JPH11185651A - アパーチャグリルとその組立方法およびその組立装置 - Google Patents

アパーチャグリルとその組立方法およびその組立装置

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JPH11185651A
JPH11185651A JP35812997A JP35812997A JPH11185651A JP H11185651 A JPH11185651 A JP H11185651A JP 35812997 A JP35812997 A JP 35812997A JP 35812997 A JP35812997 A JP 35812997A JP H11185651 A JPH11185651 A JP H11185651A
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aperture
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grill
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Takanori Imai
孝典 今井
Shoichiro Hara
正一郎 原
Takafumi Kawasaki
貴文 河嵜
Yoshitsugu Morimoto
祥嗣 森本
Haruo Watanuki
晴夫 綿貫
Shinichi Oe
慎一 大江
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アパーチャグリル(AG)とAGフレームの
組立を安価に行い、皺の発生や張力の低下などの不良を
防止するAGとその組立方法およびその組立装置を提供
する。 【解決手段】 長方形の薄板金属からなり、巾方向端縁
に少なくとも1対の位置決め穴と、少なくとも2対の巾
方向引張り穴とを有し、長さ方向端縁に1対の分断され
た切取り穴を有するAGの組立に用いるAGの組立装置
であって、位置決め穴と引張り穴に係合されてAGに巾
方向の張力を加える1対の位置決めピンと少なくとも2
対の引張りピンと、巾方向の一方の端縁の位置決めピン
と引張りピンの位置を固定する機構と、AGの4つのコ
ーナーをそれぞれ把持し、AGに長さ方向の張力を加え
るチャック機構と、AGフレームの湾曲フレームをAG
の1面に押圧する機構と、AGをAGフレームに溶接す
る手段とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー受像管の色
選別電極として用いられるアパーチャグリルとその組立
方法およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は従来のアパーチャグリルおよびア
パーチャグリルフレームを示す図である。図に示すよう
に、従来、長方形状の薄金属板でなるアパーチャグリル
(シート)1と長方形状の額縁状に組み立てられたアパ
ーチャグリルフレーム2とによってなるアパーチャグリ
ルの長さ方向をx、幅方向をy、これらに対して直角な
方向をzとする。
【0003】図8はアパーチャグリルを示す図である。
図に示すように、アパーチャグリル1にはy方向の格子
状スリットがあり、y方向両端縁のセンターにはダルマ
穴によって形成された一対の位置決め穴5が形成されて
いる。x方向両端縁には一対の切取り用スリット6がy
方向に形成され、この切取り用スリット6の両端部間を
結ぶようにx方向の一対のミシン目7が一対の位置決め
穴5の内側にそって形成されている。
【0004】アパーチャグリルフレーム2は大きな曲率
半径で円弧状に湾曲された湾曲フレーム3とこれら湾曲
フレーム3を背面側で連結する連結フレーム4とによっ
て形成されている。
【0005】アパーチャグリル(シート)1の一対のミ
シン目7の内側にある湾曲フレーム3に対する溶接領域
を溶接した後、周囲を一対の切取り用スリット6とミシ
ン目7に沿って切り取ることにより図9のようなアパー
