JPH11178611A - 多色面ファスナー - Google Patents

多色面ファスナー

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JPH11178611A
JPH11178611A JP34947797A JP34947797A JPH11178611A JP H11178611 A JPH11178611 A JP H11178611A JP 34947797 A JP34947797 A JP 34947797A JP 34947797 A JP34947797 A JP 34947797A JP H11178611 A JPH11178611 A JP H11178611A
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JP
Japan
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hook
fastener
yarn
multicolor
loop
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Application number
JP34947797A
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English (en)
Inventor
Yoshiharu Yamaguchi
義治 山口
Akira Takano
晃 高野
Tatsumi Wakai
立美 若井
Tachiharu Shimono
武千治 下野
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YKK Corp
Original Assignee
YKK Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で簡易に作製でき、色彩の豊かな
美しい装飾部を備えた面ファスナーを提供する。 【解決手段】 面ファスナー1の基布2は熱可塑性合成
繊維のマルチフィラメントを織糸5に用いて織製し、こ
の基布2にループ部9を備えた雌係合子8が起立する状
態で適宜間隔をおいて織込んで雌形面ファスナー1を形
成する。基布2の一面に植設されるループ部9は合成繊
維のマルチフィラメントから形成され、ループ部9はナ
ッピングして雌係合子8に形成する。この雌係合子8は
マルチフィラメントを数種の異なる染料または顔料によ
って数種の色彩に着色した多色糸3を用いて織製し、従
来の面ファスナーにはみられなかった異色のカラフルな
装飾部4を備えた多色面ファスナーに仕上げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、衣服、袋物など
の止具として用いられる面ファスナーであって、面ファ
スナーに用いる素材としての糸に色彩豊かな多色糸を用
いて多色の色彩によって装飾部を形成した面ファスナー
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に面ファスナーに各種の模様
付けするのに捺染手段によって、模様を染色することが
知られている。たとえば特開平3−69658号公報に
開示されている。また面ファスナーにインクジェット方
式によって、インク粒子を吹付けて模様、文字などをプ
リントすることも知られている。たとえば特開平2−2
83305号公報に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前項で述べた面ファス
ナーは、共に無地の面ファスナーを作製した後、捺染手
段によって面ファスナーに模様を染色するか、またはイ
ンクジェット方式で面ファスナーに模様をプリントする
ものであり、色彩の豊かな面ファスナーを作製するに
は、染色工程またはプリント工程を経なければならない
ので生産上に問題がある。また仕上げられた面ファスナ
ーは基布と雌雄係合子とがともに同一色で同一模様であ
るが、これを面ファスナーの基布と、雌雄係合子とを区
別して別個の色彩に現出させ、異色の色彩の豊かな面フ
ァスナーを作製することができないなど問題点がある。
【0004】この発明は、上述の問題点を考慮して発明
されたものであり、この発明のうち請求項1記載の発明
は、面ファスナーを構成する糸に多色糸を用いて、織製
または編製工程によって面ファスナーを作製し、色彩の
