JPH1117957A - 画素データ処理システム - Google Patents

画素データ処理システム

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JPH1117957A
JPH1117957A JP10151494A JP15149498A JPH1117957A JP H1117957 A JPH1117957 A JP H1117957A JP 10151494 A JP10151494 A JP 10151494A JP 15149498 A JP15149498 A JP 15149498A JP H1117957 A JPH1117957 A JP H1117957A
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JP10151494A
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Warangkana Tepmongkol
ワラングカナ・テプモングコル
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HP Inc
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Hewlett Packard Co
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/409Edge or detail enhancement; Noise or error suppression
    • H04N1/4092Edge or detail enhancement

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  • Image Processing (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 図形成分の表示を劣化させることなくテキス
ト成分のエッジのぎざぎざやゆがみを除去する、画素デ
ータ処理のための低コストなシステムを提供すること。 【解決手段】 データ画素処理システム40は、画像変
化検出器42に結合された鮮鋭化ィルタ44およびハー
フトーン処理装置46を有する。画像変化検出器42
は、画像が急激に変化していると判定されたとき、画素
データストリームの一部を鮮鋭化フィルタ44に送る。
鮮鋭化フィルタ44は画素データをフィルタリングし
て、画像中の境界エッジ上のぎざぎざあるいはゆがみを
除去する。その後、画素データはハーフトーン処理装置
46に送られ、さらに処理される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画素データ処理技
術に係り、とりわけ、プリンタ、スキャナ、複写機等に
おいてテキストおよび/または図形成分(graphical co
mponents)を表わす画像の画素データ処理技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の白黒印刷においては、グレーの中
間色調は、白色の媒体上に黒いインクのみを用いて模擬
することができる。各種の既知の技術を用いて、グレー
表示が生成される。
【0003】画像中の各画素(ピクセル)またはドット
は、その画素の見え方に関する情報を提供する対応した
画素データにしたがって印刷される。画素データは、そ
の画素の相対的なグレー色を表わす「グレースケール」
または「グレーレベル」として知られるパラメータを含
む。このパラメータは、(一方の極値である黒あるいは
白を表わす)最小値および(他の極値である白あるいは
黒を表わす)最大値からのカラースケールで表現するこ
とができる。最小値および最大値の中間のグレーレベル
は、その画素がどの程度のグレーに見えるかを示す。例
えば、従来のプリンタの中には256の異なるグレーの
色調を得られるものがある。0のグレーレベルが白を表
わし、255のグレーレベルが黒を表わすものとする。
この場合、51のグレーレベルはグレーの度合が低く
(白に近く)、198のグレーレベルはよりグレーの度
合が高い(黒に近い)。
【0004】ハーフトーン処理は、グレーレベル画像デ
ータを白黒印刷に適した2レベル画像データに変換する
のに用いられる技術である。すなわち、各画素に対応す
るグレーレベルが白黒の画像データに変換され、この画
像データによってプリンタに白い媒体上への黒のドット
の塗布が指令され、所望のグレーレベルが得られる。ハ