チャグリルの組立体が組み立てられる。
【0006】この際、アパーチャグリルは一般のシャド
ウマスクとは異なり、電極主部がすだれ格子状のスリッ
トによって非常に柔軟に形成されているので、アパーチ
ャグリル1には、x方向およびy方向に最適な張力を加
えた状態でアパーチャグリルフレーム2に溶接されるこ
とが必要となる。
【0007】図6は従来のアパーチャグリル組立方法を
示す図である。まず、アパーチャグリルフレーム2が一
対の加圧ブロック間に水平に位置決めされる。次に、一
対の加圧ブロックによってフレーム2にy方向から側圧
が加えられ、フレーム2はy方向の弾性により互いに近
付くようにたわませられる。
【0008】次に、アパーチャグリル1を水平に置き、
一対の位置決め穴5を基準ピン8および9に挿入する。
このあと、位置決めピン9がy方向に移動してアパーチ
ャグリル1のセンターにy方向の弱い張力を加えること
でアパーチャグリル1が水平に緊張されて位置決めされ
る。
【0009】次に、アパーチャグリル1の4つのコーナ
ーを4つのクランプ機構10、11によって把持する。
このあと、基準ピン8側の一対のクランプ機構10を互
いに遠ざかる方向であるx方向に移動させるとともに、
位置決めピン9側の一対のクランプ機構11を基準ピン
8を中心に互いに斜め方向に遠ざかる方向であるxy方
向に移動させてアパーチャグリル1を引っ張り、x方向
とy方向との2方向に高張力が加えられてアパーチャグ
リル1は水平面内で緊張される。このとき、x方向の張
力とy方向の張力の関係はほぼ1:4とされる。
【0010】次に、アパーチャグリルフレーム2を突き
上げて、このアパーチャグリルフレーム2の湾曲面をア
パーチャグリル1の溶接領域に押し付けることにより、
アパーチャグリル1はアパーチャグリルフレーム2の湾
曲面に倣って円弧状に密着する。この状態でフラットア
パーチャグリル1の一対のミシン目の内側にある溶接領
域を溶接手段である一対の溶接電極ローラ12によって
円弧状にシーム溶接する。次に、アパーチャグリル1の
周囲を切取り用スリット6とミシン目7に沿って切り取
ることにより、アパーチャグリルの組立を完了する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】この従来例の場合、ア
パーチャグリル1の位置決めが位置決めピン8、9でな
された後に、各々独立した引っ張り機構によって4方向
へアパーチャグリル1に張力が与えられるため、わずか
な引っ張り力の差によってアパーチャグリルフレーム2
との位置ずれが生じやすい。アパーチャグリルフレーム
2とアパーチャグリル1との位置ずれはアパーチャグリ
ル1にシワを生じさせる原因となる。
【0012】また、アパーチャグリルフレーム2を突き
上げた際、アパーチャグリルフレーム2のセンター付近
のアパーチャグリル1がアパーチャグリルフレーム2内
へすべり落ち込むため、溶接および加圧開放後、アパー
チャグリル1に残る張力分布としてセンター付近は所望
の張力よりも低くなってしまい、期待する張力分布が得
られない。
【0013】従来例ではx方向の引っ張り力がy方向の
引っ張り力の1/4と非常に小さく、このためシワの原
因となるアパーチャグリル1の座屈を防ぐに充分なx方
向応力がアパーチャグリル1に与えられていないため、
熱処理後にアパーチャグリル1の座屈を主原因とする皺
が発生する。
【0014】また、x方向の引っ張り機構によってアパ
ーチャグリル1に与えるz方向の力が小さいため、アパ
ーチャグリルフレーム2−アパーチャグリル1間の圧着
力が弱く、溶接時のスプラッシュの原因となる。
【0015】また、引っ張り機構が各々独立しているた
め、各機構間のわずかな引っ張り力の差がそのまま張力
分布に影響を与え、張力の左右差が大きくなりやすい。
【0016】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたもので、アパーチャグリルとアパーチャグ
リルフレームの組立を安価に行い、皺の発生や張力の低
