JPH11183107A - 差動トランスの信号処理回路 - Google Patents

差動トランスの信号処理回路

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JPH11183107A
JPH11183107A JP35161597A JP35161597A JPH11183107A JP H11183107 A JPH11183107 A JP H11183107A JP 35161597 A JP35161597 A JP 35161597A JP 35161597 A JP35161597 A JP 35161597A JP H11183107 A JPH11183107 A JP H11183107A
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JP
Japan
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voltage
differential transformer
sum
signal processing
processing circuit
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Application number
JP35161597A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Nagano
徹男 長野
Yoshimitsu Soga
好充 曽我
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡素な回路構成で温度補償機能と故障診断機
能とを持つ差動トランスの信号処理回路を提供する。 【解決手段】 差動トランス1の2つの二次側巻線4に
それぞれ接続される電圧検出器71a,71bと、これ
らの2つの検出電圧の差を求める減算器72と、前記2
つの検出電圧の和を求める加算器73と、前記差の電圧
対前記和の電圧の比から位置情報を求める位置演算部7
4と、前記和の電圧に基づいて故障診断を行う故障演算
部75とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、差動トランスが出
力する電圧信号を処理する信号処理回路に係り、特に、
簡素な回路構成で温度補償機能と故障診断機能とを持つ
差動トランスの信号処理回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】差動トランスは、被測定物により移動さ
れる可動鉄心と、その可動鉄心を励磁する一次側巻線
と、この可動鉄心の移動方向に隣合わせて並べた2つの
二次側巻線とからなり、一次側巻線への入力電圧を一定
にしておき、2つの二次側巻線に発生する二次側電圧を
比較することにより、可動鉄心の変位を検出して、被測
定物の変位(位置・距離)を測定するものである。
【0003】図4に示されるように、差動トランス1の
一次側巻線3は、可動鉄心2の位置によらず可動鉄心2
を一定に励磁するようになっている。二次側巻線4は、
可動鉄心2に重なる部分が磁束の影響を受けることによ
り、可動鉄心2の位置に依存する二次側電圧を発生する
ようになっている。二次側電圧は、可動鉄心2の位置変
化に対して直線的に変化する。そして、一方の二次側巻
線4の発生電圧が増加するとき他方の二次側巻線4の発
生電圧が減少する。従来は、両者の差をとって、この差
の電圧から位置情報を求めることにより、高精度の位置
測定を行っている。位置情報を求める方法としては、予
め実測で求めた可動鉄心の位置と発生電圧とによる較正
線に、測定した発生電圧を適用して位置情報に変換して
いる。
【0004】差動トランス1による位置測定では、2つ
の二次側巻線4の発生電圧の差から位置情報を得ている
ので、断線等によりいずれか1つの巻線から本来の発生
電圧が得られなくなると、正確な測定ができない。そこ
で、従来は、各巻線の電圧異常を検出するために、個々
の二次側巻線4に電圧異常検出手段を備えたが、そのた
めに回路構成が複雑化していた。これに対し、本出願人
は、2つの二次側巻線4の発生電圧の和をとり、和の電
圧の変動から故障を診断する方法を既に提案している。
即ち、2つの二次側巻線4の発生電圧は、可動鉄心2の
位置変化に対して一方が直線的に増加し、他方が直線的
に減少するので、和の電圧は一定であり、そこで、和の
電圧が予め定めた正常電圧から離れれば異常と判定す
る。これにより、電圧異常検出手段は1つとすることが
できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、位置情報を
得るためには前述のように2つの二次側巻線4の発生電
圧の差を求める必要があり、従って、差動トランス1の
信号処理回路には減算器が備えられている。一方、故障
診断のためには和を求める必要があるから、故障診断の
機能を持たせるには、信号処理回路に故障診断用の加算
器を付加する必要がある。このため、回路構成が複雑化
する。
【0006】また、差動トランス1には温度依存する特
性がある。即ち、二次側巻線4の発生電圧は、一次側巻
線3に対する二次側巻線4の巻線比と可動鉄心2の位置
によって変化するリアクタンスとで決まるが、二次側巻
線4の巻線数はコイル抵抗と密接な関係があり、このコ
イル抵抗は温度によって変化する。このため、温度によ
って二次側巻線4の発生電圧が変化する。
【0007】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、簡素な回路構成で温度補償機能と故障診断機能とを
持つ差動トランスの信号処理回路を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、差動トランスの2つの二次側巻線にそれぞ
れ接続される電圧検出器と、これらの2つの検出電圧の
差を求める減算器と、前記2つの検出電圧の和を求める
加算器と、前記差の電圧対前記和の電圧の比から位置情
報を求める位置演算部と、前記和の電圧に基づいて故障
診断を行う故障演算部とを備えたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基づいて詳述する。
【0010】図1に示されるように、差動トランス1
は、可動鉄心2と一次側巻線3と2つの二次側巻線4と
からなり、一次側巻線3には一定電圧を印加する交流電
圧源5が接続されている。二次側巻線の一方をA側、他
方をB側とする。A,B両側の二次側巻線4a,4bに
はそれぞれ整流及び平滑化を行う整流平滑回路6a,6
bが接続され、二次側巻線4の発生電圧を直流電圧で検
出できるようになっている。
【0011】本発明に係る1チップ信号処理回路7は、
2つの電圧検出器71a,71bと減算器72と加算器
73と位置演算部74と故障演算部75とからなる。電
圧検出器71a,71bは、A側及びB側の整流平滑回
路6a,6bに接続され、二次側巻線の発生電圧を示す
直流電圧VA ,VB を検出することができる。検出され
たこれらの信号は、2つの検出電圧の差VA −VB を求
める減算器72と、2つの検出電圧の和VA +VB を求
める加算器73とにそれぞれ送られる。また、これら減
算器72及び加算器73の出力信号は、差の電圧対和の
電圧の比から位置情報電圧VOUT 、 VOUT =(VA −VB )/(VA +VB ) を求める位置演算部74と、故障演算を行う故障演算部
75とに送られるようになっている。
【0012】信号処理回路の動作を説明する。
【0013】まず、位置情報を求める際の温度補償の動
作を説明する。
【0014】図2(a)に示されるように、横軸に可動
鉄心の位置x、縦軸に検出電圧をとると、A側検出電圧
A は右上がりの直線となり、これと対称に、B側検出
電圧VB は右下がりの直線となる。図2(b)に示され
るように、2つの検出電圧の差VA −VB は、負領域か
ら正領域にかけて急傾斜の直線となるので、位置xの変
化を敏感に検出することができる。
【0015】差動トランスの温度依存特性を考慮する
と、A側検出電圧VA は、真のA側電圧VA0に温度依存
による抵抗変化分を加えたものになる。抵抗変化分は、
温度係数αに温度Tをかけたものである。即ち、A側検
出電圧VA は、 VA =VA0(1+αT) と表すことができる。
【0016】2つの二次側巻線は同じ温度依存特性を持
ち、同じ温度環境にあるので、同じ抵抗変化分があるも
のとすれば、B側検出電圧VB は、真のB側検出電圧V
B0を用いて、 VB =VB0(1+αT) と表すことができる。
【0017】本発明にあっては、抵抗変化分αTを除去
するために、次の式を用いる。
【0018】
【数1】
【0019】これにより、位置演算部が出力する位置情
報電圧VOUT は、真のA側及びB側電圧VA0,VB0に基
づくものとなり、温度補償が達成される。位置情報電圧
OUT は、1チップ信号処理回路7よりアナログ出力さ
れる。
【0020】次に、故障診断の動作を説明する。
【0021】図3に示されるように、横軸に可動鉄心の
位置x、縦軸に検出電圧をとると、二次側巻線がともに
正常であれば、A側検出電圧VA は右上がりの直線とな
