JPH11180144A - 自動車用ドアの補強構造 - Google Patents
自動車用ドアの補強構造Info
- Publication number
- JPH11180144A JPH11180144A JP35490697A JP35490697A JPH11180144A JP H11180144 A JPH11180144 A JP H11180144A JP 35490697 A JP35490697 A JP 35490697A JP 35490697 A JP35490697 A JP 35490697A JP H11180144 A JPH11180144 A JP H11180144A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- door
- outer panel
- thermosetting
- reinforcement
- front door
- Prior art date
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- Pending
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- Lock And Its Accessories (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ドアアウターパネルの板厚を低減しても、ド
ア閉成時の剛性感や操作感が確保できる自動車用ドアの
補強構造を提供すること。 【解決手段】 自動車1のドアアウターパネル11にド
アハンドル取付用凹部17を設け、該凹部17の上方に
位置するドアアウターパネル11の裏面に熱硬化性シー
ト12を貼付し、この熱硬化性シート12の室内側の面
に熱硬化性シーラー25を塗布し、上記ドアアウターパ
ネル11のフランジ19の裏面にアウターリンフォース
13の上端部20を固着し、該アウターリンフォース1
3の下部に形成した取付面23を上記熱硬化性シーラー
25に固着し、ドア全体2を加熱することによって、ア
ウターリンフォース13をドアアウターパネル11の裏
面側に固着したこと。
ア閉成時の剛性感や操作感が確保できる自動車用ドアの
補強構造を提供すること。 【解決手段】 自動車1のドアアウターパネル11にド
アハンドル取付用凹部17を設け、該凹部17の上方に
位置するドアアウターパネル11の裏面に熱硬化性シー
ト12を貼付し、この熱硬化性シート12の室内側の面
に熱硬化性シーラー25を塗布し、上記ドアアウターパ
ネル11のフランジ19の裏面にアウターリンフォース
13の上端部20を固着し、該アウターリンフォース1
3の下部に形成した取付面23を上記熱硬化性シーラー
25に固着し、ドア全体2を加熱することによって、ア
ウターリンフォース13をドアアウターパネル11の裏
面側に固着したこと。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用ドアの補
強構造に関する。さらに詳しくは、自動車用ドアを構成
するドアアウターパネルのドアアウトサイドハンドル廻
りの剛性を向上させる補強構造に関する。
強構造に関する。さらに詳しくは、自動車用ドアを構成
するドアアウターパネルのドアアウトサイドハンドル廻
りの剛性を向上させる補強構造に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、キーを用いずにドアやトランクを
ロックをしたりロックを解除できるキーレスエントリー
システムを採用している自動車がある。このキーレスエ
ントリーシステムとは、電波や赤外線を利用したワイヤ
レス方式によってドアやトランク等のロック又はロック
の解除をしたり、ドアにキーボードを設けて暗証番号を
入力し、この番号が設定コードと一致したときのみ、ド
アやトランク等のロック又はロックの解除がなされるも
のである。
ロックをしたりロックを解除できるキーレスエントリー
システムを採用している自動車がある。このキーレスエ
ントリーシステムとは、電波や赤外線を利用したワイヤ
レス方式によってドアやトランク等のロック又はロック
の解除をしたり、ドアにキーボードを設けて暗証番号を
入力し、この番号が設定コードと一致したときのみ、ド
アやトランク等のロック又はロックの解除がなされるも
のである。
【0003】一方、上記キーレスエントリーシステムを
装備していない自動車において、キーを用いてドアをロ
ックする場合は、乗員が降車したのち、図5に示すよう
なドアアウトサイドハンドル(以下、ドアハンドルとい
う)101を引き上げず、単にドア102を閉成すれば
よいが、キーを用いずにドア102を閉成する場合は、
ドア内側のロックボタン(図示せず)をオンにした状態