豊かな美しい装飾部を織編製時から備えた面ファスナ
ー、また面ファスナーの基布と、基布に植設された雌雄
係合子との色彩を簡単に異ならしめて、従来品にはなか
った異色のある面ファスナーをきわめて簡易に作製する
ことができる多色面ファスナーを提供することが主たる
目的である。
【0005】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の目的に加え、面ファスナーに用いる多色糸の形態を
特定することによって、簡単に色彩の豊かな糸を作製で
き、異色の装飾部を備えた面ファスナーを簡易に作製で
きる多色面ファスナーを提供することが目的である。
【0006】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明の目的に加え、面ファスナーの基布と、基布
に植設される雌雄の係合子との双方に多色糸を用いて、
色彩の豊かな異色の装飾部を備えた面ファスナーを簡易
に作製できる多色面ファスナーを提供することが目的で
ある。
【0007】請求項4および5記載の発明は、それぞれ
請求項1、2または3記載の発明の目的に加え、多色糸
を用いた面ファスナーの基布の組織形態を特定すること
によって、簡単に色彩の豊かな基布を作製でき、異色の
装飾部を備えた多色面ファスナーを提供することが目的
である。
【0008】請求項6、7および8記載の発明は、それ
ぞれ面ファスナーの基布に植設するフック状またはマッ
シュルーム状の雄係合子、あるいはループ状の雌係合
子、さらには雄係合子と雌係合子とが混在する形態の雌
雄の係合子に多色糸を用いて色彩の豊かな異色のある装
飾部を備えた多色面ファスナーを提供することが目的で
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、この発明のうち請求項1記載の発明は、面ファスナ
ー1の基布2の表面に多数の雌係合子8、または雄係合
子10、あるいは雌係合子8と雄係合子10とを混在し
て植設した面ファスナー1において、面ファスナー1を
構成する糸に多色糸3を用いて、面ファスナー1に多色
の装飾部4を形成した多色面ファスナーを主な構成とす
るものである。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の構成に加え、面ファスナー1に用いられる多色糸3
は、熱可塑性合成繊維のモノフィラメントまたはマルチ
フィラメントから形成され、このフィラメントに異なる
色彩の染料または顔料によって、任意の長さで数種の色
彩に適宜着色したフィラメントを用いた多色面ファスナ
ーである。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明の構成に加え、面ファスナー1の基布2およ
び雌雄の係合子8、10に多色糸3を用いて、面ファス
ナー1に異色の装飾部4を形成した多色面ファスナーで
ある。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項1、2また
は3記載の発明の構成に加え、面ファスナー1の基布2
は織物組織から構成され、基布2の経糸6または緯糸7
あるいはその双方の織糸5に多色糸3を用いて、面ファ
スナー1に異色の装飾部4を形成した多色面ファスナー
である。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項1、2また
は3記載の発明の構成に加え、面ファスナー1の基布2
は編組織から構成され、基布2の各種の編糸13に多色
糸3を用いて、面ファスナー1に異色の装飾部4を形成
した多色面ファスナーである。
【0014】請求項6記載の発明は、請求項1乃至5の
いずれか一項に記載の発明の構成に加え、面ファスナー
1の基布2に植設されるフック部11またはマッシュル
ーム部12を備えた雄係合子10に多色糸3を用いて、
面ファスナー1に異色の装飾部4を形成した多色面ファ
スナーである。
【0015】請求項7記載の発明は、請求項1乃至5の
いずれか一項に記載の発明の構成に加え、面ファスナー
1の基布2に植設されるループ部9を備えた雌係合子8
に多色糸3を用いて、面ファスナー1に異色の装飾部4
を形成した多色面ファスナーである。
【0016】請求項8記載の発明は、請求項1乃至5の
いずれか一項に記載の発明の構成に加え、面ファスナー
1の基布2に多色糸3を用いたループ部9を備えた雌係
