JPH11178737A - 携帯用風呂 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 野外や風呂を設けていない所で使用する携帯
風呂 【解決手段】 浴槽とボイラーが取り外し可能にし、
浴槽も折り畳みができ簡単に持ち運びができるよう工夫
された

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】（発明の属する技術分野）疲労回復や衛生
管理を目的にした分野

【０００２】（従来の技術）従来、風呂は一定の個所に
設置されているものである。この理由は、住宅を例にと
ると、給水菅や排水菅はすでに配管済みで設置するのに
極めて便利な点と熱源も炊飯用、暖房用のガス管がすで
に配管されているからに他ならない。また、燃料用のガ
スはバーナーを含めてその取り扱いが危険であるため、
風呂を家庭内外に移動するこたはできない。風呂を携帯
化するということが可能になれば、最近流行しているア
ウトドワー（野外キャンプ）や風呂の設置の無い住宅な
ど衛生上その益するところは多い。

【０００３】（問題を解決するための課題）上述した通
り、固定された風呂を移動させることが容易にできれ
ば、野外はもとより風呂の無い住宅に運ぶことにより、
いつでもどこでも手軽に入浴でき、特に野外において
は、携帯用露天風呂としての快適性を味わうことができ
る。

【０００４】本発明に於いて、浴槽においてはゴムボー
トに見られるような空気注入により浴槽壁を形成した
り、軽量の断熱効果のある繊維強化シート、板．ゴム等
を選ぶことにより、折り畳み式浴槽を提供するものであ
る。

【０００５】また、ボイラーについては、手軽に得られ
る市販のカセットコンロ、キャンプ場で使用する石油ガ
スバーナー、雑草、害虫等の焼却バーナーなどをそのま
ま利用し、浴槽と一体化することにより風呂としての機
能を果す。

【０００６】また、持ち運びが容易にできるように浴槽
とボイラーとは取り外しができ、その脱着機構は、図２
に示されるように５を回転させて、パッキング６で密着
固定できるように工夫されている。

【０００７】以上説明した通り、浴槽とボイラーとは取
り外し可能な機構にし同時に浴槽もコンパクトに折り畳
まれ携帯しやすく配慮得ている。 （発明の実施の形態）以下この発明の実施例を図面によ
り説明する。

【０００８】図１は、携帯用浴槽の一例で、ゴム製のい
わゆる浮き袋やゴムボートに見られるような浴槽で、使
用時にはゴム袋１に空気導入部３よりふいご等を用いて
空気を入れ浴槽を形成させる。図１（Ａ）は、その断面
図、（Ｂ）は上面図、（Ｃ）は空気導入によりゴム袋が
張った状態の断面図である。また、図１で２はボイラー
と浴槽とを結びつけるジョイント部で、４は使用後お湯
をぬく排水口である。

【０００９】図２は、浴槽とボイラーを結びつけるジョ
イント部の断面図を示した図で、９はゴム浴槽に密着固
定されるプラスチック製のフランジ部であり、７に見ら
れるネジキリが末端に備え付けられている。また、水漏
れ防止のためのパッキング６が先端にはめ込まれてい
る。

【００１０】図２中、パイプ８のフランジはボイラー側
へ密着固定されていて、５の締めつけリングを回転させ
ることによって、浴槽のパイプ９とパッキングを介して
密着連結される構造になっている。実施例については、
上記ジョイント法を用いたが、その他結合法については
浴槽とボイラーのパイプに密着性のよいホースをさし込
む簡易型結合法でもよい。本発明による携帯用風呂は循
環風呂の機構を採用しているため、同じ結合部上下２本
の循環パイプにより浴槽とボイラーとがジョイントされ
る。

【００１１】図３は、ボイラー部を示したものである。
熱源としては、ガスボンベ１２を内蔵した市販のカセッ
ト式ガスコンロ１１を用い湯わかしタンク１０の底にコ
ンロのバーナー部が当たるように、空間を設けさし込む
ようになっている。図４もちろん、コンロ以外に雑草焼
却用のバーナーもさし込むことも可能である。

【００１２】このさいボンベ１２は外部に露出された状
態でさし込まれ、排気口１３より排熱ガスはボンベに触
れず外気に発散されるよう危険防止を十分考慮した設計
となっている。

【００１２】図５ は、上記手順により浴槽とボイラー
部とが一体化されたものを示した見取りで、すべての材
料は軽量にし、携帯、組み立てを容易にできるよう配慮
されている。図中、１は浮き袋やゴムボートの機構を利
用した浴槽壁で、この他折り畳みに強いプラスチック製
の板を底板と共にしてもよい。 （実施例）外気温度１７Ｃ、水温１７Ｃで１００Ｌの水
を２本のカセットコンロを用いて水温の上昇を観測した
結果、最も理想的な湯温（４０−４２Ｃ）に達するま
で、約３５分かかり、携帯用の風呂としての実用性が確
認された。 （発明の効果）効率よく、水温を上げることと、持ち運
びが容易にできることが最も重要な点であるが、本発明
の実施例に見られるように、浴槽壁に空気を多量に含む
ゴムチューブを採用することにより、断熱効果を高め、
かつ軽量化が達成された。また、カセットガスボンベ
（ＬＰガス等）を燃料としたが、上記記載した雑草焼却
用の右油バーナーを用いた場合、適温に達するまでの時
間は約３倍程度早くなることも確認され、十分に実用性
に耐え、本発明の効果が達成された。

【図面の簡単な説明】

【図１】折り畳み式浴槽の畳んだ状態での断面図
（Ａ）、上面図（Ｂ）、空気を入れた状態での断面図
（Ｃ）

【図２】浴槽とボイラーをジョイントする、取り外し部
の断面図である。

【図３】カセットコンロを利用したボイラー部の見取り
図である。

【図４】２個のカセットコンロを左右に搭載し、はめ込
んだ時の上面図である。

【図５】浴槽とボイラーを一体化した時の見取り図であ
る。

【符号の説明】

１ 浴槽壁ゴムチューブ ２ 浴槽壁に設けた循環湯取り入れ、取り出しのパイ
プコネクター（上部、下部） ３ 空気取り入れ口 ４ 排水口 ５ 締めつけリング ６ パッキング ７ 締め込み用ネジ ８ ボイラーに密着固定したパイプフランジ ９ 浴槽に密着固定したパイプフランジ １０ ボイラー １１ カセットコンロ １２ ガスボンベ収納部 １３ 排気口 １４ 循環パイプコネクター

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 くりかえしの折り畳みに耐え、軽量かつ
   断熱効果にすぐれた繊維強化シートまたは、板、ゴムチ
   ュウブを用いた耐水性の浴槽と市販のカセットガスボン
   ベ又は石油コンロを熱源としたボイラーから構成され、
   互いに取り外しができ持ち運びが容易にできる携帯用の
   風呂。