で乗員が降車し、図6に示すように、親指103をドア
ハンドル101の上部のドアアウターパネル105の部
位104に押し当て、残りの指106でドアハンドル1
01を上方に引き上げながら、半ドアにならないように
多少強くドア102を閉成する。このとき、親指103
が当たる部位104がたわんで剛性感が不足したり、操
作感が劣ったりすることがある。
装備していない自動車において、キーを用いてドアをロ
ックする場合は、乗員が降車したのち、図5に示すよう
なドアアウトサイドハンドル(以下、ドアハンドルとい
う)101を引き上げず、単にドア102を閉成すれば
よいが、キーを用いずにドア102を閉成する場合は、
ドア内側のロックボタン(図示せず)をオンにした状態
で乗員が降車し、図6に示すように、親指103をドア
ハンドル101の上部のドアアウターパネル105の部
位104に押し当て、残りの指106でドアハンドル1
01を上方に引き上げながら、半ドアにならないように
多少強くドア102を閉成する。このとき、親指103
が当たる部位104がたわんで剛性感が不足したり、操
作感が劣ったりすることがある。
【0004】そこで、従来は、図7に示すように、ドア
ハンドル上部のドアアウターパネル105の裏面に熱硬
化性シート107を貼付し、ドア102を塗装したのち
焼付オーブンで加熱することにより、上記熱硬化性シー
ト107を硬化させてドアアウターパネル105の裏面
に確実に貼着させている。これによって、上述したよう
なドア閉成時の剛性感や操作感についての問題の解決を
図っている。
ハンドル上部のドアアウターパネル105の裏面に熱硬
化性シート107を貼付し、ドア102を塗装したのち
焼付オーブンで加熱することにより、上記熱硬化性シー
ト107を硬化させてドアアウターパネル105の裏面
に確実に貼着させている。これによって、上述したよう
なドア閉成時の剛性感や操作感についての問題の解決を
図っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、昨今、
コスト削減や重量軽減を図るために、ドアパネル102
等の車体パネルの板厚を下げる傾向にあり、例えば、ド
アアウターパネル105を薄くすると上記剛性感の不足
や操作感の劣りが再度顕在化して上記熱硬化性シート1
07の貼着のみでは十分対応できず、従ってドアパネル
102についてのコスト削減や重量軽減を進めることが
困難であった。
コスト削減や重量軽減を図るために、ドアパネル102
等の車体パネルの板厚を下げる傾向にあり、例えば、ド
アアウターパネル105を薄くすると上記剛性感の不足
や操作感の劣りが再度顕在化して上記熱硬化性シート1
07の貼着のみでは十分対応できず、従ってドアパネル
102についてのコスト削減や重量軽減を進めることが
困難であった。
【0006】本発明は、上記課題を解決し、ドアアウタ
ーパネルの板厚を低減しても、ドア閉成時の剛性感や操
作感が確保できる自動車用ドアの補強構造を提供するこ
とを目的とする。
ーパネルの板厚を低減しても、ドア閉成時の剛性感や操
作感が確保できる自動車用ドアの補強構造を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、自動車用ドアを構成するドアアウターパネ
ルにドアアウトサイドハンドル取付部を設け、該取付部
の上部に位置するドアアウターパネルの裏面に補強用シ
ートを貼着した自動車用ドアの補強構造において、上記
ドアアウターパネルのベルトライン部の裏面にアウター
リンフォースを配設するとともに、該アウターリンフォ
ースの下部を上記ドアアウトサイドハンドル取付部の上
端まで延設して上記補強シートに固着したことにある。
また、本発明は、ドアアウターパネルを有する自動車用
ドアであれば、フロントドアのみならず、リヤドアやバ
ックドアにも適用することができる。さらに、本発明の
別の態様は、自動車用ドアを構成するドアアウターパネ
ルにドアアウトサイドハンドル取付部を設け、該取付部
の上部に位置するドアアウターパネルの裏面に熱硬化性
シートを貼着した自動車用ドアの補強構造において、上
記熱硬化性シートの室内側の面に熱硬化性シーラーを設
ける一方、上記ドアアウターパネルのベルトライン部の
裏面にアウターリンフォースを配設し、該アウターリン
フォースの下部を上記ドアアウトサイドハンドル取付部
の上端まで延設して上記熱硬化性シーラーに固着したこ
とにある。
成するため、自動車用ドアを構成するドアアウターパネ
ルにドアアウトサイドハンドル取付部を設け、該取付部
の上部に位置するドアアウターパネルの裏面に補強用シ
ートを貼着した自動車用ドアの補強構造において、上記
ドアアウターパネルのベルトライン部の裏面にアウター
リンフォースを配設するとともに、該アウターリンフォ
