JPH11184961A - 画像認識装置 - Google Patents
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- JPH11184961A JPH11184961A JP9357727A JP35772797A JPH11184961A JP H11184961 A JPH11184961 A JP H11184961A JP 9357727 A JP9357727 A JP 9357727A JP 35772797 A JP35772797 A JP 35772797A JP H11184961 A JPH11184961 A JP H11184961A
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Abstract
るかを自動的に判別して、それぞれの場合に適した方法
でコードの読み取りを行うことによって読み取り処理を
高速化すること、及び2次元バーコードの読み取り時
に、センサのピントのあったところで自動的に画像を取
り込み、また取り込んだ画像の2値化のしきい値決定処
理を高速化して2次元バーコードの読み取り処理を高速
化できるようにすることである。 【解決手段】 CPU2は、バーコード読み取り開始時
には、1次元バーコード読み取り用のシステムプログラ
ムを実行し、レーザスキャナ3のレーザ受光部からデジ
タル信号を入力されると、該入力されたデジタル信号を
デコードし、該デコード処理によって1次元バーコード
を検出したか否かを判別し、検出しないと判別された場
合には、2次元バーコードの読み取り処理に移行する。
そして、CPU2は、エリアセンサ4から入力されたデ
ジタル信号を画像データとして画像メモリ5に格納して
デコード処理を行う。
Description
次元コードを認識可能な画像認識装置に関する。
行かつ長方形のバーとスペースの配列にコード化する自
動認識技術(AIM[国際自動認識工業界]による定
義)」であり、流通、物流、FA(Factory Automation
)、OA(Office Automation)等様々な分野で使用さ
れている。このバーコードによるデータ入力は、キーボ
ードによるデータ入力と比較して、高速で正確にデータ
入力を行うことができるという特長がある。
する長方形のバーを一列に配列した1次元バーコードで
あるが、更に多くの情報をできるだけ小さく印字するた
めのコードとして、2次元バーコードが開発されてい
る。1次元バーコードは、ID番号としてのバーコード
であり、データベースを検索するためのインデックスの
役割をしていた。ところが、2次元バーコードは、大幅
に情報が増えたことにより、データベースなしでも利用
が可能になる。更に、フロッピーディスクやICカード
の代わりとしての情報媒体としての応用も可能になる。
ードスキャナは、光源からの光をバーコードに照射して
バーコード面からの反射量の多い方を“白バー”、反射
量の少ない方を“黒バー”として散乱反射光を検出す
る。そして、光の反射濃度の濃淡に比例した光信号を受
光センサーでアナログ電気信号に変換して、その電気信
号の強弱のアナログ信号をデジタル信号に変換し、変換
されたデジタル信号の繰り返し性を解読することにより
バーコードシンボルで表現された英字、数字コードを導
き出し通信用コードに加工して、ホストコンピュータ等
の上位機種へデータを送信する。
バーコードスキャナは、CCD(Charge Coupled Devic
e )を2次元に配置したエリアセンサによって、2次元
バーコード全体を画像として取り込み、この取り込んだ
画像データ全体の集計を行い、モード法により極大値、
極小値を判断して“白バー”、または“黒バー”と判別
するしきい値を決定している。
コードを読み取ることが可能なバーコードスキャナにお
いては、1次元バーコードの読み取りを行う場合にも、
2次元バーコードを読み取るためのエリアセンサを使用
して画像を取り込み、コード認識を行っている。
2次元バーコードスキャナでは、CCDによって読み取
られた画像全体を対象として画像の2値化を行うため、
極値が複数出現してしまってしきい値を決定することが
困難であり、画像2値化に多大な時間を要していた。ま
た、そのために画像読み取りの際にバーコードにピント
が合う位置を決定する処理にも時間がかかり、ピント合
焦位置はユーザーの勘に頼ることが多く、操作性に課題
があった。
