JPH11183700A - 紫外線照射装置、照明装置、紫外線励起親水性表面を有する装置及びランプ - Google Patents

紫外線照射装置、照明装置、紫外線励起親水性表面を有する装置及びランプ

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JPH11183700A
JPH11183700A JP21655298A JP21655298A JPH11183700A JP H11183700 A JPH11183700 A JP H11183700A JP 21655298 A JP21655298 A JP 21655298A JP 21655298 A JP21655298 A JP 21655298A JP H11183700 A JPH11183700 A JP H11183700A
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ultraviolet
lamp
light
reflector
mirror
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JP21655298A
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English (en)
Inventor
Yukihiro Fukuda
幸弘 福田
Keisuke Hisada
啓介 久田
Minoru Takashio
稔 高塩
Koji Oshima
功治 大島
Kentaro Todoroki
健太郎 轟木
Takahiro Doke
隆博 道家
Mitsuru Kikuchi
満 菊地
Hidefumi Fujimoto
英史 藤本
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 超親水性鏡の表面に紫外線を効果的に照射で
き、かつ周りに紫外線があまり出ない紫外線照射装置を
有する鏡装置を提供する。 【解決手段】 鏡21の側方にはランプケース101が
設けられている。同ランプケース101内には、可視光
ランプ103と、紫外線ランプ102が配置されてい
る。さらに、紫外線を反射して鏡21の面に向けるリフ
レクタ105を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紫外線励起親水性
表面等の面に紫外線を照射する装置に関する。また、該
表面等の面に紫外線を照射するとともに、該表面の近傍
を照明する紫外線照射装置に関する。さらに、防曇性や
防汚性を発揮する紫外線励起親水性表面と、該面を励起
するための紫外線ランプを備えた装置に関する。特に
は、対象面に紫外線を効率的に照射できるように、ある
いは周りに紫外線があまり出ないように改良を加えた紫
外線照射装置、並びに、そのような紫外線照射装置を有
する鏡装置等に関する。さらには、当該装置等に好適な
ランプに関する。
【0002】
【従来の技術】窓ガラス、鏡などに生じる曇りは、微少
水滴がその表面に付着し、水滴で光が乱反射することに
よって発生する。このような曇りを防止する防曇技術と
して代表的なものは、ガラス表面を露点以上の温度に保
つ方法である。そのために、ガラスに発熱体を装着した
り、温風をガラス表面に吹きつけたりしている。しかし
この方法は、広い面積に渡って発熱させるか、もしくは
温風を吹きつける必要があり、装置が高価になるととも
にエネルギ消費も多い。
【0003】一方、本出願と同一出願人による特開平9
−56549号には、表面に防曇性を発揮する光半導体
層を有し、かつこの光半導体層の存在に起因する二重像
や鏡面の暗化といった鏡像の劣化を防止するような配慮
のなされた防曇性鏡が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、鏡表面の防曇
性や防汚性を維持するには、鏡表面に適宜紫外線を当て
て、光半導体層を励起状態としておく必要がある。本発
明は、超親水性鏡等の表面に紫外線を効果的に照射で
き、かつ周りに紫外線があまり出ない紫外線照射装置及
びそれを有する鏡等を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】上
記課題を解決するため、本発明の第1態様の紫外線照射
装置は、ある面に、該面の側方から紫外線を照射する装
置であって; 紫外線ランプと、 該紫外線ランプを内
蔵するランプケースと、を備え; 該ランプケースが、
上記面に向かう紫外線を通し、該面に対向する方向への
紫外線をカットすることを特徴とする。
【0006】ここで、“紫外線をカットする”とは、紫
外線を吸収・反射・散乱・減衰させる等の紫外線を遮蔽
するか、あるいは通過する光量を落とすことを意味す
る。紫外線をカットする具体的な手段としては、透光性
の板に紫外線を選択的に吸収・反射・散乱する物質を塗
布又は混合することが好ましい。側方とは面の端の方か
らという意味であって、上下方向を含む意味である。
【0007】本発明の第2態様の紫外線照射装置は、あ
る面に、該面の側方から紫外線を照射する装置であっ
て; 紫外線ランプと、 該紫外線ランプを内蔵するラ
ンプケースと、を備え; 該ランプケースに、紫外線を
反射して上記面に向けるリフレクタが設置されているこ
とを特徴とする。上記リフレクタにより、より効率的に
紫外線を対象面に当てることができる。なお、上記第1
態様及び第2態様の特徴の双方を具備することが好まし
い。
【0008】本発明の照明装置は、ある面に、該面の側
方から紫外線を照射するとともに、該面の近傍を可視光
照明する装置であって; 上記面の側方に配置された可
視光ランプと、 該可視光ランプの該面から離れた側に
配置された紫外線ランプと、両ランプを内蔵するランプ
ケースと、 該ランプケースに配置された、紫外線を反
射して上記面に向けるリフレクタと、 該ランプケース
に配置された、上記面に対向する方向への紫外線をカッ
トする紫外線カット板と、 を具備することを特徴とす
る。
【0009】紫外線ランプはランプケースの奥にあるた
め、またカット板があるため面の手前にはあまり出てい
ない。また、紫外線ランプから放射された紫外線はリフ
レクタで反射されて有効に対象面に照射される。一方、
可視光は、ランプケースの手前側にあるため、面の手前
にも十分に照射される。上記紫外線照射の対象となる面
の好適な一例として、鏡やショウケース等の表面に形成
された紫外線励起親水性表面を挙げることができる。
【0010】さらに、本発明のランプは、 少なくとも
一部が透光性部材からなる管体の内部に紫外線放射部を
備えるランプにおいて、 前記管体表面に、異なる光学
的特性を示す複数種の部材及び/又は組成物を配置した
ことを特徴とする。
【0011】ここで、紫外線放射部は、放電によりラン
プ内部の組成物を励起して、組成物が基底状態に戻る際
の発光を利用するのが一般的である。しかし、放電によ
らず、ランプ内に変動電界又は変動磁界を印加すること
によることも可能である。透光性部材は、ガラスが一般
的であるが、樹脂等でも良い。光学的特性は、蛍光、反
射、吸収、透過、収束、拡散等を指す。部材は、金属、
ガラス、樹脂等、原料は問わないが形のある物を指す。
組成物とは、粉体、スラリー等の不定形の物質をもとに
前記管体表面に定着させて用いた場合を指す。管体は、
気密性のランプ本体であってもよいし、気密性のないラ
ンプケースのようなものでもよい。
【0012】前記組成物の好適なものは、放射スペクト
ルの異なる蛍光剤である。放射スペクトルの異なる蛍光
剤として、例えば、可視光の蛍光剤と紫外線の蛍光剤と
を配置することにより、ある部分は可視光発光し、ある
部分は紫外線発光することになる。場合によっては、可
視光でも色温度の異なる蛍光剤を配置し、照明効果を上
げることもできる。
【0013】本発明の1態様のランプは、前記紫外線放
射部が放電により紫外線放射するものであり、前記異な
る光学的特性を示す複数種の部材及び/又は組成物の配
置が、放電との直交断面においてなされている。放電
は、一般的には一対の電極を設けて、電極間でなされ
