JPH11185592A - 回路遮断器とその電圧引き外し装置 - Google Patents

回路遮断器とその電圧引き外し装置

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JPH11185592A
JPH11185592A JP35678497A JP35678497A JPH11185592A JP H11185592 A JPH11185592 A JP H11185592A JP 35678497 A JP35678497 A JP 35678497A JP 35678497 A JP35678497 A JP 35678497A JP H11185592 A JPH11185592 A JP H11185592A
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movable core
return spring
electromagnetic
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 経時変化等によっても吸引動作を確実に行っ
て接点の開閉機構を作動する信頼性の高い回路遮断器と
そのための電圧引き外し装置を提供する。 【解決手段】 絶縁ケース内に収納した引き外し機構5
を動作させて固定接点12、16と可動接点13、15
の開閉を行う回路遮断器内に格納され、あるいは、その
一部に後に収納され、引き外し機構5により接点の切断
を行う電圧引き外し等の装置80は、電磁コイル130
内に可動コア120をスライド可能に挿入し、この可動
コアの一部に戻りばね140を取り付け、電磁コイル1
30からの電磁力により可動コア120を吸引して移動
し、これに伴い、可動コア120の先端の鉤状部125
が作動ピン3Pを移動する構造となっており、さらに、
電磁コイル130から可動コア120に対して働く電磁
吸引力Pが、戻りばね140による戻り力F1と、作動
ピン3Pと当接する鉤状部125に働く反力F2とのほ
ぼ中間になるような位置に配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電路を開閉する接
点と、この接点を開閉する開閉機構を絶縁筐体内に格納
した回路遮断器に関し、特に、かかる回路遮断器におけ
る開閉機構を電磁力を使用して作動する駆動装置や、遠
隔からの開閉操作を可能にする回路遮断器の電圧引き外
し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電源からの電力を負荷に供給する
と共に、過負荷や短絡等により電路を切断して保護する
回路遮断器は種々知られている。かかる回路遮断器とし
ては、例えば、特公平7−27750号公報や特開平6
−52777号公報等により知られるように、一般に、
絶縁性の部材を形成してなるケース内に、電路を開閉す
る接点やこの接点を開閉する開閉機構を格納し、さら
に、回路遮断器に流れる過負荷電流や短絡電流等を検出
する過負荷電流検出装置を備えている。
【0003】ところで、かかる回路遮断器では、その過
負荷電流や短絡電流等の検出に伴って接点を切断する
が、その際、その接点を開閉する開閉機構が絶縁筐体内
に格納されており、この開閉機構を作動装置により作動
する。あるいは、付属装置である電圧引き外し装置を回
路遮断器の一部に格納しておき、遠隔からこの電圧引き
外し装置を利用して開閉機構を作動し、これにより接点
の遮断することが行われている。なお、これらの作動装
置としては、例えば、電磁プランジャー等、コイルの励
磁により発生する電磁力を利用した装置が多く利用され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の従来
技術により知られる回路遮断器における作動装置や電圧
引き外し装置は、上述のように、一般的に、電磁プラン
ジャー等の電磁的な装置により構成されている。そし
て、かかる電磁的な作動装置では、一般的に、強磁性体
からなるヨーク部内に設けた電磁コイルの内部に可動コ
アをスライド可能に設けておき、この電磁コイルに励磁
電流を供給した際に発生する磁力によりこの可動コアを
吸引させる。そして、この可動コアの吸引によって前記
開閉機構の作動部を移動して接点の遮断動作を行うもの
であった。
【0005】さらに、かかる回路遮断器における作動装
置や電圧引き外し装置は、一般的に、その使用される頻
度は高くなく、頻繁に使用されるものではない。しかし
ながら、その使用目的から、これが作動された時には、
経時変化等の影響にも拘わらず、確実に所望の動作を、
