JPH11179279A - 樹脂成型品の塗装方法 - Google Patents
樹脂成型品の塗装方法Info
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- JPH11179279A JPH11179279A JP34837797A JP34837797A JPH11179279A JP H11179279 A JPH11179279 A JP H11179279A JP 34837797 A JP34837797 A JP 34837797A JP 34837797 A JP34837797 A JP 34837797A JP H11179279 A JPH11179279 A JP H11179279A
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- Japan
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- coating
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- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】従来のメッキ処理と同等に仕上りが得られ、且
つ製造コストの安い生産性に優れた樹脂成型品の塗装方
法を提供する。 【解決手段】水溶性又は水膨潤性を有する基材フィルム
上に、固形分10重量%以下でメタリック顔料の含有量
が樹脂固形分100重量部に対して5重量部以上である
メタリック塗料を塗布してメタリック塗膜を形成し、該
メタリック塗膜を樹脂成型品に水圧転写する。
つ製造コストの安い生産性に優れた樹脂成型品の塗装方
法を提供する。 【解決手段】水溶性又は水膨潤性を有する基材フィルム
上に、固形分10重量%以下でメタリック顔料の含有量
が樹脂固形分100重量部に対して5重量部以上である
メタリック塗料を塗布してメタリック塗膜を形成し、該
メタリック塗膜を樹脂成型品に水圧転写する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂成型品の塗装
方法に関し、詳しくは従来のメッキ処理と同等に仕上り
が得られ、且つ製造コストの安い生産性に優れた樹脂成
型品の塗装方法に関する。
方法に関し、詳しくは従来のメッキ処理と同等に仕上り
が得られ、且つ製造コストの安い生産性に優れた樹脂成
型品の塗装方法に関する。
【0002】
【従来技術及びその課題】自動車に代表される工業製品
には、多くのプラスチック部品が使用されている。これ
は、デザインの自由度の高さや製造コストの安さに加
え、軽量化が図れるためである。特に自動車部品の分野
では、燃費向上を目的に車重を軽量化するため、従来の
金属部品の代わりに極力プラスチック部品を多く使用し
ている。プラスチック部品には、通常、使用する部位に
応じて塗装等が施されるが、金属部品の代わりとして
は、見掛けはいかにも金属部品と思わせるため、あるい
は高級感を得るために、表面をメッキ処理される場合が
多い。例えばクロムメッキのような仕上りは塗装では得
ることができず、この場合は従来のメッキ処理で対応す
るしかなかった。
には、多くのプラスチック部品が使用されている。これ
は、デザインの自由度の高さや製造コストの安さに加
え、軽量化が図れるためである。特に自動車部品の分野
では、燃費向上を目的に車重を軽量化するため、従来の
金属部品の代わりに極力プラスチック部品を多く使用し
ている。プラスチック部品には、通常、使用する部位に
応じて塗装等が施されるが、金属部品の代わりとして
は、見掛けはいかにも金属部品と思わせるため、あるい
は高級感を得るために、表面をメッキ処理される場合が
多い。例えばクロムメッキのような仕上りは塗装では得
ることができず、この場合は従来のメッキ処理で対応す
るしかなかった。
【0003】メッキ処理には、電気メッキ、化学メッ
キ、溶融メッキ、メタリコン、真空メッキ、などがあ
り、化学メッキや溶融メッキなどを除けばプラスチック
部品でもメッキが可能である。しかしながら、電気メッ
キではプラスチック部品に特殊な前処理を行なわなけれ
ばならず、またメタリコン(金属溶射被覆法)では対象
物に溶融した金属を吹き付けるため生産速度が遅い。さ
らに真空メッキでは被膜が弱く薄いため耐久性を要求さ
れる部品への適用は困難であった。
キ、溶融メッキ、メタリコン、真空メッキ、などがあ
