JPH11179308A - 既設管路のクリーニング工法 - Google Patents
既設管路のクリーニング工法Info
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- JPH11179308A JPH11179308A JP9355572A JP35557297A JPH11179308A JP H11179308 A JPH11179308 A JP H11179308A JP 9355572 A JP9355572 A JP 9355572A JP 35557297 A JP35557297 A JP 35557297A JP H11179308 A JPH11179308 A JP H11179308A
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- JP
- Japan
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- pig
- cleaning
- pipeline
- existing pipeline
- existing
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 既設管路内で移動する際に管路内面の周方向
および敷設方向全域に亘ってまんべんなく異物の除去が
行えることにより、クリーニング作業性を向上させるこ
とができる既設管路のクリーニング工法を提供する。 【解決手段】 既設管路1内面に付着するダスト等の異
物を除去する既設管路1のクリーニング工法において、
上記既設管路1内で移動する方向の上流側から下流側に
沿って少なくとも、帯電ピグ3、除電ピグ4、洗浄液を
含んだ弾性体からなる洗浄ピグ5を配列し、これら各ピ
グ同士を上記既設管路1の一端開口から該既設管路1内
に挿入し、管路1内を移動させる。
および敷設方向全域に亘ってまんべんなく異物の除去が
行えることにより、クリーニング作業性を向上させるこ
とができる既設管路のクリーニング工法を提供する。 【解決手段】 既設管路1内面に付着するダスト等の異
物を除去する既設管路1のクリーニング工法において、
上記既設管路1内で移動する方向の上流側から下流側に
沿って少なくとも、帯電ピグ3、除電ピグ4、洗浄液を
含んだ弾性体からなる洗浄ピグ5を配列し、これら各ピ
グ同士を上記既設管路1の一端開口から該既設管路1内
に挿入し、管路1内を移動させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、既設管路のクリー
ニング工法に関し、さらに詳しくは、管路内面に付着し
ているダスト等を除去するクリーニング工法に関する。
ニング工法に関し、さらに詳しくは、管路内面に付着し
ているダスト等を除去するクリーニング工法に関する。
【0002】
【従来の技術】地中に埋設されている管路には、ガス管
や水道管の他に、通信ケーブルや送電ケーブルを挿通す
るための通信用管路や電力用管路がある。これら管路
は、敷設期間が長期にわたると、経年劣化等によって管
内に漏洩孔等の欠損部が生じ、その欠損部から侵入した
雨水により管路内面に錆や錆コブが発生する場合があ
る。上述のような腐食管路を更生修理する場合、その前
段階の作業として管路内面に付着しているダストなどの
異物を除去する管内クリーニングが必要となる。
や水道管の他に、通信ケーブルや送電ケーブルを挿通す
るための通信用管路や電力用管路がある。これら管路
は、敷設期間が長期にわたると、経年劣化等によって管
内に漏洩孔等の欠損部が生じ、その欠損部から侵入した
雨水により管路内面に錆や錆コブが発生する場合があ
る。上述のような腐食管路を更生修理する場合、その前
段階の作業として管路内面に付着しているダストなどの
異物を除去する管内クリーニングが必要となる。
【0003】管内クリーニング工法の一つとして、例え
ば、既設管路内に挿入される送水ホースの先端に高圧の
ジェット水流を噴出できるノズルヘッドを設け、このノ
ズルヘッドが既設管路内で移動する方向の後方に向けジ
ェット水流を噴出し、噴出時の反作用でノズルヘッドを
前進させるとともに、ジェット水流を管路内壁面に当て
てダストなどの異物を剥離させて除去する方法がある。
ば、既設管路内に挿入される送水ホースの先端に高圧の
ジェット水流を噴出できるノズルヘッドを設け、このノ
