JPH1118419A - Dc/dcコンバータ - Google Patents

Dc/dcコンバータ

Info

Publication number
JPH1118419A
JPH1118419A JP16436197A JP16436197A JPH1118419A JP H1118419 A JPH1118419 A JP H1118419A JP 16436197 A JP16436197 A JP 16436197A JP 16436197 A JP16436197 A JP 16436197A JP H1118419 A JPH1118419 A JP H1118419A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
power supply
pulse signal
supply voltage
boosted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16436197A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Hashimoto
励 橋本
Shunichi Uchiumi
俊一 内海
Seiichiro Yamazaki
清一郎 山崎
Kazunori Hibino
和則 日比野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Motorola Solutions Japan Ltd
Original Assignee
Nippon Motorola Ltd
Motorola Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Motorola Ltd, Motorola Japan Ltd filed Critical Nippon Motorola Ltd
Priority to JP16436197A priority Critical patent/JPH1118419A/ja
Publication of JPH1118419A publication Critical patent/JPH1118419A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dc-Dc Converters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低電源電圧のバッテリからでも電源電圧の昇
圧を行うことが出来るDC/DCコンバータを提供する
ことを目的とする。 【解決手段】 所定周波数の第1パルス信号に基づいて
バッテリ電源電圧をチョッピングして第1昇圧パルス電
圧を得て、この第1昇圧パルス電圧を整流及び平滑して
得られた電圧値を有する所定周波数の第2パルス信号を
発生する。この第2パルス信号に基づいて再び上記バッ
テリ電源電圧をチョッピングして第2昇圧パルス電圧を
得て、かかる第2昇圧パルス電圧を整流及び平滑して得
られた電圧値を有する所定周波数の昇圧駆動パルス信号
を生成する。この昇圧駆動パルス信号に基づいて再び上
記バッテリ電源電圧をチョッピングして得られた第3昇
圧パルス電圧を整流及び平滑したものを昇圧電源電圧と
して出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DC/DCコンバ
ータに関する。
【0002】
【従来の技術】バッテリ等からの直流電源電圧を所望の
直流電圧値に昇圧する装置としてDC/DCコンバータ
が知られている。図1は、従来の昇圧型DC/DCコン
バータの回路構成を示す図である。図1において、コイ
ル11の一端には直流電源としてのバッテリ2が接続さ
れ、その他端にはトランジスタ13が接続されている。
発振回路14は、バッテリ2から給電を受けて所定周波
数のパルス信号を発生し、これをパワートランジスタ1
3のゲート端に供給する。パワートランジスタ13は、
かかるパルス信号に応じてオン/オフ動作を繰り返す。
ここで、パワートランジスタ13がオン状態からオフ状
態へと推移する際にコイル11とパワートランジスタ1
3との接続点P上にバッテリ2の電源電圧よりも高い電
圧が発生する。この電圧は次第に低下して行く。ここ
で、再びパワートランジスタ13がオン状態へと移行す
ると上記接続点P上の電圧は接地電圧と等しくなる。こ
の接続点P上に発生した上記の如き変動電圧はダイオー
ド15及びコンデンサ16によって整流・平滑されるこ
とによりバッテリ2の電源電圧よりも高い直流電源電圧
となって出力端17から出力される。