の両方のバーコードを読み取ることが可能なバーコード
スキャナにおいて、1次元バーコードの読み取りにエリ
アセンサを使用する場合には、1次元バーコードのデー
タ量は非常に少ないにも関わらず、エリアセンサの画素
のすべての2値化、画像の切り出し、バーコードとして
の認識といった2次元バーコードと同様の処理を経るた
め、認識処理に必要以上の時間を要してしまっていた。
であるか2次元であるかを自動的に判別して、それぞれ
の場合に適した方法でコードの読み取りを行うことによ
って読み取り処理を高速化すること、及び2次元バーコ
ードの読み取り時に、センサのピントのあったところで
自動的に画像を取り込み、また取り込んだ画像の2値化
のしきい値決定処理を高速化して2次元バーコードの読
み取り処理を高速化できるようにすることである。
データコード面に対して光を照射する発光部と、データ
コード面を反射した反射光を受光する受光部と、を備
え、データコード面を走査することによってデータコー
ドを読み取る第1の読取手段と、この第1の読取手段に
よって読み取られたデータコードが、有意情報として認
識可能であるか否かを判別する判別手段と、この判別手
段によって、前記第1の読取手段によって読み取られた
データコードが有意情報として認識不可能であると判別
された場合に、2次元に配置された受光素子によりデー
タコードを画像として読み取る第2の読取手段と、前記
第1または第2の読取手段によって読み取られたデータ
コードを解析して有意情報に復号化する解析手段と、を
備えたことを特徴としている。
ば、第1の読取手段は、データコード面に対して光を照
射する発光部と、データコード面を反射した反射光を受
光する受光部と、を備え、データコード面を走査するこ
とによってデータコードを読み取り、判別手段は、前記
第1の読取手段によって読み取られたデータコードが、
有意情報として認識可能であるか否かを判別し、第2の
読取手段は、前記判別手段によって、前記第1の読取手
段によって読み取られたデータコードが有意情報として
認識不可能であると判別された場合に、2次元に配置さ
れた受光素子によりデータコードを画像として読み取
り、解析手段は、前記第1または第2の読取手段によっ
て読み取られたデータコードを解析して有意情報に復号
化する。
うな第1の読取手段によって読み取り可能なデータコー
ドを読み取る際には、第1の読取手段の受光部によって
受光した反射光に基づいてデータコードのデコードを行
い、2次元バーコードのような第1の読取手段によって
読み取り不可能なデータコードを読み取る際には、第2
の読取手段によってデータコードを画像として読み取る
というように、データコードの種類に応じて読み取り方
法を適宜変更することが可能な構成であるため、例えば
1次元バーコード、及び2次元バーコードを併読可能で
あるようなな画像認識装置において、データコード読み
取り処理を高速化することができる。
た受光素子によりデータコードを画像として読み取る読
取手段と、この読取手段によって逐次読み取られるデー
タコードの画像のピントが合焦しているか否かを判別す
るピント合焦判別手段と、このピント合焦判別手段によ
ってピントが合焦したと判別された際に、前記読取手段
によって読み取ったデータコードの画像を解析して有意
情報に復号化する解析手段と、を備えたことを特徴とし
ている。
ば、読取手段は、2次元に配置された受光素子によりデ
ータコードを画像として読み取り、ピント合焦判別手段
は、前記読取手段によって逐次読み取られるデータコー
ドの画像のピントが合焦しているか否かを判別し、解析
手段は、前記ピント合焦判別手段によってピントが合焦
したと判別された際に、前記読取手段によって読み取っ
たデータコードの画像を解析して有意情報に復号化す
る。
タコード面に対して画像認識装置の読み取り部分を近づ
けていく過程で、データコードの画像にピントが合焦し
た時点で自動的に画像取り込みを行うことができるた
め、高速で確実な画像データ取り込みが可能となるとと
もに、画像認識装置の操作性を向上させることができ
る。
画像認識装置の実施の形態を詳細に説明する。まず構成
を説明する。図1は、本発明の一実施の形態における画
像認識装置1の概略構成を示すブロック図である。図1
において、画像認識装置1は、CPU2、レーザスキャ
ナ3、エリアセンサ4、画像メモリ5、表示装置6、R
AM7、記憶装置8、及び記憶媒体9によって構成さ
れ、記憶媒体9を除く各部はバス10によって接続され