合子8と、多色糸3を用いたフック部11またはマッシ
ュルーム部12を備えた雄係合子10とを混在状に植設
し、面ファスナー1に異色の装飾部4を形成した多色面
ファスナーである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の多色面ファスナ
ーの実施の形態について、図面を参照しながら具体的に
説明する。
【0018】図1に示す雌形の面ファスナー1は、面フ
ァスナー1の基布2が経糸6と緯糸7との織糸5を織製
手段によって織製して基布2を形成し、この基布2には
ループ部9を備えた雌係合子8が起立する状態で適宜間
隔をおいて植設することによって、雌形面ファスナー1
を形成する。織糸5である経糸6および緯糸7は、ポリ
アミド系、ポリエステル系、ポリプロピレン系などの熱
可塑性合成繊維のマルチフィラメントから形成され、基
布2はニードル織製による経糸6とダブルピックの緯糸
7とによって織製される。
【0019】基布2の一面に植設されるループ部9を備
えた雌係合子8はポリアミド系、ポリエステル系、ポリ
プロピレン系などの熱可塑性合成繊維のマルチフィラメ
ントから形成する。このマルチフィラメントは2本の経
糸6を左右に跳び越え、かつ1本のダブルピックの緯糸
7を跳び越え、千鳥状にダブルピックの緯糸7に交絡さ
せてループ部9を熱セットして形成し、このループ部9
をナッピングして毛羽立てて雌係合子8を形成する。
【0020】雌係合子8を形成するループ9の素糸に、
合成繊維のマルチフィラメントに代えてモノフィラメン
トを用い、単一糸の雌係合子8に形成することも、面フ
ァスナーの用途によっては作製することができる。な
お、図面では構成を理解しやすくするため、マルチフィ
ラメントから形成されたループ部9を単一糸状に記載し
てある。
【0021】雌係合子8は、合成繊維のマルチフィラメ
ントを数種の異なる染料または顔料によって、任意の長
さで数種の色彩たとえばレインボーカラーのように赤色
A、橙色B・・・に適宜色変えし順次着色してカラフル
な多色糸3を形成し、この多色糸3を織込んで雌係合子
8として植設して装飾部4を形成し、雌形の面ファスナ
ー1を作製する。この際経糸6および緯糸7は淡色無地
の織糸5を用いると、雌係合子8の多色に着色した色彩
を鮮明に浮き出させることができ、カラフルな装飾部4
を備えた多色面ファスナーに仕上げることができる。
【0022】図2に示す雌形面ファスナー1は、前例と
同様に雌形の面ファスナー1の基布2は経糸6およびダ
ブルピックの緯糸7からなる合成繊維のマルチフィラメ
ントによる織糸5によって織製され、かつ基布2の一面
には合成繊維のマルチフィラメントによるループ部9を
備えた雌係合子8が植設されて雌形面ファスナー1が形
成されている。そして数種の染料または顔料によって多
色に着色された多色糸3をダブルピックの緯糸7に使用
し、経糸6の淡色無地の織糸5およびループ部9を形成
する雌係合子8は無色透明か、または淡色無地の合成繊
維のマルチフィラメントを使用することによって、カラ
フルな装飾部4を備えた多色面ファスナーに仕上げるこ
とができる。なお多色糸3をダブルピックの緯糸7では
なく経糸6に使用することも勿論可能で適宜選択でき
る。
【0023】図3に示す雌形の面ファスナー1は、前記
の各例と同様に雌形面ファスナー1の基布2は経糸6お
よびダブルピックの緯糸7からなる合成繊維のマルチフ
ィラメントの織糸5によって織製され、そして基布2の
一面には合成繊維のマルチフィラメントによるループ部
9を備えた雌係合子8が植設されて雌形面ファスナー1
が形成されている。この雌形の面ファスナー1は数種の
染料または顔料によって多色に着色された多色糸3を基
布2の経糸6およびダブルピックの緯糸7に使用し、雌
係合子8には無色透明か淡色無地の合成繊維のマルチフ
ィラメントを使用することによって、カラフルな装飾部
4を備えた多色面ファスナーに仕上げることができる。
【0024】図4に示す雌形の面ファスナー1は、前記
の各例と同様に雌形面ファスナー1の基布2は、経糸6
およびダブルピックの緯糸7からなる合成繊維のマルチ
フィラメントの織糸5によって織製され、そして基布2
の一面には合成繊維のマルチフィラメントによるループ
部9を備えた雌係合子8が植設されて雌形面ファスナー
1が形成されている。この雌形面ファスナー1は数種の
染料または顔料によって多色に着色された多色糸3を基
布2の経糸6、ダブルピックの緯糸7およびループ部9