ズルヘッドが既設管路内で移動する方向の後方に向けジ
ェット水流を噴出し、噴出時の反作用でノズルヘッドを
前進させるとともに、ジェット水流を管路内壁面に当て
てダストなどの異物を剥離させて除去する方法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のクリー
ニング工法では、ジェット水流がノズルヘッドの複数箇
所からしか噴出しないので、管路内面の周方向全域で均
等に異物除去を行うことができない。しかも、既設管路
の敷設方向全域に亘って異物除去を行うには、ノズルヘ
ッドの出し入れを繰り返すことが必要となる。つまり、
上述したようにジェット水流が管路内面の周方向および
敷設方向において複数箇所で発生することから連続した
領域でのクリーニング作用が得られるようにはなってい
ないので、ノズルヘッドを既設管路内で1回移動させた
だけでは異物を完全に排除することはできない。このた
め、クリーニング作業に要する時間が長大化してしま
い、作業性が悪くなる。
ニング工法では、ジェット水流がノズルヘッドの複数箇
所からしか噴出しないので、管路内面の周方向全域で均
等に異物除去を行うことができない。しかも、既設管路
の敷設方向全域に亘って異物除去を行うには、ノズルヘ
ッドの出し入れを繰り返すことが必要となる。つまり、
上述したようにジェット水流が管路内面の周方向および
敷設方向において複数箇所で発生することから連続した
領域でのクリーニング作用が得られるようにはなってい
ないので、ノズルヘッドを既設管路内で1回移動させた
だけでは異物を完全に排除することはできない。このた
め、クリーニング作業に要する時間が長大化してしま
い、作業性が悪くなる。
【0005】本発明の目的は、上記従来の既設管路のク
リーニング工法における問題に鑑み、既設管路内で移動
する際に管路内面の周方向および敷設方向全域に亘って
まんべんなく異物の除去が行えることにより、クリーニ
ング作業性を向上させることができる既設管路のクリー
ニング工法を提供することにある。
リーニング工法における問題に鑑み、既設管路内で移動
する際に管路内面の周方向および敷設方向全域に亘って
まんべんなく異物の除去が行えることにより、クリーニ
ング作業性を向上させることができる既設管路のクリー
ニング工法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、既設管路内面に付着するダ
スト等の異物を除去する既設管路のクリーニング工法に
おいて、上記既設管路内で移動する方向の上流側から下
流側に沿って少なくとも、帯電ピグ、除電ピグ、洗浄液
を含んだ弾性体からなる洗浄ピグを配列し、これら各ピ
グ同士を上記既設管路の一端開口から該既設管路内に挿
入し、管路内を移動させることを特徴としている。
め、請求項1記載の発明は、既設管路内面に付着するダ
スト等の異物を除去する既設管路のクリーニング工法に
おいて、上記既設管路内で移動する方向の上流側から下
流側に沿って少なくとも、帯電ピグ、除電ピグ、洗浄液
を含んだ弾性体からなる洗浄ピグを配列し、これら各ピ
グ同士を上記既設管路の一端開口から該既設管路内に挿
入し、管路内を移動させることを特徴としている。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の既
設管路のクリーニング工法において、上記各ピグ同士
は、ワイヤによって連結されて連動可能とされ、上記ワ
イヤの端部を牽引することにより上記既設管路内を移動
させることを特徴としている。
設管路のクリーニング工法において、上記各ピグ同士
は、ワイヤによって連結されて連動可能とされ、上記ワ
イヤの端部を牽引することにより上記既設管路内を移動
させることを特徴としている。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1記載の既
設管路のクリーニング工法において、上記各ピグ同士
は、上記既設管路の一端開口から流し込まれる流体の圧
力によって既設管路内を移動させられることを特徴とし
ている。
設管路のクリーニング工法において、上記各ピグ同士
は、上記既設管路の一端開口から流し込まれる流体の圧
力によって既設管路内を移動させられることを特徴とし
ている。
【0009】
【作用】請求項1乃至3記載の発明では、既設管路内を
移動する方向の上流側から下流側に沿って配列されてい
る帯電ピグ、除電ピグおよび洗浄ピグのうちの帯電ピグ
