JPH11185284A - 光学ヘツド - Google Patents

光学ヘツド

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JPH11185284A
JPH11185284A JP9353878A JP35387897A JPH11185284A JP H11185284 A JPH11185284 A JP H11185284A JP 9353878 A JP9353878 A JP 9353878A JP 35387897 A JP35387897 A JP 35387897A JP H11185284 A JPH11185284 A JP H11185284A
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JP
Japan
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laser beam
incident
degrees
rising mirror
optical pickup
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JP9353878A
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English (en)
Inventor
Tsuguhiro Abe
嗣弘 阿部
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光学ヘツドが用いられる記録及び又は再生装置
を小型化させるようにする。 【解決手段】本発明は、所定の光源から発射されるレー
ザビームを折り曲げ、当該折り曲げたレーザビームを集
光手段によつて光デイスクの反射面上に集光させる光学
ヘツドにおいて、光源から発射されたレーザビームを集
光手段に入射させる方向に回折させる回折手段を設ける
ようにしたことにより、光源から発射されたレーザビー
ムが45度程度よりも大きい所定の入射角度で回折手段の
回折面に入射されても、当該回折手段によつてレーザビ
ームを集光手段に入射させる方向に回折させることがで
きるため回折手段の厚みを大幅に薄くすることができ、
かくして記録及び又は再生装置を小型化させ得る光学ヘ
ツドを実現することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。
【0002】発明の属する技術分野 従来の技術(図9) 発明が解決しようとする課題(図9及び図10) 課題を解決するための手段(図1〜図8) 発明の実施の形態 (1)第1の実施の形態(図1及び図2) (2)第2の実施の形態(図3及び図4) (3)第3の実施の形態(図5及び図6) (4)他の実施の形態(図1〜図8) 発明の効果
【0003】
【発明の属する技術分野】本発明は光学ヘツドに関し、
例えば光デイスクに記録された情報を再生する再生装置
に用いられる光ピツクアツプに適用して好適なものであ
る。
【0004】
【従来の技術】従来、再生装置に用いられる光ピツクア
ツプとして、図9に示すように構成されたものがある。
【0005】すなわちこの光ピツクアツプ1において
は、レーザダイオード2から発射されるレーザビームL
1を非点収差補正板3を介してこのレーザビームL1に
予め生じている非点収差を補正した後、ビームスプリツ
タ4を介してコリメータレンズ5に入射させる。
【0006】コリメータレンズ5に入射されたレーザビ
ームL1は、このコリメータレンズ5により平行光に変
換された後、立上げレンズ6の斜面6Aによつて矢印a
に示す上方向に折り曲げられ、対物レンズ7を介して光
デイスク8の反射面上に集光される。
【0007】そしてこのレーザビームL1は、光デイス
ク8の反射面において反射し、かくして得られた反射光
L2が対物レンズ7、立上げレンズ6、コリメータレン
ズ5及びビームスプリツタ4を順次介してフオトデイテ
クタ9の受光面に入射する。
【0008】これによりこの光ピツクアツプ1では、光
デイスク8の反射面から得られる反射光L2に基づい