を備えた雌係合子8の全てに使用することによって、異
色の装飾部4を備えた多色面ファスナーに仕上げること
ができる。
【0025】図5に示す雄形面ファスナー1は、雌形面
ファスナー1と同様に面ファスナー1の基布2を合成繊
維のマルチフィラメントの経糸6とダブルピックの緯糸
7との織糸5によって織製され、この基布2の一面には
フック部11を備えた雄係合子10を植設して雄形の面
ファスナー1を形成し、この雄係合子10は合成繊維の
モノフィラメントから形成され、前記各例と同様にモノ
フィラメントは2本の経糸6を左右に跳び越え、かつ1
本のダブルピックの緯糸7を跳び越え千鳥状にダブルピ
ックの緯糸7に交絡させてループ状に熱セットした後、
ループ状にセットされたモノフィラメントの一側をカッ
ターなどでカットしてフック部11を設けることによっ
て、雄係合子10を形成して雄形面ファスナー1を作製
する。
【0026】この基布2の織糸5すなわち経糸6および
ダブルピックの緯糸7は淡色無地の合成繊維のマルチフ
ィラメントを用い、一方フック部11を備えた雄係合子
10は合成繊維のモノフィラメントを数種の異なる染料
または顔料によって任意の長さで数種の色彩、たとえば
レインボーカラーのように赤色A、橙色B・・・に適宜
色変えして順次着色してカラフルな多色糸3を形成し、
この多色糸3を雄係合子10に使用することによって、
カラフルな装飾部4を備えた多色面ファスナーに仕上げ
ることができる。基布2の織糸5に多色糸3を用いるこ
とは適宜選択できる。
【0027】図6に示す雄形の面ファスナー1は、前記
図5に示した面ファスナー1と同様に基布2は合成繊維
のマルチフィラメントの経糸6とダブルピックの緯糸7
との織糸5によって織製され、この基布2の一面には先
端にマッシュルーム部12を備えた雄係合子10を植設
して雄形の面ファスナー1を形成する。雄係合子10は
合成繊維のモノフィラメントから形成され、モノフィラ
メントは2本の経糸6を左右の跳び越え、かつ1本のダ
ブルピックの緯糸7を跳び越え千鳥状にダブルピックの
緯糸7に交絡させてループ状に熱セットした後、このル
ープ先端をカットして加熱溶融してマッシュルーム部1
2を設けて雄係合子10を形成する。
【0028】なお基布2の経糸6、緯糸7に用いるマル
チフィラメントよりも、雄係合子10に用いるモノフィ
ラメントの融点が低い合成繊維を用いるのがマッシュル
ーム部12を成形するのに好都合である。また基布2に
用いる経糸6に多色糸3を用い、ダブルピックの緯糸7
に淡色無地の織糸5、あるいは多色糸3を用い、マッシ
ュルーム部12を備えた雄係合子10は無色透明のモノ
フィラメントを用いると、カラフルな装飾部4を備えた
雄形面ファスナー1が完成し装飾効果を高めることがで
きる。
【0029】図7に示す雄形面ファスナー1は、前記図
6に示した面ファスナー1と全く同一組織態様である
が、異なるところは雄形面ファスナー1における基布2
の織糸5すなわち経糸6および緯糸7およびマッシュル
ーム部12を備えた雄係合子10の全てに多色糸3を使
用したことであり、この雄形面ファスナー1はカラフル
で従来品になかった異色の装飾部4を備えた多色面ファ
スナーに仕上げることができる。
【0030】図8に示す面ファスナー1の態様は、基布
2の一面にループ部9を備えた雌係合子8と、フック部
11を備えた雄係合子10とが混在状に植設された雌雄
形面ファスナー1である。基布2は経糸6およびダブル
ピックの緯糸7によって織製され、この基布2における
2本の経糸6を、合成繊維のマルチフィラメントから形
成された多色糸3が左右に跳び越え、かつ1本おいたダ
ブルピックの緯糸7に交絡してループ部9を形成し、そ
の隣りの2本の経糸6はそのままおいて、また合成繊維
のモノフィラメントから形成された多色糸3が2本の経
糸6を左右に跳び越え、かつ1本おいたダブルピックの
緯糸7に交絡させてループ状に形成し、順次この態様を
繰返す状態で配列して織製した後、熱セットして固定し
たループ状のモノフィラメントの一側をカットしてフッ
ク部11を形成して雄係合子10を完成させ、多色の雌
係合子8と雄係合子10とが混在するカラフルで異色の
装飾部4を備えた多色面ファスナーに仕上げることがで
きる。
【0031】なお基布2の織糸5は淡色無地の糸を用い
ると多色糸3を鮮明に浮き出させることができ、また基
布2の織糸5に多色糸3を用いて異色の装飾部4を備え