下などの不良を防止するアパーチャグリルとその組立方
法およびその組立装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の構成によ
るアパーチャグリルは、長方形の薄板金属からなり、巾
方向端縁に少なくとも1対の位置決め穴と、少なくとも
2対の巾方向引張り穴とを有し、長さ方向端縁に1対の
分断された切取り穴を有するものである。
【0018】また、本発明の第2の構成によるアパーチ
ャグリル組立方法は、長方形の薄板金属からなり、巾方
向端縁に少なくとも1対の位置決め穴と、少なくとも2
対の巾方向引張り穴とを有し、長さ方向端縁に1対の分
断された切取り穴を有するアパーチャグリルを用い、巾
方向両端縁の位置決め穴と引張り穴をそれぞれ位置決め
ピンと引張りピンに係合する工程と、前記巾方向の一方
の端縁の位置決めピンと引張りピンを固定して他方の端
縁の位置決めピンと引張りピンによりアパーチャグリル
に巾方向の張力を与える工程と、アパーチャグリルの4
つのコーナーをチャック機構により把持してアパーチャ
グリルに長さ方向の張力を加える工程と、前記巾方向の
一方の端縁の位置決めピンと引張りピンの固定を解消し
て巾方向両端縁の位置決めピンと引張りピンによりアパ
ーチャグリルに巾方向両側から張力を加える工程と、ア
パーチャグリルの両湾曲フレームに巾方向の内側に向か
う側圧を加える工程と、前記アパーチャグリルフレーム
をアパーチャグリルの1面に押し付けて、アパーチャグ
リルの巾方向端縁をアパーチャグリルフレームの湾曲フ
レームに倣って密着させる工程と、アパーチャグリルの
巾方向の両端縁をアパーチャグリルの両湾曲フレームに
溶接する工程とを備えたものである。
【0019】また、本発明の第3の構成によるアパーチ
ャグリル組立方法は、前記溶接工程を2段階に分割し、
第1段階では、アパーチャグリルフレームの湾曲フレー
ムの頂点部分のみをアパーチャグリルに圧接して両者を
溶接し、第2段階では、アパーチャグリルフレームの湾
曲フレーム全体をアパーチャグリルに圧接して両者を湾
曲フレーム全長にわたって溶接するものである。
【0020】また、本発明の第4の構成によるアパーチ
ャグリル組立方法は、前記アパーチャグリルに長さ方向
の張力を与える工程とアパーチャグリルの巾方向両側か
ら張力を与える工程において、長さ方向の張力を巾方向
の張力より大きくするものである。
【0021】また、本発明の第5の構成によるアパーチ
ャグリル組立装置は、長方形の薄板金属からなり、巾方
向端縁に少なくとも1対の位置決め穴と、少なくとも2
対の巾方向引張り穴とを有し、長さ方向端縁に1対の分
断された切取り穴を有するアパーチャグリルの組立に用
いるアパーチャグリルの組立装置であって、前記位置決
め穴と引張り穴に係合されてアパーチャグリルに巾方向
の張力を加える1対の位置決めピンと少なくとも2対の
引張りピンと、前記巾方向の一方の端縁の前記位置決め
ピンと引張りピンの位置を固定する機構と、アパーチャ
グリルフレームの湾曲フレームに側圧を加える機構と、
前記アパーチャグリルの4つのコーナーをそれぞれ把持
し、アパーチャグリルに長さ方向の張力を加えるチャッ
ク機構と、アパーチャグリルフレームの湾曲フレームを
前記アパーチャグリルの1面に押圧する機構と、前記ア
パーチャグリルを前記アパーチャグリルフレームに溶接
する手段とを備えたものである。
【0022】 また、本発明の第6の構成によるアパー
チャグリル組立装置は、前記チャック機構は、アパーチ
ャグリルの長さ方向に対向する2つを対として前記張力
を与える機構を備えたものである。
【0023】また、本発明の第7の構成によるアパーチ
ャグリル組立装置は、前記アパーチャグリルの溶接手段
の前後に前記アパーチャグリルをアパーチャグリルフレ
ームに押圧する機構を備えたものである。
【0024】また、本発明の第8の構成によるアパーチ
ャグリル組立装置は、前記アパーチャグリルの長さ方向
に対向するチャック機構の内側にアパーチャグリルフレ
ームの湾曲フレームの長さより大きい間隔で配置され、