る。この放電とのどの直交断面においても、異なる光学
的特性を示す部材及び/又は組成物を同一に分布させる
ことができる。
【0014】本発明の他の態様のランプは、前記紫外線
放射部が放電により紫外線放射するものであり、前記異
なる光学的特性を示す複数種の部材及び/又は組成物の
配置が、放電方向においてなされている。この場合に放
電方向で配置するというのは、例えば、放電路の中央部
と端部で蛍光管壁に異なる光学的特性を示す部材及び/
又は組成物を配置することである。
【0015】本発明のランプにおいては、異なる光学的
特性を示す複数種の部材及び/又は組成物の配置に応じ
て外観が異なることが好ましい。あるいは、前記異なる
光学的特性を示す複数種の部材及び/又は組成物を適正
に位置合わせができる形状を備えることが好ましい。こ
こで、外観とは、形状あるいは、グラフィックを指す。
例えば、蛍光管内壁の異なる光学的特性を示す部材の配
置と蛍光管の端子または、蛍光管ホルダーの位置を合わ
せる。蛍光管外部に印を描く、突起を設ける等を意味す
る。
【0016】以下、図面を参照しつつ説明する。図1
は、本発明の1実施例に係る鏡装置の基本的構成を示す
平面断面図である。この鏡装置1は、鏡本体21と、そ
の側辺部に沿って上下に延びるように設けられたランプ
ケース11とを備える。鏡本体21の表面には後述する
方法により親水性光半導体膜がコーティングされてい
る。ランプケース11内には、紫外線ランプ19が備え
られている。ランプケース11は、その背裏面部にケー
ス本体13を配し、手前側(鏡21の面に対向する方
向、使用者3側)の面には紫外線カット板15を配し、
鏡本体21側には透光板17を配してある。したがっ
て、紫外線ランプ19から出る紫外線は、鏡本体21に
は当るが使用者3にはあまり当たらない。
【0017】ここで透光板17の材料例としては、紫外
線吸収剤(セリア、炭酸カルシウム、酸化鉄等)を含ま
ないアクリル樹脂等を挙げることができる。また、紫外
線カット板の材料例としては、紫外線吸収剤入りのアク
リル樹脂や、TiO2 顔料入りのコーティングを施した
アクリル樹脂等を利用できる。また、鏡21の表面に施
したのと同様の親水性光半導体コーティングも紫外線吸
収用として利用できる。この場合、ランプケースに防汚
性が付与され、美観を維持できる。なお、透光板17の
表面にも100nm程度の薄い親水性光半導体コーティ
ンを施すことも好ましい。この場合、紫外線の透過量は
ほとんど低下させることはなく、透光板17への汚れ付
着を防止でき、かえって紫外線照射量の低下を防止でき
る。なお、このような薄い膜は光半導体スラリーへの浸
漬1回で得られる。
【0018】光半導体を励起して親水性を発揮させるに
は、光半導体に紫外線を当てる必要がある。特に屋内に
おいては、親水性の面を有する鏡等に紫外線源を付加
し、光半導体塗布面に人為的に紫外線を照射する必要が
ある。この紫外線としては通常380nm以下の波長のも
のが使われ、波長が320nm以上であれば人体に必ずし
も危険ではないと言われている。しかし、使用者への心
証を考えた場合、使用者側へはなるべく照射されないよ
うにすべきである。
【0019】したがって、図1の鏡装置1においても、
紫外線ランプ19から前面の使用者3側へは紫外線をカ
ットする処理をランプケース11に対して施す。この処
理としては、例えば材料自体に紫外線吸収作用を持たせ
る方法、塗料による方法、表面を粗らす等の表面の物理
的処理による方法など、いかなる方法でも良い。表面粗
らしは、ケース板の内外面いずれに対しても行える。こ
れにより鏡の使用者側への紫外線照度を減らし、使用者
の安全性が確保できる。
【0020】さらに、ランプケースに紫外線を反射する
ような処理を施しても良い。その場合には反射した紫外
線が最終的には鏡側に照射され、紫外線の有効利用を図
ることができる。また、紫外線をカットしなくても、拡
散処理を行い、光を散乱させることでも、使用者へ当た
る紫外線照度を低下させる効果がある。これらの紫外線
カット処理は、可視光ランプ併設時には可視光ランプの
光の輝度を適度に調節(和らげる)する役割も有する。
【0021】紫外線ランプから放射される紫外線の一部
は、鏡面の光半導体面に照射され、残りはランプケース
他が吸収、もしくは鏡前面の空気中に放射される。この
時光半導体面に照射される割合をなるべく高くし、かつ
使用者側への洩れが少なくなるよう設計することが必要
であり、リフレクタを用いることにより、それを実現す
ることができる。
【0022】図2は、本発明の1実施例に係る紫外線反
射用リフレクタを有するランプケースの詳細を示す平面
断面図である。このランプケース31内には、紫外線ラ
ンプ41と可視光ランプ43の2本が配置されている。
紫外線ランプ41は、可視光ランプ43より鏡本体21
から離れた側に置かれている。
【0023】ランプケース31の前面は、鏡本体21か
ら離れた部分の遮光板33と、鏡本体21寄りの部分の
半透光板35からなる。遮光板33は紫外線も可視光も
遮断する。半透光板35は、紫外線吸収剤を含むアクリ
ル樹脂等からなり、紫外線はカットするが可視光は通過
する。ランプケース31の鏡本体21寄りの側面は、透
光板37からなり、紫外線及び可視光を通す。ランプケ
ース31の背裏面部には、リフレクタ39が設けられて
いる。図中AXは、リフレクタ39の幾何軸(光軸)を
示す。このリフレクタ39は、紫外線ランプ41からの
紫外線、及び、可視光ランプ43からの可視光を反射す
る。リフレクタ39の形状は、紫外線ランプ41からの
紫外線を反射して鏡本体21方向に向けるものであるこ
とが好ましい。図2(B)中において、線VL1 からV
2 の間(角α)が可視光照射範囲を示し、UV1 〜U
2 の間(角β)が紫外線照射範囲を示す。
【0024】図3は、望ましいリフレクタの形状例につ
いて説明するための平面図である。この例では、鏡本体
21の左右の側辺に沿って上下に延びるリフレクタ5
1、51′及び紫外線ランプ53、53′が備えられて
いる。リフレクタ51の形状としては、上記の目的を達
するものであればどのようなものでも構わないが、例え
ば断面形状が放物線形、楕円形が使用可能である。これ
らは、楕円、放物線として数学的に決定される曲線(あ
るいは類似の曲線)の一部を用いたものである。このと
き紫外線ランプ53はその焦点付近に置くのが良い。放
物線形の場合、その焦点にランプを置けば、放射された
光は放物線形上のリフレクタに反射後、平行光となりリ
フレクタ光軸方向に照射され、鏡21の面に均一に紫外
線を当てることができる。
【0025】楕円形の場合は、図3に示すように、その
第一の焦点にランプ53、53′を置けば、放射された
光は楕円形状のリフレクタ51、51′に反射後、第二
の焦点55に集光する(第一焦点53、53′と第二焦
点55を結ぶ線が光軸)。なお、本例では、ランプ5
1、51′から離れた、ランプからの直接光による紫外
線照度が得にくい鏡本体21の中心付近に、両リフレク
タ51、51′の第二焦点を配置している。光を光半導
体面のある特定の部分に集中して照射する必要のある場
合、楕円形のリフレクタ51の焦点付近に紫外線ランプ
を配置すると都合がよい。
【0026】より一般的には、光軸を鏡本体21の光半
導体塗布面方向に設計することにより、反射光はすべて
鏡本体21方向に放射され、鏡使用者側に洩れることが
なく、安全性が高まる。また、同時に、このようなリフ
レクタを用いることにより、光の有効利用が図れる。焦
点に置く紫外線ランプの大きさは、なるべく小さい方が
計算と良く一致するので良い。焦点の位置は、リフレク
タ形状に合わせて自由に設計できるが、リフレクタによ
り近く置けばランプが外部から見えにくくなり、デザイ
ン上好ましい。
【0027】また、計算上リフレクタ51、51′の軸
の方向は、光半導体面の最も照度が低くなると思われる
部分に合わせるのが、照度が均一になるので良い。例え
ば図3のように鏡本体21の両側面にランプ53、5
3′を配置する場合、ランプ53、53′から最も遠い
中心付近の照度が最も低くなりやすい。したがって、リ
