いて用いられる繊維と樹脂等の混合物であるフェルトフ
リースの製造方法及びその装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来フ
ェルトフリースはフェルト素材を回転シリンダーにて解
繊し自由落下方式で製造していたが、フリースの質量の
バラツキが大きく、特に打ち込み質量（フェルト素材の
処理量）の増加に伴いこの傾向が著しくなる課題があっ
た。従って特に吸音性等の高機能を要求される分野にて
の使用には不向きであった。
ェルトフリースはフェルト素材を回転シリンダーにて解
繊し自由落下方式で製造していたが、フリースの質量の
バラツキが大きく、特に打ち込み質量（フェルト素材の
処理量）の増加に伴いこの傾向が著しくなる課題があっ
た。従って特に吸音性等の高機能を要求される分野にて
の使用には不向きであった。
【０００３】
【課題を解決するための手段】これらの問題点を解決す
るため鋭意研究した結果、本発明ではフェルト素材の解
繊後の自由落下において、フェルト素材の流れを改良す
ることに着目し製造方法とその装置を開発し、課題を解
決するに至った。
るため鋭意研究した結果、本発明ではフェルト素材の解
繊後の自由落下において、フェルト素材の流れを改良す
ることに着目し製造方法とその装置を開発し、課題を解
決するに至った。
【０００４】即ち本発明のフェルトフリースの製造方法
は、周側面に掻針を植設した回転シリンダーによりフェ
ルト素材を分散させて飛散空間に飛散させ、該回転シリ
ンダーにより同時に発生する風を該飛散空間から抜きな
がら該フェルト素材を集積させて下方へ送り出すことを
特徴とするもので、この際飛散空間の容積を可変にする
とよい。
は、周側面に掻針を植設した回転シリンダーによりフェ
ルト素材を分散させて飛散空間に飛散させ、該回転シリ
ンダーにより同時に発生する風を該飛散空間から抜きな
がら該フェルト素材を集積させて下方へ送り出すことを
特徴とするもので、この際飛散空間の容積を可変にする
とよい。
【０００５】また本発明の装置は、周側面に掻針を植設
した回転シリンダーと、該回転シリンダーにより分散さ
せられたフェルト素材が飛散し少なくとも一部を通風性
の良好なコンベアー面で形成した飛散空間とからなり、
該飛散空間のコンベアー面に集積したフェルトフリース
を該コンベアーの出口部で押圧しながら該飛散空間から
送り出すことを特徴とするものであり、このときコンベ
アー面を飛散空間が増減する方向に移動自在に設ける
と、フェルト素材を変更してもその飛散状況を均一に調
整できる利点がある。またコンベアー面の裏面側に吸引
ダクトを設けるのも良好である。なおコンベアーとして
は通風性の良い金網製のコンベアーベルトや同じく通風
性の良い円筒状の回転ケージ等が利用できる。またコン
ベアーで送り出されたフェルトフリースを外部へ引き出
す引き出しロールを設けるのもよい。
した回転シリンダーと、該回転シリンダーにより分散さ
せられたフェルト素材が飛散し少なくとも一部を通風性
の良好なコンベアー面で形成した飛散空間とからなり、
該飛散空間のコンベアー面に集積したフェルトフリース
を該コンベアーの出口部で押圧しながら該飛散空間から
送り出すことを特徴とするものであり、このときコンベ
アー面を飛散空間が増減する方向に移動自在に設ける
と、フェルト素材を変更してもその飛散状況を均一に調
整できる利点がある。またコンベアー面の裏面側に吸引
ダクトを設けるのも良好である。なおコンベアーとして
は通風性の良い金網製のコンベアーベルトや同じく通風
性の良い円筒状の回転ケージ等が利用できる。またコン
ベアーで送り出されたフェルトフリースを外部へ引き出
す引き出しロールを設けるのもよい。
【０００６】また本発明の他の装置は、周側面に掻針を
植設した回転シリンダーを互いに平行に設置し、該回転
シリンダーの周側面に原料を供給する供給装置を設け、
それぞれの回転シリンダーの下方に、内側の下方に進行
する通気性コンベアーベルトのコンベアーベルト面と外
側の下方内側方向に進行する通気性コンベアーベルトの
コンベアーベルト面とで形成されるフェルト素材の飛散
空間を設け、さらにこれら外側の通気性コンベアーベル