によってダストを静電的に吸着して除去し、除電ピグに
よって管路内に生起している電荷を除去し、さらに洗浄
ピグによって管路内面を洗浄することでダストの除去に
加えて管路内面の清浄化が行える。これにより、各ピグ
が管路の内面に対向するだけで管路内面の周方向および
敷設方向の全域を対象としたダストの除去が可能にな
る。
移動する方向の上流側から下流側に沿って配列されてい
る帯電ピグ、除電ピグおよび洗浄ピグのうちの帯電ピグ
によってダストを静電的に吸着して除去し、除電ピグに
よって管路内に生起している電荷を除去し、さらに洗浄
ピグによって管路内面を洗浄することでダストの除去に
加えて管路内面の清浄化が行える。これにより、各ピグ
が管路の内面に対向するだけで管路内面の周方向および
敷設方向の全域を対象としたダストの除去が可能にな
る。
【0010】
【実施例】以下、図示実施例により本発明の詳細を説明
する。図1は、本発明実施例によるクリーニング工法を
説明するための模式図であり、同図において既設管路1
の内部には、ワイヤ2によって連結された帯電ピグ3、
除電ピグ4、洗浄ピグ5および拭き取りピグ6が配置さ
れ、ワイヤ2を図示矢印方向に牽引するようになってい
る。これら各ピグは、ワイヤ2の牽引による移動方向
(図示矢印方向)の上流側から下流側に沿って配列され
ている。
する。図1は、本発明実施例によるクリーニング工法を
説明するための模式図であり、同図において既設管路1
の内部には、ワイヤ2によって連結された帯電ピグ3、
除電ピグ4、洗浄ピグ5および拭き取りピグ6が配置さ
れ、ワイヤ2を図示矢印方向に牽引するようになってい
る。これら各ピグは、ワイヤ2の牽引による移動方向
(図示矢印方向)の上流側から下流側に沿って配列され
ている。
【0011】帯電ピグ3は、弾性を有する誘電体からな
り、管路内面と非接触な状態で挿入されるようになって
いる。このような非接触の状態は、帯電ピグ3の外径寸
法を既設管路1の内径寸法よりも小さくし、ワイヤ2が
牽引された際のワイヤ2の中心を帯電ピグ3の中心に一
致させた場合に帯電ピグ3の外径寸法と既設管路1の内
径との差に相当する隙間を設けることで得られる。な
お、敢えて外形寸法を管路の内径よりも小さくすること
なく、既設管路1の内径に近似させて管路内面に帯電ピ
グ3が接触するようにしてもよい。いずれの場合におい
ても既設管路1の内面に付着しているダストを誘電分極
させて帯電ピグ3により静電吸着できる構成であればよ
い。また、帯電ピグ3は、ワイヤ2との間で電気的に絶
縁され、既設管路1内に挿入される前あるいは挿入され
ている間、帯電を維持されるようになっている。
り、管路内面と非接触な状態で挿入されるようになって
いる。このような非接触の状態は、帯電ピグ3の外径寸
法を既設管路1の内径寸法よりも小さくし、ワイヤ2が
牽引された際のワイヤ2の中心を帯電ピグ3の中心に一
致させた場合に帯電ピグ3の外径寸法と既設管路1の内
径との差に相当する隙間を設けることで得られる。な
お、敢えて外形寸法を管路の内径よりも小さくすること
なく、既設管路1の内径に近似させて管路内面に帯電ピ
グ3が接触するようにしてもよい。いずれの場合におい
ても既設管路1の内面に付着しているダストを誘電分極
させて帯電ピグ3により静電吸着できる構成であればよ
い。また、帯電ピグ3は、ワイヤ2との間で電気的に絶
縁され、既設管路1内に挿入される前あるいは挿入され
ている間、帯電を維持されるようになっている。
【0012】除電ピグ4は、図示しない接地手段を備え
た弾性を有する導電性部材からなり、管路内面に誘起さ
れた帯電電荷を除電するようになっている。洗浄ピグ5
は、内部に洗浄液を含んだスポンジで構成されており、
管路内面に接触することにより内面を洗浄するようにな
っている。拭き取りピグ6は、洗浄ピグ5が接触するこ
とにより管路内面に付着した洗浄液を拭き取るためのも
のであり、管路内面に接触可能であって良好な吸湿材料
で構成されている。
た弾性を有する導電性部材からなり、管路内面に誘起さ
れた帯電電荷を除電するようになっている。洗浄ピグ5
は、内部に洗浄液を含んだスポンジで構成されており、
管路内面に接触することにより内面を洗浄するようにな
っている。拭き取りピグ6は、洗浄ピグ5が接触するこ
とにより管路内面に付着した洗浄液を拭き取るためのも
のであり、管路内面に接触可能であって良好な吸湿材料
で構成されている。
【0013】本実施例は以上のような構成であるから、