フレクタ51、51′の光軸AX、AX′を、鏡本体2
1の中心に向けるのが良い。しかし、実際にはランプ5
3、53′の大きさがあるため、特にランプの大きさが
大きくなるにしたがって、軸を鏡本体の中心から反リフ
レクタ側の遠い方向にずらした方が、中心部分の照度は
得られやすくなる。
【0028】図4は、紫外線ランプ及び可視光ランプの
双方を有する場合の照明装置の実施例の平面図である。
図中には、紫外線ランプ61、71、81及び可視光ラ
ンプ63、73、83、さらにリフレクタ65、75、
85が示されている。
【0029】リフレクタ65、75、85の形状につい
ては特に制限はないが、上記実施例と同様に放物線形、
楕円形を用いることができる。紫外線ランプ61、7
1、81は、リフレクタの焦点付近に配置することが望
ましい。可視光ランプ63、73、83の配置位置につ
いては、可視光は鏡本体21の面よりも前面の使用者側
に照射される方が良いので、焦点から鏡本体21側に離
した位置に置くのがよい。そうすれば、図4(A)に示
すように、リフレクタ曲面の反射により使用者側に光を
より多く照射可能である。また、可視光ランプは紫外線
の経路をはずし、紫外線を遮光しない位置に配置するこ
とが望ましい(図4(B)の可視光ランプ73′)。し
かし、それができない場合は、光軸上に可視光ランプ7
3を配置することで遮光度合いを低減することができ
る。この場合、鏡本体21へはリフレクタ75から反射
した光が主として照射される。さらに図4(C)に示す
ように、前面のランプカバー87、87′の近くに可視
光ランプ83を配置すれば使用者側から見たときの輝度
が高くなり、より好ましい。なお、手前側のカバー87
は可視光は通し紫外線は遮断する。鏡側のカバー87′
は両方を通す。
【0030】紫外線を光半導体に照射する場合、限られ
た光量を有効利用し、なるべく光半導体の活性を高めた
いという要求がある。そのため、鋭意研究を重ねた結
果、触媒活性に照射角の角度依存性があることが分かっ
た。すなわち、図5に示すように、表面に光半導体膜9
5を有する鏡93に紫外線を当てる場合、該鏡面の法線
からある角度傾けて光を当てた方が効果が高いことが分
った。
【0031】その理由については、必ずしも明らかでは
ないが、次の二つの理由によるものと思われる。 (1)光半導体層の膜厚を変えて紫外線を照射した実験
から、光半導体による防曇・防汚効果は、膜厚が厚いほ
ど良いという結果が得られている。そのようになる理由
は、図6に示すように、斜めから照射すると垂直に入射
した場合に比べて光半導体膜を透過する光路長を長くと
ることができるためと考えられる。
【0032】(2)通常汚れが付着している部分の光半
導体には光が当たりにくい。しかし、図7に示すよう
に、斜めに光を照射した場合、光半導体膜95を通過し
た光が、鏡93の反射面99で反射光として戻り、汚れ
101の裏側に光が回り込めるためと考えられる。な
お、図7中で、符号97は鏡の基体となるガラスであ
る。
【0033】定量的な試験結果について、図8及び図9
のグラフを参照しつつ説明する。まず、試験サンプルの
作製方法について説明する。10cm×5cmサンプル鏡5
枚に光半導体を塗布後150℃で乾燥し、光半導体層を
形成した。このとき光半導体には、二次粒子径20〜3
0nmの二酸化チタンを用い、二酸化チタンと二酸化珪素
の重量比が8:2になるよう調整し使用した。 より具
体的には、次のようにして、光半導体(光触媒)を含有
する高分子塗料を鏡の表面に被覆した。塗料の塗膜形成
要素が光触媒の光酸化作用によって劣化するのを防止す
るため、塗膜形成要素としてシリコーンを選んだ。より
詳しくは、アナターゼ型チタニアゾル(日産化学、TA
−15)と“グラスカ”(日本合成ゴム製の塗料用組成
物)のA液(シリカゾル)を混合し、エタノールで希釈
後、さらに“グラスカ”のB液(トリメトキシメチルシ
ラン)を添加し、チタニア含有塗料用組成物を調整し
た。この塗料用組成物を鏡の表面に塗布し、150℃の
温度で硬化させ、アナターゼ型チタニア粒子がシリコー
ン塗膜中に分散された光触媒膜を形成した。
【0034】これら5枚のサンプルの作製後、同一条件
で紫外線を照射し初期化を行い、初期化後に水の接触角
を測定した。次に、これらのサンプルを浴室壁面に高さ
50cmで固定し、4人/日で1週間サンプルの前で洗
髪、体を洗浄してもらった。1週間後に水の接触角を測
定した。その後、さらに351nmを中心波長とする紫外
線を、それぞれのサンプルに照射角(図5の角度θ)が
5度、25度、45度、70度、85度で、触媒面の照
度が同一の条件(照度50μw/cm2 )で15時間照射し
た。そして、照射後に、再度水の接触角を測定した。こ
の時の接触角変化を図8に示す。図8に示すように、初
期段階では5度未満であった接触角が、1週間入浴後に
は25度以上となった。しかし、上記紫外線照射後はほ
ぼ25度以下となった。
【0035】この1週間入浴後かつ紫外線照射後の接触
角を、照射角を横軸としてプロットし直したのが図9
(A)のグラフである。一方、図9(B)のグラフは、
光半導体に、二次粒子径40〜50nmの二酸化チタンを
用い、上記同様に調整し、同様にして測定したものであ
る。
【0036】水の接触角と曇り、汚れの付着の関係は、
種々の条件により異なるが、接触角が25度以下であれ
ば、水蒸気量がある程度少ない環境では防曇効果を発揮
し、かつ汚れの付着も少ないことが分かっている。図9
における接触角25度以下の照射角の範囲は、(A)で
25度以上、(B)で60度以上である。前述のよう
に、楕円形、放物線形のリフレクタでは、その反射光
は、ほぼ光軸に平行になるので、この光軸と鏡面を所望
の角に合わせることによりその照射角を選択し、その照
射角は、図9の結果から入射角度60〜85度が好まし
い。
【0037】より具体的な装置構成を説明する。図10
は、鏡(400mm×1000mm)の長辺側両端に光源を
設置する実施例の図である。(A)は平面断面図、
(B)は正面図である。図11は、図10の実施例のラ
ンプケース内の詳細を示す平面断面図である。本実施例
においては、リフレクタ105反射面にはアルミ蒸着P
ETフィルム(PET厚み100μm 、PET側を反射
面に使用)を用い、リフレクタベース112に貼ること
で反射面を形成した。リフレクタ105の形状は楕円形
状にし、第一の焦点にランプ102を配置し、第二の焦
点が反対側の鏡本体21の端付近になるよう楕円を設計
した。図中の一点鎖線AX、AX′は両リフレクタ10
5、105′の光軸であり照射角θは約85度である。
【0038】紫外線ランプ102、102′、及び、可
視光ランプ103、103′には、、Φ3mmで長さが4
00mm、ともに出力5Wの冷陰極蛍光灯ランプを用い
た。なお、両ランプに塗布してある蛍光体は異なり、両
者ともに市販品である。冷陰極蛍光灯ランプを用いるこ
とにより以下の効果がある。 (1)ランプ径を小さくできることから、ランプケース
も小さくすることができ、装置をコンパクト化できると
共に、装置の壁面からの出っ張りが少なくなって装置の
美観が向上する。 (2)ランプ径が小さいことから、リフレクタの設計が
容易で、かつ配光効率が向上する。具体的には以下のと
おりである。 a)ランプ径が小さい(点光源の場合)と、リフレクタ
の設計が一義的に計算(設計)できる。すなわち、リフ
レクタの形状を、計算から求められる形状とほぼ同等の
形状とできる。一方、光源が大きいと、その設計には補
正を加える必要があり、その補正はほとんど経験則とな
り手間がかかる。 b)上記a)によりリフレクタを製作した場合、ランプ
径が小さい(点光源の場合)場合は、ほとんどの光を必
要な面に照射できるが、光源が大きいと、補正を加えて
リフレクタを製作したとしても、光が分散して有効に照
射できる光の量が少なくなる。 (3)寿命が延びる。一般の蛍光灯6,000時間に対
し、冷陰極管は20,000時間と3倍以上である。
【0039】ランプ固定具111は、ランプ102、1
03の両端を保持するものであり、ランプケース101
の端面に固定されている。この固定具111により、両