り、化学メッキや溶融メッキなどを除けばプラスチック
部品でもメッキが可能である。しかしながら、電気メッ
キではプラスチック部品に特殊な前処理を行なわなけれ
ばならず、またメタリコン(金属溶射被覆法)では対象
物に溶融した金属を吹き付けるため生産速度が遅い。さ
らに真空メッキでは被膜が弱く薄いため耐久性を要求さ
れる部品への適用は困難であった。
【0004】さらにいずれのメッキ処理も、プラスチッ
ク部品の前処理工程も含め非常に多くの工数を必要と
し、また生産速度が遅いため結果的に製造コストが高く
なるという問題があった。
ク部品の前処理工程も含め非常に多くの工数を必要と
し、また生産速度が遅いため結果的に製造コストが高く
なるという問題があった。
【0005】近年、塗料材質の進歩によりクロムメッキ
調に仕上るメタリック塗料なども開発されているが、こ
れを通常の霧化塗装でプラスチック表面に塗膜形成する
と、該塗膜中に含まれる光輝性顔料を同一平面上に配向
させるのが非常に困難であり、金属光沢に優れた塗膜が
得られないという問題があった。塗装にバ−コ−タ−や
ドクタ−ブレ−ドなどのアプリケ−タ−を用いれば、光
輝性顔料を同一平面上に配向させることは可能だが、プ
ラスチック部品の大半は立体形状物でありアプリケ−タ
−を適用することは不可能であった。
調に仕上るメタリック塗料なども開発されているが、こ
れを通常の霧化塗装でプラスチック表面に塗膜形成する
と、該塗膜中に含まれる光輝性顔料を同一平面上に配向
させるのが非常に困難であり、金属光沢に優れた塗膜が
得られないという問題があった。塗装にバ−コ−タ−や
ドクタ−ブレ−ドなどのアプリケ−タ−を用いれば、光
輝性顔料を同一平面上に配向させることは可能だが、プ
ラスチック部品の大半は立体形状物でありアプリケ−タ
−を適用することは不可能であった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記問題を
解決すべく鋭意検討した結果、基材フィルムに特定のメ
タリック塗料を用いて塗膜を形成し水圧転写法でプラス
チック部品にこれを転写することにより、該塗膜中の光
輝性顔料を同一平面上に配向させることができ、従来の
メッキ処理と同等に仕上りが得られ、しかも非常に生産
性に優れることを見出し本発明に到達した。
解決すべく鋭意検討した結果、基材フィルムに特定のメ
タリック塗料を用いて塗膜を形成し水圧転写法でプラス
チック部品にこれを転写することにより、該塗膜中の光
輝性顔料を同一平面上に配向させることができ、従来の
メッキ処理と同等に仕上りが得られ、しかも非常に生産
性に優れることを見出し本発明に到達した。
【0007】即ち本発明は、水溶性又は水膨潤性を有す
る基材フィルム上に、固形分10重量%以下でメタリッ
ク顔料の含有量が樹脂固形分100重量部に対して5重
量部以上であるメタリック塗料を塗布してメタリック塗
膜を形成し、該メタリック塗膜を樹脂成型品に水圧転写
することを特徴とする樹脂成型品の塗装方法を提供する
ものである。
る基材フィルム上に、固形分10重量%以下でメタリッ
ク顔料の含有量が樹脂固形分100重量部に対して5重
量部以上であるメタリック塗料を塗布してメタリック塗
膜を形成し、該メタリック塗膜を樹脂成型品に水圧転写
することを特徴とする樹脂成型品の塗装方法を提供する
ものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明において基材フィルムは、
水溶性又は水膨潤性を有し、水面に浮かべると水を吸収
して膨潤延展する性質を有するフィルムであり、例えば
デンプン系フィルム、ポリビニルアルコ−ル樹脂フィル
ム、ポリビニルアルコ−ルを主体とする混合樹脂フィル
ム、ポリビニルアルコ−ルとデンプンの混合系フィルム
などの厚さ約10〜100μmのフィルムが挙げられ
る。
水溶性又は水膨潤性を有し、水面に浮かべると水を吸収
して膨潤延展する性質を有するフィルムであり、例えば
デンプン系フィルム、ポリビニルアルコ−ル樹脂フィル
ム、ポリビニルアルコ−ルを主体とする混合樹脂フィル
ム、ポリビニルアルコ−ルとデンプンの混合系フィルム
などの厚さ約10〜100μmのフィルムが挙げられ
る。
【0009】上記基材フィルムは、その表面が極力平滑
であることが望ましい。これは基材フィルム上に形成さ
れるメタリック塗膜の基材フィルム面と接する側が最終
的なメッキ調仕上り面になるので、基材フィルムの平滑
性が塗膜仕上り面の平滑性に反映されるためである。