前記アパーチャグリルをアパーチャグリルフレームに押
圧する機構を備えたものである。
【0025】また、本発明の第9の構成によるアパーチ
ャグリル組立装置は、前記チャック機構は、平行な軸を
持つ偏心ローラと同心ローラを備えたものである。
【0026】また、本発明の第10の構成によるアパー
チャグリル組立装置は、前記位置決めピンと引張りピン
とチャック機構は、張力を与えるための移動方向が、そ
れぞれ張力を加える方向のみに拘束されているものであ
る。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用したアパーチ
ャグリルとその組立方法およびその組立装置の実施の形
態を図1〜5を参照して説明する。
【0028】図5は本発明を適用したアパーチャグリル
の組立に用いるアパーチャグリルを示す図である。図に
示すように、アパーチャグリル1として、従来のアパー
チャグリルの切取り用スリット6が途切れており、ま
た、x方向辺縁のセンター上に1組の位置決め穴5とx
方向に長軸を持つ楕円形状の2組4つのy方向引っ張り
穴13が加工されたものを用いる。
【0029】図1は本発明を適用したアパーチャグリル
の組立方法を示す図である。まず、湾曲フレーム3を湾
曲面を上向きにした状態でベース上に置き、位置決めす
る。その後、加圧ブロックによって側面からアパーチャ
グリルフレーム2を加圧し、アパーチャグリルフレーム
2が弾性により互いに近付くように変形する。この時、
アパーチャグリルフレーム2は互いに遠ざかる方向に歪
み力が発生する。
【0030】次に、アパーチャグリル1を水平に位置決
めピン9およびy方向引っ張りピン14を各穴5、13
に挿入する。本実施の形態ではy方向引っ張りピン14
は2対となっているが、ピン(穴)の数はその限りでな
く、アパーチャグリル1の左右バランスがとられている
範囲で多くしてもよい。
【0031】1対の位置決めピン9および2対のy方向
引っ張りピン14により、アパーチャグリル1にy方向
張力を与える。このとき、まず、アパーチャグリル1の
位置決めのために対向する各対の位置決めピン9および
y方向引っ張りピン14のどちらか片側一方を基準とす
るべく、基準側のピン駆動のためのエアシリンダの使用
空気圧を移動側よりも大きくしておく。これにより、基
準側ピンの位置は固定されたまま移動側ピンのみがy方
向に移動し、アパーチャグリル1を位置決めすると同時
にy方向の張力を発生させる。
【0032】次に、アパーチャグリル1の4隅を図4に
示すような偏心ローラ17と同芯ローラ18からなる2
組4つのチャック機構15が把持する。図2、3に示す
ようにチャック機構(偏心ローラ17と同芯ローラ1
8)15はx方向で対向する2つの機構を結合し、これ
らをガイドの上に置くことでベースから切離し、引っ張
り力を内力として作用させる構成とする。このためアパ
ーチャグリル1には長さ方向の張力のみが加わり、無駄
な力がかからないため、長さ方向の位置ずれを防止する
ことができる。このときのアパーチャグリル1の把持位
置はフレーム湾曲面の延長線上となる。アパーチャグリ
ル1の把持のため、まず、各チャック機構15が互いに
x方向に近付く方向に前進する。偏心ローラ17と同心
ローラ18の間にアパーチャグリル1をはさんだところ
で、偏心ローラ17を回転させ、アパーチャグリル1を
把持する。同心ローラ18はストッパによってアパーチ
ャグリル1が抜ける方向には回転ができない構造とする
ことにより、把持が完了する。把持が完了した後、チャ
ック機構15がx方向に移動し、アパーチャグリル1に
x方向に約60kgfの張力を発生させる。このとき、
偏心ローラ17によってチャック部にはセルフロックが
かかるので、始めに把持するときに偏心ローラ17を回
転させるトルクは小さいものでよい。偏心ローラ17と
同心ローラ18を用いたチャック機構は、加圧把持部全
長にわたって一様な張力を加えることができるので、ア
パーチャグリルにシワや傷ができにくい。この後、位置
決めピン9およびy方向引っ張りピン14用エアシリン