ランプが適切な位置、すなわち紫外線ランプ102はリ
フレクタ105の焦点に保持され、可視光ランプ103
は光軸よりやや上の、鏡寄りの位置に保持される。な
お、図10(B)に示すように、紫外線ランプ102、
102′は、鏡21の左右の側面に上下に2本ずつ、縦
に設置しており、鏡21のほぼ全面に紫外線が当たるよ
うになっている。一方、可視光ランプ103、103′
は、中段部に一本のみ設置している。手前側のアクリル
窓110は半透光板であり、乳白色の塗料を塗ってお
り、これにより紫外線が前面に出ることがなく、また可
視光線が適度な明るさになるように調節される。鏡寄り
のアクリル窓109は、表面にサンドブラスト処理が施
してあり、内部の様子が見えにくくなっている。可視光
ランプ103は紫外線ランプ102より鏡側の光軸近傍
に配置することで紫外線を遮光することを極力小さくし
てある。
【0040】アクリル窓110の位置、サイズによっ
て、紫外線の照射方向、可視光線の照射方向が決定され
るので、同窓110は安全性、デザイン性の上で非常に
重要である。本実施例では、可視光の照射方向が15〜
210度、紫外線の照射範囲が45〜90度になるよう
に、アクリル窓110の処理範囲を設定した。なお、こ
の場合の角度のとり方は、図12を参照されたい。
【0041】ランプ点灯用インバータ107(電源、入
力AC100v )は、ランプケース101の基部に収納し
た。紫外線又は可視光線の光源としてランプを使用する
場合、通常専用電源が必要である。例えば冷陰極管の場
合、100V×50、60Hzの商用電源から一度12V
直流とした後、200V、44KHz としてランプに印加
する。この電源とランプを結ぶ配線の長さが長いと、配
線の寄生容量が増してランプが点灯しにくくなったり、
漏電し易くなる等の問題がある。ランプ用電源をランプ
ケース内に設けることにより、以上の問題が解決でき、
安全で、安定したランプ点灯が可能になる。このよう
に、ランプケースに電源を内蔵することにより、AC1
00v に接続するだけで使用可能になり、設備へのラン
プケースの後付けが可能になり、取り扱いが容易にな
る。さらにランプケースの透光板アクリル窓109、半
透光板アクリル窓110、裏蓋113及び配線コード1
08部分を密閉構造とした。これにより、浴室等の湿
気、水の多い場所においても使用可能となった。
【0042】このような構成で、鏡に超親水性光半導体
をコーティングし、浴室にて入浴試験を行ったところ、
曇りの発生が少なく、また汚れも付着しにくく、防曇、
防汚の顕著な効果が認められた。なお、この際の紫外線
照射時間は5時間/日、照度は鏡中央付近で100μw/
cm2 程度であった。一方、使用者に対する紫外線照射に
ついては、鏡正面に人が立った場合を想定し、鏡面から
30cm地点の紫外線照度を測定したところ、1〜3μw
/cm2 と問題ないレベルであり、上述の配光制御、アク
リル窓の紫外線カット処理の効果が確かめられた。とこ
ろで、光触媒を塗布した面の親水性を維持するために
は、現状の材料では(40μm /cm2)×5時間/1日)
程度の紫外線照射が必要である。そのため、使用者が装
置を使用している間の紫外線照射だけでは照射時間が不
十分であり、使用していない時にも紫外線を照射する必
要がある。そこで、紫外線ランプの点灯を次のように制
御して、不足を補うことができる。 (1)毎日午前0時〜5時まで、タイマー制御により点
灯する。すなわち、夜中に点灯する。 (2)1日の内の終わりの方で使用したものが「その後
使用するものはいないだろう」と考えれば、その使用終
了時に紫外線ランプ点灯スイッチをONする。そ の後5時間経つと紫外線ランプが自動OFFする(タイ
マー制御)。(3)上記(1)(2)の点灯時間から、
その日に「使用者が装置を使用している間に紫外線を照
射していた時間」を差し引いた時間だけ照射する(タイ
マー制御+点灯時間累積制御)。
【0043】図13は、本発明の他の1実施例に係る鏡
装置を示す図である。(A)は一部断面側面図、(B)
は正面図である。図14は、図13の実施例のランプケ
ース内の詳細を示す平面断面図である。図中符号201
はランプケース、202は紫外線ランプ、203は可視
光ランプ、205はリフレクタ、207は電源、208
は配線、210はアクリル板、211はランプ固定具、
212はリフレクタベース(遮光板)、213は裏蓋で
ある。本実施例は、鏡21(400mm×1000mm)の
上部(短辺側)に、光源(ランプケース201)を鏡2
1のほぼ全幅で横に設置する例である。リフレクタ20
5は、図11の実施例と同様な方法で反射面を形成し
た。リフレクタ205の形状は楕円形状にし、第一の焦
点に紫外線ランプ202を配置し、第二の焦点が鏡下部
付近になるよう設計した。可視光ランプ203は、アク
リル窓210(手前側には紫外線カット塗料210a塗
布)にごく近い位置で、かつアクリル窓210の曲率か
ら求まる中心近傍に配置し、均一で輝度の高い可視光照
射が可能なようにしている。
【0044】アクリル窓210は、ランプケース201
の下面と手前下部を覆っている。そして、手前側には紫
外線カット塗料210aが塗布されており、可視光のみ
が透過可能である。塗料のない部分は、可視光及び紫外
線共に透過する。可視光の照射方向は、図15に示す測
り方で190度以下、紫外線の照射範囲は120度以下
になるように、アクリル窓210の手前側に、上述の紫
外線カット塗料を塗布した。一方、ランプケース201
の下面のアクリル窓210部分には、可視光及び紫外線
がほとんど低下しない程度でかつ内部が見えにくい程度
に拡散剤を含む塗料を塗布した。その他の構成は、図1
1、12の実施例と同様であるが、リフレクタ反射面形
成に用いたフィルム、紫外線ランプ、可視光ランプ等に
は、これ以外の様々なものが使用可能である。このよう
な構成で、鏡面の紫外線照度を測定したところ、配光制
御しない場合(リフレクタがない場合)と比べて、鏡下
部の照度が上がっていた。鏡正面の鏡面から30cm地点
の紫外線照度を測定したところ、やはり2〜3.5μw
/cm2と問題ないレベルで、配光制御、アクリル窓の紫
外線カット処理の効果が確かめられた。
【0045】上述の構成にて、浴室にて入浴試験を行っ
たところ、鏡21の表面の曇りの発生が少なく、また汚
れも付着しにくく、防曇、防汚の顕著な効果が認められ
た。通常汚れ付着量が多い鏡下部も、配光制御による照
度UPのため、汚れの付着が認められなかった。なお、
この際、紫外線ランプの照射時間は15時間/日、照度
は鏡の下部で20μw/cm2 であった。
【0046】図16は、本発明の他の1実施例に係る鏡
装置のランプケースの詳細を示す側面断面図である。図
中符号301はランプケース、302は紫外線ランプ、
303は可視光ランプ、305はリフレクタ、306は
リフレクタベース、307は電源、308はランプ固定
具、310はアクリル板である。図11や図14の実施
例では、両方ともランプケース裏側に裏蓋が必要であ
り、部品点数が増える、防水のためのシールが必要にな
る等の問題点があった。本実施例では、裏側まで一体の
リフレクタベース306に、リフレクタ面形成用のアル
ミリフレクタ板305をはめ込み、アクリル窓310を
かぶせる構成とした。ここでアルミリフレクタ板305
は表面を鏡面加工した厚み0.6mmのアルマイト加工品
を用いたが、他のものでも良く、できればある程度の強
度を持つものが望ましい。またその取り付けは、はめ込
みではなく接着によっても良い。このような構成とする
ことにより、ランプケースのシール箇所が少なくなると
ともにリフレクタベースでリフレクタ形状を出さなくて
も良くなるので、リフレクタベースの寸法精度があまり
必要でなくなり、製作が容易でかつ安価に作ることが可
能となった。
【0047】図17は、ランプケースと鏡の鏡への取り
付け法に関する他の構成例である。(A)は正面図、
(B)は要部の斜視図である。同図にランプケース40
1や取り付け用フレーム400の例を示した。フレーム
400を壁に取り付け、このフレーム400にランプケ
ース401、鏡(図示されず)を取り付けるようにす