であることが望ましい。これは基材フィルム上に形成さ
れるメタリック塗膜の基材フィルム面と接する側が最終
的なメッキ調仕上り面になるので、基材フィルムの平滑
性が塗膜仕上り面の平滑性に反映されるためである。
【0010】本発明では上記基材フィルム上に、メタリ
ック塗料を塗布してメタリック塗膜を形成するものであ
り、塗装には従来公知の方法が採用でき、通常、噴霧塗
装が適当である。その際、該メタリック塗膜内のメタリ
ック顔料を基材フィルム面に平行に配向させるために、
至近距離での噴霧塗装が好適である。
ック塗料を塗布してメタリック塗膜を形成するものであ
り、塗装には従来公知の方法が採用でき、通常、噴霧塗
装が適当である。その際、該メタリック塗膜内のメタリ
ック顔料を基材フィルム面に平行に配向させるために、
至近距離での噴霧塗装が好適である。
【0011】本発明で使用されるメタリック塗料は、基
材フィルムと接する面にメタリック顔料を緻密に配向さ
せるために、塗料粘度が極力低く、また塗料固形分も低
くするのが望ましい。具体的には、固形分が10重量%
以下、好ましくは5重量%以下が好適である。該固形分
が10重量%を越えると薄膜形成が困難となり、メタリ
ック顔料を緻密に配向させることができなくなるので好
ましくない。一方、メタリック顔料の含有量は、樹脂固
形分100重量部に対して5重量部以上、好ましくは1
0〜20重量部であることが好適である。該含有量が5
重量部未満では、メッキ調の仕上げが得られないので好
ましくない。
材フィルムと接する面にメタリック顔料を緻密に配向さ
せるために、塗料粘度が極力低く、また塗料固形分も低
くするのが望ましい。具体的には、固形分が10重量%
以下、好ましくは5重量%以下が好適である。該固形分
が10重量%を越えると薄膜形成が困難となり、メタリ
ック顔料を緻密に配向させることができなくなるので好
ましくない。一方、メタリック顔料の含有量は、樹脂固
形分100重量部に対して5重量部以上、好ましくは1
0〜20重量部であることが好適である。該含有量が5
重量部未満では、メッキ調の仕上げが得られないので好
ましくない。
【0012】上記メタリック塗料で使用されるメタリッ
ク顔料は、平均粒子径15ミクロン以上、厚さ0.2ミ
クロン以下であることが望ましい。該平均粒子径が15
ミクロン未満では、形成された塗膜内でのメタリック顔
料の配向性が悪くなり、該厚さが0.2ミクロンを越え
ると、メタリック顔料のエッジ面(厚さ部分)での乱反
射によりメッキ調が損なわれるので望ましくない。
ク顔料は、平均粒子径15ミクロン以上、厚さ0.2ミ
クロン以下であることが望ましい。該平均粒子径が15
ミクロン未満では、形成された塗膜内でのメタリック顔
料の配向性が悪くなり、該厚さが0.2ミクロンを越え
ると、メタリック顔料のエッジ面(厚さ部分)での乱反
射によりメッキ調が損なわれるので望ましくない。
【0013】上記の通り基材フィルム上に形成されるメ
タリック塗膜は、水不溶性であり、また水圧でプラスチ
ック部品に密着させるために柔軟性や伸縮性を有するこ
とが望ましい。該メタリック塗膜は、赤外ランプなどを
用いて乾燥させておく。
タリック塗膜は、水不溶性であり、また水圧でプラスチ
ック部品に密着させるために柔軟性や伸縮性を有するこ
とが望ましい。該メタリック塗膜は、赤外ランプなどを
用いて乾燥させておく。
【0014】本発明における水圧転写は以下の通りであ
る。まず上記メタリック塗膜の形成されたフィルムに
は、メタリック塗膜を湿潤状態とする活性剤を塗布し、
該メタリック塗膜が乾燥する前に、フィルムを塗膜面が
上になるように水に浮かべる。該フィルムを水面に浮か
べるには、枚葉状のものを1枚ずつ浮かべることもでき
るし、または水を一定方向に流しながら巻き取り状のも
のを連続的に送りだしながら水面に浮かべることもでき
る。フィルムを浮かべる際の水は、基材フィルムが吸水
して延展しやすいよう温度を適宜調整することが望まし
い。
る。まず上記メタリック塗膜の形成されたフィルムに
は、メタリック塗膜を湿潤状態とする活性剤を塗布し、
該メタリック塗膜が乾燥する前に、フィルムを塗膜面が
上になるように水に浮かべる。該フィルムを水面に浮か
べるには、枚葉状のものを1枚ずつ浮かべることもでき
るし、または水を一定方向に流しながら巻き取り状のも
のを連続的に送りだしながら水面に浮かべることもでき
る。フィルムを浮かべる際の水は、基材フィルムが吸水
して延展しやすいよう温度を適宜調整することが望まし
い。