ーフトーン処理は通常十分な数のグレーレベルを生成す
るため、オリジナルのグレーレベル画像より低い解像度
で実行される。
【0005】従来のハーフトーン処理は、誤差拡散、ラ
ンダムディザリング、順序ディザリング等(ordered di
thering)多数存在する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ハーフトーン処理は、
写真等の図形画像に用いたとき有効である。しかし、グ
レーレベルが急激に変化する画像のエッジを処理しよう
とするとき、ハーフトーン処理の問題点が生じる。グレ
ーレベルの急激な変化の最も典型的なケースは、文字の
エッジにおけるテキスト画像において発生する。文字を
構成する画素は通常非常に暗いものであり(すなわち、
一方の極値グレーレベルを有し)、文字の間の間隔は通
常非常に明るい(すなわち他方の極値グレーレベルを有
する)。このテキストにハーフトーン処理を適用する
と、テキストにぎざぎざが現われたり、ゆがんで見える
ことがある。
【0007】テキストのぎざぎざやゆがみを無くす方法
の1つに、ハーフトーン処理の代わりに従来のしきい値
技術を用いる方法がある。「しきい値」処理では、ある
画素のグレーレベルを(グレーカラースケールの中間点
等の)あるしきい値と比較する。このしきい値を超える
グレーレベルが例えば黒として用いられ、このしきい値
以下のグレーレベルは白のままとされる。しきい値処理
はぎざぎざやゆがみを無くし、鮮明なテキストのエッジ
を得られるものである。残念なことに、しきい値処理は
中間的なグレー色を排除するため図形画像の品質を大き
く低下させる。
【0008】その結果、テキストと図形との混合フォー
マットを有する画像をいかに処理するかという問題が生
じる。従来の解決法の1つに、画素データのページ全体
を走査して大量の計算を用いる方法で、テキスト成分と
図形成分とを判別するというものがある。その後、印刷
時に各成分が個別に処理され、図形成分にはハーフトー
ン処理が、テキスト成分にはしきい値技術が適用され
る。
【0009】走査および判別方法の問題点は、計算量が
膨大なことである。高価で複雑なハードウェアおよびソ
フトウェアが必要であり、計算によって処理資源の相当
な部分が消費されてしまう。この方法では、さらにデー
タページ全体およびテキスト成分と図形成分との判別に
必要な判別情報の保持に大量のメモリが必要とされる。
さらにこの方法は、画素データを即時に(on the fly)
分析する際の、リアルタイムの用途には実施することが
できない。他の問題点は、図形成分を誤ってテキスト成
分として特性記述するあるいはその逆が起こった場合
に、副作用が発生し得ることである。この副作用は図形
成分の変形として表れる。
【0010】他の従来の解決法としては、誤差拡散技術
を用いて図形成分とテキスト成分との両者を処理すると
いうものがある。しかし、この方法には計算資源の消費
が大きいこと、実施のために追加のハードウェア/ソフ
トウェアコストが生じること、メモリサイズが大きいこ
と、リアルタイムの用途には実行不可能であること等同
様な問題がある。誤差拡散法には、混合フォーマットの
画像のテキスト成分にぼけ、またはデフォーカスが生じ
るという他の問題点がある。
【0011】したがって、図形成分の表示を劣化させる
ことなくテキスト成分のエッジのぎざぎざやゆがみを除
去する、画素データ処理のための低コストなシステムお
よび/または方法が必要とされている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の一側面による画
像処理システムおよび方法では、画素データを評価して
画像の変化を検出し、画像の変化がある所定の量を超え
る場合に画素データを選択的に鮮鋭化(sharpening)す
る。その後、画素データをさらに、ハーフトーン処理あ
るいは連続階調処理を用いて処理することができる。こ
のように、画素データを選択的に鮮鋭化することによっ
て、画像の図形成分を劣化させることなくテキスト成分
を改善することができる。
【0013】本発明の他の側面による画素データ処理シ
ステムは、画素データストリームを評価し、テキストの
エッジ上に生じるもののような画像中の急激な変化を検
出する画像変化検出器を有する。ここに説明する実施形
態では、この画像変化検出器は1つの画素のデータのグ
レーレベル値および近傍の画素のデータのグレーレベル
値からグレーレベルの変化の絶対値を計算することによ
って、グレーレベルの変化を検出する。次に、このグレ
ーレベルの変化の絶対値が所定の値と比較され、その結