る。この時フレーム400をジョイントユニット405
と接続プレート406から構成し、接続プレート406
の接続位置、及び用いるジョイント405の個数を適宜
選択することにより、鏡のサイズが違っても取り付けが
可能になり、サイズの異なる多種の鏡で使用可能にな
る。また、ランプ配線コード408をこのフレーム40
0内に配線可能なようにスペースを設けた。それによ
り、配線コード408の納まりが良くなった。フレーム
400を樹脂製とすれば、配線コード408を水から遮
蔽する効果も生じる。またジョイントユニット405の
厚みは接続プレート406部よりも厚くして、それによ
ってフレーム400全体と壁との接触面積が小さくな
り、水分、湿気等による腐食が抑えられる。以上のよう
な効果の他、このようなフレーム400を使うことによ
ってランプケース401の固定位置出しが不必要にな
り、施工性が向上する。なお図中403は鏡止めプレー
ト、407はフレーム止め穴である。
【0048】図18は、1本のランプで紫外線と可視光
を発するランプ501を用いた実施例の模式的平面図で
ある。蛍光灯はガラス管内で放電を発生させ、例えばガ
ラス管内に封入した水銀蒸気の発光により発生する25
4nmの紫外線を、同じくガラス管内表面に塗布した蛍光
体により波長変換し様々な波長の光を照射する。この蛍
光体はピーク波長が300〜800nmまで多種類存在す
るため、例えば紫外線用に351nmの蛍光体、可視光用
として435nm、530nm、670nmの蛍光体を混合し
たものを使用することにより、容易に可視光と紫外線の
両方を放射するランプを作ることができる。
【0049】例えば防汚、防曇鏡の場合、可視光照明も
併設したいという場合があり得るが、このとき、紫外線
照射と可視光照射を同一の装置で実現できれば装置の小
型化、ランプ電源個数の低減など大きなメリットが見込
める。また、その際、紫外線の光半導体以外の部分への
洩れを十分考慮する必要があるが、光半導体側には紫外
線のみ照射されるようにランプへ蛍光体を部分的に分割
塗布すると安全でコンパクトな可視光、紫外線照射装置
が実現できる。
【0050】図19は、本発明の他の1実施例に係る紫
外線照射装置であって、可視光源を除いた、紫外線光源
のみの例を示す。この場合には、可視光源を配置するス
ペースが必要でなく、リフレクタ面での可視光の反射も
考慮する必要はないので、リフレクタサイズの光軸方向
の長さをより小さくすることができ、それによりランプ
ケース全体の設計の自由度が増すメリットがある。な
お、図中において、符号601はランプ固定具、603
は紫外線ランプ、605は紫外線ランプ点灯用電源、6
07はリフレクタである。
【0051】紫外線励起超親水性を利用する場合は、紫
外線が必ず必要であるが、光半導体の感度により必要照
度が異なる。光半導体面の照度が30μw /cm2 程度以
上必要な場合、紫外線専用光源を設ける必要がある。可
視光源にも、例えば屋内照明で用いられる通常の白色蛍
光灯では、距離10cmで30μw /cm2 程度(365n
m、垂直面)放出されており、照射角にもよるが、光半
導体面の照度が10μw/cm2 以下でよい場合には、紫
外線専用光源を設けず、可視光源のみによっても良い場
合がある。
【0052】図20は、本発明の他の1実施例に係る紫
外線照射装置の模式的斜視図である。図10の実施例で
は、可視光ランプは左右1本でできるだけ鏡全体を照射
できるように、ランプはなるべく長いランプ、もしくは
本数を多くするのが照度的には望ましい。しかし、そう
するとコストが高くなってしまう。図20のように、ラ
ンプ701を、ランプの長さよりも長い透明樹脂中空円
筒703で覆うと、光が透明樹脂内を反射しながら通過
し、透明樹脂のランプのない部分も光ることが実験によ
り確かめられた。この方法によれば、一本の短いランプ
を用いて、広い範囲に渡って光らせることができる。
【0053】図21は、本発明の他の実施例に係る鏡装
置の基本的構成を示す平面断面図である。この鏡装置8
01は、鏡本体831と、その側辺部に沿って上下に延
びるように設けられたランプケース821とを備える。
鏡本体831の表面には紫外線を受けることにより親水
性を示す親水性半導体膜がコーティングされている。ラ
ンプケース821は中空の箱体であって、使用者841
の手前側に半球状に突出する拡散材配合部824が設け
られている。ランプケース821の鏡831寄りの側面
は透光部823となっている。ランプケース821の奥
側の内面にはリフレクタ部825が形成されている。
【0054】ランプケース821内の中心部には、蛍光
管811が上下に延びるように備えられている。蛍光管
811は、図22に示すように、紫外線蛍光体と可視光
蛍光体が塗られており、紫外線は透光材823を経由し
て鏡本体831に当たり、可視光は拡散材824で拡散
されて使用者841を照明として照らす。このため、鏡
は曇りにくく、汚れが付きにくくなると同時に、使用者
は自分の顔が良く見えて、使い勝手が向上する。
【0055】図22は、ランプケース821と蛍光管8
11の詳細の断面図である。蛍光管811の内壁には、
紫外線蛍光体813と可視光蛍光体812の膜が形成さ
れている。紫外線蛍光体813で放射される紫外線は直
接又はリフレクタ部825で反射し、透光材823を経
由して角度βの範囲でランプケース811より放射され
鏡本体831に当たる。リフレクタ部825は楕円の一
部分を為す形状であり、その第一焦点を蛍光管の中心
軸、第二焦点を鏡本体831の中心付近に配置してい
る。そのため、リフレクタ部825で反射する紫外線
は、蛍光管からの直接光による紫外線照度の得にくい鏡
本体831の中心に集中し、結果として、鏡本体831
の表面にはほぼ均一の照度で紫外線が放射される。
【0056】一方、可視光蛍光体812で放射される可
視光は、拡散材配合部824を経由してほぼ角度αの範
囲で使用者841を照明として照らす。拡散剤配合部8
24にはTiO2 等の拡散剤が混合されている。拡散剤
を使用する目的は、蛍光管811が使用者の目に触れて
デザイン性を損なうことを防ぐとともに、光を柔らかく
することである。
【0057】図23は、蛍光管811をリフレクタ部8
25に組み付ける様子を示す図である。蛍光管811は
両端の電極部にゴムホルダー814を備える。また、リ
フレクタ部825は、その両端部にゴムホルダー814
の断面と同一形状の穴826を備える。したがって、リ
フレクタ部825に図中の矢印の方向にゴムホルダー8
14を挿入すれば蛍光管811を保持できる。この時、
蛍光管811内の放電との直交断面において、紫外線蛍
光体813及び可視光蛍光体812とリフレクタ部82
5との位置関係が、図22に示すように蛍光管811と
ゴムホルダー814を固定してあるので、組み立て時に
は、調整が不要である。このような構成により、1本の
蛍光管811により紫外線と可視光を効率よく利用でき
る。
【0058】次に、他の実施例として、壁面の上方に設
置する照明器具に反射膜を内蔵した蛍光ランプを用いる
場合を説明する。
【0059】図24は、他の実施例の鏡装置の全体を示
したものであり、壁851の上方に蛍光ランプ852を
搭載した照明器具850を設置している。一般的には、
室内の照明として用いる場合は、照明器具850より上
方及び壁851の方向へは、光は不要である。そのた
め、断面が図25のような蛍光管を用いる。図25にお
いて蛍光管は外側がガラス管860であり、ガラス管8
60の内側の一部に金属膜861を配してある。さらに
内側には蛍光体862が塗られてあり、内部の紫外線で
励起されて発光する。金属膜861の内側の蛍光体で発
光した光は金属膜861で反射する。結果として、光は
主に図中の矢印の向きに放射されることになる。
【0060】図26は、照明器具850に蛍光ランプ8
52を取り付ける様子を示した図である。照明器具85
0には、蛍光ランプ852を固定するとともに給電する
ソケット872が取り付けてある。ソケット872には
2個の穴があり蛍光ランプ852の端部の口金871の
2本のピンを挿入することで、蛍光ランプ852は照明