トの下端を互いに近接してフェルト集積物の送り出し口
を設け、又はさらに該送り出し口の下方に引き出しロー
ルを設けたことを特徴とするものであり、内側の下方に
進行する通気性コンベアーベルトの飛散空間側のコンベ
アーベルト面を飛散空間を増減する方向に移動自在とし
たり、内側の通気性コンベアーベルト及び／又は外側の
通気性コンベアーベルトの裏面側に吸引ダクトを設けた
りするのは有効である。
植設した回転シリンダーを互いに平行に設置し、該回転
シリンダーの周側面に原料を供給する供給装置を設け、
それぞれの回転シリンダーの下方に、内側の下方に進行
する通気性コンベアーベルトのコンベアーベルト面と外
側の下方内側方向に進行する通気性コンベアーベルトの
コンベアーベルト面とで形成されるフェルト素材の飛散
空間を設け、さらにこれら外側の通気性コンベアーベル
トの下端を互いに近接してフェルト集積物の送り出し口
を設け、又はさらに該送り出し口の下方に引き出しロー
ルを設けたことを特徴とするものであり、内側の下方に
進行する通気性コンベアーベルトの飛散空間側のコンベ
アーベルト面を飛散空間を増減する方向に移動自在とし
たり、内側の通気性コンベアーベルト及び／又は外側の
通気性コンベアーベルトの裏面側に吸引ダクトを設けた
りするのは有効である。
【０００７】また本発明のさらに他の装置は、周側面に
掻針を植設した回転シリンダーと該回転シリンダーの周
側面に原料を供給する供給装置を設け、該回転シリンダ
ーの側方に互いに内向きに進行する上下の通気性コンベ
アーベルトのコンベアー面により形成されるフェルト素
材の飛散空間を設け、さらにこれら上下の通気性コンベ
アーベルトの先端部を互いに近接してフェルト集積物の
送り出し口を設け、又はさらに該送り出し口の外方に引
き出しロールを設けたことを特徴とするものであり、こ
の際上下の通気性のコンベアーベルトの少なくとも一方
のコンベアーベルト面を飛散空間が増減する方向に移動
自在としたり、上下の通気性コンベアーベルトの少なく
とも一方のコンベアーベルトの裏面側に吸引ダクトを設
けるのは有効である。
掻針を植設した回転シリンダーと該回転シリンダーの周
側面に原料を供給する供給装置を設け、該回転シリンダ
ーの側方に互いに内向きに進行する上下の通気性コンベ
アーベルトのコンベアー面により形成されるフェルト素
材の飛散空間を設け、さらにこれら上下の通気性コンベ
アーベルトの先端部を互いに近接してフェルト集積物の
送り出し口を設け、又はさらに該送り出し口の外方に引
き出しロールを設けたことを特徴とするものであり、こ
の際上下の通気性のコンベアーベルトの少なくとも一方
のコンベアーベルト面を飛散空間が増減する方向に移動
自在としたり、上下の通気性コンベアーベルトの少なく
とも一方のコンベアーベルトの裏面側に吸引ダクトを設
けるのは有効である。
【０００８】
【発明の実施の形態】即ち本発明装置は例えば図１に示
すように、表面に均一に掻針（１）を植え付けた２個の
回転シリンダー（２）（２）を平行に設置し、該シリン
ダーの側方に天然繊維、合成繊維及びバインダーとして
熱融着繊維又はフェノール樹脂等の合成樹脂又は天然樹
脂、及びウレタンフォーム等の充填材等よりなるフェル
ト素材Ａを投入する原材料供給コンベアー（３）を設け
る。そして原材料供給コンベアーにて送られた原材料の
フェルト素材Ａは回転シリンダーの掻針（１）にて開繊
され回転シリンダー（２）（２）下方にそれぞれ設置さ
れた相対して稼働する一対の通気性を有するコンベアー
ベルト（４）（４')の間にて形成された飛散空間Ｓ内に
飛散された後コンベアーベルト上に捕集集積される。
すように、表面に均一に掻針（１）を植え付けた２個の
回転シリンダー（２）（２）を平行に設置し、該シリン
ダーの側方に天然繊維、合成繊維及びバインダーとして
熱融着繊維又はフェノール樹脂等の合成樹脂又は天然樹
脂、及びウレタンフォーム等の充填材等よりなるフェル
ト素材Ａを投入する原材料供給コンベアー（３）を設け
る。そして原材料供給コンベアーにて送られた原材料の
フェルト素材Ａは回転シリンダーの掻針（１）にて開繊
され回転シリンダー（２）（２）下方にそれぞれ設置さ
