JPH11180397A - ヘリコプタのロータブレード - Google Patents

ヘリコプタのロータブレード

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JPH11180397A
JPH11180397A JP34954697A JP34954697A JPH11180397A JP H11180397 A JPH11180397 A JP H11180397A JP 34954697 A JP34954697 A JP 34954697A JP 34954697 A JP34954697 A JP 34954697A JP H11180397 A JPH11180397 A JP H11180397A
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JP
Japan
Prior art keywords
rotor blade
rotor
helicopter
rotor blades
molding
Prior art date
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Pending
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JP34954697A
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English (en)
Inventor
Harutaro Shimizu
春太郎 清水
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TECHNO LINK KK
Original Assignee
TECHNO LINK KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロータブレードの成型精度を高めて品質が一
定なロータブレードを成型できるようにする。 【解決手段】 アルミ合金からなるロータブレード4,
5を引抜き成型によって形成し、中空構造の外皮10と、
この外皮10の上面部10Aと下面部10Bと主桁11とリブ12
とを一体化する。そして、引抜き装置から引き抜かれた
ロータブレード4,5を所定の長さに切断した後、外皮
10の内部に形成される中空部14にロータブレード4,5
より比重の重いバランスウェイト15を埋め込んでロータ
ブレード4,5の重量バランスを調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘリコプタに揚力
と推進力を与えるヘリコプタのロータブレードに関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、ヘリコプタにはエンジンによっ
て回転するメインロータによって揚力と推進力を得てい
る。このメインロータは複数のロータブレードによって
構成され、ロータブレードの回転により機体の重量を支
え航空する。このとき、ヘリコプタの機体にはメインロ
ータの回転とは逆方向のトルクが作用する。このメイン
ロータのトルクを相殺する方法として、従来から種々の
方法が知られており、たとえば機体の尾部にメインロー
タのトルクを相殺する小さなテイルロータを備え構造の
ものが一般的であるが、これ以外でも互いに逆方向に回
転させるロータブレードを上下に配した同軸反転型や互
いに逆方向に回転させるロータブレードを前後に配した
タンデム型等種々の構造のものがある。
【0003】図4を参照して従来のロータブレード50の
構造について説明する。一般にヘリコプタのロータブレ
ード50は、アルミ合金によって形成され、その構造とし
ては、例えば、骨組となる桁材51とチャンネル材52を薄
板状の外皮53で包み込んで溶接等によって一体的に接合
したものが一般的である。このため、従来のロータブレ
ード50は、それぞれ別部材の桁材51,チャンネル材52,
外皮53を接合して一体化することから、形状が複雑なロ
ータブレード50の成型時において、各部品の接合に手間
がかかるうえ、ロータブレード50の構成部品の成型精度
に誤差が生じるなどの問題があった。また、この種のロ
ータブレード50は、ロータブレード50の重量バランスを
調整するために、成型後、ロータブレード50の内部にバ
ランスウェイトを組み込むが、ロータブレード50を構成
する桁材51,チャンネル材52の成型誤差あるいはロータ
ブレード50の接合誤差などによってロータブレード50の
品質もばらついてロータブレード50の重量バランスも不
均一となるため、バランスウェイトによるロータブレー
ド50のバランス調整作業も面倒であった。
【0004】本発明は、このような課題を解決してロー
タブレードの成型作業を効率化するとともに、ロータブ
レードの成型精度を高めて品質が一定なロータブレード
を連続的に成型することができるヘリコプタのロータブ
レードを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、軽金
属材料から成るヘリコプタのロータブレードを引抜き成
型し、中空構造を成す外皮と、この外皮の上面及び下面
を連結する連結材とを一体形成するとともに、前記外皮
の内部に形成される中空部に前記ロータブレードの重量
バランスを調整するバランスウェイトを設けたものであ
る。
【0006】請求項1の構成によれば、ロータブレード
を引抜き成型することによって、中空構造の線形な外皮
と、この外皮の上面部と下面部を連結する連結材とが一
体成型され、これら接合作業が不要となる。また、ロー
タブレードは引抜き装置により一定の断面形状で引き抜
かれ、ロータブレードの成型誤差も少なく、一定品質の
ロータブレードを形成できるため、成型後のロータブレ
ードのバランス調整も容易である。
【0007】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施例を図1〜図3
を参照して説明する。図3に示すように、本実施例のヘ
リコプタ1は、機体1Aのほぼ中央部にメインロータ2
を有し、機体1Aの尾部にはメインロータ2の回転時に
生じるトルクを相殺するテイルロータ3が設けられてい