ている。
は、バーコード読み取り開始時には、1次元バーコード
読み取り用のシステムプログラムを記憶装置8内の記憶
媒体9から読み出して実行し、レーザスキャナ3の各部
を制御する制御信号をレーザスキャナ3に対して出力す
る。そして、レーザスキャナ3のレーザ受光部からデジ
タル信号を入力されたCPU2は、該入力されたデジタ
ル信号をデコードし、該デコード処理によって1次元バ
ーコードを検出したか否かを判別し、1次元バーコード
を検出したと判別された場合には、デコード結果を表示
装置6に表示させ、一連のバーコード読み取り処理を終
了し、また、1次元バーコードを検出しないと判別され
た場合には、予め設定された所定の回数レーザスキャン
を繰り返したか否かを判別し、所定回数スキャンしてい
ないと判別された場合には、再び1次元バーコード読み
取り用のレーザスキャンを行う。
場合には、2次元バーコードの読み取り処理に移行し、
まず、CPU2は、2次元バーコード読み取り用のシス
テムプログラムを記憶装置8内の記憶媒体9から読み出
して実行し、レーザスキャナ3の各部を制御する制御信
号をレーザスキャナ3に対して出力する。そして、CP
U2は、エリアセンサ4から入力されたデジタル信号を
画像データとして画像メモリ5に格納し、更に、該画像
データの画像濃度分布を生成し、該画像データのピント
が合焦しているか否かの判別を行う。
は、レーザスキャナ3から照射される2次元バーコード
指示用ポインタによって示される中心点から所定の値R
以下の距離に位置する中心近傍のデータを母数とした濃
度ヒストグラムを生成し、更に、ピント合焦判別処理と
して、まず、作成された濃度ヒストグラムに双峰性があ
るか否かを判別し、双峰性があると判別された場合に
は、それぞれの山(モード)のK%(予め設定された所
定の割合)以上が濃度範囲pの中に入っているか否かを
判別し、入っていると判別された場合には、エリアセン
サ4によって読み取った画像のピントは合焦していると
判別して、画像データの2値化処理を行う。
U2は、画像データの各画素値をしきい値Mと比較し、
画素値がしきい値M以上であれば、当該画素は黒である
とし、そうでなければ白であるとする。更に、CPU2
は、出現した直近Q(予め設定された所定数)個の黒
値、及び白値の画素の画素値の平均値をそれぞれ最大
値、及び最小値を除いた値を元に算出し、算出された黒
値、及び白値の平均値の中間値を新たなしきい値Mとし
て設定し、画像データの全画素に対する処理を繰り返
し、画像データ2値化処理を終了すると、2値化した画
像データ(2次元バーコード)のデコードを行い、デコ
ード結果を表示装置6に表示させ、一連のバーコード読
み取り処理を終了する。
ザスキャン範囲変動機構、幅広スキャン機構、ポインタ
スキャン機構、及びレーザ受光部等によって構成され
る。1次元バーコードを読み取る際には、レーザ発光部
から発光されたレーザ光を幅広スキャン機構によって大
きくスキャンし、バーコードを反射したレーザ光をレー
ザ受光部によって受光し、該受光した光信号を光電変換
することによって電気信号に変換し、CPU2に対して
出力する。バーコードの情報を取り込むには、バーコー
ド面状にレーザ光を走査(スキャン)させる必要があ
る。そのための機構がレーザスキャン範囲変動機構であ
り、ボリゴンミラー方式、ガルバノ方式、ホログラム等
の方式がある。
は、レーザ発光部から発光されたレーザ光をポインタス
キャン機構によって小さくスキャンして2次元コード指
示用ポインタをバーコード面上に照射する。この2次元
バーコード指示用ポインタは、エリアセンサ4が2次元
バーコードを画像として取り込む際の2次元バーコード
の位置の特定を容易にするとともに、後述する画像濃度
分布生成処理において濃度ヒストグラムを生成する際に
処理の高速化に貢献する。
数のCCDによって構成され、CCDのフォトエレメン
ト上にバーコード情報を結像させることによってCCD
の受光した光を読み取り、該読み取った光信号を光電変
換することによって電気信号に変換し、CPU2に対し
て出力する。
読み取られた2次元バーコードの画像データ、該画像デ
ータを2値化処理した2値画像データ等を格納するメモ
リである。
構成され、CPU2から入力される表示制御信号に従っ
て、当該画像認識装置1によるバーコードの読み取り状
態、バーコードのデコード結果等の表示データを表示す
る。RAM(Random Access Memory)7は、指定された