れた相対して稼働する一対の通気性を有するコンベアー
ベルト（４）（４')の間にて形成された飛散空間Ｓ内に
飛散された後コンベアーベルト上に捕集集積される。
【０００９】なお通常は飛散捕集されるフェルト素材は
複数種類あって、それぞれ比重が異なりかつ処理量によ
っても飛散状況が異なるため、コンベアーベルト（４）
（４')設置位置はフェルト材料及び処理量により変化さ
せる。即ち例えば図２のように一方のコンベアーベルト
（４')の面を移動することにより飛散空間Ｓの容積の増
減調整をすることにより、均一な面密度を有するフェル
トフリースが引き出しロール（５）より取り出される。
複数種類あって、それぞれ比重が異なりかつ処理量によ
っても飛散状況が異なるため、コンベアーベルト（４）
（４')設置位置はフェルト材料及び処理量により変化さ
せる。即ち例えば図２のように一方のコンベアーベルト
（４')の面を移動することにより飛散空間Ｓの容積の増
減調整をすることにより、均一な面密度を有するフェル
トフリースが引き出しロール（５）より取り出される。
【００１０】本発明を図３によりさらに説明すると、上
記の通りフェルト素材Ａは飛散空間Ｓに均一に飛散され
た後、通気性を有するコンベアーベルト（４）（４')に
捕集される。即ち該コンベアーベルトはフェルト素材が
回転シリンダーにて飛散された時発生する風とフェルト
素材とを分離し、フェルト素材のみを捕集する作用を果
たす。ここでコンベアーベルトに通気性がないとフェル
ト素材は風と共にベルト上を移動するため移動距離が定
まらず、移動終了後のフリースの面密度は不均一となっ
てしまう。
記の通りフェルト素材Ａは飛散空間Ｓに均一に飛散され
た後、通気性を有するコンベアーベルト（４）（４')に
捕集される。即ち該コンベアーベルトはフェルト素材が
回転シリンダーにて飛散された時発生する風とフェルト
素材とを分離し、フェルト素材のみを捕集する作用を果
たす。ここでコンベアーベルトに通気性がないとフェル
ト素材は風と共にベルト上を移動するため移動距離が定
まらず、移動終了後のフリースの面密度は不均一となっ
てしまう。
【００１１】また飛散させるフェルト素材間での比重の
違いが大きい場合にも飛散距離が長くなると飛散後のフ
リースの面密度に不均一が生じる。従ってこの場合、回
転シリンダーとコンベアーベルト間の距離、即ち図４の
ように飛散空間の容積は小さい方がフリースの面密度の
均一化に大変有効となる。
違いが大きい場合にも飛散距離が長くなると飛散後のフ
リースの面密度に不均一が生じる。従ってこの場合、回
転シリンダーとコンベアーベルト間の距離、即ち図４の
ように飛散空間の容積は小さい方がフリースの面密度の
均一化に大変有効となる。
【００１２】他方飛散させるフェルト素材の処理量が大
きい場合には、回転シリンダーにより飛散してコンベア
ーベルトに捕集されるフェルト素材量が多いため、コン
ベアーベルトの通気量が減少してしまい通過できない空
気（風）が飛散するフェルト素材の流れを乱し捕集後の
フリースの面密度を不均一にする。従ってフェルト素材
の処理量が多い場合は、飛散空間を拡張してベルトの通
気量を確保した方がより捕集後のフリースの面密度の均
一化が図れる。
きい場合には、回転シリンダーにより飛散してコンベア
ーベルトに捕集されるフェルト素材量が多いため、コン
ベアーベルトの通気量が減少してしまい通過できない空
気（風）が飛散するフェルト素材の流れを乱し捕集後の
フリースの面密度を不均一にする。従ってフェルト素材
の処理量が多い場合は、飛散空間を拡張してベルトの通
気量を確保した方がより捕集後のフリースの面密度の均
一化が図れる。
【００１３】また並設した回転シリンダー間の下方に設
置したコンベアーベルト（４')（４')は、隣接する他方
の回転シリンダーよりの風でフェルト素材の飛散が乱さ
れるのを防ぐ効果が得られる。
置したコンベアーベルト（４')（４')は、隣接する他方
の回転シリンダーよりの風でフェルト素材の飛散が乱さ
れるのを防ぐ効果が得られる。
【００１４】またコンベアーベルトの通気量の確保に
は、図５や図６のように裏面側に設置された吸引ダクト