既設管路1の一端開口からワイヤ2を通線し、その一端
を牽引することにより上記の各ピグが連動して既設管路
1内を移動する。既設管路1内を移動する過程で各ピグ
は、既設管路1の内面の周方向全域に対向しているの
で、管路内面の周方向全域を対象として帯電ピグ3によ
りダストなどの異物が静電吸着され、帯電ピグ3により
管路内面に誘起された電荷が除電ピグ4によって除電さ
れ、さらに洗浄ピグ5によって管路内面が洗浄され、洗
浄後、拭き取りピグ6により洗浄液が吸収されて乾燥さ
れる。
既設管路1の一端開口からワイヤ2を通線し、その一端
を牽引することにより上記の各ピグが連動して既設管路
1内を移動する。既設管路1内を移動する過程で各ピグ
は、既設管路1の内面の周方向全域に対向しているの
で、管路内面の周方向全域を対象として帯電ピグ3によ
りダストなどの異物が静電吸着され、帯電ピグ3により
管路内面に誘起された電荷が除電ピグ4によって除電さ
れ、さらに洗浄ピグ5によって管路内面が洗浄され、洗
浄後、拭き取りピグ6により洗浄液が吸収されて乾燥さ
れる。
【0014】本実施例によれば、各ピグ同士が管路内面
の周方向全域に対向しているので、周方向でまんべんな
くクリーニングすることができる。しかも、1回の牽引
だけであっても周方向および敷設方向全域に亘ってダス
トなどの異物除去が行えるので牽引操作を繰り返すよう
な作業が不要となる。しかも、従来のジェット水流の噴
出によるクリーニング工法に比べて注水パイプなどの設
備が必要ないので設備を簡略化できる。さらに、本実施
例では、複数のピグを配列したことにより、既設管1の
口径に応じて変形させることができるとともに、既設管
1の途中に曲部があってもその曲部を容易に通過するこ
とができる。これにより、既設管1の形態に拘わらず、
クリーニング作業を行うことができる。
の周方向全域に対向しているので、周方向でまんべんな
くクリーニングすることができる。しかも、1回の牽引
だけであっても周方向および敷設方向全域に亘ってダス
トなどの異物除去が行えるので牽引操作を繰り返すよう
な作業が不要となる。しかも、従来のジェット水流の噴
出によるクリーニング工法に比べて注水パイプなどの設
備が必要ないので設備を簡略化できる。さらに、本実施
例では、複数のピグを配列したことにより、既設管1の
口径に応じて変形させることができるとともに、既設管
1の途中に曲部があってもその曲部を容易に通過するこ
とができる。これにより、既設管1の形態に拘わらず、
クリーニング作業を行うことができる。
【0015】次にクリーニング工法に用いられる装置の
変形例を図2において説明する。図2に示す構成は、各
ピグ同士の移動を流体の圧力によって行わせることを特
徴としている。つまり、既設管路1の内部には、上記実
施例と同様に、図示矢印方向に相当する各ピグの移動方
向上流側から下流側に沿って帯電ピグ(便宜上符号3’
で示す)、除電ピグ(便宜上、符号4’で示す)、洗浄
ピグ(便宜上、符号5’で示す)および拭き取りピグ
(便宜上、符号6’で示す)がそれぞれコイルスプリン
グ7を介して連動可能に連結されている。一方、上述し
た移動方向における拭き取りピグ6’の下流側には、コ
イルスプリング7を介して搬送ピグ8が連動可能に配列
されている。搬送ピグ8は、管路内面に当接し上述した
各ピグが位置する空間Aとこの空間Aに隣り合う空間B
とを仕切るためのものであり、隣り合う空間B内に導入
される流体の圧力を受けて各ピグを移動させる駆動ピグ
とされている。
変形例を図2において説明する。図2に示す構成は、各
ピグ同士の移動を流体の圧力によって行わせることを特
徴としている。つまり、既設管路1の内部には、上記実
施例と同様に、図示矢印方向に相当する各ピグの移動方
向上流側から下流側に沿って帯電ピグ(便宜上符号3’
で示す)、除電ピグ(便宜上、符号4’で示す)、洗浄
ピグ(便宜上、符号5’で示す)および拭き取りピグ
(便宜上、符号6’で示す)がそれぞれコイルスプリン
グ7を介して連動可能に連結されている。一方、上述し
た移動方向における拭き取りピグ6’の下流側には、コ
イルスプリング7を介して搬送ピグ8が連動可能に配列
されている。搬送ピグ8は、管路内面に当接し上述した
各ピグが位置する空間Aとこの空間Aに隣り合う空間B
とを仕切るためのものであり、隣り合う空間B内に導入
される流体の圧力を受けて各ピグを移動させる駆動ピグ
とされている。