【0003】しかしながら、上記パワートランジスタ1
3のスイッチング動作時のゲートしきい値電圧は一般的
に高いので、バッテリ2の電源電圧が低いとパワートラ
ンジスタ13を適切にスイッチング動作させることが出
来ない。つまり、かかるDC/DCコンバータでは、低
電圧のバッテリからではその電源電圧を昇圧することが
出来ないという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、低電源電圧のバッテリからでも電源電圧の昇圧を行
うことが出来るDC/DCコンバータを提供することを
目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によるDC/DC
コンバータは、バッテリからのバッテリ電源電圧を昇圧
して直流の昇圧電源電圧を得るDC/DCコンバータで
あって、所定周波数の第1パルス信号を発生する第1パ
ルス発生回路と、前記バッテリ電源電圧を電源として前
記第1パルス信号に応じたオン及びオフ動作を行って第
1昇圧パルス電圧を発生させる第1チョッパ回路と、前
記第1昇圧パルス電圧を整流及び平滑して得られた第1
電圧を電源として所定周波数の第2パルス信号を発生す
る第2パルス発生回路と、前記バッテリ電源電圧を電源
として前記第2パルス信号に応じたオン及びオフ動作を
行って第2昇圧パルス電圧を発生させる第2チョッパ回
路と、前記第2昇圧パルス電圧を整流及び平滑して得ら
れた第2電圧を電源として所定周波数の昇圧駆動パルス
信号を発生する昇圧駆動パルス発生回路と、前記バッテ
リ電源電圧を電源として前記昇圧駆動パルス信号に応じ
たオン及びオフ動作を行って第3昇圧パルス電圧を発生
させる第3チョッパ回路と、前記第3昇圧パルス電圧を
整流及び平滑したものを前記昇圧電源電圧として得る整
流平滑回路と、からなる。
【0006】
【発明の実施の形態】図2は、本発明によるDC/DC
コンバータの構成を示す図である。図2において、バッ
テリ接続端1には、直流電源としての例えばリチウムイ
オン電池、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電
池、又はマンガン電池等の如きバッテリ2が接続され
る。かかるバッテリ2からの電源電圧VBは、起動電源
生成回路3及び昇圧電源出力回路4各々に供給される。
【0007】コンパレータCP1は、かかる起動電源生
成回路3によって生成された起動電源電圧VGが所定レ
ベルVtよりも大であるか否かを比較し、大である場合
には論理レベル"H"の起動信号KDを発生する一方、小
である場合には論理レベル"L"の起動信号KDを発生す
る。コンパレータCP1は、この起動信号KDをゲート
G1〜G3の各々に供給する。
【0008】コンパレータCP2は、昇圧電源出力回路
4によって生成された昇圧電源電圧VCが上記所定レベ
ルVtよりも大であるか否かを比較し、大である場合に
は論理レベル"H"のリセット信号RSを発生する一方、
小である場合には論理レベル"L"のリセット信号RSを
発生する。コンパレータCP2は、かかるリセット信号
RSをゲートG1、G2、チャージポンプ回路10、及
びセレクタS1の選択制御端Sの各々に供給する。尚、
かかる昇圧電源電圧VCは、本発明によるDC/DCコ
ンバータによって得られる最終的な出力である。
【0009】パルス信号発生回路20は、外部から供給
されたコンバータ起動信号に応じて所定周期毎に論理レ
ベル"H"及び論理レベル"L"なる状態を繰り返すパルス
信号PSを発生し、これをゲートG1、G2、及びセレ
クタS1における入力端Aに供給する。起動電源生成回
路3における上記ゲートG1は、上記起動信号KD及び
リセット信号RSが共に論理レベル"L"である場合に上
記パルス信号PSを第1パルス信号GAとしてn型のM
OS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタQ1
のゲート端Gに供給し、それ以外の場合には論理レベ
ル"L"固定状態の第1パルス信号GAをかかるゲート端
Gに供給する。尚、ゲートG1は、バッテリ2の電源電
圧VBを電源として動作するものである。つまり、かか
るゲートG1から出力された上記第1パルス信号GAの
論理レベル"H"に対応した信号レベルは電源電圧VBと
等しいレベルである。
【0010】ゲートG2は、上記起動信号KDが論理レ
ベル"H"であり、かつ上記リセット信号RSが論理レベ
ル"L"である場合に上記パルス信号PSを第2パルス信
号GBとしてn型のMOSトランジスタQ2のゲート端
Gに供給し、それ以外の場合には論理レベル"L"固定状
態の第2パルス信号GBをゲート端Gに供給する。尚、