ダの空気圧を両側とも等しくして、位置決め基準を解消
する。ただし、x方向引っ張り機構としてのチャック機
構15はy方向の自由度を拘束されており、また、位置
決めピン9およびy方向引っ張りピン14はx方向の自
由度を拘束されているため、張力が加えられた状態のま
までアパーチャグリル1の位置決めは保たれている。こ
のように、両側にアパーチャグリル1が引っ張られる構
造にしておくことで、アパーチャグリルフレーム2の突
き上げ時にアパーチャグリル1全体でx方向張力の約4
分の1(ピン9と14で合計15kgf)の大きさのy
方向張力が得られるように保つとともに、アパーチャグ
リル1の位置決め穴5やy方向引っ張り穴13およびチ
ャック部近傍に無用なシワや傷の発生を防止し、アパー
チャグリル1とアパーチャグリルフレーム2の位置ずれ
を防ぐ。
【0033】次に、図2に示すように、アパーチャグリ
ルフレーム2の湾曲面のセンター頂点付近がアパーチャ
グリル1と接する高さまでベースを上昇させ、アパーチ
ャグリルフレーム2を突き上げる。このとき、位置決め
ピン9およびy方向引っ張りピン14はアパーチャグリ
ル1の上昇にともない、受動的に上昇する。これだけで
はアパーチャグリルフレーム2の突き上げ量が小さく、
アパーチャグリル1とアパーチャグリルフレーム2の湾
曲面間の密着力が不十分であるため、溶接電極12前後
に配置されたグリル押えローラ16によってアパーチャ
グリル1をアパーチャグリルフレーム2に押えつけなが
らフレーム湾曲面頂点付近の溶接を行なう。
【0034】頂点付近溶接後、図3に示すように、アパ
ーチャグリルフレーム2の湾曲面とアパーチャグリル1
とが完全に密着するまで、さらにアパーチャグリルフレ
ーム2を突き上げる。このとき、頂点付近は既に溶接さ
れているのでアパーチャグリル1がアパーチャグリルフ
レーム2の内側に垂れることはない。また、チャック機
構15の前方をグリル押えローラ16により押えること
で、フレームが突き上げられたとき、アパーチャグリル
1の伸びの個体差によってチャック機構15の位置がx
方向に異っても、アパーチャグリル1をアパーチャグリ
ルフレーム2に完全に密着させることができ、引っ張り
力は湾曲面端部の接線方向に働かせることができる。そ
の後、アパーチャグリルフレーム2とアパーチャグリル
1とをフレームの全長にわたって溶接する。
【0035】溶接完了後、チャック機構15がx方向に
互いに近付くことにより、特にアクチュエータを使うこ
となく偏心ローラ17および同心ローラ18が回転し
て、グリルの把持を解除する。その後、切取り用スリッ
ト6とミシン目7に沿ってフラットアパーチャグリル1
の周囲を切り取ることにより、アパーチャグリルの組立
を完了する。
【0036】
【発明の効果】本発明の第1の構成であるアパーチャグ
リルによれば、長方形の薄板金属からなり、巾方向端縁
に少なくとも1対の位置決め穴と、少なくとも2対の巾
方向引張り穴とを有し、長さ方向端縁に1対の分断され
た切取り穴を有するので、アパーチャグリルの巾方向に
も長さ方向にも十分な張力をかけることができるため、
アパーチャグリルをアパーチャグリルフレームに一様に
展張することができる。
【0037】また、本発明の第2の構成であるアパーチ
ャグリル組立方法によれば、長方形の薄板金属からな
り、巾方向端縁に少なくとも1対の位置決め穴と、少な
くとも2対の巾方向引張り穴とを有し、長さ方向端縁に
1対の分断された切取り穴を有するアパーチャグリルを
用い、巾方向両端縁の位置決め穴と引張り穴をそれぞれ
位置決めピンと引張りピンに係合する工程と、前記巾方
向の一方の端縁の位置決めピンと引張りピンを固定して
他方の端縁の位置決めピンと引張りピンによりアパーチ
ャグリルに巾方向の張力を与える工程と、アパーチャグ
リルの4つのコーナーをチャック機構により把持してア
パーチャグリルに長さ方向の張力を加える工程と、前記
巾方向の一方の端縁の位置決めピンと引張りピンの固定
を解消して巾方向両端縁の位置決めピンと引張りピンに
よりアパーチャグリルに巾方向両側から張力を加える工