すなわち、回路遮断器における接点の開閉機構を確実に
作動することが求められる。
【0006】しかしながら、上記の従来技術になる回路
遮断器やその付属装置である電圧引き外し装置では、必
ずしもかかる観点からの設計が十分ではなく、そのた
め、特に、上記電磁コイルのボビン内部に形成された溝
内にスライド可能に設けられた可動コアが摺動せずに、
所望の開閉動作が行われないという問題点があった。
【0007】すなわち、上記のように、電磁コイルによ
り可動部と吸引して作動するものにおいては、特に、発
生する電磁力により吸引されてスライドする可動コアが
前記開閉機構の作動部に当接してこれを移動する際、こ
の可動コアには、その戻しばねの反力と共に一種の回転
トルク等が発生する。そのため、可動コアの一部がスラ
イド溝内で片当たり等を生じ、そのため、所望の吸引動
作が達成できない場合があった。
【0008】そこで、本発明では、上記従来技術におけ
る問題点に鑑み、特に、上述の可動コアの片当たり等に
よりその吸引動作に支障を与えることなく、確実に回路
遮断器における接点の開閉機構を作動することの可能
な、信頼性の高い回路遮断器とその電圧引き外し装置を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、上記の目的を
達成するために、まず、本発明により提供されるのは、
操作ハンドルによる電路の開閉操作により、絶縁ケース
内に収納した機構部を動作させて前記絶縁ケース内に収
納した少なくとも一対の接点の開閉を行い、かつ、定格
電流以上の過電流を検出して前記機構部により前記一対
の接点の切断を行う回路遮断器であって、前記絶縁ケー
ス内には、さらに、前記機構部を作動させるための作動
部を備えると共に、前記機構部をその作動部を移動して
動作する電磁作動手段を備えているものにおいて、前記
電磁作動手段は、ヨーク部と、前記ヨーク部内に設けた
電磁コイルの内部に可動コアをスライド可能に設け、当
該可動コアの一部に戻りばねを取り付けると共に、その
一部に前記作動部との当接部が形成され、かつ、前記可
動コアに電磁力により働く吸引力が、当該可動コアにお
いて、前記戻りばねの戻り力が作用する位置と、前記作
動部からの反力が作用する位置との、ほぼ中間の位置に
なるように配置されている回路遮断器である。
【0010】また、本発明によれば、前記に記載した回
路遮断器において、さらに、前記吸引力は、前記戻りば
ねによる戻り力とは反対の方向に作用しており、前記可
動コアに電磁力により働く吸引力が、当該可動コアに対
して前記戻りばねが当接して戻り力を作用する位置と、
前記作動部と当接して反力が作用する位置とを結ぶ線上
の、ほぼ中間の位置になるように配置されている。
【0011】さらに、本発明によれば、上記の目的を達
成するため、操作ハンドルによる電路の開閉操作によ
り、絶縁ケース内に収納した機構部を動作させて前記絶
縁ケース内に収納した少なくとも一対の接点の開閉を行
い、かつ、定格電流以上の過電流を検出して前記機構部
により前記一対の接点の切断を行う回路遮断器の一部に
後に格納され、前記回路遮断器の絶縁ケース内に配置さ
れた前記機構部の作動部を駆動して遠隔からの操作によ
り回路遮断を行うための電圧引き外し装置であって、ヨ
ーク部と、前記ヨーク部内に設けた電磁コイルの内部に
可動コアをスライド可能に設け、当該可動コアの一部に
戻りばねを取り付けると共に、その一部に前記作動部と
の当接部が形成され、かつ、前記可動コアに電磁力によ
り働く吸引力が、当該可動コアにおいて、前記戻りばね
の戻り力が作用する位置と、前記作動部からの反力が作
用する位置との、ほぼ中間の位置になるように配置され
ている回路遮断器の電圧引き外し装置が提供される。
【0012】また、本発明では、前記に記載した回路遮
断器の電圧引き外し装置において、さらに、前記吸引力
は、前記戻りばねによる戻り力とは反対の方向に作用し
ており、前記可動コアに電磁力により働く吸引力が、当
該可動コアに対して前記戻りばねが当接して戻り力を作
用する位置と、前記作動部と当接して反力が作用する位
置とを結ぶ線上の、ほぼ中間の位置になるように配置さ
れている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明になる実施の形態の
詳細について、添付の図面を参照しながら説明を行う。
【0014】まず、図4には本発明の一実施の形態にな
る回路遮断器の断面が示されており、図において、例え
ば、耐熱性の熱可塑性樹脂の絶縁物等を所定の形状に成
形してなる底側ケース61と表側カバー62とからなる
モールドケース6には、電源側端子11Aと負荷側端子