ゲートG2は、この起動電源生成回路3によって生成さ
れた起動電源電圧VGを電源として動作するものであ
る。つまり、このゲートG2から出力された上記第2パ
ルス信号GBの論理レベル"H"に対応した信号レベルは
上記起動電源電圧VGと等しいレベルとなる。
【0011】MOSトランジスタQ1及びQ2各々のソ
ース端Sには接地電位が印加されており、そのドレイン
端Dは共に接続点PにてコイルL1の一端及びダイオー
ドD1のアノード端に接続されている。かかるコイルL
1の他端にはバッテリ2からの電源電圧VBが印加され
ている。従って、MOSトランジスタQ1は、ゲートG
1から上記第1パルス信号GAが供給されると、この第
1パルス信号GAの論理レベルに応じたオン及びオフ動
作を行って電源電圧VB及び接地電位を交互に接続点P
上に導出する。又、MOSトランジスタQ2は、ゲート
G2から上記第2パルス信号GBが供給されると、この
第2パルス信号GBの論理レベルに応じたオン及びオフ
動作を行って電源電圧VB及び接地電位を交互に接続点
P上に導出するのである。
【0012】ここで、上記MOSトランジスタQ1及び
コイルL1は、バッテリ2の電源電圧VBを電源とした
第1のチョッパ回路を形成しており、上述の如き第1パ
ルス信号GAの論理レベルに応じたオン及びオフ動作に
よって電源電圧VBよりも高いピーク値を有する第1昇
圧パルス電圧を上記接続点P上に発生するのである。
又、上記MOSトランジスタQ2及びコイルL1は、バ
ッテリ2の電源電圧VBを電源とした第2のチョッパ回
路を形成しており、上記第2パルス信号GBの論理レベ
ルに応じたオン及びオフ動作を行うことにより、電源電
圧VBよりも高いピーク値を有する第2昇圧パルス電圧
を上記接続点P上に発生するのである。
【0013】この接続点P上に発生した昇圧パルス電圧
はダイオードD1及びコンデンサC1によって整流及び
平滑化されて、コンンバータ起動用の起動電源電圧VG
として接続点Rから導出される。かかる起動電源電圧V
Gは、後述する各回路素子の電源電圧となる。尚、MO
SトランジスタQ1としては、電源電圧VBがある程度
低い電圧であっても前述した如きスイッチング動作が可
能となるように、ゲートしきい値電圧の低いものを用い
る。この際、一般には、ゲートしきい値電圧の低いトラ
ンジスタはリーク電流が大きく、ゲートしきい値電圧の
高いトランジスタはリーク電流が小さいので、大きなサ
イズのトランジスタを用いる場合には、ゲートしきい値
電圧の高いものを用いる方が好ましいとされる。尚、M
OSトランジスタQ2のゲートしきい値電圧は、MOS
トランジスタQ1のゲートしきい値電圧よりも大であ
る。
【0014】チャージポンプ回路10は、論理レベル"
H"のリセット信号RSが供給されている間、上記昇圧
電源電圧VCに基づくチャージポンピング動作を行い、
この際得られたチャージポンプ電圧VCHを上記接続点R
に印加する。出力電圧制御パルス発生回路5における鋸
歯状波発生回路30は、所定周波数の鋸歯状波信号SA
Wを生成し、これをコンパレータCP3に供給する。抵
抗R1〜R5、コンデンサC3及び演算増幅器OP1か
らなる誤差電圧生成回路40は、このDC/DCコンバ
ータの最終的出力としての上記昇圧電源電圧VCと基準
電圧Vsとのレベル差を求め、これを誤差電圧Veとし
てコンパレータCP3に供給する。コンパレータCP3
は、かかる誤差電圧Ve及び所定の固定レベルDTCの
内の大なる方と、上記鋸歯状波信号SAWとの大小比較
を行う。この際、コンパレータCP3は、鋸歯状波信号
SAWの方が大なる期間中には論理レベル"H"、一方小
なる期間中には論理レベル"L"の状態となる出力電圧制
御パルス信号PXをセレクタS1の入力端Bに供給す
る。
【0015】すなわち、出力電圧制御パルス発生回路5
は、昇圧電源電圧VCの電圧値を監視し、かかる電圧値
が常に所定の基準レベルとなるようにそのパルス幅を調
整した出力電圧制御パルス信号PXを生成するのであ
る。図3は、かかる出力電圧制御パルス発生回路5の動
作波形の一例を示す図である。
【0016】図3に示されるように、昇圧電源電圧VC
と基準電圧Vsとのレベル差である誤差電圧Veに応じ
て出力電圧制御パルス信号PXのパルス幅が変化するの
である。尚、図3に示される区間tでは、固定レベルD
TCが誤差電圧Veよりも大であるので、この固定レベ
ルDTCと鋸歯状波信号SAWとの大小比較結果に応じ
た出力電圧制御パルス信号PXが生成される。すなわ
ち、固定レベルDTCは、誤差電圧Veが比較的長い区
間tに亘って低いレベルであるが故にパルスが生成され