（７）は大変有効である。このような吸引ダクトによれ
ば狭い飛散空間でのフェルト素材の大量処理を行うには
大変有効となる。
は、図５や図６のように裏面側に設置された吸引ダクト
（７）は大変有効である。このような吸引ダクトによれ
ば狭い飛散空間でのフェルト素材の大量処理を行うには
大変有効となる。
【００１５】
（実施例１）図１の本発明装置により表１に示すフェル
ト素材を用いた時のフェルトフリースの面密度のバラツ
キを、図１の装置において中央部のコンベアーベルト
（４')（４')がなく、しかも両外側のコンベアーベルト
（４）（４）が通気性でない従来装置で得られたフェル
トフリースの場合と比較して以下に示す。
ト素材を用いた時のフェルトフリースの面密度のバラツ
キを、図１の装置において中央部のコンベアーベルト
（４')（４')がなく、しかも両外側のコンベアーベルト
（４）（４）が通気性でない従来装置で得られたフェル
トフリースの場合と比較して以下に示す。
【００１６】
【表１】
【００１７】
【００１８】（実施例２）図１の本発明装置と上記の従
来装置により表２に示すフェルト素材を用いた時のフェ
ルトフリースの面密度のバラツキを比較して以下に示
す。
来装置により表２に示すフェルト素材を用いた時のフェ
ルトフリースの面密度のバラツキを比較して以下に示
す。
【００１９】
【表２】
【００２０】
【００２１】次に本発明装置の他の例を図に示す。図７
は回転シリンダー（２）で開繊分散されるフェルト素材
Ａの飛散空間Ｓの一方の面に下端にゴムシート（９）を
設けた非通気性のカバー（10）を設け、下部の面を通気
性のよいコンベアーベルト（11）で構成して、該コンベ
アーベルト（10）上に集積したフェルトフリース（８）
をコンベアーベルト（11）とゴムシート（９）との間よ
り送り出すものである。
は回転シリンダー（２）で開繊分散されるフェルト素材
Ａの飛散空間Ｓの一方の面に下端にゴムシート（９）を
設けた非通気性のカバー（10）を設け、下部の面を通気
性のよいコンベアーベルト（11）で構成して、該コンベ
アーベルト（10）上に集積したフェルトフリース（８）
をコンベアーベルト（11）とゴムシート（９）との間よ
り送り出すものである。
【００２２】図８は図７と同様のゴムシート（９）付非
通気性カバー（10）の該ゴムシート（９）に接触させて
通気性コンベアーベルト（11）を設け、該コンベアーベ
ルト（11）に集積したフェルトフリース（８）を下方に
引き出して、さらに該コンベアーベルト（11）とガイド
縦板（12）との間を通して下方へ送るものである。なお
該コンベアーベルト（10）とガイド縦板（12）との間隙
Ｌは調節できるものとする。
通気性カバー（10）の該ゴムシート（９）に接触させて
通気性コンベアーベルト（11）を設け、該コンベアーベ
ルト（11）に集積したフェルトフリース（８）を下方に
引き出して、さらに該コンベアーベルト（11）とガイド
縦板（12）との間を通して下方へ送るものである。なお
該コンベアーベルト（10）とガイド縦板（12）との間隙
Ｌは調節できるものとする。
【００２３】図９は通気性コンベアーベルト（11）と、
これに対向する位置に通気性の円筒状回転ケージ（13）
を設置して飛散空間Ｓを形成したものである。
これに対向する位置に通気性の円筒状回転ケージ（13）
を設置して飛散空間Ｓを形成したものである。
【００２４】図１０は図９の通気性コンベアーベルト
（11）に代えて、円筒状回転ケージ（13）（13')を対向
させて１対で設置したものである。この場合これら回転
ケージ（13）（13')の下方にはガイド縦板（12）（12')
を対向設置し、これらの間隙Ｌを調整可能とした。
（11）に代えて、円筒状回転ケージ（13）（13')を対向
させて１対で設置したものである。この場合これら回転
ケージ（13）（13')の下方にはガイド縦板（12）（12')
を対向設置し、これらの間隙Ｌを調整可能とした。
【００２５】図１１及び図１２に本発明装置の横型の例
を示す。回転シリンダー（２）の側方の原料供給コンベ
アー（３）の反対側に上側通気性コンベアーベルト（1
3）と下側通気性コンベアーベルト（14）とで囲まれた