17Aとが設けられており、このモールドケース6の内
部には、主回路ケース2が取り付けられている。そし
て、この主回路ケース2の内部には、電源側固定接点台
11、電源側固定接点12、電源側可動接点13、可動
接点台14、負荷側可動接点15、負荷側固定接点1
6、負荷側固定接点台17、アークシュートと呼ばれる
消弧装置30等により、主回路ユニット20が構成され
ている。また、図中の符号22は、後にも説明するが、
上記可動接点台14を保持する保持部材22である。な
お、この保持部材22は、バネ22Dの働きにより半時
計方向に付勢されており、かつ、このバネ22Dによ
り、上記接点間の接触時の圧力を所定の値に設定されて
いる。
【0015】また、この主回路ケース2の上方には、ケ
ースの外部に突出した開閉操作ハンドル41を備え、引
き外しレバー3A、トリップ部材(ラッチ部)3B、フ
ック4、リンク機構26等から構成される開閉機構部ユ
ニット3が設けられている。さらに、静止コア51、可
動コア52、伝達レバー53からなる引き外し機構5が
設けられ、なお、この引き外し機構の伝達レバー53
は、上記開閉機構部ユニット3に可動コア52の動作を
伝達している。また、図中の符号3Pは、後にも詳述す
るが、本発明の特徴の一部を構成する引き外し機構の作
動ピンであり、この作動ピン3Pを図の左方向に移動す
ることにより、上記引き外し機構5を作動して回路を遮
断するものである。さらに、符号55は、主回路の過電
流を検出するカレントトランスフォーマ(以下、「C
T」と言う)であり、符号57は電子回路を用いて上記
過電流を検出する信号処理装置を形成する回路基板であ
る。
【0016】また、上記回路遮断器の上面図及びその外
観斜視図が、添付の図5及び図6に示されている。な
お、図5からも明らかなように、この回路遮断器は、い
わゆる三相用の回路遮断器であり、上記モールドケース
6の内部には、それぞれの相に対してそれぞれの主回路
が、この実施の形態では、3極分が並列に設けられてい
る。なお、実際の設置に際しては、その電源側を上方
に、その負荷側を下方側にして、例えば、取付け基盤上
に固定する。さらに、図6には、符号70により、上記
モールドケース6の内部に付属装置を収納して閉止する
ためのスライドカバーが示されている。
【0017】さらに、図8には、上記主回路ケース2の
内部に取り付けられた主回路部と操作ハンドル41を含
む開閉機構部ユニット3の内部詳細が示されており、こ
こでも、上記と同じ符号は上記と同じ構成要素を示して
いる。また、この図において、符号22は、上記主回路
を構成する可動接点台14に取り付けられた三相分の可
動接点13、15を実質的に同時に開閉するための外形
略円筒形状の保持部材22であり、その端面には「十」
字形状の凸部22Aが形成されている。また、図中の符
号24は、上記保持部材22間を連結するための連結部
であり、この連結部24には、腕部24Aと、上記
「十」字形状の凸部22Aに対応した「十」字形状の凹
部又は孔24Bと、係合部24Cとが形成されている。
なお、この係合部24Cは、上記リンク機構26の係合
部26Aと係合することとなる。
【0018】図7の展開図には、上記主回路を構成する
三相分の可動接点13、15が取り付けられた可動接点
台14を保持する保持部材22と、これら保持部材22
の間に挿入されて配置される連結部24との関係が示さ
れている。この図からも明らかなように、これら3個の
保持部材22は連結部24により相互に連結され、これ
により、三相分の動接点13、15が実質的に同時に開
閉することとなる。
【0019】さらに、図9には、一対の絶縁性樹脂ケー
スからなる上記主回路ケース2の内部に収納された主回
路ユニット20の詳細が展開図により示されており、こ
の主回路ユニット20は、すなわち、可動接点台14を
保持する保持部材22、電源側固定接点台11、負荷側
固定接点台17、消弧去装置30等により構成されてい
る。また、この主回路ケース2には、電路の遮断時に主
回路ケース2の内部に生じる高温、高圧のアークガスを
排出するための排出口が設けられており、具体的には、
電源側接点側の排出口2Aと負荷側排出口2Bとが形成
されている。なお、上記の主回路ユニット20を内部に
収納した主回路ケース2は、添付の図10に示すよう
に、上記モールドケース6内に複数(本実施の形態では
3個)が並列に配置されている。
【0020】上記のように構成される回路遮断器では、
まず、上記開閉操作ハンドル41のオン−オフ(ON−
OFF)操作により、上記開閉機構部ユニット3内に含
まれるトグルリンク機構が動作し、この回転動作によ