て、当該光デイスク8に記録された情報を検出し得るよ
うになされている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、情報
産業の発達やオーデイオビデオ機器のデイジタル化の拡
大に伴い、光デイスクが用いられる再生装置の小型軽量
化及び携帯化が重要となつてきている。
【0010】このため、最近では、再生装置に用いられ
る光ピツクアツプ1のレーザダイオード2の小型化や、
2軸アクチユエータ(光デイスク8の反射面上に集光さ
せるレーザビームL1のフオーカス及びトラツキングを
調整するために対物レンズ7を所定方向に移動させる機
構)の薄型化等の技術革新によりこの光ピツクアツプ1
を開発初期のものに比べて大幅に小型化及び薄型化する
ことができ、かくしてこのような光ピツクアツプ1が用
いられる再生装置を小型軽量化し得るようになされてい
る。
【0011】しかしながら再生装置に対しては、さらに
小型軽量化の要望があり、従つて光ピツクアツプ1に対
してもさらに小型化及び薄型化することが望まれてい
る。
【0012】ところでこの光ピツクアツプ1において
は、上方向(すなわち光ピツクアツプ1の厚み方向)に
沿つて立上げミラー6及び対物レンズ7が順次配置され
ており、図10に示すように、立上げミラー6は、斜面
6A及び底面6A間の角度(以下、これを斜面角度と呼
ぶ)θ1 が45度程度の角度でなり、コリメータレンズ5
から45度程度の入射角度θ2 で斜面6Aに入射されるレ
ーザビームL1をこのレーザビームL1の入射光線軸
(以下、これを単に入射光線軸と呼ぶ)に対して90度程
度上方向に折り曲げて対物レンズ7の瞳面に入射させる
ようになされている。
【0013】従つてこのような光ピツクアツプ1を薄型
化するには、立上げミラー6の下部から光デイスク8間
の距離を短くすればよいが、予め規定された光デイスク
8のスピンドルモータへの取り付け精度や回転時の上下
方向へのばたつきに応じた光デイスク8及び対物レンズ
7間のクリアランスを充分に確保する必要があり、ま
た、この対物レンズ7をフオーカスの調整のために上下
方向へ移動させる範囲を充分確保するために、これら立
上げミラー6及び対物レンズ7間のクリアランスを確保
しなければならず、かつ対物レンズ7の作動距離をNA
(開口率)で決まる絞り径により、立上げミラー6の厚
みが決定されたるめ光ピツクアツプ1をさらに薄型化す
ることは非常に困難な問題があつた。
【0014】またこの光ピツクアツプ1を小型化するに
は、非点収差補正板3や、コリメータレンズ5を取り除
いて光学系を構成することが考えられる。
【0015】ところが光ピツクアツプ1では、光デイス
ク8からこれに高密度に記録された情報を正しく再生し
ようとした場合、当該光デイスク8の反射面上に非点収
差の生じていないレーザビームL1を集光させる必要が
あるものの、通常、レーザダイオード2の特性によりこ
のレーザダイオード2から発射されたレーザビームL1
に非点収差が生じている場合が多く、このため非点収差
補正板3を容易には取り除き難い場合があつた。
【0016】またコリメータレンズを用いない構成のピ
ツクアツプは、物像間距離(レーザダイオードと光デイ
スクの反射面との距離)が比較的長いとレーザダイオー
ドから発射されたレーザビームが平行光に比較的近い状
態となつて対物レンズに入射され、この場合にはトラツ
キングの調整のために対物レンズを移動させても光集光
スポツトの劣化が少なく、読出し特性等を維持すること
ができる。しかしながらこの光ピツクアツプでは、小型
化に伴つて物像間距離が短くなると対物レンズの移動時
にこの対物レンズに入射するレーザビームの傾きが物像
間距離が長い場合に比べ大きくなるため、光集光スポツ
トの劣化が大きくなり、この状態でトラツキングを調整
すると読み出し特性等を維持し難くなる。
【0017】このため通常、光ピツクアツプ1では、小
型化に伴つて物像間距離が短くなると光学系内にコリメ
ータレンズ5(又はカツプリングレンズ)を用いてレー
ザダイオード2から発射されるレーザビームL1を平行
光(又はできるだけ平行に近い光)に変換し、これによ
り見かけ上物像間距離を伸ばすようにして対物レンズ7