果はその画像が急激に変化しているかどうかを示す。例
えば、グレーレベルの変化がこの値を超える場合、その
画像は急激に変化しているものとみなされ、グレーレベ
ルの変化がこの値を超えない場合、その画像は急激に変
化していないものとみなされる。
【0014】この画素データ処理システムは、さらに画
像が急激に変化しているとき(すなわち、グレーレベル
の変化が所定の値を超えるとき)、画素データを鮮鋭化
する鮮鋭化フィルタを含む。この鮮鋭化フィルタは、画
像がゆるやかに変化しているとき(すなわち、グレーレ
ベルの変化が所定の値を超えないとき)には使用されな
い。鮮鋭化フィルタを選択的に適用することによって、
画像の図形成分を劣化させることなく、ぎざぎざやゆが
みを除去あるいは低減することによってテキストのエッ
ジ特性が改善される。
【0015】本発明の他の側面によれば、鮮鋭化フィル
タはn×1フィルタである(nは画素数)。このフィル
タをハードウェアあるいはソフトウェアで低コストに実
施して、画素データストリームをリアルタイムでチェッ
クすることができる。さらに、このフィルタはハーフト
ーン処理や連続階調処理といった既存の画像処理と容易
に組み合わせることができる。
【0016】本発明のさらに他の側面においては、鮮鋭
化フィルタに変更可能な係数群を用いて、フィルタ特性
が調整される。鮮鋭化フィルタはさらに、画素データに
基づいてこれらの係数を適応的に変更するように構成す
ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1にはプリンタ20を示し、こ
れはレーザープリンタとして図示されているが、インク
ジェットプリンタ等の他の種類のプリンタとして実施す
ることもできる。また、本発明をプリンタを例にとって
説明するが、スキャナや複写機といった印刷装置を用い
る他の製品にも用いることができる。
【0018】本発明は、画像処理用の印刷装置に用いら
れる画素データ処理システムに関する。画像はテキスト
成分あるいは図形成分のみを有する単一フォーマット、
あるいはテキスト成分と図形成分との両方を有する混合
フォーマットの形態とすることができる。画素データ処
理システムはそれらの画像の画素データを評価し、画素
間のグレーレベルの差によって示される画像の急激な変
化あるいはゆるやかな変化を判定する。このデータ処理
システムは、画像が急激に変化しているときには画素デ
ータを選択的に鮮鋭化して鮮明な境界の遷移を生成し、
画像がゆるやかに変化しているときには鮮鋭化を実行し
ない。
【0019】この画素データ処理システムは、テキスト
と図形との混合フォーマットを有する画像の処理に特に
有効である。このシステムは、画像のテキスト成分を鮮
鋭化する傾向がある。これは、テキストではそのエッジ
上での黒と白との遷移において急激なグレーレベルの変
化があるためである。一方、このシステムは、画像の図
形成分の鮮鋭化を実行しない傾向がある。これは、図形
は通常画素間でのグレーレベルの変化がゆるやかである
ためである。
【0020】この画素データ処理システムおよび方法
は、ハードウェア、ファームウェアおよび/またはソフ
トウェアで実施することができる。さらに他の画像処理
に先だって実行される前処理として、既存の画像処理シ
ステムに組み込むことができる。例えば、鮮鋭化の選択
的適用は、ハーフトーン処理あるいは連続階調処理に先
だって実行することができる。
【0021】図2には、プリンタ20において画素デー
タ処理ユニット22として実施される画素データ処理シ
ステムのソフトウェアによる実施形態を示す。画素デー
タ処理ユニット22は、処理装置24、揮発性メモリ2
6(すなわちRAM)および不揮発性のプログラムメモ
リ28(例えばROM、フラッシュ)を有する。
【0022】画素処理アプリケーション30がプログラ
ムメモリ28に記憶されており、印刷サイクル中には揮
発性メモリ26にロードされ処理装置24によって実行
される。画素処理アプリケーション30は印刷画像の生
成に用いられる画素データを処理する。画素処理アプリ
ケーション30は鮮鋭化フィルタ32およびハーフトー
ン処理34を含む。説明のためにハーフトーン処理を示
すが、連続階調処理等の他の画像処理技術を用いること
もできる。
【0023】画素データは処理装置24を介して印刷装
置に送られる。画素処理アプリケーション30は近傍画
素間のグレーレベルの差をモニターして、グレーレベル
の差がある所定のグレーレベル値を超える場合、鮮鋭化
フィルタ32を用いて画素データを選択的に鮮鋭化す
る。その後、必要であれば、画素処理アプリケーション