り、この機構に連結される保持部材22が図の反時計方
向へ回転し、保持部材22に保持される可動接点台14
を回動して電源側固定接点12と電源側可動接点13、
負荷側可動接点15と負荷側固定接点16を閉(ON)
状態にし、他方、保持部材22が図の時計方向へ回転す
ることにより上記接点間を開(OFF)状態とする。
【0021】一方、回路遮断器における過電流は、上記
モールドケース6の内部において、上記負荷側固定接点
台17のほぼ中間上方に配置され、コア部とコイル部か
らなるCT55により検出される。このCT55により
検出された信号は、その出力電圧に基づいて、信号処理
装置を形成する回路基板57により確認され、図示しな
いが、その出力コイルによる可動コアの動作により、上
記開閉機構部ユニット3をトリップ動作させて電流供給
路を遮断する。
【0022】また、短絡等においては、例えば定格の1
0倍を超えるような過大な電流が発生する。かかる場合
には、上記主回路ユニット20において、かかる過大電
流は、電源側端子11Aより流入し、電源側固定接点台
11を通り、電源側固定接点12、電源側可動接点1
3、可動接点台14、負荷側可動接点15、負荷側固定
接点16、負荷側固定接点台17を介して負荷側端子1
7Aに流れる。かかる過大な電流が流れると、接点部で
の電流集中等によって電磁反発力が発生し、これにより
固定接点12、15と可動接点13、16とが反発して
開離する。その後、上記過電流の発生時と同様、上記C
T55によりアーク電流を検出して信号処理装置を形成
する回路基板57で確認し、その出力コイルによって可
動コアを動作させることにより、上記開閉機構部ユニッ
ト3をトリップ動作させて電流供給路を遮断すること
は、上記におけると同様である。
【0023】ところで、回路遮断器においては、上記引
き外しレバー41の操作により、あるいは、上記した短
絡時や過電流の発生時によりその回路を遮断する、すな
わち、上記の保持部材22を回動して可動接点13、1
5を固定接点12、15から開離するだけではなく、さ
らに、遠方より電気的に遮断器をトリップすることが要
求される。そして、かかる要求に対しては、電圧引き外
し装置(SHT)と呼ばれる付属装置が付加的に取り付
けられ、この電圧引き外し装置を介して遮断器をトリッ
プすることが行われる。
【0024】この電圧引き外し装置80は、添付の図2
に示されるように、上記回路遮断器の絶縁筐体であるモ
ールドケース6の表側カバー62表面の一部にスライド
可能に取り付けられたスライドカバー70を開けて、そ
こに形成された凹所内に格納して取り付けられる。な
お、この図のスライドカバー70下の凹所内には、この
電圧引き外し装置80によって移動される引き外し機構
の作動ピン3Pが示されており、上記電圧引き外し装置
80は、この作動ピン3Pを引くことにより、上記引き
外し機構5を作動して回路を遮断する。
【0025】図3には、この駆動ピン3Pと、この作動
ピン3Pの移動によってトリップ動作を行う上記引き外
し機構5が示されており、この図に矢印で示す方向に上
記の作動ピン3Pを移動することにより、引き外しレバ
ー3A、可動コア52、伝達レバー53からなる引き外
し機構5を作動して、上記の保持部材22を回動して可
動接点13、15を固定接点12、15から開離する。
なお、この図において、図3(A)は、上記作動ピン3
Pの移動前の引き外し機構5の状態を、そして、図3
(B)は、上記作動ピン3Pの移動後の状態をそれぞれ
示している。
【0026】そして、図1には、上記作動ピン3Pを引
いてその位置を移動することにより上記引き外し機構5
を作動するための装置である、上記電圧引き外し装置8
0が示されている。この、回路遮断器の絶縁筐体である
モールドケース6の内部に組み込まれる電圧引き外し装
置80は、その構造として、磁気経路経路を構成するヨ
ーク100と、このヨーク100に、例えば、加締めに
より継合される固定コア110と、この固定コア110
に対応してスライド可能に設けられた可動コア120
と、この可動コア120を磁気的に吸引して移動するた
めの電磁コイル130等から構成されている。なお、図
中の符号135は、上記電磁コイル130をその周囲に
巻回したボビンであり、このボビン135の中央部に
は、上記可動コア120がスライド可能な溝が形成され
いる。
【0027】また、図1にも示すように、この電圧引き
外し装置80の上記可動コア120の先端部は鉤状に形
成されており、この鉤状部125は、上記作動ピン3P
に対して所定距離の隙間、すなわち、エアギャップを介
して対向している。また、図からも明らかなように、こ