ないような場合においても何らかのパルスを強制的に発
生させるべく設けられたものなのである。
【0017】セレクタS1は、その選択制御端Sに供給
されたリセット信号RSの論理レベルが"L"である場合
には、入力端Aから供給された上記パルス信号PSを択
一的に選択してこれをゲート3に供給する。又、セレク
タS1は、かかるリセット信号RSの論理レベルが"H"
である場合には、入力端Bから供給された上記出力電圧
制御パルス信号PXを択一的に選択してこれをゲート3
に供給する。
【0018】ゲートG3は、上記起動信号KDが論理レ
ベル"H"である場合に上記セレクタS1から供給された
信号を選択パルス信号PKとして低電圧電源用保護回路
50に供給する。又、ゲートG3は、かかる起動信号K
Dが論理レベル"L"である場合には論理レベル"L"の信
号を上記選択パルス信号PKとして低電圧電源用保護回
路50にする。
【0019】低電圧電源用保護回路50におけるインバ
ータIV1は、かかる選択パルス信号PKの論理レベル
を反転した信号をn型のMOSトランジスタQ4のゲー
ト端Gに供給する。MOSトランジスタQ4のソース端
Sには接地電位が印加されており、ドレイン端Dには抵
抗R6を介して上記起動電源生成回路3によって生成さ
れた起動電源電圧VGが印加されている。更に、かかる
MOSトランジスタQ4と抵抗R6の接続点Wには、そ
の一端に接地電位が印加されているコンデンサC4が接
続されている。MOSトランジスタQ4は、かかるイン
バータIV1によって反転された上記選択パルス信号P
Kの論理レベルに応じたオン及びオフ動作を行って、上
記起動電源電圧VG及び接地電位のいずれか一方をその
ドレイン端Dから出力する。抵抗R6及びコンデンサC
4からなる平均回路は、このドレイン端Dから出力され
た電圧の平均電圧を接続点W上に導出する。インバータ
IV2は、この接続点W上に導出された平均電圧に対応
した論理レベルを反転した信号をコンバート動作制御信
号CSとしてゲートG5に供給する。
【0020】ゲートG5は、かかるコンバート動作制御
信号CSの論理レベルが"H"、すなわちコンバート動作
を指示する論理レベルである場合には、上記選択パルス
信号PKを昇圧駆動パルス信号PGとして昇圧電源出力
回路4におけるn型のパワーMOSトランジスタQ3の
ゲート端Gに供給する。又、ゲートG5は、かかるコン
バート動作制御信号CSの論理レベルが"L"、すなわち
コンバート動作の停止を指示する論理レベルである場合
には、論理レベル"L"の昇圧駆動パルス信号PGをパワ
ーMOSトランジスタQ3のゲート端Gに供給する。
尚、これらインバータIV2及びゲートG5各々は上記
起動電源電圧VGをその駆動電源としている。よって、
ゲートG5から出力される上記昇圧駆動パルス信号PG
の論理レベルが"H"である期間中、パワーMOSトラン
ジスタQ3のゲート端Gには、起動電源電圧VGと等し
いレベルの信号が供給されることになる。
【0021】ここで、上記選択パルス信号PKが論理レ
ベル"L"及び論理レベル"H"の状態を交互に繰り返すよ
うなパルス信号である場合には、MOSトランジスタQ
4のドレイン端Dには起動電源電圧VG及び接地電位が
交互に導出される。よって、かかるドレイン端Dに導出
された電圧は抵抗R及びコンデンサC4なる平均回路に
よって平均化され、その平均電圧レベルが接続点W上に
発生する。この際、かかる接続点W上に発生する平均電
圧レベルは起動電源電圧VGよりも低い値となるので、
これは論理レベル"L"に対応したものである。よって、
インバータIV2は、コンバート動作を指示する論理レ
ベル"H"のコンバート動作制御信号CSをゲート5に供
給する。
【0022】一方、上記選択パルス信号PKが、論理レ
ベル"H"固定の状態となった場合には、MOSトランジ
スタQ4のドレイン端Dには起動電源電圧VGが継続的
に導出される。この際、かかる接続点W上に発生する平
均電圧レベルは起動電源電圧VGと等しくなるので、こ
れは論理レベル"H"に対応したものである。よって、イ
ンバータIV2は、コンバート動作の停止を指示する論
理レベル"L"のコンバート動作制御信号CSをゲート5
に供給するのである。
【0023】すなわち、低電圧電源用保護回路50は、
上記選択パルス信号PKが論理レベル"L"及び論理レベ
ル"H"の状態を交互に繰り返すようなパルス信号である
場合にはコンバート動作を指示する論理レベル"H"のコ
ンバート動作制御信号CSをゲート5に供給する一方、
選択パルス信号PKが所定期間に亘り論理レベル"H"の
状態で固定となった場合には、コンバート動作を停止さ
せるべく、論理レベル"L"のコンバート動作制御信号C