30はこの画素データにハーフトーン処理34を適用す
る。
【0024】図3には、画素データ処理システム40の
ハードウェアおよびソフトウェアによる代替実施形態を
示す。画素データ処理システム40は受け取った画素デ
ータストリームを評価して、画像中のグレーレベルの変
化を検出する画像変化検出器42を含む。画像変化検出
器42は近傍画素間のグレーレベルの変化の絶対値が所
定の値を超えるかどうかを判定し、それによってある境
界に沿った画素のグレーレベルが急激に変化しているか
どうかを示す。
【0025】画素データ処理システム40は、画像変化
検出器42に結合された鮮鋭化フィルタ44およびハー
フトーン処理装置46を有する。画像変化検出器42
は、画像が急激に変化していると判定されたとき、画素
データストリームの一部を鮮鋭化フィルタ44に送る。
鮮鋭化フィルタ44は画素データをフィルタリングし
て、画像中の境界エッジ上のぎざぎざあるいはゆがみを
除去する。その後、画素データはハーフトーン処理装置
46に送られ、さらに処理される。
【0026】画像変化検出器42がその画像が急激に変
化していないと判定すると、画像変化検出器42は画素
データを鮮鋭化フィルタ44を迂回して直接ハーフトー
ン処理装置46に送る。
【0027】図4には鮮鋭化フィルタ50を示し、これ
は鮮鋭化フィルタ44(図3参照)としてハードウェア
で実施するか、あるいは鮮鋭化フィルタ32(図2参
照)としてソフトウェアで実施することができる。鮮鋭
化フィルタ50はn×1フィルタである(「n」は画素
数を示す)。図示する例では、鮮鋭化フィルタ50は5
つの連続する画素の画素データを処理する5×1フィル
タである。しかし、3×1フィルタあるいは7×1フィ
ルタといった他のn×1フィルタの使用も可能である。
【0028】鮮鋭化フィルタ50は、フィルタ内の位置
「c」にある中心画素(以下「目標画素」と呼ぶ)に関
係付けられた画素データを修正する。5×1フィルタの
場合、鮮鋭化フィルタ50は目標画素の両側の2つの最
近傍画素(すなわち、フィルタ位置a、b、dおよびe
にある画素)を用いる。鮮鋭化フィルタ50は、対応す
る画素データのグレーレベル値に重み付けをするため
の、各フィルタ位置に対する係数を有する。これら重み
付け係数は、既存のグレーレベル値を、最終的な画像を
かかる画素において視覚的に鮮鋭化するような態様で修
正する。このフィルタにおいては、画素位置a、b、
c、dおよびeに対してそれぞれ係数0、−1、3、−
1および0が設けられている。
【0029】図5には、画素データP1〜P9から成る画
素データストリームへの鮮鋭化フィルタ50の適用を示
す。画素データはこのフィルタによって修正されるグレ
ーレベル値を表わす。時刻Tn-1において、鮮鋭化フィ
ルタは目標画素データP4に適用され、したがって、画
素データP2〜P6が鮮鋭化フィルタ50を通される。そ
して、フィルタ値FVが下記の数式1のように計算され
る。
【0030】
【数1】
【0031】鮮鋭化フィルタ50は、画素データP4
オリジナルのグレーレベル値をフィルタ値FVに置き換
える。
【0032】続いて、時刻Tnにおいて、鮮鋭化フィル
タ50は目標画素データP5に適用される。画素データ
3〜P7がこのフィルタを通され、次のフィルタ値FV
が下記の数式2によって得られる。
【0033】
【数2】
【0034】鮮鋭化フィルタ50は、画素データP5
オリジナルのグレーレベル値を計算されたフィルタ値F
Vに置き換える。この処理が鮮鋭化すべき各画素につい
て反復される。
【0035】鮮鋭化フィルタは非常に低いコストで実施
することができる。必要メモリ量はごく小さい。n×1
フィルタに対して、「n」の画素のデータを保持するの
に十分な記憶域を有する小さなメモリが用いられる。そ
の結果、画素データを即時に(on the fly)選択的に鮮
鋭化フィルタにかけてリアルタイム処理を実行すること
ができる。
【0036】図6には、この画素データ処理システムに
代替的に用いることのできるn×nマトリクス鮮鋭化フ
ィルタ52を示す。このn×nマトリクス鮮鋭化フィル
タ52は画像の品質を向上させるが、必要記憶量が増大
するという問題点を有する。n×nマトリクス鮮鋭化フ
ィルタ52を用いる場合、目標画素の上下の画素の画素
データをフィルタで使用可能なように、画像のn本の行
が用いられる。
【0037】図7には、これもこの画素データ処理シス
テムに用いることのできるn×mマトリクス鮮鋭化フィ
ルタ54(n>1、m>1)を示す。図7においてn×
mマトリクス鮮鋭化フィルタ54は5×3フィルタであ