程と、アパーチャグリルの両湾曲フレームに巾方向の内
側に向かう側圧を加える工程と、前記アパーチャグリル
フレームをアパーチャグリルの1面に押し付けて、アパ
ーチャグリルの巾方向端縁をアパーチャグリルフレーム
の湾曲フレームに倣って密着させる工程と、アパーチャ
グリルの巾方向の両端縁をアパーチャグリルの両湾曲フ
レームに溶接する工程とを備えたので、アパーチャグリ
ルの巾方向にも長さ方向にも十分な張力をかけることが
できるため、アパーチャグリルをアパーチャグリルフレ
ームに一様に展張することができるとともにアパーチャ
グリルをアパーチャグリルフレーム上の正確な位置に固
定できる。
【0038】また、本発明の第3の構成であるアパーチ
ャグリル組立方法によれば、前記溶接工程を2段階に分
割し、第1段階では、アパーチャグリルフレームの湾曲
フレームの頂点部分のみをアパーチャグリルに圧接して
両者を溶接し、第2段階では、アパーチャグリルフレー
ムの湾曲フレーム全体をアパーチャグリルに圧接して両
者を湾曲フレーム全長にわたって溶接するので、第2の
構成の効果に加えて、特にアパーチャグリル中央部に十
分な張力をかけることができる。
【0039】また、本発明の第4の構成であるアパーチ
ャグリル組立方法によれば、前記アパーチャグリルに長
さ方向の張力を与える工程とアパーチャグリルの巾方向
両側から張力を与える工程において、長さ方向の張力を
巾方向の張力より大きくすることにより、アパーチャグ
リルの長さ方向に十分な張力を与えることができるの
で、第2の構成の効果に加えて、アパーチャグリルの長
さ方向にシワができにくい。
【0040】また、本発明の第5の構成であるアパーチ
ャグリル組立装置によれば、長方形の薄板金属からな
り、巾方向端縁に少なくとも1対の位置決め穴と、少な
くとも2対の巾方向引張り穴とを有し、長さ方向端縁に
1対の分断された切取り穴を有するアパーチャグリルの
組立に用いるアパーチャグリルの組立装置であって、前
記位置決め穴と引張り穴に係合されてアパーチャグリル
に巾方向の張力を加える1対の位置決めピンと少なくと
も2対の引張りピンと、前記巾方向の一方の端縁の前記
位置決めピンと引張りピンの位置を固定する機構と、ア
パーチャグリルフレームの湾曲フレームに側圧を加える
機構と、前記アパーチャグリルの4つのコーナーをそれ
ぞれ把持し、アパーチャグリルに長さ方向の張力を加え
るチャック機構と、アパーチャグリルフレームの湾曲フ
レームを前記アパーチャグリルの1面に押圧する機構
と、前記アパーチャグリルを前記アパーチャグリルフレ
ームに溶接する手段とを備えたので、アパーチャグリル
の巾方向にも長さ方向にも十分な張力をかけることがで
きるため、アパーチャグリルをアパーチャグリルフレー
ムに一様に展張することができるとともにアパーチャグ
リルをアパーチャグリルフレーム上の正確な位置に固定
できる。
【0041】また、本発明の第6の構成であるアパーチ
ャグリル組立装置によれば、前記チャック機構は、アパ
ーチャグリルの長さ方向に対向する2つを対として前記
張力を与える機構を備えたので、第5の構成の効果に加
えて、アパーチャグリルの長さ方向の位置ずれを防ぐこ
とができる。
【0042】また、本発明の第7の構成であるアパーチ
ャグリル組立装置によれば、前記アパーチャグリルの溶
接手段の前後に前記アパーチャグリルをアパーチャグリ
ルフレームに押圧する機構を備えたので、第5の構成の
効果に加えて、アパーチャグリルのフレームへの押圧が
十分に行われ、溶接時のスプラッシュを防ぐことができ
る。
【0043】また、本発明の第8の構成であるアパーチ
ャグリル組立装置によれば、前記アパーチャグリルの長
さ方向に対向するチャック機構の内側にアパーチャグリ
ルフレームの湾曲フレームの長さより大きい間隔で配置
され、前記アパーチャグリルをアパーチャグリルフレー
ムに押圧する機構を備えたので、第5の構成の効果に加
えて、アパーチャグリルをアパーチャグリルフレームの
湾曲フレーム全面に確実に密着させることができ、溶接
時のスプラッシュを防ぐことができる。