Sをゲート5に供給するのである。
【0024】かかる低電圧電源用保護回路50の動作に
よれば、バッテリ2の端子電圧VBが起動電流等の影響
で低下したが故に(又はバッテリ2として極めて低い電
源電圧VBを有するものを用いたが故に)、選択パルス
信号PKの論理レベルが"H"固定となってしまっても、
パワーMOSトランジスタQ3がオン状態固定とはなら
ず、このパワーMOSトランジスタQ3に大電流が流れ
てしまうのを防止できるのである。
【0025】昇圧電源出力回路4における上記パワーM
OSトランジスタQ3のソース端Sには接地電位が印加
されており、そのドレイン端Dには接続点fにてダイオ
ードD2のアノード端及びコイルL2の一端が夫々接続
されている。かかるコイルL2の他端には、バッテリ2
からの電源電圧VBが印加されている。更に、ダイオー
ドD2のカソード端には、その一端に接地電位が印加さ
れているコンデンサC2が接続されている。
【0026】従って、上記パワーMOSトランジスタQ
3は、ゲートG5から上記昇圧駆動パルス信号PGが供
給されると、この昇圧駆動パルス信号PGの論理レベル
に応じたオン及びオフ動作を行って、電源電圧VB及び
接地電位を接続点f上に導出する。この際、かかるパワ
ーMOSトランジスタQ3及びコイルL2は、バッテリ
2の電源電圧VBを電源として動作する第3のチョッパ
回路を形成している。この第3のチョッパ回路は、上述
の如き昇圧駆動パルス信号PGの論理レベルに応じたオ
ン及びオフ動作によって、電源電圧VBよりも高いピー
ク値を有する第3昇圧パルス電圧を上記接続点f上に発
生するのである。
【0027】この接続点f上に発生したパルス電圧はダ
イオードD2及びコンデンサC2によって整流及び平滑
化されて、上述した如き昇圧電源電圧VCとして出力さ
れる。次に、かかる図2に示されるが如き本発明による
DC/DCコンバータの動作について図4の動作波形図
を参照しつつ説明する。
【0028】先ず、図2に示されるDC/DCコンバー
タに、コンバータ起動信号が供給されるとパルス信号発
生回路20は、図4に示されるが如きパルス信号PSを
発生する。尚、コンバータ起動開始時点においては、起
動電源電圧VG及び昇圧電源電圧VC共に低レベル状態
にあるので、コンパレータCP1及びCP2各々は論理
レベル"L"の起動信号KD及びリセット信号RSを図4
に示されるが如く出力する。
【0029】かかるコンバータ起動に応じて、ゲートG
1及びG2の内でゲートG1が上記パルス信号PSに対
応した第1パルス信号GAを出力する。この際、MOS
トランジスタQ1は、かかる第1パルス信号GAの論理
レベルに応じたオン及びオフ動作を繰り返し実行する。
かかるスイッチング動作に応じて接続点P上には第1昇
圧パルス電圧が発生する。かかる第1昇圧パルス電圧
は、ダイオードD1及びコンデンサC1によって整流及
び平滑化されて直流の電圧値VG1となり、この電圧値
VG1を有する起動電源電圧VGが出力される。
【0030】この間、セレクタS1は、論理レベル"L"
のリセット信号RSにより、パルス信号PS及び出力電
圧制御パルス信号PXの内のパルス信号PSを選択し、
これをゲートG3に供給する。しかしながら、起動信号
KDの論理レベルが"L"であるので、この際ゲートG3
は、論理レベル"L"の選択パルス信号PKをゲートG5
に供給することになる。従って、この間、パワーMOS
トランジスタQ3をスイッチング動作させることは出来
ないので昇圧電源電圧VCのレベルは低レベルのままで
ある。一方、起動電源電圧VGのレベルは、上記MOS
トランジスタQ1のスイッチング動作に応じて徐々に上
昇してくる。
【0031】ここで、かかる起動電源電圧VGが所定レ
ベルVtを上回ると、コンパレータCP1は、論理レベ
ル"H"の起動信号KDを出力する。かかる起動信号KD
の論理レベルが"H"となることにより、上記の如くセレ
クタS1の入力端Aに供給されたパルス信号PSは、選
択パルス信号PKとしてゲートG5に供給される。又、
起動信号KDの論理レベルが"L"から"H"へと推移する
ことにより、ゲートG1はパルス信号PSに対応した第
1パルス信号GAの出力を停止し、これに代わりゲート
G2がパルス信号PSに対応した第2パルス信号GBの
出力を行う。この際、MOSトランジスタQ2は、かか
る第2パルス信号GBの論理レベルに応じたオン及びオ
フ動作を繰り返し実行する。かかるスイッチング動作に
応じて接続点P上には第2昇圧パルス電圧が発生する。
この第2昇圧パルス電圧は、ダイオードD1及びコンデ
ンサC1によって整流及び平滑化されて直流の電圧値V