【0015】上記活性剤としては、水圧転写するまでは
蒸発せず、転写される樹脂成型品の表面を浸食しない有
機溶剤が望ましく、また該有機溶剤に樹脂分を適宜溶解
したものであってもよい。該有機溶剤としては、沸点が
50〜300℃である、炭化水素系、アルコ−ル系、ケ
トン系、エ−テル系、エステル系等の溶剤が使用でき
る。該活性剤の塗布方法には、グラビアコ−ト、ロ−ル
コ−ト、バ−コ−ト、スプレ−コ−トなどを用いること
ができる。
蒸発せず、転写される樹脂成型品の表面を浸食しない有
機溶剤が望ましく、また該有機溶剤に樹脂分を適宜溶解
したものであってもよい。該有機溶剤としては、沸点が
50〜300℃である、炭化水素系、アルコ−ル系、ケ
トン系、エ−テル系、エステル系等の溶剤が使用でき
る。該活性剤の塗布方法には、グラビアコ−ト、ロ−ル
コ−ト、バ−コ−ト、スプレ−コ−トなどを用いること
ができる。
【0016】次いで、樹脂成型品の一部又は全部を、水
に浮かぶメタリック塗膜の形成されたフィルム上から押
し入れて、水圧により上記メタリック塗膜を樹脂成型品
の表面に転写する。
に浮かぶメタリック塗膜の形成されたフィルム上から押
し入れて、水圧により上記メタリック塗膜を樹脂成型品
の表面に転写する。
【0017】転写される樹脂成型品としては、通常のプ
ラスチック部品、例えば、ABS樹脂、ポリカ−ボネ−
ト樹脂、ポリスチレン樹脂、AES樹脂、ポリ塩化ビニ
ル樹脂、アクリル樹脂、ポリオレフィン系樹脂などの材
質による射出成型品、押出し成型品、中空成型品、真空
成型品などが挙げられる。これらの表面には、転写され
るメタリック塗膜面との密着性の点から、必要に応じ
て、予めプライマ−層を設けておいてもよい。
ラスチック部品、例えば、ABS樹脂、ポリカ−ボネ−
ト樹脂、ポリスチレン樹脂、AES樹脂、ポリ塩化ビニ
ル樹脂、アクリル樹脂、ポリオレフィン系樹脂などの材
質による射出成型品、押出し成型品、中空成型品、真空
成型品などが挙げられる。これらの表面には、転写され
るメタリック塗膜面との密着性の点から、必要に応じ
て、予めプライマ−層を設けておいてもよい。
【0018】上記転写された樹脂成型品を、水中から取
り出し、メタリック塗膜を覆っている水で溶解又は膨潤
した基材フィルムの残留物を除去する。該基材フィルム
の除去は、温水を用いてシャワ−洗浄することによるの
が適当である。これによりフィルムの残留物は完全に除
去され転写時の汚れなども洗浄される。次いで転写され
た樹脂成型品に付着している水滴を乾燥、除去してメタ
リック塗膜が転写された樹脂成型品が得られる。
り出し、メタリック塗膜を覆っている水で溶解又は膨潤
した基材フィルムの残留物を除去する。該基材フィルム
の除去は、温水を用いてシャワ−洗浄することによるの
が適当である。これによりフィルムの残留物は完全に除
去され転写時の汚れなども洗浄される。次いで転写され
た樹脂成型品に付着している水滴を乾燥、除去してメタ
リック塗膜が転写された樹脂成型品が得られる。
【0019】得られた樹脂成型品のメタリック塗膜上に
は、通常、表面保護のためにクリヤ−塗料を塗装しクリ
ヤ−塗膜を形成することが望ましい。該クリヤ−塗料の
塗装後、焼付乾燥してメッキ調仕上げを有する樹脂成型
品の塗装を完了するものである。
は、通常、表面保護のためにクリヤ−塗料を塗装しクリ
ヤ−塗膜を形成することが望ましい。該クリヤ−塗料の
塗装後、焼付乾燥してメッキ調仕上げを有する樹脂成型
品の塗装を完了するものである。
【0020】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明を詳細に説明
する。
する。
【0021】図1は、本発明方法の一例を示す概略図で
あり、図2は水圧転写工程を、図3は残留基材フィルム
除去工程を示す図である。
あり、図2は水圧転写工程を、図3は残留基材フィルム
除去工程を示す図である。
【0022】図1において、フィルムロ−ル1から引き
出された水溶解性を有する基材フィルム3の表面に、自
動エア−スプレ−ガン2(「AM−25S」、アネスト
岩田社製)と水平レシプロ(図示せず)を組合わせた自
動塗装機により、メタリック塗料「クロムメッキ調シル
バ−M」(関西ペイント社製)を粘調して塗装し、その
塗装面を塗膜乾燥用赤外ランプ4で強制乾燥し、メタリ
ック塗膜12を形成した。使用した塗料、塗装条件及び
乾燥条件は、表1の通りである。
出された水溶解性を有する基材フィルム3の表面に、自
動エア−スプレ−ガン2(「AM−25S」、アネスト
