JPH11179583A - レーザ加工用マスク - Google Patents

レーザ加工用マスク

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Publication number
JPH11179583A
JPH11179583A JP9348862A JP34886297A JPH11179583A JP H11179583 A JPH11179583 A JP H11179583A JP 9348862 A JP9348862 A JP 9348862A JP 34886297 A JP34886297 A JP 34886297A JP H11179583 A JPH11179583 A JP H11179583A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
mask
processing
laser
resistance
Prior art date
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Pending
Application number
JP9348862A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Mizoe
幸生 溝江
Minoru Tanaka
稔 田中
Kenichi Sugano
憲一 菅野
Kenichi Inoue
憲一 井上
Mitsuhiko Yamaguchi
光彦 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
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Publication of JPH11179583A publication Critical patent/JPH11179583A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パターンニングされた金属膜を有するマスクを
被加工対象物上に置き、その上からレーザ光を照射する
ことによりマスク開口部の形状を被加工対象物に形成す
る加工法において、マスク上の金属膜中に吸収されその
温度上昇により発生する溶融現象に対し、その溶融現象
を改善する手段を提供する。 【解決手段】マスク上にパターンニングする金属膜を、
特性の異なる複数の金属からなる多層膜で構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マスクを用いたレ
ーザ加工技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レーザを用いて加工を行う場合、レーザ
光を直接被加工対象物に照射して加工を行う直接加工法
と被加工対象物の上に加工パターンを形成したマスクを
置き、そのマスク上からレーザ光を照射して加工を行う
マスク加工法がある。
【0003】前者に対しては、被加工対象物の切断、印
字、比較的精度要求の低い加工等に実用化されている。
高精度、微細加工の観点で見た加工法としては、後者の
マスク加工法が優れている。この場合、加工条件に対し
てレーザ耐性があり、かつ微細パターンニングを可能と
させる為のマスク開発がキーポイントとなる。
【0004】現在一般的なマスクの種類としては、メタ
ルマスク、誘電体マスク、ガラスマスク等がある。この
中で多く使われているのはメタルマスクである。但し、
微細化の観点では穴径φ50μm程度が限度である。ま
た、誘電体マスクは、誘電体膜形成時に無欠陥膜を形成
することが難しく、使用する上ではこの課題を解決する
必要がある。
【0005】ガラスマスク法は石英ガラス上にパターン
ニングされた金属膜をマスクとし、その上からレーザ光
を照射し、被加工対象物に対し加工を行うものである。
半導体や液晶製造ラインで用いられるホトマスク技術の
流用でマスクを製造できるため、微細化パターンを無欠
陥加工する方法としてはこの方法が有効である。
【0006】図1にガラスマスク法での加工概略図を示
す。マスク4の開口部を通過したレーザ光1で被加工対
象物7が加工され、石英ガラス5上にパターンニングさ
れた金属膜6によってレーザ光1が反射2・吸収3され
ることによりマスクパターン加工を被加工対象物7に行
う。
【0007】意図した加工形状を得るために選択された
レーザの種類、波長、出力、照射回数等に対し、マスク
4に要求されることは、レーザエネルギーの減衰を少な
くするために透過率の大きい石英ガラスを用いること
と、レーザ光に対する耐性のある金属膜を用いることで
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ここで金属膜上に照射
されたレーザ光はある率(透過率0とすると反射率の逆
数)で吸収される。
【0009】吸収されたレーザ光は熱エネルギーに変換
され温度が上昇する。数1に、半無限大の加工物表面に
スポット径dの一様強度のパルスレーザ光(パルス幅
t)が照射された時の表面温度Tsの近似式を示す。
【0010】
【数1】
【0011】TR:初期温度,,μ:吸収率,K:熱伝導
率,Cp:比熱,ρ:密度,,I:照射レーサ゛ハ゜ワー密度,t:ハ゜
ルス幅 上記の式より、レーザ光吸収率が大きく、熱伝導率、比
熱、密度が小さいほど温度上昇しやすいことがわかる。
【0012】加工で与えられる熱エネルギーにより金属
膜の温度が融点を超えると、金属膜は溶融(膜破壊)を
おこす。これを防止するには、被加工対象物を加工する
為のレーザ条件で与えられる熱エネルギーによる温度上
昇に耐えうる融点であること、また、温度の上昇を抑制
するため吸収率が小さく、熱伝導率が大きいことが必要
である。すなわち、求められる金属膜としては、反射
率、熱伝導率大で融点が高い金属膜が要求されることに
なる。
【0013】表1に一般的な金属の反射率と融点および
熱伝導率を示す。
【0014】
【表1】
【0015】高反射率の観点ではAl、Cr、Cu、高
融点ではCr、Cu、Al、熱伝導率ではCu、Al、