G2となり、この電圧値VG2を有する起動電源電圧V
Gが出力される。
【0032】尚、MOSトランジスタQ2のゲートしき
い値電圧は、上記MOSトランジスタQ1のゲートしき
い値電圧よりも高いので、かかる電圧値VG2は上記電
圧V1よりも大となる。更に、かかる電圧値VG2はパ
ワーMOSトランジスタQ3のゲートしきい値電圧より
も大である。この際、上記電圧値VG2を有する起動電
源電圧VGがゲートG5に給電されることになるので、
パワーMOSトランジスタQ3はこのゲートG5から出
力された昇圧駆動パルス信号PGの論理レベルに応じた
スイッチング動作を開始する。かかるパワーMOSトラ
ンジスタQ3のスイッチング動作に応じて昇圧電源電圧
VCの電圧値は、図4に示されるが如く上昇してくる。
【0033】ここで、かかる昇圧電源電圧VCの電圧値
が所定レベルVtよりも大になると、コンパレータCP
2は、図4に示されるが如く論理レベル"H"のリセット
信号RSを出力する。リセット信号RSの論理レベル
が"L"から"H"へと推移することにより、DC/DCコ
ンバータは、その起動動作を終了し定常動作へと移行す
る。この際、ゲートG2はパルス信号PSに対応した第
2パルス信号GBの出力を停止し、これに代わりチャー
ジポンプ回路10がチャージポンプ動作を開始する。か
かるチャージポンプ動作により、起動電源電圧VGの値
は上記電圧値VG2からチャージポンプ電圧VCHへと推
移するのである。尚、かかるチャージポンプ電圧V
CHは、パワーMOSトランジスタQ3のゲートしきい値
電圧よりも大であり、かつ上記電圧値VG2よりも小で
ある。つまり、上記起動動作の終了後は、チャージポン
プ動作によって起動電源電圧VGを生成するようにする
ことにより、定常動作時における電流消費量を低減させ
るのである。
【0034】更に、上述の如くリセット信号RSの論理
レベルが"H"になると、セレクタS1及びゲートG3
は、パルス信号PS及び出力電圧制御パルス信号PXの
内で出力電圧制御パルス信号PXを択一的に選択し、こ
れを選択パルス信号PKとしてゲート5に供給する。ゲ
ートG5は、この選択パルス信号PKに対応した論理レ
ベルを有する昇圧駆動パルス信号PGをパワーMOSト
ランジスタQ3に供給する。この際、ゲートG5には上
記チャージポンプ電圧VCHを有する起動電源電圧VGが
給電される。よって、パワーMOSトランジスタQ3
は、このゲートG5から出力された昇圧駆動パルス信号
PGの論理レベル、すなわち、出力電圧制御パルス信号
PXの論理レベルに応じたスイッチング動作に移行する
のである。かかる動作により、昇圧電源電圧VCの電圧
値が常に上記基準電圧Vsと等しくなるように制御され
た昇圧動作が為されるようになる。
【0035】以上の如き構成からなるDC/DCコンバ
ータによれば、例え、バッテリの電源電圧が低いもので
あっても、この低い電源電圧を昇圧することが可能とな
るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のDC/DCコンバータの構成を示す図で
ある。
【図2】本発明によるDC/DCコンバータの構成を示
す図である。
【図3】出力電圧制御パルス発生回路5の動作波形の一
例を示す図である。
【図4】本発明のDC/DCコンバータにおける内部動
作波形を示す図である。
【主要部分の符号の説明】
2 バッテリ 3 起動電源生成回路 4 昇圧電源出力回路 5 出力電圧制御パルス発生回路 10 チャージポンプ回路 20 パルス信号発生回路 50 低電圧電源用保護回路 L1、L2 コイル Q1、Q2 MOSトランジスタ Q3 パワーMOSトランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 日比野 和則 東京都港区南麻布3丁目20番1号日本モト ローラ株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッテリからのバッテリ電源電圧を昇圧
    して直流の昇圧電源電圧を得るDC/DCコンバータで
    あって、 所定周波数の第1パルス信号を発生する第1パルス発生
    回路と、 前記バッテリ電源電圧を電源として前記第1パルス信号
    に応じたオン及びオフ動作を行って第1昇圧パルス電圧
    を発生させる第1チョッパ回路と、 前記第1昇圧パルス電圧を整流及び平滑して得られた第
    1電圧を電源として所定周波数の第2パルス信号を発生
    する第2パルス発生回路と、 前記バッテリ電源電圧を電源として前記第2パルス信号
    に応じたオン及びオフ動作を行って第2昇圧パルス電圧