の移動時の特性を維持する必要があり、従つてコリメー
タレンズ5を容易には取り除き難い問題があつた。
【0018】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、記録及び又は再生装置を小型化させ得る光学ヘツド
を提案しようとするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、所定の光源から発射されるレーザ
ビームを折り曲げ、当該折り曲げたレーザビームを集光
手段によつて光デイスクの反射面上に集光させる光学ヘ
ツドにおいて、光源から発射されたレーザビームを集光
手段に入射させる方向に回折させる回折手段を設けるよ
うにした。
【0020】この結果、光源から発射されたレーザビー
ムが45度程度よりも大きい所定の入射角度で回折手段の
回折面に入射されても、当該回折手段によつてレーザビ
ームを集光手段に入射させる方向に回折させることがで
き、これにより回折手段の厚みを大幅に薄くすることが
できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0022】(1)第1の実施の形態 図9との対応部分に同一符号を付して示す図1におい
て、10は全体として第1の実施の形態による光ピツク
アツプを示し、立上げミラー11の構成を除いて上述し
た従来の光ピツクアツプ1と同様に構成されている。
【0023】この光ピツクアツプ10では、レーザダイ
オード2から発射されるレーザビームL1を非点収差補
正板3を介してこのレーザビームL1に予め生じている
非点収差を補正した後、ビームスプリツタ4を介してコ
リメータレンズ5に入射させ、当該コリメータレンズ5
によつて平行光に変換して立上げミラー11の回折面1
1Aに入射させる。
【0024】立上げレンズ11は、その斜面でなる回折
面11Aに複数のV字状でなる溝が形成されており、こ
れにより回折面11Aに入射されるレーザビームL1を
この回析面11Aによつて回折させ、この回折により入
射光線軸に対して90度程度上方向に現れるレーザビーム
L1の1次回折光L1Aを対物レンズ7を介して光デイ
スク8の反射面上に集光させる。
【0025】そしてこのレーザビームL1の1次回折光
L1Aは、光デイスク8の反射面において反射し、かく
して得られた反射光L3が対物レンズ7、立上げレンズ
6、コリメータレンズ5及びビームスプリツタ4を順次
介してフオトデイテクタ9の受光面に入射する。
【0026】これによりこの光ピツクアツプ1において
は、光デイスク8から得られる反射光L3に基づいて、
当該光デイスク8に記録された情報を検出し得るように
なされている。
【0027】ここで立上げミラー11は、図2(A)及
び(B)に示すように、斜面角度θ3 が45度程度の角度
よりも小さい任意の角度でなり、回折面11Aに矢印b
に示す右方向と平行な各溝が下端部側から上端部側に沿
つて所定の等間隔に形成されている(すなわちグレーテ
イングが形成されている)。
【0028】この場合立上げミラー11は、斜面角度θ
3 が45度程度の角度よりも小さい分、コリメータレンズ
5から45度程度よりも大きい所定の入射角度θ4 で回折
面11Aに入射されるレーザビームL1をこの回析面1
1Aによつて回折させ、このとき入射光線軸に対して90
度程度上方向にほぼ 100〔%〕のレーザビームL1の1
次回折光L1Aが現れるようにこれら各溝の深さ及び間
隔等が選定されている。
【0029】かくしてこの立上げミラー11は、斜面角
度θ3 が45度程度よりも小さくても、コリメータレンズ
5から回折面11Aに入射されるレーザビームL1を回
折させることにより、レーザビームL1の1次回折光L
1Aを対物レンズ7の瞳面に入射させることができるよ
うになされている。
【0030】以上の構成において、この光ピツクアツプ
1では、立上げミラー11の回折面11Aにコリメータ
レンズ5からレーザビームL1を入射させ、当該回折面
11AによつてこのレーザビームL1を回折させ、かく
して入射光線軸に対して90度程度上方向に現れるレーザ
ビームL1の1次回折光L1Aのみを対物レンズ7を介