器具850に取り付けられる。この時、蛍光ランプ85
2内部の金属膜861が壁851側及び天井側(図の上
方向)になるように、口金871のピンと金属膜861
の位置関係が固定されている。口金871の天井側に付
けられるべき方が色付けされている(符号874の部
分)ので上下を逆にする心配もない。なお、天井側に付
ける方の色付けは、口金871のピンに行ってもよい。
以上により、外部にリフレクタを設けることなくコンパ
クトに効率よく配光できる。
【0061】前記2例は、蛍光管内壁に、スペクトルの
異なる蛍光剤、反射膜を配したが、蛍光管外壁に配する
ことも可能である。例えば、紫外線蛍光管の外壁に可視
光を発光する蛍光剤を有するフィルムを張り付けること
により、一本の蛍光管から2種類の異なるスペクトルの
光を出せる。この場合は、蛍光管内壁で蛍光剤を塗り分
けるのに比べて処理が容易となる。
【0062】本発明の他の1側面について説明する。従
来、ランプ点灯用AC/DCコンバータはランプケース
の基部に収納されており、既存設備へのランプケースの
後付けが可能で、メンテナンスも容易であった。しか
し、ランプケース内にAC/DCコンバータを収納する
とランプケースは大きくなってしまい、装置の壁面から
の出張りが大きく、美観を損なうという問題を有する。
装置の壁面からの出張りを小さくするには、壁の裏面を
開口してランプケースを埋め込む方法があるが、壁面に
ランプケースもしくはAC/DCコンバータの大きさに
合わせた開口を設ける必要があり、手間がかかる。さら
に、設備そのものの防水性を損なう等の点から好ましい
方法ではない。また、ランプケースそのものをコンパク
ト化するために、AC/DCコンバータをランプケース
の外に出す方法もあるが、その場合AC/DCコンバー
タの防水性、メンテナンス性を満足させるAC/DCコ
ンバータの設置場所、設置方法はなかった。
【0063】したがって、設備への後付け性、メンテナ
ンス性を維持し、かつランプケースをコンパクト化し、
装置の壁面からの出張りを小さくすることで装置全体の
美観を向上させる必要がある。
【0064】この課題に対する実施例を説明する。図2
7は、この実施例に係る鏡装置を浴室ユニットに設置し
た状態を示す図である。この実施例の鏡装置900は、
AC/DCコンバータ903がランプケース901から
外に出され、別体として浴室ユニットの天井裏面に設置
されている。
【0065】この鏡装置900を設置するには、あらか
じめ、ランプケース取り付け部の壁面に配線を取り出す
小さな開口を設けておく。別体のAC/DCコンバータ
903を浴室ユニットの天井裏面に設置し、AC/DC
コンバータ903の配線907を鏡装置900の後方に
取り出す。この配線907とランプケース901の配線
909を中継コネクタ905を介して結線する。
【0066】AC/DCコンバータ903を浴室内から
隔離して設置することによりランプケースがコンパクト
化され、かつ防水性が確保できる。また、壁面に設けら
れる開口部も小さく、シール等により密閉すれば、鏡装
置自体も防水性を損ねることがない。AC/DCコンバ
ータのメンテナンスを行う際は、天井面に設けられてい
る点検用の開口部911を利用することができる。した
がって、設備へのランプケースの後付け性、メンテナン
ス性を維持し、ランプケースをコンパクト化し、装置の
壁面からの出張りを小さくすることで、装置の美観を向
上させることができる。
【0067】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、紫外線励起親水性表面等の面に紫外線を照射
する装置を提供できる。また、紫外線励起親水性表面等
の面に紫外線を照射するとともに、該表面の近傍を照明
する紫外線照射装置を提供できる。さらに、防曇性や防
汚性を発揮する紫外線励起親水性表面と、該面を励起す
るための紫外線ランプを備えた装置を提供できる。特に
は、対象面に紫外線を効率的に照射できるように、ある
いは周りに紫外線があまり出ないように改良を加えた紫
外線照射装置、並びに、そのような紫外線照射装置を有
する鏡装置を提供できる。
【0068】本発明のランプは、以下の効果を発揮す
る。対象に対して光のスペクトルや強度を選り分けるた
めに、透光性部材を有する管体の内部に紫外線放射部を
備えるランプにおいて、前記管体表面に、異なる光学的
特性を示す部材及び/又は組成物を配置すれば、外部に
別に光制御部材を配置するのに比べ、占有スペースを狭
くできる。
【0069】特に、対象に対して異なるスペクトルの光
を照射するために、蛍光ランプの透光部材表面の紫外線
照射位置に異なる発光スペクトルの蛍光体を配置すれ
ば、複数の蛍光管を使う必要がなく、効率よく配光でき
るとともに、ランプ自体とランプ点灯のための安定器の
数を減らせるので占有スペースを狭くできる。
【0070】また、光を反射させて別の方向に向ける場
合に、蛍光ランプの該当箇所に反射剤を配置すれば、外
部に反射板を設ける必要がなくなり、占有スペースを狭
くできる。さらには、ある方向へは発光させたくない場
合は、蛍光ランプの該当箇所に吸収剤を配置すれば、外
部に遮光板を設ける必要がなくなり、占有スペースを狭
くできる。同様に、蛍光ランプに収束材、拡散材を配置
すれば、外部に収束材、拡散材を設ける必要がなくな
り、占有スペースを狭くできる。
【0071】照明器具の開口部や反射板、又は光を受け
る対象となる部材の位置に合わせて、蛍光管壁に放電と
の直交断面において、異なる光学的特性を示す部材を配
置すれば、放電との直交断面では均一の配光が可能とな
る。この時、異なる光学的特性を示す部材の配置に合わ
せて、外観を異ならせることで、照明器具にこの蛍光管
を組み込んで所望の配光が容易に実現できる。
【0072】さらに、照明器具の開口部や反射板、又は
光を受ける対象となる部材の位置に合わせて、蛍光管壁
に放電方向において、異なる光学的特性を示す部材を配
置すれば、放電方向において光を選り分けられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例に係る鏡装置の基本的構成を
示す平面断面図である。
【図2】本発明の1実施例に係る紫外線反射用リフレク
タを有するランプケースの詳細を示す平面断面図であ
る。
【図3】望ましいリフレクタの形状例について説明する
ための平面図である。
【図4】紫外線ランプ及び可視光ランプの双方を有する
場合の照明装置の実施例の平面図である。
【図5】表面に光半導体膜を有する鏡に紫外線を当てる
状況を示す図である。
【図6】紫外線を光半導体膜に照射する様子を示す図で
ある。
【図7】表面に光半導体膜を有する鏡に、斜めから紫外
線を当てる状況を示す図である。
【図8】水との接触角の定量的な分析結果を示すグラフ
である。
【図9】水との接触角の定量的な分析結果を示すグラフ
である。
【図10】鏡の長辺側両端に光源を設置する実施例の平
面断面図及び正面図である。
【図11】図10の実施例のランプケース内の詳細を示
す平面断面図である。
【図12】可視光の照射範囲、紫外線の照射範囲の角度
のとり方を示す。
【図13】本発明の他の1実施例に係る鏡装置を示す図
である。(A)は一部断面側面図、(B)は正面図であ
る。
【図14】図13の実施例のランプケース内の詳細を示
す平面断面図である。
【図15】可視光の照射範囲、紫外線の照射範囲の角度
のとり方を示す。
【図16】本発明の他の1実施例に係る鏡装置のランプ
ケースの詳細を示す側面断面図である。
【図17】ランプケースと鏡の鏡への取り付け法に関す
る他の構成例であり、同図にランプケース、鏡取り付け
用フレーム例を示した。
【図18】1本のランプで紫外線と可視光を発するラン
プを用いた実施例の模式的平面図である。
【図19】本発明の他の1実施例に係る紫外線照射装置
であって、可視光源を除いた、紫外線光源のみの例を示
す。
【図20】本発明の他の1実施例に係る紫外線照射装置
の模式的斜視図である。
【図21】本発明の他の1実施例に係る鏡装置の基本的
構成を示す平面断面図である。
【図22】図21の蛍光管ランプの詳細を示す平面断面
図である。