り、これと対称に、B側検出電圧VB は右下がりの直線
となり、2つの検出電圧の和VA +VB は一定レベルの
直線となる。いずれかの二次側巻線に異常がある場合、
2つの検出電圧の和VA +VB が一定レベルの直線から
外れるので、正常電圧の上下にそれぞれ異常検出レベル
を設け、この上下の異常検出レベルの範囲内ならば正
常、範囲外ならば異常と診断する。診断結果は、1チッ
プ信号処理回路7より故障信号としてアナログ出力され
る。
【0022】
【表1】
【0023】具体的な診断内容は、表1に示される。表
1の各欄には、A側検出電圧VA の高さ(高中低で表
す)、B側検出電圧VB の高さ、2つの検出電圧の和V
A +VB から正常下限電圧Kを差引いて得られる故障信
号の電圧、故障信号の意味、故障内容に関する備考が記
載されている。表1の1欄乃至3欄のように、故障信号
が所定電圧C近傍であれば正常を意味する。4欄及び5
欄のように、故障信号が負電圧であれば異常を意味す
る。6欄及び7欄のように、故障信号が所定電圧Cを大
きく超えていれば異常を意味する。
【0024】また、各欄の備考を参照すると、4欄では
A側の二次側巻線4aの短絡が判定できる。5欄ではB
側の二次側巻線4bの短絡が判定できる。6欄ではA側
の二次側巻線4aの断線が判定できる。7欄ではB側の
二次側巻線4bの断線が判定できる。このように、故障
演算の結果に応じて細部の故障内容が判断できるので、
利用者は、容易に適切な故障処置を行うことができる。
【0025】以上、説明したように、本発明の信号処理
回路は、温度補償機能と故障診断機能とを併せ持ち、測
定精度が高く信頼性に優れた信号処理回路となる。しか
も、これら2つの機能に使用される加算器が共通である
ため、回路構成が簡素である。また、各要素を1チップ
の集積回路に収容した信号処理回路は、小型になると共
に2つの電圧検出器の感度や温度依存特性が均等化され
るので、温度補償に有利である。
【0026】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
【0027】(1)温度補償機能と故障診断機能とに使
用される加算器が共通であるため、回路構成が簡素であ
る。
【0028】(2)一体の集積回路で構成したので、小
型化されると共に電圧検出器の特性が均等化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す差動トランス及びそ
の信号処理回路の回路構成図である。
【図2】変位と二次側巻線の発生電圧及び差の電圧との
関係を示す図である。
【図3】変位と二次側巻線の発生電圧及び和の電圧との
関係を示す図である。
【図4】差動トランスの構成図である。
【符号の説明】
1 差動トランス 4a,4b 二次側巻線 7 1チップ信号処理回路 71a,71b 電圧検出器 72 減算器 73 加算器 74 位置演算部 75 故障演算部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 差動トランスの2つの二次側巻線にそれ
    ぞれ接続される電圧検出器と、これらの2つの検出電圧
    の差を求める減算器と、前記2つの検出電圧の和を求め
    る加算器と、前記差の電圧対前記和の電圧の比から位置
    情報を求める位置演算部と、前記和の電圧に基づいて故
    障診断を行う故障演算部とを備えたことを特徴とする差
    動トランスの信号処理回路。
JP35161597A 1997-12-19 1997-12-19 差動トランスの信号処理回路 Pending JPH11183107A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103328986A (zh) * 2011-01-11 2013-09-25 阿尔卑斯绿色器件株式会社 电流传感器
CN103592545A (zh) * 2013-11-22 2014-02-19 国家电网公司 一种基于概率统计的变压器温升异常监测诊断方法
JP2019035653A (ja) * 2017-08-15 2019-03-07 株式会社東京精密 断線検出装置、断線検出方法、及びプローブ先端検出装置

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CN103592545A (zh) * 2013-11-22 2014-02-19 国家电网公司 一种基于概率统计的变压器温升异常监测诊断方法
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