して光デイスク8の反射面上に集光させる。
【0031】この場合光ピツクアツプ1では、立上げミ
ラー11の回折面11Aに45度程度よりも大きい入射角
度θ3 でレーザビームL1を入射させることができる
分、当該立上げミラー11を斜面角度θ3 が45度程度よ
りも小さい任意の角度となるように形成してその厚みを
従来の立上げミラー7(図9)の厚みよりも薄くするこ
とができ、従つて立上げミラー11及び対物レンズ7間
のクリアランスを維持したまま当該立上げミラー11下
部より光デイスク8までの間の距離を短くすることがで
きる。
【0032】またこの光ピツクアツプ10では、レーザ
ダイオード2から発射されるレーザビームL1のスポツ
ト形状が当該レーザダイオード2の特性上例えば左右方
向に広がるように歪んでいるような場合がある。しかし
ながらこの立上げミラー11の斜面角度θ3 を45度程度
よりも小さい任意の角度に選定したため、この立上げミ
ラー11の回折面11Aに入射されたレーザビームL1
のスポツト形状を斜面角度θ3 に応じてこの回折面11
Aの下端部側から上端部側に沿つて伸ばすように整形す
ることができ、かくして立上げミラー11に、レーザビ
ームL1のスポツト形状を整形し得る、いわゆるアナモ
素子の機能を持たせることができる。
【0033】以上の構成によれば、立上げミラー11の
回折面11Aに、45度程度よりも大きい所定の入射角度
θ4 で入射されるレーザビームL1を回折させ、この回
折によつてレーザビームL1の1次回折光L1Aが入射
光線軸に対して90度程度上方向に現れるように複数の溝
を等間隔に形成するようにしたことにより、立上げミラ
ー11を斜面角度θ3 が45度程度よりも小さい任意の角
度となるように形成してその厚みを従来の立上げミラー
6(図9)の厚みよりも薄くすることができるため光ピ
ツクアツプ10の光学系を薄型化することができ、かく
してこのような光ピツクアツプ11が用いられる再生装
置を小型化させることができる。
【0034】(2)第2の実施の形態 図1との対応部分に同一符号を付して示す図3は、第2
の実施の形態による光ピツクアツプ20を示し、非点収
差補正板3を取り除き、立上げミラー21の構成を除い
て上述した第1の実施の形態による光ピツクアツプ10
と同様に構成されている。
【0035】この光ピツクアツプ20において、レーザ
ダイオード2から発射されたレーザビームL1は、ビー
ムスプリツタ4及びコリメータレンズ5を順次介して立
上げミラー21の回折面21Aに入射される。
【0036】この場合立上げミラー21は、図4(A)
及び(B)に示すように、斜面角度θ5 が45度程度の角
度よりも小さい任意の角度でなり、回折面21Aには入
射光束に非常収差を発生させるように、例えば矢印cに
示す右方向と平行な複数のV字状でなる溝が下端部側か
ら上端部側に沿つて順次間隔が狭くなり、かつ上端部側
において隣り合う溝間の山状の突出部が下端部側に傾斜
するように形成されている(すなわちコンピユーテイン
ググレーテイング又はホログラムが形成されている)。
【0037】かくしてこのように立上げミラー21の構
成にすれば、回折面21Aから非点収差を補正してなる
ほぼ 100〔%〕のレーザビームL1の1次回折光L1B
を得て、これを対物レンズ7の瞳面に入射させることが
できる。
【0038】そして対物レンズ7(図3)は、立上げミ
ラー21から入射されるレーザビームL1の1次回折光
L1Bを光デイスク8の反射面上に集光させる。
【0039】以上の構成において、この光ピツクアツプ
1では、レーザダイオード2から発射されたレーザビー
ムL1をビームスプリツタ4及びコリメータレンズ5を
順次介して立上げミラー21の回折面21Aに入射さ
せ、当該回折面21AによつてレーザビームL1を回折
させ、これにより非点収差を補正してなるレーザビーム
L1の1次回折光L1Bを対物レンズ7を介して光デイ
スク8の反射面上に集光させる。
【0040】従つてこの光ピツクアツプ20では、立上
げミラー21の斜面角度θ5 が45度程度よりも小さい任
意の角度でなるため上述した第1の実施の形態によつて
得られる効果と同様の効果を得ることができると共に、