るが、7×5フィルタ等他のサイズも可能である。
【0038】本発明の他の側面によれば、鮮鋭化フィル
タは画像の鮮鋭化の質を調整するためにそのフィルタ係
数の変更が可能な構成とすることができる。これによっ
て、メーカーは製造中にフィルタ係数を設定することが
できる。別の方法としては、鮮鋭化フィルタ44を画素
データに応じて係数を変化させる調整可能なフィルタと
して構成するという方法がある。例えば、近傍画素間の
グレーレベルの変化の大きさに応じて異なる係数群を用
いることができる。
【0039】図8には、画像中の画素データの処理方法
を示す。この方法は画素処理アプリケーション30(図
2参照)を用いてソフトウェアで実施するか、あるいは
画素データ処理システム40(図3参照)を用いてハー
ドウェアで実施することができる。ステップ60におい
て、画素データが画素毎に評価され、画像中のグレーレ
ベルの変化がある所定の値を超えているかどうかが検出
される。
【0040】一実施形態においては、画像変化検出器4
2あるいは画素処理アプリケーション30が、近傍画素
のグレーレベル値を用いてグレーレベルの変化の絶対値
を計算する。説明の目的上、ここで256の異なるグレ
ーレベルがあるものと仮定する。各画素データは0から
255の範囲のグレーレベル値を有する。近傍画素のグ
レーレベル値の差の絶対値を計算することによって、グ
レーレベルの変化の絶対値「A」が得られる。近傍画素
は、隣接する画素あるいはわずかに1または2画素だけ
離れた画素とすることができる。この例では、目標画素
「c」と1画素だけ離れた画素すなわち画素「a」およ
び「e」とが用いられる。したがって、グレーレベルの
変化の絶対値「A」は、|c−a|と|c−e|の内、
大きい方を求めることによって計算される。
【0041】次に、このグレーレベルの絶対値が、メー
カーの設定する所定の値と比較される。グレーレベルの
範囲が0から255である場合、適当な値としては10
0がある。したがって、各画素データ「c」について、
画像変化検出器42あるいは画素処理アプリケーション
30が画素データ「a」および「e」からのグレーレベ
ル値を用いてグレーレベルの変化の絶対値「A」を計算
し、Aが値100を超えるかどうかを分析する。この例
では、ステップ60は次のように公式化し直すことがで
きる。「|c−a|あるいは|c−e|>100?」、
つまりステップ60は、|c−a|あるいは|c−e|
の値が100よりも大きいかを判別する。
【0042】この例からわかるように、グレーレベルの
変化の絶対値「A」が大きい程、画像は黒から白あるい
は白から黒へ急激に変化していることを示す。2つの近
接した画素の間の差の絶対値が100を超える場合、そ
の画像は急激に変化している。一方、2つの近接した画
素の間の差の絶対値が100を超えない場合、その画像
の変化は急激なものではない。
【0043】グレーレベルの変化がこの値を超える場合
(すなわち、図8のステップ60からのYES分岐)、
適当な画素に鮮鋭化フィルタが適用される(ステップ6
2)。逆に、グレーレベルの変化がこの値を超えない場
合(すなわち、ステップ60からのNO分岐)、鮮鋭化
ステップ62はバイパスされ、ステップ64に送られ
る。
【0044】ステップ64において、その画素データに
対してハーフトーン処理等の他の任意の画像処理が実行
される。その後、この画素データは印刷装置に送られ
る。
【0045】以上、本発明の構造および方法上の特徴を
多少具体的な言葉で説明した。しかし、ここに開示した
手段は本発明を実施するための好適な形態であるにすぎ
ないため、本発明はここに説明した具体的特徴には限定
されないことを指摘しておく。したがって、本発明は均
等論に基づく適切な解釈による本特許請求の適切な範囲
に該当するあらゆる形態および変更形態において特許請
求されるものである。
【0046】以下に本発明の実施の形態を要約する。 1. 画素データを評価し、前記画素データによって表
わされる画像中のグレーレベルの変化を検出して、前記
グレーレベルの変化が所定の値を超えるかどうかを判定
する画像変化検出器(42)と、前記グレーレベルの変
化が前記所定の値を超えるとき前記画素データを鮮鋭化
するように結合される鮮鋭化フィルタ(44)と、から
成ることを特徴とする画素データ処理システム。
【0047】2. 前記画像変化検出器(42)は1つ
の画素のデータのグレーレベル値と近傍の画素のデータ
のグレーレベル値とからグレーレベルの変化の絶対値を
計算し、前記グレーレベルの変化の絶対値を前記所定の
値と比較することを特徴とする請求項1記載の画素デー