システムプログラム、入力指示、入力データ及び処理結
果等を格納するワークメモリエリアを有する。
め記憶されている記憶媒体9を有しており、この記憶媒
体9は磁気的、光学的記録媒体、若しくは半導体メモリ
で構成されている。この記憶媒体9は記憶装置8に固定
的に設けたもの、若しくは着脱自在に装着するものであ
り、この記憶媒体9には当該画像認識装置1に対応する
システムプログラム、及び該システムプログラムで処理
されたデータ等を記憶する。
ム、データ等は、通信回線等を介して接続された他の機
器から受信して記憶する構成にしてもよく、更に、通信
回線等を介して接続された他の機器側に上記記憶媒体9
を備えた記憶装置を設け、この記憶媒体9に記憶されて
いるプログラム、データ等を通信回線を介して使用する
構成にしてもよい。
実施の形態における画像認識装置1のバーコード読み取
り処理について説明するフローチャートである。
バーコード読み取り用のシステムプログラムを記憶装置
8内の記憶媒体9から読み出して実行し、レーザスキャ
ナ3の各部を制御する制御信号をレーザスキャナ3に対
して出力する。このCPU2から入力される制御信号に
従ってレーザスキャナ3は、レーザ発光部からレーザ光
を発光し、幅広スキャン機構によって幅広のレーザ光を
生成した後、レーザスキャン範囲変動機構によってレー
ザ光をバーコード面上に走査させることにより1次元バ
ーコード読み取り用のレーザスキャンを行う(ステップ
S1)。
は、ステップS1におけるレーザスキャンをバーコード
によって反射されたレーザ光を受光し、該受光した光信
号を光電変換することによって電気信号に変換し、デジ
タル信号としてCPU2に対して出力する。そして、レ
ーザスキャナ3のレーザ受光部からデジタル信号を入力
されたCPU2は、該入力されたデジタル信号をデコー
ドし(ステップS2)、該デコード処理によって1次元
バーコードを検出したか否かを判別する(ステップS
3)。
を検出したと判別された場合には、CPU2は、デコー
ド結果を表示装置6に表示させ、一連のバーコード読み
取り処理を終了する。また、ステップS3において、1
次元バーコードを検出しないと判別された場合には、C
PU2は、予め設定された所定の回数レーザスキャンを
繰り返したか否かを判別する(ステップS5)。
していないと判別された場合には、ステップS1に戻
り、再び1次元バーコード読み取り用のレーザスキャン
を行う。そして、ステップS5において、所定回数スキ
ャンしたと判別された場合には、2次元バーコードの読
み取り処理に移行し、まず、CPU2は、2次元バーコ
ード読み取り用のシステムプログラムを記憶装置8内の
記憶媒体9から読み出して実行し、レーザスキャナ3の
各部を制御する制御信号をレーザスキャナ3に対して出
力する。このCPU2から入力される制御信号に従っ
て、レーザスキャナ3は、レーザ発光部からレーザ光を
発光し、ポインタスキャン機構によって2次元バーコー
ド指示用ポインタとしてのレーザ光を生成して2次元バ
ーコード面上に照射する(ステップS6)。
よって反射された光を、平面状に配置された複数のCC
Dによって受光し、該受光した光信号を光電変換するこ
とによって電気信号に変換し、デジタル信号としてCP
U2に対して出力する。そして、CPU2は、エリアセ
ンサ4から入力されたデジタル信号を画像データとして
画像メモリ5に格納し(ステップS7)、更に、該画像
データの画像濃度分布を生成し(ステップS8)、該画
像データのピントが合焦しているか否かの判別を行う
(ステップS9)。
ける画像濃度分布生成処理、及びピント合焦判別処理に
ついて図3のフローチャートを参照して更に詳細に説明
する。
布生成処理として、CPU2は、前記2次元バーコード
指示用ポインタによって示される中心点から所定の値R
以下の距離に位置する中心近傍のデータを母数とした濃
度ヒストグラムを生成する。このステップS8において
作成される濃度ヒストグラムの例を図4に示す。図4に
示す濃度ヒストグラムの横軸は濃度値であり、縦軸は画
素数である。このような濃度ヒストグラムは、画像の2
値化処理において利用されており、濃度ヒストグラムが
画像の黒色部分(B)と白色部分(A)に対応した二つ
の山(モード:統計学で最頻値のことをモードという)
ができる場合、山の間の谷の位置(M)をしきい値とし
て設定するモード法による判別方法について本実施の形
態では説明する。
けるピント合焦判別処理として、まず、CPU2は、ス