これに加えて立上げミラー21によつてレーザビームL
1を回折させることにより非点収差を補正してなるレー
ザビームL1の1次回折光L1Bを得ることができるた
め、光学系を非点収差補正板を除いて簡易に構成するこ
とができる。
【0041】以上の構成によれば、立上げミラー21の
回折面21Aに、これに入射されるレーザビームL1を
回折させることにより非点収差を補正してなるレーザビ
ームL1の1次回折光L1Bが入射光線軸に対して90度
程度上方向に現れるように複数の溝を下端部側から上端
部側に沿つて順次間隔を狭くするように形成するように
したことにより、従来の光ピツクアツプ1(図9)にお
いて必要とされた非点収差補正板3(図9)を取り除い
て光学系を簡易に構成することができ、かくしてこの光
ピツクアツプ20が用いられる再生装置を上述した第1
の実施の形態の場合よりもさらに小型化させることがで
きる。
【0042】(3)第3の実施の形態 図1との対応部分に同一符号を付して示す図5は、第3
の実施の形態による光ピツクアツプ30を示し、非点収
差補正板3及びコリメータレンズ5を取り除き、立上げ
ミラー31の構成を除いて上述した第1の実施の形態に
よる光ピツクアツプ10と同様に構成されている。
【0043】この光ピツクアツプ30において、レーザ
ダイオード2から発射されたレーザビームL1は、ビー
ムスプリツタ4を介して立上げミラー31の回折面31
Aに入射される。
【0044】この場合立上げミラー31は、図6(A)
及び(B)に示すように、斜面角度θ6 が45度程度の角
度よりも小さい任意の角度でなり、回折面31Aには、
入射光束がコリメート光となるようにかつ所望の非点収
差をもつことができるように、例えば複数のV字状でな
る溝が、下端部側の中央部から上端部側に伸び、かつ当
該中央部から外側に向かつて順次間隔が狭くなるような
複数の半楕円状のパターンに沿つて形成されている(す
なわちコンピユーテインググレーテイング又は、ホログ
ラムが形成されている)。因みに各半楕円状のパターン
の間隔の狭い部分では、これらの部分に沿つて形成され
た隣り合う溝間の山状の突出部が中央部側に傾斜するよ
うになされている。
【0045】かくしてこの立上げミラー31では、回折
面21Aから現れるレーザビームL1の1次回折光L1
Cに収束作用を生じさせることにより当該回折面21A
から非点収差を補正し、かつ平行光に変換してなるほぼ
100〔%〕のレーザビームL1の1次回折光L1Cを得
て、これを対物レンズ7の瞳面に入射させることができ
る。
【0046】そして対物レンズ7(図5)は、立上げミ
ラー21から入射されるレーザビームL1の1次回折光
L1Cを光デイスク8の反射面上に集光させる。
【0047】以上の構成において、この光ピツクアツプ
1では、レーザダイオード2から発射されたレーザビー
ムL1をコリメータレンズ5を介して立上げミラー31
の回折面31Aに入射させ、当該回折面31Aによつて
レーザビームL1を回折させ、これにより非点収差を補
正し、かつ平行光に変換してなるレーザビームL1の1
次回折光L1Cを対物レンズ7を介して光デイスク8の
反射面上に集光させる。
【0048】従つてこの光ピツクアツプ30では、立上
げミラー31の斜面角度θ6 が45度程度よりも小さい任
意の角度でなるため上述した第1の実施の形態によつて
得られる効果と同様の効果を得ることができると共に、
これに加えて立上げミラー31によつてレーザビームL
1を回折させることにより非点収差を補正し、かつ平行
光に変換してなるレーザビームL1の1次回折光L1C
を得ることができるため、光学系を非点収差補正板及び
コリメータレンズを除いて簡易に構成することができ
る。
【0049】以上の構成によれば、立上げミラー31の
回折面31Aに、これに入射されるレーザビームL1を
回折させることにより非点収差を補正し、かつ平行光に
変換してなるレーザビームL1の1次回折光L1Cが入
射光線軸に対して90度程度上方向に現れるように複数の
溝を順次間隔が狭くなるような複数種類の半楕円状のパ
ターンに沿つて形成するようにしたことにより、従来の
光ピツクアツプ1(図9)において必要とされた非点収