【0016】上記隣り合う空間Bには、図示しないポン
プ装置によって流体が導入あるいは吸引されるようにな
っている。流体は、搬送ピグ8に対して正圧(図2中、
矢印P1で示す方向の圧力)あるいは負圧(図2中、矢
印P2で示す方向の圧力)を作用させるようになってお
り、管路内をクリーニングする際には正圧が作用される
ようになっている。これにより、搬送ピグ8は、押し動
かされて図示矢印方向に移動し、この移動をコイルバネ
7を介して各ピグ同士に伝達できるようになっている。
プ装置によって流体が導入あるいは吸引されるようにな
っている。流体は、搬送ピグ8に対して正圧(図2中、
矢印P1で示す方向の圧力)あるいは負圧(図2中、矢
印P2で示す方向の圧力)を作用させるようになってお
り、管路内をクリーニングする際には正圧が作用される
ようになっている。これにより、搬送ピグ8は、押し動
かされて図示矢印方向に移動し、この移動をコイルバネ
7を介して各ピグ同士に伝達できるようになっている。
【0017】本実施例は以上のような構成を用いて、流
体の圧力が作用する方向に応じて搬送ピグ8を移動させ
ると、コイルスプリング7を介して各ピグが搬送ピグ8
と同じ方向に移動する。図2において搬送ピグ8に対し
て流体の圧力が正圧である場合には、搬送ピグ8が押し
動かされる。これにより、帯電ピグ3’、除電ピグ
4’、洗浄ピグ5’および拭き取りピグ6’は上記実施
例と同様に管路内のダストなどの異物の静電吸着および
管路内の洗浄作業をそれぞれ実行する。一方、搬送ピグ
8の位置はそのままにして帯電ピグ3’、除電ピグ
4’、洗浄ピグ5’および拭き取りピグ6’の配列順序
を逆にすると、流体の圧力を負圧にすることにより、先
に説明した場合と同様に異物の静電吸着および管路内面
の洗浄が行われる。このように、流体の圧力の作用方向
を切り換える場合には各ピグの配列順序を反転させるだ
けで対応することができるので、新たなクリーニング設
備を準備する必要をなくすことができる。
体の圧力が作用する方向に応じて搬送ピグ8を移動させ
ると、コイルスプリング7を介して各ピグが搬送ピグ8
と同じ方向に移動する。図2において搬送ピグ8に対し
て流体の圧力が正圧である場合には、搬送ピグ8が押し
動かされる。これにより、帯電ピグ3’、除電ピグ
4’、洗浄ピグ5’および拭き取りピグ6’は上記実施
例と同様に管路内のダストなどの異物の静電吸着および
管路内の洗浄作業をそれぞれ実行する。一方、搬送ピグ
8の位置はそのままにして帯電ピグ3’、除電ピグ
4’、洗浄ピグ5’および拭き取りピグ6’の配列順序
を逆にすると、流体の圧力を負圧にすることにより、先
に説明した場合と同様に異物の静電吸着および管路内面
の洗浄が行われる。このように、流体の圧力の作用方向
を切り換える場合には各ピグの配列順序を反転させるだ
けで対応することができるので、新たなクリーニング設
備を準備する必要をなくすことができる。
【0018】
【発明の効果】以上の実施例からも明らかなように、請
求項1乃至3記載の発明によれば、既設管路内を移動す
る方向の上流側から下流側に沿って配列されている帯電
ピグ、除電ピグおよび洗浄ピグのうちの帯電ピグによっ
てダストを静電的に吸着して除去し、除電ピグによって
管路内に生起している電荷を除去し、さらに洗浄ピグに
よって管路内面を洗浄することでダストの除去に加えて
管路内面の清浄化が行える。これにより、各ピグが管路
の内面に対向するだけで管路内面の周方向および敷設方
向の全域を対象としたダストの除去が可能になるので、
管路内面全域での確実なクリーニングが可能になる。し
かも、クリーニングに用いられる部材を管路内で繰り返
して移動させるような作業が不要になるので、作業時間
の短縮に加えて作業性を向上させることも可能になる。
さらに、既設管を移動する方向の上流側から下流側に沿
って各種のピグを配列させるだけであるので、既設管の
曲路あるいは縮径部に拘わらずピグを通過させることが
でき、これにより、如何様な既設管であっても管路全域
および周方向全域でのクリーニングが効率よく行える。
求項1乃至3記載の発明によれば、既設管路内を移動す
る方向の上流側から下流側に沿って配列されている帯電
ピグ、除電ピグおよび洗浄ピグのうちの帯電ピグによっ
てダストを静電的に吸着して除去し、除電ピグによって
管路内に生起している電荷を除去し、さらに洗浄ピグに
よって管路内面を洗浄することでダストの除去に加えて
管路内面の清浄化が行える。これにより、各ピグが管路