    を発生させる第2チョッパ回路と、 前記第2昇圧パルス電圧を整流及び平滑して得られた第
    2電圧を電源として所定周波数の昇圧駆動パルス信号を
    発生する昇圧駆動パルス発生回路と、 前記バッテリ電源電圧を電源として前記昇圧駆動パルス
    信号に応じたオン及びオフ動作を行って第3昇圧パルス
    電圧を発生させる第3チョッパ回路と、 前記第3昇圧パルス電圧を整流及び平滑したものを前記
    昇圧電源電圧として得る整流平滑回路と、からなること
    を特徴とするDC/DCコンバータ。
  2. 【請求項2】 前記第1チョッパ回路は、前記バッテリ
    電源電圧がその一端に印加された第1コイルと、前記第
    1パルス信号に応じたオン及びオフ動作を行って前記バ
    ッテリ電源電圧及び接地電位を交互に前記第1コイルの
    他端に導出する第1トランジスタとからなり、 前記第2チョッパ回路は、前記第1コイルと、前記第2
    パルス信号に応じたオン及びオフ動作を行って前記バッ
    テリ電源電圧及び接地電位を交互に前記第1コイルの他
    端に導出する第2トランジスタとからなり、 前記第3チョッパ回路は、前記バッテリ電源電圧がその
    一端に印加された第2コイルと、前記昇圧駆動パルス信
    号に応じたオン及びオフ動作を行って前記バッテリ電源
    電圧及び接地電位を交互に前記第2コイルの他端に導出
    するパワートランジスタとからなることを特徴とする請
    求項1記載のDC/DCコンバータ。
  3. 【請求項3】 前記第1トランジスタのゲートしきい値
    電圧は前記第2トランジスタのゲートしきい値電圧より
    も小であることを特徴とする請求項2記載のDC/DC
    コンバータ。
  4. 【請求項4】 前記昇圧駆動パルス発生回路は、所定期
    間以上に亘り前記昇圧駆動パルス信号の論理レベルが前
    記パワートランジスタをオン状態にすべき第1論理レベ
    ルにて固定状態となった場合には前記昇圧駆動パルス信
    号の論理レベルを強制的に前記第1論理レベルとは異な
    る第2論理レベルにする電源保護回路を備えていること
    を特徴とする請求項1及び2記載のDC/DCコンバー
    タ。
  5. 【請求項5】 前記昇圧電源電圧をチャージポンピング
    してチャージポンプ電圧を発生するチャージポンプ回路
    を備え、 前記昇圧駆動パルス発生回路は、前記第2電圧が所定レ
    ベルよりも小である場合には前記第2電圧と同一レベル
    を有する所定周波数の信号を前記昇圧駆動パルス信号と
    して発生する一方、前記第2電圧が所定レベルよりも大
    となった場合には前記チャージポンプ電圧と同一レベル
    を有する所定周波数の信号を前記昇圧駆動パルス信号と
    して発生することを特徴とする請求項1記載のDC/D
    Cコンバータ。
  6. 【請求項6】 前記昇圧電源電圧と所望の基準電圧との
    差分に対応したパルス幅を有する所定周波数の出力電圧
    制御パルス信号を発生する出力電圧制御パルス発生回路
    を備え、 前記昇圧駆動パルス発生回路は、前記第2電圧が所定レ
    ベルよりも小である場合には前記第2電圧と同一レベル
    を有する所定周波数の信号を前記昇圧駆動パルス信号と
    して発生する一方、前記第2電圧が前記所定レベルより
    も大となった場合には前記出力電圧制御パルス信号の信
    号レベルを前記チャージポンプ電圧と同一レベルにした
    信号を前記昇圧駆動パルス信号として発生することを特
    徴とする請求項1及び5記載のDC/DCコンバータ。
JP16436197A 1997-06-20 1997-06-20 Dc/dcコンバータ Pending JPH1118419A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16436197A JPH1118419A (ja) 1997-06-20 1997-06-20 Dc/dcコンバータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16436197A JPH1118419A (ja) 1997-06-20 1997-06-20 Dc/dcコンバータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1118419A true JPH1118419A (ja) 1999-01-22

Family

ID=15791693

