JPH11181422A - 水中酸化性物質除去剤 - Google Patents

水中酸化性物質除去剤

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JPH11181422A
JPH11181422A JP34933797A JP34933797A JPH11181422A JP H11181422 A JPH11181422 A JP H11181422A JP 34933797 A JP34933797 A JP 34933797A JP 34933797 A JP34933797 A JP 34933797A JP H11181422 A JPH11181422 A JP H11181422A
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JP
Japan
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water
agent
aqueous solution
ionene polymer
water according
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Withdrawn
Application number
JP34933797A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Kimura
健 木村
Machiko Kazama
真知子 風間
Takao Kawaguchi
卓男 川口
Noriko Shimazaki
典子 嶋崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aquas Corp
Hitachi Ltd
Original Assignee
Aquas Corp
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 酸化性物質を除去するためのエリソルビン酸
等の還元剤を水溶液状として用いて、しかも分解し難
く、安定で保存性のよい水中酸化性物質除去剤を提供す
る。 【解決手段】 本発明の水中酸化性物質除去剤は、エリ
ソルビン酸、アスコルビン酸又はそれらの塩から選ばれ
た少なくとも1種と、ヨーネンポリマー、第四級アンモ
ニウム系カチオン界面活性剤、又はイソチアゾリン化合
物から選ばれた少なくとも1種とを、水溶液として含有
することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は用水中に存在する塩
素等の酸化性物質を除去するための薬剤組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】水道水には殺菌のために塩素を添加する
ように定められている。また、水には大気と接触するこ
とにより酸素が溶解するため、溶存酸素の形態で含有さ
れている。このような用水中の酸化性物質は、接触する
還元性物質に対する酸化力を保持しているので、例えば
ボイラ用水、冷却水、冷温水などとして用いると、金属
腐食を促進する恐れがある。そのため、用水中の塩素な
どの酸化性物質を除去する目的で、種々の還元剤が用い
られている。
【0003】こうした用水に添加する還元剤として、エ
リソルビン酸、アスコルビン酸、又はそれらの塩が用い
られることが多い。しかし使用上の便のために、これら
の薬剤を水溶液製剤として用いようとすると、保管する
間に分解して酸化性物質除去能力が次第に低下するとい
う欠点があった。しかもその分解速度は保管温度が高い
ほど速やかであるので、長期間の保管の後でも還元能力
を保持するためには、当初の還元剤の濃度を高く設計し
ておく必要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の事情において、
本発明者はエリソルビン酸等の水溶液の分解について研
究を進めた結果、特定の化合物がエリソルビン酸、アス
コルビン酸、又はそれらの塩に対する分解の抑制効果を
示すことを発見し、本発明をなすに至った。即ち本発明
は、酸化性物質を除去するためのエリソルビン酸等の還
元剤を水溶液状として用いて、しかも分解し難く、安定
で保存性のよい水中酸化性物質除去剤を提供することを
目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の水中酸化性物質
除去剤は、エリソルビン酸、アスコルビン酸、又はそれ
らの塩から選ばれた少なくとも1種と、ヨーネンポリマ
ー、第四級アンモニウム系カチオン界面活性剤、又はイ
ソチアゾリン化合物から選ばれた少なくとも1種とを、
水溶液として含有することを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の水中酸化性物質除去剤
は、主剤としてエリソルビン酸、アスコルビン酸又はそ
れらの塩から選ばれた少なくとも1種を、1〜15重量
%、好ましくは2〜10重量%の範囲で含むものであ
る。かかる主剤の濃度が上記の範囲より低いときは取扱
い薬剤量が多くなって不便であり、また上記の範囲より
高いときは水溶液調製が容易でないので、いずれも好ま
しくない。
【0007】また、本発明の水中酸化性物質除去剤にお
いて、主剤に対する安定剤として用いられるヨーネンポ
リマーは、ポリマー主鎖に第四級窒素を有するカチオン
性の高分子であり、例えばジメチルアミンとエピクロル
ヒドリンとの縮合生成物や、ポリ(ヘキサメチレンビグ
アニド)塩酸塩、ポリ〔オキシエチレン(ジメチルイミ
ニオ)エチレン(ジメチルイミニオ)エチレンジクロリ
ド〕などが挙げられるが、中でもポリ(ヘキサメチレン
ビグアニド)塩酸塩が好ましく用いられる。
【0008】同じく安定剤として用いられる第四級アン
モニウム系カチオン界面活性剤は、例えば高級アルキル