【0044】また、本発明の第9の構成であるアパーチ
ャグリル組立装置によれば、前記チャック機構は、平行
な軸を持つ偏心ローラと同心ローラを備えたので、第5
の構成の効果に加えて、チャック機構の把持範囲全体に
わたって均等な張力をアパーチャグリルに加えることが
でき、皺を発生することなく長さ方向に十分な張力を加
えることができる。
【0045】また、本発明の第10の構成であるアパー
チャグリル組立装置によれば、前記位置決めピンと引張
りピンとチャック機構は、張力を与えるための移動方向
が、それぞれ張力を加える方向のみに拘束されているの
で、アパーチャグリルのアパーチャグリルフレームに対
する位置ずれを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用したアパーチャグリルの組立方
法を示す図である。
【図2】 x方向引っ張り力を内力として作用させる機
構およびフレームの第一段階突き上げ状態を示す図であ
る。
【図3】 x方向引っ張り力を内力として作用させる機
構およびフレームの第二段階突き上げ状態を示す図であ
る。
【図4】 偏心ローラと同心ローラによるチャック機構
により、アパーチャグリルの把持および解放を行なう機
構を示す図である。
【図5】 本発明を適用したアパーチャグリルの組立に
用いるアパーチャグリルを示す図である。
【図6】 従来のアパーチャグリル組立方法を示す図で
ある。
【図7】 アパーチャグリルおよびアパーチャグリルフ
レームを示す図である。
【図8】 従来のフラットアパーチャグリルを示す図で
ある。
【図9】 組み立てられたアパーチャグリルを示す図で
ある。
【符号の説明】 1 アパーチャグリル、2 アパーチャグリルフレー
ム、3 湾曲フレーム、4 連結フレーム、5 位置決
め穴、6 切取り用スリット、7 ミシン目、8基準ピ
ン、9 位置決めピン、10 チャック機構(基準ピン
側)、11 チャック機構(位置決めピン側)、12
溶接電極、13 y方向引っ張り穴、14 y方向引っ
張りピン、15 チャック機構、16 グリル押えロー
ラ、17偏心ローラ、18 同心ローラ。
フロントページの続き (72)発明者 森本 祥嗣 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 綿貫 晴夫 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 大江 慎一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長方形の薄板金属からなり、巾方向端縁
    に少なくとも1対の位置決め穴と、少なくとも2対の巾
    方向引張り穴とを有し、長さ方向端縁に1対の分断され
    た切取り穴を有するアパーチャグリル。
  2. 【請求項2】 長方形の薄板金属からなり、巾方向端縁
    に少なくとも1対の位置決め穴と、少なくとも2対の巾
    方向引張り穴とを有し、長さ方向端縁に1対の分断され
    た切取り穴を有するアパーチャグリルに適するアパーチ
    ャグリルの組み立て方法であって、巾方向両端縁の位置
    決め穴と引張り穴をそれぞれ位置決めピンと引張りピン
    に係合する工程と、前記巾方向の一方の端縁の位置決め
    ピンと引張りピンを固定して他方の端縁の位置決めピン
    と引張りピンによりアパーチャグリルに巾方向の張力を
    与える工程と、アパーチャグリルの4つのコーナーをチ
    ャック機構により把持してアパーチャグリルに長さ方向
    の張力を加える工程と、前記巾方向の一方の端縁の位置
    決めピンと引張りピンの固定を解消して巾方向両端縁の
    位置決めピンと引張りピンによりアパーチャグリルに巾
    方向両側から張力を加える工程と、アパーチャグリルの
    両湾曲フレームに巾方向の内側に向かう側圧を加える工
    程と、前記アパーチャグリルフレームをアパーチャグリ
    ルの1面に押し付けて、アパーチャグリルの巾方向端縁