の可動コア120の一部に形成された凹部126には戻
しばね140が係合しており、これにより、図に記号F
1で示す力により、この可動コア120には戻し力が働
いている。また、図中の符号141、142は、この戻
しばね140を電圧引き外し装置80に取り付けるため
の軸部材とその固定部である。
【0028】そして、上記の構成になる電圧引き外し装
置80は、遠方からの信号により励磁電流が流れること
により、電磁コイル130に磁気力が発生し、この発生
した磁気力により可動コア120が吸引されて、図の矢
印Pで示す方向に移動する。そして、この可動コア12
0が上記所定のエアギャップの距離を移動して、その鉤
状部125が上記作動ピン3Pに当接し、その後、さら
に上記電磁コイル130による磁力により吸引されて移
動し、もって、上記作動ピン3Pを引くこととなる。な
お、この時、上記戻しばね140により上記可動コア1
20の鉤状部125に働く力が、図中に記号F2で示さ
れている。
【0029】なお、上記図1からも明らかなように、上
記電磁コイル130の磁力により可動コア120に作用
する吸引力Pは、この可動コア120の略中央部に作用
しており、他方、この可動コア120に対して戻し力を
与える戻しばね140の反力F1は、前記作用力Pに対
して反対の方向に向いて作用している。また、上記可動
コア120の一部に形成された凹部126と、上記作動
ピン3Pと当接する鉤状部125との間には、記号F2
で示す矢印の位置には反力が作用する。そこで、本発明
によれば、上記可動コア120に作用する吸引力Pが、
その反力である凹部126と鉤状部125に働く力F1
及びF2の略中間の位置になるように配置されている。
より具体的には、可動コア120に働く吸引力Pの作用
線が、これら力F1及びF2が働く位置を結ぶ直線の略
中間位置になるように、これらのそれぞれの位置を配置
するようにしたものである。
【0030】そして、かかる上述の配置構造によれば、
吸引力Pに対してこれら力F1及びF2がバランスして
均等に働くことから、この可動コア120に対して回転
モーメント等を発生して片当たり等の現象を生じること
なく、確実に、電磁コイル130の磁力により可動コア
120吸引することが可能になる。そのため、経時変化
等の影響にも拘わらず、確実に、開閉機構による所望の
回路遮断動作を行うことが可能になる。
【0031】なお、上記の実施の形態の説明において
は、特に、上述のように、遠方より電気的に遮断器をト
リップ動作を行うための付属装置である電圧引き外し装
置(SHT)について詳細に説明した。しかしながら、
本発明はこれのみに限定されることなく、例えば、短絡
時や過電流発生時において引き外し機構5を作動するた
めに上記モールドケース6内に予め設けられる装置につ
いても、同様に本発明を適用することが可能である。そ
しえ、これにより、上記と同様の効果を達成することが
出来ることは、当業者にとっては明らかであろう。
【0032】
【発明の効果】以上の詳細な説明からも明らかなよう
に、本発明になる回路遮断器とその電圧引き外し装置に
よれば、その構造からも明らかなように、発生される電
磁力により吸引されてスライドする可動コアが片当たり
等の現象により所望の吸引動作が達成されないことによ
る回路遮断動作への支障を解消し、もって、経時変化等
にも拘わらず、確実に、回路遮断器における接点の開閉
機構を作動することの可能な、信頼性の高い回路遮断
器、そして、その付属装置である電圧引き外し装置を提
供することが出来るという、極めて優れた効果を達成す
ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態になる回路遮断器の電圧引
き外し装置の詳細な内部構造を示す一部断面斜視図であ
る。
【図2】上記図1に示す電圧引き外し装置を本発明の回
路遮断器の一部へ取り付けて格納する状態を示す斜視図
である。
【図3】上記図1に示す電圧引き外し装置により作動さ
れる回路遮断器内部の開閉機構を説明するための動作説
明図である。
【図4】上記回路遮断器の内部詳細構造を示すための断
面図である。
【図5】上記回路遮断器の全体外観を示す上面図であ
る。
【図6】上記回路遮断器の全体外観を示す斜視図であ
る。
【図7】上記回路遮断器の主回路を構成する三相分の動
接点の構造を説明する展開斜視図である。
【図8】上記回路遮断器の開閉機構部ユニットの詳細な
構造を示す斜視図である。
【図9】上記回路遮断器の主回路ケースの内部詳細構造
を示す分解斜視図である。
【図10】上記図9の主回路ケースを三相分を並列に並
べた構造を示す上面図である。
【符号の説明】