ースの下部を上記ドアアウトサイドハンドル取付部の上
端まで延設して上記補強シートに固着したことにある。
また、本発明は、ドアアウターパネルを有する自動車用
ドアであれば、フロントドアのみならず、リヤドアやバ
ックドアにも適用することができる。さらに、本発明の
別の態様は、自動車用ドアを構成するドアアウターパネ
ルにドアアウトサイドハンドル取付部を設け、該取付部
の上部に位置するドアアウターパネルの裏面に熱硬化性
シートを貼着した自動車用ドアの補強構造において、上
記熱硬化性シートの室内側の面に熱硬化性シーラーを設
ける一方、上記ドアアウターパネルのベルトライン部の
裏面にアウターリンフォースを配設し、該アウターリン
フォースの下部を上記ドアアウトサイドハンドル取付部
の上端まで延設して上記熱硬化性シーラーに固着したこ
とにある。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照しながら、本発
明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明に係
る自動車用ドアの補強構造を採用した四輪自動車1を示
す側面図であり、フロントドア2及びリヤドア3の高さ
方向中央部にそれぞれフロントドアアウトサイドハンド
ル4(以下、フロントドアハンドルという)とリヤドア
アウトサイドハンドル5(以下、リヤドアハンドルとい
う)が配設されている。これらフロントドアハンドル4
とリヤドアハンドル5の上端を結ぶ略水平の線から、フ
ロントドアウィンドガラス6とリヤドアウィンドガラス
7の下端までの部位をドアベルトライン部8といい、斜
線でその範囲を示す。この図のフロントドア2を示す側
面図が図2である。
明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明に係
る自動車用ドアの補強構造を採用した四輪自動車1を示
す側面図であり、フロントドア2及びリヤドア3の高さ
方向中央部にそれぞれフロントドアアウトサイドハンド
ル4(以下、フロントドアハンドルという)とリヤドア
アウトサイドハンドル5(以下、リヤドアハンドルとい
う)が配設されている。これらフロントドアハンドル4
とリヤドアハンドル5の上端を結ぶ略水平の線から、フ
ロントドアウィンドガラス6とリヤドアウィンドガラス
7の下端までの部位をドアベルトライン部8といい、斜
線でその範囲を示す。この図のフロントドア2を示す側
面図が図2である。
【0009】図2において、フロントドア2は、上部の
フロントドアサッシ部9と、下部のフロントドア本体部
10とが一体成形されたフルプレスドアタイプであり、
このフロントドア本体部10の上部後方にフロントドア
ハンドル4が配設されている。また、フロントドアアウ
ターパネル11の裏面のうち、上記フロントドアハンド
ル4の上部には略長方形の熱硬化性シート12が貼付さ
れ、上記ベルトライン部8には略水平方向にアウターリ
ンフォース13が配設されている。上記フロントドア本
体部10は、図3に示すように、室外側のフロントドア
アウターパネル11と室内側のフロントドアインナーパ
ネル14とがその外周部で接合されており、上記フロン
トドア本体部10の上端では、これらフロントドアアウ
ターパネル11とフロントドアインナーパネル14とが
車幅方向に隔たって開口15を形成している。この開口
15内にフロントドアウィンドガラス6の下部が配設さ
れ、図示しない駆動装置によって、該フロントドアウィ
ンドガラス6が上下動するように構成されている。ま
た、上記フロントドアアウターパネル11のうち、上記
フロントドアハンドル4が配設される部位には、室内側
にへこんだフロントドアハンドル取付用凹部17が形成
されており、該凹部17内にフロントドアハンドル4の
上端18が回動可能に支持されている。
フロントドアサッシ部9と、下部のフロントドア本体部
10とが一体成形されたフルプレスドアタイプであり、
このフロントドア本体部10の上部後方にフロントドア
ハンドル4が配設されている。また、フロントドアアウ
ターパネル11の裏面のうち、上記フロントドアハンド
ル4の上部には略長方形の熱硬化性シート12が貼付さ
れ、上記ベルトライン部8には略水平方向にアウターリ
ンフォース13が配設されている。上記フロントドア本
体部10は、図3に示すように、室外側のフロントドア
アウターパネル11と室内側のフロントドアインナーパ
ネル14とがその外周部で接合されており、上記フロン
トドア本体部10の上端では、これらフロントドアアウ
ターパネル11とフロントドアインナーパネル14とが
車幅方向に隔たって開口15を形成している。この開口
15内にフロントドアウィンドガラス6の下部が配設さ
れ、図示しない駆動装置によって、該フロントドアウィ
ンドガラス6が上下動するように構成されている。ま