岩田社製)と水平レシプロ(図示せず)を組合わせた自
動塗装機により、メタリック塗料「クロムメッキ調シル
バ−M」(関西ペイント社製)を粘調して塗装し、その
塗装面を塗膜乾燥用赤外ランプ4で強制乾燥し、メタリ
ック塗膜12を形成した。使用した塗料、塗装条件及び
乾燥条件は、表1の通りである。
【0023】メタリック塗膜12が形成された基材フィ
ルム3は、フィルム引き出し装置兼ロ−ルコ−タ−5で
活性剤6が塗布され、転写用水槽8内の水7へ押し出さ
れた。該活性剤6は、塗布量は約2g/m2 となるよう
に調整した。また水槽8内の水7の温度は25〜30℃
に制御され、基材フィルム3の膨潤溶解度が常に一定に
なるようにした。
ルム3は、フィルム引き出し装置兼ロ−ルコ−タ−5で
活性剤6が塗布され、転写用水槽8内の水7へ押し出さ
れた。該活性剤6は、塗布量は約2g/m2 となるよう
に調整した。また水槽8内の水7の温度は25〜30℃
に制御され、基材フィルム3の膨潤溶解度が常に一定に
なるようにした。
【0024】次いで水槽8内に押し出され活性剤6によ
って湿潤状態のメタリック塗膜12が形成されたフィル
ム3に対して、その上方からコンベア10で搬送された
プラスチック部品9を転写位置11において押し入れ水
圧転写した。
って湿潤状態のメタリック塗膜12が形成されたフィル
ム3に対して、その上方からコンベア10で搬送された
プラスチック部品9を転写位置11において押し入れ水
圧転写した。
【0025】水圧転写は、図2のように、プラスチック
部品9がメタリック塗膜12が形成されたフィルム3上
に押し入れられた際、メタリック塗膜12が形成された
フィルム3がプラスチック部品9の表面形状に沿って延
展し、水圧13によってメタリック塗膜面がプラスチッ
ク部品9の表面に密着し転写されるものである。
部品9がメタリック塗膜12が形成されたフィルム3上
に押し入れられた際、メタリック塗膜12が形成された
フィルム3がプラスチック部品9の表面形状に沿って延
展し、水圧13によってメタリック塗膜面がプラスチッ
ク部品9の表面に密着し転写されるものである。
【0026】さらにコンベアによって搬送された転写後
のプラスチック部品9は洗浄され、残留基材フィルムの
除去後、水切り乾燥された。
のプラスチック部品9は洗浄され、残留基材フィルムの
除去後、水切り乾燥された。
【0027】残留基材フィルムの除去は、図3のよう
に、プラスチック部品9を覆っている水溶解性の基材フ
ィルム3を洗浄用シャワ−14で水洗、除去し、メタリ
ック塗膜12を露出させた。水洗は約30℃の温水で
0.5〜1分程度行なった。
に、プラスチック部品9を覆っている水溶解性の基材フ
ィルム3を洗浄用シャワ−14で水洗、除去し、メタリ
ック塗膜12を露出させた。水洗は約30℃の温水で
0.5〜1分程度行なった。
【0028】水切り乾燥後、該メタリック塗膜12上
に、ベル型塗装機により、クリヤ−塗料「SFX500
0クリヤ−」(関西ペイント社製)を塗装し、焼付け乾
燥してクリヤ−塗膜を形成した。クリヤ−塗料の塗装条
件及び焼付け条件は、表2の通りである。
に、ベル型塗装機により、クリヤ−塗料「SFX500
0クリヤ−」(関西ペイント社製)を塗装し、焼付け乾
燥してクリヤ−塗膜を形成した。クリヤ−塗料の塗装条
件及び焼付け条件は、表2の通りである。
【0029】
【発明の効果】本発明方法によれば、特定のメタリック
塗料を用いてなる塗膜を水圧転写法でプラスチック部品
に転写することにより、該塗膜中の光輝性顔料を同一平
面上に配向させることができ、従来のメッキ処理と同等
のメッキ調仕上りを有するプラスチック部品が得られ
る。しかも本発明方法は、多くの工数を必要とせず、非
常に生産性に優れるものである。
塗料を用いてなる塗膜を水圧転写法でプラスチック部品
に転写することにより、該塗膜中の光輝性顔料を同一平
面上に配向させることができ、従来のメッキ処理と同等
のメッキ調仕上りを有するプラスチック部品が得られ
る。しかも本発明方法は、多くの工数を必要とせず、非
常に生産性に優れるものである。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【図1】本発明方法の一実施例を示す概略図である。
【図2】本発明実施例の水圧転写工程を示す図である。
【図3】本発明実施例の残留基材フィルム除去工程を示
す図である。
す図である。