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16436197A Pending JPH1118419A (ja) 1997-06-20 1997-06-20 Dc/dcコンバータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1118419A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005304230A (ja) * 2004-04-14 2005-10-27 Tokyo Coil Engineering Kk Dc−dcコンバータの起動方法及び装置
JPWO2005004304A1 (ja) * 2003-07-07 2006-08-17 日本電信電話株式会社 昇圧装置
JP2007159233A (ja) * 2005-12-02 2007-06-21 Nec Electronics Corp 電源回路
JP2013102571A (ja) * 2011-11-07 2013-05-23 Sony Corp 電源供給装置および電力制御システムならびに電気機器の起動方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2005004304A1 (ja) * 2003-07-07 2006-08-17 日本電信電話株式会社 昇圧装置
JP2005304230A (ja) * 2004-04-14 2005-10-27 Tokyo Coil Engineering Kk Dc−dcコンバータの起動方法及び装置
JP2007159233A (ja) * 2005-12-02 2007-06-21 Nec Electronics Corp 電源回路
US7324358B2 (en) 2005-12-02 2008-01-29 Nec Electronics Corporation Power supply apparatus including charge-pump type step-up circuit operated at clock signal frequency
JP4693047B2 (ja) * 2005-12-02 2011-06-01 ルネサスエレクトロニクス株式会社 電源回路
JP2013102571A (ja) * 2011-11-07 2013-05-23 Sony Corp 電源供給装置および電力制御システムならびに電気機器の起動方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7272018B2 (en) Switching power supply device and method for controlling switching power supply device
US6713995B2 (en) Voltage regulator with pulse width modulation in dual frequencies
CN100492861C (zh) 形成电源控制的方法及其设备
JP3175227B2 (ja) Dc/dc電圧変換装置
US20040008528A1 (en) DC/DC converter
US5914591A (en) Switching power supply
JPH0556636A (ja) 電圧変換装置
JPH06311736A (ja) Dc/dcコンバータ
US6369558B2 (en) Switching regulator
JP4862362B2 (ja) スイッチング電源装置
US7142040B2 (en) Stabilized power supply circuit
JPH0442771A (ja) 高効率型dc/dcコンバータ
JP4352319B2 (ja) 電源供給装置
JPH1118419A (ja) Dc/dcコンバータ
JPH10243642A (ja) スイッチング電源装置
JP2002051541A (ja) スイッチング電源装置及びスイッチング電源用半導体装置
JP3375951B2 (ja) スイッチングレギュレータ
JP3733122B2 (ja) 安定化電源回路
JP3003437B2 (ja) 電圧変換装置
JP3490049B2 (ja) スイッチング電源装置
JP2008067531A (ja) スイッチング制御回路
JP4400992B2 (ja) 駆動信号供給回路
JPH10262365A (ja) スイッチング電源装置
JP2002058238A (ja) スイッチング電源装置
JP2003088105A (ja) スイッチングレギュレータ