た、上記フロントドアアウターパネル11のうち、上記
フロントドアハンドル4が配設される部位には、室内側
にへこんだフロントドアハンドル取付用凹部17が形成
されており、該凹部17内にフロントドアハンドル4の
上端18が回動可能に支持されている。
【0010】上記フロントドア本体部10のフロントド
アアウターパネル11の上端部は、上方に屈曲したフラ
ンジ19に形成されており、該フランジ19の裏面にア
ウターリンフォース13の上端部20が、例えばスポッ
ト溶接等の慣用の手段により接合されている。これらフ
ロントドアアウターパネル11のフランジ19とアウタ
ーリンフォース13の上端部20を挟持するようにフロ
ントドアアウターウェザストリップ21が取り付けられ
ている。上記アウターリンフォース13は、剛性の向上
を図るため、断面形状が複数の段部22から形成されて
おり、その下部には、フロントドアアウターパネル11
に略平行な取付面23が形成されている。また、上記フ
ロントドアアウターパネル11の裏面に、上記凹部17
の上方角部24から上方にかけて略長方形の熱硬化性シ
ート12が貼付され、該熱硬化性シート12の室内側の
面には熱硬化性シーラー25が塗布されており、これら
熱硬化性シート12と熱硬化性シーラー25を介して上
記アウターリンフォース13の取付面23が上記フロン
トドアアウターパネル11の裏面に固着されている。こ
のように、上記アウターリンフォース13の上端部20
と下部の取付面23とがそれぞれフロントドアアウター
パネル11に確実に固着されている。
アアウターパネル11の上端部は、上方に屈曲したフラ
ンジ19に形成されており、該フランジ19の裏面にア
ウターリンフォース13の上端部20が、例えばスポッ
ト溶接等の慣用の手段により接合されている。これらフ
ロントドアアウターパネル11のフランジ19とアウタ
ーリンフォース13の上端部20を挟持するようにフロ
ントドアアウターウェザストリップ21が取り付けられ
ている。上記アウターリンフォース13は、剛性の向上
を図るため、断面形状が複数の段部22から形成されて
おり、その下部には、フロントドアアウターパネル11
に略平行な取付面23が形成されている。また、上記フ
ロントドアアウターパネル11の裏面に、上記凹部17
の上方角部24から上方にかけて略長方形の熱硬化性シ
ート12が貼付され、該熱硬化性シート12の室内側の
面には熱硬化性シーラー25が塗布されており、これら
熱硬化性シート12と熱硬化性シーラー25を介して上
記アウターリンフォース13の取付面23が上記フロン
トドアアウターパネル11の裏面に固着されている。こ
のように、上記アウターリンフォース13の上端部20
と下部の取付面23とがそれぞれフロントドアアウター
パネル11に確実に固着されている。
【0011】さらに、フロントドアウィンドガラス6の
室内側には、フロントドアインナーパネル14とインナ
ーリンフォース26が配設されている。このフロントド
アインナーパネル14は上端部が上方に屈曲したフラン
ジ27に形成され、上記インナーリンフォース26は高
さ方向中央部が段部28に形成され、その上端部29が
上記フロントドアインナーパネル14のフランジ27に
接合されている。なお、フロントドア本体部10の前部
においては、図4に示すように、熱硬化性シート12が
配設されておらず、アウターリンフォース13の取付面
23は熱硬化性シーラー25のみを介してフロントドア
アウターパネル11に固着されている。その他の構造
は、図3と同様である。
室内側には、フロントドアインナーパネル14とインナ
ーリンフォース26が配設されている。このフロントド
アインナーパネル14は上端部が上方に屈曲したフラン
ジ27に形成され、上記インナーリンフォース26は高
さ方向中央部が段部28に形成され、その上端部29が
上記フロントドアインナーパネル14のフランジ27に
接合されている。なお、フロントドア本体部10の前部
においては、図4に示すように、熱硬化性シート12が
配設されておらず、アウターリンフォース13の取付面
23は熱硬化性シーラー25のみを介してフロントドア
アウターパネル11に固着されている。その他の構造
は、図3と同様である。
【0012】上記構成を有する自動車用ドアの補強構造
の作用について以下に説明する。上記熱硬化性シート1
2及び熱硬化性シーラー25は、常温においては多少の
粘着性を有する。このため、フロントドアアウターパネ
ル11の裏面に熱硬化性シート12を貼付し、該熱硬化
性シート12の室内側から熱硬化性シーラー25を塗布
したのち、フロントドア2全体を塗装工程の焼付オーブ
ンで所定温度で所定時間加熱すると、上記熱硬化性シー
ト12及び熱硬化性シーラー25は同時に硬化し、アウ
ターリンフォース13の下部の取付面23は、これら熱