た多色面ファスナーに仕上げることもできる。
【0032】図9に示す雌形面ファスナー1は、横編手
段によって編製された横編地から形成された面ファスナ
ーであり、横編地は編糸13として地糸14およびパイ
ル糸15を用いて編製して面ファスナー1の基布2を形
成し、この際パイル組織によるパイルループ編製用のシ
ンカーを用いてパイルループ16を形成する。このパイ
ルループ16が面ファスナー1の雌係合子8におけるル
ープ部9または雄係合子10におけるフック部11を形
成する。パイルループ16を雌係合子8のループ部9に
形成するには、パイル糸15に合成繊維のマルチフィラ
メントを用いて編製し、その後ナッピングして雌係合子
8のループ部9を形成する。またパイル糸15に合成繊
維のモノフィラメントを用いて編製した後、パイルルー
プ16の一側をカッターでカットすると雄係合子10の
フック部11を形成することができる。
【0033】この横編地におけるパイル糸15に多色糸
3、地糸14に淡色無地の糸を用いて編製すると編地に
カラフルな異色の装飾部4を形成できる。なお多色糸3
は面ファスナー1の基布2を形成する地糸14に用いて
もよく、また地糸14とパイル糸15の双方に用いて異
色の装飾部4を形成することもできる。
【0034】図示された実施例では、パイルループ16
は2コースおきに2コース編製するという形態を繰返し
ているが、パイルループ16は面ファスナー1の用途種
類によって、編目を適宜増減変更して編製する。したが
って面ファスナー1の基布2は、地糸14のみで編製さ
れる編地と地糸14とパイル糸15によって編製される
編地の組合わせ、あるいは全て地糸14とパイル糸15
とによって編製される編地から基布2は形成される。
【0035】以上説明したとおり、この発明の多色面フ
ァスナーは、各タイプの雌形面ファスナーには各タイプ
の雄形面ファスナーが対応し、また雌雄形面ファスナー
同士が対応するか、または雌雄形面ファスナーに雌形面
ファスナーあるいは雄形面ファスナーが対応できるカラ
フルな装飾部を備えた多色面ファスナーである。
【0036】
【発明の効果】この発明の多色面ファスナーは、以上説
明したとおりの構成であり、この構成によって下記の効
果を奏するものである。
【0037】この発明のうち請求項1記載の発明は、基
布の表面に多数の雌雄係合子を植設した面ファスナーに
おいて、面ファスナーを構成する糸に多色糸を用いて多
色の装飾部を形成したことによって、従来のように面フ
ァスナー自体を染色またはインク吹付け工程による二次
加工によって模様付けする必要がなく、面ファスナーを
織編製することによって織編製と同時に多彩でカラフル
な装飾部を備えた面ファスナーをきわめて簡易に作製で
き、異色ある面ファスナーが簡単に得られる効果があ
る。
【0038】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の効果に加え、多色糸は、熱可塑性合成繊維のモノフ
ィラメントまたはマルチフィラメントに異なる色彩の染
料または顔料によって、任意の長さで数種の色彩に適宜
着色したことによって、異色のある装飾部を形成するた
めの素材である多色糸を簡易に作製でき、多彩でカラフ
ルな面ファスナーを簡単に得られる効果がある。
【0039】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明の効果に加え、面ファスナーの基布および雌
雄係合子に多色糸を用いて面ファスナーに装飾部を形成
したことによって、面ファスナーの基布と係合子の双方
に色彩豊かな多色糸を用い、面ファスナーに独特の装飾
部を簡単に形成させることができる効果がある。
【0040】請求項4および5記載の発明は、それぞれ
請求項1、2または3記載の発明の効果に加え、面ファ
スナーの基布を織物組織または編組織から構成し、その
織糸または編糸に多色糸を用いて面ファスナーに装飾部
を形成したことによって、それぞれ面ファスナーの基布
にカラフルで異色のある装飾部を簡易に作製できる効果
がある。
【0041】請求項6、7および8記載の発明は、それ
ぞれ請求項1乃至5のいずれか一項に記載の発明の効果
に加え、それぞれ面ファスナーの基布に植設するフック
部またはマッシュルーム部を備えた雄係合子、あるいは
ループ部を備えた雌係合子、さらに雄係合子と雌係合子
とが混在する形態における雌雄係合子に多色糸を用い
て、面ファスナーの基布に植設された各種タイプの係合