テップS8において作成された濃度ヒストグラムに双峰
性があるか否かを判別し(ステップS9a)、図4に示
すような二つのモードが現れる双峰性がないと判別され
た場合には、ステップS6のレーザポイント照射処理に
戻る。また、ステップS9aにおいて、図4に示すよう
な二つのモードが現れる双峰性があると判別された場合
には、CPU2は、次いで、それぞれの山(モード)の
K%(予め設定された所定の割合)以上が濃度範囲pの
中に入っているか否かを判別する(ステップS9b)。
れの山のK%以上が濃度範囲pの中に入っていないと判
別された場合には、ステップS6のレーザポイント照射
処理に戻り、また、それぞれの山のK%以上が濃度範囲
pの中に入っていると判別された場合には、CPU2
は、エリアセンサ4によって読み取った画像のピントは
合焦していると判別して、図2に示すフローチャートの
ステップS10に移行する。
2値化処理を行う。図5は、この図2に示すフローチャ
ートのステップS10の画像データ2値化処理について
詳細に説明するフローチャートである。
ータのすべての画素の2値化を行うためのカウンタnを
初期化(n=1)し(ステップS101)、図4に示す
ような濃度ヒストグラムの二つの山の谷間の濃度値をし
きい値Mとする(ステップS102)。次いで、CPU
2は、画像データの1番目の画素値をステップS102
において定められたしきい値Mと比較し(ステップS1
03)、画像データの1番目の画素値がしきい値M以上
であれば、1番目の画素は黒であるとし(ステップS1
04)、そうでなければ1番目の画素は白であるとする
(ステップS105)。
においては、しきい値Mの補正処理が行われるが、1番
目の画素を確定した時点では補正処理は行われない。ス
テップS108において、全画素を処理したか否かが判
別され、全画素の処理が終了していなければnの値をイ
ンクリメントし(ステップS109)、再びステップS
103へ戻り同様の処理を繰り返す。このようなループ
処理の中において、前述のステップS106、及びステ
ップS107においては、以下のようなしきい値Mの補
正処理が行われる。
近Q(予め設定された所定数)個の黒値の画素の画素値
の平均値をそれぞれ最大値、及び最小値を除いた値を元
に算出する。また、同様に、白値の画素についても平均
値を算出する(ステップS106)。次いで、CPU2
は、算出された黒値、及び白値の平均値の中間値を新た
なしきい値Mとして設定する(ステップS107)。こ
のように、随時しきい値Mを補正することによって正確
な2値化処理が保証されることとなる。
を処理したと判別された場合には、CPU2は、一連の
画像データ2値化処理を終了し、図2に示すフローチャ
ートのステップS11に移行して2値化した画像データ
(2次元バーコード)のデコードを行い、更に、ステッ
プS4に移行してデコード結果を表示装置6に表示さ
せ、一連のバーコード読み取り処理を終了する。
る画像認識装置1によれば、CPU2は、バーコード読
み取り開始時には、1次元バーコード読み取り用のシス
テムプログラムを実行し、レーザスキャナ3の各部を制
御する制御信号をレーザスキャナ3に対して出力し、レ
ーザスキャナ3のレーザ受光部からデジタル信号を入力
されると、該入力されたデジタル信号をデコードし、該
デコード処理によって1次元バーコードを検出したか否
かを判別し、1次元バーコードを検出したと判別された
場合には、デコード結果を表示装置6に表示させ、一連
のバーコード読み取り処理を終了し、また、1次元バー
コードを検出しないと判別された場合には、予め設定さ
れた所定の回数レーザスキャンを繰り返したか否かを判
別し、所定回数スキャンしていないと判別された場合に
は、再び1次元バーコード読み取り用のレーザスキャン
を行う。一方、所定回数スキャンしたと判別された場合
には、2次元バーコードの読み取り処理に移行し、ま
ず、CPU2は、2次元バーコード読み取り用のシステ
ムプログラムを実行し、レーザスキャナ3の各部を制御
する制御信号をレーザスキャナ3に対して出力し、エリ
アセンサ4から入力されたデジタル信号を画像データと
して画像メモリ5に格納し、更に、該画像データの画像
濃度分布を生成し、該画像データのピントが合焦してい
るか否かの判別を行う。
には、レーザスキャナ3を大きくスキャンしてレーザス
キャナ3のレーザ受光部によって受光した光信号に基づ
いて1次元バーコードのデコードを行い、2次元バーコ