飛散空間Ｓを設け、これらコンベアーベルト（13）（1
4）の先端出口部を近接して、これらコンベアーベルト
上に集積したフェルト素材を厚さ方向に押圧しながら外
部のゴムコンベアーベルト（６）上に送り出す送り出し
口（15）とした。また図１２のようにこれらコンベアー
ベルト（13）（14）の飛散空間側の面は上下に移動でき
るので、飛散空間Ｓの容積を容易に増減できる。なおこ
の場合、回転シリンダーの回転方向は左右いずれでもよ
い。
を示す。回転シリンダー（２）の側方の原料供給コンベ
アー（３）の反対側に上側通気性コンベアーベルト（1
3）と下側通気性コンベアーベルト（14）とで囲まれた
飛散空間Ｓを設け、これらコンベアーベルト（13）（1
4）の先端出口部を近接して、これらコンベアーベルト
上に集積したフェルト素材を厚さ方向に押圧しながら外
部のゴムコンベアーベルト（６）上に送り出す送り出し
口（15）とした。また図１２のようにこれらコンベアー
ベルト（13）（14）の飛散空間側の面は上下に移動でき
るので、飛散空間Ｓの容積を容易に増減できる。なおこ
の場合、回転シリンダーの回転方向は左右いずれでもよ
い。
【００２６】
【発明の効果】このように本発明によれば、フェルト素
材の種類によらず面密度の均一なフェルトフリースを得
ることができ、かつフェルト素材の処理量を多くしても
面密度のバラツキは小さくできるため、吸音性等の高機
能を要求される厚手のフェルトフリースを安価に効率よ
く製造できる顕著な効果を有する。
材の種類によらず面密度の均一なフェルトフリースを得
ることができ、かつフェルト素材の処理量を多くしても
面密度のバラツキは小さくできるため、吸音性等の高機
能を要求される厚手のフェルトフリースを安価に効率よ
く製造できる顕著な効果を有する。
【図１】本発明装置の一例を示す説明図である。
【図２】同じく説明図である。
【図３】図１の装置の使用状態を示す説明図である。
【図４】図２の装置の使用状態を示す説明図である。
【図５】本発明装置の他の例を示す説明図である。
【図６】同じく説明図である。
【図７】同じく説明図である。
【図８】同じく説明図である。
【図９】同じく説明図である。
【図１０】同じく説明図である。
【図１１】本発明装置の横型の例を示す説明図である。
【図１２】図１１の飛散空間を狭くしたものの説明図で
ある。
ある。
１ 掻針 ２ 回転シリンダー ３ 原料供給コンベアー ４ 通気性コンベアーベルト ５ 引き出しロール ６ ゴムコンベアーベルト ７ 吸引ダクト ８ フェルトフリース ９ 非通気性カバー 10 ゴムシート 11 ガイド縦板 12 円筒状回転ケージ 13 上側通気性コンベアーベルト 14 下側通気性コンベアーベルト 15 送り出し口
Claims (12)
- 【請求項１】 周側面に掻針を植設した回転シリンダー
によりフェルト素材を分散させて飛散空間に飛散させ、
該回転シリンダーにより同時に発生する風を該飛散空間
から抜きながら該フェルト素材を集積させ、これを押圧
しながら該飛散空間から送り出すことを特徴とするフェ
ルトフリースの製造方法。 - 【請求項２】 飛散空間の容積を可変にする請求項１記
載のフェルトフリースの製造方法。 - 【請求項３】 周側面に掻針を植設した回転シリンダー
と、該回転シリンダーにより分散させられたフェルト素
材が飛散し少なくとも一部を通風性の良好なコンベアー
面で形成した飛散空間とからなり、該飛散空間のコンベ
アー面に集積したフェルトフリースを該コンベアーの出
口部で押圧しながら該飛散空間から送り出すことを特徴
とするフェルトフリースの製造装置。 - 【請求項４】 コンベアー面が飛散空間を増減する方向
に移動自在である請求項３記載のフェルトフリースの製
造装置。 - 【請求項５】 コンベアー面の裏面側に吸引ダクトを設
けた請求項３又は４記載のフェルトフリースの製造装
置。 - 【請求項６】 コンベアーで送り出されたフェルトフリ
ースを外部に引き出す引き出しロールを備えた請求項３
〜５のいずれか１項記載のフェルトフリース製造装置。 - 【請求項７】 周側面に掻針を植設した回転シリンダー
を互いに平行に設置し、該回転シリンダーの周側面に原