1 フィルムロ−ル 2 エアスプレ−ガン 3 基材フィルム 4 赤外ランプ 5 ロ−ルコ−タ− 6 活性剤 7 水 8 水槽 9 プラスチック部品 10 コンベア 11 転写位置 12 メタリック塗膜 13 水圧 14 洗浄用シャワ−
Claims (2)
- 【請求項1】 水溶性又は水膨潤性を有する基材フィル
ム上に、固形分10重量%以下でメタリック顔料の含有
量が樹脂固形分100重量部に対して5重量部以上であ
るメタリック塗料を塗布してメタリック塗膜を形成し、
該メタリック塗膜を樹脂成型品に水圧転写することを特
徴とする樹脂成型品の塗装方法。 - 【請求項2】 メタリック顔料が、平均粒子径15ミク
ロン以上、厚さ0.2ミクロン以下である請求項1記載
の樹脂成型品の塗装方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34837797A JPH11179279A (ja) | 1997-12-18 | 1997-12-18 | 樹脂成型品の塗装方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34837797A JPH11179279A (ja) | 1997-12-18 | 1997-12-18 | 樹脂成型品の塗装方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11179279A true JPH11179279A (ja) | 1999-07-06 |
Family
ID=18396622
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34837797A Pending JPH11179279A (ja) | 1997-12-18 | 1997-12-18 | 樹脂成型品の塗装方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11179279A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001023460A1 (en) * | 1999-09-30 | 2001-04-05 | Kao Corporation | Film and process for producing film |
JP2006051672A (ja) * | 2004-08-11 | 2006-02-23 | Dainippon Ink & Chem Inc | 水圧転写用フィルムおよび水圧転写体 |
JP2012200864A (ja) * | 2011-03-23 | 2012-10-22 | Dic Decor Inc | 水圧転写用化粧シート、その製造方法、化粧シートを用いた水圧転写方法、水圧転写方法により化粧が施された製品 |
US11345184B2 (en) | 2017-01-26 | 2022-05-31 | Centre National de la Recherche Scientifique—CNRS | Solvent transfer printing method |
-
1997
- 1997-12-18 JP JP34837797A patent/JPH11179279A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001023460A1 (en) * | 1999-09-30 | 2001-04-05 | Kao Corporation | Film and process for producing film |
JP2006051672A (ja) * | 2004-08-11 | 2006-02-23 | Dainippon Ink & Chem Inc | 水圧転写用フィルムおよび水圧転写体 |
JP2012200864A (ja) * | 2011-03-23 | 2012-10-22 | Dic Decor Inc | 水圧転写用化粧シート、その製造方法、化粧シートを用いた水圧転写方法、水圧転写方法により化粧が施された製品 |
US11345184B2 (en) | 2017-01-26 | 2022-05-31 | Centre National de la Recherche Scientifique—CNRS | Solvent transfer printing method |
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