ード読み取り時には、レーザスキャナ3を2次元バーコ
ード指示用ポインタとして使用し、エリアセンサ4によ
って通常の画像読み取りを行うというように、バーコー
ドの種類に応じて読み取り方法を適宜変更することが可
能な構成であるため、1次元バーコード、及び2次元バ
ーコードを併読可能な画像認識装置1において、1次元
バーコード読み取りにエリアセンサ4を利用する場合に
比べて、1次元バーコード読み取り処理を高速化するこ
とができる。
1によれば、画像濃度分布生成処理として、CPU2
は、前記2次元バーコード指示用ポインタによって示さ
れる中心点から所定の値R以下の距離に位置する中心近
傍のデータを母数とした濃度ヒストグラムを生成し、更
に、ピント合焦判別処理として、まず、作成された濃度
ヒストグラムに双峰性があるか否かを判別し、双峰性が
あると判別された場合には、それぞれの山(モード)の
K%(予め設定された所定の割合)以上が濃度範囲pの
中に入っているか否かを判別し、入っていると判別され
た場合には、エリアセンサ4によって読み取った画像の
ピントは合焦していると判別して、画像データの2値化
処理を行う。
際に、レーザスキャナ3の照射する2次元バーコード指
示用ポインタとしてのレーザ光を用いることにより、エ
リアセンサ4による認識範囲の確認が容易となり、ま
た、2次元バーコード指示用ポインタの指示する点を中
心とする特定範囲の画像データを元にピント合焦の判断
を行うことができるため、画像認識装置1の使用者が2
次元バーコードに画像認識装置1の読み取り部分を近づ
けていく過程で、画像にピントが合焦した時点で自動的
に画像取り込みを行うことができ、また、高速で確実な
画像データ取り込みが可能となる。
1によれば、画像データの2値化処理においては、CP
U2は、画像データの各画素値をしきい値Mと比較し、
画素値がしきい値M以上であれば、当該画素は黒である
とし、そうでなければ白であるとする。更に、CPU2
は、出現した直近Q(予め設定された所定数)個の黒
値、及び白値の画素の画素値の平均値をそれぞれ最大
値、及び最小値を除いた値を元に算出し、算出された黒
値、及び白値の平均値の中間値を新たなしきい値Mとし
て設定し、画像データの全画素に対する処理を繰り返
し、画像データ2値化処理を終了すると、2値化した画
像データ(2次元バーコード)のデコードを行い、デコ
ード結果を表示装置6に表示させる。
に、2値化処理を行う画素の近傍の画素値の平均値に基
づいて、適宜、しきい値Mを変動させることが可能であ
るため、2次元バーコード自体のノイズ、または、2次
元バーコード印刷面の汚れ、模様、色などに影響を受け
ることなく正確な2値化処理を行うことができ、画像認
識装置1による2次元バーコード読み取り処理の信頼性
を向上させることができる。
るものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲におい
て細部については適宜変更可能であり、例えば、上記実
施の形態においては、1次元バーコードとしての読み取
り処理を行った後、1次元バーコードが検出されなけれ
ば2次元バーコードの読み取り処理に移行するようにし
たが、1次元バーコード読み取り処理と平行してエリア
センサ4による画像読み取りを行うこととしてもよい。
合焦判別処理、及び画像2値化処理においてモード法を
利用した場合について説明したが、その他の方法による
ものであってもよい。更に、その際のしきい値を決定す
る方法についても、上記実施の形態においては、所定の
範囲の黒値、及び白値の平均値の中間値を採用すること
としたが、極小値を採用することとしてもよい。
次元バーコードのような第1の読取手段によって読み取
り可能なデータコードを読み取る際には、第1の読取手
段の受光部によって受光した反射光に基づいてデータコ
ードのデコードを行い、2次元バーコードのような第1
の読取手段によって読み取り不可能なデータコードを読
み取る際には、第2の読取手段によってデータコードを
画像として読み取るというように、データコードの種類
に応じて読み取り方法を適宜変更することが可能な構成
であるため、例えば1次元バーコード、及び2次元バー
コードを併読可能であるようなな画像認識装置におい
て、データコード読み取り処理を高速化することができ
る。
載の発明の効果に加えて、第2の読取手段によってデー
タコードを読み取る際に、第1の読取手段の発光部が照
射する光をデータコード面を指示するポインタとして用