の内面に対向するだけで管路内面の周方向および敷設方
向の全域を対象としたダストの除去が可能になるので、
管路内面全域での確実なクリーニングが可能になる。し
かも、クリーニングに用いられる部材を管路内で繰り返
して移動させるような作業が不要になるので、作業時間
の短縮に加えて作業性を向上させることも可能になる。
さらに、既設管を移動する方向の上流側から下流側に沿
って各種のピグを配列させるだけであるので、既設管の
曲路あるいは縮径部に拘わらずピグを通過させることが
でき、これにより、如何様な既設管であっても管路全域
および周方向全域でのクリーニングが効率よく行える。
【図1】本発明の一実施例によるクリーニング工法を説
明するための模式図である。
明するための模式図である。
【図2】本発明の他の実施例によるクリーニング工法を
説明するための模式図である。
説明するための模式図である。
1 既設管路 2 ワイヤ 3、3’ 帯電ピグ 4、4’ 除電ピグ 5、5’ 洗浄ピグ 7 搬送ピグ A 各ピグが位置する空間 B 空間Aに隣り合い、流体が存在する空間 P1 流体の正圧が作用する方向 P2 流体の負圧が作用する方向
Claims (3)
- 【請求項1】 既設管路内面に付着するダスト等の異物
を除去する既設管路のクリーニング工法において、 上記既設管路内で移動する方向の上流側から下流側に沿
って少なくとも、帯電ピグ、除電ピグ、洗浄液を含んだ
弾性体からなる洗浄ピグを配列し、これら各ピグ同士を
上記既設管路の一端開口から該既設管路内に挿入し、管
路内を移動させることを特徴とする既設管路のクリーニ
ング工法。 - 【請求項2】 請求項1記載の既設管路のクリーニング
工法において、 上記各ピグ同士は、ワイヤによって連結されて連動可能
とされ、上記ワイヤの端部を牽引することにより上記既
設管路内を移動させることを特徴とする既設管路のクリ
ーニング工法。 - 【請求項3】 請求項1記載の既設管路のクリーニング
工法において、 上記各ピグ同士は、上記既設管路の一端開口から流し込
まれる流体の圧力によって既設管路内を移動させられる
ことを特徴とする既設管路のクリーニング工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9355572A JPH11179308A (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 既設管路のクリーニング工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9355572A JPH11179308A (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 既設管路のクリーニング工法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11179308A true JPH11179308A (ja) | 1999-07-06 |
Family
ID=18444677
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9355572A Pending JPH11179308A (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 既設管路のクリーニング工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11179308A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007070863A (ja) * | 2005-09-06 | 2007-03-22 | Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd | 配管用清掃治具 |
KR100802442B1 (ko) | 2006-09-07 | 2008-02-12 | 주식회사 거명지앤씨 | 코크스오븐가스 배관 관통 소제방법 |
CN103016905A (zh) * | 2011-09-20 | 2013-04-03 | 中国石油天然气集团公司 | 管道补口密闭自动除锈机 |
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