差補正板3(図9)とコリメータレンズ5(図9)を取
り除いて光学系を簡易に構成することができ、かくして
この光ピツクアツプ30が用いられる再生装置を上述し
た第2の実施の形態の場合よりもさらに小型化させるこ
とができる。
【0050】(4)他の実施の形態 なお上述の第2の実施の形態においては、光ピツクアツ
プ20の光学系に斜面角度θ5 が45度程度よりも小さい
任意の角度でなる立上げミラー21を用いるようにした
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば
図7(A)及び(B)に示すように、斜面角度θ7 が45
度程度でなり、回折面40Aに矢印eに示す右方向と平
行な複数のV字状でなる溝を当該回折面40Aの中央部
から下端部側及び上端部側に順次間隔が狭くなり、かつ
下端部側又は上端部側において隣り合う溝間の山状の突
出部が上端部側又は下端部側に傾くように形成された
(すなわちコンピユーテインググレーテイングが形成さ
れた)立上げミラー40を用いるようにしても良く、こ
の場合でもレーザビームを回折させることによりこの非
点収差を補正してなるレーザビームL1の1次回折光を
対物レンズ7の瞳面に入射させることができ、従つて非
点収差補正板を取り除いて光学系を簡易に構成すること
ができる。
【0051】また上述の第3の実施の形態においては、
光ピツクアツプ30の光学系に斜面角度θ6 が45度程度
よりも小さい任意の角度でなる立上げミラー31を用い
るようにした場合について述べたが、本発明はこれに限
らず、例えば図8(A)及び(B)に示すように、斜面
角度θ8 が45度程度でなり、回折面42Aに複数のV字
状でなる溝が、その中央部から上下端部側に伸び、かつ
外側に向かつて順次間隔が狭くなるような複数の楕円状
のパターンに沿つて形成された(すなわちコンピユーテ
インググレーテイングが形成されている)立上げミラー
42を用いるようにしても良く、この場合でもレーザビ
ームを回折させることによりこの非点収差を補正し、か
つ平行光に変換されてなるレーザビームL1の1次回折
光を対物レンズ7の瞳面に入射させることができ、従つ
て非点収差補正板及びコリメータレンズを取り除いて光
学系を簡易に構成することができる。因みに立上げミラ
ー42の回折面42Aにおいては、各楕円状のパターン
の間隔の狭い部分では、これらの部分に形成された隣り
合う溝間の山状の突出部が内側(すなわち回折面42A
の中央部)に傾斜するようになされている。
【0052】さらに上述の第3の実施の形態において
は、光ピツクアツプ30の光学系からコリメータレンズ
5を取り除くようにした場合について述べたが、本発明
はこれに限らず、例えば光ピツクアツプの光学系に当該
光学系全体の倍率や、機械的な制約によりコリメータレ
ンズに代えてカツプリングレンズが用いられる場合には
上述した図6(A)及び(B)に示した立上げミラー3
0又は図8(A)及び(B)に示した立上げミラー42
の回折面31A又は42Aに形成された複数の溝とほぼ
同様のパターンで複数の溝が形成された立上げミラーを
用いることによりカツプリングレンズを取り除いて光学
系を構成することができる。
【0053】さらに上述の第1〜第3の実施の形態にお
いては、立上げミラー11、21、31の回折面11
A、21A、31AにV字状でなる複数の溝を形成する
ようにした場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、立上げミラーの回折面に例えばコ字状でなる複数の
溝のように、この他種々の形状でなる溝を上述した第1
〜第3の実施の形態の場合と同様のパターン又はこの他
種々のパターンに形成するようにしても良い。
【0054】ただしこの場合には、立上げミラーの回折
面に入射されたレーザビームをコ字状でなる各溝によつ
て回折させると、レーザビームの±1次回折光が現れる
ことにより、これを対物レンズの瞳面に入射させるとき
にレーザビームの1次回折光のみを瞳面に入射させ、−
1次回折光を瞳面の周辺で発散させるようにする必要が
ある。
【0055】さらに第1〜第3の上述の実施の形態にお