    をアパーチャグリルフレームの湾曲フレームに倣って密
    着させる工程と、アパーチャグリルの巾方向の両端縁を
    アパーチャグリルの両湾曲フレームに溶接する工程とを
    備えたアパーチャグリルの組立方法。
  3. 【請求項3】前記溶接工程を2段階に分割し、第1段階
    では、アパーチャグリルフレームの湾曲フレームの頂点
    部分のみをアパーチャグリルに圧接して両者を溶接し、
    第2段階では、アパーチャグリルフレームの湾曲フレー
    ム全体をアパーチャグリルに圧接して両者を湾曲フレー
    ム全長にわたって溶接する請求項2記載のアパーチャグ
    リルの組立方法。
  4. 【請求項4】 前記アパーチャグリルに長さ方向の張力
    を与える工程とアパーチャグリルの巾方向両側から張力
    を与える工程において、長さ方向の張力を巾方向の張力
    より大きくする請求項2記載のアパーチャグリルの組立
    方法。
  5. 【請求項5】 長方形の薄板金属からなり、巾方向端縁
    に少なくとも1対の位置決め穴と、少なくとも2対の巾
    方向引張り穴とを有し、長さ方向端縁に1対の分断され
    た切取り穴を有するアパーチャグリルに適するアパーチ
    ャグリルの組立装置であって、前記位置決め穴と引張り
    穴に係合されてアパーチャグリルに巾方向の張力を加え
    る1対の位置決めピンと少なくとも2対の引張りピン
    と、前記巾方向の一方の端縁の前記位置決めピンと引張
    りピンの位置を固定する機構と、アパーチャグリルフレ
    ームの湾曲フレームに側圧を加える機構と、前記アパー
    チャグリルの4つのコーナーをそれぞれ把持し、アパー
    チャグリルに長さ方向の張力を加えるチャック機構と、
    アパーチャグリルフレームの湾曲フレームを前記アパー
    チャグリルの1面に押圧する機構と、前記アパーチャグ
    リルを前記アパーチャグリルフレームに溶接する手段と
    を備えたアパーチャグリルの組立装置。
  6. 【請求項6】 前記チャック機構は、アパーチャグリル
    の長さ方向に対向する2つを対として前記張力を与える
    機構を備えた請求項5記載のアパーチャグリルの組立装
    置。
  7. 【請求項7】 前記アパーチャグリルの溶接手段の前後
    に前記アパーチャグリルをアパーチャグリルフレームに
    押圧する機構を備えた請求項5記載のアパーチャグリル
    の組立装置。
  8. 【請求項8】 前記アパーチャグリルの長さ方向に対向
    するチャック機構の内側にアパーチャグリルフレームの
    湾曲フレームの長さより大きい間隔で配置され、前記ア
    パーチャグリルをアパーチャグリルフレームに押圧する
    機構を備えた請求項5記載のアパーチャグリルの組立装
    置。
  9. 【請求項9】 前記チャック機構は、平行な軸を持つ偏
    心ローラと同心ローラを備えた請求項5記載のアパーチ
    ャグリルの組立装置。
  10. 【請求項10】 前記位置決めピンと引張りピンとチャ
    ック機構は、張力を与えるための移動方向が、それぞれ
    張力を加える方向のみに拘束されている請求項5記載の
    アパーチャグリルの組立装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100407171B1 (ko) * 2001-08-08 2003-11-28 박수관 칼라 음극선관 제조공정 중 마스크 스트랫칭, 프레임 압축후 용접 일체화 장치

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KR100407171B1 (ko) * 2001-08-08 2003-11-28 박수관 칼라 음극선관 제조공정 중 마스크 스트랫칭, 프레임 압축후 용접 일체화 장치

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