料を供給する供給装置を設け、それぞれの回転シリンダ
ーの下方に、内側の下方に進行する通気性コンベアーベ
ルトのコンベアーベルト面と外側の下方内側方向に進行
する通気性コンベアーベルトのコンベアーベルト面とで
形成されるフェルト素材の飛散空間を設け、さらにこれ
ら外側の通気性コンベアーベルトの下端を互いに近接し
てフェルト集積物の送り出し口を設け、又はさらに該送
り出し口の下方に引き出しロールを設けたことを特徴と
するフェルトフリースの製造装置。 - 【請求項８】 内側の下方に進行する通気性コンベアー
ベルトの飛散空間側のコンベアーベルト面を飛散空間を
増減する方向に移動自在とした請求項７記載のフェルト
フリースの製造装置。 - 【請求項９】 内側の通気性コンベアーベルト及び／又
は外側の通気性コンベアーベルトの裏面側に吸引ダクト
を設けた請求項７又は８記載のフェルトフリースの製造
装置。 - 【請求項１０】 周側面に掻針を植設した回転シリンダ
ーと該回転シリンダーの周側面に原料を供給する供給装
置を設け、該回転シリンダーの側方に互いに内向きに進
行する上下の通気性コンベアーベルトのコンベアー面に
より形成されるフェルト素材の飛散空間を設け、さらに
これら上下の通気性コンベアーベルトの先端部を互いに
近接してフェルト集積物の送り出し口を設け、又はさら
に該送り出し口の外方に引き出しロールを設けたことを
特徴とするフェルトフリースの製造装置。 - 【請求項１１】 上下の通気性のコンベアーベルトの少
なくとも一方のコンベアーベルト面が飛散空間を増減す
る方向に移動自在である請求項１０記載のフェルトフリ
ースの製造装置。 - 【請求項１２】 上下の通気性コンベアーベルトの少な
くとも一方のコンベアーベルトの裏面側に吸引ダクトを
設けた請求項１０又は１１記載のフェルトフリースの製
造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9169527A JP3048132B2 (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | フェルトフリースの製造方法とその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9169527A JP3048132B2 (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | フェルトフリースの製造方法とその装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH111859A true JPH111859A (ja) | 1999-01-06 |
| JP3048132B2 JP3048132B2 (ja) | 2000-06-05 |
Family
ID=15888164
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9169527A Expired - Fee Related JP3048132B2 (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | フェルトフリースの製造方法とその装置 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| KR20020029016A (ko) * | 2002-03-21 | 2002-04-17 | 장성열 | 인조 섬유 솜 제조장치 |
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| JP2017008426A (ja) * | 2015-06-18 | 2017-01-12 | セイコーエプソン株式会社 | シート製造装置 |
-
1997
- 1997-06-11 JP JP9169527A patent/JP3048132B2/ja not_active Expired - Fee Related
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