いることができるため、第2の読取手段による読取範囲
の確認が容易となり、第2の読取手段によるデータコー
ド読取処理を高速化することができる。
載の発明の効果に加えて、データコードの読取開始時
に、第1、及び第2の読取手段によるデータコード読取
処理を同時に行うため、請求項1記載の発明の場合より
も更に高速なデータコード読取処理を行うことができ
る。
載の発明の効果に加えて、画像データを2値化する際
に、2値化処理を行う画素の近傍の画素値の平均値に基
づいて、適宜、しきい値を修正させることが可能である
ため、データコード自体のノイズ、または、データコー
ド印刷面の汚れ、模様、色などに影響を受けることなく
正確な2値化処理を行うことができ、画像認識装置によ
るデータコード読み取り処理の信頼性を向上させること
ができる。
置の使用者がデータコード面に対して画像認識装置の読
み取り部分を近づけていく過程で、データコードの画像
にピントが合焦した時点で自動的に画像取り込みを行う
ことができるため、高速で確実な画像データ取り込みが
可能となるとともに、画像認識装置の操作性を向上させ
ることができる。
載の発明の効果に加えて、データコードの画像の所定範
囲の画素値を元にピント合焦の判断を行うことができる
ため、データコードの画像全体を参照する場合のよう
に、画像濃度分布が複雑な曲線となることによりピント
合焦が困難になってしまうことがなく、高速で確実にピ
ント合焦を判別することができるため、画像認識装置に
よるデータコード読み取り処理を高速化することができ
る。
載の発明の効果に加えて、画像データを2値化する際
に、2値化処理を行う画素の近傍の画素値の平均値に基
づいて、適宜、しきい値を修正させることが可能である
ため、データコード自体のノイズ、または、データコー
ド印刷面の汚れ、模様、色などに影響を受けることなく
正確な2値化処理を行うことができ、画像認識装置によ
るデータコード読み取り処理の信頼性を向上させること
ができる。
の概略構成を示すブロック図である。
いて説明するフローチャートである。
おける画像濃度分布生成処理、及びピント合焦判別処理
について詳細に説明するフローチャートである。
度ヒストグラムの例を示す図である。
処理について詳細に説明するフローチャートである。
Claims (7)
- 【請求項1】データコード面に対して光を照射する発光
部と、データコード面を反射した反射光を受光する受光
部と、を備え、データコード面を走査することによって
データコードを読み取る第1の読取手段と、 この第1の読取手段によって読み取られたデータコード
が、有意情報として認識可能であるか否かを判別する判
別手段と、 この判別手段によって、前記第1の読取手段によって読
み取られたデータコードが有意情報として認識不可能で
あると判別された場合に、2次元に配置された受光素子
によりデータコードを画像として読み取る第2の読取手
段と、 前記第1または第2の読取手段によって読み取られたデ
ータコードを解析して有意情報に復号化する解析手段
と、 を備えたことを特徴とする画像認識装置。 - 【請求項2】前記第2の読取手段によってデータコード
を画像として読み取る際には、前記第1の読取手段は、
該第1の読取手段によってデータコードを読み取る場合
よりも、データコード面を走査する幅を小さくして、デ
ータコード面に対して、データコードの位置を指示する
ための光を照射することを特徴とする請求項1記載の画
像認識装置。 - 【請求項3】前記第1及び第2の読取手段によるデータ
コード読取処理を同時に行い、前記判別手段によって、
前記第1の読取手段によって読み取られたデータコード
が有意情報として認識不可能であると判別された場合に
は、前記第2の読取手段によって読み取られたデータコ
ードを前記解析手段によって解析することを特徴とする
請求項1記載の画像認識装置。 - 【請求項4】前記第2の読取手段によって読み取られた
データコードを前記解析手段によって解析する際に、読
み取られたデータコードの画像を2値化処理するための
しきい値を、直近に2値化処理を行った所定数の画素の
画素値の平均値に基づいて適宜修正することを特徴とす
る請求項1記載の画像認識装置。 - 【請求項5】2次元に配置された受光素子によりデータ
コードを画像として読み取る読取手段と、 この読取手段によって逐次読み取られるデータコードの
画像のピントが合焦しているか否かを判別するピント合