タ処理システム。
【0048】3. 前記鮮鋭化フィルタ(44)は、n
×1フィルタ(50)(nは1より大きい画素数)、n
×nフィルタ(52)およびn×mフィルタ(54)
(mもまた1より大きい画像数)から成るフィルタ群か
ら選択されたフィルタであることを特徴とする請求項1
記載の画素データ処理システム。
【0049】4. 前記鮮鋭化フィルタ(44)は係数
群を用い、前記係数を変更するように構成されることを
特徴とする請求項1記載の画素データ処理システム。
【0050】5. 前記鮮鋭化フィルタ(44)は係数
群を用い、前記画素データに基づいて前記係数を適応的
に変更するように構成されることを特徴とする請求項1
記載の画素データ処理システム。
【0051】6. 前記画素データをハーフトーン処理
するように結合されたハーフトーン処理装置(46)を
備えたことを特徴とする請求項1記載の画素データ処理
システム。
【0052】7. 請求項1記載の画素データ処理シス
テムを内蔵したことを特徴とするプリンタ。
【0053】8. 画像を表わす画素データを処理する
画素データ処理ユニット(22)を有する印刷装置であ
って、画素処理アプリケーション(30)が前記画素デ
ータ処理ユニット(22)上で実行されて、近傍画素間
のグレーレベルの差をモニターし、前記グレーレベルの
差がある所定のグレーレベル値を超える場合に前記画素
データを選択的に鮮鋭化することを特徴とする印刷装
置。
【0054】9. 請求項8記載の画素処理アプリケー
ション(30)を内蔵したことを特徴とするプリンタ。
【0055】10. 画素データを評価して画像中のグ
レーレベルの変化を検出するステップと、前記グレーレ
ベルの変化が所定の値を超えるかどうかを判定するステ
ップと、前記グレーレベルの変化が前記所定の値を超え
る場合に前記画素データを鮮鋭化し、前記グレーレベル
の変化が前記所定の値を超えない場合に前記画素データ
を鮮鋭化しないステップと、から成ることを特徴とする
画像処理方法。
【0056】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、画素デ
ータを選択的に鮮鋭化することによって、画像の図形成
分を劣化させることなくテキスト成分を改善することが
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリンタの側面図である。
【図2】プリンタに用いられる画素データ処理ユニット
を示すブロック図である。
【図3】第2の実施形態に係る画素データ処理ユニット
を示すブロック図である。
【図4】n×1マトリクスの鮮鋭化フィルタを示す概略
図である。
【図5】図4の鮮鋭化フィルタの画素データストリーム
へのリアルタイムの適用を示す概略図である。
【図6】n×nマトリクス鮮鋭化フィルタを示す概略図
である。
【図7】n×mマトリクス鮮鋭化フィルタを示す概略図
である。
【図8】画素データ処理方法のステップを示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
20 プリンタ 22 画素データ処理ユニット 24 処理装置 26 揮発性メモリ 28 プログラムメモリ 30 画素処理アプリケーション 32、44、50 鮮鋭化フィルタ 52 n×nマトリクス鮮鋭化フィルタ 54 n×mマトリクス鮮鋭化フィルタ 34 ハーフトーン処理 40 画素データ処理システム 42 画像変化検出器 46 ハーフトーン処理装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画素データを評価し、前記画素データに
    よって表わされる画像中のグレーレベルの変化を検出し
    て、前記グレーレベルの変化が所定の値を超えるかどう
    かを判定する画像変化検出器(42)と、 前記グレーレベルの変化が前記所定の値を超えるとき前
    記画素データを鮮鋭化するように結合される鮮鋭化フィ
    ルタ(44)と、から成ることを特徴とする画素データ
    処理システム。
JP10151494A 1997-06-04 1998-06-01 画素データ処理システム Pending JPH1117957A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US86904997A 1997-06-04 1997-06-04
US08/869-049 1997-06-04

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