いては、本発明を再生装置に用いられる光ピツクアツプ
に適用するようにした場合について述べたが、本発明は
これに限らず、光デイスクに情報を記録する一方、当該
光デイスクから記録されている情報を再生する記録再生
装置に用いられる光ヘツド等のように、この他種々の記
録及び又は再生装置に用いられる光学ヘツドに適用する
ようにしても良い。
【0056】さらに第1及び第2並びに第3の上述の実
施の形態においては、所定のレーザビームを発射させる
光源として、レーザダイオード2を適用するようにした
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、レーザ
ビームを発射することができれば、この他種々の光源を
適用するようにしても良い。
【0057】さらに第1〜第3の上述の実施の形態にお
いては、光源から発射されるレーザビームを光デイスク
の反射面上に集光させる集光手段として、対物レンズ7
を適用するようにした場合について述べたが、本発明は
これに限らず、レーザビームを光デイスクの反射面上の
集光させることができれば、この他種々の集光手段を適
用するようにしても良い。
【0058】さらに第1〜第3の上述の実施の形態にお
いては、光源から発射されたレーザビームを集光手段に
入射させる方向に回折させる回折手段として、立上げミ
ラー11、21、31を適用するようにした場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、レーザビームを反
射させる所定の金属等でなり、一面に所定形状の複数の
溝が所定パターンに形成された板状部材等のように、こ
の他種々の形状でなる回折手段を適用するようにしても
良い。
【0059】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、所定の光
源から発射されるレーザビームを折り曲げ、当該折り曲
げたレーザビームを集光手段によつて光デイスクの反射
面上に集光させる光学ヘツドにおいて、光源から発射さ
れたレーザビームを集光手段に入射させる方向に回折さ
せる回折手段を設けるようにしたことにより、光源から
発射されたレーザビームが45度程度よりも大きい所定の
入射角度で回折手段の回折面に入射されても、当該回折
手段によつてレーザビームを集光手段に入射させる方向
に回折させることができるため回折手段の厚みを大幅に
薄くすることができ、かくして記録及び又は再生装置を
小型化させ得る光学ヘツドを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光ピツクアツプの構成の第1の実
施の形態を示す略線的ブロツク図である。
【図2】第1の実施の形態による立上げミラーを示す略
線的正面図及び略線的側面図である。
【図3】第2の実施の形態による光ピツクアツプの構成
を示す略線的ブロツク図である。
【図4】第2の実施の形態による立上げミラーを示す略
線的正面図及び略線的側面図である。
【図5】第3の実施の形態による光ピツクアツプの構成
を示す略線的ブロツク図である。
【図6】第3の実施の形態による立上げミラーを示す略
線的正面図及び略線的側面図である。
【図7】他の実施の形態による立上げミラー示す略線的
正面図及び略線的側面図である。
【図8】他の実施の形態による立上げミラー示す略線的
正面図及び略線的側面図である。
【図9】従来の光ピツクアツプの構成を示す略線的ブロ
ツク図である。
【図10】従来の立上げミラーを示す側面図である。
【符号の説明】
10、20、30……光ピツクアツプ、11、21、3
1、40、42……立上げミラー、11A、21A、3
1A、40A、42A……回折面、θ3 、θ5、θ6 、
θ7 、θ8 ……斜面角度。
【手続補正書】
【提出日】平成10年2月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】この場合立上げミラー21は、図4(A)
及び(B)に示すように、斜面角度θ5が45度程度の
角度よりも小さい任意の角度でなり、回折面21Aには
入射光束に非常収差を発生させるように、例えば矢印c
に示す右方向と平行な複数のV字状でなる溝が下端部側