Crの順となり、金属の種類により一長一短がある。比
熱、密度については式1に表されるように積でとらえる
と2.38〜3.40となり3種とも同程度である。
【0016】ここで、ホトリソ加工で一般的に用いられ
る石英ガラスマスクには、Cr膜が用いられている。
【0017】Cr膜は反射率大で高融点であることか
ら、レーザ加工にも適用できるのではないかと考え、セ
ラミック基板上に形成したポリイミド絶縁膜(膜厚7μ
m)に対しレーザ加工を行った。使用したレ―ザ装置は
エキシマレーザ(波長308nm)で意図する形状に加
工するには、エネルギー密度が0.4J/cmイ、照射
回数が300ショット必要であるが、得られた結果は2
00ショット程度で金属膜が溶融(膜破壊)した。
【0018】
【課題を解決するための手段】この原因として、Cr膜
は反射率が比較的大きく、融点は高いが、熱伝導率が小
さいことから、数1で与えられる温度が融点を超えたた
めと考えられる。
【0019】そこで、反射率大の金属膜を1層目に置
き、その上に熱伝導率が大きい金属膜を重ねることによ
り熱を拡散させる方法すなわち、互いの長所を活用し、
レーザ耐性の向上を狙った。
【0020】
【発明の実施の形態】図2に、前述の被加工対象物であ
るポリイミド絶縁膜に、意図した加工形状が得られるレ
ーザ条件への耐性を向上させたマスクの構造及び加工概
略図を示す。
【0021】1層目を反射率が大きく融点が高いCr膜
8(膜厚0.075μm)とし、その上に熱伝導率が大
きいCu膜9(膜厚3μm)を形成、更にその上にCr
膜10(膜厚0.075μm)の3層構造とした。(但
し、Cr膜10は加工プロセス上必要となったCu膜9の
酸化防止用バリアメタルである。) この構造でのマスクダメージ評価の結果を図3に示す。
エネルギー密度が0.4J/cmイのとき3000ショ
ットでダメージを受けないことが確認できた。前述のC
r単膜でのマスクはエネルギー密度0.4J/cmイ、
200ショットでダメージを受けることに対して、エネ
ルギー密度を倍の0.8J/cmイにしても3000シ
ョットでもダメージが無く、レーザに対する15倍以上
の耐性を向上することができた。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明により、マスク上の
金属膜のレーザ耐性を向上させることが可能となった。
【0023】この意味するところは、特に石英ガラスマ
スクに適用することにより、従来ホトリソ加工に頼らざ
るをえなかったプロセスにレーザ加工への活路を与える
もので、微細パターンを高精度でありながら低コストで
形成するプロセスの構築を実現可能とさせる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ガラスマスクによるレーザ加工概略図であ
る。
【図2】 本発明の一実施の形態である多層金属膜構造
のマスク概略図及び加工概略図である。
【図3】 図2のマスクを使用したマスクダメージ評価
結果を表す図である。
【符号の説明】
1・・・・レーザ光 2・・・・反射 3・・・・吸収 4・・・・マスク 5・・・・石英ガラス 6・・・・金属膜 7・・・・被加工対象物 8・・・・Cr膜 9・・・・Cu膜 10・・・Cr膜 11・・・ポリイミド膜 12・・・セラミック基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 憲一 神奈川県秦野市堀山下1番地 株式会社日 立製作所汎用コンピュータ事業部内 (72)発明者 山口 光彦 神奈川県秦野市堀山下1番地 株式会社日 立製作所汎用コンピュータ事業部内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パターンニングされた金属膜を有するマス
    クを被加工対象物上に置き、その上からレーザー光を照
    射することにより、前記パターン形状を被加工対象物に
    形成するレーザ加工用マスクにおいて、 前記マスク上の金属膜を特性の異なる複数種の多層構造
    とすることを特徴とするレーザ加工用マスク。
JP9348862A 1997-12-18 1997-12-18 レーザ加工用マスク Pending JPH11179583A (ja)

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JP9348862A JPH11179583A (ja) 1997-12-18 1997-12-18 レーザ加工用マスク

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JP9348862A JPH11179583A (ja) 1997-12-18 1997-12-18 レーザ加工用マスク

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JPH11179583A true JPH11179583A (ja) 1999-07-06

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ID=18399896

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JP9348862A Pending JPH11179583A (ja) 1997-12-18 1997-12-18 レーザ加工用マスク

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012513904A (ja) * 2008-12-30 2012-06-21 インテル コーポレイション ワークピースにパターンを形成する方法、前記方法に使用される電磁放射線ビームを形成する方法、および電磁放射線ビームを形成するための孔
KR101200484B1 (ko) * 2012-03-21 2012-11-12 한국기계연구원 프로젝션 어블레이션용 마스크의 제조 방법

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