アンモニウム塩酸塩、アルキルベンジルアンモニウム塩
酸塩などが挙げられるが、中でもアルキルベンジルアン
モニウム塩酸塩、特に塩化ベンザルコニウムが好ましく
用いられる。
【0009】また、同じく安定剤として用いられるイソ
チアゾリン化合物は、例えば5−クロロ−2−メチル−
4−イソチアゾリン−3−オン、2−メチル−4−イソ
チアゾリン−3−オン、1,2−ベンゾイソチアゾリン
−3−オンなどが挙げられるが、中でも5−クロロ−2
−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンが好ましく用
いられる。主剤に対するこのような安定剤は、水溶液の
薬剤に対して0.01〜10重量%、好ましくは0.0
5〜1.0重量%の範囲で配合されるのがよい。
【0010】
【実施例】主剤の還元剤として、エリソルビン酸(ES
BA)、エリソルビン酸ナトリウム(ESBN)、アス
コルビン酸(ACBA)及びアスコルビン酸ナトリウム
(ACBN)を、主剤に組み合わせる配合剤として、ポ
リ(ヘキサメチレンビグアニド)塩酸塩(PHMB)、
塩化ベンザルコニウム(BZAC)、5−クロロ−2−
メチル−4−イソチアゾリン−3−オン(CMT)及び
2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール
(BNPD)を用いて、表1に示す重量%組成を有する
水溶液の薬剤1〜16を調製した。
【0011】
【表1】
【0012】次にこれらの薬剤1〜16をそれぞれ硝子
容器に入れて密封し、55℃の環境中で保存し、7日毎
にその1gを採取して純水約50mLで希釈し、2%メタ
燐酸10mLを加え、澱粉溶液を指示薬として0.05mo
l/L の沃素溶液で滴定して、還元剤の残留濃度を測定し
た。こうして求めたそれぞれの薬剤中の還元剤の濃度の
変化を、表2に示した。
【0013】
【表2】
【0014】これらの結果を見ると、エリソルビン酸、
アスコルビン酸、またはそれらの塩の水溶液は、ポリ
(ヘキサメチレンビグアニド)塩酸塩、塩化ベンザルコ
ニウム、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン
−3−オンなどによって、分解が抑制されるが、2−ブ
ロモ−2−ニトロプロパン−1, 3−ジオールは、逆
に分解を促進することが分かる。
【0015】
【発明の効果】本発明の水中酸化性物質除去剤は、主剤
としてエリソルビン酸、アスコルビン酸又はそれらの塩
から選ばれた少なくとも1種を含む水溶液であって、安
定剤としてヨーネンポリマー、第四級アンモニウム系カ
チオン界面活性剤、又はイソチアゾリン化合物を配合し
てなるもので、特に高温における優れた貯蔵安定性を有
する。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年1月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川口 卓男 茨城県日立市東多賀町1丁目1番1号 株 式会社日立製作所電化機器事業部多賀本部 内 (72)発明者 嶋崎 典子 茨城県日立市東多賀町1丁目1番1号 株 式会社日立製作所電化機器事業部多賀本部 内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エリソルビン酸、アスコルビン酸、又は
    それらの塩から選ばれた少なくとも1種と、ヨーネンポ
    リマー、第四級アンモニウム系カチオン界面活性剤、又
    はイソチアゾリン化合物から選ばれた少なくとも1種と
    を水溶液として含有することを特徴とする水中酸化性物
    質除去剤。
  2. 【請求項2】 ヨーネンポリマーがポリ(ヘキサメチレ
    ンビグアニド)塩酸塩である、請求項1に記載の水中酸
    化性物質除去剤。
  3. 【請求項3】 第四級アンモニウム系カチオン界面活性
    剤が塩化ベンザルコニウムである、請求項1又は2に記
    載の水中酸化性物質除去剤。
  4. 【請求項4】 イソチアゾリン化合物が5−クロロ−2
    −メチル−4−イソチアゾリン−3−オンである、請求
    項1乃至3のいずれかに記載の水中酸化性物質除去剤。
  5. 【請求項5】 エリソルビン酸、アスコルビン酸、又は
    それらの塩から選ばれた少なくとも1種を1〜15重量
    %の範囲で含有する、請求項1乃至4のいずれかに記載
    の水中酸化性物質除去剤。
  6. 【請求項6】 ヨーネンポリマー、第四級アンモニウム
    系カチオン界面活性剤、又はイソチアゾリン化合物から
    選ばれた少なくとも1種を0.01〜10重量%の範囲
    で含有する、請求項1乃至5のいずれかに記載の水中酸
    化性物質除去剤。
JP34933797A 1997-12-18 1997-12-18 水中酸化性物質除去剤 Withdrawn JPH11181422A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000072959A1 (en) * 1999-05-26 2000-12-07 Eli Lilly And Company Resins with immobilized ascorbic acid
KR20030064900A (ko) * 2002-01-29 2003-08-06 주식회사 동인스포츠 양이온성 폴리머와 양이온성 계면활성제를 이용한염소이온 제거 화장료
JP2006045080A (ja) * 2004-08-02 2006-02-16 Pola Chem Ind Inc 医薬部外品に好適な皮膚外用剤
JP2017006853A (ja) * 2015-06-19 2017-01-12 三浦工業株式会社 脱酸素剤及び脱酸素方法

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