から上端部側に沿つて順次間隔が狭くなり、かつ上端部
側において隣り合う溝間の山状の突出部が下端部側に傾
斜するように形成されている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】(4)他の実施の形態 なお上述の第2の実施の形態においては、光ピツクアツ
プ20の光学系に斜面角度θ5が45度程度よりも小さ
い任意の角度でなる立上げミラー21を用いるようにし
た場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例え
ば図7(A)及び(B)に示すように、斜面角度θ7が
45度程度でなり、回折面40Aに矢印eに示す右方向
と平行な複数のV字状でなる溝を当該回折面40Aの中
央部から下端部側及び上端部側に順次間隔が狭くなり、
かつ下端部側又は上端部側において隣り合う溝間の山状
の突出部が上端部側又は下端部側に傾くように形成され
た立上げミラー40を用いるようにしても良く、この場
合でもレーザビームを回折させることによりこの非点収
差を補正してなるレーザビームL1の1次回折光を対物
レンズ7の瞳面に入射させることができ、従つて非点収
差補正板を取り除いて光学系を簡易に構成することがで
きる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正内容】
【0051】また上述の第3の実施の形態においては、
光ピツクアツプ30の光学系に斜面角度θ6が45度程
度よりも小さい任意の角度でなる立上げミラー31を用
いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、例えば図8(A)及び(B)に示すように、斜
面角度θ8が45度程度でなり、回折面42Aに複数の
V字状でなる溝が、その中央部から上下端部側に伸び、
かつ外側に向かつて順次間隔が狭くなるような複数の楕
円状のパターンに沿つて形成された立上げミラー42を
用いるようにしても良く、この場合でもレーザビームを
回折させることによりこの非点収差を補正し、かつ平行
光に変換されてなるレーザビームL1の1次回折光を対
物レンズ7の瞳面に入射させることができ、従つて非点
収差補正板及びコリメータレンズを取り除いて光学系を
簡易に構成することができる。因みに立上げミラー42
の回折面42Aにおいては、各楕円状のパターンの間隔
の狭い部分では、これらの部分に形成された隣り合う溝
間の山状の突出部が内側(すなわち回折面42Aの中央
部)に傾斜するようになされている。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の光源から発射されるレーザビームを
    折り曲げ、当該折り曲げた上記レーザビームを集光手段
    によつて光デイスクの反射面上に集光させる光学ヘツド
    において、 上記光源から発射された上記レーザビームを上記集光手
    段に入射させる方向に回折させる回折手段を具えること
    を特徴とする光学ヘツド。
  2. 【請求項2】上記回折手段は、 上記レーザビームを回折させる回折面に所定形状でなる
    複数の溝が所定パターンに形成されることを特徴とする
    請求項1に記載の光学ヘツド。
  3. 【請求項3】上記回折手段は、 上記回折面に所定の一方向と平行な各上記溝が所定の等
    間隔に形成されることを特徴とする請求項2に記載の光
    学ヘツド。
  4. 【請求項4】上記回折手段は、 上記回折面に所定の一方向と平行な各上記溝が順次間隔
    を変えて形成されることを特徴とする請求項2に記載の
    光学ヘツド。
  5. 【請求項5】上記回折手段は、 上記回折面に各上記溝が複数の半楕円状のパターンに沿
    つて形成されることを特徴とする請求項2に記載の光学
    ヘツド。
  6. 【請求項6】上記回折手段は、 上記回折面に各上記溝が複数の楕円状のパターンに沿つ
    て形成されることを特徴とする請求項2に記載の光学ヘ
    ツド。
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