【図23】図21の実施例の鏡装置において器具へ蛍光
ランプを組み付ける様子を示す図である。
【図24】本発明の他の1実施例に係る照明器具の基本
的構成を示す図である。
【図25】図24の蛍光管ランプの詳細を示す平面断面
図である。
【図26】図24の実施例の照明器具において、照明器
具へ蛍光ランプを組み付ける様子を示す図である。
【図26】本発明の他の1実施例に係る鏡装置を浴室ユ
ニットに設置した状態を示す図である。
【符号の説明】
1 鏡装置 3 使用者 11 ランプケース 13 ケース本体 15 紫外線カット板 17 透光板 19 紫外線ランプ 21 鏡本体 31 ランプケース 33 遮光板 35 半透光板 37 透光板 39 リフレクタ 41 紫外線ラン
プ 43 可視光ランプ 51、51′ リ
フレクタ 53、53′ 紫外線ランプ 55 第二焦点 61、71、81 紫外線ランプ 63、73、83 可視光ランプ 65、75、85 リフレクタ 91 紫外線ランプ 93 鏡 95 光半導体膜 97 ガラス 99 反射面 100 汚れ 101 ランプケース 102 紫外線ラ
ンプ 103 可視光ランプ 105 リフレク
タ反射面 107 ランプ点灯用電源 108 配線用コ
ード 109、110 アクリル窓 111 ランプ固
定具 112 リフレクタベース 113 裏蓋 191 リフレクタ 201 ランプケース 202 紫外線ラ
ンプ 203 可視光ランプ 205 リフレク
タ 207 ランプ点灯用電源 208 配線用コ
ード 210 アクリル窓 211 ランプ固
定具 212 リフレクタベース 213 裏蓋 301 ランプケース 302 紫外線ラ
ンプ 303 可視光ランプ 305 アルミリ
フレクタ板 307 ランプ点灯用電源 306 リフレク
タベース 308 ランプ固定具 310 アクリル
窓 400 フレーム 401 ランプケ
ース 403 鏡止めプレート 405 ジョイン
トユニット 406 接続プレート 407 フレーム
止め穴 408 配線コード 501 紫外線ランプ 601 ランプ固
定具 603 紫外線ランプ 605 ランプ点
灯用電源 607 リフレクタ 701 ランプ 703 中空円筒 801 鏡装置 803 使用者 811 蛍光管 812 可視光蛍
光体 813 紫外線蛍光体 814 ゴムホル
ダー 821 ランプケース 823 透光材 824 拡散材 825 リフレク
タ部 826 穴 831 鏡本体 841 使用者 850 照明器具 851 壁 852 蛍光ラン
プ 860 ガラス管 861 金属膜 862 蛍光体 871 口金 872 ソケット 874 色付け部 900 鏡装置 901 ランプケ
ース 903 AC/DCコンバータ 905 中継コネ
クタ 907、909 配線 911 点検用開
口部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年9月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例に係る鏡装置の基本的構成を
示す平面断面図である。
【図2】本発明の1実施例に係る紫外線反射用リフレク
タを有するランプケースの詳細を示す平面断面図であ
る。
【図3】望ましいリフレクタの形状例について説明する
ための平面図である。
【図4】紫外線ランプ及び可視光ランプの双方を有する
場合の照明装置の実施例の平面図である。
【図5】表面に光半導体膜を有する鏡に紫外線を当てる
状況を示す図である。
【図6】紫外線を光半導体膜に照射する様子を示す図で
ある。
【図7】表面に光半導体膜を有する鏡に、斜めから紫外
線を当てる状況を示す図である。
【図8】水との接触角の定量的な分析結果を示すグラフ
である。
【図9】水との接触角の定量的な分析結果を示すグラフ
である。
【図10】鏡の長辺側両端に光源を設置する実施例の平
面断面図及び正面図である。
【図11】図10の実施例のランプケース内の詳細を示
す平面断面図である。
【図12】可視光の照射範囲、紫外線の照射範囲の角度
のとり方を示す。
【図13】本発明の他の1実施例に係る鏡装置を示す図
である。(A)は一部断面側面図、(B)は正面図であ
る。
【図14】図13の実施例のランプケース内の詳細を示
す平面断面図である。
【図15】可視光の照射範囲、紫外線の照射範囲の角度
のとり方を示す。
【図16】本発明の他の1実施例に係る鏡装置のランプ
ケースの詳細を示す側面断面図である。
【図17】ランプケースと鏡の鏡への取り付け法に関す
る他の構成例であり、同図にランプケース、鏡取り付け
用フレーム例を示した。
【図18】1本のランプで紫外線と可視光を発するラン
プを用いた実施例の模式的平面図である。
【図19】本発明の他の1実施例に係る紫外線照射装置
であって、可視光源を除いた、紫外線光源のみの例を示
す。
【図20】本発明の他の1実施例に係る紫外線照射装置
の模式的斜視図である。
【図21】本発明の他の1実施例に係る鏡装置の基本的
構成を示す平面断面図である。
【図22】図21の蛍光管ランプの詳細を示す平面断面
図である。
【図23】図21の実施例の鏡装置において器具へ蛍光
ランプを組み付ける様子を示す図である。
【図24】本発明の他の1実施例に係る照明器具の基本
的構成を示す図である。
【図25】図24の蛍光管ランプの詳細を示す平面断面
図である。
【図26】図24の実施例の照明器具において、照明器
具へ蛍光ランプを組み付ける様子を示す図である。
【図27】 本発明の他の1実施例に係る鏡装置を浴室ユ
ニットに設置した状態を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高塩 稔 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 大島 功治 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 轟木 健太郎 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 道家 隆博 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 菊地 満 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 藤本 英史 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ある面に、該面の側方から紫外線を照射
    する装置であって;紫外線ランプと、 該紫外線ランプを内蔵するランプケースと、を備え;該
    ランプケースが、上記面に向かう紫外線を通し、該面に
    対向する方向への紫外線をカットすることを特徴とする
    紫外線照射装置。
  2. 【請求項2】 ある面に、該面の側方から紫外線を照射
    する装置であって;紫外線ランプと、 該紫外線ランプを内蔵するランプケースと、を備え;該
    ランプケースに、紫外線を反射して上記面に向けるリフ
    レクタが設置されていることを特徴とする紫外線照射装
    置。
  3. 【請求項3】 ある面に、該面の側方から紫外線を照射
    する装置であって;紫外線ランプと、 該紫外線ランプを内蔵するランプケースと、を備え;該
    ランプケースが、上記面に向かう紫外線を通し、該面に
    対向する方向への紫外線をカットするとともに、 該ランプケースに、紫外線を反射して上記面に向けるリ
    フレクタが設置されていることを特徴とする紫外線照射
    装置。
  4. 【請求項4】 ある面に、該面の側方から紫外線を照射
    するとともに、該面の近傍を可視光照明する装置であっ
    て;上記面の側方に配置された可視光ランプと、 該可視光ランプの該面から離れた側に配置された紫外線
    ランプと、 両ランプを内蔵するランプケースと、 該ランプケースに配置された、紫外線を反射して上記面
    に向けるリフレクタと、 該ランプケースに配置された、上記面に対向する方向へ
    の紫外線をカットする紫外線カット板と、 を具備することを特徴とする照明装置。