硬化性シート12と熱硬化性シーラー25を介して確実
にフロントドアアウターパネル11に固着される。な
お、上記熱硬化性シート12は、例えば温度160℃で
30分間加熱することによって硬化させることができ
る。
の作用について以下に説明する。上記熱硬化性シート1
2及び熱硬化性シーラー25は、常温においては多少の
粘着性を有する。このため、フロントドアアウターパネ
ル11の裏面に熱硬化性シート12を貼付し、該熱硬化
性シート12の室内側から熱硬化性シーラー25を塗布
したのち、フロントドア2全体を塗装工程の焼付オーブ
ンで所定温度で所定時間加熱すると、上記熱硬化性シー
ト12及び熱硬化性シーラー25は同時に硬化し、アウ
ターリンフォース13の下部の取付面23は、これら熱
硬化性シート12と熱硬化性シーラー25を介して確実
にフロントドアアウターパネル11に固着される。な
お、上記熱硬化性シート12は、例えば温度160℃で
30分間加熱することによって硬化させることができ
る。
【0013】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、自動
車用ドアを構成するドアアウターパネルにドアアウトサ
イドハンドル取付部を設け、該取付部の上部に位置する
ドアアウターパネルの裏面に補強用シートを貼着した自
動車用ドアの補強構造において、上記ドアアウターパネ
ルのベルトライン部の裏面にアウターリンフォースを配
設するとともに、該アウターリンフォースの下部を上記
ドアアウトサイドハンドル取付部の上端まで延設して上
記補強シートに固着している。このため、ドアハンドル
廻りの剛性が従来よりも更に向上し、ドアアウターパネ
ルの板厚を下げても、ドアを閉成する際に親指が当たる
ドアアウターパネルの部位がたわんで剛性感に欠けた
り、操作感が劣ったりすることがなく、更なるコスト低
減や重量軽減を図ることができる。また、ドアハンドル
廻りの剛性がさらに向上するため、ドア閉成時のドアア
ウターパネルのビビリ音が発生しなくなる。また、本発
明の別の態様では、自動車用ドアを構成するドアアウタ
ーパネルにドアアウトサイドハンドル取付部を設け、該
取付部の上部に位置するドアアウターパネルの裏面に熱
硬化性シートを貼着した自動車用ドアの補強構造におい
て、上記熱硬化性シートの室内側の面に熱硬化性シーラ
ーを設ける一方、上記ドアアウターパネルのベルトライ
ン部の裏面にアウターリンフォースを配設し、該アウタ
ーリンフォースの下部を上記ドアアウトサイドハンドル
取付部の上端まで延設して上記熱硬化性シーラーに固着
しているので、塗装工程における焼付オーブン等でドア
パネル全体を加熱して硬化させればよく、上記熱硬化性
シートと熱硬化性シーラーを固化させるための独自の設
備や作業は必要ない。さらに、設計変更によってアウタ
ーリンフォースの形状や大きさ等を変える場合でも、上
記熱硬化性シーラーを塗布する位置を変更するだけで簡
単に対応でき、コストも安価ですむ。
車用ドアを構成するドアアウターパネルにドアアウトサ
イドハンドル取付部を設け、該取付部の上部に位置する
ドアアウターパネルの裏面に補強用シートを貼着した自
動車用ドアの補強構造において、上記ドアアウターパネ
ルのベルトライン部の裏面にアウターリンフォースを配
設するとともに、該アウターリンフォースの下部を上記
ドアアウトサイドハンドル取付部の上端まで延設して上
記補強シートに固着している。このため、ドアハンドル
廻りの剛性が従来よりも更に向上し、ドアアウターパネ
ルの板厚を下げても、ドアを閉成する際に親指が当たる
ドアアウターパネルの部位がたわんで剛性感に欠けた
り、操作感が劣ったりすることがなく、更なるコスト低
減や重量軽減を図ることができる。また、ドアハンドル
廻りの剛性がさらに向上するため、ドア閉成時のドアア
ウターパネルのビビリ音が発生しなくなる。また、本発
明の別の態様では、自動車用ドアを構成するドアアウタ
ーパネルにドアアウトサイドハンドル取付部を設け、該
取付部の上部に位置するドアアウターパネルの裏面に熱
硬化性シートを貼着した自動車用ドアの補強構造におい
て、上記熱硬化性シートの室内側の面に熱硬化性シーラ
ーを設ける一方、上記ドアアウターパネルのベルトライ
ン部の裏面にアウターリンフォースを配設し、該アウタ
ーリンフォースの下部を上記ドアアウトサイドハンドル
取付部の上端まで延設して上記熱硬化性シーラーに固着
しているので、塗装工程における焼付オーブン等でドア
パネル全体を加熱して硬化させればよく、上記熱硬化性
シートと熱硬化性シーラーを固化させるための独自の設
備や作業は必要ない。さらに、設計変更によってアウタ
ーリンフォースの形状や大きさ等を変える場合でも、上
記熱硬化性シーラーを塗布する位置を変更するだけで簡
単に対応でき、コストも安価ですむ。