焦判別手段と、 このピント合焦判別手段によってピントが合焦したと判
別された際に、前記読取手段によって読み取ったデータ
コードの画像を解析して有意情報に復号化する解析手段
と、 を備えたことを特徴とする画像認識装置。 - 【請求項6】前記ピント合焦判別手段は、前記読取手段
によって読み取られるデータコードの画像の所定範囲に
含まれる画素の画素値に基づく画像濃度分布において、
所定の濃度範囲に含まれる画素の割合が所定値以上であ
る場合に画像のピントが合焦したと判別することを特徴
とする請求項5記載の画像認識装置。 - 【請求項7】前記読取手段によって読み取られたデータ
コードを前記解析手段によって解析する際に、読み取ら
れたデータコードの画像を2値化処理するためのしきい
値を、直近に2値化処理を行った所定数の画素の画素値
の平均値に基づいて適宜修正することを特徴とする請求
項5記載の画像認識装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35772797A JP3711725B2 (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | 画像認識装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP35772797A JP3711725B2 (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | 画像認識装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11184961A true JPH11184961A (ja) | 1999-07-09 |
JP3711725B2 JP3711725B2 (ja) | 2005-11-02 |
Family
ID=18455617
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35772797A Expired - Fee Related JP3711725B2 (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | 画像認識装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3711725B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001184452A (ja) * | 1999-12-27 | 2001-07-06 | Olympus Optical Co Ltd | バーコード読取装置 |
JP2014096178A (ja) * | 2014-01-24 | 2014-05-22 | Casio Comput Co Ltd | 端末装置及びプログラム |
US9047525B2 (en) | 2001-01-22 | 2015-06-02 | Hand Held Products, Inc. | Imaging apparatus having imaging assembly |
-
1997
- 1997-12-25 JP JP35772797A patent/JP3711725B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001184452A (ja) * | 1999-12-27 | 2001-07-06 | Olympus Optical Co Ltd | バーコード読取装置 |
US9047525B2 (en) | 2001-01-22 | 2015-06-02 | Hand Held Products, Inc. | Imaging apparatus having imaging assembly |
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JP2014096178A (ja) * | 2014-01-24 | 2014-05-22 | Casio Comput Co Ltd | 端末装置及びプログラム |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3711725B2 (ja) | 2005-11-02 |
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