3P 作動ピン 5 引き外し機構 6 モールドケース 41 開閉操作ハンドル 55 カレントトランスフォーマ(CT) 6 モールドケース 61 底側ケース 62 表側カバー 12 電源側固定接点 13 電源側可動接点 15 負荷側可動接点 16 負荷側固定接点 80 電圧引き外し装置 100 ヨーク 110 固定コア 120 可動コア 130 電磁コイル 125 鉤状部 140 戻りばね
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年1月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図5】
【図6】
【図4】
【図7】
【図8】
【図10】
【図9】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 英隆 新潟県北蒲原郡中条町大字富岡46番地1株 式会社日立製作所産業機器事業部内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作ハンドルによる電路の開閉操作によ
    り、絶縁ケース内に収納した機構部を動作させて前記絶
    縁ケース内に収納した少なくとも一対の接点の開閉を行
    い、かつ、定格電流以上の過電流を検出して前記機構部
    により前記一対の接点の切断を行う回路遮断器であっ
    て、前記絶縁ケース内には、さらに、前記機構部を作動
    させるための作動部を備えると共に、前記機構部をその
    作動部を移動して動作する電磁作動手段を備えているも
    のにおいて、前記電磁作動手段は、ヨーク部と、前記ヨ
    ーク部内に設けた電磁コイルの内部に可動コアをスライ
    ド可能に設け、当該可動コアの一部に戻りばねを取り付
    けると共に、その一部に前記作動部との当接部が形成さ
    れ、かつ、前記可動コアに電磁力により働く吸引力が、
    当該可動コアにおいて、前記戻りばねの戻り力が作用す
    る位置と、前記作動部からの反力が作用する位置との、
    ほぼ中間の位置になるように配置されていることを特徴
    とする回路遮断器。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載した回路遮断器にお
    いて、さらに、前記吸引力は、前記戻りばねによる戻り
    力とは反対の方向に作用しており、前記可動コアに電磁
    力により働く吸引力が、当該可動コアに対して前記戻り
    ばねが当接して戻り力を作用する位置と、前記作動部と
    当接して反力が作用する位置とを結ぶ線上の、ほぼ中間
    の位置になるように配置されていることを特徴とする回
    路遮断器。
  3. 【請求項3】 操作ハンドルによる電路の開閉操作によ
    り、絶縁ケース内に収納した機構部を動作させて前記絶
    縁ケース内に収納した少なくとも一対の接点の開閉を行
    い、かつ、定格電流以上の過電流を検出して前記機構部
    により前記一対の接点の切断を行う回路遮断器の一部に
    後に格納され、前記回路遮断器の絶縁ケース内に配置さ
    れた前記機構部の作動部を駆動して遠隔からの操作によ
    り回路遮断を行うための電圧引き外し装置であって、ヨ
    ーク部と、前記ヨーク部内に設けた電磁コイルの内部に
    可動コアをスライド可能に設け、当該可動コアの一部に
    戻りばねを取り付けると共に、その一部に前記作動部と
    の当接部が形成され、かつ、前記可動コアに電磁力によ
    り働く吸引力が、当該可動コアにおいて、前記戻りばね
    の戻り力が作用する位置と、前記作動部からの反力が作
    用する位置との、ほぼ中間の位置になるように配置され
    ていることを特徴とする回路遮断器の電圧引き外し装
    置。
  4. 【請求項4】 前記請求項3に記載した回路遮断器の電
    圧引き外し装置において、さらに、前記吸引力は、前記
    戻りばねによる戻り力とは反対の方向に作用しており、
    前記可動コアに電磁力により働く吸引力が、当該可動コ
    アに対して前記戻りばねが当接して戻り力を作用する位
    置と、前記作動部と当接して反力が作用する位置とを結
    ぶ線上の、ほぼ中間の位置になるように配置されている
    ことを特徴とする回路遮断器の電圧引き外し装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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