子あるいは係合子の配置形態によって、面ファスナーの
表面に鮮明でしかもカラフルで美しい装飾部を簡易に作
製することができる効果があるなど、この発明が奏する
効果はきわめて顕著である。
【図面の簡単な説明】
【図1】雌係合子に多色糸を用いた雌形面ファスナーの
斜視図である。
【図2】基布の緯糸に多色糸を用いた雌形面ファスナー
の斜視図である。
【図3】基布の経緯糸に多色糸を用いた雌形面ファスナ
ーの斜視図である。
【図4】基布および雌係合子に多色糸を用いた雌形面フ
ァスナーの斜視図である。
【図5】フック部を備えた雄係合子に多色糸を用いた雄
形面ファスナーの要部断面図である。
【図6】マッシュルーム部を備えた雄係合子を植設した
基布に多色糸を用いた雄形面ファスナーの要部断面図で
ある。
【図7】マッシュルーム部を備えた雄係合子と基布の織
糸に多色糸を用いた雄形面ファスナーの要部断面図であ
る。
【図8】基布に雌雄係合子を混在状に植設し、雌雄係合
子に多色糸を用いた雌雄形面ファスナーの斜視図であ
る。
【図9】基布が編地から形成され、パイル糸に多色糸を
用いた雌形面ファスナーの斜視図である。
【符号の説明】
1 面ファスナー 2 基布 3 多色糸 4 装飾部 5 織糸 8 雌係合子 9 ループ部 10 雄係合子 11 フック部 12 マッシュルーム部 13 編糸

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基布2の表面に多数の雌雄係合子8、1
    0を植設した面ファスナー1において、面ファスナー1
    を構成する糸に多色糸3を用いて多色の装飾部4を形成
    したことを特徴とする多色面ファスナー。
  2. 【請求項2】 多色糸3は、熱可塑性合成繊維のモノフ
    ィラメントまたはマルチフィラメントに異なる色彩の染
    料または顔料によって、任意の長さで数種の色彩に適宜
    着色してなる請求項1記載の多色面ファスナー。
  3. 【請求項3】 面ファスナー1の基布2および雌雄係合
    子8、10に多色糸3を用いて面ファスナー1に装飾部
    4を形成してなる請求項1または2記載の多色面ファス
    ナー。
  4. 【請求項4】 面ファスナー1の基布2は織物組織から
    構成され、織糸5に多色糸3を用いて面ファスナー1に
    装飾部4を形成してなる請求項1、2または3記載の多
    色面ファスナー。
  5. 【請求項5】 面ファスナー1の基布2は編組織から構
    成され、編糸13に多色糸3を用いて面ファスナー1に
    装飾部4を形成してなる請求項1、2または3記載の多
    色面ファスナー。
  6. 【請求項6】 面ファスナー1の基布2に植設された、
    フック部11またはマッシュルーム部12を備えた雄係
    合子10に多色糸3を用いて、面ファスナー1に装飾部
    4を形成してなる請求項1乃至5のいずれか一項に記載
    の多色面ファスナー。
  7. 【請求項7】 面ファスナー1の基布2に植設された、
    ループ部9を備えた雌係合子8に多色糸3を用いて、面
    ファスナー1に装飾部4を形成してなる請求項1乃至5
    のいずれか一項に記載の多色面ファスナー。
  8. 【請求項8】 面ファスナー1の基布2に、多色糸3を
    用いたループ部9を備えた雌係合子8と、多色糸3を用
    いたフック部11またはマッシュルーム部12を備えた
    雄係合子10とを混在状に植設し、面ファスナー1に装
    飾部4を形成してなる請求項1乃至5のいずれか一項に
    記載の多色面ファスナー。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100395592B1 (ko) * 2000-02-29 2003-08-25 와이케이케이 가부시끼가이샤 면 파스너
JP2005030591A (ja) * 2003-07-04 2005-02-03 Aplix Sa 極めて長い寿命を有し、フック止めマッシュルーム要素およびループを有する自動締着システムを製造する方法、および該方法により得られる自動締着システム
JP2018094298A (ja) * 2016-12-16 2018-06-21 クラレファスニング株式会社 表面と裏面が識別可能な面ファスナー

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