【図1】本発明に係る補強構造を採用した自動車用ドア
を有する四輪自動車を示す側面図である。
を有する四輪自動車を示す側面図である。
【図2】本発明に係る補強構造を採用した自動車用ドア
を示す側面図である。
を示す側面図である。
【図3】図2のA−A線による拡大断面図である。
【図4】図2のB−B線による拡大断面図である。
【図5】従来の補強構造を有する自動車用ドアを示す側
面図である。
面図である。
【図6】図5のC−C線による拡大断面図である。
【図7】他の従来例を示す拡大断面図である。
【符号の説明】 1 四輪自動車 2 フロントドア 3 リヤドア 4 フロントドアアウトサイドハンドル 5 リヤドアアウトサイドハンドル 6 フロントドアウィンドガラス 7 リヤドアウィンドガラス 8 ベルトライン部 9 フロントドアサッシ部 10 フロントドア本体部 11 フロントドアアウターパネル 12 熱硬化性シート 13 アウターリンフォース 14 フロントドアインナーパネル 15 開口 17 フロントドアハンドル取付用凹部 18 上端 19,27 フランジ 20,29 上端部 21 フロントドアアウターウェザストリップ 22,28 段部 23 取付面 24 上方角部 25 熱硬化性シーラー 26 インナーリンフォース
Claims (2)
- 【請求項1】 自動車用ドアを構成するドアアウターパ
ネルにドアアウトサイドハンドル取付部を設け、該取付
部の上部に位置するドアアウターパネルの裏面に補強用
シートを貼着した自動車用ドアの補強構造において、上
記ドアアウターパネルのベルトライン部の裏面にアウタ
ーリンフォースを配設するとともに、該アウターリンフ
ォースの下部を上記ドアアウトサイドハンドル取付部の
上端まで延設して上記補強シートに固着したことを特徴
とする自動車用ドアの補強構造。 - 【請求項2】 自動車用ドアを構成するドアアウターパ
ネルにドアアウトサイドハンドル取付部を設け、該取付
部の上部に位置するドアアウターパネルの裏面に熱硬化
性シートを貼着した自動車用ドアの補強構造において、
上記熱硬化性シートの室内側の面に熱硬化性シーラーを
設ける一方、上記ドアアウターパネルのベルトライン部
の裏面にアウターリンフォースを配設し、該アウターリ
ンフォースの下部を上記ドアアウトサイドハンドル取付
部の上端まで延設して上記熱硬化性シーラーに固着した
ことを特徴とする自動車用ドアの補強構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35490697A JPH11180144A (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 自動車用ドアの補強構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35490697A JPH11180144A (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 自動車用ドアの補強構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11180144A true JPH11180144A (ja) | 1999-07-06 |
Family
ID=18440712
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35490697A Pending JPH11180144A (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 自動車用ドアの補強構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11180144A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008201376A (ja) * | 2007-02-22 | 2008-09-04 | Fuji Heavy Ind Ltd | 車両のドアパネル構造 |
JP2020011611A (ja) * | 2018-07-18 | 2020-01-23 | スズキ株式会社 | 車両用サイドドア |
-
1997
- 1997-12-24 JP JP35490697A patent/JPH11180144A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020011611A (ja) * | 2018-07-18 | 2020-01-23 | スズキ株式会社 | 車両用サイドドア |
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