る。これらのメインロータ2とテイルロータ3はそれぞ
れアルミ合金からなるロータブレード4,5によって構
成されているが、これら各ロータ2,3のロータブレー
ド4,5は引抜き成型によって形成されている。
【0008】引抜き成型によって形成されるロータブレ
ード4,5は、図2に示すように、中空構造の線形な外
皮10と、この外皮10の上面部10Aと下面部10Bを連結す
る連結材としての主桁11とリブ12を有している。主桁11
は各ロータブレード4,5の前端寄りに位置してロータ
ブレード4,5の軸線方向に沿った円形の貫通孔13を有
している。そして、図示しない引抜き装置から引き抜か
れたロータブレード4,5を所定の長さに切断し、この
ようにロータブレード4,5を成型した後、前記外皮10
の内部に形成される中空部14にロータブレード4,5の
素材となるアルミ合金より比重の重い真鍮製のバランス
ウェイト15を埋め込んでロータブレード4,5の断面重
心をロータブレード4,5の前側からほぼ1/3に位置
するようにロータブレード4,5の重量バランスを調整
する。
【0009】以上のように、本実施例においては、アル
ミ合金から成るロータブレード4,5を図示しない引抜
き装置によって引き抜くことによって、引抜き装置のダ
イス(図示せず)を通ってロータブレード4,5が一定
の断面形状で引き抜かれる。こうして中空構造の外皮10
と、この外皮10の上面部10Aと下面部10Bを連結する主
桁11とリブ12とが一体形成された状態でロータブレード
4,5が連続的に形成される。このように、ロータブレ
ード4,5を引抜き成型することによってロータブレー
ド4,5構成する外皮10と、この外皮10の上面部10Aと
下面部10Bを連結する主桁11とリブ12とが一体化され、
ロータブレード4,5を構成する主桁11とリブ12と外皮
10との接合作業も不要である。また、引抜き装置のダイ
ス(図示せず)によりロータブレード4,5を一定の断
面形状で引き抜くことにより、ロータブレード4,5の
成型精度を高めることができ、誤差も抑制されて一定の
品質のロータブレード4,5を連続的に成型することが
できる。このように成型精度の高いロータブレード4,
5の量産化が可能となり、製造コストも安価に抑えるこ
とができる。また、ロータブレード4,5の成型誤差を
抑えることにより、成型後のロータブレード4,5自体
の重量バランスも一定となるため、成型後に行われるロ
ータブレード4,5のバランス調整も容易である。
【0010】以上、本発明の実施例について詳述した
が、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本
発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例
えば、本実施例においては、機体の尾部に設けたテイル
ロータによりメインロータの回転時に生じるトルクを相
殺したヘリコプタを示したが、メインロータを相互に逆
回転する上下一対のロータブレードで構成してメインロ
ータの回転時に生じるトルクを相殺する同軸反転型や相
互に逆回転するロータブレードを機体の前後に配したタ
ンデム型あるは機体の左右に配した並列型のヘリコプタ
等にも適用可能であり、各種のヘリコプタに適用可能で
ある。また、ヘリコプタに限らずジャイロプレーン等の
ロータブレードとして用いることが可能である。さら
に、ロータブレードの材質も引抜き成型可能な素材であ
ればアルミ合金に限るものでなく、ロータブレードの材
質や形状あるいはバランスウェイトの材質等もロータブ
レードの比重より重い素材であればよく真鍮に限るもの
ではない。
【0011】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、軽金属材
料から成るヘリコプタのロータブレードを引抜き成型
し、中空構造を成す外皮と、この外皮の上面及び下面を
連結する連結材とを一体形成するとともに、前記外皮の
内部に形成される中空部に前記ロータブレードの重量バ
ランスを調整するバランスウェイトを設けたものである
から、ロータブレードの構成各部を一体形成でき、これ
ら部品相互の接合作業を省略できるため、ロータブレー
ドの成型が容易である。また、構成各部の成型誤差もな
く、品質が一定なロータブレードの量産化が可能となる
とともに成型後のバランス調整も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すロータブレードの一部
切欠斜視図である。
【図2】同上ロータブレードの断面図である。
【図3】同上ヘリコプタの全体斜視図である。
【図4】従来例を示すロータブレードの断面図である。
【符号の説明】
1 ヘリコプタ 2 メインロータ 3 テイルロータ 4,5 ロータブレード 10 外皮 11 連結材としての主桁 12 連結材としてのリブ 14 中空部 15 バランスウェイト

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軽金属材料から成るヘリコプタのロータ
    ブレードを引抜き成型し、中空構造を成す外皮と、この
    外皮の上面及び下面を連結する連結材とを一体形成する
    とともに、前記外皮の内部に形成される中空部に前記ロ
    ータブレードの重量バランスを調整するバランスウェイ
    トを設けたことを特徴とするヘリコプタのロータブレー
    ド。
JP34954697A 1997-12-18 1997-12-18 ヘリコプタのロータブレード Pending JPH11180397A (ja)

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US6416562B1 (en) 1999-10-07 2002-07-09 Daikin Industries, Ltd. Air filter medium, air filter pack and air filter unit comprising the same, and method for producing air filter medium
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