  5. 【請求項5】 上記ランプ用の電源が上記ランプケース
    内に設置されていることを特徴とする請求項1〜4いず
    れか1項記載の紫外線照射装置又は照明装置。
  6. 【請求項6】 上記リフレクタの光軸と、上記面の法線
    とのなす角が60〜85度であることを特徴とする請求
    項2、3又は4記載の紫外線照射装置又は照明装置。
  7. 【請求項7】 上記リフレクタが楕円形の断面形状を有
    し、 上記紫外線ランプが該楕円の第一焦点に配置されている
    ことを特徴とする請求項2、3又は4記載の紫外線照射
    装置又は照明装置。
  8. 【請求項8】 上記リフレクタの楕円形の第二焦点が、
    上記面の紫外線ランプから離れた位置に配置されている
    ことを特徴とする請求項7記載の紫外線照射装置又は照
    明装置。
  9. 【請求項9】 上記リフレクタが放物線形の断面形状を
    有し、上記紫外線ランプが該放物線形の焦点に配置され
    ていることを特徴とする請求項2、3又は4記載の紫外
    線照射装置又は照明装置。
  10. 【請求項10】 上記ランプケースの少なくとも一部
    が、透光性材料の表面を面粗しした部材からなることを
    特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載の紫外線照射
    装置又は照明装置。
  11. 【請求項11】 上記紫外線ランプが冷陰極管であるこ
    とを特徴とする請求項1〜10いずれか1項記載の紫外
    線照射装置又は照射装置。
  12. 【請求項12】 紫外線により励起されて親水性を呈す
    る表面と、 この表面に側方から紫外線を照射する紫外線ランプと、 該紫外線ランプを内蔵するランプケースと、を備え;該
    ランプケースが、上記表面に向かう紫外線を通し、該表
    面に対向する方向への紫外線をカットすることを特徴と
    する紫外線励起親水性表面を有する装置。
  13. 【請求項13】 紫外線により励起されて親水性を呈す
    る表面と、 この表面に側方から紫外線を照射する紫外線ランプと、 該紫外線ランプを内蔵するランプケースと、を備え;該
    ランプケースに、紫外線を反射して上記表面に向けるリ
    フレクタが設置されていることを特徴とする紫外線励起
    親水性表面を有する装置。
  14. 【請求項14】 紫外線により励起されて親水性を呈す
    る表面と、 この表面に側方から紫外線を照射する紫外線ランプと、 該紫外線ランプを内蔵するランプケースと、を備え;該
    ランプケースが、上記表面に向かう紫外線を通し、該表
    面に対向する方向への紫外線をカットするとともに、 該ランプケースに、紫外線を反射して上記表面に向ける
    リフレクタが設置されていることを特徴とする紫外線励
    起親水性表面を有する装置。
  15. 【請求項15】 紫外線により励起されて親水性を呈す
    る表面と、 上記表面の側方に配置された可視光ランプと、 該可視光ランプの該表面から離れた側に配置された紫外
    線ランプと、 両ランプを内蔵するランプケースと、 両ランプケースに配置された、紫外線を反射して上記面
    に向けるリフレクタと、 上記面に対向する方向への紫外線をカットする紫外線カ
    ット板と、 を具備することを特徴とする紫外線励起親水性表面を有
    する装置。
  16. 【請求項16】 上記ランプ用の電源が上記ランプケー
    ス内に設置されていることを特徴とする請求項12〜1
    5いずれか1項記載の紫外線励起親水性表面を有する装
    置。
  17. 【請求項17】 上記リフレクタの光軸と、上記表面の
    法線とのなす角が60〜85度であることを特徴とする
    請求項13、14又は15記載の紫外線励起親水性表面
    を有する装置。
  18. 【請求項18】 上記ランプケースの少なくとも一部
    が、透光性材料の表面を面粗しした部材からなることを
    特徴とする請求項12〜15いずれか1項記載の紫外線
    励起親水性表面を有する装置。
  19. 【請求項19】 上記リフレクタが楕円形の断面形状を
    有し、 上記紫外線ランプが該楕円の第一焦点に配置されている
    ことを特徴とする請求項13、14又は15記載の紫外
    線励起親水性表面を有する装置。
  20. 【請求項20】 上記リフレクタの楕円形の第二焦点
    が、上記面の紫外線ランプから離れた位置に配置されて
    いることを特徴とする請求項19記載の紫外線励起親水
    性表面を有する装置。
  21. 【請求項21】 上記リフレクタが放物線形の断面形状
    を有し、上記紫外線ランプが該放物線の焦点に配置され
    ていることを特徴とする請求項13、14又は15記載
    の紫外線励起親水性表面を有する装置。
  22. 【請求項22】 上記紫外線により励起されて親水性を
    呈する表面が鏡の表面であることを特徴とする請求項1
    2〜21記載の紫外線励起親水性表面を有する装置。
  23. 【請求項23】 上記紫外線ランプが冷陰極管であるこ
    とを特徴とする請求項12〜22いずれか1項記載の紫
    外線励起親水性表面を有する装置。
  24. 【請求項24】 少なくとも一部が透光性部材からなる
    管体の内部に紫外線放射部を備えるランプにおいて、 前記管体表面に、異なる光学的特性を示す複数種の部材
    及び/又は組成物を配置したことを特徴とするランプ。
  25. 【請求項25】 上記組成物は、放射スペクトルの異な
    る複数種の蛍光剤であることを特徴とする請求項24記
    載のランプ。
  26. 【請求項26】 前記紫外線放射部が放電により紫外線
    放射するものであり、 前記異なる光学的特性を示す複
    数種の部材及び/又は組成物の配置が、放電との直交断
    面においてなされていることを特徴とする請求項24又
    は25記載のランプ。
  27. 【請求項27】 前記紫外線放射部が放電により紫外線
    放射するものであり、 前記異なる光学的特性を示す複
    数種の部材及び/又は組成物の配置が、放電方向におい
    てなされていることを特徴とする請求項24又は25記
    載のランプ。
  28. 【請求項28】 異なる光学的特性を示す複数種の部材
    及び/又は組成物の配置に応じて外観が異なることを特
    徴とする請求項24〜27いずれか1項記載のランプ。
  29. 【請求項29】 前記異なる光学的特性を示す複数種の
    部材及び/又は組成物を適正に位置合わせができる形状
    を備えることを特徴とする請求項24〜27いずれか1
    項記載のランプ。
JP21655298A 1997-10-14 1998-07-16 紫外線照射装置、照明装置、紫外線励起親水性表面を有する装置及びランプ Pending JPH11183700A (ja)

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JP9-295014 1997-10-14
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005300654A (ja) * 2004-04-07 2005-10-27 Dainippon Printing Co Ltd パターン形成体の製造方法
JP2014163163A (ja) * 2013-02-26 2014-09-08 Toto Ltd トイレ装置
WO2016122307A1 (en) * 2015-01-29 2016-08-04 Bin Shahabadin Shazwan An intelligent sink
JP2018138756A (ja) * 2018-03-26 2018-09-06 Toto株式会社 トイレ装置

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